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トランプが共和党候補に選ばれた8つの要因 共和党の戦略ミスのツケが回ってきた(東洋経済)
http://www.asyura2.com/16/kokusai13/msg/663.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 5 月 08 日 16:47:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

4月26日、米誌タイムが選ぶ「世界で最も影響力のある100人」の記念イベントでのトランプ夫妻。同氏が大統領選の共和党候補に選ばれるのは、ほぼ確実だ(2016年 ロイター/SHANNON STAPLETON)


トランプが共和党候補に選ばれた8つの要因 共和党の戦略ミスのツケが回ってきた
http://toyokeizai.net/articles/-/117025
2016年05月08日 グレン・S・フクシマ :米国先端政策研究所(CAP) 上級研究員 東洋経済


5月3日、インディアナ州で行われた、米大統領予備選挙は、事実上誰も2015年に予想していなかった結果となった。ドナルド・トランプが、ほぼ確実に11月8日の米大統領選挙における共和党候補となったのだ。


インディアナ州の予備選挙で、トランプは、テキサス州上院議員テッド・クルーズの36%とオハイオ州知事ジョン・ケーシックの8%を圧倒する53%もの票を獲得した。これは、総代議員数のうち、トランプが今、指名獲得に必要な過半数(1237)のうち、1007を有することを意味する。対するクルーズは546、ケーシックは153であった。


■アイゼンハワー以来の非政治家候補に



クルーズ氏(右)は撤退に追い込まれた(2016年 ロイター /Aaron P. Bernstein)


クルーズは、インディアナ州をトランプ阻止のラストチャンスと見ていた。これが不発に終わったことで、クルーズは、共和党の候補指名の選挙戦から撤退すると発表した。ケーシックも4日に撤退を表明した。


そもそもケーシックのキャンペーンは、トランプが7月にオハイオ州クリーブランドで行われる共和党全国大会において1237の代議員数に達しないとの期待の上に成り立っていた。その場合、前回記事でも触れた「ブローカード・コンベンション(過半数を獲得した者がいなかった場合に協議とすり合わせで正式な候補を決める方法)」を行うことになるという前提であった。


ケーシックは、こうなれば共和党は、共和党の主流の自分を選択することに繋がるだろう、と考えていた。2012年4月までは共和党員として登録していなかったトランプよりも自分を選ぶに違いないと考えたのだ。しかし、それが困難になったことで撤退を決めた。


トランプが共和党候補として出馬すれば、選出前に政治家としての職に就いたことがなかった者として、ドワイト・アイゼンハワー司令官(第二次世界大戦中ヨーロッパで最高司令官であり、1952年に共和党から大統領に出馬し選出された人物)以来となる。トランプがどうやってこの離れ業を達成できたのかは、多くの政治学者や評論家の分析テーマとなり、今後何年にもわたって本が書かれるだろうが、すでに要因のいくつかは、明らかである。


■それを8項目に分けて説明してみたい。


第1に、トランプは、アメリカ国民、特に共和党員の根深い政治家不信をうまく利用した。この不信感はワシントンD.C.の現職の政治指導者に向けられており、彼らは、官僚制度や連邦議会の行き詰まりを打破できないでいると批判している。 それに対して、トランプは、実績を出し、成功したビジネスリーダーとして、「自分なら、変えられる」とうったえている。


第2に、彼の歯に衣着せぬ、単刀直入に「ありのままを言う」スタイルが、民衆に受けた。民衆は当たり障りのない、曖昧で事実を隠す政治家、また本音ベースで透明性の高い発言を滅多にしない今の政治家に飽き飽きしていた。


トランプの移民問題に対する強硬な態度 (「メキシコ移民を遮断する壁を構築し、それを支払うようメキシコに強制する」) や、テロの問題に対する発言 (「イスラム教徒すべてを、米国に入国するのを妨げるべきだ」) は、一部の大衆に受け、特に低学歴の高齢白人男性、トランプの中核の支持者グループであり、グローバル化や海外からの脅威に危機感を持つ者を惹きつけた。


■かかげる解決策がきわめてシンプル


第3に、現職の政治指導者へ不満をぶちまけ、外国との経済競争の脅威を強調し、外国人テロリストへの脅威を警告することで、トランプは米国の病の原因を外国の所為にすることができた。彼は、米国が世界にこれほど多くを提供しているのに、他の国々が、これを有利に活用し、米国人の雇用を奪い、米国の国力を弱体化させていると主張している。そうして、大衆の一部の不安をあおり、彼は「偉大なアメリカを再び」と約束している。これが受けた。



トランプが語るメッセージは、きわめてシンプルだ(2016年 ロイター/Chris Tilley)


