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あるインタビューから(内田樹の研究室)
http://www.asyura2.com/15/senkyo197/msg/642.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 12 月 06 日 20:45:05: igsppGRN/E9PQ
 

あるインタビューから
http://blog.tatsuru.com/2015/12/06_1134.php
2015年12月06日 11:34 内田樹の研究室


ある市民団体の機関紙のインタビューを受けた。

一般の方の眼にはあまり触れる機会のないものなので、ここに転載しておく。

安倍政治の暴走をゆるさない  国民の力に確信を 内田樹神戸女学院大学名誉教授に聞きました

ー安保法制改悪案の強行採決から二ヶ月になりますがいまの状況をどのように判断されていますか

その後に大阪の知事・市長のダブル選挙での維新の勝利もあり、安倍政権の支持率が四七〜四八%という結果も出ています。正直言って、日本国民が今の政治をどう評価しているのか理解に苦しむところです。

どう考えてみても国民生活にとってははっきり不利益になる方向に政治は進んでいます。政権運営は安保法制の強行採決、辺野古基地の工事の強行に見られるように際立って強権的・抑圧的ですし、アベノミクスはあらゆる経済指標が失敗を告げており、メディアや大学に対する干渉もどんどん現場を萎縮させている。市民生活が直接攻撃されているにもかかわらず、当の国民が自分たちの生活をおしつぶそうとしている政権に支持を与えているう。論理的に考えるとありえないことです。なぜてこんなことがまかり通っているのか。

思想的には「戦前回帰」ですが、戦前の日本に軍部と治安維持法という実効的な暴力装置がありましたが、今の日本にはそういうものはありません。ですから、市民が政府に怯えて政府の暴走を看過しているということではい。市民自身がその暴走を「よいこと」だと思っているということです。

国民の半数が政権の暴走にある種の期待や好感を寄せているという事実を私たちはまず冷静に見つめる必要があります。当否の判断はさておき、多くの国民は「今のシステムを根本から変えたい」という強烈な「リセット願望」を持っている。安倍政権は「戦後レジームからの脱却」を掲げて登場してきた過激な改革派政権です。現在の自民党は保守ではなく革新なのです。その点を見落とすと高い支持率の意味が理解できなくなる。

政権は憲法という国の骨格の背骨の部分を否定し、それに基づく立憲デモクラシー、教育、メディアなどのありかたをほとんど否定しようとしている。彼らがめざすのは「革新」であり、ほとんど「革命」に近い。それに対する国民の側からの反対運動も看板では「革新」を掲げている。現状の日本のシステムはダメだ、改革しなければならないと言っている。つまり、政権も政権に反対する側も「劇的な変化」を望むという言葉のレベルでは同じことを言っているのです。

ですから、従来のような右翼/左翼、保守/革新、独裁/民主という二項対立では現状は説明できません。安倍政権の暴走を止める理論的根拠を示すためには、それとは違う新しい構図を持ってこなければならない。

−国民の意識が反転されたような形で出てくる原因はどこにあるのでしょうか

戦後70年の最も大きな変化の一つはかつては人口の50%を占めていた農村人口が人口比1.5%にまで激減したということです。それは農村共同体的な合意形成の仕組みが放棄され、「会社」の仕組みがマジョリティを形成しているということです。統治のスタイルもそれに応じて変化した。それが社会のすべての制度の「株式会社化」をもたらした。

株式会社は民主主義によっては運営されていません。CEOに権限情報も集中させ、すべてが上意下達のトップダウン組織です。従業員の合意を取り付けてから経営方針を決めるというような鈍くさい企業は生き残ることができません。経営政策の適否について従業員は判断することが許されない。それはCEOの専管事項です。

でも、そのようなワンマン経営が是とされるのは、その「独裁的経営者」のさらに市場が存在するからです。経営判断の適否は市場がただちに売り上げや株価として評価する。商品がどれほどジャンクなものであっても、雇用環境が非人間的であっても、市場が評価して売り上げが伸び、株価が上がる限り、CEOは「成功者」とみなされる。

