★阿修羅♪ > 国際14 > 414.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
TTIPは“経済NATO”(マスコミに載らない海外記事)
http://www.asyura2.com/16/kokusai14/msg/414.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 6 月 29 日 10:46:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

TTIPは“経済NATO”
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2016/06/ttipnato-ef56.html
2016年6月29日 マスコミに載らない海外記事


2016年6月21日
Manlio Dinucci
voltairenet.org

国民、地方自治体、議会、政府、全ての国が経済的選択を奪われ、多国籍企業と金融集団によって支配される組織の手中におかれ、労働基本権、環境保護や食糧安保が侵害され、公共サービスや公共の福祉が廃止される。こうした理由から“ストップ・TTIP”キャンペーンが後援し、5月7日 ローマで開催された抗議行動が、“環大西洋貿易投資連携協定”(TTIP)は拒否すべきだと述べたのだ。EUとアメリカは、TTIPを秘密裏に交渉してきた。

そうした理由は、それについては、ほとんど、というより全く何も語られていない他の理由と結びついている。遥かに広範で、もっと邪悪な計画を明らかにする地政学的、戦略地政学的理由だ。

アメリカEU大使、アンソニー・ガードナーは“この協定を締結すべき基本的な戦略地政学的理由がある”と主張している。その理由とは一体何だろう? こうしたものは、国家情報会議が示唆している。国家情報会議は“欧米の衰退と、アジアの勃興の結果、2030年までには、開発途上国が先進国を支配しているだろう”と予想している。

これこそ、一体なぜ、ヒラリー・クリントンが、アメリカ・EUパートナーシップを“我が大西洋同盟最大の戦略的目的”、政治と軍事の混合:“経済NATO”提案だと定義した理由だ。

ワシントンの計画は明快だ。NATOを、より高いレベルに上げ、大西洋両岸と、イスラエルや湾岸王政諸国などの同盟国を含む他の国々という様々なパートナーによって拡張した、依然、アメリカ支配下にある、EU-アメリカ政治、経済、軍事連合を築くのだ。

この連合は、ワシントンの戦略によれば、中国-ロシア協力、BRICS、イランや、欧米の支配から逃れている他のあらゆる国々に基づいて勃興しつつある地域、ユーラシア地域への拮抗勢力となるべきなのだ。

この計画実施の第一歩は、EUとロシアの関係を分裂させることだ。

TTIP交渉は、2013年7月に始まった。アメリカと、ロシアが好条件の貿易協定を提案しているヨーロッパ列強間との利害の不一致から、進捗は難航した。

6カ月後、2014年1月/2月、アメリカ/NATOがしかけたマイダン広場反乱が連鎖反応をひき起こした(ウクライナ国内のロシア人への攻撃、クリミアは切り離され、ロシアの一部となり、経済制裁と、それに対する制裁)。これでヨーロッパに、再び冷戦環境が生み出された。

同時に、EU諸国は、彼ら自身も参加している、アメリカ/NATO戦争(リビア/シリア)と、ISISの痕跡をもったテロ攻撃(ISISそのものも、こうした戦争の産物だ)がひき起こした移民の流入で、圧力をうけている。

移民流入に対する“封じ込めの壁”で分割され、包囲されているという精神状態が広まっているこのヨーロッパで、アメリカは、ロシア国境に、核兵器搭載可能な戦闘爆撃機と戦艦を配備し、冷戦終焉以来最大の軍事演習を行っている。

28のEU加盟国中の22か国が参加している、アメリカが率いるNATOは、特に東部戦線で、軍事演習を強化した(2015年で、300回を超える)。同時に、NATOは、特にロシアのシリア介入後、東部国境の国々と密接に関係させて、航空部隊や特殊部隊を参加させて、リビアや、シリアや、南部国境の他の国々で軍事作戦を行っている。

