★阿修羅♪ > 経世済民128 > 821.html
 ★阿修羅♪
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
サウジ失踪記者対応、米政府は金融界の先例にならうか 投資フォーラム、グーグルなど3社も参加中止 サウジ皇太子「失脚」の現
http://www.asyura2.com/18/hasan128/msg/821.html
投稿者 うまき 日時 2018 年 10 月 16 日 19:18:44: ufjzQf6660gRM gqSC3IKr
 

(回答先: 為替条項発言にも反応薄、歴史的円安から抜け出せない訳 ドル相場、2024年までに4割下落 リスクオフ時に購入するなら円 投稿者 うまき 日時 2018 年 10 月 16 日 19:11:00)

コラム2018年10月16日 / 12:47 / 26分前更新

サウジ失踪記者対応、米政府は金融界の先例にならうか
George Hay
2 分で読む

[ロンドン 15日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 本来は犬の尻尾のはずのウォール街が、ボディにあたる米国政府を振り回している。以前であれば、サウジアラビアの反政府記者ジャマル・カショギ氏の失踪にサウジ政府が関与したとの疑惑に対して、米政府は強力な批判を展開しただろう。それを受けて、米国の銀行や企業は嫌々ながら大きなビジネスチャンスを見送っていたことだろう。

だがこの数日で、JPモルガン(JPM.N)のジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)をはじめとする米実業界のけん引役たちが、その構図をひっくり返してしまった。

ダイモンCEOに加え、資産運用大手ブラックロック(BLK.N)のラリー・フィンクCEO、大手投資ファンドのブラックストーン・グループ(BX.N)のスティーブ・シュワルツマンCEOが、サウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が23日から首都リヤドで主催する経済フォーラム「砂漠のダボス会議」への参加見送りを相次いで決めたことの意味は軽くない。

西側の金融業界幹部や有力実業家は、ムハンマド皇太子が掲げる改革「ビジョン2030」を賞賛してきた。リフィニティブのデータによると、JPモルガンは過去6年間で、サウジから8100万ドル(約90億円)の手数料収入を得ている。

それに加え、サウジ王室は記憶力が良い。2004年に同国から撤退したシティグループ(C.N)は、新たな銀行業ライセンスを得るまで10年近く待たねばならなかった。

リスクと報酬を天秤にかけた上でのウォール街の判断は、倫理面だけでなく、経済的にも理にかなっている。

金融機関側は、サウジの国営石油会社サウジアラムコによる石油化学大手サウジアラビア基礎産業公社(SABIC)2010.SEの株式取得のための500─700億ドル規模の国際融資について、すでに態度を硬化させ始めていると、IFRが12日に報じている。

政府系ファンド「パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)」が保有するSABIC株式の買取に必要な資金をアラムコに融資する主な動機は、アラムコがいずれ新規株式公開(IPO)した際に転がり込むはずの巨大な手数料にあった。だが、カショギ氏の失踪を巡る対応などで、こうした計画のすべてが宙に浮いてしまった。

Slideshow (2 Images)
米国政府の方が、難しい立場に置かれている。

サウジは、トランプ米大統領にとって永遠の敵イランを封じ込めるための中東戦略の要だ。また、原油価格上昇を抑えるために増産することが可能な唯一の主要国でもある。仮にサウジが原油輸出を削減するなら、それはトランプ氏のイラン制裁によって原油供給がタイト化するタイミングと重なる。サウジ経済は比較的良好で、もし他国と対立した場合でも、国内にバッファーが残っている。

ウォール街の集団的な行動は、米政府に今後の道筋を示したのかもしれない。だが米政府がそれに従うかは、また別の問題だ。
https://jp.reuters.com/article/saudi-politics-breakingviews-idJPKCN1MQ09D

 

テクノロジー2018年10月16日 / 14:32 / 26分前更新

投資フォーラム、グーグルなど3社も参加中止
1 分で読む

[15日 ロイター] - アルファベット(GOOGL.O)傘下のグーグルは15日、今月23日から3日にわたりリヤドで開かれる経済投資フォーラム「フューチャー・インベストメント・イニシアチブ」に参加しないと表明した。サウジの反政府記者ジャマル・カショギ氏がトルコのイスタンブールにあるサウジ領事館を訪問後に行方不明になった事件を受け、他社に続いてのボイコット表明となった。

グーグルは声明を発表し、グーグル・クラウドのダイアン・グリーン最高経営責任者(CEO)はフォーラムに参加しないと述べた。

カショギ氏の事件を受け、米配車大手ウーバー・テクノロジーズUBER.UL、米メディア大手バイアコム(VIAB.O)、フォード・モーター(F.N)など多数の米企業が参加を取りやめている。