そういう仕組みに現代日本人は慣れ切っている。生まれてから、そういう組織しか見たことがないという人がもう人口の過半でしょう。彼らにしてみると「民主主義的合意形成って何?」というのが実感でしょう。家庭でも学校でもクラブ活動でもバイト先でも、これまでの人生でそんなもの一度も経験したことがないのですから。知っているのは株式会社的トップダウン組織だけであり、その適否は中組織成員たちの判断によってではなく、上位にある市場が決定する。自分の生き方が正しかったかどうかを決めるのは試験の成績であり、入学した学校の偏差値であり、就職した会社のグレードや年収であるという「成果主義」「結果主義」にサラリーマンは慣れ切っている。

その心性が安倍政権を批判することができない知的な無能を生み出す土壌だと私は考えています。安倍晋三も橋下徹も「文句があったら選挙で落とせばいい」という言葉をよく使います。これは彼らが選挙を市場と同じものだと考えていることをはしなくも露呈しています。

選挙とは市場における競合他社とのシェア争いと同じものである。それに勝てば政策は正しかったことになる。どんなジャンクな商品でも、パッケージデザインや広告がうまければシェア争いで勝つことができ、勝てばそれは「よい商品」だったということになる。

「大阪都」構想をめぐる住民投票で負けた後、橋下市長は「負けたということは政策が間違っていたということでしょう」と言い放ちました。しかし、選挙の勝ち負けと政策の良否は次元の違う話です。政策の良否はそれが実施された後の何年、何十年のちの、本当の意味での「成果」を見なければ判定できない。でも、彼らはそんなことには関心がない。次の選挙の勝敗だけが重要であるというのは株式会社の「当期利益至上主義」と同質のものです。

ーSEALDsの活動はそういう状態に風穴をあけた感じがありますね
 
SEALDsの活動の際立った特性はそれが現代日本の政治状況における例外的な「保守」の運動だということです。彼らの主張は「憲法を護れ」ということです。国民主権、立憲デモクラシー、三権分立の「現状」を護ることを若者たちが叫んでいる。老人たちのつくる政権はあとさき考えずに暴走し、若者たちが「少し落ち着け」と彼らに冷水を浴びせている。まるで反対です。こんな不思議な構図を私たちはかつて見たことがない。だから、今起きていることをよく理解できないのです。

この夏に国会内外で起きたのは、国会内では年寄りの過激派たちが殴り合い、国会外では保守的な若者たちが「冷静に」と呼びかけたという私たちがかつて見たことのない光景でした。あれを60年安保になぞらえるのは不適切だと私は思います。日本人は「あんな光景」をかつて見たことない。それに気がつかないと今何が起きているのかがわからなくなる。今の日本の政治状況の対立図式はひとことで言えば「暴走/停止」なのです。

この保守的な護憲運動の特徴は支持者のウィングを拡げるために「安保法制反対」という「ワン・イシュー」に限定したことです。通常の市民運動はそこから原理的に同一の政策をどんどん綱領に取り込みます。原発問題、沖縄基地問題、人権問題、移民問題、LGBT問題へとどんどん横に拡げて、網羅的な政策リストを作ろうとする。けれども、そうやって政策の幅を拡げることで、市民運動への参加者のハードルはむしろ上がってしまう。

「学者の会」に対しでも、安保法案反対という以外の政策についても会としての統一見解を語るべきだという人がいました。他の政策について意見の違う会員を「除名しろ」という意見を述べた会員もいました。彼らはそうやって政策の整合性や精密性を追求すればするほど仲間が減って行くということはあまり気にならないらしい。

