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米7月製造業受注1.9%増 9カ月ぶり大幅プラス グロース利上ほぼ確実 米労働生産性0.6%↓労働コスト増 株ドル原油↑
http://www.asyura2.com/16/hasan112/msg/694.html
投稿者 軽毛 日時 2016 年 9 月 03 日 10:46:06: pa/Xvdnb8K3Zc jHmW0Q
 

米7月製造業受注1.9%増 9カ月ぶり大幅プラス

[ワシントン 2日 ロイター] - 米商務省が2日発表した7月の製造業受注は前月比1.9%増と、3カ月ぶりにプラスに転じた。昨年10月以来9カ月ぶりの大幅な伸びとなった。幅広い項目で需要が増え、苦戦が続く製造業にとって前向きな兆しとなった。市場予想は2.0%増だった。

6月は当初発表の1.5%減から1.8%減に修正された。

民間設備投資の先行指標となるコア資本財(資本財から国防関連と航空機を除く)の受注は7月に1.5%増えた。先月発表の速報値は1.6%増だった。

国内総生産(GDP)で企業の設備投資の計算に使われるコア資本財の出荷は0.5%減った。速報値は0.4%減だった。

長引くドル高の影響や世界的な需要鈍化がモノの輸出を妨げており、米経済の約12%を占める製造業は引き続き勢いを欠いている。

原油安に伴って石油掘削が急減し、重機の需要が減ったことも製造業にとって痛手となっている。企業が在庫調整を進めていることも受注の低迷につながっている。

米供給管理協会(ISM)が1日に発表した8月の米製造業景気指数は半年ぶりに景況拡大と悪化の分かれ目である50を割り込んだ。

7月の製造業受注の内訳は、輸送機器が10.6%増と、昨年10月以来の大きな伸びとなった。エネルギーや鉱業、農業関連の需要低迷が重しとなってきた一般機械は1.4%増加で、半年ぶりの大幅なプラスだった。電機・家電は3.7%増と2014年6月以来の大きな伸びだった。電算機・電子製品は3.4%増で昨年3月以来の大幅な増加だった。

在庫は0.1%増で1年1カ月ぶりにプラスに転じた。出荷は0.2%減。在庫比率は1.35と前月から横ばいだった。

受注残高は2カ月連続でマイナスとなった。

米国債:利上げ予想が割れる、グロース氏は9月ほぼ確実とみる
Rebecca Spalding、John Gittelsohn
2016年9月3日 05:16 JST

関連ニュース
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8月の米雇用者数:15.1万人増に減速、予想下回る−失業率変わらず
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グロース氏:9月の利上げはほぼ確実−PIMCOは前のめりに警鐘

ビル・グロース氏は8月の米雇用統計で今月の米利上げがほぼ確実になったとの見方を示した。一方、米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)は9月は見送りと予想した。債券トレーダーは見方を決めかねている。
  米ジャナス・キャピタル・グループでジャナス・グローバル・アンコンストレインド・ボンド・ファンドを運用するグロース氏はブルームバーグラジオとのインタビューで、「9月になるだろう。100%確実だとは思わないが、100%に近いと思う」と発言。「このような類いの雇用が決め手にならないのであれば、何が決め手になるのかあまり確信がない」と述べた。
  一方、PIMCOの米国コア戦略担当最高投資責任者(CIO)でマネジングディレクターのスコット・マザー氏はブルームバーグラジオとのインタビューで、「全体的にやや弱い統計なため、9月の可能性は非常に低いとしていた当社の見方は変わらない」と指摘。「ただ、もちろん今回の統計を受けて12月の可能性はずっと高まる」と話した。

