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福島甲状腺、地域差あり(めげ猫「タマ」の日記)
http://www.asyura2.com/17/genpatu49/msg/849.html
投稿者 赤かぶ 日時 2018 年 6 月 19 日 13:58:15: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

福島甲状腺、地域差あり
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2559.html
2018/06/18(月) 19:43:00 めげ猫「タマ」の日記


 今日(6月18日)、31回福島県「県民健康調査」検討委員会が開かれました(1)。そこで福島県甲状腺検査2、3順目の結果が発表になりました(2)(3)。前回から13人増え(4)、3順目で23人の方が悪性ないし悪性の疑いと診断されたと発表があいました。(=^・^=)なりに集計すると2、3順目の悪性または悪性の疑いの割合は
 避難区域等が設定された13市町村 0.061%(検査 34,563人中 21人)
 避難区域外の中通り        0.031%(検査152,703人中 47人)
で、13市町村は避難区域外の中通の2倍の罹患率です。このような事が起こる確率を計算したら統計的の差があるとされる5%(5)を下回る0.8%でした。
 チェルノブイリ原発事故で子供の甲状腺がんの多発が見つかりました(6)。これを受けて福島でも事故当時18歳以下だった子供を対象にした甲状せん検査が実施されています(7)。当初の想定は100万人当たり2,3人です(8)。これまでの発表(2)(3)(9)を集計すると累積で
 約30万人の検査で210人
の悪性ないし悪性の疑いの方が見つりました。1万人当たりにして7人です。当初の想定に比べ比べ極めて高い割合です。以下に推移を示します。


 ※(10)を集計
 図―1 どんどん増える福島の甲状腺癌

 これについて福島原発事故の為とも(11)、そうでないとも主張があります(12)。現時点の公式見解は
「事故当時5歳以下からの発見はないこと、地域別の発見率に大きな差がないことから、総合的に判断して、放射線の影響とは考えにくいと評価する。」
です(13)。 
 甲状腺がんはヨウ素131の被ばくによって生じる物とされていますが(14)、ヨウ素131は半減期(量が半分になるまでの時間)が8日と短く(15)、その影響を後から調査するのが困難とされているようです。以下に事故直後から継続して放射線量が測定されている6地点(福島市、白河市、会津若松市、南会津町、南相馬市、いわき市平)の事故後から2012年3月末までの放射線量の推移を示します。


 ※(16)を引用
 図―2 福島県6地点の放射線量

 図に示す様に事故直後は急激に下がり、その後は下がり方が緩慢になっています。事故直後はヨウ素131等の半減期が日単位で比較的短い(直ぐに無くなる)放射性物質からに放射線が主流で、事故から1年以上を経過すればセシウム134や137等の半減期が年単位(1年では無くらなない)放射性物からの放射線が主流をしめます。事故1年後と事故直後の放射線量に関係性がみられれば、半減期の短いヨウ素131の影響の相対的な大小をその後の放射線量で評価できます。以下に事故直後の2011年3月17日と事故1年後の2012年3月11日の放射線量の相関を示します。


 ※(16)を集計
 図―3 2011年3月17日と2012年3月11日の放射線量の相関

 図に示す様に綺麗に直線に並んでいます。ヨウ素131の半減期は短いので事故直後影響しますが、事故から1年も経てば影響は無くなります。事故直後と1年後の放射線量に高い相関があることは、ヨウ素131の影響はセシウム等の影響で評価できることを意味します。絶対的な評価は困難でも放射性セシウムの影響が強い場所や火とではヨウ素131の影響が強かったと言えますし、弱い場所ではヨウ素131の影響が低いと言えます。セシウムの影響の強弱と甲状腺がんの発生状況を比較すれば影響を把握できます。

 放射線の身体的影響には、早期効果と晩発効果の二つに分けられます。早期効果は、一度に大量の放射線を被曝した後数週間以内に現れてくる障害です。晩発効果は、被曝後しばらく症状の現れない潜伏期間があるものをいいます。発癌も晩発効果に含まれます(17)。甲状腺癌も直ぐに現れる訳ではありません。以下にチェルノブイリでの甲状腺がんの発症率の推移を示します。