SEALDsはその点ではむしろ「大人」だったという気がします。彼らは政治目標を法案反対一点に絞って政策集団としての綱領的な純粋性や整合性をめざさなかった。だから、あれだけ多くの賛同者を惹きつけることができたのだと思います。彼らは法案に反対しているだけで、「よく戦わないもの」を罵倒したり、冷笑したりすることがなかった。できる範囲のことだけでいいから自分たちの運動を支援して欲しいとていねいに、実に礼儀正しく市民たちに訴えた。世間の耳目を集める政治運動がこれほど謙虚であった例を私は過去に知りません。それだけ彼らの危機感が強かったということだと私は思います。文字通り「猫の手も借りたい」くらいに彼らはせっぱ詰まっていた。だから、「これこれの条件を満たさないような人からの支援は要らない」というような欲張ったことを言わなかった。その例外的な礼儀正しさに、彼らがほんとうに肌に粟を生じるほどに安倍政権の暴走を恐怖していることが私には伝わってきました。

−年があけて二〇一六年は夏に参院選があり、ここでまた国民の次の判断が求められます。改悪戦争法の破棄、集団的自衛権容認の閣議取り消しをもとめる一点集中の政府実現のために野党共闘が呼びかけられています。また、戦争法廃止、憲法九条守れの二〇〇〇万人署名が総がかり運動としてすすめられています。いま大事なことはどういうことでしょうか

「保守と革新」という対立軸がいつのまにか逆転していることに気づかなければ、何をすべきかは見えてこないと思います。市民生活を守るために、私たちがまず言わなければならないのは「落ち着け」ということです。「止まれ」と言うことです。議論なんかしている暇はない、全権を官邸に委ねてお前たちは黙ってついてくればいいんだという前のめりの政治家たちに対して「少し落ち着きなさい。ゆっくり時間をかけて議論して、ていねいに合意形成をはかりましょう」と告げることだと思います。暴走する政治家たちの決まり文句はいつでも「一刻の遅れも許されない」「バスに乗り遅れるな」ですけれど、これまでの経緯を振り返れば、それが「嘘」だということははっきりしています。決定に要した時間と政策の適切性の間には何の関係もありません。

逆説的ですが、今の市民運動に求められるのは「急激には変化しないこと」です。国のかたちの根本部分は浮き足立って変えてはならない。そのための惰性的な力として市民運動は存在します。

私たちの生身の身体は急激な変化を望まないからです。痛み、傷つき、飢え、渇き、病む、脆い生身の身体をベースにしている運動は独特の時間を刻んで進みます。その「人間的な時間」の上に展開される市民運動がいま一番必要とされているものだと私は思います。

まずは来夏の参院選で政権の暴走を止めるために、できるだけ多くの国民を結集させることが最優先だと思います。


 

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コメント
 
1. 2015年12月06日 21:09:25 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw
そうじゃないよ

俺みたいな勝ち組は新自由主義改革で得する側だし、生活ひ困窮者が増えれば風俗嬢のレベルが上がるから絶対に反対しない

負け組はIQ 低いから御用学者や小沢やマスコミの言葉を疑わない、一流大学出のエリートには逆らえない、共産党大嫌い、羊より大人しい

だからお上には絶対に逆らわない

それで選挙では新自由主義政党しか残らないのさ


2. 2015年12月06日 21:41:22 : v1gbxz7HNs : Ay&h0DQyQEc
陰謀論でも似た構図があるよ。ウソに事実を混ぜた関係図などをさも既定の事実であるかのように流布しており、それを見て真に受ける奴が子供を中心にいくらでもいる。例えば既存の関係図に田布施の陰謀とか天皇暗殺説など論拠希薄で証明不能の作り話を混ぜ込んだ捏造図が最近量産されている。共産党と創価学会を同一主体に分類するなどやりたい邦題だ。

電通の戦略十戒に「混乱をつくり出せ」とあるが、これが何を意味するのかたいていの人間が知らない。実際の所ありもしない陰謀8に対して実在する陰謀は2くらいだ。この比率だと内容を検証しようとすると、そのほとんどを占めるありもしない陰謀に引っかかって攪乱される可能性が高く、実在する陰謀にはたどり着けない仕組みになっている。しかも大抵の場合、最も目立たない陰謀が真の陰謀だ。

資金の流れを支配するたけで全てを支配できるのに、いちいち全体に支配の網を掛けて回る必要などない。陰謀論者はそのことをよく知っているはずだが、あれも陰謀、これも陰謀、と物事をどんどん想像で裏打ちした複雑な構造に組み替え、電通の狙い通りに「混乱を作り出」しているのである。

