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2017年経済10大ニュース その3(小笠原誠治の経済ニュースゼミ)
http://www.asyura2.com/17/hasan125/msg/223.html
投稿者 赤かぶ 日時 2017 年 12 月 27 日 00:49:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

2017年経済10大ニュース その3
http://blog.livedoor.jp/columnistseiji/archives/51736325.html
2017年12月26日 小笠原誠治の経済ニュースゼミ


 本日は、NY株価が今年上がり続けたこと、マイナス金利政策が副作用をもたらしていること、それから中国への輸出が回復していることなどについて考えてみたいと思います。

 NYダウですが、トランプ大統領の支持率とは裏腹にトランプ氏が大統領選に勝利した辺りからほぼ一本調子で値を上げています。

  

 どうしてなのでしょうね?

 一つには、実体経済が着実に回復しつつあることが大きいのでしょう。失業率も大きく低下し、今や人手不足が問題になるほどです。

 それから、以前でしたらリーマンショック後にもユーロ危機の心配があった訳ですが、今はそれが鳴りを潜めている、と。

 さらに言えば、トランプ大統領の政策が好感されているという面があります。

 インフラ整備に巨額の公金を投じると約束したり、大型減税を実施すると約束したり、と。そして、その大型減税については、法律が議会を通り、法人税率は大きく引き下げられることになったのです。

 法人税率が下がっても、儲かっていない企業にとっては赤字が黒字になる訳ではないので何の影響も与えませんが、しかし、儲かっている企業にとっては、納めるべき税金が減額されるので社内留保は増える、と。

 つまり株主の持ち分が増えるのです。

 だとしたら、当然のことながら株価を上げる圧力が働く、と。

 しかし、株価を上げる要因はそれだけではないようです。

 米国が緩やかなペースで利上げを行っていることと、日本が超緩和策を維持していることもかなりの影響を与えていると私は見ています。

 どういうことかと言えば…

 利上げをすると資金調達コストが上がるので、株式投資を抑える力が働くのではないかと考える人が多いかもしれませんが…まあ、そのような力が仮に働いたとしても、その一方で、米国の金利が上がるということになれば、米国に向かう資本の流れが加速されることになるからです。

 そして、それに加えて、日本が超緩和策を維持し続ければ、日米金利差が拡大して日本から米国への資本の流れが加速する、と。

 そうなれば、利上げにも拘わらず米国の長期金利はそれほど上がらず、そして、米国の株価を押し上げる力が働くのです。

 誤解を恐れずに大胆に言えば、米国の株価は、近年、海外からの資本の流れの量に比例したような動きになっていると言ってもいいでしょう。

 そして、米国の株価が上がれば、それとほぼ連動して日本の株価も上がるのが普通ですから、日本としては、米国とは逆にいつまでも超緩和策を維持しておいた方が都合がいいのです。

 もちろん、超緩和策を維持することによって円安効果が期待でき、そして、円安になれば株高も期待できる、と。

 つまり、米国の緩やかな利上げが日本の超緩和策の維持と相まって今の株高を演出していると言っていいでしょう。

 ということで、安倍政権としてはなかなか超緩和策を止めることができない、と。


 しかし、その一方で、今年の10大ニュースの4位に挙げたように、マイナス金利の副作用というか、弊害が目立つようになってきています。

 つまり、マイナス金利政策のせいで金融機関は利ザヤを確保することができなくなっており、赤字決算の銀行が続出している、と。

 これが以前だったら、銀行が赤字決算に陥っていることなど口にすることは決して許されませんでした。そんなことを口にして取り付け騒ぎに発展したら、誰がどう責任を取るのかと脅かされたものでした。

 バブル崩壊後、金融危機が日本を襲い多くの金融機関が破綻した経験があるので、今となっては、我々は銀行が赤字決算に陥っていると聞いても鈍感になっているだけの話です。

 それから10大ニュースの5位に中国向け輸出が回復していることを挙げ、さらに8位に米国債保有額首位に中国が返り咲いたことを挙げました。

 一頃、中国の経済が停滞したことを原因として資本の流出が起きていた中国ですが、そうした局面から脱却したということなのでしょう。

 世界経済が回復していることもあり、中国経済も元気を取り戻し、従って、我が国の中国への輸出も回復している、と。そして、資本流出の恐れがなくなった中国としては、人民元を買い支える必要もなくなり、また、かつてのようにドル買い人民元売りを行っている、と。だからこそ、米国債保有額首位の座に返り咲いたのです。



 いずれにしても、株価が最高値を更新し、実体経済も回復しているので楽観的なムードが広がっているのかもしれませんが…

 しかし、これがいつまでも続く保証はないのです。

 それに、1年間で2割以上も株価が一本調子で上がるなんて、どう考えても出来過ぎだとは思いませんか?

 

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コメント
 
1. 2017年12月27日 19:01:09 : t09dumgomc : _QSLFc9uuag[387]
世界中 ソロスの前に ひざまずき

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