 ※1(6)にて作成
 ※2 年齢は発症時の年齢
 ※3 チェルノブイリ原発事故は1986年(18)
 図―4 チェルノブイリ原発事故での甲状腺癌発生率

図に示す通りチェルノブイリ原発事故では事故の4年目以降から急な増加が見られます。
  福島県の放射線リスクアドバイザーの高村昇氏は
 「県民健康調査で行われている『甲状腺検査』のうち先行検査で甲状腺がんあるいはその疑いと診断された方の発症頻度を地域別に比較したところ、避難区域等の13市町村(田村市や伊達市、川俣町含む)で10万人当たり33.5人、中通りで38.4人、浜通り(避難区域以外のいわき市、相馬市、新地町)で43.0人、会津地方で35.6人と甲状腺がんの頻度はほぼ同じであり、少なくとも事故当時に東京電力福島第一原発の近くにいらっしゃった方に甲状腺がんが多いということはありません。」
との寄稿文を福島県地方紙の福島民報に寄せています(19)。以下に当該分における地域分けを記載します。


 ※1(20)のデータを元に(21)に示す手法で6月1日に換算
 ※2 避難地域等の13市町村は避難勧奨地点が設定された伊達市および緊急時避難準備区域のみの広野町を含む(22)
 ※3 福島県の区域分けは(23)による。
 ※4 浜通り、中通りは13市町村以外
 図―6 福島民報での甲状腺の区域分け

 6月18日に31回福島県「県民健康調査」検討委員会が開かれましたが開かれました(1)。そこで福島を4地域に分けての検査の集計結果が発表になりました(8)。「悪性ないし悪性疑い者数」を「罹患者」、「悪性ないし悪性疑いの割合」を罹患率とすると
 13市町村       検査 34,563人中 罹患者 21人 罹患率 0.061%
 13市町村以外の中通り 検査152,703人中 罹患者 47人 罹患率 0.031%
 13市町村以外の浜通り 検査 51,062人中 罹患者 10人 罹患率 0.02%
 会津          検査 32,212人中 罹患者  5人 罹患率 0.016%
 合計(福島県全体)   検査270,540人中 罹患者 83人 罹患率 0.031%
で、地域によって大きな差があります。これについて福島県立医大は
「地域別の発見数については、年齢、性別、検査間隔、年齢階級別一次検査受診率、二次検査受診率など、様々な因子が影響している可能性があるため、今後、解析方法を詳細に議論した上での評価が必要と考えられる。」
と主張し(24)、これが事故影響を証明する物ではないとしています。
 そして罹患率だけでなく種々のパラメータに差があるとしています(24)。甲状腺検査は1次検査、2次検査、細胞診の順で実施されます(25)。この中で地域ごとに最も大きな差があったのが最終の細胞診受診率です。以下に記載します。
 13市町村       2次検査受診  293人中 細胞診受診 38人 受診率13.0%
 13市町村以外の中通り 2次検査受診  967人中 細胞診受診127人 受診率13.1%
 13市町村以外の浜通り 2次検査受診  340人中 細胞診受診 31人 受診率 9.1%
 会津          2次検査受診  188人中 細胞診受診 10人 受診率 5.1%
 合計(福島県全体)   2次検査受診1,788人中 細胞診受診206人 受診率11.5%
でした。細胞診受診率に大きな差があります。特に13市町村と会津で大きな差があります。これについては2つの解釈が可能だと思います。

 @図―6に示すように13市町村に比べれば会津の汚染はかなりマシです。放射線影響は出にくく、細胞診が必要な方の割合が少なくなった。
 A会津の汚染が少ないので、会津の方は放射線影響をあまり心配しておらず、細胞診よりも経過観察を選ぶ方が多く、結果として細胞診受診率が下がった。
です。さらに会津の3順目検査は2017年度の検査実施ですが、図−5に示す様に2次検査が確定していません。 図―6に示す様に13市町村と中通りでは中通りの方が放射線量が低くなっています。そこで比較してみました。再掲になりますが
 13市町村       検査 34,563人中 罹患者 21人 罹患率 0.061%
 13市町村以外の中通り 検査152,703人中 罹患者 47人 罹患率 0.031%
で、13市町村は避難区域外の中通の2倍以上の罹患率です。このような事が起こる確率を計算したら統計的の差があるとされる5%(4)を下回る0.8%でした。
 以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。