真実は常にシンプルである。
単純化された真実を元に、単純化した対策を取ることで、易々と陰謀を回避することができる。
もし強い意志があるならばだが。
ピノキオを見てみればわかる。
あの享楽の誘惑(陰謀)を断って、辛い(真実)日常を送ることを望む者など、おそらくほとんど居はしないのだ。


3. 2015年12月06日 23:40:52 : HbH5ZxBZcQ : sjPzLBiI8nw[2]
内田樹 さんの見解は、左翼の人によくみられる固定化した視点がない(すくない)のがいいですね。


4. 反イルミナティー主義[1838] lL2DQ4OLg36DaYNlg0KBW47li2A= 2015年12月07日 20:12:46 : Nbmmpjh9Z2 : 2WcJTh_T8iw[40]
>>1( ´,_ゝ`)プッ
どこが勝ち組だ、証拠を見せろ中川隆!!WWWWW
安倍に守られているからか?お前はそれどころか
安倍蛆民チーム世耕のケツ舐め奴隷のバクシーシ
物乞部隊だろうが!?(笑)笑止千万、薬中お花畑
のイカれた頭もここまでくれば極まり!!(笑)

5. 2015年12月08日 21:52:36 : rjv2V6vhPA : h@6vGWytyLE[1]
>2さん 「真実は常にシンプルである」 そうなんだろう?
  
英使サトウ滞日見聞記維新日本外交秘録
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1921021

コマ番号(xx/325)は、上記の外交秘録 ・・・ にある番号に該当〉
〈英文を訳しても、 ・・・ として「秘密ですよ」ならわかりよい〉

幕末は、英仏であって米国は中立。 中立というより南北戦争で海外
に戦力を向けることはできない。 仮に、英仏と幕府に紛争が生じた
場合は、幕府は修好条約2条の仲裁履行を米国に求めることができた。 

米国外交(41/325) 西洋諸国の対日情勢 (133/325) 
(武器はグラバーといわれるが欧米各国の商社や商人が幕藩に売った)

和蘭密告
http://www.hh.em-net.ne.jp/~harry/komo_dutchnews_kingad_front.html
ジョン万次郎
http://www.hh.em-net.ne.jp/~harry/komo_jhonmanjiro_front.html

尊王攘夷と云えば、吉田松陰があげられる。 密航未遂は、ジョン万次郎の
幕府登用に端を発し、唆したのが佐久間象山(勝海舟の妹が妻)とされる。
佐久間象山は尊王攘夷に反する(西洋かぶれ)として、人斬り彦斎こと

河上彦斎が暗殺。 彦斎は尊王攘夷を貫いた結果が処刑であった。
〈三条実美と河上彦斎。 権力を握った者がシンプルかな。〉


京都で過激活動(テロリズム)をやっていたのは、主に長州と公卿。
〈西暦はwikiからの日付、今知られる歴史〉

(1863年9月)[8月18日の政変] 会津と薩摩により京都から一掃。
公卿([七卿落ち])も長州に逃げた。 明治天皇の祖父・中山忠能、
叔父の忠光も尊王攘夷。 忠光は天誅組の変から長州に保護される。
(忠光は外国船砲撃の攘夷決行にも参戦)。 
☆(1863年11月15日)薩摩は英国と講和 《生麦事件》

(1864年)[天狗党の乱] 水戸の尊攘派が決起し鎮圧される。 
徳川慶喜は水戸、黄門さま(光圀)から水戸学。 
☆(1864年8月18日)長州は英国などと講和 《外国船砲撃》
(1864年8月20日)[禁門の変] 長州は[一会桑]に敗退し朝敵となる。 
中山忠能も失脚。 
(1864年12月13日)中山忠光が長州藩内で暗殺される

