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エンジン車とディーゼル車、世界的に禁止へ…社会的役割が終焉、電動車が主流に(Business Journal)
http://www.asyura2.com/17/hasan122/msg/830.html
投稿者 赤かぶ 日時 2017 年 8 月 03 日 01:29:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

       メルセデス・ベンツのエンブレム(「Wikipedia」より/根川大橋)


エンジン車とディーゼル車、世界的に禁止へ…社会的役割が終焉、電動車が主流に
http://biz-journal.jp/2017/08/post_20042.html
2017.08.03 文=舘内端/自動車評論家 Business Journal


■再燃する排ガス不正

 ディーゼル車が再び排ガス不正疑惑で揺れている。ドイツ検察はメルセデス・ベンツの100万台に上るディーゼル車に、排ガス浄化装置に関する不正の疑いがあるとみている。また、米国司法省はフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)に同様の不正があるとして、連邦地裁に提訴した。さらにオランダ当局は、FCAのディーゼル・エンジンを搭載したスズキの車種「エスクード」で排ガス不正があると検察に通報した。

 2015年に発覚したVWの排ガス不正疑惑だが、同様の疑惑はVWにとどまらず、仏ルノー、仏グループPSA、米ゼネラル・モーターズ(GM)、日産自動車、スズキなど、国を超えて広がっている。ディーゼル車の終焉は近い。

■ディーゼル車の人気低下
 
 ヨーロッパでは一時50%近くのシェアを誇ったディーゼル車だが、VWの排ガス不正に始まる一連の疑惑で人気は低下し、15年の52%から20年には37%に低下すると野村証券は予測している。

 もちろん排ガス不正の影響はあるが、主要都市の大気汚染の悪化が止まらないこと、それにともなう自動車の都市部への流入規制が実施されていること、軽油税制の見直しが検討されていることなど、ディーゼル車をめぐる大気環境悪化、規制の強化、経済的な利点の消失など、さまざまな問題が起きていることも、ディーゼル車人気に影を落としている。

■ディーゼル車禁止政策

 さらに、パリの大気汚染に泣くフランス政府は、2040年までに国内のガソリン車とディーゼル車の販売を禁止する。それに先駆けてインドは30年までに、ノルウェー、オランダは25年までに禁止する。また、自動車生産大国のドイツも上院で30年までに禁止すべきという決議をしているなど、中長期的なエンジン車排斥の政策が上程されていることもディーゼル車離れを加速させている。

 こうした政策を実のあるものにするために、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)が税制上優遇される一方で、軽油税が高くなる。ディーゼル車の経済的なメリットは失われ、ディーゼル車離れは加速する。

■ディーゼル車のメリット

 ディーゼル車には多くのメリットがあった。最大のメリットは経済性の高さである。これは燃費の良さと燃料の税金の安さによる。ディーゼル・エンジンは、排ガス規制が強まる前まではガソリン車に比べて1.5倍ほど熱効率が高かった。これは圧縮比が高いことが主たる要因だ。したがってディーゼル車は燃費が良く、燃料代を安く抑えられる。

 ディーゼル・エンジンを使うトラック、バスなどの運航経費を安く抑えることで、経済を発展させようという政策をとる政府が多く、世界的にディーゼル・エンジンの燃料である軽油税はガソリン税に比べて安かった。

 ディーゼル・エンジンの効率の高さ(燃費の良さ)と安い軽油税のおかげで、ディーゼル車の経済性は高かった。とくに長距離を走るユーザーにとっては大きなメリットだった。

 また、ディーゼル・エンジンは低回転で回転力(トルク)が大きい。ゆっくりとエンジンを回していても力があるので、乗り心地も良く、扱いやすかった。回転数の3乗に比例して多くなる摩擦抵抗も少なく、これもディーゼル・エンジンの燃費の良さを補完していた。

■ディーゼル車のデメリットと衰退
 
 ユーザーと社会に多くのメリットをもたらしたディーゼル車だったが、台数の増大によって大気汚染は悪化し、厳しい排ガス規制が施行されることになった。ディーゼル排ガス規制の急先鋒は、米国カリフォルニア州であった。大気を汚染する排ガス中の窒素酸化物と黒煙の原因である微粒子(PM)、なかでも健康被害を増大させる超微粒子のPM2.5については、ほとんど浄化が不能というレベルの規制を施行した。

