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トランプ大統領で高まる不確実性、米経済に最大の試練 悪いトランプ株は吉兆か アイカーン千億円賭勝 米格付維持安定的S&P
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投稿者 軽毛 日時 2016 年 11 月 10 日 22:19:00: pa/Xvdnb8K3Zc jHmW0Q
 

トランプ大統領で高まる不確実性、米経済に最大の試練
JUSTIN LAHART
2016 年 11 月 10 日 19:14 JST
 米大統領選でのドナルド・トランプ氏の勝利を受け、米投資家は不確実性ショックがどのようなものなのかをじかに体験することなった。しばらくこのショックを味わわされる羽目になるかもしれない。
 9日の米株式市場では、トランプ氏が次期大統領に就任するという現実を前に投資家が考えあぐねる中、株価が乱高下した。9日未明の時間外取引で急落したが、ニューヨーク市場では前日終値よりも高く寄りつき、その後急伸した。メキシコとの貿易が多い企業など、トランプ氏が掲げた政策の標的になるセクターは特に上値が重かった。一方、バイオテクノロジー銘柄など、共和党がホワイトハウスと上下両院を制したために規制緩和の恩恵を受けるとみられる企業の株価は大きく上昇した。
 市場が不安定なときにこれまでは資金が流入することの多かった米国債は売られた。これは、債券の悪材料が積み重なったからだ。地政学的リスクの高まりや貿易障壁の強化はインフレを引き起こす。実際、9日の米国債市場では、物価連動国債(TIPS)に織り込まれる今後10年間の期待インフレ率が前日の1.73%から1.82%に上昇した。
 債券市場へのさらなる痛手となったのが、財政赤字拡大の可能性だ。経済が「崩壊」した場合は外国の債権者と交渉して返済額をまけさせるというトランプ氏の5月の発言はもとより、赤字増大見通しは金利上昇を招きかねない。
 市場にとって状況を特に危険にしているのは、トランプ氏が大統領として行う政策やどのような大統領になるのかについて投資家がほとんど分かっていないことだ。トランプ氏が選挙戦で掲げた政策綱領は従来の大統領候補の綱領に比べて内容が乏しく、同氏が自らうたったポピュリスト(大衆迎合主義者)になるのか、それとも実利志向の強いディールメーカーになるのかはっきりしない。
 このため、投資家はどこに資金を投じるべきなのか確信を持てずにいる。トランプ氏がどう政権運営していくのか投資家の理解が深まるまでこうした状況は続く可能性があり、市場は一段と不安定になりかねない。さらに厄介なことに、投資家はいま感じている不確実性が実体経済にどう影響していくのかについても考える必要がある。企業もトランプ氏の政策がより明確になるまで投資計画を延期するかもしれない。
 トランプ氏と議会が減税・歳出計画を早急に取りまとめれば、景気が減速したとしても巻き返せるに違いない。経済が弱まる可能性は高い。早いうちに景気押し上げで成果を出すことがトランプ政権の最優先課題だろう。ただ、トランプ氏が主張する保護貿易や移民制限など、政治の不確実性が大きいあまり、計画が想定通りに進まない恐れはある。そして、従来型の金融政策手段をほぼ使い果たした連邦準備制度理事会(FRB)は、あまり支援できないかもしれない。
 7年前に始まった米景気回復はこれまで再三その底力を試されてきた。これから最大の試練のときを迎えようとしている。
米大統領選特集
? 「悪いトランプ」に目つぶった株式市場は吉兆か
? トランプ氏勝利、エコノミストはこうみる
? トランプ氏の勝利が市場にもたらす嵐
? トランプショック後の投資、必要な自制心

https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&cad=rja&uact=8&ved=0ahUKEwiwwZKnoZ7QAhVFJZQKHfTdAnYQFggdMAA&url=http%3A%2F%2Fjp.wsj.com%2Farticles%2FSB11842517604067003472604582427980293107276&usg=AFQjCNF6pOmhft6ZV5ntJbiaNIhO08yqDw


