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トランプが勝ち「新ヤルタ体制」に〜注目の予測「トランプが米大統領になると、米露中の影響圏の再配置が…」/田中宇
http://www.asyura2.com/16/kokusai16/msg/175.html
投稿者 仁王像 日時 2016 年 11 月 07 日 20:02:30: jdZgmZ21Prm8E kG2JpJGc
 

◆トランプが勝ち「新ヤルタ体制」に〜/田中宇
http://tanakanews.com/
 【2016年11月6日】 私が最近注目したのは「トランプが米大統領になると、ロシアのプーチン、中国の習近平との間で、これからの世界秩序に関するサミットを行い、米露中の影響圏の再配置が行われるだろう」という予測だ。これが正しいとしたら、大統領選でトランプが勝つと、世界は「新ヤルタ体制」と呼ぶべき新たな状況に転換する。米国が「非米側」に転向してしまうことでもある。

(注)注目の予測者が誰かは、有料部分にあるだろう。  

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
1. 2016年11月08日 01:50:32 : j02vHhmEiw : Rvl@h5kKa5s[2]
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ここで、油売るより、

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[32初期非表示理由]:担当:スレ違い

2. 2016年11月09日 23:35:43 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[-7504]
米国マスコミの異常な「トランプ叩き」は仕組まれた罠だった!?注目の米大統領選挙の裏の裏までせまる!岩上安身が国際情勢解説者の田中宇氏に単独インタビュー! 2016.11.8
記事公開日:2016.11.9地域:東京都 テキスト 動画 独自

(取材:岩上安身 文:城石エマ)

※初回中継は、フルオープンで行いましたが、アーカイブは会員になってご覧下さい!
→ 会員登録はこちらから

 投開票直前になってFBIが訴追を見送ると発表した、ヒラリー候補のメール問題。それを受けた米国主要大手メディアは、ほとんど横並びで「クリントン氏が優勢」と報道した。

 2016年11月8日、まさに米大統領選挙が決戦を迎えた日、岩上安身は国際情勢解説者の田中宇氏にインタビューをした。田中氏は、きっぱりとこう述べた。

http://iwj.co.jp/wj/open/wp-content/uploads/2016/11/161108_344317_01.jpg
▲岩上安身のインタビューに応える国際情勢解説者の田中宇氏

 「ヒラリー候補の圧勝はない。トランプが勝つか、あるいは拮抗だろう」

 米国と日本のマスコミの「トランプ叩き」は異常だという。

 田中氏は、さらに驚きの事実を述べる。米国の富裕層、特にIT長者たちが、こぞってクリントン氏を支持し、貧困層や弱者の声を代弁して人気を膨れ上がらせていったトランプ氏をこぞってバッシングしているというのだ。ウィキリークスの暴露した情報によれば、なんと検索最大手のグーグルの検索結果が、ヒラリー氏が有利になるよう設定されているのだという。

■イントロ
https://www.youtube.com/watch?v=T965SpfPaq0
日時 2016年11月8日(火) 17:30〜
場所 IWJ事務所(東京都港区)

 岩上安身が2016年3月16日にインタビューを行った京都大学名誉教授の本山美彦氏は、フェイスブックCEOのマーク・ザッカーバーグ氏、グーグルCEOのラリー・ペイジ氏、アマゾンCEOのジェフ・ベゾス氏といった「IT長者」を「サイバー・リバタリアン」と呼び、彼らによる「トランプつぶし」の実態を明らかにしている。こちらの動画アーカイブもぜひ、あわせてご視聴いただきたい。

岩上安身が京都大学名誉教授・本山美彦氏に直撃インタビュー第2弾! 世界経済を牛耳る「金融権力」と「サイバー・リバタリアン」の正体とは〜「トランプつぶし」で米大統領選への介入開始か!? 2016.3.14

 日米のマスコミ報道からは分からない、裏の事情まで読み解いた田中氏は、米国の不正選挙問題や、表からはわからない「隠れトランプ支持者」の存在まで、驚きの分析を次々と展開した。「世界史の大転換になるかもしれない」と田中氏は睨んだ。

