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今こそ北方領土問題を解決し歴史を動かす時。 窮地のロシアに安倍外交が切る起死回生のカードとは(週プレNEWS)
http://www.asyura2.com/16/senkyo201/msg/417.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 2 月 17 日 08:00:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

         中東、ロシア、極東が大混乱の中、佐藤優氏(右)は「安倍政権はなかなかいい手を打っている」と語る


今こそ北方領土問題を解決し歴史を動かす時。 窮地のロシアに安倍外交が切る起死回生のカードとは
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160217-00061002-playboyz-pol
週プレNEWS 2月17日(水)6時0分配信


鈴木宗男・新党大地代表と、元外務省主任分析官で作家の佐藤優氏による対談講演会「東京大地塾」。

今回は、サウジとイランの国交断絶が原油安を引き起こし、それがロシアに大打撃を与えていること、そしてロシアが苦境に陥っている今こそ、日ロ関係、そして北方領土交渉を動かすチャンスが訪れているという話だ。しかも、安倍政権はそこでなかなかいい動きを見せているという。それはどういうことか?

鈴木 今日は佐藤さんからサウジとイランの関係、日ロ関係の直近の情報について、解説をいただきたいと思います。

佐藤 1月3日にサウジがイランに対して国交断絶を通達しました。これは「イスラム国」と戦うために、アメリカがイランの核開発を事実上容認していることに対し、サウジがアメリカに「もう我慢の限界だ」とメッセージを出したということです。

ところが、イランはアメリカが自分たちに譲歩していることを恩義だともなんとも思っていない。「イスラム国」はイランにとって有害だから戦っているだけです。だから、イエメン内戦にもサウジ国内での王政打倒運動にもイランは手を突っ込んでいる。

これに対して、今カギを握ってるのが、サウジの副首相兼国防相である30歳の第二皇太子ムハンマドです。彼は竹をスパッと割ったような性格で、これまでのらりくらりと対応してきたサウジのやり方を変えると意気込んでる。そのためサウジ国内のシーア派は「このままでは我々は皆殺しにされる」と本気で抵抗しようと考えています。

一方、サウジからメッセージを送られたアメリカは、「なんでこんな事態になってるの?」と、情勢が全くわかっていない。情勢分析ができてないのは、原油で儲(もう)けようとしている人たちも同じです。

彼らはサウジとイランが衝突したら原油価格が上がると思っていた。今までは、中東危機が起こると原油価格は必ず上がってたんですが、今回は下がって、ついに1バレル20ドル台になった。なぜ下落したのか?

サウジは地面に穴を開ければ原油が簡単に出てくるんですが、イランはそうはいかない。そのための設備が必要になる。さらに、長い経済制裁を受けていたため、石油採掘用のインフラが古くて効率が悪い。これが採掘費用をさらに高くしてる。

イランは経済制裁がようやく解けたので、凍結されていた資金が数兆円単位で入り、原油を増産して金を儲け、採掘用インフラを新しくしようとしています。サウジはこれを阻止するために、減産しないで原油を低価格に据え置き、イランの儲けを少なくしようとしている。これが原油価格下落の理由です。

そして、この低価格チキンレースに世界中が巻き込まれいて、ロシアも大変な状況になっているわけです。

ロシアのプーチン大統領は、去年12月の演説で「我々の想定はバレル当たり56ドル。これがすでに40ドル台になっているため、予算を組み直さなければならない」と言っていた。ところが今やそれが20ドル台になっている。

で、今、ロシアでは原油価格は下がったけど物価が上がっちゃって、年金生活者たちの反発が起こってる。この高齢者たちがデモでも起こして、それが100万人規模にもなれば、プーチン政権は足元から崩れる。だから今、プーチンはその沈静化に力を入れているんです。

一方、極東ではサウジとイランが国交断絶した直後の1月6日、北朝鮮が水爆と称する核実験を行ないました。しかし、私が聞いた範囲では、ミサイル弾頭に搭載できるほど小型化できていないから、仮に水爆実験が成功したとしても、北朝鮮は水爆の運搬手段を持っていないんです。

では、運搬手段のない水爆はどういうふうにして使えるか? せいぜい38度線付近に持っていって、ソウルと平壌(ピョンヤン)を同時に壊滅させるくらいしかない。それは国家が消滅することを意味するし、アメリカに爆撃でもされたら、自国内核爆発を起こすことになるので、水爆や原爆を持っている状態は北朝鮮にとっても非常に危険なんです。

このように中東、ロシア、そして極東が大混乱の中、実は安倍政権はなかなかいい手を打っています。訪ロです。

プーチンが来日することにアメリカは強い難色を示している。そこで日本は相手国の首都以外の都市を訪問して、合意文書を作らない、業界用語で言うところの「信頼醸成サミット」をやろうとしています。これは首脳間が親しくなることを目的としたものだから、公式訪問にカウントされない。だからアメリカも文句を言ってこない。

