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好調な世界経済がほころびはじめるタイミングは、この数字で分かる すべてを支えているのは低金利だから(現代ビジネス)
http://www.asyura2.com/17/hasan125/msg/457.html
投稿者 赤かぶ 日時 2018 年 1 月 15 日 21:22:25: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 


好調な世界経済がほころびはじめるタイミングは、この数字で分かる すべてを支えているのは低金利だから
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/54132
2018.01.15 真壁 昭夫 信州大学経済学部教授 現代ビジネス


短期的には世界の「景気減速リスク」は低い

2018年年初の時点で世界経済を見渡すと、主要国はいずれも好調さを維持している。

昨年10月の党大会後に景気の減速懸念が高まった中国でも、景気の足取りは想定以上にしっかりだ。

短期間のうちにグローバル全体の景気が減速するリスクは抑制されている。当面、世界全体で景気は堅調な推移する可能性が高い。

とくに景気が好調な米国では、短期金利が上昇基調で推移している。

加えて、昨年12月に税制改革法案が成立して以降、米国では期待インフレ率も上昇している。

そうした動きは、日米の金利差を拡大させ、ドル高・円安を支えるだろう。

問題は、これまでの景気回復が低金利に支えられてきたことだ。長期金利の動向次第では、景気回復のペースが鈍化するリスクがある。

米国の低金利環境が支える世界経済

リーマンショック後の世界経済を振り返っても、直近の景気はかなり好調だ。

とくに米国の成長率は潜在成長率を上回って推移している。中国を中心に新興国経済も全般的に好調だ。欧州でもドイツを中心に景気が回復し、設備投資が盛り上がっている。

日本の景気も堅調であり、省人化や業務の効率化を目的とした設備投資も増えている。

こうした世界的な景気の拡大は、過去の景気回復局面に比べて米国の金利が低水準で推移していることに支えられている。

景気回復が進む中、米国の物価は2%の目標水準を下回っている。そのため、連邦準備理事会(FRB)は慎重な政策運営を続けている。

        
        2017年12月、今後の金利の見通しを語るFRBイエレン議長(Photo by GettyImages)

金利の上昇が抑えられる中、投資家はより高いリターンを求めて株式に資金を振り向けてきた。

この結果、世界全体で、物価の上昇が抑制されて金利が低位に推移し、緩やかな景気回復が続くという"適温経済(ゴルディロックス)"が形成されてきた。

昨年12月には米国で税制改革法案が成立し、今年から連邦法人税率が引き下げられる。それが企業のフリーキャッシュフローの増加と事業拡大をサポートするとの見方が広まり、多くの投資家が先行きを楽観している。

すでに、米国の労働市場では完全雇用が達成されたと考えられる。労働参加率が低下する中、雇用者数の増加ペースは徐々に減少するだろう。

米国の景気動向を評価するためには、賃金の増加が重要だ。

賃金が増加すれば、家計の可処分所得が増加し、需要回復が物価の上昇を支えるだろう。

徐々に、そうした見方が増えている。

無視できない米金利の「上昇リスク」

今後の世界経済の展開を考えると、当面は景気が堅調に推移する可能性が高い。

市場参加者は楽観的な見方を維持し、株価の上昇トレンドがサポートされやすい。

また、利上げ予想を反映して米国の短期金利には上昇圧力がかかりやすい。

それは、円などに対するドルの上昇を支える。景気が堅調である分、地政学リスクや米欧の政治リスクなどへの懸念は抑えられるだろう。

リスク要因は、米国の長期、および、超長期の金利が上昇するか否かだ。

金利上昇のスピードは賃金増加を上回る。すでに、米国家計が保有する負債残高は、史上最高の13兆ドルに達した。

長期金利が上昇し始めれば住宅ローン金利など家計の利払い負担は増加し、個人消費にはブレーキがかかりやすい。企業の資金繰りも悪化するはずだ。

そうした懸念が高まり始めると、株式市場にも下落圧力がかかる。

トランプ減税は企業と富裕層にはプラスだ。しかし、広範な家計の所得増加になるとは考えづらい。


大型減税法案に署名したトランプ米大統領(Photo by GettyImages)

オバマケアが廃止されたことで低所得層を中心に、医療関連の支出負担が増えることも予想される。

すでに相対的に信用力の劣るサブプライムクラスの消費者層では、自動車ローンなどの延滞が増えている。

米国の経済全体で長期金利上昇への抵抗力を高めることは容易ではない。スマートフォンや自動車の売り上げ台数を見ると、需要は伸びづらくなっていると考えられる。

今後、景気回復が進む中で緩やかに金利が上昇するにつれて、個人消費は頭打ちの展開をたどる可能性がある。

米国の短期金利が上昇しドル高・円安が進んだとしても、ドル独歩高の展開は見込みづらい。


 

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コメント
 
1. 2018年1月15日 23:13:00 : uJRHiUIqDQ : rzZhDfLw80Q[122]
厚化粧 無理に金利を 抑え込み

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