「悪いトランプ」に目つぶった株式市場は吉兆か
By JAMES MACKINTOSH
2016 年 11 月 10 日 18:05 JST

 金融市場は大げさな動きを示す傾向がある。米大統領選の開票が進む中、ドナルド・トランプ氏が勝利に近づくと、メキシコペソはドルに対して10%余り下落して過去最安値をつけた。トレーダーらが一番分かりやすい「トランプトレード」に注目していたためだ。

 9日の取引が始まるまでにはトランプ氏の当選が確定していたため、市場はトランプ氏の悪い面を懸念するのはやめ、予想される良い面に目を向けた。海外市場で安全資産への逃避が進み、S&P500種先物は米東部時間9日午前1時に5%下落したが、同午後2時までには0.7%高まで持ち直した。ドルは円や英ポンド、ユーロに対する下げを戻し、金価格は上げ幅を縮小した。

 市場の観点から見たトランプ氏との良い面と悪い面とのバランスは、債券市場で最もはっきりしている。投資家が安全とみなされる米国債を買い入れる中、債券利回りは当初急低下(価格は上昇)したが、その後は急速に反転し、30年債利回りは2.52%から2.81%に上昇し、1月以来の高水準に達した。これは1日の上げ幅としては2013年夏以来の大きさだ。当時は米連邦準備制度理事会(FRB)が債券買い入れの縮小を示唆し、いわゆる「テーパーかんしゃく」が起きて利回りが急伸した。10年物の利回りも2%を突破し、1月以来の高水準をつけた。

 市場では当初、トランプ氏の「悪い面」が勝るとみられていた。同氏が貿易やメキシコ移民について繰り返した攻撃的な発言や、外交や法治を巡る懸念は、経済や企業収益に打撃を及ぼすとみられているため、安全を求める投資が正当化される。

 投資家らはその後、トランプ氏の公約の「良い面」に賭けるようになった。赤字覚悟の所得税減税やインフラ支出、法人税減税や官僚主義批判などだ。この見方はトランプ氏の勝利宣言で一段と強まった。かつて批判していた対立候補のヒラリー・クリントン氏をたたえ、メキシコとの国境に壁を築くとは言わなかったのだ。勝利宣言の退場曲にローリング・ストーンズの「You Can’t Always Get What You Want(邦題:無情の世界)」を選んだのは恐らく、中心的な支持者である反移民、反自由貿易派に焦点を当てたものだ。

 市場は思惑で動くものであり、今回はその極端な例だ。トランプ氏が1月20日の就任式までの間に発する言葉が「良い」政策と「悪い」政策のどちらを示唆するのか投資家が吟味する中、今後2カ月間は市場に多くの浮き沈みが現れるはずだ。

 トランプ氏の計画がさらに明確になったとしても、目先の動きだけではトランプ政権下で市場がどうなるのか多くは分からない。調査会社ビリニ・アソシエーツによると、選挙当日から就任式までの市場の動きはこれまで、大統領の任期中のパフォーマンスと明確な関連性はない。事実、フランクリン・ルーズベルト元大統領とオバマ大統領の2人の場合、選挙後に市場は急落したが、就任後は強気相場が訪れた。

 この2人の民主党大統領のケースは、トランプ政権下の市場にも希望があることを示唆している。

 ルーズベルト政権とオバマ政権下の市場のパフォーマンスから、市場は政府の大規模な刺激策を好むと解釈することができる。そしてトランプ氏は「大型」のインフラ支出を約束している。S&P500種指数は3期以上務めたルーズベルト政権下で141%上昇、オバマ政権下では8日の終値時点で152%上昇している。

 また、大統領は政府内で期待されているほど実際には影響しないという見方もできる。市場の動きには周期があり、強気相場を目の当たりにした大統領は幸運にもリセッション(景気後退)のさなかに選出された。

