社会における最高法規は人間である。人が象徴になる以上この最高法規を身につけなければならない。日の丸や富士山ならその必要はないが。だから安倍晋三が象徴になることなどとても考えられないだろう。
この最高法規を身につけることによって一段も二段も上になることが人間になれなかったゾンビには理解できない。なぜなら人間とゾンビは社会的行動規範の根底の方向性が真逆だからだ。
震災後の被災者の方々に膝をついて接することは人間としてあたりまえのことだし、むしろ天皇を敬愛する気持ちが強い人は美しいとさえ思うだろう。だがゾンビにはこれが醜いものに見えるのである。日本国憲法が醜いと思うのと同じである。幼稚園児に愛国心を押し付けることはゾンビには美しいのである。
人類は人間として生まれてくるわけではない。幼稚園児はゾンビの幼虫である。そのままスクスクと育てばゾンビの成虫になるだけである。社会を維持するためにはこのゾンビの幼虫を人間にねじ曲げなくてはならない、それが教育の基本である。
その人間が国との関係の中から生まれる想い、行為が愛国心である。だから人間になる前のゾンビの幼虫に愛国心などを押し付ければ、ゾンビの愛国心、偏狭なナショナリズムに陥らざるを得ないのである。イスラムの自爆テロ少年を造るためには有効だろうが。
なぜゾンビは天皇がひざまずくのを嫌うのか。天皇に人間性を持ってもらっては困るのだ。ゾンビはもともと天皇を尊崇しているわけでもなく、愛国心があるわけでもない。天皇を私物化して自分たちに都合のいいように利用したいだけなのである。天皇を神格化して戦争や人殺しを正当化するためのシステムとして利用したいのである。
愛国心を声高に叫ぶのは自分たちの狂った精神や行為を誤摩化すための目くらましにすぎない。そして愛国心ではないものを愛国心だと言い募り、真の愛国者を貶め、社会を歪め、人間に苦痛を与えるのである。
今この国にある対立は、右だ左だとか政党支持や政策の問題などよりもっと大きなものがある。人間とゾンビの人類の生存をかけた対立である。ここで踏ん張らないと鉄鎖につながれるのは天皇だけではなく、国民も同様である。