 そして運命の8日(米時間)、結果はトランプ氏の勝利となった。田中氏の予測は見事に的中した。選挙システムや米日マスコミの異常なトランプ候補叩きの実態を冷静に分析した田中氏のインタビューは、改めて必見・必読だ。

 以下に、インタビューの実況ツイートを掲載する。

岩上「本日は米大統領選挙の投開票日です。さまざまに歪められた報道をされている米大統領選挙をIWJでは歪めることなく報道します。本日は田中宇さんにお話いただきます。よろしくお願いします」

田中氏「よろしくお願いします」。

岩上「普段は会員限定で田中さんにはご登場いただいていますが、本日は公共性にかんがみて、初のフルオープンです」

田中氏「喫茶店で記事を書くことが多いのでね、話しかけないでほしいなと(笑)」

岩上「ぜひ『田中宇の国際ニュース解説』に会員登録を!

 いよいよ決戦。戦況ですが、直前になってトランプが逆転しつつある。今はヒラリー氏が2%上回っているそうです」

田中氏「実際には5%くらい差があるでしょう。民主党支持者が多いところで世論調査を1%程度かさ増しするだけでも逆転が起こります」

岩上「今、ヒラリー氏のメール問題が出てきています。FBIが捜査をしました」

田中氏「9日間でトランプはずいぶん巻き返しました。今回ははなはだしく民主党・クリントン氏支持を示しています。トランプ支持を表明したところはほとんどない。

 トランプの親戚がやっている『ニューヨーク・ポスト』だけ。社説の多くは『トランプに入れるな』というもの」

岩上「レイシストというところ?」

田中氏「そういう表面的なことですね」

岩上「金を持っている桜井誠が出てきたような感じですね」

田中氏「言っていることをよく聞けば在特会ほど酷いことを言っているわけではありませんよ。米国民レベルでは難民に職を取られていることに不満を持っている人が支持する。トランプはロシアを評価したりすると、マスコミが一斉にトランプを批判し始めた。

 フロリダはスイングステートなので注目が集まります。ペンシルバニアとノースカロライナでトランプが抑えても、ネバダがクリントンに取られれば、トランプが負ける。今回はいくつもいくつもスイングステートがあるんです」

岩上「もともとは民主党支持だった人も共和党に傾き始めていますね」

田中氏「今までは貧しい人たちのための民主党だったのに、ビル・クリントンのときから金融業界とくっつきだして、今じゃグーグルなどの大金持ちとヒラリーが仲良くなってしまった。

 そこでトランプ氏が『悪いのはTPPでありNAFTAだろ』と言って、支持が集まった。マイケル・ムーア監督はヒラリー支持のふりをしていますが、実はトランプ氏支持です。そういうと、違うという人がいるけど、それはムーアを知らなさすぎるよ。

 マイケル・ムーアは『トランプが勝つ5つの理由』とかいう本を書いていて、最後に『でもトランプを打ち負かす方法はある』と書きながら、続きを出していない。オバマも表向きはヒラリー支持だけど、実はトランプ支持だと見てますよ」

岩上「日本のマスコミは『ヒラリー圧勝』と書いてしまっています」

田中氏「圧勝はないと思うよ。拮抗か、トランプが勝つか。トランプを嫌いな人が必ずしもクリントンに入れるとは限らない。米国の放送局もそれは認めています。

 前日までの世論調査はで有利だと思われていたのに逆の結果になる、ということはざらにあります。レーガンもニクソンもそうでした」

岩上「ヒラリーのメール問題でトランプは優勢になってきた」

田中氏「FBIが訴追しなかったことでマスコミは『ヒラリー氏の追い風』と報じているけど、それを見た有権者が『あ、そうなんだ、ヒラリー悪くないんだ!』と思わなければヒラリーの票にはいかないでしょう」

岩上「ヒラリー側はほっとしているでしょうけど、共和党側、あるいは中間にいる人たちは、『FBIって政治的なんだ』と思うだけでしょうね」

田中氏「当局が汚いと分かればわかるほど、アンチエスタブリッシュメント的な気持ちがわいてくる。

 トランプを支持するのはトランプが好きだからではなくて、エスタブに頭きてるからですよ。トランプの演説を見ていると、きさくなんです。テレビマンだからうまい。口が悪くて脇が甘いからマスコミが騒ぐ。