 ルーズベルト大統領の通貨切り下げ、銀行立て直しや刺激策は確かに世界大恐慌の克服に寄与したが、就任時に株価は1929年のピークからすでに80%下落しており、影響はなかった。同様に、オバマ氏が就任した09年1月は、市場が金融危機の最安値をつける2カ月前だった。

 1928年以降、市場のパフォーマンスが最悪だったのは、共和党のハーバート・フーバー政権とジョージ・W・ブッシュ政権下だ。いずれも運悪く株価上昇時に就任しているが、フーバー政権の政策は確かに助けにならなかった。

 これらの経験に基づくと、トランプ氏はタイミングが悪いように思える。自身は株価がバブル状態だと考えており、この夏に株を売ったと述べている。相場は一時的に途切れることはあっても7年余りにわたって上昇しており、PER(株価収益率)は16.6倍と、この十年で最高に近く、割高な水準だ。オバマ氏就任時のPERはわずか11.8倍だった。

 目先の市場に影響するのは、トランプ氏の良い面と悪い面とのバランスだ。長期的には、バリュエーションの高さといまだに高い利益率が、株式のリターンがかなり低くなる可能性を物語っている。トランプ氏の移民や貿易政策に関するメッセージが結局冗談だと判明したとしてもだ。

米大統領選特集

トランプ氏勝利、エコノミストはこうみる
トランプ氏の勝利、FRBへの意味合いは
トランプ大統領で高まる不確実性、米経済に最大の試練
https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&cad=rja&uact=8&ved=0ahUKEwib7ISeop7QAhVOOrwKHd1lDWIQFggdMAA&url=http%3A%2F%2Fjp.wsj.com%2Farticles%2FSB11842517604067003472604582427880352385676&usg=AFQjCNG4vld7Ma7mQfYGihOfrHSj1Rhefg


 

アイカーン氏が株に10億ドルの賭け−トランプ氏勝利の宴抜け出し取引
Beth Jinks、Erik Schatzker
2016年11月10日 09:38 JST
アイカーン氏は2015年9月からトランプ氏を支持
トランプ氏勝利は「プラスであり、マイナスではない」と発言

米大統領選でドナルド・トランプ氏がヒラリー・クリントン候補を予想外に制し、それを受けて米国株先物が急落しているさなか、トランプ氏支持者で著名投資家のカール・アイカーン氏は勝利の宴の席を後にすると、トレーディングを開始するため自宅に向かった。
  アイカーン氏(80)は米国株に約10億ドル(約1060億円)を賭けるため、9日未明にはパーティー会場を離れたと、同氏が同日のブルームバーグTVとの電話インタビューで明らかにした。
  「もっと大きな金額を賭けようと試みるところだが、10億ドル以上は無理だった。市場も逃げ腰だった。だが、その金額でも私はハッピーだ」と話し、米国株の「流動性は信じられないほどで、世界は正気を失っていた。昨晩は印象的だった。世界は理由抜きにパニックに陥っていた」と付け加えた。

  米S&P500種株価指数の先物は現地時間8日夜に値幅制限いっぱいの最大5%下げたが、ニューヨーク時間9日午前9時半の市場オープン前までにはその下げをほぼ埋めた。同指数は同日、一時1.4%高となった。
  アイカーン氏はまた、8日夜にヘッジの一部を外していたことも明らかにした。8月時点では、ヘッジ比率をこれまでないほど高くしていると話していた。
  同氏は2015年9月、トランプ氏を大統領候補として支持すると表明。以降も一貫して支持しており、トランプ氏勝利は「米国経済にとってプラスであり、マイナスではない」と述べた。アイカーン氏は次期政権の財務長官候補の一人と目されるが、CNBCとのインタビューで同長官就任に関心はないとあらためて表明した。
原題:Icahn Left Trump Victory Party to Bet $1 Billion on Stocks (1)(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-11-10/OGEGI56K50XZ01


 


 

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