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がんとは、局所的に同化が亢進し、全身では異化が亢進する代謝異常疾患である!
http://www.asyura2.com/16/health18/msg/520.html
投稿者 BRIAN ENO 日時 2017 年 6 月 01 日 09:08:02: tZW9Ar4r/Y2EU QlJJQU4gRU5P
 


代謝という言葉の定義は、
同化と異化を含む。

同化というのは、
簡単にいえば、
さまざまな栄養素を組み合わせて
核酸合成、脂肪酸合成、アミノ酸合成などを
行い結果的にその生体は、
大きくなる。

もっと具体的にいえば、
肉になり脂肪になる。

ただ、同化(合成作用)の場合、
二つの大きなリスクを伴う。

ひとつには、
ATPの消費である。

脂肪酸を合成して中性脂肪をつくるのにも
エネルギーが必要なのである。

肉を増力するにも
エネルギーが必要なのである。

このときに介在するホルモンが
同化ホルモンと言われるものである。

成長ホルモン
インスリン様成長因子
インスリン
テストステロン
エストラジオール

たとえば、
昼ご飯に
腹いっぱい
飯を食うと、
例外なく
その後、
強い倦怠感に
襲われ
午後の仕事がおっくうになる。

体内では、
インスリンのような
同化ホルモンが活躍し、
せっせと、
中性脂肪をはぐくんでいるのである。


ブドウ糖→脂肪酸合成→中性脂肪蓄積

このときに、
大量のATPを消耗する。

同化にはATP消費
エネルギー消費というリスクが付きまとうのである。

さて、もうひとつの
生体を脅かす
リスクは
同化ホルモンの作用時に
発生する
「活性酸素」である。

脂肪酸合成のときに、
大量の「活性酸素」が発生して
全身を酸化させ、
ほとんどの細胞を傷つける。

多飯を食うと
あとで、
身体がかゆくなるとか
くしゃみが出るとか、
目やにがでるとか、
痰が絡むとか
鼻血がでるとか、

時間差で、
自覚症状が
出てくる。

これは、活性酸素が、
皮膚、目の粘膜、
鼻の粘膜
気管支の粘膜などを
攻撃しているときにあらわれる。

たとえば、
皮膚なんかでも、
かゆい個所が
移動したりする。

これは、
抗酸化作用と言って、
生体を活性酸素から守る
酵素が、
かゆいところに
多く存在すれば、
そこはかゆくはならないが、
抗酸化作用が脆弱な場所を
求めて活性酸素が
うごめくのである。


さて、前置きが長くなった。
まとめると
以下のようになる。

同化作用には、

@ATPの消失

A活性酸素の大発生

以上、二つのリスクがある。


さて、異化について見てみよう。

異化の方がわかりやすい。

食べた物を分解(消化)して
吸収して、
ATP(エネルギー)を生み出す
仕組みのことを異化と呼ぶ。

この場合、

@摂取したものを分解して、
 吸収したものを
 細胞内の
 エネルギー産生装置
 (解糖系、ミトコンドリア系)で
 エネルギー(ATP)を産み出す。

A嫌気的解糖の場合 2ATP 乳酸分泌

 ブドウ糖
   →解糖→ピリビン酸→乳酸

B好気的解糖の場合 

 ブドウ糖
   →解糖
    →ピルビン酸
     →アセチルCoA(クエン酸回路→電子伝達系)
       →二酸化炭素 水分泌

   ATP 38分子

Cβ酸化系(ケトン体回路系も含む)

 脂肪酸→アシルCoA
      →β酸化
       →アセチルCoA(クエン酸回路→電子伝達系)
         → 二酸化炭素 水

   ATP 129分子

この場合、エネルギーは産まれるが、
同化作用が含まれないから
脂肪酸合成、アミノ酸合成、核酸合成などの
合成作用(同化作用)が
起きないので、
筋肉増量、中性脂肪の増加など
生体のサイズは大きくならない。

これで、同化と異化のなんたるか?
が理解できただろう。

簡単にいえば、
子どもは
成長しなければならないから、

異化と同化では
同化が亢進している。

同化ホルモンの分泌が
脆弱だと
成長できない。

一方、
成長が止まったとされる
成人においては、
同化は早い話が、
不要なのである。

ただ、登山や、
冒険家は、
それに向かう前に
同化を亢進させて
飢餓に備える必要はあるだろう。

毎日、三食、
もれなく食べることの可能な
成人にほとんど同化作用は不必要である。

しかし、
現代の日本人は
成人になっても
同化作用を亢進させている。

簡単に言えば
肥満してる人は
同化が亢進している。

脂肪酸合成を頻繁に
引き起こしているから
ATPが絶えず消失している。

ATPが消失しているから、
また食べようとする・・
というATP消失の
脂肪酸合成の負の連鎖に
はまっているのである。


ただ、この手の肥満体の人は
まだいい。

なぜか、

インスリンにような
同化ホルモンが十分に分泌されているから
有り余るブドウ糖を
脂肪酸合成で中性脂肪に変換して
始末しているから
その時点ではがんにならない。
(そんな人も、インスリン分泌が脆弱になり始めたら危険信号だが)

インスリン分泌が
脆弱な人は、
血中の有り余る
ブドウ糖をどうやって
始末しているのか?

臓器の上皮細胞の解糖系で
例の異化作用で
ブドウ糖を乳酸に導いている。

結果的に
ATP 2分子のエネルギーを
産み出しているが、

このエネルギーは、
何に利用されているのか?