こうしたもの全てが、EU/アメリカの政治、経済、軍事連合を作り出すワシントンの計画を推進する。この計画は、イタリアや、EUよりアメリカと、より密接な繋がりをもつ東欧諸国によって、無条件に支持されている。最大の国々、フランスとドイツは、いまだ交渉中だ。とは言え、そうこうしているうちに、両国は益々NATOに統合してゆく。

[2016年]4月7日、フランス議会は、1966年に、フランスが拒否した軍事施設である、NATO基地と司令部を、フランス領内に設置することを認める協定を採択した。

デア・シュピーゲルは、ドイツは、ロシアと国境を接するバルト海沿岸諸国における NATO同盟強化のため、リトアニアに派兵する用意があると報じた。

デア・シュピーゲルは、ドイツが、トーネード戦闘機が既に作戦行動している、一級の戦略的重要性があるこの地域のNATO同盟強化のため、公には対ISISのために、トルコに空軍基地を開設する準備をしていることも報じている。

フランスとドイツが、アメリカが率いるNATOに益々統合されていることは“TTIPにとっては、 対立する利害(特に、犠牲の大きい対ロシア経済制裁)より、戦略地政学的な理由が優先する”ことを示している。

Manlio Dinucciは、地理学者で地政学研究者。最新著書は、Laboratorio di geografia、Zanichelli 2014 ; Geocommunity Ed. Zanichelli 2013年刊 Escalation。Anatomia della guerra infinita、Ed. DeriveApprodi 2005年刊。

記事原文のurl:http://www.voltairenet.org/article192440.html

----------  

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
1. 2016年6月29日 14:22:30 : nCYNi6wUbE : _0anlZofjBM[49]
▼TPPは「アジア版NATO」 ホーマッツ元米国務次官 安全保障超す枠組みに
http://www.asyura2.com/15/kokusai10/msg/619.html
▼TPP(環太平洋経済連携協定)で政治経済を支配、集団的自衛権を認めさせることで日本を「拡大版NATO」に組み込もうということだ。
http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201404200000/

●出自がナチスのNATO : 欧米はどうヒトラーの計画を実現したか?
1 http://rockway.blog.shinobi.jp/Date/20120622
2 http://rockway.blog.shinobi.jp/Date/20120623
●CIA設立に関与したナチスのトップ・スパイ─「ゲーレン機関」とCIA
CIAはナチ・スパイ集団にとっての出先機関だった。 初期のCIAの東ヨーロッパにおける対ソ情報は、全てゲーレンによって管理・統括されていた。また、ある時期のNATOが有するソ連、東ヨーロッパ及び全ヨーロッパの情報のうち70%は、ゲーレンが提供したものだとも言われている。 このように元ナチスのゲーレンは、実力の面でも、影響力の大きさからしても、実質上CIAの設立者と呼ぶべき存在であった。
http://inri.client.jp/hexagon/floorA6F_hc/a6fhc300.html
●NATOのマークは「鉤十字」
http://patriotsride.org/wp-content/uploads/2015/03/nato-swastika.jpg
http://www.b92.net/news/pics/2009/10/1690326604adafcbeaa27b978062039_MidCol.jpg
●新しいNATO本部がナチスの「稲妻」を思わせるのは偶然か?(動画)
http://jp.sputniknews.com/us/20160628/2385203.html


2. 2016年6月30日 00:57:29 : eio6mVjKz6 : zVz60fozUsY[48]
投稿の通りだろう。
だが、イギリスのEU離脱、ドイツのロシア接近、
トルコとの縁切、トルコのロシアへの謝罪、EU崩壊への動きで
リビア政権転覆に加担したフランスも足元が怪しくなっている。

CIAのISを使った反撃も激しくなるだろうが、
アメリカ経済も世界的バブル崩壊の影響を免れないし、
国内の反TPP・反金融資本・反エスタブリッシュの感情は
容易に解消されないだろう。

EUはTTIPどころではないような気がする。
自分たちの結束も危ういのに、
そういう重要な決定ができるとは思えないのだが。


  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法

▲上へ      ★阿修羅♪ > 国際14掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
国際14掲示板  
次へ