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特捜検察にとって”屈辱的敗北”に終わった甘利事件(郷原信郎が斬る)
http://www.asyura2.com/16/senkyo207/msg/137.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 6 月 01 日 21:50:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

特捜検察にとって”屈辱的敗北”に終わった甘利事件
2016年6月1日 郷原信郎が斬る


東京地検特捜部が、甘利元経済再生TPP担当大臣とその秘書のあっせん利得処罰法違反事件について、すべて「嫌疑不十分で不起訴」という処分を行った。

特捜検察にとって、“屈辱的敗北”であり、まさに「検察の落日」である。

週刊文春で報道された今回の事実関係は、ほとんどが録音記録等に基づくもので疑いの余地がない。秘書が、URに対して、再三にわたって、補償金の支払・増額を迫り、多額の政治資金を受け取ったり、個人で現金をもらったり接待を受けたり、甘利氏自身も、そのような業者から大臣室で現金を受け取る。そのようなことを平然と行えるのは、まさに、権力の一極集中の下での政権与党の有力閣僚の「驕り高ぶり」そのものである。そのような事案に対して、捜査の着手も大幅に遅れ、ようやくURへの強制捜査着手で、若干の期待をもたせたかと思えば、あっさり全員不起訴で決着。このような捜査の経過と結果は、過去には「日本最強の捜査機関」と言われた東京地検特捜部にとって“屈辱的敗北”以外の何物でもない。

時の政治権力に屈することなく、「厳正公平、不偏不党を貫く」というのが、検察の矜持だった。その検察を象徴する存在であった「東京地検特捜部」の看板は、地に堕ちたと言わざるを得ない。

検察が世の中の期待に応えられない場合の常套手段として、処分に先立って「前打ち報道」が行われ、そこで検察の内部情報に基づく「不起訴の理由」が説明される。

今回の場合、その典型が、不起訴の当日の毎日新聞朝刊の記事【「影響力行使」難しい証明 あっせん利得処罰法】だ。

そして、不起訴処分の公表の際には、検察当局は不起訴理由について何も説明しないという方法を採る。今回も、「構成要件に該当することの証拠は得られなかった」という決まり文句だけだった。

不起訴の「地ならし」に使われた毎日新聞の記事には、

URは甘利氏側と初めて面会した同6月以前に薩摩側に移転先の建物の設計図を示すなど交渉を本格化させていた。事業は国から2分の1、県から3分の1の補助金が支給される「特定公共施設工事」として1978年に始まったが、制度の見直しで14年度以降は負担額が変わる可能性があった。UR関係者は「13年度中に契約を結ぶために交渉を急いでいた」と話し、甘利氏や元秘書が交渉に与えた影響を否定した。

などと書かれている。

「検察の裏スポークスマン」が、検察が最も強調したい「不起訴の正当化理由」をマスコミに説明したのであろう。

しかし、どう見ても、余りに「見え透いた言い訳」に過ぎず、一般的には、検察内部でも通用するはずのない理由だ。

少なくとも、「薩摩興業側」にとっては、なかなか交渉が進展せず補償が払われないから、甘利事務所に「口利き」を頼んだことは明らかだ。それが2013年6月、そして、「当初UR側から薩摩興業側に約1億8千万円の補償金額が提示され、その後、補償額は2千万円ずつ2段階で増額。最終的には約2億2千万円で合意に達した。(産経)」という経過で、2回の増額の末、約2億2千万円の補償が支払われたのが、同年8月20日。そして、その日に、謝礼として秘書に500万円が渡された。「14年度以降負担額が変わる可能性があった」としても、7か月以上も先のことであり、この補償額の決定とほとんど無関係であることは明らかであろう。

