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長野五輪より２０年。生意気なことに、韓国の誰も発音できないような名前の場所で冬季オリンピックが開催されている。
冬季オリンピックというのは、限定された国籍や限定された環境からでてきた選手が競う傾向が夏季の比ではなく、純粋な万民の参加によるスポーツイベントという体裁が少しも成立していないのが丸わかりである。
オリンピックとはもともとは軍事力を展示しあうための疑似戦争行為のサンプリング祭典であり、そこで選ばれて活躍する選手はすべてが兵士であることが前提である。現在のオリンピックは親が金をかけて英才的な訓練をした結果、五輪への道が開け、余生が楽になるという体育という教育産業界の一部門の特権コースが描かれているだけの祭である。そこで名を売った人間がその研ぎ澄まされた体力と実績をもって何かに貢献した、という話は全く聞かない。
国家が一同に集まって交流する形の国際イベントとしてもオリンピックは二流でさえない。国旗を掲げているだけで、彼らは国民の意思など全く代表していないので、そこには特権コースの人間（選手）と特権を持たない人間（観客・視聴者）という二層を超えて演出すべき国家間の競争というものが皆無である。これなら一対一の潰し合いの中で醍醐味表現されるワールドカップのようが数十倍すぐれた国家間イベントであろう。
ところで、この韓国で冬季オリンピックを戦争を準備するための潜在期間だと断言していた評論家がいた。日本の陰謀論者のメディアにおける代表格である副島隆彦である。副島は、五輪が閉幕するのを待ってからアメリカと中国は北朝鮮に地上先攻を開始して金政権をふんじばると予言していた。２０１８年の４月、だと。
２月がやってきた。あれー、副島さん、もうすぐ４月っすよ。本当に３８度線を破って米軍は北上するんすかねー、と誰もがいつもの副島電波だと知りながらも一応のツッコミをしようとしたとき、副島は自分から電波の更新をはかったのだった。
ちっ、違う。４月じゃない。６月、そう、６月決行でポルファボール
何事もなかったように予言を延長する副島隆彦。なんで米中の二大巨頭が企てている軍事戦略が簡単に２か月も延期になるのか、その理由を副島は書かない。一般企業でさえ納入や販売のタイミングに変更があれば釈明を余儀なくさせられるだろう。
副島による唯一の弁明とは、自身の前立腺肥大による入院検査と治療であった。てめえ個人の事情を、国家戦略における２か月の空白（慈悲猶予）の説明にあてるところが、この男の電波たるゆえんであろう。
無論、われわれは６月になっても北朝鮮への侵攻は現実化しないことを知っているので、副島は４月の後半あたりから新たな言い訳を用意することに対して予測を行うことができる。
「副島隆彦です。最近睡眠薬が効かなくなってきた・・・これもセミナーDVDなどの売れ行きなどに左右されているようだ。そういうことなので志の高い学問道場の諸君はできる範囲で我々の活動を盛り立ててもらいたい。えっ？６月がどうしたって？６月は昔から卯月といって平和に過ごすものときまっている。だーっ」
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