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年金は「夫は65歳、妻は70歳」からもらうのが一番得するワケ ポイントは年金にかかる「税金」(週刊現代)
http://www.asyura2.com/18/hasan128/msg/354.html
投稿者 赤かぶ 日時 2018 年 9 月 02 日 14:53:25: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 


年金は「夫は65歳、妻は70歳」からもらうのが一番得するワケ ポイントは年金にかかる「税金」
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/56848
2018.09.02 週刊現代  :現代ビジネス


42%増のはずが23%増に

定年夫婦の年金において、最も重要なのが「早く」もらうか、「遅く」もらうかだ。国民年金、厚生年金の「繰り上げ受給」「繰り下げ受給」制度のことである。

制度をおさらいしていこう。下の表は、国民年金を繰り上げた場合と繰り下げた場合の受給率と受給額をまとめたものだ('18年度の老齢基礎年金の満額「77万9300円」で試算)。

        

年金の支給開始年齢である65歳以降、受け取り開始を1ヵ月遅らせるごとに、年金額が0.7%増える。仮に上限の70歳まで繰り下げれば、最大42%も年間受給額が増やせる。金額にして年間32万円超だ。

一方、繰り上げて受給する場合、反対に1ヵ月早めるごとに0.5%減る。最も早く60歳から受給した場合、実に受給額は30%、年間23万円以上減ってしまう。厚生年金にも同様の制度がある。

1年当たり8%もの利回り増とあって、一般的には年金はできるだけ繰り下げてもらうことが「常識」だとされている。政府も、受給を遅らせれば遅らせるほど得かのようにアナウンスしており、上限を70歳以上に延ばすことまで検討している。

だが、これまでの繰り上げ、繰り下げ論争で見落とされてきた落とし穴が、ここにある。ファイナンシャルプランナーの井戸美枝氏が解説する。

「年金の受給を70歳まで繰り下げると、毎年の受取額が42%増えるという話をよく聞くと思います。しかし、それは手取りの話ではないのです。65歳以上の場合、公的年金等控除が120万円ありますが、これを超えた部分に対しては、所得税等がかかります。

さらに、それに応じて社会保険料等の負担も増える。このため、私が試算したケースでは、年金が年200万円という人が、5年繰り下げても、実際の手取り額の増加は23%程度にとどまる事例もありました。

目安として、年金の実際の手取りは、支給額の9割程度、金額が大きくなるほど差し引かれる税金も大きくなるため、8割程度に落ち込むこともあると考えたほうがいいのです」

年金にかかる税金は近年、どんどん増え続けている。かつては「老年者控除」というものがあった。65歳以上で、年間の合計所得が1000万円以下の場合、50万円の控除が受けられるというもの。

しかし、'05年に廃止。公的年金等控除も、かつては年間140万円だったが、同'05年に120万円に引き下げられた。その公的年金等控除は、今年度にさらに10万円引き下げられる予定だ。今後も徐々に負担は増え続けていくだろう。

だが、天引きのため、年金にかかる税金の存在を多くの人は自覚していない。受給を繰り下げることで、確かに受給額は増える。しかし、その分だけ、引かれる額も増える。さらに、今後税負担が増え続ければ、さらに繰り下げ受給のうまみはなくなる。

夫婦のトータルで考える

しかも、繰り下げ受給を行うと、こんなリスクもある。ファイナンシャルプランナーの大沼恵美子氏が解説する。

「繰り下げ受給を受けると、所得が増えるために、要介護状態になった際、介護保険の負担が増えるケースがあります。

たとえば、65歳から年金を受給した場合、夫が200万円、妻が80万円受け取れる夫婦のケース。二人そろって70歳まで繰り下げて受け取った場合、夫が284万円、妻が114万円になります。すると世帯年収が介護負担の基準である346万円を超えてしまう。

さらに夫の年金は、年金所得控除の120万円を差し引いた金額が、1割負担の条件160万円を超えるため、夫は2割負担になってしまうのです。

現状は介護サービスの利用の自己負担の上限は4万4400円ですが、将来的にはさらに増える可能性もある。介護状態が長くなればなるほど、その負担の差は拡大します」



「夫婦の年金」という観点でいえば、夫の年金を繰り下げるリスクは他にもある。それは「年下の妻」がいるケースだ。

「加給年金」という制度がある。厚生年金に20年以上加入した人が、受給開始される際、65歳未満の扶養する配偶者がいた場合、その配偶者が65歳になるまで、年金額が上乗せされる制度のこと。

年間38万9800円('18年度)とかなり大きい。しかし、加給年金は厚生年金本体につく。そのため、厚生年金の繰り下げをすると、その期間は、加給年金もつかなくなってしまうのだ。