 日本もこれに近い規制を実施したが、ヨーロッパは日米に比べると規制値が緩く、これがヨーロッパ主要都市の大気汚染を悪化させることになった。メリットが多く、それゆえに台数が増えたディーゼル車だが、台数の増加と共に大気汚染を悪化させたので、当局は排ガス規制値を強めざるを得なくなった。その結果、燃費は悪化し、価格は高くなり、市場での競争力を次第に失っていったのだった。

■排ガス浄化システム

 ディーゼル・エンジンの特性は、燃費を良くする (二酸化炭素を削減する) と、排ガスが汚くなるというものだ。つまり経済性を高めると環境性が悪化する。また、厄介なのは窒素酸化物を少なくすると微粒子(PM、黒煙)が増え、PMを少なくすると窒素酸化物が増えるという特性である。同時に少なくすることが難しい。また、窒素酸化物は太陽光線を受けるとPM2.5を生じるという厄介な特性がある。

 窒素酸化物とPMを同時に削減するためには、尿素を使った窒素酸化物浄化装置(尿素SCRシステム)のほかにPMをキャッチするDPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルター)が必要となる。この2つの浄化装置を一体にしたシステムを採用するメーカーがほとんどとなった。

■排ガス不正の温床

 尿素SCRシステムもDPFも、燃料噴射量、装置の作動温度の精密なコントロールが必要であり、作動させるには燃料噴射量を増やしたり、装置に直接燃料を吹いたりしなければならない。そのために余計な燃料が必要で燃費が悪化する。

 また、装置の制御に失敗すると排ガス値が大幅に悪化、装置が壊れて乗用車で数十万円、トラックになると数百万円の修理費がかかる。また、装置が正常であっても走行状態によって排ガス規制値を超えることがある。排ガス浄化システムは必ずしも完璧ではなく、微妙にして精密なコントロールが必要なために、測定の仕方、走行状態によっては、規制値を超える場合がある。

 排ガス値について規制当局と自動車メーカーの見解が一致せず、場合によっては自動車メーカーが当局の提訴に納得せず訴訟になるのは、このような装置の特性によることが多い。現在の排ガス浄化システムは、排ガス不正の温床ともいえ、ディーゼル車の限界を示している。

 ヨーロッパだけではなく、アジアの主要な都市部の大気汚染は深刻であり、ディーゼル車の命運は尽きたのではないだろうか。そこに、PHVという伏兵が現れた。時代はエンジン車から離れ、電動車へと向かっている。

(文=舘内端/自動車評論家)

 

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コメント
 
1. ボケ老人[1886] g3uDUJhWkGw 2017年8月03日 08:35:08 : 08Tt0uxL56 : JtD17GQWPAo[343]
最早この流れは止められないだろう。
ひとつにはEU温暖化詐欺師の思惑と原発マフィアの躍動

技術論としては
自動運転の発展とライドシェアの究極の姿として、自家用車が廃れ、ウーバーを代表とする配車システム会社の隆盛(目端の利く孫正義が大金を投資)がある。
これにはEVが最適だ。

エネルギー論としては???
大規模集中発電が良いのか分散適正規模発電が良いのか?
ノートe-パワーのような技術で自動車を発電装置とする考え方もありだと思う。
大規模災害時のライフラインの確立にも有効だ。

走り屋エンジンのホンダではなく、トヨタが先の見通しを誤ったのではないかと危惧する。
既に、自動車大国は米国でも日本でもなく(日米での生産台数合計よりも中国の生産台数が大きい)
その中国がEVを主力に据えだした。
内燃機関よりもEVの方が製造が簡単であり、PCのように部品を集めて素人でも製造できる。

この先のEVの動向には目が離せない。

    


2. 2017年8月03日 23:09:40 : d2fBi1PZTA : sAbB2_UYoVo[1]
 エンジン車とディーゼル車???
ディーゼルはエンジンの種類じゃないんだっけ。
この人何が言いたいの?また工作員のでまかせか。

