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日銀のイールドカーブコントロール政策の修正はあるのか --- 久保田 博幸 
http://www.asyura2.com/17/hasan125/msg/674.html
投稿者 赤かぶ 日時 2018 年 1 月 30 日 21:22:15: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

日銀のイールドカーブコントロール政策の修正はあるのか --- 久保田 博幸
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180130-00010003-agora-bus_all
1/30(火) 17:30配信 アゴラ


日銀の中曽副総裁は2017年10月18日の講演で次のような発言をしていた。

「日本銀行では、均衡金利の概念を拡張して「均衡イールドカーブ」を計測し、過去の緩和局面と比較するなど、様々な角度から理論的・実証的な分析を進めています。なお研究途上の課題も少なくありませんが、こうした分析の成果も活用しながら、先行き、経済・物価・金融情勢を踏まえつつ、必要であればイールドカーブの形状についても調整を行っていく方針です。」

日銀のイールドカーブコントロールは、国債の買入によって調整されている。「より少額の国債買入れによって、同じ金利水準を実現できること」も可能との認識により、結果として国債買入額を減少させている。

さらに中曽副総裁は「日本銀行は、イールドカーブ全般にわたって、様々な期間別の国債買入れを行ってきたほか、特定の金利水準で無制限に国債を買い入れる「指値オペ」という強力な補完的ツールも備えています。」と指摘している。

日銀が今後、物価の上昇や景気の拡大、さらには米国の長期金利の上昇などを受けて、何かしらの調整を行うとすれば、このイールドカーブコントロール政策の修正がありうる。

本来であれば民間金融機関の収益を圧迫するマイナス金利政策を修正すべきと考えているが、日銀として軸足そのものは変えたくはないようである。しかし、中曽副総裁発言からは、経済・物価・金融情勢に応じて、イールドカーブを修正する事は想定しているようである。

出口政策というのではなく、あくまで調整というかたちで、短期ではなく長期の利回り水準を引き上げてくる可能性がある。もし調整するとすればどのような形式となるのか。

日銀の10年物国債金利の操作目標は「ゼロ%程度」としているが、これまでのオペレーション等からみて、マイナス0.1%からプラス0.1%あたりとなろう。上限はこれまでの指し値オペからみて0.11%か。もし10年物国債金利の操作目標をやや上方シフトさせるとなれば、10年債利回りが0.11%を超えても指し値オペを入れずに、0.2%あたりで指し値オペを入れてブレーキを掛けるという手段を取ることも考えられる。その前に5年超10年以下の国債買入額そのものを減額し、コントロールする可能性を示すこともありうるか。

ただし、1月9日の国債買入において、超長期ゾーンの国債買入額を減額した際に債券市場は反応薄であったものの、ドル円が50銭程度下落するなど、他市場がやや過剰反応を示した。このあたりも意識して行わないと、イールドカーブコントロール政策そのものの修正はなかなか難しいものとなる。


編集部より:この記事は、久保田博幸氏のブログ「牛さん熊さんブログ」2018年1月29日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちら(http://bullbear.exblog.jp/)をご覧ください。

久保田 博幸


 

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コメント
 
1. 2018年1月31日 10:38:04 : nJF6kGWndY : n7GottskVWw[4606]

現状のYCCを続けて、銀行と一般富裕層への実質課税を継続すれば、

財政赤字の改善と、より速い国内インフレ率の上昇を見込めることになるが

>日銀が今後、物価の上昇や景気の拡大、さらには米国の長期金利の上昇などを受けて、何かしらの調整を行うとすれば、このイールドカーブコントロール政策の修正がありうる

当たり前だ

以前の異次元緩和時のように、メディアに煽られて大衆(特に高齢者)までインフレに文句を言い始め

政治が不安定化するリスクを、黒田日銀も政府も、理解している


ま、それでもバラマキ財政は止められないだろうw



2. 2018年1月31日 14:55:01 : uRXqhnMBuc : CUcHSr0fZVE[4]
国民の心理をコントロールできるという「おごり」でしかなかった訳だ。
それがかえってその責任所在を「国民のせい」にする無能さ。

