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武装蜂起を鎮圧した後、トルコ政府は米軍の支援を受けながらシリアへ軍事侵攻、露大統領に電話(櫻井ジャーナル)
http://www.asyura2.com/16/warb18/msg/545.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 8 月 31 日 19:11:25: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

武装蜂起を鎮圧した後、トルコ政府は米軍の支援を受けながらシリアへ軍事侵攻、露大統領に電話
http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201608310000/
2016.08.31 15:46:01  櫻井ジャーナル


トルコ軍は8月22日からシリアのジャラブルスを砲撃、24日には特殊部隊を含む戦車部隊をシリアへ侵攻させて制圧することに成功した。この際、アメリカ軍が主導する連合軍の支援を受けている。ジョー・バイデン副大統領がトルコへ到着したのは侵攻開始の数時間後。当然、シリア政府は侵略行為だと非難、ロシア政府も両国の合意に違反していると怒っている。そこでトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は27日にロシアのウラジミル・プーチン大統領へ電話して話し合ったというが、ロシア側を丸め込めるかどうかは不明だ。

 トルコがロシアへ接近しはじめたのは6月下旬。夏のバカンス・シーズンを控え、ロシアやシリアとの関係が悪化したことでトルコ経済は破綻状態になり、何らかの打開策が必要になっていた。シリア侵略の中核になっているのはアメリカ、イスラエル、サウジアラビアで、トルコはそうした同盟国に参加したということ。リビアのように短期間でシリアのバシャール・アル・アサド体制を倒すことができ、利権を手にできると予測していたのだろうが、実際は戦闘が長引き、負の側面が膨らんで矛盾が生じている。

 6月下旬にエルドアン大統領はプーチン大統領に対してロシア軍機の撃墜を謝罪し、7月13日にはトルコの首相がシリアとの関係正常化を望んでいることを示唆していた。6月19日にサウジアラビアのモハンマド・ビン・サルマン国防相はロシアを訪問、プーチン大統領と会っているが、これもトルコの動きが何らかの形で反映されているのだろう。

 そして7月15日にトルコで武装蜂起があった。短時間で鎮圧されてしまうが、トルコのクーデター未遂について情報の正確さは不明ながら、背後に外国勢力が存在し、武装蜂起の数時間前にロシアの情報機関からトルコ政府へ警告があったという話がイスラム世界では流れていた。イランも軍事蜂起が始まった2時間後にはクーデターを批判している。

 ロシア側で最初にクーデター計画の情報を最初につかんだのはシリアの北部に駐留しているロシア軍の通信傍受部隊で、エルドアン大統領が滞在しているホテルへ数機のヘリコプターを派遣、大統領を拉致、あるいは殺害しようとしていることもトルコ側へ伝えたとも報道されている。イランも軍事蜂起が始まった2時間後にはクーデターを批判していた。

 また、サウジアラビアから流れてきた情報によると、同国の副皇太子で国防相でもあるモハンマド・ビン・サルマンがクーデターに関与している。この副皇太子と連携しているひとりがアラブ首長国連邦のモハンマド・アル-ナヒャン皇太子はアメリカへ亡命しているフェトフッラー・ギュレンと関係があり、クーデターを始めるために2億ドルを提供したと主張する人もいる。

 クーデター未遂後、エルドアン政権はこの武装蜂起を利用して反対勢力を一掃し、支配体制を強化しようとする一方、シリアへ軍事侵攻した。エルドアン政権はアメリカ側の支援を受け、ダーイッシュ(IS、ISIS、ISILとも表記)やクルド人勢力を攻撃しているとしているが、ジャラブルスでは戦闘らしい戦闘がなかったともいわれ、アメリカはダーイッシュを別のタグに付け替えているだけだとも見られている。