 トランプは討論会などで言い間違いをよく指摘されますがトランプの強さはそこじゃない。一言でヒラリーの言い分をひっくり返してしまうところ」

岩上「シリアやリビアの中東情勢の混乱に拍車をかけたのは、オバマ政権でヒラリーが弁護士だったとき」

田中氏「もしヒラリーが大統領になったら、核戦争にならないような米ロ直接交戦を考えていて、それが世界戦争にならないようにして、ロシアを悪者にする」

岩上「ヒラリーは300ページもの政策集がある」

田中氏「だけどまとめきれない。秀才だけど」

岩上「ヒラリー陣営のスローガンは女性であることを強調しています」

田中氏「強みになるからね」

岩上「女性というところに含まれているのは、優しさとか温かさとか非好戦的とかそういうイメージだよね」

田中氏「ヒラリーはそうではないよ」

岩上「さて、ヒラリーのメール問題です」

田中氏「これはたぶん、他の人もやっていたと思うよ」

岩上「7月5日にいったんメール問題は司法省に刑事訴追しないことで落ち着いてしまったんですよね。それでトランプはカンカンに怒って」

田中氏「トランプとクリントンは出てくるスキャンダルのレベルが全然違う」

岩上「セクハラされたというね」

田中氏「それも本当かどうかわからない。証拠がまったくない。メール問題は米国の上層部の中にクリントンを大統領にしたくない連中がいるんだよ」

岩上「10月28日、投票日直前になってまたFBIが捜査を始めました」

田中氏「FBIがヒラリーをやっつけようとしていた感じはしますね。やっぱり上層部に意図がありますね」

岩上「オバマ大統領は沈黙していたんですね」

田中氏「ヒラリーの支持が下がってからオバマは口を開き、その数日後にFBIが訴追なしを発表。すごくオバマっぽいやり方。最後まで追い詰めたりはしません。トランプはオバマの進化形なの。寸止めがオバマ。トランプは、『必要ねーじゃん!』って」

岩上「FBIが再度訴追見送りを発表したのは投票の直前」

田中氏「コミー長官が個人で判断したことじゃないと思うよ」

岩上「市場のリスク回避ムードが和らいで、株が300ドル以上上昇した。

 さらに、ウィキリークスが、ヒラリー選対のジョン・ポデスタ氏のメールを暴露。ほとんど報道されていないけど、大事です。ビル・クリントン政権時代にクリントン基金がロシアの国営企業からキックバックをもらっていた」

田中氏「当時は米ロは敵対していなかったんだけど、今、妻のヒラリーが『ロシアは悪い』と言い続けているのにこれかよと。日本人としても許せないよね」

岩上「日本は米国に忠誠を誓っておきながら、米国は中ロと関係を築いている。

 ウィキリークスの暴露の中には、ヒラリーが金融業界の講演で平均役2319万円も受け取っていたことも明らかにされました。ゴールドマン・サックスの講演で、ヒラリー氏は石原慎太郎の尖閣購入を『国粋主義者が勝手に』と語った。

 不正選挙のお話にいきましょう」

田中氏「米国の投票機の多くは90年代のマイクロソフトのソフト(CE)を使っている。ROMメモリを差し替えれば、いつでも不正はできてしまいます。証拠があったわけではない。けど、できてしまうという話です」