【甘利問題、検察捜査のポイントと見通し@(あっせん利得処罰法違反)】でも述べたように、甘利氏の政治家としての経歴に照らせば、「権限に基づく影響力」を認定する余地は十分にあるが、その「行使」があったか否かは微妙ではある。しかし、その点について証拠収集を徹底するために、敢えて、URへの捜索という強制捜査に踏み切ったのではなかったのか。少なくとも、秘書については、「権限に基づく影響力」についても徹底した捜査で最大限の証拠を収集して起訴し、後は裁判所の判断に委ねるというのが、検察がとるべき姿勢ではないのか。

それまで、収賄罪であれば、国会議員の職務権限、つまり、議会での質問や国政調査権の行使等に関連して対価を受け取る事案に限られ、事実上、野党議員が主たる摘発対象となっていた。それを、同僚議員等にも影響力を持つ「与党の有力議員」で「口利き」で対価を受け取る悪質な行為も処罰できるようにするために制定されたのが、あっせん利得処罰法である。

今回のような「絵に描いたようなあっせん利得事件」が不起訴で決着すれば、もはや、この法律は、有力な国会議員による悪質な口利きと対価受領の事案に対して全く使えないことになってしまう。要するに、与党議員ならやりたい放題だということだ。

今回の不起訴の直前の 5月24日に、法務省にとって最大の懸案だった「日本版司法取引」「盗聴の拡大」等を内容とする刑訴法改正案が成立したことと、今回の甘利事件の不起訴処分との関係にも疑いの目を向けざるを得ない。

私が得ていた情報では、昨年夏の通常国会で成立せず、継続審議となっていた刑訴法改正案は、少なくとも、甘利問題が表面化した1月末の時点では、夏の参院選を控え、審議で揉めそうな法案は審議に入りたくないという与党側の意向があり、今国会での成立は極めて難しいと見られていた。

ところが、予算審議の間、私が【甘利問題、検察が捜査着手を躊躇する理由はない】と述べていたのに、検察は甘利氏問題について捜査の動きを全くみせず、無事予算が成立するや、「刑訴法改正案の審議入り、今国会での成立の見込み」が報じられ、そして、その直後に、遅ればせながら、特捜部がURに強制捜査に入り、刑訴法改正案が成立した直後に、甘利氏のみならず秘書までも不起訴になったのである。

大阪地検の証拠改ざん問題や、陸山会事件での虚偽捜査報告書作成事件等で、社会の信頼を失った検察は、今回の不起訴で、微かな「社会の期待」も失った。

ロッキード事件で活躍した堀田力弁護士が、1月30日放映のTBS報道特集で、
難しいような話が流されている感じもしないでもないですが、これって典型的な斡旋であり、絶対にお金をもらってはいけない行為でお金をもらっているわけだから、これがやれないならば、何の為にあっせん利得罪を作ったのだろう。

と述べている(【1月30日放映TBS「報道特集」東京地検特捜部元検事、堀田力弁護士インタビュー】

「特捜検察」に格別の思い入れを持ってきたOB諸兄にとって、このような特捜部の「みじめな姿」は耐え難いものであろう。

しかし、検察の捜査は“屈辱的敗北”で決着しても、この事件は、決して、これで終わりではない。

この事件については、弁護士らが告発を行っており、不起訴処分に対して、当然、検察審査会の申立てが行われるだろう。少なくとも、秘書について、「権限に基づく影響力の行使の要件を充たさない」という検察側の説明が、裁判所の判断に委ねることなく事件を決着させることの理由として、一般市民に納得できるものではないことは自明である。

また、【甘利問題、「あっせん利得罪」より、むしろ「あっせん収賄罪」に注目 〜検察捜査のポイントと見通しA】でも述べたように、実は、今回のような事件については、1990年代前半のゼネコン汚職事件での「検察の暴走」の副産物として出された中村喜四郎議員のあっせん収賄事件の最高裁判決からすれば、甘利氏本人についてもあっせん収賄罪が適用できる可能性は十分にある。

しかも、甘利氏への現金供与の目的とその際のやり取りなどは、既に週刊文春で報じられている薩摩興業側の総務担当者の話からも相当程度明らかであり、検察の手に寄らなければ犯罪の成否が判断できないというわけではない。