PHVだってエンジンを積んでいるでしょ。
遠乗りすればただのハイブリッドじゃん。
エンジンと電池で重たい分、思い切り排気ガス出すんだけど。
どこが電動なんだよ。


3. ボケ老人[1893] g3uDUJhWkGw 2017年8月04日 08:01:53 : 08Tt0uxL56 : JtD17GQWPAo[350]
>2.sAbB2_UYoVo:エンジン車とディーゼル車??? ……この人何が言いたいの?また工作員のでまかせか。

で、あなたは何が言いたいの
赤かぶサンはBusiness Journalをコピペしただけ

イチャモンを付けるならここではなく、Business Journalに対してでしょ

何を目的とする工作員で何が出まかせなのかハッキリさせてヨ

>2.:PHVだってエンジンを積んでいるでしょ。遠乗りすればただのハイブリッドじゃん。

で、何が問題なの?
現在、大半の自家用車の一日の走行距離が30km未満だというのを知っている?

エンジン車とディーゼル車
単純にあなたに読解力が無いだけか、あるいは悪意のある解釈だというだけの話。
語頭にガソリンが抜けたか、エンジンをガソリンに置き換えれば何の問題も無い。中身ではなく体裁にイチャモンを付ける。

あなたのコメの目的は?

    


4. 2017年8月04日 14:31:57 : G073tjISKE : x1X4fu0MhM4[2]
簡単な話、車が売れないから早急にガソリンから電気に切り替えたいだけで
もともとエンジン(ガソリン、軽油)はもっと燃費、パワーは上がるしメーカーが
しないだけでそのような丈夫で燃費の良い車はメーカー(利権組)はこのまない。
ある程度壊れてくれないとメーカーは台数を売らなきゃ商売にならないからね。
で一番手っ取り早いのがシステムを全て変えて後は縛り(何年から)をかけてしまえばできあがりと言う感じじゃないの。



5. 金太マカオに着く[163] i@CRvoN9g0qDSYLJkoWCrQ 2017年8月05日 02:33:05 : 7Mao2VQWW2 : E5G9pNPmu9I[228]
ガソリンスタンドを減らすという圧力をかければ買い替えは急速に進むだろう
とにかくエンジン音が街から消えるというのは素晴らしいことだ
DQN車だけでなく、トラックやバスのアイドリングの低周波も五月蝿い
昔はバスも電気で動いていたのだからトラックだっていけるだろう
早々に進めて欲しい


[32初期非表示理由]:担当:スレ違い多数により全部処理
6. 2017年8月05日 05:34:31 : DuWp6G79SH : gIMPlHQf04w[166]
物流を無視すれば内燃エンジン全廃は方向として有りだろうが、地域間都市間物流を何に担わせるのか。建設機械しかり、船舶しかり、航空機しかり。
硫酸塩大気中濃度は過去300年で100倍になり(二酸化炭素は2倍未満)、内燃機関はじめ燃焼は抑制しなければならない時期には来ている。

7. 2017年8月06日 02:17:22 : nCB5BtahRA : nmmh8zhEt1E[255]
確かに、これをどうするかだな。

HD: January 2017 Trains w/NS, CP, CN, UP, BNSF, CSXT, LIRC, EMD Tier 4's, & More
https://www.youtube.com/watch?v=olw4kdOU0Sw

HD: April 2017 Trains w/BNSF, EMDX, PRLX, UP, WC, CSXT, CP, CN, NS, & FXE
https://www.youtube.com/watch?v=i8EYQZxN6mQ

Railfanning Along Mississippi the River With BNSF CP NS CSX Feat, KCS 4166
https://www.youtube.com/watch?v=NscdVm6x_Ns

●北米の大陸横断鉄道各社の動画です。どこもディーゼル機関車。電化しようにも海上コンテナ二段積みのため不可能。

ディーゼル機関車ですが、ディーゼルエンジンで発電機を回転させて得た電気をモーターに送り込んで走る「電気式ディーゼル機関車」なので、ディーゼルエンジンを燃料電池に置き換えれば可能ですが、これだけの貨車を引っ張る力を発揮できるかですね。もし可能なら、ストリームライナー再生も不可能じゃありません。

