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プーチンは何故ロシア国民に支持されているか。 エリツィン大統領時、チェチェン、経済で国家瓦解の道へ。 それを立て直し。
http://www.asyura2.com/16/kokusai15/msg/549.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 10 月 08 日 00:24:06: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

プーチンは何故ロシア国民に支持されているか。
エリツィン大統領時、チェチェン、経済で国家瓦解の道へ。
それを立て直し。自身幼い時、貧困家庭で出発。
多くの国民と一体感を形成。
現在の世界の指導者達に欠けている点を保持ー(孫崎享氏)
http://www.twitlonger.com/show/n_1sp653o
7th Oct 2016 市村 悦延 · @hellotomhanks


ニコニコはドキュメンタリー「プーチン大統領のすべて」を放映した。

これに先立ち、私は。「ニコニコニュースoriginalに

私の『なぜ、プーチン大統領は圧倒的な支持率を誇るのか?―』を寄稿した。

その中の、プーチンに関する人物像へのコメントである。

 まず、プーチン大統領という人物を見てみよう。

 「フォーブス誌」は毎年、世界で最も力の強い人物百名を発表している。

 2015年は一位プーチン大統領、二位メルケル首相、三位オバマ大統領、四位ローマ法王、

五位習近平国家主席である。「youtube」の2016年版も 同じ順位を示している。https://www.youtube.com/watch?v=euTA8Pjdnxk

 多分、この順位を見て、このランクはおかしいという人がいるかもしれない。

 「経済、軍事で最強の国、米国の大統領がプーチン、メルケルよりしたというのは解せない」という人が

必ず出てくるに違いない。ただ、それへの解は簡単で、オバマは大統領になっているけれども、

基本的に米国金融界、米国軍産複合体の代弁者の域を越えられず、

彼を「最も強い人物」にすることに米国内で躊躇する人が多いからである。

 そのプーチンをどう評価するかについては大きく分かれる。

 ロシア側の支持率を見てみると、ギャッラップ調査では支持は、

09年77%、10年74%、11年65%、12年54%、13年54%、14年83%である。

2016年3月実施のロシアの世論調査機関「レヴァダ・センター」は

プーチン大統領の支持率は82%と報じた。圧倒的に高い支持をロシア国民から得ている。

他方米国ではPew Research Centerの2015年2月実施の世論調査では

プーチンに「好感を持っている」が12%、「好感を持たない」が70%である。

日本では基本的に米国的見方が強く、どちらかといえば「好感を持たない」が多いであろう。

ではなぜ、プーチンはロシア国民に好感をもたれているか。

政治家の評価は、政治家の抱える課題にいかに対処するかによって決まる。

プーチンが大統領に就任した時には、ロシアは国家として崩壊の道を進んでいた。

チェチェンなどイスラム教徒の強い所は分離が必然とみられてれた。

経済は悪化の一途で、経済の底辺にいた人々、年金生活者はドン底にいた。

このフィルムで明確にしているのは、

「プーチンはKGBの一員として東独等に約20年暮らしていることが彼の資質形成に大きい影響を与えている」

としていることである。

機密諜報員、いわゆるスパイは非合法的活動をする人間である。

相手国に捕まれば、監獄に行くことが想定される。

この時、彼らの活動を支えるものは何であろうか。国益意識である。

「プーチンとはどういう人間であるか」を描き出すのがこの映画の目的であるが、

ここで日本人が役割りを果たしている。山下泰裕氏である。

彼は「プーチンはうまく、上手に生きていくということを嫌う。

自分は柔道家として個人の利益を優先するのではなく、

人間としての生き方を追求することを教えた」というようなことを言っていたと思う。

山下泰裕氏はプーチンをこのカテゴリーに入る人物とみなしている。

私はプーチンが諜報員として海外に暮らしたことが今日につながっているとみている。

海外にいる諜報員に求まられる第一は

「事実を最も客観的に見る能力」である
(注、彼がドイツ語で演説する場面、フランス語で話す場面が出てくる)。

かつ幸いなことに、「事実を最も客観的に見る」ためには、周囲の人、上の人と

妥協しなければならない要請は少ない。

多くの場合、国内で政治活動、官僚などを行ってきた人物は客観的な判断よりは、

力の強い者との関係をどう築くかが優先する。こういう人々が上にいく。

それは避けられないことだ。

だから、「長期政権化」する社会では政治分野であれ、官僚社会であれ経済界であれ、トップの劣化が起こる。

プーチンという人物がロシア内で重用されたのは、

「世渡りのうまい人物では危機的状況にあるロシアは救えない」という思いが

ロシアの中枢に存在していたのであろう。

今一つ、プーチンがこのフイルムで強調していたのは「自分はエリートとして育っていない」ことである。

プーチンは自伝で少年時代を振り返り、

「家庭環境はあまり裕福でなく、少年時代はレニングラードの共同アパートで過ごした」と語っているが、

このフイルムの中でも、「共同アパートで過ごした」ことに言及している。

今日、世界の多くの政治家は自分の利益と底辺の人に利益は別物とみなしている。

米国の大統領選挙でも、共和党候補でトランプが勝ち、

民主党候補選択でもサンダースが善戦したのが、その現れである。

しかし、プーチンはこれを隔離してはいない。ロシア国民はそれを適格に感じ取っている。

私は政治家の評価は、その国の抱える最大の問題に、

その政治家がどう対応するかで評価されるべきであると思う。

少なくとも、プーチンという大統領が出てこなかったならば、

ロシアが崩壊の道を一段と突き進んでいたことは間違いない。

 

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コメント
1. 2021年9月07日 19:50:45 : bxtfbi3DzU : Y2haVk00ajNBNGM=[13] 報告
「プーチン政権に嫌気」 難民認定申請のロシア人
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%83%97%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%B3%E6%94%BF%E6%A8%A9%E3%81%AB%E5%AB%8C%E6%B0%97-%E9%9B%A3%E6%B0%91%E8%AA%8D%E5%AE%9A%E7%94%B3%E8%AB%8B%E3%81%AE%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E4%BA%BA/ar-AAObag7?ocid=msedgntp

北方領土・国後島から北海道まで「亡命のため泳いで来た」と話し、難民認定を申請しているロシア人男性ワースフェニックス・ノカルド氏(38)が7日までに、収容されている札幌出入国在留管理局で共同通信の取材に応じ「強権体制のロシアから離れたかった。プーチン政権に嫌気が差した」と渡航の理由を語った。「23時間かけ自力で泳いだ」とも明かした。

 ノカルド氏が北海道に渡って以降、国内外のメディアの取材に応じるのは初めて。「今のロシアではプーチン氏に誰も逆らえない。黙っているか、国を出るかのどちらかしかない」と主張。国後島では「明るい展望が見いだせなかった」とした。

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