シリア政府軍の主体はアサドも信奉するアラウィーで、一応シーア派に属することになっているが、アラウィーをシーアの一群だと認めたのはイランのゴムの坊主たちで、総本山イラクでは認めていない。

記事中のネットの反発は要するに、アラブの問題にペルシャ人が口を出すことへの悪寒のことだろうが、イランの革命防衛隊が指揮をとっていることは秘密でもなんでもないことで、2013年の中旬ごろからレバノンからヒズボラが支援に入っていたことはシリア内戦では公然の秘密だ。

そういう意味ではシリアはとっくにレバノン内戦に等しい混乱に陥っているということだが、レバノンと違うのは貧弱なレバノン政府軍と異なりさすがにシリア政府軍は強いということと、指揮系統とバックアップはレバノンの経験で培われている。
2005年までシリアはレバノンを実質的に支配していたが、そのときの経験がシリア内乱でどこを潰していくか優先順位を立てて武装勢力を追討していったが、イランやレバノンのヒズボラ、ロシアの支援が大きく効いてアレッポ解放まで行き着いた。

これらについては良い悪いの判断をするのはあまりにも愚だろう。
アサド政権が倒れれば、アラウィー派の政府軍は瓦解する。
起こるのはイラクで見たような他宗派間の地獄の闘争テロと血の雨だ。
イスラム復古主義者たちによる支配は、他宗教を信奉する市民たちにとって生殺与奪しか生み出さない。
もうなるようにしかならないのである。

大方同意です。

以来アメリカはイランを敵視しずっと経済制裁をしてきた。しかしイラン政権は倒せなかった。そして今シリアでも敗れつつある。