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日産、早くも三菱自の役員ポストを占領し「子会社扱い」…不満充満で深刻な亀裂の芽(Business Journal)
http://www.asyura2.com/17/hasan120/msg/712.html
投稿者 赤かぶ 日時 2017 年 4 月 06 日 00:51:25: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

          カルロス・ゴーン氏(ロイター/アフロ)


日産、早くも三菱自の役員ポストを占領し「子会社扱い」…不満充満で深刻な亀裂の芽
http://biz-journal.jp/2017/04/post_18602.html
2017.04.06 文=河村靖史/ジャーナリスト Business Journal


 日産自動車が、資本提携した三菱自動車工業の完全支配に乗り出している。ルノー・日産連合トップであるカルロス・ゴーン氏をはじめ、日産から5人が三菱自の取締役に就任したのに続いて、4月にも新たに日産の人材を三菱自の執行役員クラスに派遣。本部長クラスにも日産出身者が相次いで就任している。しかも三菱自は執行役員数を3割減となる27人に削減された。三菱自プロパーからは「子会社扱いされている」と落胆する声が広がっている。

 燃費測定での不正が発覚して経営危機に陥った三菱自を支援するため、日産は電光石火で資本提携を決め、昨年10月に払い込みを完了して三菱自を傘下に収めた。この時、日産のゴーン社長(現会長)は、日産との資本提携後の退任を表明していた三菱自の益子修会長兼社長を強く慰留し、これは「三菱自は三菱自のままで、日産の子会社になるものではないという三菱自の社員に向けたメッセージ」(ゴーン氏)と述べていた。

 しかし、三菱自の社員は短期間に裏切られることになる。日産は燃費不正問題を起こした開発部門を立て直すため、まず日産で長年にわたって開発部門を率いてきた山下光彦氏が開発担当副社長に就任。資本提携後にゴーン氏が三菱自の会長、トレバーマン・チーフ・パフォーマンス・オフィサー(CPO)が最高執行責任者(COO)に就任した。さらに日産の川口均専務執行役員(チーフ・サステナビリティ・オフィサー)、軽部博常務執行役員(経理部門担当)も三菱自の取締役に就任した。日産から三菱自に派遣される幹部は、この程度までは予想されていた。

 ただ、今春に一気に占領軍が派遣されることになった。日産で新興国市場向けブランドのダットサンを担当していたヴァンサン・コベCVP、開発を担当していた藤本直也CVPが常務執行役員、カルティエ・ギョーム氏が常務執行役員、日産で購買を担当していた辻谷隆英VPが執行役員にそれぞれ就任した。

 しかも、前述のとおり三菱自は意思決定を迅速化するため、執行役員数を従来より3割減らして27人とする。このうち、25%となる7人が日産出身だ。

 これ以外にも理事・経営戦略本部アクセラレーション室長、理事・TCS本部長のほか、EV・パワートレイン技術開発本部や調達管理本部の部長クラスといった幹部クラスに日産出身者を相次いで派遣している。

■不満のマグマ

 日産は表向き三菱自との連携を強化するため、執行役員や部長などを相互に派遣するとしていた。三菱自から日産に幹部が派遣されるのは、小糸栄偉知グローバルアフターセールス本部GAS事業企画部長のみで、インドネシア日産の社長に就任する。しかし、小糸氏は三菱商事出身で、三菱自には出向していた。しかもインドネシア日産の社長に就任する前に三菱商事に戻ってからの派遣となる。

 三菱自のプロパー社員がルノー日産・三菱自グループで活用されていないことや、執行役員数が減らされて出世のハードルが上がったことに三菱自の社員には、不満が高まっている。そもそも三菱自には、燃費不正問題の発覚で弱っていたとはいえ、業績面で大きな影響を受けていたのは販売台数全体の1割程度しかない日本だけ。三菱自はとくにアジアに強く、業績も燃費不正関連の処理費用を除けば順調で、特段に日産出身者のほうが優秀というわけではない。また、三菱自の社員にも「三菱財閥」としてのプライドもある。

「パートナーシップによりグループは継続的に大きなシナジーが創出される」(ゴーン氏)とする日産の思惑に反して三菱自社員には不満のマグマが溜まり続けており、今後、グループ連携に深刻な影を落とす可能性がある。

(文=河村靖史/ジャーナリスト)


 

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コメント
 
1. 2017年4月06日 04:27:15 : r84IpiJhS6 : wuTztu9vhiI[2]
ヒトデに捕食される小魚のようだね。
骨まで食い尽くされて
あとは海の底のゴミになる。

