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秘策は「14歳の挑戦」 富山県、高校生の地元就職率トップクラスの“秘密”〈dot.〉
http://www.asyura2.com/16/hasan116/msg/410.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 12 月 05 日 18:48:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

          富山県教委が作成した「14歳の挑戦」のパンフレット


秘策は「14歳の挑戦」 富山県、高校生の地元就職率トップクラスの“秘密”〈dot.〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161202-00000007-sasahi-soci
dot. 12/5(月) 16:00配信


 富山県では中学2年生全員を対象に「社会に学ぶ“14歳の挑戦”」という職場体験を実施している。「カフェの店員になってみたい!」「医療ドラマを見て医師・看護師の仕事に興味を持った」などの要望に応え、地元の事業所が“挑戦”を受け入れるという内容だ。中学生は1週間“職場”に通い、地域の人の働く姿から、自身の適性や可能性を考える機会を得る。どんな成果を上げているのか?

 「14歳の挑戦」は1999年に27校、受け入れ事業所938ヵ所でスタート、2001年以降は県内の全85校に拡大し、毎年3000ヵ所以上の事業所から協力を得て全員が参加している。受け入れ先は飲食店、工場、農家、一般企業、官公庁などさまざまだ。

 生徒は1週間(実際は平日の5日間)、自宅から直接“職場”へ通い、昼食休憩をはさんで約7時間の業務をこなす。百貨店や飲食店などで中学生が店頭に立っていると、「14歳の挑戦中だね。頑張れ!」と声が掛かるほど県民から認知される事業となった。県教委の担当者に、始まったきっかけについて聞いてみた。

「1990年代後半は“地域ぐるみいじめ防止事業”として行われていました。清掃やあいさつ運動と同様に、地域とのつながりを深め、生きる力をはぐくんで、不登校やいじめの解消につながるきっかけとすることが狙いです。大学生が就職先を決めるためのインターンシップ(就業体験)と比べて業務の専門性は薄いかもしれません。生徒は地域の方に学び、自分の良さや可能性を考えるきっかけにしてほしいです」

「14歳の挑戦」の当日だけでなく、事前・事後学習も含めてカリキュラムを設定している学校もある。受け入れ先は可能な限り、生徒の希望がかなうよう配慮され、中学校側は地元の商工会議所やJA、漁業協同組合などの業界団体に協力を求めて希望の職種とマッチングできるよう工夫している。

 県教委が昨年度、受け入れ事業者に実施したアンケートによると、「意義があった」96.9%、「積極的に取り組んでいた」90.2%、「中学生の様子に変化が見られた」90.3%と高い評価を得ている。また、県内の高校生の地元就職率は例年、全国トップクラスであり、若者の地元雇用にもひと役買っていると考えられる。
 
「14歳の挑戦は原則、全員参加。いろんな子がいますから、送り出す側、受け入れる側とも、試行錯誤しています」(県教委の担当者)とのこと。学校側には「職場の迷惑にならないか」という心配がある。実際、運送会社で荷物を落としたり、遅刻したり、無気力な態度を取ったり、はしゃいで叱られたりするケースもないわけではない。

「事業所から“挨拶をしない”、“さぼってばかりいる”などのクレームが来た場合は、“注意してやってください”とお願いしています。時には、教員が謝罪に出向くこともある。生徒には反省を促します。社会に出て責任をもって役割を果たすとはどういうことなのかを学び、失敗を恐れず挑戦してほしいのです」(県教委の担当者)

 まだまだ成長過程にある中学生を「厳しくも温かく見守ってほしい」というのが地域への要望である。「14歳の挑戦」の後、学校や保護者と地元企業との縁が深まるという利点も少なくない。保護者からの声はおおむね好評だ。

「息子が地元のラジオ局でお世話になりました。番組を作る資料として、事前に友人を取材するという課題を与えられた。テスト期間中だったから四苦八苦。何とか1週間が過ぎ、最終日にゲスト出演させてもらって音源が入ったCDをもらってきました。お礼を投書したら、番組で読んでくださいました」(保護者)

 父の職場で“挑戦”したり、伝統工芸の職人さんに学んだり、プロスポーツ選手が所属する球団の仕事を体験したり……中学生にとっては未知の世界を垣間見る貴重な体験だけに、疲れや緊張感は相当なものらしい。「1週間、勉強はまったく手につかない様子で、家に帰ってぐったりしていました」(保護者)との声もある。

 記者も報道機関に勤務していたころの数年間、中学生の指導役を務めたことがある。教員志望だった時期もあるので、中学生と接する時間を有意義に感じた。取材先ではきはきと質問する姿や、パソコンの前で腕組をして考え込む様子に初心を思い出させてもらった気がする。

 母校から来た中学生のなかで、驚くほど速く正確に記事を書いた男子生徒がいた。「すごい、即戦力!」と驚き、母校で教員を務める知人に聞いたところ、「生徒会長も務める優秀な子だよ」とのこと。納得である。彼は今、20代前半のはず。どこかで新人記者になっているのだろうか? マスコミ以外の企業に入っていたとしても、きっと活躍しているだろう。「14歳の挑戦は役に立った?」と聞いてみたい。(ライター・若林朋子)


 

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