 表―1 偶然に起こる確率の計算結果(13市町村と中通りの比較)
 ※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(26)による



以下に0−19歳の方の事故後4ヶ月間の被ばく線量分布を示します。


 ※1(27)を集計
 ※2 年齢は事故時
 図―7 事故後4ヶ月間の0−19歳の被ばく線量分布

 図に示す様に0−9歳と10−19歳の分布に大きな差はありません。0−19歳の被ばく線量分布はほぼ同一であり、これを甲状腺検査の対象である0−18歳にも適応できます。数値を記載すると
 1ミリシーベルト未満の方 92,874人 
 1ミリシーベルト以上の方 50,960人
で(27)、被ばく線量1ミリシーベルト以上は38%で1ミリシーベルト以下が大半です。以下に1順目の検査で、罹患者と判定された方の事故から4ヵ月間の放射線量分布を示します。


 ※1(9)を集計
 ※2 被ばく線量は事故から4ヶ月間
 図―8 1順目(先行検査)罹患者の被ばく線量分布

 図に示す通り1順目(先行検査)で見つかった罹患者の被ばく線量分布は図ー7と比較して全体の分布と大きな差はりません。数値を記載すると
  1ミリシーベルト未満 47人(全体の71%)
  1ミリシーベルト以上 19人(全体の29%)
です。
 以下に2,3順目(本格調査)で見つかった罹患者の被ばく線量分布を示します。


 ※(2)(8)を集計
 図―9 2、3順目(本格調査)罹患者の被ばく線量分布
 
図に示す様に全体の分布(図−7)や1順目(図―8)に比べ、高線量側にずれています。数値を記載すると
 1ミリシーベルト未満の方 15人
 1ミリシーベルト以上の方 25人
で(2)(8)、被ばく線量1ミリシーベルト以上は63%で1ミリシーベルト以上が多くなっており、数字が逆です。このような事が偶然に起こる確率を計算したら
 全体の放射線量分布    0.1%
 1順目と2,3順目の比較 0.9%
で共に、統計的な差が統計的の差があるとされる5%(4)を下回っています。
 以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。

 表―2 偶然に起こる確率の計算結果(基本調査との比較)
 ※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(26)による



 表―3 偶然に起こる確率の計算結果(1順目検査との比較)


 ※1 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(26)による
 ※2 黄色部分は計算による。期待値は1順目、2順目とも1ミリシーベルト未満の割合が同じとして、計算式は以下の通で計算
  B=@(観測値)+A(観測値)
  E=C(観測値)+D(観測地)
  F=@(観測値)+C(観測値)
  G=A(観測値)+D(観測値)
  H=F+G
  I=F÷H
  @(期待値)=B×I
  A(期待値)=B×(1−I)
  C(期待値)=E×I
  D(期待値)=E×(1−I)
 ※3 Iはχ2の合計(I)と自由度3で計算

 以上をまめると
 @13市町村と13市町村にくらべれば汚染が少ない中通り(13市町村以外)を比較すると、13市町村の罹患率は倍以上である。
 A全体の被ばく線量と2,3順目の検査を比較すると2,3順目の罹患者は高線量側にずれている。
 Bチェルノブイリの例から事故影響が少ないであろうと思われる1順目検査と2,3順目検査で見つかった罹患者の被ばく線量を比較すると、2,3順目の罹患者の被ばく線量が高い。
との特徴が見受けられます。「県民健康調査」検討委員会の議論(28)を聞いていると結論は出ていませんが、限りなく黒に近いグレーです。


<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 福島の甲状腺検査を見直しすべしとの主張もあるようです(29)。議論を聞いていたら(28)、話題になっていました。放射線と甲状腺がんの関係が明確化されれば福島の子ども達は補償が受けられ、大きな利益になります。現状を考えれば検査の継続は福島の子どもの利益に合致し倫理的に正しいものです。だだし、原発の再稼働を目論む方は困ると思います。東京電力や安倍出戻り内閣は柏崎刈羽の再稼働を目論んでいます(30)。完全な「黒」となれば図ー9に示す通り、1ミリシーベルトの被ばくで放射線影響がでることになります。事故っても1ミリシーベルト以上の被ばくをしないような避難計画を作らなくてはなりません。現状は緊急時の被ばく限度は20〜100ミリシーベルトですので(31)大変に厳しくなります。結論が出る前に福島の甲状腺検査を止めさせたいはずです。これでは福島の皆様は不安だと思います。
 福島牛は霜降りの鮮やかな逸品です(32)。福島県は福島牛は安全だと主張しています(33)。でも、福島県いわき市のスーパーのチラシには福島産牛肉はありません。