これは、安倍政権の周辺に谷内(やち)正太郎・国家安全保障局長や元外務省欧州局審議官の武藤顕氏など、頭がいい人がいるからできたんでしょう。

そういえば鈴木先生、このロシアとの交渉の件で面白い人事がありました。“外務省の悪の三田(サンタ)”のひとりが戻ってきましたね。

鈴木 名前に「田」がつく、いわくつきの人ですね(笑)。松田邦紀(現香港総領事。首席事務官時代、赤坂の料亭で赤ちゃんプレイを披露)、西田恒夫(現広島大学平和科学研究センター長。元外務審議官)、原田親仁(ちかひと・前駐ロ大使)と、我々がバッシングされた際に大変お世話になった皆さんです(苦笑)。

佐藤 この“三田”は、一に欲望、二に欲望、三に金銭、四にセックス…で、国益が20番目くらいにくる人たち。この“悪の三田”に比べれば、次期事務次官候補の杉山外務審議官(官房長時代に1年半で機密費2億円を消費。赤坂の料亭で、全裸で尻穴に火のついたろうそくを立てて徘徊)はスケールが小さい。

その原田さんが、政府の日ロ関係担当大使に任命されました。政府代表は外務次官より偉い。だから、杉山さんが日ロ関係の主導権を握らせてもらえず荒れているという話です。これは完全な宮廷政治ですが、私は安倍政権が本気で日ロ関係を動かそうとしていると解釈しています。

鈴木 対ロ関係を動かすにはどんなカードがありますか?

佐藤 ふたつあります。ひとつは今、原油が20ドル台まで下がってるので、ロシアの原油を1バレル30ドル台で、30年から50年買う長期契約をする。中東で戦争が起きれば、原油価格はすぐに100ドル突破、長期的に見れば200ドルを超えてもおかしくないですから、安定供給が続けられることは日ロ双方にメリットが大きい。

鈴木 ふたつ目のカードは?

佐藤 サウジとイランの断交によってスンニ派とシーア派の争いが激しくなれば、中東大戦争になってホルムズ海峡が閉鎖され、スエズ運河も使用不能になります。すると日本の物流は大打撃を受けます。そこでクローズアップされてくるのが、ロシア北岸を通ってベーリング海峡経由で太平洋に出る北極ルートです。日本の砕氷船技術は南極活動をしていてすごく高いから、北極ルートは問題ない。

このルートで日本、韓国、中国に向かうためには宗谷海峡や津軽海峡を通る必要がある。ロシアからすれば、北方領土を解決しなければならないインセンティブはないけど、日本との関係が緊張していると、この海峡が使えないし、ロシアの原油輸出にも支障が出る。

さらに、シベリア鉄道の近代化計画で日本のトンネル技術が役立ちます。トンネルの高さを高くして貨物を2段積みできるようにすれば、輸送量は2倍になる。もし、このような戦略を首相官邸が組めば日ロも動くし、アベノミクスの「3番目の矢」の経済成長にもつながる。もちろん、北方領土問題を解決するきっかけにもなる。日ロ関係改善のチャンスはきているんです。

問題は訪ロの時期。イギリスに亡命した反プーチン活動家のリトビネンコ氏暗殺事件に関して、イギリス政府が先日「黒幕はプーチン大統領だった」という答申を出しました。となると、伊勢志摩サミットではロシアを非難する文言が宣言に盛り込まれる可能性がある。だから、このサミット開催前に安倍首相はロシアに行かないといけない。5月の連休あたりがひとつのヤマになります。

ということで今、北方領土はグーンと近づき、アベノミクスが別の意味で動きだすかもしれない。そんな情勢ではないかと分析しています。

鈴木 佐藤さんがおっしゃったように、私も今、日本外交にとって機会の窓がいくつも開いていると思いますね。日本にとってエネルギーは死活問題。しかし、これを逆手にとってロシアと組む。ロシアは世界一のエネルギー大国ですし、日本は技術を提供して、お互いに持っているモノを生かし合えばいいと思いますよ。

●鈴木宗男(すずき・むねお)
1948年生まれ、北海道出身。新党大地代表。2002年に国策捜査で逮捕・起訴、2010年に収監される。現在は2017年4月公民権停止満了後の立候補、議員復活に向け、全国行脚中!

●佐藤優(さとう・まさる)

1960年生まれ、東京都出身。外務省時代に鈴木宗男氏と知り合い、鈴木氏同様、国策捜査で逮捕・起訴される。外務省退職後は大宅壮一ノンフィクション賞を受賞するなど、作家・評論家として活躍

●「東京大地塾」とは?
毎月1回、衆議院第二議員会館の会議室を使って行なわれる新党大地主催の国政・国際情勢などの分析・講演会。鈴木・佐藤両氏の鋭い解説が無料で聞けるとあって、毎回100人ほどの人が集まる大盛況ぶりを見せる。次回の開催は2月25日(木)。詳しくは新党大地のホームページへ

(取材・文/小峯隆生 撮影/五十嵐和博)

 

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コメント
 
1. 2016年2月17日 09:19:50 : t50FgwuqNU : pWGPQsrmsZ4[1]
でも安倍だの自民党だのはもう沢山だな(疲)。

2. 2016年2月17日 13:48:43 : QxZJjXL6DU : ljFG_3GoOC8[8]
この佐藤という人、こんな阿呆だったのか。アメポチ安部とそう変わらん。
さすが大学で神様を勉強していただけのことはある。

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