  米労働省が発表した雇用統計によると、8月の非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は15万1000人増。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は18万人増だった。前月は27万5000人増に上方修正(速報値25万5000人増)された。
  ブルームバーグがまとめた先物市場動向によれば、9月の利上げは約32%が織り込まれている。雇用統計発表前は36%だった。
  ジャン・ハッチウス氏らゴールドマン・サックス・グループのエコノミストらは9月利上げの見方を強めている。同氏らは今月利上げされる確率を55%織り込んでいる。従来予想では40%だった。8月の雇用統計は連邦公開市場委員会(FOMC)当局者の大半が9月利上げを支持するのに「辛うじて足りる」内容だと、同氏らはリポートで述べた。
  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後2時51分現在、2年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%) 上昇して0.79%。
原題:Gross Says September Rate Hike a Go as Pimco Warns Not So Fast(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-09-02/OCW8BS6S972D

第2四半期の米労働生産性:年率0.6%低下、労働コストは上方修正
Shobhana Chandra
2016年9月1日 23:49 JST


米労働省が1日発表した4−6月(第2四半 期)の労働生産性(確定値)統計によると、生産性はマイナス幅をやや 広げる一方で、単位労働コストが大幅に上方修正された。
第2四半期の非農業部門労働生産性指数は前期比年率0.6%低下 と、速報値の0.5%低下から下方修正。生産指数は1.1%上昇(速報 値1.2%上昇)、労働総投入量指数が1.7%上昇(同1.8%上昇)といず れも下方修正された。
一方、単位労働コスト(単位当たりの生産に要する労働コスト)は 前期比年率4.3%上昇で、速報値の2%上昇から上方修正された。
時間当たり給与は3.7%上昇と、速報値の1.5%上昇から大幅上方修 正。
今回の給与の上方修正は、8月26日発表の第2四半期米実質国内総 生産(GDP)改定値で賃金・給与が926億ドル増と、速報値の442億ド ル増から上方修正されたことが背景。
インフレ調整後の実質給与は1.1%上昇。速報値は1.1%低下だっ た。
製造業の単位労働コストは6.7%上昇と、速報値の3.1%上昇から上 方修正。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:Under the Hood of Surge in U.S. Labor Costs Is Robust Wages (1)(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-09-01/OCTUVZ6JIJV001



グロース氏:9月の利上げはほぼ確実−PIMCOは前のめりに警鐘
Rebecca Spalding、John Gittelsohn
2016年9月3日 00:44 JST

ビル・グロース氏は8月の米雇用統計で今月の米利上げがほぼ確実になったとの見方を示した。一方、米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)は9月は見送りと予想した。
  米ジャナス・キャピタル・グループでジャナス・グローバル・アンコンストレインド・ボンド・ファンドを運用するグロース氏はブルームバーグラジオとのインタビューで、「9月になるだろう。100%確実だとは思わないが、100%に近いと思う」と発言。「このような類いの雇用が決め手にならないのであれば、何が決め手になるのかあまり確信がない」と述べた。
  PIMCOの米国コア戦略担当最高投資責任者(CIO)でマネジングディレクターのスコット・マザー氏はブルームバーグラジオとのインタビューで、「全体的にやや弱い統計なため、9月の可能性は非常に低いとしていた当社の見方は変わらない」と指摘。「ただ、もちろん今回の統計を受けて12月の可能性はずっと高まる」と話した。
原題:Gross Says September Rate Hike a Go as Pimco Warns Not So Fast(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-09-02/OCVU4A6TTDS401



米経済、一層高い金利必要の可能性=リッチモンド連銀総裁

[リッチモンド(米バージニア州) 2日 ロイター] - 米リッチモンド地区連銀のラッカー総裁は2日、米経済には一層高い金利が必要になり得るとの見解を示した。

ラッカー総裁はさらに、遅いよりは早期の利上げを引き続き支持しているとしたうえで、7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)は利上げの「好機」だったと語った。

総裁は、現在のフェデラル・ファンド(FF)金利が低過ぎることは種々の経済分析から明らかとした上で、「FF金利は現行水準よりも著しく高い水準であるべきだ」と語った。

総裁は今年の米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持っていない。

この日発表された8月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数の伸びが15万1000人と、市場予想の18万人に届かなかったが、「雇用の伸びが今後数カ月で大幅に鈍化しないかぎり」、利上げの根拠は強まる一方だとした。