(1865年1月12日)[功山寺挙兵] 高杉晋作・伊藤博文と力士隊。

(1866年8月29日)徳川家茂死去
(1866年10月8日)[長州征討]終結、9月孝明天皇は攻撃継続
「朕は解兵すべからずとの決心なれば、速に進発して功を奏すべし」

(1867年1月10日) 徳川慶喜将軍就任
(1867年1月30日)孝明天皇死去 
(1867年2月13日)明治天皇践祚

(1868年1月3日)[王政復古]中山忠能を始め、七卿の三条実美
などが復権、長州朝敵の赦免。 
(1868年10月12日)明治天皇即位

で、サトウの外交秘録 ・・・ に、何が書いていあるのか。

『それは、たった今公表されたばかりだと言った。 噂によれば、
天皇は天然痘にかかって死んだということだが、数年後に、その
間の消息に通じている一日本人が私に確言したところによると、

毒殺されたのだという。 この天皇は、外国人に対していかなる
譲歩をなすことにも、断固として反対してきた。 そのために、
きたるべき幕府の崩壊によって、否が応でも朝廷が西洋諸国との

関係に当面しなければならなくなるのを予見した一部の人々に
殺されたというのだ。 この保守的な天皇をもってしては、戦争を
もたらす紛議以外の何ものも、おそらく期待できなかったであろう。 

重要な人物の死因を毒殺にもとめるのは、東洋諸国ではごくあり
ふれたことである。前将軍(家茂)の死去の場合も、一橋(慶喜)の
ために毒殺されたという説が流れた。 しかし、当時は、天皇に

ついてそんな噂のあることを何も聞かなかった。 天皇が、ようやく
十五、六歳になったばかりの少年を後継者に残して、政治の舞台
から姿を消したということが、こういう噂の発生にきわめて役立った
ことは否定し得ないだろう。』 (144/325)

『天皇の崩御は二月三日と公表されているが、実は一月三十日で
あった。 十五歳の年少の身をもって、天皇の息子(訳注 睦仁天皇)
が即位した。 この新帝は、外国と日本の政治に関する学問をしかる
べき教育によって正しく修めるならば、賢帝となる素質を有すると思わ
れていた。』 (146/325)

『一外交官の見た幕末維新』 アーネスト・サトウ 坂田精一訳
〈この書は、訳者によると終戦前25年間が禁書〉


今の常識と違うお公家さんをサトウが書いている。 一般論として、
お公家さんは暴力にほど遠い。 ヤクザ侠客渡世(稼業)の世界、
彼らが寺を賭場とし寺銭や開帳が隠語となったとかいわれる。 公家では

岩倉具視の家では収入源に賭場を開いていたことが知られる。 朝廷
公家は貧乏であったから、シノギである。 (このあたりは、正親町天皇の
前後3代をwikiに記述がある) サトウに例幣使を「野蛮人」だと言った

のが役人で、サトウと同居していた会津藩士・野口富蔵が説明している。
大名でさえ、例幣使一行と出会うと駕籠を降りて土下座となる。(168/325)
ユスリの語源も、駕籠を強請って金銭を要求したことによるとか?

一方、侠客とされる会津小鉄、清水次郎長、柳川熊吉は、旧幕府軍の
戦死者を埋葬した。 柳川熊吉は「死ねばみな仏」として、箱館での
戦死者を埋葬し、政府軍に死刑判決を受けることになる。

幕末の常識は、武士のほとんどは尊皇である。 幕府官学朱子学(儒教)
を学んだ。 歴史は「本朝通鑑」「中朝事実」「大日本史」〈wiki参照〉
しかし、伊藤博文は英国と講和後に、藩主が長州も開港を望むと伝え、

薩摩は西郷隆盛との会見が記述されている。 ((142/325))
尊攘思想はない。 貿易の経済的利益、《カネ》である。


[32初期非表示理由]:担当:関連が薄い長文

6. 2015年12月08日 21:53:32 : rjv2V6vhPA : h@6vGWytyLE[2]
《上の続き》

孝明天皇が崩御し、先帝の意志を受け継ぐ、ではなく開国である。
小松帯刀と吉井幸輔が、天皇即位を伝え、幕府の教育が悪い云々と。
関白は二条斉敬(徳川慶喜の従兄弟)。 孝明天皇は攘夷論者で、

