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新産業革命の光と影 変化受けとめて安全網を
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投稿者 あっしら 日時 2016 年 2 月 20 日 04:44:34: Mo7ApAlflbQ6s gqCCwYK1guc
 


[中外時評]新産業革命の光と影 変化受けとめて安全網を

論説副委員長 実哲也

 「あれは最良の時代であり、最悪の時代だった。叡智(えいち)の時代にして、大愚の時代だった。新たな信頼の時代であり、不信の時代でもあった」(加賀山卓朗訳)

 フランス革命前後の英仏社会を描写した、ディケンズの『二都物語』の有名な冒頭のくだりである。だが、時代が全く異なる2つの顔を見せている点では、今こそまさにそうではないか、と感じる。

 技術進歩やグローバル化はちょっと前には考えられなかった様々なことを可能にしている。世界の裏側にいる友人と顔を見ながら無料通話ができる。自動運転はもう目の前だ。年に12億人が海外旅行を楽しむ大観光時代でもある。

 一方、世界経済は金融危機の後遺症に苦しみ、大停滞の時代といわれる。技術革新やグローバル化は格差拡大の要因にもなっている。中東の混迷は大量難民やテロを招き、文明の衝突さえ危惧される。

 そんなとらえどころのない時代とどう向き合うべきか。先月開いた世界経済フォーラムのダボス会議は、激しい速度で進む「新産業革命」が社会や経済に何をもたらすかに特に焦点をあてながら、取り組むべき方策を論じ合った。

 会議の議論やインタビューを通じて感じたのは時代の行く末への警戒感の高まりだ。

 1つは、欧米の庶民の生活不安や既存の政治への反発は本物であり、大衆迎合型の政治家や政党が政権をとってもおかしくないという認識だ。

 「大統領選は最後は主流派が勝つのが過去の例。だが今回はわからない。中間層は良い仕事を得られる自信を失い、移民や新技術に不信の目を向けている」とアダムズ元米財務次官は眉をひそめる。

 「家も買えず、安定した仕事もない。家も年金も心配ないお父さん世代とは違う」。ある英国人エコノミストは社会主義路線に傾くコービン英労働党党首を支持する娘をいさめたら逆襲されたという。

 もう1つは、人工知能(AI)やロボットの進化は利便性や効率性を増す半面、既存の産業を壊し、雇用不安を深刻にしかねないとの認識だ。

 世界経済フォーラムの報告書『職の未来』は2020年までに主要15カ国・地域で710万人の雇用が消えると予測。成長分野で生まれるエンジニアなどの新雇用は210万人にとどまる、とした。

 民主主義を支えてきた分厚い中間層が先細りすれば、社会の安定が脅かされないか。そんな危機意識も示された。

 もちろん、過剰な不安を戒める声も多い。インドの大手情報技術サービス企業、インフォシスのシッカ最高経営責任者(CEO)は「人間の創造性に限界はなく、AIなどをむやみに恐れるのは禁物。個人はネットを通じて教育を受けたりいろんな仕事を得たりする機会も広がった」と強調した。

 日本は幸か不幸か新産業革命の先頭走者でない分、影響はまだ小さい。だが、その波はいずれ日本にも押し寄せる。備えは必要だろう。

 まず重要なのは新技術を活用した様々なビジネスやサービスは積極的に受け入れることだ。既存の産業や雇用を守ろうとするあまり変化を遅らせれば、活力は失われ、経済や暮らしの停滞につながる。

 そのうえで、新しい変化に人々が適合できるよう時代に即した安全網を築くことだ。

 「小学生になる今の子どもの65%はまだ存在していない仕事につく」と『職の未来』は予想する。技術変化に伴い必要となる技能をいつでも習得できるよう職業訓練の仕組みを全面的に拡大・強化する必要がある。働けば最低限の暮らしが営める税制や最低賃金の設計も求められよう。

 『二都物語』の舞台となった時代は第1次産業革命が産声を上げたころと重なる。ディケンズがこれを書いた19世紀半ばまでに社会もその影響を大きく受けた。同時代人のマルクスは「風車は封建領主が主導する社会を、蒸気機関による製粉所は産業資本家が主導する社会をうむ」と書いた。

 技術が社会を規定するという「技術決定論」には危うさがあるが、AIやロボットに代表される新しい産業革命がもたらす仕事や働き方への影響は軽視すべきでない。

 ヒッケンルーパー米コロラド州知事は「不安をあおるのでなく、変化を乗り切るための解決策を実行するのが政治家の役割」と語る。同州は起業促進や地元企業に長期失業者の採用や訓練を促す施策などで失業率を大きく下げた。