ただ、そうかといって、繰り上げ受給すればいいというわけでもない。年間で受給率が最大30%減ってしまうことも大きいが、それだけではない。前出・井戸氏が話す。

「繰り上げは、がんなどの疾患で余命が短いとわかっている場合などを除けば、おすすめできません。

障害年金という制度があるのですが、これは障害基礎年金と障害厚生年金の2種類があり、加入している年金の種類とケガなどの程度によって、受給されます。

しかし、繰り上げを選んだ後、病気やケガで障害を負っても障害年金は受給できません。自分は健康だと思っていても、定年退職後にうつ病など精神的な疾患を患う人は少なくない」

では、どのように年金をもらい、そこそこ働くのが良いのか。前出・井戸氏が続ける。

「夫は繰り下げず、妻だけが70歳までめいっぱい繰り下げて受給するといいでしょう。妻が国民年金のみに加入している場合、満額もらっても年間80万円弱。

繰り下げるとそれが111万円になります。しかし、120万円以下は公的年金等控除があるため、税金が一切かかりません

また、女性のほうが一般的に低収入なことが多いため、たとえ厚生年金があっても、課税ラインの120万円以内に収まることが多いのです」

厚生労働省が発表している「簡易生命表」によれば、現在60歳の男性の平均余命は23.67年、女性は28.91年。これに従えば、女性のほうが男性より平均余命は5年以上長い。

女性は70歳まで繰り下げても、18年以上にわたって受給し続けられる計算になる。繰り下げの一番の問題である、受け取り開始前あるいは受け取り開始早々に亡くなるというリスクも女性は格段に低いのだ。

「妻が70歳になるまでは夫の年金だけでなんとか暮らします。そして妻が70歳になった後は、妻の繰り下げで増えた年金と合わせて、豊かに暮らすのです」(前出・井戸氏)

年金にかかる税金の負担を軽くしつつ、夫婦一体の収入として年金を見直す。これが得する年金暮らしのコツだ。


「週刊現代」2018年8月11日号より




 

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コメント
1. 投稿のあんちゃん[151] k4qNZYLMgqCC8YK_guGC8Q 2018年9月02日 16:10:35 : ec5C2vDjSU : aSHPXHF@09I[307] 報告

 単純計算で大雑把すぎるが、

 80歳で死ぬとして計算すると、60歳繰り上げで20年間総額10,910,200円、70歳繰り下げで10年間の総額11,066,060円。10万円ほどの差でほとんど変わらない。生存率は60〜80%である。
 90歳で死ぬとして計算すると、60歳繰り上げで30年間総額16,365,300円、70歳繰り下げで20年間の総額22,132,120円。600万円ほど差がついてくる。生存率は25〜50%である。
 100歳で死ぬとして計算すると、60歳繰り上げで40年間総額21,820,400円、70歳繰り下げで30年間の総額33,198,180円。1200万円ほど差がついてくる。生存率は1〜7%である。

 今の日本政府は80歳過ぎたあたりから死ぬ人間がバタバタと増えるという想定で計算をし、帳尻合わせをているのだろうと思う。

 この生存率が違ってくれば、また計算の数字も変えることになる。

 

2. 投稿のあんちゃん[152] k4qNZYLMgqCC8YK_guGC8Q 2018年9月02日 16:56:40 : ec5C2vDjSU : aSHPXHF@09I[308] 報告
 ついでに65歳からの支給で大雑把計算すると

 80歳で死ぬとして計算すると、15年間総額11,689,500円、70歳繰り下げで10年間の総額11,066,060円。繰り下げの方が60万円ほど損になる。生存率は60〜80%である。

 90歳で死ぬとして計算すると、25年間総額19,482,500円、70歳繰り下げで20年間の総額22,132,120円。250万円ほどの差がついてくる。生存率は25〜50%である。

 100歳で死ぬとして計算すると、35年間総額27,275,500円、70歳繰り下げで30年間の総額33,198,180円。600万円ほど差がついてくる。生存率は1〜7%である。

 もらう額よりも、あとそれしか生きれなのかという思いのほうが辛い。

 90・100という年齢はやはり生きる屍という姿であろう。そこまでして生きていたくはないと思う。


3. 2018年9月03日 01:04:30 : jXbiWWJBCA : zikAgAsyVVk[1405] 報告

>>02 90・100という年齢はやはり生きる屍

80代で漁師や農夫は多いし

芸術関係は90代まで普通に働いている

今後は、日野原医師のようなケースも増えるだろう

100まで現役というのも悪くはない

ja.wikipedia.org/wiki/日野原重明

4. 投稿のあんちゃん[153] k4qNZYLMgqCC8YK_guGC8Q 2018年9月03日 14:27:49 : ec5C2vDjSU : aSHPXHF@09I[309] 報告

