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ビットコイン価格の「暴騰」がもはや起きない理由(ダイヤモンド・オンライン) 
http://www.asyura2.com/18/hasan127/msg/595.html
投稿者 赤かぶ 日時 2018 年 6 月 28 日 17:34:15: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

ビットコイン価格の「暴騰」がもはや起きない理由
https://diamond.jp/articles/-/173463
2018.6.28 野口悠紀雄:早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター顧問 ダイヤモンド・オンライン


写真はイメージです


 ビットコインの価格は、昨年12月のピークの3分の1程度にまで下がった。先物市場が発する情報を分析すると、ビットコインが昨年のように暴騰することはもうないだろうと考えられる。

 値下がりによって送金手数料が下がり、銀行の預金振替と競合し得るレベルに戻った。これは歓迎すべきことだ。

先物市場の導入が、
下落を引き起こした


 ビットコイン価格の推移を見てみよう。

 2017年を通じて上昇を続けた。とくに11月以降は急激な上昇を示し、12月16日に1ビットコインあたり1万9499ドルの最高値をつけた。

 しかしその後、下落し、現在は6000ドル程度であり、ピーク時の約3分の1にまで下落した。

 11月頃の急激な価格上昇の背後には、「分岐すると、新しい通貨をタダでもらえる」という期待があったと考えられる。

      ◆図表1:ビットコインスポット価格の推移

 

 しかし、本コラム17年11月2日付け「ビットコインに『欠陥商品』の恐れ、異常な値上がりは不健全だ」や、17年11月9日付け「分裂直前のビットコインは18世紀英国の『南海バブル』そっくりだ」で書いたように、これは誤解である。

 したがって、価格上昇はバブルとしか言いようがないものだった。

 それまで上昇していた価格が12月末以降、下落に転じたのは、CBOE(シカゴオプション取引所)とCME(シカゴ商品取引所)で先物取引が始まり、弱気の見通しが市場に反映できるようになったためだと考えられる。

 これについては、18年1月11日付け「ビットコイン価格が急落した原因は先物取引の開始だ」で書いた。

 したがっていまの状況は、昨年12月までのバブル的な価格が、正常な状況に戻っていると解釈することができる。

 なお、「先物市場の導入が下落をもたらした」という見方は、サンフランシスコ連銀のレポートでも示されている。

 5月のEconomic Letterの中で、「楽観的な見方で価格が高騰した後、空売りができるように市場が整備され、それによってバブルが崩壊して価格が下落するというメカニズムだ。こうしたケースは、別に珍しいことではない」としている。

 今年の2月の段階で、先物の売り残高は買い残高を超えていた。この情報をもとに、本コラム2018年2月8日付け「先物市場は、ビットコイン投資に警告を発している」で、「今後は、価格下落の可能性が高いと」書いた。

 実際に、そのとおりになった。

先物がスポット価格より低いので、
確実な資産価値はない


 先物市場は、現在もビットコイン価格の今後について重要な情報を発している。

 それらの情報から判断すると、今後、ビットコイン価格が昨年のような高騰を示すことは、おそらくないだろう。

 そのように考えられる理由を、以下に述べよう。

 先物市場から得られる情報の第一は、スポット価格と先物価格の関係である。

 これらの関係は、図表2に示すとおりだ(ここに示すのは、CBOEとCME1ヵ月先物)。

     ◆図表2:ビットコイン価格の推移(スポットと先物)

 

 やや分かりにくいが、価格はほぼ同じように下落している。

 詳しく見ると、概してCBOEは高めでCMEは低めだが、先物価格がスポット価格よりも低い場合が多いことが分かる。

 少なくとも、先物が傾向的に高いわけでない。

 とくに6月上旬以降は、スポットのほうが高い場合が多い。

 また、先物がスポット価格より高い場合も、金利を考えると、先物価格は必ずしも十分に高い訳ではない。

 この点について、より詳しく言うと、つぎのとおりだ。

 ビットコインを現物で保有して先物で売れば、利回りが確実な資産を持つことになる。これが他の安産資産より有利な資産であるためには、先物価格が、スポットより金利分だけ高くなっていることが必要だ。

 現在のアメリカ財務省証券の利回り(年率)は3ヵ月で1.90%、6ヵ月で2.09%である。現在のビットコイン先物がこの基準をクリアしているかどうか疑問である。

 仮に先物価格が高ければ、現物を所有し、それを先物で売っておくことによって、利益が確定できる。これは確実な利益である。したがって安全資産としての価値があることになる。

