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ホントに安倍政権の黒子で終わるのか? 菅義偉「ぶち壊す」の余韻 「影の権力者」の座に就いて1350日(週刊現代)
http://www.asyura2.com/16/senkyo212/msg/802.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 9 月 15 日 09:25:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 


ホントに安倍政権の黒子で終わるのか? 菅義偉「ぶち壊す」の余韻 「影の権力者」の座に就いて1350日
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/49677
2016.9.15 週刊現代


聞き手:松田賢弥(ジャーナリスト)

官邸の「影の権力者」の座に就いて1350日。安倍一強の要として、道を阻む者とは身内でも闘ってきた。だがここにきて、タイプのよく似た二階幹事長が急浮上している。胸の内を初めて明かす。


■ライバルとは思わない

—週刊現代では、以前「おっさん力」というタイトルで、菅官房長官と、菅さんのライバルとも言われる二階俊博幹事長のことを記事にしました。お二人には最近の若い政治家にはない泥臭さや、底の見えないしたたかさがあるように感じます。

「二階先生は、ライバルではありませんよ。いつもご指導いただいています。私は、周りからは『泥臭い政治家』と思われているんでしょうね。

もし私と二階先生に共通点があるとすれば、それはやっぱり『叩き上げ』の政治家で、地方議員当時から闘ってきた、ということでしょう。

以前、二階先生から、初めて(和歌山)県会議員選挙に出馬された当時の苦労話を伺って、なるほどと思うことがたくさんありました。私も(横浜)市会議員選挙に初めて出馬した時が、今までで一番大変でした。

そんなふうに地方議員の頃に鍛えられましたから、どこをどう押せばものごとが動くかとか、そういうカンどころが自然と分かるようになりました。そういうところが、もしかしたら二階先生と近いのかもしれません」

—では、そう世間から評価されることにも違和感はないですか。

「評価というか、実際に(国政を)動かしていく際に、『叩き上げ』としての経験で習得したものが活きていると感じます。

今は、私が指示しなくても(官僚も)皆が動くようになっています。私のところには一つの省庁だけでなく、関係する複数の省庁が一緒に説明に来るようになりました」

—官僚が、ある程度できあがった状態で持ってくると。

「ええ。昨日も5つぐらい(の省庁の官僚が)来ました。今、空港や港の入管の待ち時間がすごく長いことが問題になっています。それを変えようとしているのですが、全部(先に官僚側が)話し合ってきて、『こういう感じでどうでしょう』とプランを持って来た。昔は本当に縦割りでしたから、考えられなかったですよ」


■二階さんは仕事師

—先ほども触れた、二階幹事長についてもう少しお聞きしたい。二階さんは安倍総理の任期延長の議論の「発信源」とされているし、皇室に関しても大胆な発言を続けています。彼のことは、どう見ていますか。

「私は二階先生とはそれほど長いわけではないですが、今はしっかりお付き合いさせていただいています。

二階先生は、政治的なセンスがたいへん優れた方だと思います。それに、行動力が伴っていますよね。安倍総理もそういうことで、幹事長をお願いしたのだろうと思います」

—普段、二階さんと話す機会は多いんですか。

「もちろんあります。たとえば去年、農協法を改正した時はたいへん厳しい状況でしたが、二階先生に応援していただきました。農業関係にも非常に力がある方ですから。

一言で言うと、二階先生は頼りになる『仕事師』だと思います。これからもご指導いただきたいと思っています」

—菅さんはこの夏、官房長官として在任期間が歴代トップになりましたが、どんな気持ちですか。

「これまでとまったく一緒ですよ」

—菅さんは参院選直前の6月中旬、秋田で講演した際には「眠れない日もある」と話していました。時折、「疲れた」と漏らしている、とも聞きます。緊張状態が続いているのではないですか。

「まあ、そうですね。予期しないことが次から次へと出てくる。

最近だけでも、地震、バングラデシュのテロ、尖閣周辺での中国公船の活動や、北朝鮮の弾道ミサイル発射もあった。こうしたことに対処するのが、官房長官の大きな仕事ですから。常にうまく自分自身をコントロールしていないと、なかなか難しいところはあります」