筋肉なら
筋肉の運動という
理解で十分理解できるが

臓器の上皮細胞は
筋肉ではなく
上皮細胞である。

通常、上皮細胞は
細胞の入れ替わりが著しい
これを新陳代謝などと言う言葉で表現するが

臓器の上皮細胞の
異化作用(解糖作用)で
産まれたエネルギーは
新陳代謝のエネルギーに利用されているのである。

新陳代謝とは
細胞の入れ替わり
細胞の入れ替わりを
言葉を変えて言えば

細胞分裂、

細胞分裂を行うには

核酸合成、
脂肪酸合成
アミノ酸合成が
不可欠になる。

実は、
あまりピックアップされないが、
解糖系には

解糖系の本流である

ブドウ糖→解糖→ピルビン酸→乳酸

このメインルートと
このルートを迂回する
ルートが存在する。

このルートのことを
通常、
ペントースリン酸回路というが、
簡単にいえば、

ブドウ糖という六炭糖を
核酸合成のベースになる
五炭糖であるリボースをつくるルートである。

ただ、五炭糖だけではなく

脂肪酸合成、アミノ酸合成、
ステロイド合成他にも
強くかかわっている。

かくれた同化(合成)ルートなのである。

通常、
ブドウ糖が解糖系に取り込まれると
その30%が
ペントースリン酸回路に引き込まれ、
核酸合成、脂肪酸合成、アミノ酸ゴ合成に
寄与する。

もし、
あなたが、
糖質が大好きで、
同化ホルモンである
インスリン分泌が脆弱なタイプであれば、

間違いなく痩せの糖質大食い人間である。

そんなあなたの血中は、
高血糖が維持されているが、
糖尿病と診断さるまでにいたらない
絶妙な高血糖維持タイプの
体質を兼ね備えている。

そう、そんなあなたには、
時間だけが
いたずらに過ぎていっているハズである。

血中の高血糖状態持続に
適応しようと、

あなたの臓器の上皮細胞では
必死に
たくさんのブドウ糖を
解糖系で異化作用を行っているが、

これが続くと、
臓器の上皮細胞の
解糖系もバカではないから
その高血糖体質に
適応しようとする。

その場合に、
活躍するのが

解糖系の
メイン回路ではなく
隠された
ペントースリン酸回路になる。


ペントースリン酸回路の
最も重要な使命は、
生体の悪い環境
すなわちストレスに対応して
細胞そのものを
遺伝子ベース(核酸合成)で
変化させる使命を持っている。

この場合の
ストレスは
高血糖である。

高血糖に耐えうる
細胞に
つくりかえるために、
細胞分裂を契機に
遺伝子を変化させ、
大量のブドウ糖を
一気呵成に処理できる
細胞に核酸合成で
プログラムすることである。

我々哺乳類の
細胞内で、
核酸合成が可能で、
遺伝子を環境に
適応して
変えるプログラムを
創造できるのは、

ここ、
ペントースリン酸回路しかないのである。


このように、

無駄で大量の
血中ブドウ糖は
臓器の上皮細胞の
解糖系の
ペントースリン酸回路に
取り込まれ

次なる
細胞分裂のときに、
おびただしい数の
ブドウ糖を取り込むことが
可能な
ブドウ糖取り込みスーパー細胞を

核酸合成により
プログラムするのである。

この核酸合成による
新しい細胞が
がんと言う細胞なのである。


一度、
ペントースリン酸回路で、
がん細胞の核酸合成が
始まると
ほとんどの場合
不可逆的なものとなり、

がん細胞を撲滅するのは
ひじょうに難しい作業になる。

がん細胞では、
一見、異化作用が亢進しているように
見えるが、

実際は、
がん細胞および
がんの組織においては

同化作用(核酸合成、脂肪酸合成、アミノ酸合成)が
亢進して、
ATPがどんどん失われている。

がんとはそのがん患部の局所的な同化の亢進と
理解して問題ないであろう。

そもそも、
成長が止まった
おとなに
何故、
同化の亢進が
局所であっても
発症するのか?

そこに注目すべきである。

一方、がん患者になると、

がん細胞
 →乳酸分泌
  →血液中の乳酸量が増加
   (乳酸アシドーシス)
   →血液中の乳酸を肝臓が取り込み
    →乳酸で糖新生を行い
     →ブドウ糖を血液中に放出
      →がん細胞がそのブドウ糖を取り込み
       →乳酸を吐き出す

がん増殖→乳酸(乳酸アシドーシス)→ブドウ糖→がん増殖

というがん増殖の無間地獄に陥る。

このがんのコリ回路は
一周するたびに
ATP 4分子を消失し
がん患者は疲弊する。


乳酸アシドーシスで、
吐き気、食欲不振に苛まれる。

さらに、

がん細胞から分泌される

炎症性サイトカインで
がん悪液質になると
吐き気、倦怠感、食欲不振、
鬱状態が亢進する。

というわけで、
経口摂取の栄養が取れなくなり
がん細胞による
血管新生で、

患者の筋肉や脂肪を分解し(異化)
ブドウ糖、アミノ酸、脂肪酸を横取りする。

まさに、がん患者の身体は

がん細胞においては
激しい局所的な同化作用が亢進し

全身では、
著しい
異化作用が亢進している。

がんとは、
代謝異常の疾患なのである。

 


 

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