 ※(34)を引用
 図―10 福島産牛肉が無い福島県いわき市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県いわき市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2559.html
(1)第31回福島県「県民健康調査」検討委員会(平成30年6月18日)の開催について - 福島県ホームページ
(2)(1)中の資料3-2 県民健康調査「甲状腺検査【本格検査(検査2回目)】」結果概要<平成29年度追補版> [PDFファイル/8.77MB] 
(3)(1)中の 資料3-1 県民健康調査「甲状腺検査(先行検査)」結果概要 [PDFファイル/969KB] 
(4)第30回福島県「県民健康調査」検討委員会(平成30年3月5日)の資料について - 福島県ホームページ中の 資料3−1 県民健康調査「甲状腺検査【本格検査(検査3回目)】」実施状況 [PDFファイル/2.27MB]
(5)有意水準とは - 統計学用語 Weblio辞書
(6)放射線被曝とがんとの関連性3 | トピックス | 日本臨床検査薬協会
(7)県民健康調査について - 福島県ホームページ
(8)第3回「県民健康調査」検討委員会(平成23年7月24日開催) - 福島県ホームページ中の当日配布資料
(9)(1)中の 参考資料3 甲状腺検査結果の状況 [PDFファイル/181KB]
(10)「県民健康調査」検討委員会 - 福島県ホームページ
(11)「福島の子供の甲状腺がん発症率は20〜50倍」 津田敏秀氏ら論文で指摘
(12)福島県における小児甲状腺超音波検査について
(13)県民健康調査における中間取りまとめ - 福島県ホームページ
(14)ヨウ素131 - Wikipedia
(15)半減期 - Wikipedia
(16)平成22・23・24年度 県内7方部環境放射能測定結果 - 福島県ホームページ
(17)放射線診療技術研修支援システム -社団法人 日本獣医師会-
(18)チェルノブイリ原子力発電所事故 - Wikipedia
(19)放射線 放射性物質 Q&A 甲状腺がん 浜通りの割合高い? | 東日本大震災 | 福島民報
(20)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日〜11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(21)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(22)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(23)福島県 - Wikipedia
(24)第9回甲状腺検査評価部会(平成30年1月26日)の資料について - 福島県ホームページ
中の「  資料2−2 地域別にみたB・C判定者、および悪性ないし悪性疑い者の割合について [PDFファイル/395KB]」
(25)福島県での甲状腺がん検査結果の現状(鈴木眞一氏)|エネ百科|きみと未来と。
(26)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(27)(1)中の 資料1   県民健康調査「基本調査」の実施状況について [PDFファイル/674KB]
(28)【ライブ配信】18日13時半〜「県民健康調査」検討委員会 | OurPlanet-TV:特定非営利活動法人 アワープラネット・ティービー
(29)福島県立医大「甲状腺一斉検査は過剰診断につながる」に異論が続々 (1/4) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)
(30)めげ猫「タマ」の日記 福島第二廃炉、狙いは柏崎刈羽の再稼働
(31)被ばく状況と防護対策 - 環境省
(32)福島牛販売促進協議会
(33)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(34)平尼子店 - 新鮮安い食品スーパーマルト


 

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コメント
 
1. 2018年6月19日 17:38:08 : rCxQ6bz4nA : 0oDewUT2q0g[561]
甲状腺検査結果の状況
[ http://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/273534.pdf ]
 
によると
 
区分         1順目 2順目 3順目
--------------------- ------ ------ ------
1次対象者数      367637 381244 336668
1次受診者数      300472 270540 216358
1次結果判定数     300472 270529 203826
2次対象者数      2293  2227  1367
2次受診者数      2130  1874  803
2次結果確定数     2091  1826  689
2次悪性ないし悪性疑い 116  71   12
--------------------- ------ ------ ------
 
