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気づかず不眠も 25人に1人が悩む「むずむず脚症候群」とは?〈週刊朝日〉
http://www.asyura2.com/16/health18/msg/406.html
投稿者 赤かぶ 日時 2017 年 2 月 15 日 16:28:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

            あなたの不眠、意外な理由が隠されているかも (※写真はイメージ)


気づかず不眠も 25人に1人が悩む「むずむず脚症候群」とは?〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20170210-00000033-sasahi-hlth
週刊朝日 2017年2月17日号


 脚の不快感で夜眠れない。座っていると脚をもぞもぞ動かしてしまう。思い当たる人は「むずむず脚症候群」かもしれない。病気に気づかずに不眠に悩む人が多い。約8割が第一選択の薬で改善が見込める。

 むずむず脚症候群は安静時や入眠時に不快な下肢(脚)の異常感覚が起こり、「脚を動かしたい」という強い衝動が起こる病気だ。「夕方から夜にかけて症状が生じる」「脚を動かしていないときに症状が強く起こる」「動かすことで不快感が軽減または消失する」といった特徴がある。また、夜中に脚や手が自然に動く「周期性四肢運動障害」も多くの患者にみられる。

 睡眠不足によって日中の活動が障害されるほか、うつ病やパニック障害などを併発することもある。

 有病率は人口の約4%(25人に1人)で、潜在的な患者はかなりいると推察される。睡眠総合ケアクリニック代々木理事長の井上雄一医師はこう言う。

「むずむずのほか、ちりちり、しびれる、痛い、熱い、虫が這うなど、患者さんの感じ方はさまざま。数は少ないですが、おしりや肩、腕、顔など脚以外の部位に起こることもあります」

 むずむず脚症候群が起こるメカニズムは明らかではないが、脳の神経伝達物質であるドーパミンの伝達がうまくいかないなど、ドーパミンの機能障害によって起こると考えられている。

 ドーパミンの働きに必要な鉄分の不足が要因となっていることもある。患者の30〜40%に家族歴がある。

 中等症以上の患者に対しては、パーキンソン病の治療薬として知られるドーパミン受容体作動薬「プラミペキソール」(商品名・ビ・シフロール)が第一選択となる。ドーパミン受容体の働きを高め、症状を改善する。

「患者さんの約8割に効果がありますが、注意点として『オーグメンテーション(症状促進現象)』を起こしやすいことがあります。オーグメンテーションが起こると症状のあらわれる時間が早くなったり、脚以外にも広がったりします。これを解消するには薬の調整が必要です」(井上医師)

 東京都に住む柳沢和子さん(仮名・50歳)は子どものころから、夜、布団に入るとふくらはぎのあたりがむずむずし、起きてしまうことがあった。40代になると連日、症状が起こるようになり、困ってかかりつけ医(内科)を受診した。診断の結果、むずむず脚症候群とわかり、プラミペキソールを処方された。1日1回、就寝の2〜3時間前に服用する。すると徐々によくなり、熟睡できるようになった。

 しかし、半年ほどたつと薬を服用しているのに、再び症状があらわれるようになった。発作が始まる時間が夜の8時、7時と次第に早まり、症状が太ももや足の裏、腹部にまで広がってきた。主治医に相談したところ、井上医師を紹介された。

「柳沢さんのその時点での服用量は1日あたり0.75ミリグラムでした。そこでまずは半分の0.375ミリグラムに減らし、さらに抗てんかん薬でむずむず脚症候群の治療薬として改良された『ガバペンチンエナカルビル』(商品名・レグナイト)を追加したところ、オーグメンテーションは落ち着きました」(同)

 ガバペンチンエナカルビルは脳内のGABA系という神経の働きを高めてむずむず脚の症状をやわらげる。入眠を促したり、周期性四肢運動を抑えたりという作用もある。

 このほか貼り薬の「ロチゴチン」(商品名・ニュープロパッチ)を使うこともある。ロチゴチンはドーパミン受容体作動薬だが、オーグメンテーションが起こりにくいとされる。

「貼り薬は24時間、安定して効果が得られるので日中も頻繁に症状が出る患者さんに向くのです。プラミペキソールの減量ではなく、完全に休薬して、こうした薬に変更することもあります。ただ、短期間でうまくいくケースもある一方、一度オーグメンテーションが起こると治療が難しくなる場合も多く、予防が大事なのです」(同)