さらに、当初参加を予定していた米ブラックロックのラリー・フィンクCEOと米投資会社ブラックストーンのスティーブ・シュワルツマン共同創業者兼CEOも不参加となった。関係筋が15日、ロイターに明らかにした。両社とも、ロイターに対し、コメントを控えた。

Alphabet Inc
1102.44
GOOGL.ONASDAQ
+0.00(+0.00%)
GOOGL.O
GOOGL.OVIAB.OF.N
このフォーラムは、「砂漠のダボス会議」とも呼ばれる。
https://jp.reuters.com/article/saudi-politics-dissident-google-idJPKCN1MQ0GO


 

コラム2018年10月16日 / 16:42 / 1時間前更新

サウジ皇太子、不明記者問題で「失脚」の現実味
David A. Andelman
3 分で読む

[16日 ロイター] - サウジアラビア、そして特に世間知らずで打算的、残虐ともいわれる同国の若きプリンスは、反体制派のジャマル・カショギ記者が消息を絶った事件に対する世間の反応を見誤ったようだ。

同記者は、サウジの王位継承者であるムハンマド・ビン・サルマン皇太子が野放図に、自国と中東全体を自らのビジョンに基づいて再構築しようとしていることに反対していた。

33歳のムハンマド皇太子は、1年4カ月前に父サルマン国王の後継者として選ばれてから、相当うまく切り抜けてきた。女性の自動車運転解禁などの措置により改革主義者と称賛される一方で、詳細不明な「違反」を巡る金銭的解決に合意するまでリッツ・カールトン・ホテルに大勢の王族メンバーや企業経営者を拘束した。

また、数多くの人権活動家や女性の権利を擁護する活動家を逮捕・監禁したり、隣国イエメンの内戦に介入し続けている。人権や戦場における国際ルールが日常的に無視されているイエメン内戦では、少なくとも1万人の市民が犠牲となり、約200万人が家を追われている。

さらに、隣国カタールに対して経済封鎖を行って孤立させた。総額1100億ドル(約12兆円)に及ぶ米国から武器を購入するとの約束もまだ果たしてない。

サウジは現在、カショギ記者に対する行動に関し、ムハンマド皇太子に非はないと認めているかのようだ。皇太子がこれまでずっと、絶対的権力、とりわけ安全保障問題における権力をほぼ手中に収めてきたにもかかわらずだ。

同時に、皇太子はトランプ米大統領とその娘婿のクシュナー大統領上級顧問の力を大いに見誤った可能性がある。米議会を超えてサウジアラビアの権益を守るため、皇太子は2人に熱心に近づいた。

サウジ政府が人権の尊重で知られたことはこれまで一度もなかった。とはいえ、今回のように歯止めの利かないやり方で行うことは通常はなかった。

では、何が変わってしまったのか。

その一因として、力ずくで権力を得ようとする新世代の指導者たちの存在が挙げられる。だが、こうした新顔のリーダーシップが、これまでの王族による現状打破よりその維持を狙ったゴールに向け緩やかに進化する比較的信頼の厚い旧来スタイルへと回帰するかを予想するのは時期尚早かもしれない。ムハンマド皇太子が権力を掌握するには、まだ単に準備が整っていないように見える。

歴代サウジ国王の大半は、建国の父である初代アブドルアジズ国王の子どもたちによって継承され、ようやく60歳代になって王位に就くことが多い。

28人の皇太子で構成され、国王を正式に選出する「忠誠委員会」に属する年配の皇太子は、首都リヤドを訪れた筆者に対し、同委員会は次期国王には、さまざまな試練に打ち勝ち、年齢を重ねることによって得られる英知と気質を備えた人物を望んでいると語った。

頭角を現したばかりのムハンマド皇太子は、このような英知を全くと言っていいほど兼ね備えていない。

問題は、ムハンマド皇太子以上に根深い。皇太子が権力の座に就くためのプロセスこそが問題の核心なのだ。ムハンマド皇太子が国王のお気に入りであっても、忠誠委員会が彼を承認しない限り後継者としての立場は磐石とは言えない。

ムハンマド皇太子は、大勢いる初代国王の孫たちの大半を飛び越えてきた。しかし、ずっと年配者が牛耳ってきた権力の牙城を壊してサウジ王位を継承するという同皇太子の計画にとって、カショギ記者の失踪問題が命取りになるかもしれない。実際、解決策を求めてトルコのエルドアン大統領に電話したのは父親のサルマン国王(82)だった。

今回の記者失踪事件において、現時点でほぼ無視されている核心的な問題は、サウジが他国との共同歩調に戻るのか、それとも真の「のけ者国家」へと向かうのか、ということだ。

