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ブレグジットで銀行の影響力凋落、英政府も耳貸さず 憤怒の政治で世界成長鈍化 竹中元経財相、米利上はチャンス 元へ影響は小
http://www.asyura2.com/16/hasan114/msg/751.html
投稿者 軽毛 日時 2016 年 10 月 25 日 17:08:27: pa/Xvdnb8K3Zc jHmW0Q
 

焦点:
ブレグジットで銀行の影響力凋落、英政府も耳貸さず

[ロンドン 24日 ロイター] - 英国の金融界はここ数十年、その規模ゆえに政府から優遇されてきた。しかし国民が欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)を選択して以来、政治家に耳を貸してもらえないという新たな現実に直面している。

6月の国民投票後に誕生したメイ政権は産業の復活と「国民全員のためになる経済」の構築を約束し、金融街シティを不安にさせた。

金融業界は、政府が欧州単一市場へのアクセスを失う「ハードブレグジット」を選べば悪影響が及ぶと訴えている。しかしロイターが取材したシティの大手金融機関幹部らの多くによると、政府は主張に懐疑的で、「英国はEUを離脱してもやっていける」という国民投票のメッセージを無視していると非難されることもあるという。

英銀行協会(BBA)のロナルド・ケント氏は「1940年代に逆戻りしたようだ。国民は英国を倒そうとしているのだから、そこら中に第5列がいるようなものだ」と嘆く。第5列とは、外の敵を助けて密かに国家に反逆する一味のことだ。

BBAのアンソニー・ブラウン会長は23日、国際的大手行が国外移転を計画しているとし、国民と政府の議論が「われわれを間違った方向に連れて行こうとしている」と述べた。

英国民投票で離脱派が勝利した背景には、移民の流入抑制を求める声と並び、銀行を含むロンドンのエリート層に対する反発があったとされる。

ハモンド財務相と財務省幹部らは金融業界は重要だと言い続けているが、裏では金融業界を特別扱いするわけにはいかないと打ち明ける。

政府のEU離脱交渉に通じる関係筋は「交渉で金融業界、いや、いかなる業界であれ優先するのは問題外だ。フェアではない」と言う。

<180度の転換>

業界が離脱の影響を大げさに言い立てているのではないか、との見方も政権幹部の中にはある。

カービー金融サービス担当相は先週議会で、1国の免許があればEU全域で金融サービスを提供できる権利、いわゆる「パスポート」の中には「不要で使われていないものもある」と指摘した。

メイ首相が今月ハードブレグジット寄りの姿勢を示したことは、銀行業界に衝撃を与えた。

「金融サービスを取り巻く環境が変わったのは間違いない」と言うのは、ある国際銀行の上席幹部だ。政府が銀行を見る目が「180度転換した」という。

別の銀行関係者は、政府は特定の産業を特別扱いしないと言いながら、英国のEU残留を強く支持してきた日産自動車には宥和的な姿勢を示しており、金融業界に対する厳しい態度とは対照的だと話した。

<ロビー攻勢が裏目>

金融業界は英国内総生産(GDP)の約1割を占め、年間600億ないし670億ポンドの税金を納めている。業界団体「ザシティUK」の委託で行われた調査によると、ハードブレグジットになった場合、業界の収入は最大380億ポンド減り、英国は7万5000人の雇用を失いかねない。

しかし4カ月間にわたる銀行のロビー攻勢も、一部で裏目に出ているのが実態だ。

財務省はEU離脱交渉における優先順位を決めるため、異なるシナリオ下で各業界の収入や雇用、納税にどのような影響が及ぶかについて徹底的な調査を行っている。政府高官らによると、銀行はそのスケールが分かっていないという。

ある関係者は、金融機関は呆れるほど多くの要求リストを持ってきて、自分たちの意見に耳を貸してもらえないとすぐに切れるとこぼす。

金融業界が過去に発した警告は結局現実化しなかった、という思いも高官の間にはあるという。

世界金融危機の後、多くの銀行は税金を上げたり規制を厳しくしたりすれば海外に拠点を移す、と政府を脅した。その前には、英国がユーロに加盟しなければロンドンが国際金融センターとしての地位を失うと警鐘を鳴らしていた。

政府高官らと話したあるバンカーは「政府は今度こそ影響を過小評価している。こけ脅しじゃないんだ」と訴える。

英HSBCや米JPモルガン、スイスのUBSは既に、数千人の職を英国外に移すと表明した。しかし政府関係者らは「大脱出」は起こらないと見ている。

政府の考え方を知る関係筋は「米国の金融機関に問い合わせたところ、パリへの金融センター移転は『自分(グローバル行)の目の黒いうちは』あり得ないし、フランクフルトは単純に規模が小さ過ぎるということだった」と語った。

「銀行のロビイストは国民投票で負けたという現実から目をそらしている」とは、保守党議員ジェイコブ・リースモッグ氏の弁だ。

(Anjuli Davies, William James and Andrew MacAskill記者)
http://jp.reuters.com/article/brexit-banks-fear-idJPKCN12P0FP