の通りで、未受診者がいたり結果が確定していなかったりで、これを読み解くのはなかなか大変そうだ。そもそも素人には無理だろう。(笑)
 
以下はお試し計算で、俺は専門家でも何でもないので、この計算結果を基に甲状腺がどうのこうのと主張するつもりは毛頭ないが、前提条件が少し変わるだけで結果にかなり差が出る事はわかると思う。但し、3順目は現在実施中のようなので、中途半端なデータの使用を避けるため、検討対象から外している。
 
先ず、「1次結果判定数」の中で「2次悪性ないし悪性疑い」を検定すると
 
検査区分 罹患者 その他   計
-------- ------ ---------- ------
1順目  116  300472-116 300472
2順目  71   270529-71 270529
-------- ------ ---------- ------
計    187  571001-187 571001
 
(続く)

2. 2018年6月19日 17:39:04 : rCxQ6bz4nA : 0oDewUT2q0g[562]
>>1 (続き)
 
χ^2
 = (116-187*300472/571001)^2/(187*300472/571001)+
  ((300472-116)-(571001-187)*300472/571001)^2/((571001-187)*300472/571001)+
  (71-187*270529/571001)^2/(187*270529/571001)+
  ((270529-71)-(571001-187)*270529/571001)^2/((571001-187)*270529/571001)
 ≒ 6.64399459
 
自由度1
 
となり
 
χ2分布の確率
[ http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/CGI-BIN/xxp.html ]
 
を用いると、P値は0.00994906で、有意水準1%で差があると言える。ところがここで注意する必要があるのが、2次対象者数と2次結果確定数の差だ。そこで、2次対象者が全員受診し、全員結果が確定する場合の罹患者を次のように推定してみる。但し、1次結果判定数の範囲で考える。
 
罹患者の推定値
 = 2次悪性ないし悪性疑い * (2次受診者数 / 2次結果確定数) * (2次対象者数/ 2次受診者数)
 = 2次悪性ないし悪性疑い * (2次対象者数 / 2次結果確定数)
 
この時、罹患者の推定値は1順目と2順目でそれぞれ
 
116*(2293/2091) ≒ 127.206121
71*(2227/1826) ≒ 86.5920044
 
となる。これを基に「1次結果判定数」の中で「2次悪性ないし悪性疑い」を検定すると
 
検査区分 罹患者   その他      計
-------- ---------- ----------------- ------
1順目  127.206121 300472-127.206121 300472
2順目  86.5920044 270529-86.5920044 270529
-------- ---------- ----------------- ------
計    213.798125 571001-213.798125 571001
 
(続く)

3. 2018年6月19日 17:40:00 : rCxQ6bz4nA : 0oDewUT2q0g[563]
>>2 (続き)
 
χ^2
 = (127.206121-213.798125*300472/571001)^2/(213.798125*300472/571001)+
  ((300472-127.206121)-(571001-213.798125)*300472/571001)^2/((571001-213.798125)*300472/571001)+
  (86.5920044-213.798125*270529/571001)^2/(213.798125*270529/571001)+
  ((270529-86.5920044)-(571001-213.798125)*270529/571001)^2/((571001-213.798125)*270529/571001)
 ≒ 4.05627771
 
自由度1
 
となり、P値は0.0440074で、今度は有意水準1%では差があるとは言えないが、有意水準5%なら差があると言える。
 
不確定要素が多く、ちょっとした前提の変化で結果にかなり差が出る。まして罹患者は全体からみればほんの僅かなので、その中での差異を強調したところで大した意味はない。
 
> ※3 Iはχ2の合計(I)と自由度3で計算
 
めげ猫は自由度が3だと言っているが、これはめげ猫のミスで正しくは自由度1(=(2-1)*(2-1))だ。どうやら自由度の意味がわかっていないらしい。
 
福島小児甲状腺2順目、ヨウ素剤使用の三春町は罹患者無し
[ http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2325.html ]
 
の「表―1」と「表―3」でも同じミスをやっている。
 
(続く)

4. 2018年6月19日 17:40:47 : rCxQ6bz4nA : 0oDewUT2q0g[564]
>>3 (続き)
 
そもそもの話になるが、ある専門書には「経時測定データ解析」の話として
 
 
 図10.14のように時間経過を伴うデータはよく見られる.このとき,群効果を1つの要因とし,時間効果をもう一つの要因とすれば二元配置分散分析が可能であるが,そうした解析法は誤りである.なぜなら,通常の分散分析ではそれぞれのデータは独立でないといけないが,こうしたデータでは同一人の時間を置いたデータなので相関があるためである.このようなデータを経時測定データ(Longitudinal data)あるいは反復測定データ(Repeated measures data)と呼ぶ.こうしたデータの解析法としては,表10.6に示したようないろいろなアプローチが提案されている.
 