その上で、利上げを待ち過ぎることによるリスクが高まっていると指摘。インフレがFRBの目標である2%を上回るほど経済が過熱する恐れがあり、中銀としての信認が脅かされかねないと指摘。FRBが後手に回る現実的なリスクが存在するとした。

ここ数年インフレ率が目標を下回っているため、インフレ高進をめぐる警告は「はやり」ではないかもしれないとしつつも、FRBが後に急速なペースでの利上げを余儀なくされ、景気後退を招く恐れがあると警鐘を鳴らした。

http://jp.reuters.com/article/usa-fed-lacker-idJPKCN1182L7

 


ドル高進み一時104.31円、米利上げなお近いとの見方で=NY外為

[ニューヨーク 2日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが当初の下げから切り返し上昇した。8月の米雇用統計では非農業部門雇用者数が15万1000人増と、伸びは市場予想の18万人増に届かなかったが、それでも米連邦準備理事会(FRB)は向こう数カ月に利上げに踏み切る公算が大きいとの見方がドルを支援した。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの為替戦略グローバル責任者、マーク・チャンドラー氏は、先週のFRB正副議長の発言で利上げ観測が高まる中で、「雇用統計はFRBに関する市場の見方を変更するほど弱くなかった」と述べた。

12月利上げが最も有力視されているが、一部では今月の利上げもあり得るとの見方が出ている。

ゴールドマン・サックスのエコノミストはこの日、9月利上げの確率を55%に引き上げた。15万1000人増の伸びは、失業率を今後一定に保つのに十分とFRB当局者が通常考える水準を上回っているためと説明している。

CMEのフェドウォッチによると、短期金利先物相場が織り込む9月の利上げ確率は24%で横ばい。12月までの利上げの確率は57%となっている。

米リッチモンド地区連銀のラッカー総裁は同日、米経済は現在より大幅に高い金利水準を正当化するほど力強いようだとの認識を示した。

ドル/円JPY=は0.71%高の104.27円。一時は7月29日以来の高値となる104.31円まで買われた。

主要6通貨に対するドル指数.DXYは0.21%上昇の95.667。

市場は来週の欧州中央銀行(ECB)理事会、月内に開催される日銀の金融政策会合に注目している。

HSBCの為替戦略責任者(米国)のドラギ・マハー氏は「今月のリスクは、日銀が期待外れに終わって円が上昇することだ」と話す。

ドル/円 NY終値 103.97/104.01

始値 103.58

高値 104.31

安値 102.81

ユーロ/ドル NY終値 1.1153/1.1159

始値 1.1183

高値 1.1251

安値 1.1151
http://jp.reuters.com/article/ny-forex-sep-idJPKCN1182S6?sp=true



米国株は上昇、雇用統計受けて9月利上げ観測が後退
 9月2日、米国株式市場は上昇して取引を終えた。写真はニューヨーク証券取引所で8月撮影(2016年 ロイター/Lucas Jackson)
 9月2日、米国株式市場は上昇して取引を終えた。写真はニューヨーク証券取引所で8月撮影(2016年 ロイター/Lucas Jackson)
[ニューヨーク 2日 ロイター] - 米国株式市場は上昇して取引を終えた。米雇用統計が市場予想を下回る内容だったことで連邦準備理事会(FRB)が9月に利上げに踏み切るとの観測が後退した。

ただ米金融政策当局者のタカ派的な発言もあり、年内に1回は利上げがあるとの見方が大勢だ。

週間ベースでも主要3指数がいずれも上昇し、ダウとS&Pがともに約0.5%、ナスダックが約0.6%上昇した。

8月の米雇用統計は非農業部門の就業者数の伸びが15万1000人で、市場予想の18万人を下回った。製造業と建設業では雇用が減少した。

こうした中、リッチモンド連銀のラッカー総裁は2日、現状よりも著しく高い金利が米経済にとっては適切なようだと発言。いくつもの経済的な分析が、現在の政策金利は低すぎることを示唆しているとした。

ここ数週間、複数の金融政策当局者が利上げに前向きな発言をしており、投資家らは次回9月20−21日の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げがある可能性を完全には除外できずにいる。