2800 HP V16 Diesel and a 1939 GM Streamliner Train
https://www.youtube.com/watch?v=EPoYq9QXiYc

Australian Trains: Streamliners 2016 - The Slideshow
https://www.youtube.com/watch?v=jGvnp1arVJA


8. ボケ老人[1909] g3uDUJhWkGw 2017年8月07日 08:22:01 : 08Tt0uxL56 : JtD17GQWPAo[364]
>6.gIMPlHQf04w:物流を無視すれば内燃エンジン全廃は方向として有りだろうが、地域間都市間物流を何に担わせるのか。

>7.nmmh8zhEt1E:●北米の大陸横断鉄道各社の動画です。どこもディーゼル機関車。電化しようにも海上コンテナ二段積みのため不可能。

地域間、都市間物流は日本の場合、鉄道が担っていました。
モータリゼーションの名の下に無理やりトラック輸送に切り替えさせたというのが実相ではないでしょうか。
無理矢理という意味は道路網の整備を後回しにして、自動車会社に肩入れしたということです。
長距離輸送は今でも鉄道輸送が盛んにおこなわれています。
JRコンテナーは小ロットの混載、大ロットは荷主の専用コンテナで

海上コンテナ2段積みのため電化できないというのは良く判りません。
高さが一定しない、高さが取れない、とすれば、地下鉄銀座線のように電力線をレール横に併設することもありでしょう。
高速道路を新設するよりも鉄道の新設の方が安価で短工期ではないでしょうか
この辺りは詳しくないので間違っているかもしれませんが。

いずれにせよ、内燃機関はガソリンであれディーゼルであれ、かなり洗練されたものです。無くなってしまうことは無いでしょう。
欧州のEV化もかなり政治的なものです。
しかし、この流れはもう止められない。

都市交通としてのバスなどEV化に最適です。
停留所ごとにクイックチャージ(蓄電池でなくウルトラキャパシタ)するシステムで十分可能です。

     


9. 2017年8月08日 22:48:50 : nCB5BtahRA : nmmh8zhEt1E[260]
07です。08さんに回答です。

当方、若い頃、電気機関車で貨物の運転をしていました。レール横から電気をとる方法ですが、下に書いてあります。

第三軌条方式
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC%E4%B8%89%E8%BB%8C%E6%9D%A1%E6%96%B9%E5%BC%8F

海上コンテナ二段積みについては、こちら。

複層貨物鉄道輸送
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A4%87%E5%B1%A4%E8%B2%A8%E7%89%A9%E9%89%84%E9%81%93%E8%BC%B8%E9%80%81

(重要部分を抜き出します。)

各地域の輸送状況

線路が電化されている地域では、ほとんどがダブルスタックカーのことを考えられていないため、架線高さが障害となって走行できない。また、同じくダブルスタックカーの運行を前提としていない跨線橋やトンネルも通過できない。これらの拡張には多額の費用がかかるため、これらの制限が無い、または少ない地域で普及している。

●日本の鉄道貨物輸送が衰退した理由は、政治的な側面が大きいからですが、同時に明治時代に1,067mmの線路幅を鉄道素人の大隈重信が決めたために、車輌限界が小さいことが挙げられます。このため、日本の鉄道では大型化した現在の戦車を輸送できない。運べる貨物が限られると言うことです。

BNSF - Union Pacific Military Train - 8/2/15
https://www.youtube.com/watch?v=_GwYHGOQqdg

昔は工場と言うと鉄道駅の周辺にあり、そこから引込み線が延びていたものですが、高度成長時代の高速道路建設で工場がインターチェンジ周辺に移転したことも、貨物輸送が鉄道からトラックに転換する原因になりました。

●電気自動車の話題に戻りますが、スウェーデンのスカニアでは、トロリー式の電気トラックを開発しているそうです。

Electric trucks – how the technology works
https://www.youtube.com/watch?v=mBwvQwzBxjk

ドイツの重電メーカー、シーメンスが中心になって開発していますが、そうするとメルセデスもいずれシーメンスの傘下に入るかもよ ?

Siemens eHighway demo
https://www.youtube.com/watch?v=XiOuBrFC8NM



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