表10.6 経時データの解析法
--------------------------
1. Summary measures
2. Repeated ANOVA
3. Mixed-effects model
4. GEE model
5. MANOVA model
--------------------------
 
 
との記述がある。つまり1順目、2順目、3順目の差異をカイ2乗検定で解析するのは端から無理ということだ。(笑)
 
(了)

5. 2018年6月20日 17:00:07 : FtFnNiXXII : yX@35bEOBok[4]
「県民健康調査甲状腺検査サポート事業」の「対象者」は、以下のとおり。

> 次の(1)から(3)の全ての項目に該当している方が対象になります。ただし、他の公的制度(県や市町村が実施する「こどもの医療費助成事業」、「生活保護」等)により医療費の全額助成を受けている方は対象になりません。

  (1)県民健康調査甲状腺検査を受けている方。

  (2)県民健康調査甲状腺検査二次検査において、甲状腺しこり等(結節性病変)があり、経過観察や治療を医師から勧められている方。

  (3)甲状腺検査二次検査実施医療機関(別紙一覧pdfアイコン)又はその医療機関から紹介のあった医療機関に通院・入院している(していた)方。

http://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/kenkocyosa-kojyosen-support.html


1人が、複数の交付を受けている。

その件数は、80件で、「手術を含む交付件数」に近い。

「手術を含む交付件数」以外の圧倒的多数を占める231件の交付の詳細が、明らかにされていない。

1人で、複数回の手術を受けた例は、皆無だけれど、それは、本当か?

「低分化がん 1件」は、非常に重要な意味を持つ。


>  県民健康調査甲状腺検査サポート事業の実施状況について


交付件数 313件
交付人数 233名(実人数)
手術を含む交付件数 82件(実人数82名)
低分化がん 1件

https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/273530.pdf

> 県から支援金の交付を受けた甲状腺がん患者のうち、5人が、検討委員会で公表されているデータに含まれていない患者であると説明した。サポート事業で県が把握していた患者を含めると、甲状腺がんと確定している患者は167人。疑い例を含めると204人に達することがわかった。

http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2269

要二次検査対象者の未受診率は、相変わらず高い。

それは、順を数えるほど、高くなる。

データに含まれていない甲状腺癌患者は、5人以外にも、相当数存在するのではないか?

すなわち、ベラルーシやウクライナが行った同種の検査と比較して、福島県の行った甲状腺検査は、そのデータを基にした疫学的研究の信憑性に、疑問符を投げかけることになる。


6. 中川隆[-13337] koaQ7Jey 2018年6月20日 17:30:13 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-15811]

嘘や偏見を広めてまで「フクシマ」に依存を続けることは、もはや被災者に
対する「寄り添い」ではなく、「搾取」であり、明確な加害行為と言えるでしょう

2018年6月20日 水曜日

◆重要選挙でまたしても出てきた「福島に住んではいけない」というウソ 6月20日 林智裕

「レベル7」とされる東電原発事故が発生したにもかかわらず、福島での実際の被曝量は幸いにも世界の一般的な地域と比べても高くないことが、民間も含めたさまざまな機関からの複数の実測データによる裏付けで、すでに判っています(http://iopscience.iop.org/article/10.1088/0952-4746/36/1/49;jsessionid=06670BFBA539A515A92414D644E2374C.c4.iopscience.cld.iop.org)。

つまり、「被曝による鼻血のリスク」を議論する以前に「福島に暮らす人達は、そもそもリスクを議論する前提となるような被曝さえしていない」のです。これは国内だけでなく、UNSCEAR(国連科学委員会)報告書などでも示されています(http://www.unscear.org/docs/publications/2017/UNSCEAR_WP2017_JAPANESE.pdf)。