—参院選では現職大臣が2人落選しました。政権運営に危機感を覚える局面もあるでしょう。

「安倍内閣の支持率は、政権ができてから3年と8ヵ月が経っても、5割を保っています。そういう意味では、国民の皆さんからご理解いただいていると思っています。

安心感と言うのでしょうか、そういうものがあるのではないでしょうか。当たり前のことが、今まで(の政権では)なかなかできていなかったですから」


■「生前退位」は知っていた

—やはり今、国民が気になっているのは天皇陛下の「生前退位」です。官邸としても突然の報せだったと言われていますが、実際はどうでしたか。

「官邸としては、そもそも宮内庁は私どもの内閣の機関ですから、そういう報告というのは事前に受けています」

—ということは、すでに有識者会議設置の準備など、具体的な対応にも入っている。

「安倍総理は『天皇陛下のお言葉を重く受け止めて、どのようなことができるのか、しっかりと考えていかなければならない』と述べましたが、これに尽きると思います。

天皇は日本国と国民統合の象徴で、その地位は国民の総意にもとづいている。それを基本として、政府としてどう対応するかを今考えています。有識者会議の設置もひとつの考え方だと思います」

—この問題については、実務は菅さんが主導していくわけですよね。

「私のもとで、官房副長官を中心に様々な検討をしているということです」

—ですが、二階幹事長は8月25日に突然、「女性天皇でもいいんじゃないか」と発言して、世間を驚かせました。あの発言は二階さんの独自の判断ということですか。

「そこは二階先生のご判断でしょう。あくまでご自身の考え方として述べられたのではないですか」

—もう一つ、今、辺野古の米軍基地移設問題をめぐって、政府と沖縄県の対立が激化しています。しかし今年3月には、政府と県は和解したと報じられたはずですが。

「『和解』の内容についてなかなかご理解いただけていないのですが、3月に出た和解案の内容は、裁判と並行して話し合いを進めるというものです。

具体的には、国と県が訴訟合戦になっていたのをいったん白紙に戻し、一つの訴訟にしました。今の翁長雄志県知事が、前の仲井真弘多知事が出した辺野古沖の埋め立て承認を取り消した、その是非を問う訴訟だけにしたわけです。

そのうえで、訴訟の判決が出れば、それに従って誠実に対応する。これが『和解』の内容です」

—翁長知事は「政府にここまで一方的に虐げられる地域は沖縄県以外にない」と抗議しています。

「辺野古の埋め立て面積は、普天間飛行場の面積の約3分の1ですし、沖縄の米軍は約2万8000人いますが、うち約9000人が国外に出て行く。むしろ沖縄県の負担は大幅に軽減されます。

この問題で日米が合意したのは約20年前で、当時の県知事や市長も同意して進んでいる話です。翁長知事も、自民党(沖縄県連)幹事長だった頃は移設推進派でした」

—ところで、安倍総理について、最近になって総裁任期延長の話が出ています。二階幹事長を中心に検討されているとのことですが、実現可能性はあると思いますか。

「政権を維持できるかどうかは、国政選挙の結果、国民の判断です。その点で安倍総理は、衆院選2回、参院選2回、さらに統一地方選挙もはさんでいますが、これだけの選挙に全て勝った自民党総裁はいなかったですよね。これまでの歴史の中でも」

—否定する材料はない。

「ないですよね。今まで何回も党則の改正はやってきているわけですし。そこは党で(検討する)ということですが」

—とはいえ、いざ議論が本格化すれば、国民からの反発もあるでしょう。

「でも、選挙に負ければ政権は終わるんですから」

—不満ならば、次の選挙で民意を示せばいい、ということですね。

「安倍総理個人の任期の長さということではなく、国益を考えれば、海外の指導者は長く務めている人が多い。ですから、自民党総裁の任期ももっと長くていいのではないか、という議論はあってしかるべきだと思います。