工作員にも負け犬風情が滲み出てる。


3. 2018年1月31日 16:58:05 : nJF6kGWndY : n7GottskVWw[4611]

低知能の陰謀論者は、まだ自分の妄想に気づかないらしいが

そろそろ大きめな調整がやってくるw


4. 2018年1月31日 16:59:54 : nJF6kGWndY : n7GottskVWw[4612]

と言ったところで、わからんだろうなw

https://jp.reuters.com/article/boj-iwata-oita-idJPKBN1FK0OJ
2018年1月31日 / 16:22 / 34分前更新
金融政策、安易に出口目指してはいけない=岩田日銀副総裁
1 分で読む

[大分市 31日 ロイター] - 日銀の岩田規久男副総裁は31日午後、大分市で任期中最後となる記者会見を開いた。足元の円高の一因として、日銀が欧米中銀同様、金融緩和からの出口を目指すとの誤解もあると指摘した。短期マイナス0.1%、長期金利ゼロ%の金利目標をすぐに動かす必要はないとも強調し、市場のくすぶる出口観測の火消しにも努めた。

同時に「2%の物価目標が遠いのに、出口に行きたいのがみえみえではいけない」とも述べ、強力な金融緩和継続の必要性を訴えた。

岩田副総裁は足元の円高・株安について「予想したより円高」と表現。その理由として「投資家が日銀の政策を誤解している」と指摘した。市場では日銀が年内にも金利目標を引き上げる政策調整を検討するのではとの観測があるが、岩田副総裁は現時点で検討不要と一蹴した格好だ。

先週末、黒田東彦総裁の発言が円高要因になった点を踏まえ「展望リポートの記述内容を述べただけにもかかわらず発言の一部が報道で切り取られ誤解された」と述べ、日銀が市場に政策の真意を伝えるコミュニケーションの難しさを嘆いた。

午前中の講演では、任期中に2%の物価目標を達成できなかった理由として消費増税が人々の予想物価上昇率下押しに働いたとして、財政の過度な緊縮に警戒を示した。「中央銀行の副総裁として財政政策には中立な立場を取ってきたが、最後の講演なので話した」とし、「金融政策が緩和方向でも財政など他の政策が逆方向にならないようにすべき」と繰り返した。

巨額の国債買い入れを続けても物価が2%に到達していない点について「マネタリーベース(資金供給量)を増やすだけで物価が上がるとは書いた、言った覚えはない」と説明。現状のアベノミクスのように、緩和的な金融政策に平仄(ひょうそく)を合わせて政府が政策パッケージを展開する状態が望ましいと評価した。

https://jp.reuters.com/article/column-forexforum-hiroki-shimazu-idJPKBN1FK09V
2018年1月31日 / 12:16 / 3時間前更新
コラム:黒田日銀が助長する「不本意な円高」=嶋津洋樹氏
嶋津洋樹 MCP チーフストラテジスト
本稿は、ロイター日本語ニュースサイトの外国為替フォーラムに掲載されたものです。写真は筆者提供。
[東京 31日] - ドル安が続いている。同時に米国の長期金利が上昇しているため、同国からの資本流出やドルの基軸通貨としての地位の揺らぎを示すとの見方もあるようだ。

こうした見方は、トランプ米大統領が就任後初のセーフガード発動に踏み切り、通商政策における「アメリカ・ファースト(米国第一)」がいよいよ実行段階に入ったと目されていることや、ムニューシン米財務長官が「弱いドル」のメリットに言及し、従来の「強いドル」政策を転換したとみられていることもあり、一定の説得力を持つ。

実際、ドル安はムニューシン財務長官が認めた通り、企業収益の押し上げを通じて、「米国のためになる」と考えられる。このことは、米国の主要株価指数が最高値を更新していることとも整合的だ。

しかし、ドル安はいずれ輸入物価の上昇を通じてインフレを引き起こす。米国が貿易赤字を抱え、原材料や半製品のみならず、完成品の一部も輸入に依存していることを踏まえれば、ドル安がインフレを押し上げるまでのタイムラグは数年という長い単位ではなく、数カ月の可能性が高い。