 本コラム2017年12月21日付け「ビットコイン先物取引が始まったことの重要な意味」や、2018年2月8日付け「先物市場は、ビットコイン投資に警告を発している」で書いたように、発足直後にはそのような状況だった。

 その後も、1月頃までは、先物価格(とくにCBOE)がかなり高い値をつけていた。

 スポット価格と先物価格の関係は、そのときに比べて、かなり変化したということができる。

 先物価格のほうがスポット価格より低いということは、安全資産としての価値はないことを意味する。

 ビットコインは、「デジタルゴールド」ではあり得ないのだ。

将来価格の下落を予想する
投資家のほうが多い


 ビットコインの価格が下がると予測する人は、先物売り注文を出すだろう。

 現在、空売りしておいて、将来、それより安いスポット価格で買い戻せば、利益を得ることができるからだ。

 一方、ビットコインの価格が上がると予測する人は、先物買い注文を出すだろう。将来のスポット価格がそれより高くなれば、安く買ったものを高く売ることで利益を得ることができるからである。

 どちらの予測が多いかは、先物売りと買いの残高を見ることによって分かる。

 実際のデータを見ると図表3のとおりであり、明らかに売りの残高が多くなっている。つまり、ビットコイン価格の下落を予測している人のほうが多いということになる。

     ◆図表3:先物取引の売り買い残(2018年1〜6月)

 

「先物市場は、ビットコイン投資に警告を発している」で書いたように、今年の2月の段階で、すでに先物の売り残高は買い残高を超えていた。

 この状態が今でも続いているわけだ。差が拡大しているわけではないが、全体としてのボリュームが増えている。

価格下落は望ましいことだ
送金手数料が下がる


 以上で述べたことは、ビットコインの人気が落ちたことを意味するであろうか?

 そうではない。

 むしろ逆であって、送金の手段という見地からすると、ビットコインが使いやすくなっていることを意味する。

 銀行の振込手数料との関係で、これを確かめておこう。

 三菱UFJ銀行の場合、他行宛ては、3万円以上の送金で432円だ。

 他方、仮想通貨取引所のビットフライヤーの場合、ビットコインを送る手数料は0.0004BTCである(BTCはビットコインの単位)。

 0.0004BTCが432円になるビットコイン価格は、108万円だ。今は70万円程度だから、銀行より送金手数料は安くなった。これは歓迎すべきことだ。

 送金手段として正当化されるためには、もっと価格が下がる必要がある。

 三菱UFJ銀行の場合、3万円未満の送金では270円である。ビットコインの手数料がこれと等しくなるには、ビットコイン価格が67万5000円になる必要がある。現在よりもう少し下がれば、この水準になる。

 こうした基準から見れば、ビットコインの価格は正常な水準に戻ってきていると考えることができる。

(早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター顧問 野口悠紀雄)



 

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コメント
 
1. 2018年6月28日 19:00:12 : OO6Zlan35k : ScYwLWGZkzE[874]

暴騰が起きない根拠として先物価格を見るのは弱い

ただ歴史的に、一度バブルがハジケタ商品が再び、それを超えるには、かなりの時間がかかるから

せいぜい、当面は暴騰は、まずない と言える程度だし

ビットコインのような環境にも実体経済にも有害な暗号通貨は、淘汰された方がいい



2. 2018年6月28日 20:58:29 : wTqrxDwRMY : vEeN2335v8Q[252]
 
 愛の見解といたしましては

 ビットコインを 先物取引という 巨大資本の軍門に下したということであって

 巨大資本は 先物を通して 自分の好きなように コントロールすることができるわけだ

 ===

 巨大資本は ビットコインが 巨大に 太るのを 待っていたということだ

 十分に 大きくなった ビットコインを 美味しくいただくのが 先物だ

 ===

 だから 野口の言う様に 現物は 先物の価格に 引きつられている =>

 巨大資本の軍門に下った 屈した瞬間だったわけで

 ===

 今後は 巨大資本によって 巨大資本の 好き勝手に ビットコインの 価格を操作できる

 今は 価格が下がっているのだろうが  そのうち 価格が 上がり続けることもあるだろう

 ===

 野口 ごときが ほんの瞬間の予想を当てただけで 有頂天になるほど

 巨大資本は 「甘くない」 と言っておこう!!
 