且つ佐幕である。 明治天皇は、中山忠能家で産まれてから5歳まで
中山家で育てられ宮中へ。 叔父の忠光(7歳上)とは兄弟に近いように
思われる。 その後忠光は宮中へ侍従として出仕しており、天皇の幼少期

を知る人物である。 忠光は19歳で京都から出奔し、長州の外国船砲撃。
その後、 天誅組盟主となる過激派である。 明治天皇の父親も祖父も
叔父も攘夷の環境で育ち開国になるだろうか? 即位(践祚)を知らせた

二人が、幕府の教育が悪いであり、『賢帝となる素質を有すると思われて
いた。』とは、期待と反対の明治天皇は攘夷である。 幕府は祖法を守る
としたが、清と西洋情勢を知り開明派主導で外交条約、開港を進めた。

長州と公家の尊攘派は、天皇の意(攘夷)を蔑ろにする幕府を朝敵として、
天皇に権力政権を渡すように行動する。 が、天皇は佐幕で開国は許さ
ないが、幕府から権力をとる意志が無い。 大御心(攘夷と倒幕)を忖度し

その行動で天皇に追放される。 天皇が崩御し、明治天皇も攘夷と
なると尊攘派は、大義名分である論理の攘夷に従わなければならない。
一方、サトウ(英国)の外交戦略で、尊攘派の薩長諸藩は攘夷を捨てる。 
(尊皇攘夷からの結果が、ジレンマに陥る。 ・・・ サテ困った?)

で、暗殺・替え玉説が出る。 あるいは、天皇は公家や薩長の傀儡で、
討幕の革命になる。 サトウは、第3章の日本の政情で、『そして、この
革命によって日本の封建制度』(坂田訳)とし、革命とみている。 外交

秘録は『これによって封建制度』。 尊皇とは「中朝事実」にあるように、
放伐(討幕)よらない万世一系、君臣の義としており、革命は口にできない。
「旧染汚俗、みな共に維(こ)れ新たなり」と新天皇ですべて新しくなったと

する維新を使うことになる。 この言葉は、武士を含む儒教官学の徒には
政権争いはわからないことであっても、新しく変わる意味として伝わる。
天皇も即位の前に、崇徳天皇の霊を京都へ(御霊信仰)、「孝明天皇

御一周忌泉涌寺般舟院ヘ (慶応3年12月)」(仏教) この伝統を捨て
て神道、まさに御一新である。 (孝明天皇崩御からの歴史が暗殺説と
して面白いんですね) 口承だからとか、言伝えだからと、信憑性の是非

もあるんでしょうけど、昔に何かがあったから伝えられた。 口承を否定して
しまうと、稗田阿礼の古事記もウソであるし、無かったとなるからね。

これより先は謀略説でstop。 表現の自由が奪われると (外交秘録は
不敬罪かな) 塗りつぶし と ・・・ で、事実も真実もなくなる。

田布施の朝鮮人説は、秀吉時代の捕虜?

歴史的には文禄慶長の役での朝鮮人捕虜がある。 連行した捕虜は
各地の大名の戦利品扱いであったであろう。 細かくは、自ら捕虜として
連行された者もいるでしょうし、日本の兵士でも逃亡や残留した者も。

連行され奴隷として海外へ売られた者、江戸になり帰国した者、それらを
ひいた残留者が万単位とする説がある(実数は不明)。 何世紀も集団
組織を維持するには、宗教や家系(李氏朝鮮の儒教)、職業があげられる。 

webで知る例は「ジュリアおたあ」「姜(かんはん)」、「萩焼」「薩摩焼」と
する西日本の陶器の産地は、捕虜の陶工によるとされる。 保護か隔離か
わからないが家系として残る薩摩焼の沈家がある。 

沈家のあゆみ (鹿児島)
http://www.chin-jukan.co.jp/history.html



[32初期非表示理由]:担当:関連が薄い長文


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