教えは博愛だけで十分
　差別なく助け合いましょう

その博愛から最も遠くにいるのが今の日本じゃないかな
福島、東北、沖縄への国民の無関心をみてそう思う

愛の反対は憎しみではなく無関心
ということをしみじみ感じる

教育勅語は天皇問題の議論を深める教材でもあるが
世間では暗黙のタブーがはたらいているね
なんだろうか、このタブー

それのどこが悪い？いや、全然悪くない。良いことだよ。
だけど、それは日本だけの徳目じゃないし、日本の天皇が言ったからって有難味が倍増するわけじゃない。

教育勅語の問題点はそこじゃない。
それは国民を臣民扱いにして、上から目線で言うことを聞かせようという話だ。
そして国民自身の生活を守るためではなく「天皇中心の国体」（実際の天皇がそれを望もうと望むまいと）を守るために死ねと教えている。

問題点はそこだよ。

親孝行しないとか、離婚率が高いのが悪いとか言ってだな、だから教育勅語を国民に叩きこまねばならんとか言う自民の政治家は実際の国民生活なんか見てないだろ？
結婚もせずに仕事まで辞めて親の介護している中年男女だって結構いるんだぞ。
どこ見てんだお前ら？

お前らの気分をよくするためにこの国は存在してるんじゃないんだ！

教育勅語で天皇は、自らの「皇運」を「扶翼」しろと、国民に命令している。「皇運」とはあくまで「皇室の運」であって「国」ではない。「助け支えろ」の対象は、単なる「国」ではなく「皇室」で、だからこそ、その「皇室」は「天壌無窮」なのだ。

だから、教育勅語には「正しい勇気をもって国のために真心をつくしましょう」などと書いてあるわけでは全くない。右翼の教育勅語サイトはみんな現代語訳がおかしい。教育勅語を現代語訳すると称して、その国家主義的要素を抜いている。いかにも普通の徳目のように偽装している。

右翼がどうしてそんなことをやるかと言えば、教育勅語をそのまま正確に現代語訳すれば、教育勅語の天皇制国家主義的性格が自ずと出てしまうからだ。それを「普通の道徳だ」とか、「中身は評価できる」とか、「どこが悪い」とか言えなくなってちまうからだ。それが単なる「徳目」の教えではなく、天皇制を守れという「命令」であることがバレてしまうからだ。

こんなものは、普通の道徳ではまったくないし、中身を評価できるわけではまったくないし、悪いに決まっている。現に、教育勅語が命じる通りアジア太平洋戦争において女子供を含めた300万人もの日本人が国体のために命を犠牲にした。人民という「民」は大量に死んだが、その国体である皇室とその高級官僚は、ほとんど戦死者を出すことなく、おめおめと生き残った。なんだ、教育勅語とは、人民に、皇室とその高級官僚のために、その命を捧げることを要求しているとんでもない勅令じゃないか。

だからこそ、1948年に衆参両院において教育勅語の排除と失効が決議されている。

右翼の現代語訳のインチキに騙されてはならない。右翼の現代語訳は道徳を偽装するが、教育勅語をそのまま正確に現代語訳すれば、その天皇制国家主義的性格は明らかで、それが道徳ではなく右翼国家主義イデオロギーであることは疑問の余地がないのだ。

右翼のやることは、何から何までペテンでインチキだ。騙されてはならない。

教育勅語が素晴らしいというのならば、まずはこのカルト連中を自ら日本会議と自民党が粛清できなければ信用など出来るわけがない。