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社会の底辺化するJリーガー…給料12万、平均25歳で引退 「スペックなし」で就職困難(Business Journal)
http://www.asyura2.com/16/hasan111/msg/389.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 7 月 29 日 01:40:25: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

              Y.S.C.C.横浜ホームグラウンドのニッパツ三ツ沢球技場(「Wikipedia」より/Waka77)


社会の底辺化するJリーガー…給料12万、平均25歳で引退 「スペックなし」で就職困難
http://biz-journal.jp/2016/07/post_16084.html
2016.07.29 取材・文=酒井政人/スポーツライター Business Journal


 近年、男の子の「なりたい職業ランキング」でトップに君臨するのが、「サッカー選手」だ。しかし、プロサッカー選手たちの現状は、キラキラしたものではないのかもしれない。2016年の日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)1部の選手の平均年俸は、2017万円。これが2部(J2)になると各段に下がり、平均年俸は400万円強。さらに3部(J3)では、平均値が算出できないほど危うい状況になっていく。

 J3のクラブチームは、「プロ契約選手の保有人数が3人以上」という規定になっており、プロとアマチュア(無報酬)の選手が入り混じっている。プロ契約でも年俸の下限はなく、ほとんどの選手がアルバイト(副業)をしながらプレイしているのだ。しかも、引退後のセカンドキャリアはさらに厳しいという。

 子供たちの「夢」を叶えたはずの男たちに、どんな「現実」が待ち構えているのか。昨季までJ3の横浜スポーツ&カルチャークラブ(Y.S.C.C.横浜)でプレイし、現在はリクルートキャリアに勤務する服部大樹氏に話を聞いた。

■月収は20万円弱

 桐蔭学園、早稲田大学で活躍した服部氏は、14年にJ3リーグへ参入したY.S.C.C.横浜とプロ契約を結び、2年間プレイした。Y.S.C.C.横浜のプロ契約選手は初年度が4名、2年目が8名で、ほかの選手はアマチュア契約だったという。

「プロといっても、給料は驚くほど低かったです。チームメイトがいくらで契約をしていたかは知りませんが、全員が何かしらの副業をしていました。私の月収はアルバイト込みで20万円弱でした」(服部氏)

 月収の内訳は、チームからの支給が週に1回のスクールコーチ代込みで12〜13万円、他チームのスクールコーチ代が3〜4万円、空き時間にしていたテレアポのアルバイトが1〜2万円だった。

 プロサッカー選手になれたとしても、年俸の上限がない「プロA契約」は1チーム原則25人までと人数が限られている(J1チームは15人以上、J2チームは5人以上)。「プロB契約」と、「プロC契約」の年俸は、上限が480万円。その結果、J2ではサラリーマンの平均年収ほど、J3ではフリーターのような稼ぎにしかならないのだ。

 しかも、Jリーグの平均引退年齢は25〜26歳。一部のトップ選手を除けば、プロ契約を結んでもサッカーでリッチな生活を送るのは難しい。

「J3の選手でいうと、若手は『上を目指してやるぞ』という選手が多いのですが、20代後半になると、『サッカーが好きだから、できるだけ長くプレイしたい』と考えている人の割合が増えてきます。そして、引退後のことは基本的に考えていない選手がほとんどです」(同)
 選手として稼ぐことが簡単ではない彼らは、引退後のセカンドキャリアでさらに苦しむことになる。

■サッカーコーチのギャラも低収入

 引退したJリーガーたちが、真っ先に考える仕事はサッカーコーチだ。Jリーグチームの下部組織を含めて、少年たちにサッカーを教えるクラブは多く、就職先には困らないという。しかし、Jリーグの人気クラブでもコーチの給料は高くない。「25歳で月給20万円」くらいが一般的だ。さらに、仕事を長く続けたからといって、給料はさほど上がらないうえに、単年での業務委託契約がオーソドックスだ。

 そのため、家族を養っていかなければならない年齢になると、一般企業に転職する人も少なくない。だが、そこにたどりつくまでの道のりも困難だ。社会人サッカーチームの運営を通じて、選手のセカンドキャリアをサポートしている吉田祐介氏も、サッカー選手の就職活動状況を嘆いている。

「20代前半なら第二新卒という立場で、未経験でも可能性のある人材を採用する有名企業はそこそこあります。しかし、30歳近くになると、ある程度の企業に転職するのは困難です。当然、ビジネスパーソンとしてのキャリアがあれば、何歳でも転職はできると思いますが、サッカー選手・コーチというキャリアは“スペックなし”とみなされてしまいます。新卒と変わらないキャリアで、年齢だけは上というのが現実です。

ひとりなら月20万円でも生活はできますが、結婚すると家族のことを考えて、サッカーコーチよりも給料のいい会社に転職しようと考える人が増えてきます。ただし、サッカーで得た知識や経験を生かせる仕事を探すにしても、ビジネスパーソンとしての実績がなければ厳しいです。そのため、サッカーのキャリアは関係なく、単に求人のある会社に入るという感じになります。それでも、サッカーコーチよりは給料が安定していますし、週休2日という条件に感動する人もいるほどです。サッカーで一生食べていくということは、ほぼ無理なのが現状です」

「元Jリーガー」という肩書は、ビジネスの世界ではほとんど役に立たないのが現状のようだ。それでも、28歳でリクルートキャリアに転職した服部氏のような例もある。アスリートたちは、セカンドキャリアをどう考えていくべきなのだろうか。

「サッカー選手は、サッカーだけを夢中にやってきたので、サッカー以外の選択肢を知らないのです。しかし、それではいけません」

 このように語る服部氏自身も、現役時代はサッカーの世界しか知らなかった。しかし、引退後のキャリアを考えたとき、大学時代の先輩や同期を中心として30名ほどの社会人経験者に話を聞き、目が覚めたという。

「最初は、サッカーと同じくらいやりたいことを見つけようという気持ちが強かったのですが、それが間違いだと知りました。やりがいのある仕事でも、サッカーと同じレベルで楽しいと思えることはないのです。やりたいことをしたいなら、『現役を続けろよ』と言われました。そこから考え方がちょっと変わって、『自分には何ができるのか』『何に困ってきたのだろう』と考えたときに、今が一番困っていることに気づいたんです。JリーグはJ3までできて裾野が広がった半面、今後は引退する選手がどんどん出てきます。そういう選手のセカンドキャリアをサポートできたらいいなと思い、リクルートキャリアの採用試験を受けました」(服部氏)

 アスリートが充実したセカンドキャリアを送るためには、現役中に多くの情報を仕入れて、「やりたいこと」ではなく「やるべきこと」を探すのがポイントなのかもしれない。夢を叶えたアスリートたちが、ビジネス業界でも輝けるような世の中になれば、日本のスポーツ文化はさらに豊かなものになるはずだ。

(取材・文=酒井政人/スポーツライター)
 

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