 
「憤怒の政治」が世界の成長鈍化招く−英バークレイズが警告
Siddharth Verma
2016年10月25日 13:55 JST

グローバル化はナショナリストの怒りの高まりと基本的に両立不可能
英EU離脱、ポピュリズム台頭、トランプ氏躍進などが矛盾浮き彫り

英国民投票での欧州連合(EU)離脱選択や欧州全域でのポピュリズム(大衆迎合主義)の台頭、米共和党の大統領候補ドナルド・トランプ氏の躍進、世界各地で見られる所得格差への反発。
  こうした政治的、経済的な諸力を背景に、グローバル化の動きが風前のともしびの状態にあるとの説明がなされる事例が増えている。これは世界の金融市場にとって流れを変える事態となる可能性がある。市場は冷戦終結以降、国境を越えた自由な流れのおかげで急速に拡大していた。
トランプ氏の台頭
トランプ氏の台頭 Photographer: Laura McDermott/Bloomberg
  もはやそうした状況にはない。これまで受け入れられていたような政治的、経済的諸制度が正当性を失い、「憤怒の政治」が先進各国で根付く中、貿易量の伸びは停滞している。英銀バークレイズは新たなリポートでこう警告した。その結末は、保護主義への傾斜であり、モノやサービス、労働力、資本の自由な移動に対する制限であり、EUや世界貿易機関(WTO)など超国家的組織の支持減退だ。
  バークレイズの欧州外為戦略責任者マービン・バース氏(ロンドン在勤)はリポートで「緩やかな脱グローバル化であっても、世界のトレンド成長率を鈍化させる公算が大きい」と指摘。「国政レベルで有権者の意思が十分に反映されていない点や、超国家的・政府間組織への主権の委任に伴う経済的および政治的な剥奪感」が反発を招いていると記した。
  バース氏は主な要因の一つとして、先進各国での中道政党への支持低下を挙げる一方、所得格差の役割は誇張されている可能性があると付け加えた。
トリレンマ
  バークレイズのリポートの内容は、米ハーバード大学のダニ・ロドリック教授(経済学)の主張に呼応する。ロドリック教授は、民主主義と主権、グローバル化は「トリレンマ」だと解説。国境を越えた通商関係と、それに付随し、経済問題を決する上での超国家的機関の権限拡大は、議会制民主主義への直接的な脅威であり、逆もまた同様だ。
  こうした分析を示すのはバークレイズが最初の金融機関ではない。バンク・オブ・アメリカ(BofA)メリルリンチは今月早く公表したリポートで、「このところの事態からは、各国が協力することに一層消極的となり、争うことをいとわなくなっているのが浮き彫りとなっている」と分析。財政政策の緩和や保護貿易主義、富の再分配はインフレ高進につながる可能性があるとして、「不平等との闘い」に備えたヘッジとして、実体経済資産を取得するよう投資家に呼び掛けた。
大転換
  アイルランド中央銀行のエコノミストを務めたデービッド・マクウィリアムズ氏は今月14日、英ウッドフォード・インベストメント・マネジメントのホームページに掲載された寄稿で、グローバル化への反発は特に米金融当局とその政策にとって大きな転換を意味するとの考えを示した。
  マクウィリアムズ氏は「ディスインフレを目標とすることにわれわれはすっかり慣れきっているため、次に来る展開に考えを切り替えるのは難しいだろう」とコメント。その内容について「中間層の不安感と、不平等の問題に対処するため、米国の政治が移民規制の強化、保護主義、賃金引き上げにかじを切れば、インフレは単に政策の意図せぬ帰結だけなく、政策そのものになるだろう」と論じた。
原題:Barclays Warns ‘Politics of Rage’ Will Slow Global Growth (抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-10-25/OFL16T6TTDS301


 

米FRB利上げでも元への影響は限定的=中国人民銀幹部

[北京 25日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)の首席エコノミスト馬駿氏は25日、米連邦準備理事会(FRB)が12月に利上げしても、通貨人民元への影響は限られるとの見解を明らかにした。

馬氏は記者団に、FRBの利上げ観測で元は売り圧力にさらされているが、実際に利上げが行われれば上昇に転じる可能性があるとの見方を示した。またFRBが積極的に金利を引き上げていくとは予想していないと述べた。

10月の元相場は対ドルで下落したが、通貨バスケットに対しては安定的に推移したと指摘し、これは中国の新たな為替制度への取り組みを示していると説明した。

大都市で最近導入された不動産価格の上昇抑制策によって価格は落ち着き、住宅ローンの需要も沈静化するとの見方を示した。その上で人民銀は不動産部門に対する金融政策の影響を分析すると述べた。

2016年の中国の成長率は6.7%程度になると予想した。
http://jp.reuters.com/article/china-cenbank-idJPKCN12P0L0

 

 

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コメント
 
1. 2016年10月25日 17:39:32 : 3E76uVCkj6 : nVgKMnZYopg[308]

 イギリスの シティーが繁盛したのは 10年前のことだ

 ===

 愛が 主張しているように 21世紀は ヘリコプターマネーの時代なのだから

 金融の時代ではないのだね〜〜〜

 ===

 ブレグジットは 関係ないと思うけどな〜〜〜
 


2. 2016年10月25日 18:47:36 : 4wnaEWkfPM : Xyeda77IoQY[256]
銀行が死ぬほど厭がるとしたら、Brexitは英国にとっても世界にとっても非常に良いことであるに違いない。

3. 2016年10月25日 20:57:54 : nJF6kGWndY : n7GottskVWw[2999]

資源国の米国にとっては、トータルでは、こうした反グローバリズムの動きは恩恵になるが
英シティの凋落は金融セクタにとっても思わぬラッキーだろうなw



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