3. 2018年7月01日 05:55:49 : TYxLsshSrg : t4hAB5nCjoU[18]
相場格言の
半値、八掛け、2割引きですね。
底打ちした感じ。 数年は、そこ練りを続けるでしょう。

4. 2018年9月27日 16:39:18 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[-8192] 報告
2018年9月27日(木)

流出ビットコイン すでに10億円換金か?

中国系交換所に送金

 9月14日から15日にかけて、仮想通貨交換所Zaif(ザイフ)から流出したとされる仮想通貨ビットコインのうち、10億円相当が、すでに換金されている可能性が26日までに明らかになりました。

 ザイフを運営する事業者テックビューロによれば、流出したのは3種類の仮想通貨で合計70億円あまりとされていますが、このうちビットコイン(単位・BTC)は5966BTCで42億5千万円です。

 ネット上に公開されているビットコインの送信記録を本紙が調べたところ、流出したビットコインのうち18億円近くが多数のアドレスに分散して送金され、そのうち約10億円分は、中国系の仮想通貨交換所バイナンスとみられるアドレスに送金されていることが判明しました。

 バイナンスへの送金は、2BTC(約140万円)をぎりぎり下回る額まで細分化したうえで、15日から23日までの間に700回以上も行われています。1日あたりの送金額は600万円から2億8000万円程度でした。とくに、19日から21日の3日間は送金が集中しており、この3日間だけで500回以上の送金が行われました。バイナンスは日本やアメリカなどの取引所に比べて規制が緩く、2BTCまでの取引ならば本人確認が不要とされていることから、この規制の穴をついたものとみられます。

 バイナンスに送金したのが犯人自身なのか、犯人からビットコインを買った人物なのかは不明ですが、いずれにせよ、取引所を経由することで流出コインの洗浄(ロンダリング)を狙ったものです。少なくとも、この10億円はすでに換金されたと考えられます。仮想通貨交換業者のセキュリティー対策の問題とともに、本人確認が甘く資金洗浄に容易に利用される取引所の存在が、大きな問題となっています。(仮想通貨取材班)

https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-09-27/2018092701_04_1.jpg
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-09-27/2018092701_04_1.html

[18初期非表示理由]:担当:混乱したコメント多数により全部処理

5. 2018年11月15日 21:45:10 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[-9125] 報告
2018年11月14日(水)

流出ビットコイン 全額換金か

本紙調査で判明

交換所 ザイフ

 9月14日に仮想通貨交換業者テックビューロが運営する仮想通貨交換所「ザイフ」から流出したビットコイン42・5億円相当のほぼ全額が、11月12日までに換金された可能性があることが本紙の調べで判明しました。仮想通貨の円換算は、ザイフが流出を発表した際のレート(9月18日の終値)に基づきます(以下、同じ)。


 ネット上のビットコインの送金記録によると、流出ビットコインのうち17・8億円は9月15日から21日までの間に数万にのぼる多数のアドレスに分散されました。そのうち、約10億円は、香港にある仮想通貨交換所バイナンスに送金されていることは、本紙9月27日付で既報の通りです。

 残りのビットコインは、いくつかのアドレスに分散して保管されていましたが、そのうち5億円分が9月27日以降の数日間で多数のアドレスに送金されました。さらに、10月19日以降の数日間で7・1億円、10月27日以降にも7・1億円が送金され、最後に残った5・4億円も10月31日以降に送金・分散されてしまいました。

 送金は、一度に数十件のアドレスに細分したり、短時間で多数回の転送を繰り返しながら分散したりする方法で、数万件ものアドレスに分かれ、他のビットコインなどと混ざるなどして、追跡が困難になっています。各アドレスの所有者は特定できませんが、事実上、流出ビットコインのほぼ全額が換金されてしまった可能性が高いと思われます。

 なお、ビットコインと同時に流出した仮想通貨「ビットコインキャッシュ」21億円相当についても、そのうち12億円分が、10月26日から11月12日の間に多数のアドレスに分散しており、換金が始まっていると思われます。仮想通貨「モナコイン」6・7億円相当は、10月20日に四つのアドレスに分割されただけで、11月12日現在、それ以上の送金は行われていません。(仮想通貨取材班)

https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-11-14/2018111406_01_1.html

[18初期非表示理由]:担当:混乱したコメント多数により全部処理

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