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(社説)FBI長官の結論、民主党の要求通り クリントン家と営利大学にみる「縁故資本主義」 ビル氏を金持ちにしたローリエイ
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投稿者 軽毛 日時 2016 年 11 月 07 日 19:32:48: pa/Xvdnb8K3Zc jHmW0Q
 

社説】FBI長官の結論、民主党の要求通り
ジェームズ・コミーFBI長官(9月、ワシントン)
2016 年 11 月 7 日 16:51 JST

 米司法長官を務めた経験を持つマイケル・ミュケイジー氏は、先週の寄稿で正しい主張をしたようだ。ヒラリー・クリントン氏関連の電子メールを扱う連邦捜査局(FBI)はそもそも真剣だったことがないため、ジェームズ・コミー長官は新たに発見されたメールを調べても法的判断を変えることはなかった。

 全ての適切な証拠を集め起訴するには大陪審による審理が必要になるが、司法省がこの件で大陪審の設置を要請したことはない。ミュケイジー氏の見方が正しかったことはコミー長官が6日に議会に書簡を送った時にわかった。FBIが新たな電子メールを確認した結果、「クリントン前国務長官についてわれわれが7月に示した結論が変わらなかった」とする書簡だ。

 コミー長官の動きを振り返ってみよう。7月、クリントン氏が民主党大統領候補に指名される2週間前に、異例の記者会見の中でクリントン氏の容疑を晴らす。これはコミー長官の仕事ではないが、そうすることでロレッタ・リンチ司法長官が国の司法当局のトップとしての意思決定の義務を果たさずに済むようにしている。後にわれわれは、司法省がクリントン氏のアドバイザーと、不要かつ寛大な訴追免除の取引をしたことを知る。

 その後、投票日の11日前になって、コミー長官はFBIが新たな電子メールの証拠を見つけたとする書簡を議会に送付。大統領選の最終段階で介入したと民主党側から激しく批判される。コミー長官の上司であるオバマ大統領も批判に加わり、クリントン氏の容疑は既に晴れたと話す。投票日の2日前になって、コミー長官は再びクリントン氏の容疑を晴らす書簡を送る。ワシントンの政治家たちは、米国民がなぜ政府を信用しないのかと首をかしげる。

 コミー長官による多くの政治介入の主眼は常に、自身の仕事と政治的立場を守ることだったとの結論は避けがたい。クリントン氏が8日の選挙で勝った場合、コミー長官に感謝したくなることは確実だ。米国の代償は、政治に関心のない法執行機関というFBIの評判をコミー長官が傷つけたことだ。

 コミー長官に関係した司法絡みのニュースでもう少し救いがあるのは、ワシントンの控訴裁判所が先週、「スクーター」ことルイス・リビー氏の法曹資格を回復させたことだ。ブッシュ政権で司法長官代理を務めていたコミー氏は、バレリー・プレイム中央情報局(CIA)職員の身元が流出した事件に関係して、友人のパトリック・フィッツジェラルド氏を特別検察官に任命。ディック・チェイニー副大統領の首席補佐官だったリビー氏の追及を支援した。プレイム氏の名前を漏らしたのが別の人物だったと知った後になってもだ。

 フィッツジェラルド氏は重要証人のジャーナリスト、ジュディス・ミラー氏の証言に基づいて有罪判決を勝ち取ったが、ミラー氏は後にその証言を取り消した。ワシントンの懲戒機関はミラー氏の証言撤回などを理由に、リビー氏の法曹資格を復活させるよう勧告した。過度に政治的なコミー氏は職場に法律絡みの騒動の痕跡を残してきたが、少なくともリビー氏は自身が選んだ職業で再び生計を立てることができる。

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【社説】クリントン家と営利大学にみる「縁故資本主義」
ビル氏を金持ちにしたローリエイト国際大学連盟
米大統領選の民主党候補ヒラリー・クリントン氏の選挙集会で演説する夫で元大統領のビル氏(コロラド州デンバー)

2016 年 11 月 7 日 16:28 JST

 8日の大統領選で誰が勝利するにせよ、政治改革は甘い汁でつながった大手企業と大きな政府との結びつきに焦点が絞られるべきだ。2010年から15年の間にローリエイト国際大学連盟加盟校がビル・クリントン元大統領に「名誉総長」の対価として支払った総額1760万ドル(約18億円)について考えてみてほしい。