早期利上げ観測の後退で、低金利の環境が追い風となる傾向のある公益株指数.SPLRCUは約1.2%上昇し、S&Pの主要10部門のうち最も好調だった。

半導体メーカーのブロードコム(AVGO.O)は2.2%安。S&Pとナスダックの最大の重しとなった。主要事業の四半期収益が期待外れの内容だった。

騰落銘柄数は、ニューヨーク証券取引所では上げ銘柄が下げ銘柄を上回り、比率は4.23対1だった。ナスダックも2.25対1で上げが下げを上回った。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 18491.96 +72.66 +0.39 18466.01 18544.76 18439.10 .DJI

前営業日終値 18419.30

ナスダック総合 5249.90 +22.69 +0.43 5249.67 5263.39 5231.02 .IXIC

前営業日終値 5227.21

S&P総合500種 2179.98 +9.12 +0.42 2177.49 2184.87 2173.59 .SPX

前営業日終値 2170.86

ダウ輸送株20種 7946.79 +29.23 +0.37 .DJT

ダウ公共株15種 673.11 +8.36 +1.26 .DJU

フィラデルフィア半導体 806.95 -1.41 -0.17 .SOX

VIX指数 11.98 -1.50 -11.13 .VIX

S&P一般消費財 640.71 +0.92 +0.14 .SPLRCD

S&P素材 307.89 +2.52 +0.83 .SPLRCM

S&P工業 508.64 +2.09 +0.41 .SPLRCI

S&P主要消費財 560.25 +3.70 +0.66 .SPLRCS

S&P金融 330.55 +1.60 +0.49 .SPSY

S&Pエネルギー 508.35 +4.24 +0.84 .SPNY

S&Pヘルスケア 837.98 +0.39 +0.05 .SPXHC

S&P電気通信サービス 173.20 +0.52 +0.30 .SPLRCL

S&P情報技術 788.55 +2.91 +0.37 .SPLRCT

S&P公益事業 250.52 +3.06 +1.24 .SPLRCU

NYSE出来高 8.03億株 .AD.N

シカゴ日経先物9月限 ドル建て 17140 + 200 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物9月限 円建て 17130 + 190 大阪比 <0#NIY:>
http://jp.reuters.com/article/stock-us-close-idJPKCN1182RS


 

米国株(2日):上昇、8月の雇用統計受け9月利上げ観測が後退
Anna-Louise Jackson、Joseph Ciolli
2016年9月3日 05:33 JST 更新日時 2016年9月3日 06:40 JST

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https://assets.bwbx.io/images/users/iqjWHBFdfxIU/i_EUcNBV_1Pk/v2/-1x-1.png

2日の米株式相場は上昇。8月の米雇用統計は労働市場の着実な伸びを示唆した一方、金融当局が利上げを迫られるほど強い内容でもなかった。
  雇用統計では雇用者の伸びが市場予想を下回り、9月にも当局が利上げに動くとの観測が弱まった。これが市場に安心感をもたらし株式相場は上昇、公益や素材、エネルギー株が最も上げた。原油相場は5日ぶり反発。先物市場に織り込まれる9月の利上げ確率は一時20%にまで低下し、その後は統計発表前の水準に戻した。
  S&P500種株価指数は前日比0.4%高の2179.98。ダウ工業株30種平均は72.66ドル(0.4%)上げて18491.96ドル。ナスダック総合指数も0.4%上げた。5日の米株式市場は、レーバーデーの祝日で休場となる。