検察の屈辱的敗北が、「検察の落日」だけではなく、公正さを亡くした「日本社会の落日」とならないよう、今後の展開を期待したい。































 

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コメント
 
1. 2016年6月01日 22:35:23 : 53E4jPwnOE : U2jkFCRA7Ys[3]
東京地検特捜も、権力の犬に成り下がりましたね。
いや、もともとが、権力の犬でしたね。

裁判所も同様ですが、自分たちの権力・利権を
守り拡大するためには、政治権力との取引に躊躇せず、
憲法を中心とする法体系を守り、
国民の生活を安定させることには、
まるっきり関心が無いようです。

どんなに犠牲を払ってでも
この国の司法組織を根本から
作り直さなければなりません。


2. 2016年6月01日 23:11:56 : 6jC6Ok4X3M : r9HiorRuc1w[485]
屈辱的なんて思っても居ないだろう、政権の重要閣僚を守ったと功績を誇っているが正しい、これで「司法の裏金問題に蓋が出来る」と思っている。

3. 2016年6月01日 23:35:36 : 6jC6Ok4X3M : r9HiorRuc1w[487]
この事件が立件出来ないなら日本では二度と贈収賄の立憲は出来ない、それ程この事案は明確な斡旋利得のケース、これが立件出来なければ今後は政治家の口利きは恐喝罪しか適用できないだろう。
事件の立件は検察の専権事項なのに、その専権事項を放棄して検察はこれから何が出来るんだろう、立件できなければ後続の司法手続きは存在しないんだから、これは司法全体の崩壊を意味する、裁判所も弁護士も存在価値が無い事になるのに何も言えないのか。

4. 2016年6月02日 00:27:38 : RR5wdAaIjM : rgODVAYPby8[1]
小沢事件以来の検察の腐敗。こいつらを粛清する方法
はないのか。野放しは日本国民へのテロ行為だ。

[32初期非表示理由]:担当:アラシコメントが多いので全部処理
5. 2016年6月02日 09:59:46 : rrhrFN6JLd : C6EI10g_Gy4[813]
日本が財政破たんすればこいつらシロアリ官僚の給料も出ないんで最近は破たんすればいいと思うようになってきた。

6. 2016年6月02日 10:25:16 : 3mnc6E9Aqg : dtafFTprjxk[4]
>この事件については、弁護士らが告発を行っており、不起訴処分に対して、当然、検察審査会の申立てが行われるだろう。

郷原氏が上記の通りに書いておられるから、追って検察審査会の申し立てが行われるのでしょう。


7. 2016年6月02日 11:11:50 : gqdx6E1QDM : 38dapjFA20I[2]
肥溜以下のーとクソー、。

クソ検察のグズが首にいれば、その下もやはりグズばかりのとクソー集団。

要らないクソー集団だなー。


8. 2016年6月02日 11:48:14 : Q8ccK8e33w : Hfo3R5VixsQ[4]
特捜検察が敗退したのではない。特捜検察の正体が明らかになっただけだ。
過去においては権力にとって都合が悪い人物を排除することを繰り返してきたわけだ。

その方針、体質は全く変わっていない。原発推進の邪魔になる人物、霞が関の利権に切り込む人物、メディアの自由な報道を目指す人物を冤罪で攻撃してきただけだよ。


9. 2016年6月02日 12:33:43 : Tm1WCGwzQs : W6vzzquIeLs[24]

総理大臣閣下が犯罪アマリを守った。
検察は、あっせん利得処罰法を見事にザル法にしてしまった。

ならば斡旋収賄罪(刑法197条の4)がある。
賄賂を受けとって、あっせん行為がなくても、罪は成立します。

甘利事件は、まだ終わっていない。



10. 2016年6月02日 17:40:40 : oLYPlmPKz6 : AVfXv1Ku1u0[45]