金融危機後の低インフレを踏まえ、米連邦準備理事会(FRB)が現在の慎重な利上げ方針をいきなり撤回するとは考えにくいものの、米国株は早晩、インフレと利上げペースの加速を織り込んで調整せざるを得ないだろう。

<海外で高まる日銀政策正常化期待>

こうした「深刻な」考え方とは対照的に、ドル安はFRBと他の中央銀行の金融政策の差を反映しているというシンプルな見方もある。

例えば、ドラギ欧州中銀(ECB)総裁と黒田東彦日銀総裁はいずれも年内に政策金利を引き上げる可能性を否定。しかし、金利先物市場は両者が年内に政策金利を1回程度引き上げることを織り込んでいる。一方、米連邦公開市場委員会(FOMC)参加者は年内にフェデラルファンド(FF)金利が3回引き上げられると予想。これはFF金利先物市場が2.5回程度しか織り込んでいないことを上回る。

つまり、投資家がFRBの年内の金融政策について、FOMC参加者の見通しよりもハト派になると見越していることがドル安の要因ということだ。他方、ユーロと円は、それぞれの中央銀行が今後、タカ派シフトを鮮明にすることを織り込んでいると考えられる。

しかし、米商品先物取引委員会(CFTC)のIMM通貨先物の非商業部門(投機筋)建玉を見ると、確かにユーロは直近の1月23日終了週に14万4717枚の買い越しと過去最高を更新。主要通貨に対するドルの売り越しも4週間連続で拡大し、約3カ月ぶりの高水準となったが、円は12万2870枚の売り越しと、円安を見込むポジションが維持されていた。

直近のユーロドルがドイツと米国の10年債利回りの差で説明できることも踏まえると、足元のドル安とユーロ高は、FRBとECBの今後の金融政策を為替相場が織り込んだと考えられる。ただ、ドル、ユーロに比べると、円が織り込む金融政策はやや複雑だ。というのも、日銀の金融政策に対する見方が、海外投資家と本邦投資家との間で大きく異なっているからだ。

実際、本邦投資家が金利スワップ取引で最も利用する日本証券クリアリング機構(JSCC)と、海外投資家の利用が多いロンドンクリアリングハウス(LCH)とで、20年の円金利スワップを比較すると、2017年夏場ぐらいから後者が上昇し、両者の差が拡大。海外投資家が本邦投資家よりも長期金利の大幅な上昇を予想していることが示されている。

こうした違いは、日銀の金融政策について、海外投資家が本邦投資家よりも早い段階での正常化を想定していること、その際の手段として、長期金利の誘導目標の引き上げよりも、目標年限の短期化を見込んでいることで説明できるだろう。しかも、海外投資家は世界的にインフレが上昇する中で、日本のインフレ率も上昇することを想定。インフレ率はほとんど高まらないと考える本邦投資家よりもイールドカーブがスティープ化すると予想している。

本邦投資家の場合、日本の20年債利回りが2017年を通じて、0.6%を中心に上下0.1%程度のレンジで推移してきたことも、安心感につながっているのかもしれない。

為替ヘッジをした米10年債利回りは2017年半ば以降、0.6%を下回り、12月には一時0%近辺まで低下。日本の20年債利回りが0.6%近辺で安定して推移するという前提に立つと、本邦投資家にとって米10年債の魅力は大幅に低下したと考えられる。

それどころか、FRBが2018年に2―3回程度の利上げをするとの前提では、為替ヘッジのコストが上昇し、米10年債から得られる利回り収入を超過(いわゆる「逆ザヤ」)になるリスクすらある。2017年9月頃から本邦投資家の対外証券投資が処分超となったのは当然だろう。ほぼ同じ時期に本邦投資家の超長期債への投資がやや盛り返している。

<本邦投資家の円債回帰も円高圧力に>

以上のことを整理すると、直近の為替市場におけるドル安、ユーロ高はそれぞれの金融政策の今後の修正を見越した結果と考えられる。ただし、円については、海外投資家がイールドカーブのベアスティープ化を想定するのに対し、本邦投資家はそれほど変わらないか、フラット化を予想。銀行に対する金利リスクの規制が強化されることもあり、本邦投資家が米国債投資を控え、円債市場に回帰したことが潜在的な円高圧力につながっている可能性が高い。