第4に、彼の解決策は、シンンプルに聞こえることだ。米国を保護するために壁を作る、中国からの輸入に高率の関税を課す、米ドルの競争力強化のために、貿易相手国の通貨引き上げを各国に強制する、現行の貿易協定を米国に有利になるように再交渉する(TPPに関しては、全面撤回する)、囚人から情報を取得するためには拷問する、同盟国が防衛のためにもっと多くの負担を共有しなければ米軍を撤退するぞと脅迫する、といった具合だ。


第5に、トランプは、選挙運動で、両党の他の候補者が資金提供者に依存し、彼らに迎合し主張を変えざるを得ないのに対して「自分は、すべて自己資金で賄っており、自分が思うことを口に出すことができ、ロビイストや特定の利益団体に迎合する必要がない」と主張している。


第6に、トランプは、マスメディアを有効に活用した。数年間、彼は、人気テレビ番組の司会者であったし、彼の短く、切れ味良い話術は、テレビ討論会やインタビューで、効果的だった。さらに、マスメディアの方も、彼の2015年6月の立候補以来、彼の発言はエンタテインメントとしても面白く、話題を呼び、視聴率や新聞の売り上げに貢献することから、17人の共和党候補者の中でも彼に関する報道が群を抜いて多かった。


第7に、2009年のオバマ政権が始まった頃、共和党指導部は、その最優先課題は「1期4年でオバマ政権を終わらせる」ことと発表した。これは、党が上院と下院の両方で、医療関連、移民、銃規制、気候変動、環境規制、イランとの交渉、キューバとの外交関係の再開など「あらゆる問題に関するオバマ政権の努力を妨害するために、できる限りの手を尽くすこと」を意味した。妥協しないというこの断固とした態度は、共和党と民主党の間の両極性を悪化させ、政治が機能不全であると米国民の目に映り、現職政治家に対する国民の不信と不満につながった。


第8に、共和党指導部はこうした党員の怒りや不満を十分に把握していなかった。これが、党員集会と予備選挙が2016年2月に始まるまで、トランプの立候補を真面目に捉えていなかった理由である。そのため、2015年、2016年の間、他の16名の共和党候補者はお互いに戦っていた。特に、主流派の候補で、前フロリダ州知事ジェブ・ブッシュ、ニュージャージー州知事クリス・クリスティ、およびフロリダ州上院議員マルコ・ルビオといった候補者は、お互いに足の引っ張り合いに終始し、敗北することとなった。その間に、トランプは、最有力候補として頭角を現した。そして、彼らが今年2月にその現実に気が付いた時には、トランプの勢いは、止めることができないパワーとなっていた。


■「160年続いた政党が自殺しようとしている」


保守的なシンクタンクであるEthics and Public Policy Center (倫理と公共政策センター) の選挙アナリストのヘンリー・オルセンは、インディアナ州のトランプの選挙での勝利についてこうコメントをしている。「私は160年続いた政党が、今まさに自殺しようとしているのを見ている」。


共和党全国委員会が、2012年の選挙で共和党が負けた理由を分析する報告書を2013年に発行したことを考えると、これは誠に皮肉な結果だ。結論の中で、党はもっと若い層、少数民族、そして女性の有権者、つまりトランプの主張にもっとも惹かれないようなグループに、もっとアピールすることが必要だとしていたのだ。


予備選挙は5月7日から6月14日までの間の8日間に行われるが、このうちカリフォルニア州、モンタナ州、ニュージャージー州で予備選がある6月7日は、トランプが指名を決定的にするのに必要な残りの230代議員数を獲得する上での重要な場になるだろう。3州の共和党代議員は合計で250人おり、このうちカリフォルニア州だけで172人の代議員を抱える。



本選は、ほぼ確実にドナルド・トランプとヒラリー・クリントンの間の争いになりそうだ(2016年 ロイター/Scott Audette/Javier Galeano)


一方の民主党はどうか。インディアナ州の予備選挙は、バーモント州上院議員バーニー・サンダースが52%で、前国務長官ヒラリー・クリントン48%に対し、勝利する結果となったが、クリントンが民主党の指名を獲得することは実質的に確実であることに変わりはない。彼女はすでに、代議員数2220を集めており、それに対してサンダースは1449のみである。クリントンは7月のフィラデルフィアでの民主党大会を待たずに、指名を獲得するために必要な、代議員数2383を得ることがほぼ確実だ。


それゆえ、7月の終わりに始まる総選挙は、2つの全国党大会後、ほぼ確実にトランプとクリントンの間の争いになる。ほとんどの世論調査は、選挙が今日行われたとしたらトランプに対し、10%以上の大差でクリントン支持を示している。しかし、本選は11月8日だ。これから5カ月で何が起こるか予測不可能である。実際、今年の大統領選挙は、これまでのところ次から次へと想定外の展開で、驚くことばかりが起きており、予断をもって見ることはできない。



 

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