 東京地検特捜部なんて解体すべきです。

11. 2016年6月02日 19:34:01 : ftkX5EzCns : QsBSN@WLx4Q[72]
敗北じゃ ないよ甘利に 恩を着せ

12. 2016年6月02日 19:52:40 : gqdx6E1QDM : 38dapjFA20I[3]
8>>
8さん正論
郷原の間違いな見解、予測。

身内に大甘の郷原君、
8さんから授業受けてもらいたい。


13. 2016年6月02日 21:04:42 : cH4jhM3bG2 : XqauBqrRDGo[26]
何を今さら 不公平検察は昔からだろう

14. 2016年6月03日 08:31:04 : pDAn74UZvM : cVAtVfygG94[1]
賄賂解禁記念日になったな。
これで、自民党の国賊共も堂々と賄賂が受け取れるな。

15. 2016年6月03日 10:24:47 : Ba5clCNVME : vHMW5Qo_i1w[354]
又か、と言う感じ、検察が権力と一体となって今までも自民党議員、大臣に関しての罪はすべてと言って良い程お咎めなし、検察自体自民党の一部となっている。三権分立は安倍政権でより一層機能していない。この国の司法も検察も正義の為でなく権力維持と自己の利益出世の為だけである。自民党の為の検察は最早無用。

16. 2016年6月03日 10:59:09 : FboCsjDjE2 : JbDflq27ers[6]


正義感を持つ人間は在野にしかいない。権力の投げ餌に尻尾を振っている哀れな

クズどもに同情を!


17. 2016年6月03日 16:18:14 : R6DI45JOg6 : a9KgNGLJZxY[13]
参考
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11100768536

[32初期非表示理由]:担当:URLのタイトルが無い
18. 2016年6月03日 17:55:02 : uIs9tYO54o : Bn2HGnsHr9I[2]
「世界で冠たる日本の検察」とは誰が言ったのかと思いきや彼ら自身で言っているのだということが分かった。
世界は日本の検察は未だ中世期にあると言っている。

19. 2016年6月03日 19:27:15 : 7XSm9melQE : OfUZQknL62U[45]
敗北?
大勝利では?
被権力側にとっては検察の存在理由がまた明らかになった印象なんだけど。

で、こんな社会を永久に続ける、続くという見込みなんだよね¥?

乱獲で魚がいなくなった川ではやがて生物は絶えると思うけどね


20. 日刊ダイセツ[69] k_qKp4Nfg0ODWoNj 2016年6月04日 11:09:07 : 8mUfvBPswo : 7avEZb_7yI0[83]
検察は腐りきっています、プライドを持ち志の
ある検察官が一人もいないのも珍しい、どいう組織なんだ
所詮、東大生が最近女性に乱暴して5人ほど逮捕された事件が
ありましたが、きっと甘利問題の検察も同レベルの人げにすぎないと
思いました、このような司法世界の日本が良くなるわけがないです
これで安倍と検察がズブズブのラーメン仲良し会であることが証明され
今の検察には悪を裁く資格、資質はないです。国民、有権者が裁く世の中に
しましょう。

証拠不十分というがこれ以上の証拠はないと思いますが
当然、甘利事務所は週刊誌を名誉棄損で訴えるでしょうね
記事が真実かどうか司法の場で決着すべき〜今すぐ甘利事務所
は名誉棄損で訴えたらいいです。

日本の良識のある弁護士、有識者は何故行動にでないのか
国民は待っています、支持します、しっかりと検察審査会で決着を!!


21. 2016年6月05日 10:04:30 : E2ZWsoaw3E : zvQ0x9Ietdw[24]
今更落日もくそもない。戦後検察は一貫して米国の犬であったし、政治家抹殺の最強の武器であった。キムタクのヒーローとは真逆の組織であり、真実の追及などとは程遠く、常に政権にとって便利な飛び道具であった。起訴便宜主義も裁量便宜主義へと都合のいい解釈に立って、有罪率というおよそ人間離れした数字への矜持のみにこだわるモノマニア的集団であり続けている。これは将来的にも変わらないだろう。国民にできることはそのような認識をしっかり持つことしかないのである。


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