 8月16日、アメリカ軍は記者会見で広報担当のクリストファー・ガーバー大佐は自分たちが戦っている相手はダーイッシュだけであり、アル・ヌスラではないと明言している。最近、ダーイッシュを悪役として残し、アル・ヌスラなどのタグを新しい「ファテー・アル・シャム(レバント征服戦線)」というタグに付け替え、「善玉」に仕立て上げようとしているが、笑止千万。

 ともかく、アメリカ軍はアル・カイダ系武装集団を敵だとは考えていないということになるが、2001年9月11日以降、アメリカ政府は「アル・カイダ」を「テロリスト」の象徴として扱い、それを利用して中東や北アフリカを侵略、その地域の建造物や遺跡を破壊し、住民を殺戮してきた。

 「9/11」の直後、アル・カイダの象徴だったオサマ・ビン・ラディンは自分たちが実行したのではないとする声明を出したと伝えられたが、そうしたことには関係なく大々的なプロパガンダが展開された。しかも、アフガニスタンやイラクは「9/11」と無関係。イラクのサダム・フセイン政権はアル・カイダ系の武装集団を「人権無視」で厳しく取り締まっていた。

 21世紀に入り、アメリカはアフガニスタン、イラク、シリア、ウクライナを含む多くの国や地域を侵略、ブラジルなどでもクーデターを成功させ、ロシアや中国に対する軍事的な圧力を加えている。ロシアは自国の戦闘能力をアメリカ側に知らせ、戦争になれば両国とも破滅することを伝えているが、ネオコン/シオニストを含む好戦派は意に介していない。

 外交問題評議会が発行しているフォーリン・アフェアーズ誌の2006年3/4月号に掲載されたキール・リーバーとダリル・プレスの論文では、ロシアと中国の長距離核兵器をアメリカの先制第1撃で破壊できるとされていた。両国と戦争を始めても簡単に勝てると見通しているわけだが、それが間違っていることは明確。

 例えば、論文が掲載された2年後の2008年8月7日、ジョージア(グルジア)のミヘイル・サーカシビリ政権は深夜に南オセチアを奇襲攻撃、ロシア軍の反撃で惨敗した。その1カ月前、7月10日にはアメリカのコンドリーサ・ライス国務長官がジョージアを訪問、8月15日にも再訪している。

 2001年以降、イスラエルの軍事会社がジョージアへ無人飛行機、暗視装置、対航空機装置、砲弾、ロケット、電子システムなどを含む武器/兵器を提供、軍事訓練も行っていた。南オセチアへの奇襲攻撃はイスラエルが作戦を立てたと推測する人もいる。2008年1月から4月にかけては、アメリカの傭兵会社MPRIとアメリカン・システムズが元特殊部隊員を派遣し、「アフガニスタンに派遣される部隊」を訓練していた。

 南オセチアへの奇襲攻撃はアメリカとイスラエルの支援を受けて行われたもので、侵略側としては、練りに練った作戦だったのだろう。それがロシア軍によって粉砕された。当時、「無謀だった」とジョージア政府が批判されていたが、これは無惨な結果を糊塗するためのものだろう。

 昨年9月30日にロシア軍がシリア政府の要請でアル・カイダ系武装勢力やダーイッシュを攻撃しはじめると、ロシア軍の戦闘能力の高さはより明確になった。現段階でロシアを軍事的に挑発することは間違いなく無謀なのだが、その無謀なことをネオコンたちは行っている。ロシア政権内で西側巨大資本へ自分たちの主権を譲り渡す動きが出てこない限りアメリカはロシアに勝てない。

 今年の3月までSACEUR(NATO欧州連合軍最高司令官)を務めていたフィリップ・ブリードラブは好戦派として知られているが、2014年当時、彼はバラク・オバマ大統領を戦争へと導くためにコリン・パウエル元国務長官やウェズリー・クラーク元SACEURを含む人びとに相談していたようだ。そのことを示す電子メールがハッキングされ、公表されている。このブリードラブもヒラリー・クリントンの仲間だ。



 

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