美味しんぼ騒動前の2013年に行われたコープ福島での陰膳調査(一人分食事を多く作り、実際に食べたものの放射性物質を図る調査)のデータ。http://www.fukushima.coop/kagezen/2013.html この時点ですでにセシウムの影響は見られず、内部被曝が起こっていないことがわかる。

その一方、鼻血という症状自体は被曝とは無関係にありふれたもので、成長期の子供や花粉症の人に起こりやすく、また疲労やストレスによってもしばしば起こります。

つまり、「鼻血が出たこと」自体は事実であっても、それを被曝と結びつける客観的・科学的な根拠はないのです。

『美味しんぼ』騒動の際にも、一部の人のあいだではあれほど「鼻血」が騒動となったにもかかわらず、実際には当事者である福島の住民からは雁屋氏への抗議が相次いだ上に、医療機関においても鼻血を主訴とした受診数が有意に増えたというデータすらないのです。福島で本当に被曝によって鼻血が多発していたならば、このような状況になったでしょうか?(参考:「鼻血は被曝影響だったのか――原発事故のデマや誤解を考える 菊池誠×小峰公子」(SYNODOS))

「今日も作業員が死んでいる」?

今回の新潟県知事選挙では、作詞家・翻訳家の湯川れい子氏も、野党推薦候補を応援するツイートで「拡散希望」として「今日も福島では作業員が死んでいます」と述べ、波紋を広げました。このツイートは、同候補を応援する団体などによってもリツイートされ、拡散しました。

「作業員が大量に死亡した」という「怪談」は、震災直後にはしばしば飛び交っていました。東電福島第一原発で作業中に亡くなった作業員の方はもちろん、ゼロではありません。

ただし、それは被曝を原因としたものではなく、労災事故や熱中症、持病の悪化などによるものです。作業員の被曝線量は、先ほど述べた通り低いレベルにとどまっています。

生身の人間が毎日数千人も出入りする現場で、事故も死亡も恒久的にゼロにすることは不可能でしょう。それでも現在、東電福島第一原発での労災発生状況は、一般的な建設業の現場よりもむしろ低く抑えられています。

湯川氏のツイートは(本人の希望した方向とはおそらく違う形で)拡散・炎上し、その後湯川氏はツイートを削除、謝罪しました。

今も190万人近くが暮らす福島の日常、そして廃炉作業は、「被曝で鼻血が出る」「作業員大量死亡」などという「オカルト」をとっくの昔に置いてきぼりにして、先へ先へと進んでいます。

ところが2018年にもなって、全国が注目する県知事選の選挙活動中に、有力候補の応援において「鼻血」「福島にいてはいけない」「今日も福島では作業員が死んでいます」といった言説が再び出てきた上に、公党やその関係者がこうした誤りを否定するどころか拡散してしまうという「事件」が起こったーー私は今回の一件をそう捉えています。

もっとも、こうした「事件」は政治だけでなく、報道・メディアの言説の中でもこれまでしばしば起こってきました。福島のポジティブな情報は無視し、報道しない一方で、誤解や偏見を助長する番組を流すことが少なくなかったのです。

例えば昨年夏には、テレビ朝日が「放射能汚染への除染が済んだという政府の言葉を信じて帰島したビキニ環礁ロンゲラップ島の住民たちに、帰島後、被曝による健康被害が多発した」という内容のドキュメンタリー番組を放映しました。

その番組の予告時には当初「フクシマの未来予想図」というサブタイトルがつけられていましたが、これが「炎上」してテレビ朝日への問い合わせが相次ぐと、同局がその後、タイトルをつけた意図や理由などの明確な説明は拒否しつつ、放送直前にそのサブタイトルを突然削除するという「事件」が起こりました(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52558)。

なぜ、福島のポジティブなニュースはなかなか広がらず、何年経っても周回遅れの「怪談」がもてはやされ続けるのでしょうか。

その理由は、震災直後にたびたび見かけたカタカナ書きの「フクシマ」が象徴するように、福島が一部で記号化されて純粋な被害者性ばかりを求められ、「ホラーコンテンツ」「悲劇コンテンツ」として楽しまれたこと、そしてそうしたイメージを必要とする政治活動、あるいは社会不安に便乗したビジネスに利用・消費されてきたことと無関係ではないでしょう。