ムハンマド皇太子はすでに、自身の目的達成に中心的役割を担うはずだった主な同調者や支持者の一部を失った。23日からリヤドで開催される自慢の経済フォーラム「砂漠のダボス会議」は、自身の改革「ビジョン2030」に乗り出す上で主要な役割を担うはずだった。

しかし、カショギ記者が行方不明になってから数日たっても事件の真相究明に腰の重いサウジに対し、同会議の主要スポンサーや企業経営者からの撤退が相次ぎ、会議自体が宙に浮いている。

ムハンマド皇太子が、サウジの改革や国を率いるための課題に立ち向かうことができる人物かどうかについては、ますます疑わしくなっている。実際のところ、同皇太子が単独支配するわけでも、ライバルがいないわけでもない。王族幹部の支持を勝ち取って真の後継者となるには、プロセスが存在し、カショギ問題で同皇太子が越えてしまったかもしれない「レッドライン(越えてはならない一線)」がある。

最も肝要なのは、皇太子自身やサウジに不利な関心をあまり向けさせないようにすることだ。同国はまさに文字通り、西側主要国、特に米国の主な機関への寄付だけでなく、ロビイストやイメージコンサルタント会社に巨額のカネをつぎ込んできた。その狙いは、こうしたイメージを決して修復不可能なほど色あせないようにすることだ。

サウジは当面、ムハンマド皇太子という個人と一蓮托生のようだ。だが、皇太子の注意深くつくられたイメージは今にも崩れようとしている。

トランプ大統領は、いまだにサウジ王族から歓迎を受け、クシュナー氏も何時間にも及ぶ電話や面会によってムハンマド皇太子との個人的関係を強固なものにしている。

それでも結局、米国の中東政策においてムハンマド皇太子が中心でいられるかどうかは依然として疑わしいのである。

*筆者は、米紙ニューヨーク・タイムズや米CBSテレビの元特派員。著書に「A Shattered Peace: Versailles 1919 and the Price We Pay Today」がある。

*本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。
https://jp.reuters.com/article/column-saudi-idJPKCN1MQ0T3
 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
1. 2018年10月16日 19:25:00 : ZzavsvoOaU : Pa801KbHuOM[25] 報告
サウジが45年ぶりに破ったタブー、原油の「政治的武器」利用示唆か
Javier Blas
2018年10月16日 12:13 JST
懲罰的な措置が取られれば「より強い措置」で報復するとサウジ
サウジに脅しを実行する覚悟があると考える向きはほとんどいない

Khalid Al-Falih, Saudi Arabia's energy and industry minister.
Photographer: Akos Stiller/Bloomberg
世界最大の原油輸出国サウジアラビアにとって、過去45年間それはタブーと考えられてきた。しかし、サウジが週末に出した声明は、原油資産の「政治的武器」としての利用を示唆する遠回しな脅しと多くの人が受け止めた。同国を中心とするアラブ石油輸出国機構(OAPEC)が石油輸出を禁止した1973年以降、その種の揺さぶりをわれわれは耳にしたことがなかった。
  サウジは14日、米紙ワシントン・ポストのコラムニストとして活動していたジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏の失踪に関係してサウジへの懲罰的な措置が取られれば、「より強い措置」で報復するとの声明を発表。サウジ経済には「グローバル経済で影響力の大きい不可欠な役割がある」と言明し、同国の石油資産に暗に言及した。
  ベテランの石油輸出国機構(OPEC)ウオッチャーであるIHSマークイットのコンサルタント、ロジャー・ディワン氏は、サウジの声明が「石油市場の絶対的なタブー」を犯したと指摘する。
  サウジに脅しを実行する覚悟があると考える向きはほとんどいないとしても、武器としての原油の利用をほのめかしただけで、経済の安定を支える力という地位を目指してきた同国の長年の努力を損なうことになる。
  ゴールドマン・サックスの商品リサーチ責任者ジェフリー・カリー氏は、原油市場に影響を与える中東の緊張が今や「サウジを巻き込む形で拡大した」との認識を示した。
  サウジ国有のニュースネットワークを統括するトルキ・ダクヒル氏は「トランプ米大統領が1バレル=80ドルの原油価格に腹を立てるとしても、100ドルから200ドル、場合によってはその倍に価格が上昇する可能性を誰も排除すべきでない」と論説記事で主張し、不安を増幅させた。
  ワシントンのサウジ大使館はその後、ダクヒル氏は同国の公式見解を代弁していないと説明。石油と政治を混同しないという長年の政策に変更はないとサウジ当局者らも非公式に語った。