だけどそこは、日本の場合は選挙が頻繁にあるわけですから、選挙でダメなら、国民の意志で変わるということです」


■総理を目指すのか

—7月の参院選では、衆参ダブル選にしようかという議論もありました。次の解散総選挙がいつなのか、という予想も始まっています。

「それは、まあ……残り2年半の任期のどこかでやりますよ。まだ(前回の総選挙から)2年経ってないからね」

—そもそも前提として、安倍総理は任期を延ばしてまで総理を続ける気なんでしょうか。

「総理は『全く考えていない』とおっしゃっています。総理大臣を長くやっていくというのは、よほどの気力がないとできないですよ。党内的にも、国民からも、一定の支持がないとなかなか前に進めないと思いますよ」

—菅さん自身は次の総理を目指すわけではなく、あくまで安倍総理を支えるつもりですか。

「それはもう、私は政治生命を賭けて(第二次以降の)安倍政権を作りましたからね」

—そうですか。官房長官として安倍政権を陰で支えるだけでなく、一人の政治家として、菅さんは最終的に何を目指しているのでしょう。

「私自身、仕事がものすごく好きなんです。もともと横浜市会議員から国政に移ったときの目標というのが、地方分権でした。国から地方へ権限や財源を移譲して、本当の地方自治ができるようにしたい、そういう思いでずっとやってきた。ですから今でも、縦割りの弊害をぶち壊し、取り除いていきたい。それができるのが政治の力ですから。

たとえば農業なら、農水省には農産物の輸出のノウハウがないけれど、経産省は持っている。ですから、今年6月には(農水省と経産省の)局長の交流人事を初めてやりました。安倍政権で外国人観光客が一挙に増えたのも、私たちがそういう縦割りを排して取り組んだ成果だと思っています」

権力と情報が集中する菅には、「余人をもって代えがたい」との声が出る一方、政権の内外から「力を持ち過ぎだ」とも言われている。このまま、安倍政権の黒子で終わるのか—菅が最後に口にした「ぶち壊す」という言葉が耳に残った。

「週刊現代」2016年9月17日号より



 

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コメント
 
1. 2016年9月15日 13:07:28 : 4vj5c5f4fI : VfJqXHqsRCk[12]
「史上最大の暗闘」菅氏と二階氏…安倍政権に“2人の番頭”は並び立つのか?
産経新聞 9月15日(木)11時15分配信

 安倍晋三首相の“大番頭”として、他の閣僚や自民党幹部を圧倒してきた菅義偉官房長官の“独走”が、二階俊博幹事長の登場で揺らぎ始めている。秋の臨時国会の開会日をめぐっては、自民党側の主張通り、9月26日召集で決着。農業や観光、沖縄など、これまで菅氏が主導してきた政策でも二階氏の発言力が増しており、今後、政策決定に大きな影響を与えるのは必至だ。安倍首相は“政高党低”からの変化を追い風にし、政権運営をより盤石にできるか。菅氏と二階氏という2人の女房役の動向が政権の行方を大きく左右しそうだ。

 「二階さんとけんかしていると書かれたからなあ」。8月29日午後6時すぎ、自民党本部から出てきた菅氏は、二階氏との会談内容について記者団に聞かれると、満面の笑みを浮かべて答えた。同日発売された週刊ポスト(9月9日号)の表紙には「“総理の影”菅義偉VS二階俊博『史上最大の暗闘』全内幕」との見出しが躍っていた。

 この時の菅氏は、記者会見や担当記者との懇談など日頃メディアの前で一貫している「冷静」「仏頂面」「沈黙」の印象とは大きく異なっていた。自ら官邸から党本部に出向き、記者の前で上機嫌に振る舞ってまで二階氏との良好な関係をアピールする姿を目の当たりにして、逆に両氏の暗闘は根深いのかもしれない−と思わざるを得なかった。