  チャールズ・シュワブのチーフグローバル投資ストラテジスト、ジェフリー・クライントップ氏は「9月に利上げがあるかどうかという点で、今回の雇用統計は重要だ。ISM製造業指数と合わせて考えると、9月利上げは選択肢から外れる」と分析。「きょうの相場の動きは、利上げが先送りされるという安堵感が関連している可能性が高い。ISMが弱かったことから、9月の利上げ決行を心配する投資家もいただろう」と続けた。
  米労働省が2日発表した雇用統計によると、8月の非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は15万1000人増。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は18万人増だった。前月は27万5000人増に上方修正された。失業率および労働参加率は前月比横ばいで、賃金の伸びは鈍化した。
  リッチモンド連銀のラッカー総裁は、8月の米雇用統計から受け取れるメッセージは「労働市場は引き締まり続けている」ということだと指摘。雇用統計は「適度に力強い」と述べた。
  雇用者数の伸びが予想を下回ったことで、一部では追加利上げを先送りする十分な根拠になると捉えられたものの、トレーダーの見方はまだ固まってはいない。金利先物市場に織り込まれる9月会合での利上げの確率は32%となっている。12月の確率は60%だ。
  ミラー・タバクの株式ストラテジスト、マット・メイリー氏は「今回の雇用統計が9月の利上げ確率を低下させたことに疑いの余地はないが、9月が選択肢から完全に外れたとはいえないだろう」と指摘。「為替および信用市場は9月利上げの可能性をまだ排除していないようだ」と続けた。
  この日S&P500種の業種別10指数では、公益とエネルギー、素材、生活必需品が特に上げた。
原題:U.S. Stocks Advance Amid Steady But Slower Gain in August Hiring(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-09-02/OCW8NA6VDKHV01



8月の米雇用統計、利上げ様子見の根拠強める

By HARRIET TORRY
2016 年 9 月 3 日 03:00 JST

 8月の米雇用統計が精彩に欠ける内容となったことで、米連邦準備制度理事会(FRB)内では米経済が向こう数カ月の利上げに耐えられるほど強いかをめぐる議論が活発化すると見られる。今回の統計は、行動を起こすまでもう少し待つべきだとの見解の説得力を強めた可能性がある。

 米労働省が2日発表した8月の非農業部門就業者数は前月比15万1000人増と、7月の27万5000人増から減速した。6月と7月の就業者数は合わせて1000人の下方修正となったが、力強い伸びは維持した。

 8月の雇用増加ペースが急激に鈍化したからと言って、9月の利上げ可能性がなくなったわけではない。前月比の統計は不安定に推移することもあり、後から修正も入る。過去3カ月の平均で見れば、就業者数は23万2000人増と健全に伸びている。

 FRBのイエレン議長は先週、米ワイオミング州ジャクソンホールで開催された会合で、労働市場の堅調と経済成長見通しを理由に、利上げの論拠は「この数カ月に強まった」と述べた。議長の発言は9月20・21日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが実施される可能性を明確にしたが、他のFRB当局者らは様々な見解を示している。

 タルーロ理事やブレイナード理事などはこれまでに、インフレの上昇を確信できる兆候を確認した上で追加利上げを行いたい意向を明らかにしており、様子見に傾いていること示唆している。

 一方、フィッシャー副議長のほか、複数の地区連銀総裁らは、インフレ率はすでに目標の2%に近づいており、労働市場も改善しているため、次回会合で25ベーシスポイント(bp)の利上げが正当化される可能性はあるとの考えを示している。

 金融市場参加者は、FRBが9月のFOMC会合でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.25〜0.50%から変更するとの予想をやや後退させた。CMEグループによると、FF金利先物市場が織り込む9月の25bp利上げの確率は、2日の雇用統計発表後に21%となり、前日の24%から低下した。

 統計の発表に先立って、一部のアナリストは8月の就業者数は季節調整の難しさなどのために予想から下振れる傾向があると警告していた。だが今回の雇用統計は、FRBが9月のFOMC会合前に入手できる最後の広範な労働市場指標となる。

 8月の失業率は4.9%で横ばいだった。これは5月につけたリセッション(景気後退)後の低水準をわずかに上回る水準で、大半のFRB当局者が長期平均と捉える範囲に入っている。バークレイズ・リサーチのエコノミストは、8月のデータに基づくと、労働市場は9月の利上げに向けた「閾値(しきいち、分岐点)を辛うじて超えた」と指摘した。

