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がんになったときに 後悔しない病院の選びかた(ダイヤモンド・オンライン)
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投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 12 月 12 日 14:56:10: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 


がんになったときに 後悔しない病院の選びかた
http://diamond.jp/articles/-/110122
2016年12月12日 内野三菜子 ダイヤモンド・オンライン


今「がん」に関する情報があふれています。芸能人でもがんを公表する人がいるため、ある意味、よく聞く病気になりました。しかし、情報があふれているゆえに、本当に正しい情報はなんなのか……迷う人が多いのも事実です。

そこで、がん患者さんに日々接している現役の国立病院の内野三菜子医師が、がんの主治医に聞きにくいようなことや、知っておいたほうがいいことなどを解説した本『身近な人ががんになったときに役立つ知識76』を発売。この連載では、その本の中から気になるところを紹介していきます。

■がんになったら、がん専門病院?大学病院?どこを選ぶのが正解?

Q 治療するなら、どの病院がいいの?

「がんの研究を専門にしている病院のほうがいい!」
「大きな病院じゃないと、きちんとした治療は受けられないのでは?」
「有名な先生のいる病院がいい!」

 がんと診断されて、どこの病院で治療をするかを考えたとき、このように思う患者さんは、まだまだ多いのではないでしょうか。

 確かに、以前は地域や病院によって、がんの治療法にはかなりの格差がありました。しかし、がん治療の体制はこの10年で驚くほど整備されています。きっかけは、2006年6月に成立した「がん対策基本法」です。

 がん対策基本法は、「がんの予防と早期発見」「がん医療の均てん化(全国どこでも同じ内容の専門的な医療が受けられること)」「がん研究」の3つを柱に、がん対策を推進することを目的としたもので、この法律ができたことでがんの治療体制は様変わりしました。なかでも大きく進展したのが「がん医療の均てん化」です。

 がんの専門的な治療ができる「がん診療連携拠点病院」は、全国47都道府県で427ヵ所まで増えました(2016年4月1日現在)。がん診療連携拠点病院は、「都道府県」「地域」「特定領域」の3種類があり、身近にあるのが「地域がん診療連携拠点病院」です。

 この「地域がん診療連携拠点病院」が設定される目安としては、およそ家から片道30分程度で受診が出来る距離にある医療機関で、2次保健医療圏と呼ばれる、人口や医療の必要性に応じて分けられたエリアに設けられ患者さんにとっても通いやすい病院です。

 このがん診療連携拠点病院が、地域ごとに設けられたおかげで、現在は日本全国どこでも、がんの「標準治療」、または「ガイドラインに沿った治療」が受けられるようになっているのです。

■全国どこでも「標準治療」、または「ガイドラインに沿った治療」が可能!

   
   
内野三菜子(うちの みなこ)
東京都出身。国立国際医療研究センター国府台病院 放射線治療室長。聖マリアンナ医科大学放射線科、埼玉医科大学国際医療センター放射線腫瘍科を経て、カナダ・トロントのプリンセスマーガレット病院放射線腫瘍科にて、日本人初のクリニカルフェローとなる。並行してトロント大学オンタリオ教育研究所(大学院)医学教育学にて修士号取得。帰国後、国立国際医療研究センター病院を経て、現職。日本医学放射線学会専門医(放射線治療)、がん治療認定医

 この「標準治療」とは、「現時点でのベストの治療」の意味です。「標準」と聞くと、「並の」とか「普通の」など、一般的にはあまり優れたイメージではないかもしれません。

 しかし、医療の世界では、安全性と有効性がもっとも高いことが科学的に証明されたベストな治療法を指します。「世界標準」を「グローバル・スタンダード」と呼ぶとき、その言葉で説明される中身については、「並」や「普通」よりも優れて安定した品質をイメージするのではないでしょうか?

 医療での「標準治療」は、同様な意味合いだと思ってもらうと、より理解しやすいかと思います。

「標準治療」はがんに限らずさまざまな病気でそれぞれに存在します。特にがんに関しては、がんの部位、ステージ(病期)ごとに、手術の方法、放射線の照射回数、使用する抗がん剤の種類、治療の組み合わせ方などが、世界中の病院で研究され論文に発表された結果や症例をもとに、それぞれの分野の専門家が集まる学会で、専門家の議論のもとに決められます。またこれは随時見直しがされるものです。

 この標準的でガイドラインに準じた治療が、全国のがん診療連携拠点病院で、ほぼ同じ内容で受けられるようになってきています。

 医療訴訟になった場合にもガイドラインに準じた治療かどうかが、まず問われます。そして、個々の患者さんの状況に照らし合わせて治療法を選択するときにも必ずこの治療が参考にされ、条件が叶えばそれを行うのが原則ですから、「がん専門の大きな病院でないときちんとした医療が受けられない」といったことはありません。

 特に乳がんや大腸がん、肺がんなど、すでに治療法が確立しているがんの患者さんは、わざわざ遠くのがん研究の専門病院に行かなくても、地域がん診療連携拠点病院で適切な治療を受けられると考えて概ね間違いはありません。

A 一般的ながんであれば、「標準治療」が受けられる、「がん診療連携拠点病院」に指定された病院へ行くのがよい。

■私が『身近な人ががんになったときに役立つ知識76』を出版した理由

 はじめまして。「がん」の治療にあたっている内野と申します。

 現在、最も多い死因は「がん」となり、2人にひとりは生涯のうちに何らかのがんにかかるといわれています。

 日々、患者さんとお話しさせていただいている中で、女医で話しやすいからか、治療そのものだけでなく、それにまつわるさまざまな悩みをおうかがいします。

 たとえば「治療の用語の意味がよくわからなかった」、「痛みや辛いことなど、正直に伝えたほうがいいのか」、さらに「仕事やお金の心配がある」などです。医師側もゆっくりと説明する時間が取れないこともあり、がん治療に対する知識を補うもの、そして「こんなこと先生に聞いていいのかな」と迷ったときに活用できるような本があれば…と思いからできたのがこの本です。

 通常、がん治療は、担当の医師が病気の症状を書いた「病状説明書」を渡して、それをもとにがんの進行具合、推奨される治療方法、治療のスケジュールなどを説明します。ですから、治療中の疑問や辛いことなど何でも、まずは担当の医師に相談して解決していただきたいのですが、それだけでは不安なときなどにはぜひ、この本をぜひ活用してほしいと思います。



 

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