 本紙は9月7日付の社説でそのことを報じた。ローリエイトのダグ・ベッカー最高経営責任者(CEO)は書簡の中で、クリントン氏が雇われたのは政治的保護が目的だと本紙が示唆していると批判した。告発サイト「ウィキリークス」が最近公開した電子メールにより、ローリエイトとクリントン氏の関係に関する真相がほんの少しだけ分かってきた。

 クリントン氏の長年の側近ダグ・バンド氏は法律事務所シンプソン・サッチャー・アンド・バートレットの弁護士に宛てた2011年のメモの中で、ローリエイトは自身のコンサルティング企業テネオがクリントン財団のために開拓した関係の一つを表していると述べている。そこには「ローリエイトは財団との関係からクリントン大統領のために個人的な助言を行うビジネス関係へと進化した」とある。さらに「私がこの関係を維持してきたのであり、2011年からはテネオのパートナー(共同経営者)たちも関係維持を手助けしてくれた。これはかなり時間を要するものだ」と続いている。

 われわれは想像するしかない。メモによると、ローリエイトは2009年と10年に135万ドルをクリントン氏が主催する国際会議「クリントン・グローバル・イニシアチブ(CGI)」に寄付し、11年にはCGI大学に5万ドルを寄付した。

「ビルが大変気に入っている」人物

 米紙ワシントンポストが報じたように、ローリエイトは2009年8月に国務省の夕食会に招待された。世界中の学会リーダーらが顔をそろえて高等教育に関して意見交換する会だった。情報公開法に基づく請求により昨年公開された電子メールで、ローリエイトの招待は当時国務長官だったヒラリー・クリントン氏の意向だったことが明らかになった。メールにはその理由として「世界で最も速いペースで急成長を遂げている大学ネットワーク」であることを挙げている。そのうえ、ベッカー氏は「ビルが大変気に入っている」人物だとある。

 国務省は公表されているローリエイトとの契約内容からビル氏のコンサルティング業務を削除。これは国務省の倫理担当から承認を得る必要があったものだ。しかしビル氏の名誉職としての業務には講演に加え、外国人リーダーとの対話、ローリエイトの事業にお墨付きを与えることが含まれていた。

 メリーランド州ボルティモアに本拠を置くローリエイトは28カ国で87校の大学を運営しており、そのほとんどが発展途上国にある。2007年以降、ローリエイトの入学者数は30万人から100万人に膨れあがった。かつては営利目的の運営形態を快く思っていなかった国にまで進出していることも一因だ。2015年10月に同社が証券取引委員会(SEC)に提出した業績報告によると、サウジアラビアで技術系の教育機関を運営する37の契約のうち8つを勝ち取っている。この数は他のどの教育機関よりも多い。

 ローリエイトは営利目的の大学を標的にしたオバマ政権の攻撃を免れている数少ない主要大学のひとつでもある。もしかすると同社は法令順守上の問題を全く抱えておらず、世界水準の教育を提供しているのかもしれない。だがオバマ政権の大学評価表にはローリエイトが米国で運営する最大校(通信制のウォルデン大学)の卒業率は含まれていないため、これを検証するのは難しい。同大学の学生は全米のローリエイト在籍生の過半数を占めている。

 オバマ政権は就職率が基準に達していないことを理由にコリンシアン大学を閉鎖に追い込んだが、ウォルデン大学は就職率の公開が求められていない。政権の大学評価表にウォルデンの卒業率が記載されていない理由について教育省の報道官は、対象となった学生は全日制の学生ではなく、初めて大学生になったわけでもなく、かつ連邦奨学金を受け取っていないことを挙げた。

 要するに、ローリエイトはビル氏を一段と金持ちにし、クリントン一家の政治ブランド確立に役立ってきた財団へ多額の寄付をしたということだ。その一方でローリエイトは規制上の不利益を避け、ローリエイトというブランド確立に役立つ政界へのアクセスを手に入れてきたというわけだ。これが全て偶然であったかどうかの判断は読者のみなさんに委ねたい。

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