岩上「サンダース氏の選挙でも選挙不正があった疑いが?」

田中氏「スタンフォードの院生が論文を出した。民主党は『大学院生が出したものだ』と批判していますがヒラリー氏はやっていないと弁明するべきです」

岩上「サンダース氏が勝ってたかもしれない。これまでは不正選挙は共和党のおはこだった?」

田中氏「投票機製造会社の大株主に共和党系の人々がいた」

岩上「なぜサンダース氏は苦情を訴えないのでしょう?」

田中氏「そんなことを言っても、陰謀論と受け取られるだけだから」

岩上「でもトランプは不正選挙があったら選挙結果を認めないと言っているんですね」

田中氏「不正選挙と戦いすぎると、2大政党の間に修復不可能な亀裂を生んでしまう。談合体制なんだ。サンダースは上院議員だから談合の中で生きているから黙るのでしょう」

岩上「マスコミのトランプ叩きの話にいきましょう。討論会で司会者がトランプの発言をさえぎった」

田中氏「普通、討論番組は時間がないはずだから、司会者が口をはさむなんてことはないのに」

岩上「トランプは米国がISを殺すことに消極的だと言ったところだったんですね」

田中氏「司会者が『全然分かってないわね。ちゃんと理由があるのよ』とだけ言って」

岩上「むちゃくちゃですね」

岩上「1回目の討論ではトランプの体調を悪く思わせるために鼻をすする音が混じっていると」

田中氏「トランプがおかしいというから2回目の討論会で僕聞いてみたら、やってるやってる!」

岩上「ヒラリーも倒れましたよね。公式な行事を途中退席したわけです」

田中氏「一時は大統領は無理だろうと言われましたが、その話も消えてしまいました」

岩上「仮に彼女が大統領になっても、体調問題が再浮上する可能性はありますね。

 米国の主要新聞100紙の中にトランプ支持をする社は1社もないと」

田中氏「米マスコミがよほどトランプに脅威を感じているということ。だけどヒラリーのことも好きじゃないから、ヒラリーバンザイと言うわけでもないという」

岩上「オバマには弱者の代表のイメージもあった。結果としてはシリアの内戦に拍車をかけた。悩んでたんだと思います。一方でヒラリーは迷いもなく残酷」

田中氏「分かってなかった可能性もある。リビアのカダフィ大佐を倒してしまったあとどのようになるか。

 イスラエルは実はトランプに大統領になってほしいんです。トランプの娘の旦那がイスラエルの人。関係がすごくいいの。クリントンもイスラエル大好きよと言い続けているけど、トランプは血縁関係ですから」

岩上「安倍総理は訪米してヒラリーにしか会ってない」

田中氏「外務省はヒラリーが勝つと思ってたんでしょう。シナリオ間違い。FBIの捜査を見て、ええ!?となっているはず。ヒラリーは講演で『日本を守る』と言って」

岩上「安倍政権はそれで安心した。

 TPPの側面で見れば、両候補ともこのままではやらないと言っているのに、日本がフライングしたのも、ヒラリーへの貢物みたいなものじゃないですか。各国も引き始めているのに。日本とニュージーランドだけです、前のめりなのは。

 話を戻しましょう。ネット企業もヒラリー支持なんですね。グーグルの経営者であるエリック・シュミットがヒラリーの側近にあてたメールも暴露されていて。グーグル検索はヒラリー有利になるようになっているかもしれない!?」

田中氏「みんな新聞なんかよりグーグル検索をするでしょ。そうするとそこに出てくる順番にみんな洗脳されちゃう。マスコミよりはるかに効率のよいプロパガンダ機関ですよ。フェイスブックもツイッターもグーグルも。政治結託しているんだからすごいよ」

岩上「トランプをレイプ被害で訴えていた『ジェーン・ドウ』さんが訴訟を取り下げた。存在するかどうかも分からないようです」

田中氏「もしでっちあげるんだとしたら、証拠をつけてでっちあげろと」

岩上「大衆扇動には証拠もなくても十分だったんでしょ。

 軍事問題を見るとトランプは『金を出さない日本を米国が守るのはおかしい』と言っていますね」

田中氏「トランプになったとき日本はどういうふうにやっていくのか」

岩上「トランプ氏の側近にネオコンのウールジー氏が就任した」

田中氏「茶番だよ。ウールジーが本当のところなぜトランプの側近なんかになったのか、わかりません」

岩上「しかも経済政策では自由貿易論者でヘリテージ財団の分析者であるのステファン・ムーア氏を起用したと。ムーア氏は石油ガスや鉱山開発の規制を全部撤廃すると」

田中氏「そんな発言付け足しみたいなものです。基本的に米国は破綻に向かっているから何をやっても行き詰まる。トランプになると、エスタブリッシュメントがカバーしてきたその覆いを外すでしょう。世界はかなり混乱する」