2. 2017年4月06日 06:51:52 : PEydaeNekk : MWgiustUkaI[135]
単に人材がいなかったという事でしょう。
何回も同じ事を繰り返えしてる人たちだし。

3. 2017年4月06日 07:24:25 : NsWPZg8KzQ : ufEyfRsVvBk[17]

絵に描いたようなM&Aの中身だ。

会社立て直しに失敗した管理職、それが出来なかった管理職を排除することから始ま

る。ただ直ぐに入れ替えを始めると、部下が動揺したり、組織が機能しなくなったり

するので、一段落した時点からA級戦犯(役員)を追放する。

何を驚いて記事にしているかが分からない。


4. 2017年4月06日 11:10:45 : 1S9ti8s0gk : _JG0XLzfb4E[4]
ついでに三菱重工にも止めの一撃を加えて下さいな。

日本を食い物にした宿り木大企業など東芝のように潰れるべし。


5. 2017年4月06日 19:02:44 : hUkJW5PNLO : vS5oQ06@H3c[756]
ゴーンの威 借りて凄味を ひけらかし

6. 2017年4月13日 17:44:02 : rXdsMFQkZM : b8vrQPgmHgU[193]
三菱自動車はオーストラリアにおいて、日産自動車より販売台数が多い。意外に思われるかも知れないが、三菱自動車はメーカー別ランキングで4位に浮上。販売台数は年々増えている。これに対し日産自動車は長期低落傾向が続いており、メーカー別ランキングで8位まで後退している。取り扱い車種は三菱自動車の2倍以上もあるのに、この体たらくである。このことは日本在住の方には理解できないかも知れない。

三菱自動車が好調なのは、タイで生産されるSUVのパジェロ・スポーツ、UTEのトライトンが高い評価を得ていることが大きい。とにかく駆動系の強靭さは、他社に差をつけるセールスポイントとなっている。それを新興国のタイで生産していながら実現できたことが大きいのだ。

これに対し日産自動車もタイに大規模な生産拠点を持っているが、小型車のマイクラやパルサーの品質が安定せず、SUVやUTEにしてもライバルのトヨタの後塵を拝する状況になっており、このような状況では今後の巻き返しは極めて困難だと言わざるを得ない。

●ルノー日産アライアンスは、南朝鮮のルノー・サムソン自動車や、ロシア連邦のアフトワズなど、製品の品質に問題のある自動車メーカーを無理やりグループ化した結果、日産自動車の収益を注ぎ込んで維持する状況に陥っており、ゴーンはその危機に対処するため、日本国内だけで問題となっている三菱自動車の燃費表示問題を利用し、同社を窮地に追い込んで支配下に入れたのである。まさに権謀術数にたけたゴーンらしい経営手法である。

ゴーンは支配下に入れた三菱自動車の経営ポストを独占する勢いであるが、これに対し三菱グループの各社は、今のところ口出ししていない。三菱自動車から分離された三菱ふそうトラックバスも、ドイツのダイムラーが約9割の株式を握っているが、ダイムラーは「三菱の屋号」を守ってビジネスを進めているので、三菱グループと軋轢は起きていないのである。三菱グループにとっては、ダイムラーは飽くまでも「経営を任せている」立場である。

ところがゴーンの場合は、三菱自動車を完全にルノー日産アライアンスに組み込み、完全支配体制下に組み込もうとしている。三菱グループから見て、「これは話が違う」のであるが、今のところ静観している。とは言え、三菱自動車の株式は銀行、商事、重工の御三家を合わせると日産自動車に近い株式を所有していることになるから、このままゴーンのやりたい放題経営が続くかと言えば、いずれ何らかの楔が打ち込まれるのは必至だ。

三菱グループの奥の院は丸の内のビル群だが、ここで開催される三菱金曜会の会合にゴーンは入れてもらえないのである。三菱グループとしては、ゴーンに経営を任せているのであって、飽くまでも「外様」の扱いである。早い話、格下なのだ。これをゴーンは全然分かっていない。それだからこそ、巨額の報酬を三菱自動車から収奪しようとしているのである。

これは三菱グループにとって、やってはならないタブーである。個人の能力が原動力の三井グループなら、優秀な個人に高額報酬も許されるが、組織の三菱では報酬は横並びでなくてはならないのである。少なくとも、大差をつけてはいけないのだ。組織の三菱だから、グループの結束にひびが入るのである。

これを突き崩そうとしているのがゴーンだ。彼に忠告しておきたいが、いい気になるのも控えるべきだな。当方の個人的見解であるが、日産ルノー三菱アライアンスは、意外と早い時期に瓦解する気がしてならない。


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