 労働者にとって比較的明るい材料となったのは、賃金の上昇だった。8月の民間部門の平均時給は前月比0.03ドル(0.1%)上昇し、25.73ドルとなった。前年同月に比べると2.4%上昇した。前年同月比の上昇率は7月を下回ったが、それでも消費者物価指数(CPI)の鈍い伸びを大幅に上回るペースとなっている。

 今回の雇用統計は、長期的な雇用トレンドが依然として好調であることを示す前向きな兆候となったが、経済の健全性を表す最近のデータは強弱が混合している。

 米経済成長の主な原動力である個人消費は7月に4カ月連続で堅調な伸びを記録した。

 7月の中古住宅販売成約指数も上昇し、低金利と雇用拡大を背景に住宅需要が安定的に推移していることを表した。

 だがインフレは依然として低調で、FRB当局者が短期金利の引き上げを検討するうえで障害となり得る。FRBが好むインフレ指標である個人消費支出(PCE)価格指数は、7月に前月比横ばいとなった。前年同月比では0.8%の上昇と、3月以来の低い伸びにとどまった。

 米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は8月31日、FRBが利上げすべきかどうかについての自身の立場を決める前に、まず変動の激しい食品とエネルギーを除くコアのインフレ率が上昇することを確認したいとの見方を示した。

 カシュカリ総裁はウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に対し、「コアのインフレ率の上昇を見届けることに深い関心がある。それはまだ確認できていない。私が注目するのはそれだ」と話した。

 一方、経済成長も目を見張るほどではない。米商務省は先日、4-6月期の実質国内総生産(GDP)改定値を前年比年率換算1.1%増とし、速報値(1.2%増)から下方修正した。

 製造業も苦戦が続いている。米サプライ管理協会(ISM)が1日発表した8月の製造業景況指数は、6カ月ぶりに活動の縮小を示した。
https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&cad=rja&uact=8&ved=0ahUKEwiw-7GZiPLOAhVFrJQKHaVeBuYQqQIIHzAA&url=http%3A%2F%2Fjp.wsj.com%2Farticles%2FSB11655255021065154097004582289822108839132&usg=AFQjCNH6XaJ0PbRK8EhiTheIt51PzA4d-Q


8月の米雇用統計、エコノミストはこうみる
By BEN LEUBSDORF
2016 年 9 月 3 日 00:40 JST

 米国では8月の非農業部門就業者数(季節調整済み)が前月比15万1000人増にとどまり、6月の27万1000人増や7月の27万5000人増に比べて伸びが鈍化した。失業率は4.9%と、前月から横ばいだった。9月20・21日の連邦公開市場委員会(FOMC)前では最後となる今回の雇用統計について、エコノミストの反応を以下にまとめる。

−RSM USのジョセフ・ブルスエラス氏  15万1000人増という全体の変化、たった12万6000人増の民間部門、4.9%のままの失業率で、雇用がより現実的な水準に戻った。われわれの見方では、全体と民間部門の数字が雇用の本質的な傾向を示唆しており、それが景気循環サイクルの後期で減速している。われわれはしばらく前から、毎月の就業者数の伸びが10万人前後へ回帰しつつあり、人口動態の変化や全体的な生産性の明らかな減速から下振れリスクを伴うと主張してきた。

−バークレイズのロブ・マーティン氏とマイケル・ゲイペン氏   総じて見れば、雇用の増加ペースは緩んだものの、今朝の力強い雇用統計は労働市場の好調が続き、経済活動も依然順調であることを示した。さらに言えば、この数字でFOMC参加者は見通しへの自信を保つだろう。大半のメンバーは、今回の統計が順調な経済活動と整合的だと捉え、(中略)活動がインフレを目標へと押し上げると考えるだろう。われわれは9月の利上げ予想を据え置く。

−アマースト・ピアポント証券のチーフエコノミスト、スティーブン・スタンレー氏

 8月の雇用統計は大惨事ではなかったが、イエレン議長をはじめとする連邦準備制度理事会(FRB)のハト派が市場を驚かせることを考えて今月に利上げするかもしれないという可能性をちょうど拭い去るには十分だった。