岩上「TPPの話にいきましょう。日本では4日に強行採決してしまいました」

田中氏「米国の圧力なのかなんなのか、日本はヒラリーが勝つと思ったから採決を急いだけど、トランプに勝算があるかもしれないと気づいて、山本農水相の失言問題とか言い始めた」

岩上「ドゥテルテの面白いところをちょっと教えてください」

田中氏「見えてきたのは、日本よりはるかに経済的には重要性の低いフィリピンが、米国に『もう嫌いだ』と言っても、米国は無視してくれる、ということです。

 トルコのエルドアンもそうです。米国なんて大嫌いだと。でも米国は、『関係に問題はない』と言っているんです。日本の対米従属論者は『米国を怒らしたら大変なことになる』と言うけど、全然なっていない。

 米マスコミは『ドゥテルテは信用できない』と報じる。要は米国も子分が離れていくと認めたくないんです。インドネシアもそうです。ドゥテルテのテロ対策には学ぶところがあると言っている」

岩上「ドゥテルテは武器を米国ではなく中ロから買うと言い始めたんですよね」

田中氏「もし仮に安倍がドゥテルテのように言い出しても、米国は『関係は良い』と言うだけでしょうね」

岩上「それでは改めてこの大統領選、どちらが勝つと思いますか?」

田中氏「まあ…トランプだと思いますけどね。たとえヒラリーでも、圧勝ということはないと思いますよ。明日は世界史の大転換になるかもしれませんね」

岩上「ありがとうございました」

この記事と映像の完全版は、IWJ会員のみ閲覧・視聴ができます。

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/344317


3. 2016年11月12日 22:30:42 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[-7457]
トランプ当選の周辺
2016年11月9日   田中 宇

 11月8日の米大統領選挙でドナルド・トランプが勝った。米国などのマスコミには直前までクリントン勝利を予測していたので、マスコミの論調には意外感が充満している。毎回僅差で有名なフロリダ州は今回、トランプ勝利が早めに決まった(2大候補の差が2・6ポイント)。もっと僅差だったのは、ペンシルバニア(1・1ポイント差でトトランプ勝利)、ウィスコンシン(0・9ポイント差でトランプ勝利)、ミシガン(0・3ポイント差でトランプ勝利)といった、五大湖周辺の「ラストベルト(さびれた製造業地帯)」の諸州だった。 (2016 Presidential Election Results)

 今回のように僅差が続出すると、それらは出口調査の誤差の範囲内になるので、出口調査と食い違ってもおかしいと思われず、投票マシンのプログラム書き換えなどによる選挙不正もやりやすい。だが今回、選挙不正があったという指摘は、散発的にしか出ていない。不正があるとしたら、投票機を使い、党本部が絡んだものになる。共和党本部から嫌々ながらしか支持されていないトランプ陣営は不正をやれない。不正をやるとしたらクリントン陣営の方で、だからトランプは支持者たちに「投票日に選挙不正を監視せよ」と呼びかけた。結局、不正はあまり指摘されず、クリントンは負けた。世論調査や討論時の不正(えこひいき)は多かったが、投票日の組織的な不正は行われなかったと考えられる。 (不正が濃厚になる米大統領選挙) (米選挙不正と米露戦争の可能性) (`Rampant' Voter Fraud Reported Across U.S.)

 上記のラストベルト3州は、米マスコミの事前予測でクリントンが勝ちそうな州に分類されていた。製造業の労働組合員は、もともと民主党支持だ。3州合計で46人の選挙人(間接投票者)を決める。この3州がマスコミの予測通りになっていたら、クリントンの勝算がぐんと上がった。トランプが勝ったのは、NAFTAに象徴される自由貿易体制に乗って、ラストベルトの自動車メーカーなど製造業が、メキシコや中国などに工場を転出し、製造業で働いていた中産階級の人々が貧困層に転落して不満を抱えていたのを、トランプが自由貿易体制(ビルクリントンがやったNAFTAと、その拡大版であるTPP)に猛反対する候補として彼ら(凋落した製造業の元従業員たち)に接近し、支持を急増させたからだった。私が何回も記事の中で紹介した、ラストベルト出身の映画監督マイケル・ムーア(民主党支持)は、この点を繰り返し指摘して「トランプが勝ってしまうぞ」と警告していた。 (米大統領選と濡れ衣戦争) (不正が濃厚になる米大統領選挙)