高度に政治問題化した原発事故は、さまざまなイデオロギー闘争や便乗ビジネスの舞台にもされてきました。

コンテンツとして記号化された「不幸な悲劇の地・フクシマ」にメリットがある人々にとっては、政府の復興政策が「失敗」を続けて「放射能」の恐怖が具現化したほうが、自らの言説や活動に説得力を持たせるためにはプラスに働くのかもしれません。

しかし、もしも自分達のエゴのために、福島の当事者に「被害者性」を求めているのだとすれば、それは彼らが本来果たそうとしている目的や理念から見ても、本末転倒なのではないでしょうか。

嘘や偏見を広めてまで「フクシマ」に依存を続けることは、もはや被災者に対する「寄り添い」ではなく、「搾取」であり、明確な加害行為と言えるでしょう。それは「弱者を利用したビジネス」になりかねず、決して「弱者の味方・支援者」ではなくなってしまうように私は感じます。(後略)


(私のコメント)

ワールドカップの日本の初戦でコロンビアと当たりましたが、日本は全敗が予想されていたのに2−1で勝つことができた。監督交代劇が起きて、チーム作りもままならない状況で勝てた。今回のワールドカップは盛り上がりもなく、テレビで見てもコロンビアの観客が20000人も来たのに、日本は隣国ロシアでの試合なのに5000人しか来ていない。それだけ関心が薄いということです。

それが初戦勝ったことでマスコミの扱いも大きくなりましたが、ワールドカップでは数字が稼げないからだったのでしょうか。国会では関西で大地震があろうとモリカケばかりやっていたし、日大アメフト部の問題や和歌山のドンファンの事件などの方が大きく扱われていた。

ルマン24時間でもトヨタ車が勝ったのですが、これも数字が稼げないのでニュースで小さくしか報道されない。テレビではJリーグの試合をほとんど見られなくなり、ワールドカップなども結局はテレビ局に金がなくて放映権が取れないから放送されないのでしょう。それよりかはモリカケの方が数字が取れる。


今日は原発問題ですが、再稼働も徐々に動き始めましたが、原発は止めればいいと言うものでもなく、軽水炉型原発は絶えず冷却水は循環させておかなければならないから、完全に停止させるのは何年もかかる。燃料棒も絶えず熱を発しているから水で冷却させていないと爆発してしまう。

福島第二原発も廃炉が決まりましたが、あれだけの大事故を福島県で起きてしまったのだから、地元の理解を得ることが難しいのだろう。新潟知事選挙でも原発の再稼働問題が選挙の争点になったが、柏崎原発でも廃炉か再稼働かで決断を迫られている。選挙では自公の候補が勝ちましたが、前知事は再稼働反対派だった。

事実上、新潟知事選挙では再稼働問題が争点になりましたが、反対派は風評被害を撒き散らすことで反対運動を繰り広げてきた。短期的にはデマであってもそれなりの効果はあったのでしょうが、徐々に国民も冷静になってきたようだ。「株式日記」では、再稼働に賛成してきましたが、公社化して安全対策を万全にすべきだと書いてきました。

風評被害としては、「娘たちが鼻血を出して、それでもなんとか生きていこうという姿に、ここ(福島)にいちゃいけない、そう思って新潟に来ました」とか、「福島は人が住むべきところではない」とか、「今日も福島では作業員が死んでいます」と言ったデマが垂れ流されている。選挙目当ての風評なのでしょうが、根拠となる事実もなしに垂れ流される。

福島の人にとっては、とんでもない被害をもたらす悪質なデマであり、『嘘や偏見を広めてまで「フクシマ」に依存を続けることは、もはや被災者に対する「寄り添い」ではなく、「搾取」であり、明確な加害行為と言えるでしょう。』と林氏は書いている。「放射能」は目に見えないから、デマであっても確かめようがない。

「放射線」の問題については、長期低用量被爆などのデーターがないから、科学的な検証がなされなければなりませんが、安全だという検証結果が出てもマスコミは報道しないからデマがまかり通ってしまう。しかし現実的に福島は風評被害の影響で、住民の帰還がなかなか進まず、農作物も福島産が敬遠されてしまう。風評被害の方が被害そのものなのだ。


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