ＮＹ円、急反発　1ドル＝102円15〜25銭で終了、伸び悩む場面も
http://www.nikkei.com/article/DGXLASM7IAA05_V20C16A6000000/
2016/6/25 6:37　日経新聞

【ＮＱＮニューヨーク＝横内理恵】24日のニューヨーク外国為替市場で円相場は急反発し、前日比３円95銭円高・ドル安の１ドル＝102円15〜25銭で取引を終えた。23日の英国民投票で欧州連合（ＥＵ）からの離脱が決まった。欧州経済の先行き不透明感や金融市場の混乱への警戒感から投資家のリスク回避姿勢が強まり、金利水準が低い円の買いが膨らんだ。

　円は東京市場で急伸し、約２年半ぶりに99円ちょうどまで上げた。英のＥＵ離脱による英政治の混乱や景気低迷の観測などから英ポンドが急落。欧州全体への影響も大きくなるとして、ユーロにも売りが広がった。主要国の株式相場も大幅な全面安となった。リスクを避ける資金は円買いに殺到し、対ドルでも円の上げが目立った。

　急激な買いが一巡すると円はわずかに伸び悩み、ニューヨーク市場ではもみ合う場面が多かった。ニューヨーク市場での円の高値は102円01銭。安値は102円75銭だった。

　円は対ユーロで６営業日ぶりに急反発し、前日比７円35銭円高・ユーロ安の１ユーロ＝113円55〜65銭で取引を終えた。英ＥＵ離脱に伴う先行き不透明感から欧州通貨の売りが膨らみ、円の対ユーロ相場は大幅高となった。東京市場で一時109円30銭と約３年半ぶりの高値を付けたが、ニューヨーク市場では伸び悩んで終えた。

　ユーロは対ドルで３日ぶりに急反落し、前日比0.0270ドル安い１ユーロ＝1.1110〜20ドルで終えた。ユーロは対ドルでも下げ、東京市場では約３カ月ぶりの安値を付ける場面があった。ニューヨーク市場ではやや下げ渋って終えた。ユーロの安値は1.1035ドル、高値は1.1180ドルだった。

　英ポンドは急反落し、前日比0.1225ドル安い１ポンド＝1.3650〜60ドルで終えた。東京市場の時間帯には1.3230ドル前後と、約30年ぶりの水準に下げる場面があった。

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