 おそらく今後も、米民主党は、この凋落した製造業の元従業員たちを自分らの側に取り戻さないと、大統領の座を得られない。ラストベルトの民主党敗北は僅差が多いので、4年後に逆転しうる。だから、米民主党がTPP支持に戻ることはない。そもそも、TPPは米議会が反対しているので批准の可能性はない。議会両院は今回の改選後も引き続き共和党が優勢だ。

 当日の金融相場の動きを見ると、今回の選挙は、6月末の英国がEU離脱を可決した国民投票と似ている。当日の昼前(日本時間)まで、金融相場は、株も為替も、事前のマスコミ予測に沿って、EU残留を予測する株高、ポンド高のかたちをとっていた。だが昼すぎに、離脱優勢が進むと相場がパニックになり、株は暴落、為替もポンド急落になった。今回の大統領選でも同様に、開票開始前の午前中はクリントン勝利を織り込んだ株高(日本株)、円安ドル高だったが、フロリダでトランプの勝算が高まったあたりから株が急落、円高ドル安、金地金の急騰が起きた。 (英国より国際金融システムが危機)

 英離脱投票の時は、何日か前から、世論調査で離脱の可能性が高まる予兆があったが、米大統領選はそうした直前の動きがなく、当日までクリントン勝利予測一本槍で進んでいた。米国のマスコミは往生際が悪く、フロリダの開票率が99・3%(残り7万票)の時にトランプが1・5ポイント(13万票)も優勢で、どう考えてもトランプ勝利なのに、どこも「当確」を打たない状態が40分間も続いた(日本時間12時20分から13時)。その後も、クリントンの勝利州だけを早めに加算してトランプ不利を演出している感じが続いた。 (米大統領選挙の異様さ)

 そんな感じで、選挙は終わった。私は、日本でトランプ勝利を予測していた数少ない分析者の一人だったらしい。だが、トランプが大統領になって何を一番やりたいか、私にもよくわからない。私がトランプの当選を予測できたのは、彼についてよく知っていたからでない。マスコミの歪曲報道に対する日頃の分析から、実態は歪曲と逆の方向だと推測した結果だ。戦略は、公言せずにやる方が威力がある(「民主主義」と反比例する)。彼は、自分が大統領になってやりたいことの最重要な点が何なのか言わないまま当選した。クリントンと対照的に、トランプは自己資金なので、政治献金と引き換えに政策履行の約束をする必要がなった。 (得体が知れないトランプ)

 トランプが大統領になって何を一番やりたいか、推測はいろいろできる。新ヤルタ体制の構築者とか。ニクソンが米中対立を終わらせ、レーガンが冷戦を終わらせたように、トランプは「テロ戦争」を終わらせるとか(すでにオバマが終わらせた、とも言えるが)。ニクソンの金ドル交換停止の向こうを張って米国債の債務不履行を上演するとか(怖)。米連銀が12月に利上げを敢行するかどうか、まず見ものだ。選挙が終わったので、オバマの任期末にかけての最後のイスラエルいじめも行われるのでないか。 (イスラエルのパレスチナ解体計画)

 トランプの型破りな当選のしかたからして、かなり画期的な大統領になると予測される。2期8年やりそうな感じがする。トランプのこれまでの発言の感じからして、CFRやロックフェラーは、ひそかにトランプを支持している。トランプが何をしそうか、これまで何度か推測して書いてきたので、この記事からリンクしたそれらの記事をとりあえず読んでいただきたい。トランプ政権の閣僚人事の下馬評がいくつか出ており、それらの分析も今後やるつもりだ。 (トランプが勝ち「新ヤルタ体制」に) (優勢になるトランプ)

 この記事は、中身が薄く自分として満足いく文書でないので、メール記事として配信せず、ウェブサイトにだけ掲載します。

http://tanakanews.com/161109trump.htm
http://tanakanews.com/161111trump.htm



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