 8月の内閣改造後、菅、二階両氏の対立を煽るような報道が目立つようになった。背景には、「最も政治的な技術を持った人」(安倍首相)である二階氏の幹事長就任で、権力が集中してきた菅氏の“1強”が崩れるとの見立てがある。ともに農業県出身で、「地盤(組織)、看板(知名度)、かばん(資金)」を持たず、自力で政権中枢まで上り詰めた“たたき上げ”だ。道路や港湾、航空行政に精通し、連立政権を組む公明党とのパイプが権力の源泉である点も似ているのも、好敵手とされるゆえんだ。

 実際、幹事長就任後の二階氏は菅氏のお株を奪うかのような動きを見せている。永田町で「菅VS二階の“第1ラウンド”」(自民党ベテラン議員)ともささやかれたのが、秋の臨時国会の召集日をめぐる攻防。官邸は環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)承認・関連法案など重要法案を控え、審議時間を確保するため、9月13日や16日など早期開会を模索した。だが、15日に民進党代表選を控えた野党に配慮したい党側の要求に押し切られ、結局、26日に決定。官邸関係者は「幹事長が二階さんでなければ官邸が折れることはなかった」と打ち明ける。二階氏の下、国会日程を党が主導したことで、官邸と党のパワーバランスが谷垣禎一前幹事長時代から一変したことを印象づけた。

 菅氏が主導してきた米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設問題でも、二階氏が存在感を示している。幹事長就任早々、沖縄県の翁長雄志知事と会談し、「沖縄の将来を考え、寄り添って歩んでいくことが大事だ」と述べ、沖縄県民との対話を重視する姿勢を示した。県民の強い反発を招くのを承知の上で、司法の最終決着を得て辺野古移設の前進を目指す官邸の方針に逆らうかのような二階氏の対応に、「首相の側近である二階氏が翁長氏と親しくすれば、国の姿勢がぶれている印象を与える」(自民党沖縄県連関係者)との懸念がくすぶる。

 今後、菅氏と二階氏の思惑がぶつかるとすれば、今秋、大きな山場を迎える農業改革だろう。二階氏は農地の整備や土地改良事業を手がける全国土地改良事業団体連合会の会長で、農業界に強い影響力を持つ。官邸はTPPをてこに農林水産物の海外輸出の拡大など“稼ぐ農業”への転換を目指すが、7月の参院選では、農業県で軒並み自民党候補者が野党候補に敗れた。地方での農政改革へのアレルギーは根強い。

 農家の長男に生まれ、出身地の秋田県のいちご生産・販売の“改革派”として知られた父を持つ菅氏は、高齢化と人口減少に伴い衰退の一途をたどる農業の立て直しに人一倍思い入れが強いといわれる。菅氏は、党農林部会長に幅広い国民に人気が高い小泉進次郎衆院議員を登用し、農水省次官に農協法改正を手がけた奥原正明前経営局長を起用するなど農政改革を後押ししてきた。一方、二階氏は“農林族”のドンであり、党の選挙結果に最終責任を持つ幹事長でもある。二階氏の動向次第では菅氏が思い描く農政改革が道半ばで頓挫する可能性もぬぐえない。

 利害が対立する両氏だが、共通しているのは安倍政権を支える姿勢に徹していることだ。菅氏と二階氏の間に噂される“暗闘”の背景には「内閣改造で熱望していた幹事長ポストを二階さんに取られ、菅さんは面白くないのだろう」と、安倍内閣の権力構造のきしみを指摘する声がある。菅氏の政治的野心は本人しかわからない。ただ、平成24年12月の政権発足から約3年9カ月、国内外で強いリーダーシップを示す安倍首相の側近だからこそ、官僚を掌握する菅氏の持ち味が最大限発揮できたのは明らかだろう。その点は二階氏も同じ。両氏は政権運営の両輪として最強コンビなのかもしれない。

 首相にとっては、官邸と党双方に有能な女房役を持ったともいえる。“海千山千”の菅、二階両氏を上司としてどう使いこなすか。政権の命運は、熟練の政治家を部下を持った首相の操縦術にかかっているといえそうだ。(政治部 小川真由美)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160914-00000504-san-pol


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