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英国で人種差別や過激思想表面化か−仏人やポーランド人に「出てけ」 離脱選択、7つの教訓 欧州英国人「置き去り」
http://www.asyura2.com/16/kokusai14/msg/396.html
投稿者 軽毛 日時 2016 年 6 月 27 日 16:53:24: pa/Xvdnb8K3Zc jHmW0Q
 

(回答先: スイス、条件付きの移民制限をEUに提案へ─大統領 英国離脱プロセス、3つの謎 10のシナリオ 欧米急進化を阻む救世主は  投稿者 軽毛 日時 2016 年 6 月 27 日 16:44:51)

英国で人種差別や過激思想表面化か−仏人やポーランド人に「出てけ」
Matthew Campbell、Svenja O'Donnell
2016年6月27日 11:32 JST

国民投票がもたらした副作用、寛容さ失う英社会の現実を投影
ソーシャルメディアに嫌がらせの報告相次ぐ

23日の国民投票で欧州連合(EU)離脱が決定した英国では、直後の週末に人種差別的な嫌がらせが相次いだ。投票結果を受けて社会に潜む過激思想が勢いづいているのではないかと英国民は危惧している。
  ロンドン警視庁の報道官が26日述べたところによると、同市西部にある市民センターのポーランド社会文化協会で「人種」が動機とみられる事件が報告された。壁や窓に「故郷に帰れ」という落書きがあったとツイッターに投稿されている。また、イングランド東部ケンブリッジシャーでは、小学校の外に「EU離脱、これでもうポーランドの奴らはいなくなる」と書かれた複数のビラが残され、警察が調べているとイブニング・スタンダード紙が報じた。
  EU離脱派が外国人嫌悪をあおっているとされた国民投票キャンペーン後のこうした嫌がらせで、英国社会が寛容さを失いつつあるのではないかとの懸念が増しそうだ。残留、離脱どちらの側も政治家は市民に冷静さを呼び掛け、投票結果は欧州などからの移民に対する偏見を反映しているわけではないと強調しているが、一部は確信を持てないでいる。
人種差別的嫌がらせは学校でも報告されている
人種差別的嫌がらせは学校でも報告されている Photographer: Chris Ratcliffe/Bloomberg News
  イングランド銀行(英中銀)の金融政策委員会(MPC)委員を務めた経歴を持ち、現在は米ピーターソン国際経済研究所の所長であるアダム・ポーゼン氏は、「英国で人種差別的な雰囲気や政策が強まりつつあることは間違いない」と話す。
  一部の嫌がらせは人種のるつぼであるロンドン中心部でも起きている。26歳のフランス人男性セバスティエンさんは24日、ケンジントン地区を友人女性とパリから来英していたその友人の母親と散歩していた。すると、自分たちがフランス語を話しているのを犬を散歩中の男性が聞きつけ、「出てけ、出てけ」と叫んだという。報復を恐れてセバスティエンさんは名字を明かさなかった。
  ロンドンの弁護士で労働党支持者のジャスビル・シン氏は、「憎悪の感情を吐き出すのに国民投票の結果を利用できると感じている声の大きな少数派が存在している」と述べた。
  人種差別的な出来事は学校でも報告されているほか、老齢の女性が赤ちゃん連れの若いポーランド人女性にバスを降りて荷造りをするよう告げたり、バーミンガムで男たちがイスラム教徒の女性を取り囲んで「出ていけ、おれたちは離脱を選んだんだ」と叫んだ様子を目撃したなどとの投稿もフェイスブックやツイッターに寄せられている。
原題:Racist Incidents Have U.K. Worried What Referendum Wrought (1)(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-06-27/O9EPLB6KLVR701

【コラム】驚がくの英EU離脱選択、得られる7つの教訓

Mohamed El-Erian
2016年6月27日 07:03 JST

欧州連合(EU)離脱という英国民の驚がくの選択を受けて、世界の金融市場は震撼(しんかん)した。高まる不透明感は今後数週間に、政治的混乱と金融不安定、経済への打撃という前例のない組み合わせをもたらすだろう。以下に挙げるこのイベントからの教訓は英国に限ったものではない。

社会・政治的な分断が広がっている

  EU離脱の選択は政界と財界のエリートや「専門家の意見」に対する明確な拒否と見なされるべきだ。そして、低成長が長期にわたるとともに、一部の集団が他グループに比べて、その成長からより多くの恩恵を享受している場合に生ずる分断を浮き彫りにしている。

国を二分する激しい対立は今や政治のニューノーマル

   EU残留・離脱をめぐる激しいキャンペーンは、さまざまな問題をめぐる英国民の意見の相違を煽るとともに、それによって一層先鋭化してきた。それが結局は、EU離脱の是非を問う国民投票の決定を、経済的な利点か移民問題をめぐる主権の回復かという二者択一に単純化してしまった。