 プラミペキソールは1日あたり0.125ミリグラムから始め、症状を見ながら0.75ミリグラムまで増やすことができる。

 井上医師によれば安易に増量せずに少量で継続していくことがオーグメンテーション予防のポイントだという。現在、他の専門医とともに、どのくらいの量や投与期間でオーグメンテーションが起こるかを検討中ということだ。

 むずむず脚症候群が軽症の場合、まずは薬の処方前に、生活療法を中心とした非薬物療法をおこなう。

 中等症以上の場合も非薬物療法を併用することで薬の量を抑えられる。オーグメンテーション対策としても有効だ。

 獨協医科大学病院神経内科教授の平田幸一医師はこう言う。

「生活習慣としては特に『早寝早起き』『規則正しい生活』が大事です。むずむず脚症候群の患者さんは症状が夜に悪化しやすいことから、夜型の生活になっている人が多いのですが、だからといって昼夜逆転の生活をすると症状がさらに悪化します」

 さらに悪化要因としてアルコール、たばこ、カフェインが知られている。

「また、むずむず脚症候群の多くは特定の原因が不明の『特発性』ですが、他の病気や服用している薬によって起こる『二次性』もあります。二次性の原因は慢性腎不全やパーキンソン病、関節リウマチなどの病気、薬では抗うつ薬やリチウム、抗ヒスタミン薬などです。こうした原因がある場合、病気の治療や薬の減薬、休薬でよくなります」(平田医師)

 からだを動かすことも効果的だ。ただし、激しい運動はかえって症状を悪化させることがわかっている。ウォーキングなどの軽く、規則的な運動がよいという。

「症状が出てきたらマッサージがおすすめです。多くの患者さんは『効果がある』と言います。外部からの物理的な刺激が脳に抑制的に働いて症状改善を促しているようです。マッサージの方法は特に決まっていません。患者さんがご自身で、症状がよくなる部位や気持ちが楽になる方法を工夫してみてください」(同)

 症状の起こっている場所をシャワーで刺激するのもよいという。

「温度の変化で症状がよくなったり、悪くなったりする人も。暑さで悪化する人は冷たいシャワーが、寒さで悪化する人は温かいお湯のシャワーが向きます」(同)

 暑さで悪化する人は冷湿布も効果的ということだ。

 栃木県に住む山田芳子さん(仮名・75歳)は50代後半からむずむず脚症候群の症状に悩まされ始めた。就寝すると両脚の下から膝あたりまで、小さい虫がじわじわと這い上がってくるような不快感に苦しめられる。脚を外に出してバタバタと動かしたり、たたいたりすると症状が軽減する。

 数年後には日中も症状が出るようになり、電車の中や美容院、映画館などでじっとしていられなくなった。皮膚科や整形外科を受診したが、原因がわからなかったという。

 テレビ番組で平田医師のことを知り、受診した。診断の結果、重症のむずむず脚症候群とわかった。

 幸いプラミペキソール1錠(0.125ミリグラム)で効果が得られ、症状はほとんど出なくなった。山田さんは平田医師の指導により、生活療法にも取り組んだ。カフェインを含むコーヒーやお茶の量を控え、毎日、ウォーキングに出かけるようになった。

 治療開始から3年たっても症状は安定しており、薬を飲まなくてよいときもあるという。

「山田さんのように、日中、じっとしているときに症状が出る人は意外に多いようです。座っているときに不快感が起こり、これを解消しようと靴を脱ぐ、貧乏ゆすりをしているように見える、という場合もむずむず脚症候群の可能性があります。つらい場合は我慢せず、医療機関を受診することをおすすめします」(同)


 

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