 変化に対応する機会は平等に与えられ、努力すれば報われる。そう確信できる制度を築けるか。新産業革命の時代を、個々人が技術をいかして能力を発揮できる社会にできるか否かの分かれ道になる。

[日経新聞2月14日朝刊P.12]

 

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コメント
 
1. 佐助[3387] jbKPlQ 2016年2月20日 09:31:58 : 9WzTFdu8Dw : EvnuAppFUfU[104]
頭の優れた人は,どんどん世の中からズレて行きますね
人口頭脳・人工知能(AI)やロボットの進化は利便性,そして,,家も買えず、安定した仕事もない。これは産業革命とは違います。一つは資本主義と自由主義経済システムの行き過ぎと民主主義のルール破壊された壁,もう一つは労働力や安全性とサービス業の進化の話し。

例えば
(1)資本主義が高度に発達した議会制民主主義を超えるものが必要になってきたのでしょう、
その一つに真の民主主義プラウト(進歩的社会主義)があります。

日本は1975年くらいまでは、プラウト主義経済だったので貧富の格差が少なかった
【世界と日本救うことが出来る】プラウト主義経済などがあります。
弱者を救えるProut共存共栄(農業)、自給自足(工業)が到来する可能性がある、Progressive (進歩的) Utilization (活用) Theory (理論)の頭文字をとったProut
です。米国の大統領選にもその気配がでています。それは二大政党制の機能不全,民主党・共和党・無所属と三つ巴になりそうです。プラウト主義経済を訴える候補が出ています。楽しみです。

(2)次に新産業革命ですが,ロボットやサービスではありません
今回の産業革命は,世界恐慌(信用収縮・金融)から人類を救うことが出来ます。

新産業革命とは何でしょうか?
第一次産業革命は、蒸気機関の発明によって開始されました。そして、蒸気から石炭へ、石炭から石油へと動力の中心原料をかえながら、技術革新を拡大させました。最初は揚水や機織の動力でしたが、船・機関車・自動車・航空機と対象は拡大させました。

新産業革命とは「放射能・CO2を発生させない動力」への転換革命です。すでに実用化されています。
蒸気機関の発明が、汽車から船、そして自動車から飛行機と驚くべき産業革命を牽引したが、コンデンサー電子半導体電池は、電子機器から家庭と工業電力、そして,電車・船・自動車・飛行機・ロケットにも使われ普及するために、次期産業革命の中心になります。

家庭も工場も乗り物も、電子電池電源で動く時代になるので、都市も農業も漁業も本当にかわり、人類は新産業革命を謳歌することになる。

2040〜60年の新産業革命と、そのー環の、車のエンジンレス革命までを描写できない。そこで、新産業革命の起点となるエンジンレスの本命は,水素発電と電磁波起電力なんです。

第一次産業革命は、1770年のワットの4サイクル構造(気体の混合⇒圧縮⇒発火⇒燃焼)の燃費効率のよい蒸気エンジンの発明が起点となっている。その動力エネルギーは、蒸気・石炭・電気・石油と変遷したが、4サイクルの原理の枠組は継続されてきた。この4サイクルエンジンが、鉱山揚水ポンブから、紡績、船に普及し、1886年の自動車、1903年の航空機へと拡大し、古い産業を革新し、新しい産業を誕生させた。

新産業革命は、この動力エンジンを、水素発電&電磁波起電力に移行させて発生する。そのため、放射能・CO2を発生させる動力は一掃され、乗用車はエンジンレスとなる。先進工業国は、排ガスをゼロにする車の実用化の目標を、2020年前後に設定している。

燃料電池よりパワーの大きい、水素も酸素もリチウムも必要のない電磁波電池になります。太陽光線は、光と共に電磁波を24時間地球に送っている。光は夜や曇りの時間は太陽光発電できないが、電磁波発電は24時間できる。と言っても、電磁波電池は、電池のように電気をため込むのではなく、電磁波を熱変換して使用する永久起電装置である。従って化石燃料も原発も地熱も風力もいりません。家庭も工場も車もすべて太陽電子電池となります。


2. 2016年2月20日 10:44:25 : nJF6kGWndY : n7GottskVWw[746]

>変化に対応する機会は平等に与えられ、努力すれば報われる。そう確信できる制度を築けるか。新産業革命の時代を、個々人が技術をいかして能力を発揮できる社会にできるか否かの分かれ道

人がいらない時代なのだから

別に、無理に人が働く必要もない

社会保障を高度化し、日本のように、どんどん人が減っていくのが適切なのだが

無知で暴力を好む膨大な貧困層を抱える世界が、うまく変化できるかと言えば、大いに疑問だな

メインシナリオは崩壊だw


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