★阿修羅♪ > 戦争b19 > 450.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
イスタンブール・テロで明けた新年、2017年の国際情勢を暗示(WEDGE)
http://www.asyura2.com/16/warb19/msg/450.html
投稿者 赤かぶ 日時 2017 年 1 月 02 日 21:47:25: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

               テロの犠牲者を痛む親族(Gettyimages)


イスタンブール・テロで明けた新年、2017年の国際情勢を暗示
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/8593
2017年1月2日 佐々木伸 (星槎大学客員教授) WEDGE Infinity


■「恐怖と流血の日々に変えよう」

 それは新年になったばかりの1日午前1時15分ごろに始まった。欧州とアジアをつなぐボスポラス海峡に面したイスタンブール欧州側のオルタキョイ地区にある人気のナイトクラブ「レイナ」。ここにサンタクロースのコスチューム姿の襲撃犯が侵入し、カラシニコフで無差別に銃撃した。

 当時店内は、新年を祝うセレブの常連客、外国人観光客ら約600人で賑わっていたが、銃撃で客らは一瞬にしてパニックに陥った。一部は海に飛び込んで逃げた。トルコ当局は襲撃犯を1人としている。犯人は逃走中。襲撃犯はまだ息のある客らの頭を次々に撃ってとどめを刺すという残虐ぶりだった。死者のうち16人は外国人、と伝えられている。

 トルコ内相は「テロ」と断定、また米国家安全保障会議(NSC)の報道官もテロ攻撃と非難した。犯行声明は出ていないが、ISの犯行である可能性が限りなく高い。ISが西側の堕落した場所の象徴の1つとするナイトクラブを狙っていること、また客らを無差別に殺りくする手口は一昨年のパリ同時多発テロ事件を彷彿させるものだ。

 ただ、ISはトルコでのテロには犯行声明を出さないのが通例だ。ISは指導者のバグダディが直近の声明でトルコに対するテロ攻撃を呼び掛けたほか、同組織関連のニュース機関が数日前、年末年始の休暇を「恐怖と流血の日々に変えよう」と西側でのテロを促すメッセージを発信していた。

 このため米政府は昨年末、イスラム過激派がトルコ全土でテロを起こそうとしているとして、休暇シーズンの間、人の集まる場所などでの行動に注意するよう米市民へ警告を出していた。イスタンブールでは警官1万7000人がテロなどを警戒して警戒態勢につき、襲撃されたナイトクラブでも、この米国の警告を受けて、店の警備態勢を強化していたという。

■トランプ政権、大きなジレンマに

 トルコでは、昨年12月19日にロシア大使が暗殺されるなどこの1カ月で4回もテロが発生したことになるが、大使暗殺と同じ日にはドイツ・ベルリンでトラックによる暴走テロが起き、世界に衝撃を与えた。このテロの犯人のチュニジア人難民は遺言ビデオをISに送っており、背後に同組織が介在していたことは決定的と考えられている。

 ベルリンのテロに続く今回のイスタンブール・テロによって1月20日に正式に始動するトランプ米政権もテロ対策を焦眉の急として最優先課題にせざるを得ないだろう。ISは昨年、分かっているだけでも、16カ国42回のテロで犯行声明を出しており、イラクやシリアの戦場で一段と劣勢になる中、西側でのテロ攻撃を激化させるのは必至とみられている。

 オバマ政権のISへの攻撃を生ぬるいと批判してきたトランプ新政権は対IS空爆をオバマ政権以上に強化することになるだろう。米主導の有志連合は2014年夏以降これまでに、ISの拠点などに1万7000回の爆撃を加え、国防総省によると、戦闘員約5万人を殺害した。米空爆の1日の戦費は1250万ドル(約14億6000万円)だ。

 トランプ新政権は始動直後からこのオバマ政権下でのIS攻撃を上回る空爆強化に踏み切ると見られている。しかし空爆だけでISを壊滅するのは困難であることはこれまでの攻撃が証明しているし、テロを抑止するにも効果がないことは明らかだ。

 アナリストらによると、トランプ政権は間もなくこうした実態を思い知らされることになるが、その時、米軍の戦場での関与を強めるのかどうかが大きな分水嶺になるだろう。オバマ政権は現在、イラクに約6000人の軍事顧問団を、またシリアには約500人の特殊部隊を投入し、対IS戦での助言や訓練を行っている。

 トランプ氏は米軍のイラク侵攻などの干渉を非難し、米軍の紛争地に対する派遣には慎重な姿勢を示しているが、ISを効果的に追い詰め、テロ活動を抑止するためには、最終的には米軍の増派以外に手はない、というのが専門家の見方。トランプ政権はおっつけ大きなジレンマに直面せざるを得まい。

 テロにどう対応していくかという問題の他にも2017年はトランプ政権にとって難しい課題が目白押しだ。中国との貿易をめぐる対立、ロシアのプーチン政権との軍事的協調に踏み切るのかどうか、対ロ防衛をめぐる北大西洋条約機構(NATO)諸国との関係の行方、そして世界の火薬庫である中東への関与をどうするのか。北朝鮮の扱いも難題だ。

 トランプ政権はこうした課題に取り組むに先だって、トゲのように突き刺さったテロとの戦いにまずは振り回されることになりそうだ。

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
1. 2017年1月02日 22:59:02 : 2LiKY8ftgY : PTfAaIrqs6s[796]
銃声で 幕を開けたよ 新年が

2. taked4700[5895] dGFrZWQ0NzAw 2017年1月03日 16:02:00 : KzQpYyoBAo : tbb1vTLQqLk[7]
>しかし空爆だけでISを壊滅するのは困難であることはこれまでの攻撃が証明しているし、テロを抑止するにも効果がないことは明らかだ。

>アナリストらによると、トランプ政権は間もなくこうした実態を思い知らされることになる

>テロにどう対応していくかという問題の他にも2017年はトランプ政権にとって難しい課題が目白押しだ。中国との貿易をめぐる対立、ロシアのプーチン政権との軍事的協調に踏み切るのかどうか、対ロ防衛をめぐる北大西洋条約機構(NATO)諸国との関係の行方、そして世界の火薬庫である中東への関与をどうするのか。北朝鮮の扱いも難題だ。

>トランプ政権はこうした課題に取り組むに先だって、トゲのように突き刺さったテロとの戦いにまずは振り回されることになりそうだ。

あほちゃう。トランプ政権は実質的にアメリカを動かしているアメリカ軍産複合体そのもの。彼らが現在の世界情勢を実質的に指揮している。ISも北朝鮮もロシアも彼らの指揮の下にある。

いつまで間違ったというか、見当違いの情報を流し続けるのか。あほ!!!


3. 2017年1月04日 16:10:00 : tVa37j1VfM : e2Yx1Zh5SwQ[5]
世界中のテロリストを生んだのはアメリカの理不尽な「空爆」今もテロリストを大量生産している。

人間、黙って殺される人間ばかりではないのだ。


  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法

▲上へ      ★阿修羅♪ > 戦争b19掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
戦争b19掲示板  
次へ