http://www.asyura2.com/16/hasan108/msg/305.html
Tweet |
ママ起業家を狙う悪徳商法とは…(※イメージ)
有名料理研究家も騙された! ママ起業家を狙う悪徳商法〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160428-00000205-sasahi-soci
週刊朝日 2016年5月6−13日号より抜粋
全日本ママ起業連合会、通称ママレン。「子育てをしながらも『起業』に挑み、家計を支えられる収入を得て家族の未来を守れる女性の新しい生き方」を提唱し、起業に向けた講習やイベントの開催、情報交換などを目的に昨年11月に設立された一般社団法人だ。現在、アンバサダーという幹部スタッフ25人を中心に関東圏で幅広く活動している。ちなみに、アンバサダーになるのに30万円の支払いが必要という。
代表はM理事だが、ママレンのスタッフたちから「会長」と呼ばれる人物が、X氏(47)である。正式な役職には就いていないが、ママレンの創設者であり、事実上のトップだ。もう一人、ママレンのナンバー2とされ、X氏の協力者となっているのが、ソニー生命保険支社営業所のY副部長だ。自称「営業成績は社内で上位1%」の営業マン。2人はここ1年ほどのうちに急速に親しくなったという。
元ママレンスタッフの一人が、呆れ顔で言う。
「そもそもママレンを思いついたのは、Yさんなのです。専業主婦は保険加入の決定権がないが、起業している女性なら自分で決めるだろうから営業成績を上げる場になる、という発想です。Xさんも儲け話につながると直感し、起業家や予備軍が集まるママレンを組織化したわけです」
保険商品の顧客集めとして利用しただけなら罪はない。問題は、ママレンに関係した人々が事業資金を騙(だま)し取られ、報酬が支払われないなどの金銭トラブル被害が相次いでいることだ。
怒りと苦衷の告発をするのは、料理教室「アナザーキッチン」を主宰する料理研究家の浅倉ユキさんだ。浅倉さんがX氏から事業合併を提案されたのは2014年末のこと。アトピーケアに関する事業だということで浅倉さんは興味を持ち、同意した。
「ところがX氏はアナザーキッチンの事務所に机を置いて居座るものの、全く仕事をしない。私は無報酬で仕事をさせられるなど契約不履行が続いたので、事務所から追い出しました」
しかしX氏は、関係が切れる前に、ママレンの事業説明会を浅倉さんの料理教室で開催。説明会には浅倉さんの受講生も多く参加していた。
「その後、参加者から『お金を返してもらえない』との声が相次いだ。本当にショックでした。ママレンで頑張るママたちは悪くない。裏で彼女らを利用するX氏を追及してほしい」
と浅倉さんは憤る。
事業説明会でX氏は「自分の会社とソニー生命が約定を交わした」と強調した。大手生命保険会社の名は、参加者を信頼させるのに十分効果的だったろう。
さらに被害事例を見ていこう。まずは、千葉県在住のAさん(30代)のケースだ。自宅で始めたネイルサロンの経営が軌道に乗らず悩んでいた。昨年4月、知人に誘われ、ママレンの準備説明会に参加した。この時の会場は、ソニー生命の支社の会議室。X氏は、こう語ったという。
「自分は一流企業の経営者たちに経営指導してきた実績がある。ママさん起業家は勉強が必要だ。ただで教えてあげるから定期的に勉強会をやっていこう」
5月初旬、X氏から電話がかかる。
「Aさんをママレンの美容部門に抜擢したい。メイク講座を開いて化粧品を売ってほしい。実際の仕入れ値は300万円だが、Aさんなら100万円にしてあげる。すでに30人のお客さんが待っているので、半年もすれば元が取れる」
さらに続けてこう言った。
「自分は以前、その化粧品のメーカーの社長をしていたので、すぐに納品できる。100万円用意して」
Aさんは事業を波に乗せる最後のチャンスと考えた。
事前に「業務提携に関する覚書」を交わし、「本契約に至らない場合には、速やかに全額返還する」との記載があったので安心した。Aさんは子どもの学資保険を解約して、100万円を振り込んだ。その後、何度かX氏の自宅アパートでメイク講座の指南を受けた。
「講師はX氏の交際相手Oさん(現・ママレン専務理事)で、メイク用品は私物でした。ところが講座が終わらないうちに、今度はフェイシャルマッサージを勧められるんです」
疑問に思ったAさんが「まずは納品を」と催促すると、X氏は「信じない人は成功しない」と強弁。
「結局、客も化粧品も存在しないことがわかりました」(Aさん)
今回、X氏が社長を務めていたという化粧品メーカーのオーナーに確認した。
「3年前、ウチの経営がきつい状況の時に知り合った。Xはペラペラと口がうまく、株主や社員に私の悪口を言って会社を乗っ取ろうとしたのでクビにした」
Aさんは現在、ママレンを退会、返金を求めているが、X氏は応じていない。
「なけなしのお金を取られて悔しい。イベントの『ママレンフェスタ』の1回目を、私は地元で担当し、準備にも奔走しました。立て替えた経費も支払われず、フェスタの収入10万円も持っていかれました」
現在、Aさんは警察に捜査を依頼している。
悪徳商法事件に詳しい大谷恭子弁護士が指弾する。
「Aさんが払った100万円の対価は商品。購入したのに納入できなくなった事情が起きたのなら、商取引の失敗。しかし、この場合、最初から商品を納入できる見込みがないから、その言い分は通用しない。詐欺罪が成立する可能性が高い。できるだけ文字に残さず話術で信用させ、他にも欲しいという人がいると言って焦らせてお金を騙し取るトーク商法という手口です」
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民108掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。