既成政党に対して、歴史的な常識はもはや通用しない

  米共和党が自由貿易に距離を置いたように、英保守党内部では、世界最大の自由貿易圏から受ける恩恵について、英国の政党の中で最も意見が分かれていた。

反エスタブリッシュメントの弱小政党は政権を取るチャンスがゼロでも政治を動かせる

  キャメロン英首相は、前回の総選挙で保守党の支持層が英国独立党に流れることを恐れて国民投票の実施を約束してしまった。この危険な賭けが保守党を分裂させた。

少数派の政治勢力は国境を超えて互いを強化し得る

  英国のEU離脱派が米国でのドナルド・トランプ氏の台頭から力を得たのと同様に、英国の離脱選択は欧州の多くの国で既に支持を集めつつある反エスタブリッシュメント運動を勢い付かせる公算が大きい。英国ではスコットランドと北アイルランドの不満につながるだろう。

金融市場とそれを動かすと見なされている「数の叡智」は、普通の人より正しく政治イベントの結果を予想できるわけではない。

  23日の投票にかけてトレーダーらは残留派が勝利すると考えて安心していた。その結果としてポンドと株式が何日にもわたって上昇していたが、上げはすごい勢いで失われた。 

あり得ないと思われていたのに現実になった事象に「Brexit(英国のEU離脱)」が加わった

  先進経済が長期にわたる低成長と格差の拡大というニューノーマルに長く直面していると、マイナスの名目金利やトランプ氏が米大統領候補になるなど奇妙な現象が起こる。英国のEU離脱選択が他の国の政治家の目を覚まさせなければ、こうした奇妙な現象のリストは今後数カ月内にもどんどん長くなっていくことだろう。 

(モハメド・エラリアン氏はブルームバーグ・ビューのコラムニストです。このコラムの内容は必ずしもブルームバーグ・エル・ピー編集部の意見を反映するものではありません)
原題:Seven Lessons From the U.K.’s Departure: Mohamed A. El-Erian(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-06-26/O9A8H2SYF01S01


欧州に暮らす英国人は「置き去りにされた気分」−EU市民権獲得急ぐ
Maria Tadeo、Stefan Nicola、Helene Fouquet
2016年6月27日 13:13 JST
EU加盟国に暮らす英国人は120万人前後
英国民投票でEU離脱が決まり、加盟国での暮らしが不透明に

ロンドン生まれのガブリエル・フォーセットさんがベルリンのアパートで目覚めると、母国の欧州連合(EU)離脱が国民投票で決まっていた。人生がひっくり返ったような瞬間だった。

  ドイツを含む欧州数カ国でツアーガイドとして働くフォーセットさん(40)は「自分のあり方が大混乱しているし、これが今後のキャリアにどんな意味を持つのかよく分からない」と話す。「夜中に母船から置き去りにされた気分だ。自分で築いてきたキャリアを続けるには、ドイツの市民権を得なければならない」と言う。

  フォーセットさんのようにEU加盟国で暮らし、そこでの非常に基本的な権利や立場の見直しをせざるを得なくなった英国人は約120万人に及ぶ。今までは28カ国が加盟するEUの構成国である英国のパスポートを持っていれば、域内どこでも移動や生活、仕事ができた。だが、英国がEUを離脱してしまえば、今後の交渉次第ではそうした特権が消えかねない。年金や医療がどうなるのだろうと悩む者も多い。

  フィオナ・マルコムさん(40)もまさに同様の心配を抱えている。フランス在住歴15年で、最近はパリにアパートも購入した。2人の子供はフランス生まれだが、英国のパスポートを持っており、これを変更しなければならないかもしれないと気をもむ。

  ヘルスケア業界で統計専門家として働くマルコムさんは「ここでの暮らしが気にいってるし、残りたい。自分は欧州人だと感じていて、これまで別の市民権は必要なかったけれど、子供と一緒にフランスの市民権を申請する必要がありそうね」と語る。

  スペインに6年前に引っ越し、同国南部の沿岸にあるベナルマデナに住む英ウェールズ出身のパブ経営者ウェイン・グリーンハルさんも、突然2つの世界に挟まれた1人だ。「私は英国人として誇りを持っているが、この地域の住民でもある。つまり、欧州人でもあるわけだ」と述べる。英国に帰る予定はなく、年金やポンド建ての貯金、そして英国人旅行者向けのパブ経営に最終的にどんな影響があるのか心配している。

  ベルリンに話を戻すと、フォーセットさんはドイツの市民権取得は厳しいかもしれないと考えている。難民危機への対応で当局が手一杯で、ここにEU市民権を求める英国人が殺到したら、大陸の当局者には頭痛の種が増えるだけだ。北アイルランドのベルファストでは中央郵便局で24日、アイルランドのパスポート申請書が切れてしまい、スペインの市民権を申請するウェブサイトもパンクした。こうした余波がどこまで広がるのか、フォーセットさんは心配している。

原題:Brits Abroad Deserted by Mothership as Dash for Passports Starts(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-06-27/O9EUE56S972A01


 

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