そこへ冒頭で紹介した通商政策における「米国第一」の実施や、「強いドル」政策の転換などを意識したドル安圧力が加わったのだろう。

トランプ大統領が「米国第一」を撤回する可能性は低い。また、トランプ大統領の強力な支持者がブルーカラーの中低所得者に多いことを踏まえると、従来の政権が主張してきた「強いドル」に回帰することも想定しづらい。そうだとすると、潜在的な円高圧力はなかなか緩和しないだろう。昨年11月13日の講演で黒田総裁が「リバーサル・レート」に言及して以降、日銀が「正常化」を念頭に、追加緩和に消極的との見方が強まっているとすれば、なおさら円高に振れやすい。

黒田総裁は1月23日の記者会見で、今年1月9日のオペ減額通知が金融政策の正常化観測や円高につながったのではないかとの指摘に対し、「日々の国債買い入れオペの運営が先行きの政策スタンスを示すことはないと言ってよいと思う」と回答。また、黒田総裁が1月26日のダボス会議で「目標に近い状況にあると思う」との発言したことを受け、為替相場が円高に振れた際は、日銀のスポークスマンが直近の展望レポートで示した見解と変わらないと補足し、事態の収拾を図った。日銀にしてみれば、いずれの円高も不本意な市場の反応だったということなのだろう。

しかし、いくら不本意であっても、投資家は日銀が金融緩和を修正しようとしているとの認識を強めている。特に「リバーサル・レート」を持ち出して金融安定を強調したあたりから、多くの投資家は日銀が追加緩和に踏み切る可能性は大幅に低下したと捉えている。このことは、日銀が物価の見通しに下振れリスクがあると認め、追加緩和を求める声すら出ているにもかかわらず、金融市場がほとんど反応しないことからも明らかだ。

筆者は今年に入ってからの為替の動きを見て、一抹の不安を覚えている。日本経済は黒田日銀総裁の下で、ようやく「デフレではなくなった」と言えるところまで回復した。しかし、その成功が適切な決断を下す邪魔になっているとすれば、皮肉だろう。次期正副総裁人事や、金融機関の収益を巡る最近の議論など、諸般の事情があることは理解できるが、その躊躇(ちゅうちょ)がここまでの成果を元のもくあみとするリスクはないのだろうか。筆者には、黒田日銀が今一度、大きな決断を下す時が近づいているように思えてならない。

*嶋津洋樹氏は、1998年に三和銀行へ入行後、シンクタンク、証券会社へ出向。その後、みずほ証券、BNPパリバアセットマネジメントなどを経て2016年より現職。エコノミスト、ストラテジスト、ポートフォリオマネジャーとしての経験を活かし、経済、金融市場、政治の分析に携わる。共著に「アベノミクスは進化する」(中央経済社)

*本稿は、ロイター日本語ニュースサイトの外国為替フォーラムに掲載されたものです。(here)

(編集:麻生祐司)


5. 2018年2月01日 01:15:02 : 7gxSihxyZ6 : dS4pbGwVabQ[9]
円高がすすんだ理由?


イールドカーブ講釈以前に
異次元緩和そのものが問題なんだよ。
だから緩和は廃案で事はすむ。

緩和の終わり0金利の終わりが嫌で、
円高をもちだした、

米金融が利上げに動き

米国債が値崩れで危ないから
慌てた米国債勢が
円高をもちだしての
日本経済に水さし煽りだ。

日本の株を崩したり、デフレで封鎖しておけば
黒田緩和を塩漬に出来る、
そうさせようとの願望だ!


どんどん利上げすればよい。
FRBも利上げに動いた、

反利上げは0金利依存症で0金利太りのアメリカのネズミ住宅だけ。

利上げで米国債が崩れれば、米国債に塩漬けの
投機マネーは株式経済に逆戻りの還流となり、

ネズミも自律調整から、日米経済の復活を促す。

そさせたいから、米金融が市場利上げに動いた!

ワザワザ緩和を続ける意味はどこにもない。


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