 ちょっと昔、「金さん銀さん」というのが話題であった。100歳を過ぎ、しかも双子であったことが珍しかったのであろう。確かに元気でしゃれたことも言う老婆であった。しかし、もはや何かを成すという人間ではないのは確かであった。周りからの助けがあってこその存在だったであろう。日野原医師というのも写真等を見るとそのような存在であったのではないかと思う。

 「金さん銀さん」の偉いのはその年になるまでに(はるか以前であろうが)4人から6人という複数の子供を残していること。もちろん幼少で死んでしまった子もいるのであろう。

 生き物は永遠に生きられない。必ずどこかガタが来て、やがて全身がそうなって最期を迎える。それが運命、というか、そのようにできている。100歳90歳を生きる屍と表現したのはそういうこと。

 だからこそ子供をつくり、再生をするわけである。(その理由はそれこそ神のみぞ知るである。)
複数の子を残すのは生き残りをかけてのことであろう。

 個人としては、生きていられる年数が少なくなってくるのには寂しさを感ずる。しかし長く生きればその分、何かをできるかというと疑問である。どんな人間も年をとればとるほど、この世に存在する価値はなくなっていく。

 年金の計算もそのことを含めて考えられているのだろうと思う。


 

5. 2018年9月04日 07:46:36 : VFcFpYW3zI : CawA7bss@kE[1] 報告
>>4

大多数の人間は何かをなすことはないし、
特別存在している価値もないよ。
それは若いやつも同じ。

おまえもな。


6. 投稿のあんちゃん[154] k4qNZYLMgqCC8YK_guGC8Q 2018年9月04日 11:30:55 : ec5C2vDjSU : aSHPXHF@09I[310] 報告

 先日、2歳の子を救ったということで、感謝状をもらった人がいた。彼は78歳である。すごいものだと思った。何かを成すというのはそのレベルでのことを言っている。

 しかし彼が90歳を過ぎたときにそれができるかというと、そうは思わない。

 震える手でメスを持つような医者に手術をしてほしいとは思わない。

 繰り返し同じようなことを言っている。


7. 投稿のあんちゃん[155] k4qNZYLMgqCC8YK_guGC8Q 2018年9月04日 12:29:58 : ec5C2vDjSU : aSHPXHF@09I[311] 報告

 ボランティアとして、その場に駆け付けただけでも偉いと思っている。
8. 投稿のあんちゃん[169] k4qNZYLMgqCC8YK_guGC8Q 2018年9月13日 02:25:49 : ec5C2vDjSU : aSHPXHF@09I[325] 報告

 90歳を過ぎても自分の椅子にしがみついている奴は馬鹿と言っていい。判断力を失っているのだろう。そのような歴史的な人間もいたし、今の世界にも存在しているだろう。90歳過ぎても元気で有益な仕事をしているなど、考えるのも難しい。ただ美化して、そう語られるだけである。

 平成天皇は自分から椅子を降りると言い出した。判断力があるからこそである。

 90歳を過ぎた人間がいて、いくら立派で賢そうに見えたとしても、傍でじっとそれを見ている人間には、彼・彼女が屍へと向かっている様子が自然と見えてくるものである。それを自ら判断できるうちは、まだ屍に至っていないのである。

9. 投稿のあんちゃん[221] k4qNZYLMgqCC8YK_guGC8Q 2018年11月28日 17:04:44 : ec5C2vDjSU : aSHPXHF@09I[377] 報告

 今、NHKの番組「人生100年時代を生きる」を見ているところだが、90歳・95歳という年齢で病院に運び込まれ、延命医療を受け、生き続けていくが、ほとんどが意識は戻らないままか認知症であり、どうしたいか(生き続けたいかどうか)の判断もできない状態だそうである。

 金さん銀さんのように何をしたいのかを自分で判断できるなら、人の助けを借りながらも100歳を超えた人生も悪くはない。そうでない例がむしろ多いということを承知しておかなければならない。

 延命医療を受けながら生き続けることが、はたして生きることなのか。
 極端な話、医療機関や家族の収入源として、生かされているだけかもしれない。
 少なくとも、そうやって生き続けさせられることは本人の人生として「幸せ」ということには繋がらない。

10. 投稿のあんちゃん[318] k4qNZYLMgqCC8YK_guGC8Q 2019年1月16日 22:29:38 : ec5C2vDjSU : aSHPXHF@09I[474] 報告

 所得税は年金ではわずかしか取られないが、住民税はまともに取られる、そこに国民健康保険・介護保険と天引きをされると、何のために年金をもらっているのかと思うぐらいに額が減ってくる。少しぐらい額が増えても、それを追いかけるように天引きされる額が増えてくる。

 たっぷり年金額をもらえている人はいいのだろうが、貧乏人はいつまでたっても貧乏人という構図は年金生活者にもなっても同じである。ゴーンが金の亡者がごとくになる理由がわかる。

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