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左翼は一体どうなったのだろう?(マスコミに載らない海外記事)
http://www.asyura2.com/16/kokusai15/msg/112.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 8 月 23 日 10:47:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

左翼は一体どうなったのだろう?
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2016/08/post-5c43.html
2016年8月23日 マスコミに載らない海外記事


Paul Craig Roberts
2016年8月19日

私の世代の知り合い連中は、アメリカ左翼の消滅に戸惑っている。戦争が遙かに少なく、独占資本家の窃盗も遥かに少なく、裕福で有力なエリートがずっと少なく、一般市民に対する警官の暴力行為もずっと少なく、軍事化もずっと少なく、民営化も規制緩和もずっと少なく、社会保障に対する攻撃もずっと少なく、マスコミによるプロパガンダもずっと少なかったが、それでも、より穏やかな状態にもかかわらず、左翼がいて、あらゆることを騒ぎ立てていた頃を、彼らは覚えているのだ。

15年このかた、あるいはそれ以上、クリントン政権によるユーゴスラビア破壊以来、アメリカは、ユーゴスラビア/セルビア諸国を含め、7、8カ国の国民に対し戦争をしかけ、何百万人もの死者、身体障害者や、難民をもたらした。警察国家が作り出され、アメリカ憲法は、保護的な機能を剥奪され、アメリカ法と国際法のもとで大量の犯罪が、三つの政権によっておこなわれてきた。これらの犯罪には、拷問、あからさまな偽旗事件、むき出しの侵略(戦争犯罪)、令状なしのスパイ行為や、アメリカ国民の殺害がある。ところが、左翼の声はほとんど聞こえない。

明らかに、知り合いたちは、かつては左翼がしてくれていた、国による説明や国の方向に対する異議申し立てが無いのを寂しく思い始めているのだ。彼らがどう思っているのか、私にはわかる。我々は、偏見や、紋切り型の考え方の方向に押されがちだが、そこで、左翼が揺さぶりをかけてくれるというわけだ。今や我々は、プロパガンダに押されっぱなしなのに、わずかなインターネット上の声を除いて、対抗勢力は存在しない。

1992年、Frank M. Engle名称講義後の質疑応答時に、アメリカ最高裁判所に、ブレナンとマーシャルの両判事がいないことを、これほど寂しく思うようになろうとは全く思ってもいなかったと、聴衆に語ったのを覚えている。

現在、我々にとっては、昔、左翼がいた頃より遙かに、是が非でも左翼が必要だ。現在、政府は、民主党には、独裁制の権限があると考えている。アメリカ合州国では、例えば、人身保護令状は、法律からも憲法からも削除されてしまった。更に酷いことに、ホワイト・ハウス幹部は、正当な法の手続きなしに、殺害すべき国民のリストを作ることが可能なのだ。これはもう、独裁者の権力だ。ところが、独裁制のこうした特質は、今や制度化されてしまい、目立たなくなっている。

雇用と財政的安定性が、海外移転され、外国人に与えられてしまい、何もかも奪われたアメリカ人労働者たちは、フランス人がしているのと同様、街頭で抗議行動をしているはずだと思いたくもなる。ところがウンともスンともないのだ。大統領候補ロス・ペローが、アメリカ人労働者に、彼らにこれから何が起ころうとしているかを警告した際、アメリカ人労働者は、彼に投票する十分な確信が持てなかった。虐げられたアメリカ人労働者は、99パーセントの人々の将来性をむしばんでいるのは雇用喪失であることを認めているトランプに投票するよう、今度は、しっかり状況を把握しているだろうか、それとも、指導部の欠如が問題なのだろうか。もしトランプが、約束したことを実行する気がなかったり、実行する能力がなかったりした場合でも、約束を実行し損ねたことが、我々の認識を高めてくれるのだから、我々にとっては、まだましなのだ。

左翼の観点からすれば、現在のアメリカは、彼らにとって完璧な環境が揃っている。すると、左翼はどこにいるのだろう?

この疑問に対する、私の答えはこうだ。 左翼は、ソ連が崩壊した際に、途方もない打撃を被った。左翼は、ソ連崩壊によって、アメリカ“民主的資本主義”に対する代案があるという考え方を失った。ソ連崩壊によって、アメリカ政府の単独覇権主義に対する、あらゆる拘束が取り払われてしまったため、左翼は落胆もした。中国が毛沢東を見捨て、資本主義陣営側へと動いてしまったので、たいまつを掲げる国は皆無になった。

仕組まれた偽旗テロ事件のようにみえるものに対する政府説明に、一体どうして、左翼が賛成するのか、人々は戸惑っている。建築家や技術者、物理学者、ナノ化学者、消防士や緊急救援隊員、航空会社や軍のパイロットなど、特別な政治的信念を持たない人々が、証拠に基づいて、9/11公式説明に異議を申し立てているのに、他の場合であれば、左翼は120%信じるまい政府説明を、一体なぜ左翼は擁護するのだろう? 左翼は、トンキン湾事件が、戦争をするために仕組まれていたこと、サダム・フセインには“大量破壊兵器”など無かったこと、イランに核兵器はなかったことを知っている。左翼は、政府が白々しいウソをつくのを知りながら、一体なぜ、あり得ない政府の9/11陰謀論を信じるのだろう?