−キャピタル・エコノミクスのポール・アッシュワース氏 これらの数字が示唆するより若干良い状況にあるかもしれないと疑ってかかる理由があるのは確かだ。8月の就業者数では、予想を下回る当初の数字が後で上方修正されるという長い歴史がある。営業日数の変化でも、8月の賃金や労働時間の低調を一部説明できるかもしれない。しかし仮にFOMC当局者がこう疑ったとしても、9月の持ち直しや8月の上方修正を確かめるためにまた数カ月待とうとするだろう。

−エム・サイエンスのスティーブ・ブリッツ氏  FRBが全てを考え合わせた上で、経済が加速し必要な利上げに道が開かれつつあると結論付けるなら、それは結構だ。われわれの見解では、FRBが今後数カ月でより積極的な政策見通しを市場に織り込ませようと力を入れる場合、2017年にリセッション(景気後退)に陥る確率が高まる。
https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&cad=rja&uact=8&ved=0ahUKEwiG5LqJiPLOAhVBHZQKHUD1DLcQFggeMAA&url=http%3A%2F%2Fjp.wsj.com%2Farticles%2FSB11655255021065154097004582289624146927432&usg=AFQjCNE0oT3--FC9cAM07KJ3Xiyhopnp4Q




ブラジル株(2日):ボベスパ指数続伸−9月の米利上げ観測が後退
Paula Sambo、Denyse Godoy
2016年9月3日 08:16 JST

新政権の経済回復計画でブラジル資産に魅力があるとの見方
米金融政策の見通しは新興市場通貨を支える要因に


2日のブラジル株式市場で指標のボベスパ指数は続伸し、2年ぶり高値を付けた。米金利がより長期にわたって低水準にとどまり、ブラジル政府が成長回復のための措置を打ち出して同国の資産は海外投資家を引き付けるとの観測が高まった。通貨レアルは週間ベースで8月初め以来の上昇となった。
  ボベスパ指数は前日比2.4%高の59616.40で取引を終了。レアルはほぼ変わらずの1ドル=3.2526レアルで、週間では0.3%の上昇。2日発表の8月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数の伸びが市場予想を下回り、9月の米利上げ観測が後退。また、失職したルセフ前大統領に代わって8月31日に大統領に昇格したテメル氏は経済再生と財政の立て直しを公約している。
  ABNアムロ銀行のストラテジスト、ジョルジェット・ブーレ氏(アムステルダム在勤)は「米雇用統計で9月利上げの可能性が低下した。ドルにとっては重しであり、レアルなどの新興市場通貨には支えとなる」と指摘した。
  原油価格の上昇を受けてブラジル石油公社(ペトロブラス)が4.4%高となり、ボベスパ指数の上げに大きく寄与した。電力のCPFLエネルジアは1.5%上げて4年ぶりの高値。同社の支配株主が中国国家電網に持ち分を売却することで合意したのが手掛かり。
原題:Brazil Real, Stocks Rise as President Temer Reassures Investors(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-09-02/OCWFPI6K50Y701

NY原油(2日):大幅反発、ロシア大統領がOPEC合意に前向き
Jessica Summers
2016年9月3日 05:17 JST

2日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が大幅反発。ロシアのプーチン大統領は石油輸出国機構(OPEC)とロシアが原油の増産凍結協議で合意に達することを望むと述べ、イランの参加をめぐる意見の相違が解消されるとの見通しを示した。
  プライス・フューチャーズ・グループ(シカゴ)のシニア市場アナリスト、フィル・フリン氏は「増産凍結で合意する確率が高まっている強いサインがまた出された」と指摘。「主要な産油国の立場が一致しているようなので、合意はかなり近いように感じられる」と続けた。
  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は前日比1.28ドル(2.97%)高い1バレル=44.44ドルで終了。週間では6.7%の値下がり。ロンドンICEのブレント11月限は1.38ドル(3%)上昇の46.83ドル。
原題:Oil Halts Four-Day Slide as Putin Presses for OPEC Freeze Deal(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-09-02/OCW6QH6VDKHY01
 

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