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「すごいなあ記者クラブ、戦争を経ても変わらぬ伝統を貫く。:添田孝史氏」 
http://www.asyura2.com/16/senkyo203/msg/931.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 4 月 06 日 00:06:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

「すごいなあ記者クラブ、戦争を経ても変わらぬ伝統を貫く。:添田孝史氏」 
http://sun.ap.teacup.com/souun/19772.html
2016/4/6 晴耕雨読


https://twitter.com/sayawudon

おもろいはこれ



12月8日に大本営海軍部が戦果を発表したときの記者クラブの様子は、電話吹き込みがパソコン打ち込みに変わっただけで、「発表を押し頂く」態度は変わっていない。


開戦の日でも、23時には記者クラブからみんな引き上げているのが意外(今なら24時間常駐だろう)


読売新聞記者が記録した12月8日の大本営記者クラブの様子。


「電話送稿戦は火花を散らす。筆記係りが早いか遅いか、正確かどうかでまず2、3秒違う。新聞記者の能力が判然と現れてくる」


「一刻も早く車に知らせる義務がある。1分早ければ何行かの活字になるかもしれないからだ」


「一隻の戦没艦名が解れば直ちにその軍艦の写真が用意され、製版しておける。締め切り間際なら3秒の差でも、その社だけ写真が間に合うという重大な結果が生まれる」。


12月8日に競うべきことはそこだったのか。


もうそんなところしかなかったのか。


70年以上たっても、なにを競うかという意識がぜんぜん進化していないことに驚いたのであった。


他社の記者がクラブを出入りする様子や会話の様子、海軍幹部が役所を出入りする様子を警戒する。


「伝統的な各社間の競争心が残っている。記者の持つ本能的な警戒心であり、活動力の発條であるから止むを得ない」。


この警戒法、20世紀の終わりに中央省庁の記者クラブに配属された時、教えられました 


やはり、あれは大本営時代から続く取材流儀であったのだ!!大発見。


amazonに高田昌幸さんがレビューを書いている。 https://t.co/vYSUWs9sXT

この有名になった「善政」と呼ばれるクラブの行事も出てきた。


すごいなあ記者クラブ、戦争を経ても変わらぬ伝統を貫く。


12月10日は、クラブ内で寿司と酒を頼んで宴会。大本営報道部長の少将以下、報道部の軍人らも参加し、「割れるような万歳」。


「オートバイがくる、ゲラを受け取って検閲課に持って行く。済んだころを見計らってまた取りに行く。許可だの一部削除だのと社へ電話かける、まるで子供の仕事だよ」


「女房には見せたくないな」


「えー、宅は海軍省の大本営に行ってますの、なーんて君、隣組あたりでやっとるんじゃないか」


「その実は右足と左足を互い違いに動かして、階段を上ったり下ったりしているだけだからね」


「といって一字間違っても大変なことになるので、給仕まかせにやできないしな、こんな阿呆な仕事はないよ」


「確かに、大新聞社の小記者だよ」


「夕刊では基地についてから電話で送っても間に合うかどうか分からぬ時間なので、いっそ各社揃って朝刊回しにしようと協定成る。また搭乗記者の仕事を生かすため、予定原稿で一切夕刊に掲載せぬことも申し合わせる」


「うちの社じゃ、陸軍の倶楽部で(夕刊で)書くといってるんだがね」


「冗談じゃない、陸海合同の編隊飛行を向こうだけ書かれてたまるかい」


「各社一斉に、デスクへ陸軍のクラブで本当に夕刊に書くかどうかを問い合わせる。どうも事実らしい」


「昨日の協定の意味はだね、せっかく倶楽部から各社代表が搭乗するんだから、その人たちに花を持たせ、夕刊に変なぶち壊し記事は止そうということになったんだ。そいで皆納得したんだがな」


「(海軍の)報道部から陸軍へ談判してもらおう」。


記者クラブ間、社内の部間の調整にエネルギーを使うあほくささが丁寧に描かれている。


なかなか優れた記録だ。


2月16日 各社が協定して「翌日回し」とした写真を、一社だけ抜け駆け掲載する。


記者クラブは緊急総会を開き、処分を検討する。


翌日、その社の写真部長が記者クラブに謝罪にくる。


クラブ各社は、開戦後しばらくは記者に送り届ける弁当の中身を競ったそうだが、そのうち各本社の庶務が協定を結んで安い弁当に統一したそうだ。


まあ、なんにしろ記者クラブって協定が好きだな。


>クマ この本を終戦前に出版したんですね。著者は偉いな、と感心します。 でもきっと、書けないこともいっぱいあったんだろうなあ。


国会図書館のデジタル版を遠隔地でも読めるそうな .@uchida_kawasaki さんの「『大本営記者日記』に書かれている『取材流儀』添田孝史さんの感想ツイートまとめ(2016.4.5作成)」をお気に入りにしました。 http://togetter.com/li/958719

>内田 関連資料(論文) PDF 『大本営記者日記』に見る「翼賛報道」の隠微な構図 −日本のマスメディアの変わらぬ ... http://mass-ronbun.up.seesaa.net/image/2014fall_C2_Kamide.pdf

 

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コメント
 
1. 2016年4月06日 05:49:40 : w9iKuDotme : S@BYVdB2dgc[1507]
大本営の将校自身が虚飾報道にうんざりし、神風特別攻撃隊の従軍記者で取材に赴く大日本帝国海軍報道班員の山岡荘八や川端康成に「今、ただちに書きたくなければ、書かないでよろしい」と告げた程である
https://goo.gl/1BxQjD

小役人のほうも、正直うんざりの大本営発表と、ウンコに群がるウジ虫記者。
主権者に正しい事実を伝えようとする気がさらさらない。
今も変わらぬ、マスゴミです。


2. 2016年4月14日 22:51:56 : cZ7b4FJv9g : _vkqj7ibszg[5]
記者クラブ自体をなくしてはいけない。
オープンにすることが重要。すると外との競争になるので、変わっていく。

3. 2016年4月16日 09:06:19 : uFhGmzI4Q2 : iNkZdo_A6Qc[11]
特に新聞界と新聞人の社会全体の影響は絶大だから。

4. 2016年4月29日 18:33:47 : 0IeM3fYYoE : 17zj7bMzamQ[1]
戦後せめてコイズミ頃までは今ほど酷くなかった。コイズミ郵政解散を一致して記者クラブメディアは死守し礼賛した。小澤バッシングも然り。今は完全に御用メディア。記者クラブを無くすことが絶対必要です。

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