マルクス主義が崩壊してしまったため、左翼の唯一の希望は、欧米によって虐げられている人々が立ち上がることだけになったというのが、その答えだろうと私は思う。9/11で、虐げられている人々が、虐げている連中に対して反撃したことに、左翼は大きな情緒的満足を感じているのだ。これが、左翼が9/11の公式説明に執着する理由だ。そして、いかなる本当の証拠の欠如にもかかわらず、オーランドや、ニースなどの他の“テロ事件”に執着する理由なのだ。

時速90キロで走る大型トラックが、185人をなぎ倒したが、その直後のトラックには、血痕も、衣類も、肉片も、わずかな凹みすらもないと言われたら、アメリカ左翼が、明らかにウソの説明をやじり倒していただろう頃を、私は記憶している。

時速90キロで、犬をはねたことがある人に、血やら、自動車の損傷について、質問して頂きたい。鹿をはねて、自動車がお釈迦になった人に質問して頂きたい。大型トラックが、時速90キロで人をはねた場合、人のからだが無事で、明らかな怪我も流血もなしで、道路に横たわった姿でいるようなことがあり得るかどうか、専門家に質問して頂きたい。

質問など不要と思われるだろう? その通り。時速90キロで走って、人をはねた大型トラックの力は、その人間を道路中に飛び散らすはずだ。ところが、ニースの写真には、そういう様子は皆無だ。

パリにいるフランス内務大臣が、ニース当局に、テロ事件とされるもの、185人がトラックにはねられたとされるものの、道路中にずっと設置されている防犯カメラに撮られた全映像を公表してはならず、即座に破壊するよう、更に出来事に関する警察報告を変造するよう命じたと、ニース警察に聞かされたなら、アメリカ左翼が、説明を要求している人々を“陰謀論変人”と呼ぶのではなしに、当局の血を要求していたであろうはずの頃のことを私は覚えている。

今では、アメリカ左翼は、飛行機も操縦できない数人のサウジアラビア人が、アメリカ安全保障国家を出し抜いた事件や、185人が大型トラックにはねられたといいながら、写真はそのような結果を示しておらず、パリ当局が、録画証拠の破壊と、報告書変造を命じたという、これほど実に奇妙な出来事に関して疑問を呈する人々を黙らせたがるのだ。

9/11の公式説明は、戦争をするための正当化だ。戦争の理由を受け入れてしまえば、戦争反対は困難になる。政府の9/11陰謀論を受け入れて、左翼は反戦運動を潰したのだ。

一体なぜ左翼が、政府が戦争と警察国家を正当化するために利用するまさにその物事について政府を信じるのだろう? 虐げられた人々は反撃することができ、実際、反撃するのだという考え方によって得られる情緒的満足を、公式説明に異議申し立てをする人々が、左翼から奪ってしまうからだというのが答えだ。アレクサンダー・コバーン本人が、かつて、これを私に説明してくれたことがある。公式9/11説明に対する専門家たちの異議の声を私が報じた際に、彼が言ったのだ。虐げられた人々は、虐げる人々に対し反撃しないのだと考える私は、虐げられた人々の尊厳を奪っているのだと。虐げられた人々が、圧政を黙認していることを意味するので、コバーンは真実を受け入れることができなかった。

コバーンの考えかたは理解できる。希望を持ったあらゆる運動の重要性はわかるが、事実が、希望を損なうような立場を左翼がとり、事実に対し、左翼が、反対の意見を言うような状況になっているのを残念に思う。

左翼、あるいは、わずかに残る、それらしき人々に、別の希望を提案したい。真実の力への信頼だ。圧制者を擁護してはいけない。圧制者を攻撃するのだ。圧制者を攻撃するにつれ、左翼の力も強くなる。人々は永久にバカなわけではない。個人的状況が、聞かされている話とは矛盾する日がいつかはやってくる。だが、もし指導部がなければ、目覚めても、反乱には進化できない。

欧米には、世界を生命が絶滅する戦争へと導くウソに異議を申し立てる力をもった強力な左翼運動が必要だ。私としては、改革主義的左翼の方が、革命的左翼より好ましいと思うが、だからといって、革命的左翼は、現在存在しているもの、つまり対抗勢力から反対されることのない革命的新自由主義より、好ましくないと言っているわけではない。

記事原文のurl:http://www.paulcraigroberts.org/2016/08/19/what-became-of-the-left-paul-craig-roberts/
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