原題:Saudi Arabia Breaks 45-Year Taboo With Veiled Oil Weapon Threat(抜粋)

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-10-16/PGO5826S972901?srnd=cojp-v2

2. 2018年10月16日 19:38:17 : ZzavsvoOaU : Pa801KbHuOM[26] 報告
オピニオン】正義感に駆られてサウジを見捨てるな
トルコのイスタンブールにあるサウジアラビア領事館(15日)

By Walter Russell Mead
2018 年 10 月 16 日 14:01 JST

――筆者のウォルター・ラッセル・ミードは「グローバルビュー」欄担当コラムニスト

***

 反体制派のサウジアラビア人記者ジャマル・カショギ氏がトルコのイスタンブールにあるサウジ領事館で殺害されたとされる事件は(事実であれば)、それ自体恐ろしいことだが、これによって噴出しかねない事態は、さらに恐ろしいものだ。ムスリム同胞団、トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン大統領、イランの宗教指導者らは、遺体に群がり、罪なき1人の男性の死から、政治的利益を得ることを狙っている。

 カショギ氏は、非常に行動的でじっとしていられないサウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子にとって、目の上のこぶのような存在だった。ムハンマド皇太子が直面している一連の問題は、サウド王家がこれまで経験したことのない類いのものだ。敵対的で尊大で野心的なイランは、バグダッドからダマスカスを経てベイルートに至る地域に「シーア派三日月地帯」の刻印を容赦なく刻み込んだ。米国の石油と天然ガス生産の急拡大は、石油輸出国機構(OPEC)を弱体化させた。ムスリム同胞団に好意的でオスマン帝国のかつての栄光再現の夢を抱いているトルコは、サウジをイスラム教スンニ派の世界を代表する勢力の地位から引きずり下ろそうとしている。ロシアは、この地域での影響力を取り戻そうとしている。そしてサウジ国内では、より多くの機会と政府のより良いガバナンスを求める国民が増えている。しかし、伝統的な王政国家は21世紀に対応する準備をほとんど整えていない。

 こうした混乱と懸念の中で、MBS(ムハンマド・ビン・サルマン)現象が始まったのである。サウジは、自らの地位を高めるため、イエメンでの戦争や国営石油会社アラムコの民営化など、一連の熱狂的な行動に乗り出した。一方、ムハンマド皇太子は、だまされやすい米国のエリート階層を懐柔し、自らを民主主義者だと信じ込ませた。

 それはしばらくの間、効果を発揮した。だまされやすさは、米国に最も多く存在する天然資源だからだ。だが、カショギ氏の死により、最もお人よしの観測者でさえ、皇太子はせいぜいのところ近代化した専制君主であり、独裁的な力を使って同国を未来に導いていこうとしていることが分かった。つまり、皇太子はトマス・ジェファーソンではなく、ピョートル1世なのだ。最悪の場合、皇太子はギリシャ神話のパエトンのような結末を迎える可能性がある。パエトンは太陽の戦車を乗りこなそうとして、馬を制御できなくなった半神だ。

 サウジの変革は、順調には進んでいない。アラムコの民営化は遅れているし、野心的な経済再生計画「ビジョン2030」はますます達成困難になっているように見える。皇太子の対外政策は素晴らしいものではなく、混沌(こんとん)としたものに見えるうえ、イスタンブールでの大失敗は最初のつまずきではなかった。昨年、レバノンのサード・ハリリ首相を拘束したことや、カタールを外交的に孤立させようとして失敗したことは、名君の手腕ではなかった。サウジの計画性のない期待外れのシリア戦略も、イエメンへの軍事介入も同様だ。イエメンへの軍事介入は、サウジに目立った利益をもたらさない一方で、人道的危機を生じさせた。

 カショギ氏の問題も、ほぼ同じだ。だが、今回の問題は、皇太子による他の失敗よりも、彼が根気強く築き上げようとしてきた国際舞台での名声を失いかねない危機だ。サウジは無罪を証明する話を創作しようとしているようではあるが――。

 マイク・ポンペオ米国務長官は、混乱に幾分かの秩序をもたらすため、急きょリヤドに向かっているが、長官は中東の厳然たる事実によく通じている。長官は皇太子が牛耳るサウジアラビアについて、独裁的なイモムシがリベラルなチョウに姿を変えようとしているわけではないことを知っている。だが、トルコもイランも同様だ。加えて、重要な問題において、米国とサウジの利害は一致している。米国は中東の国であろうとなかろうと、一つの国が世界の石油の蛇口をコントロールしないことを確実にしたいと思っている。それは、サウジアラビアが独立と安定を維持しなければならないことを意味する。

 米国がやってはいけないことが2つある。1つはカショギ氏の殺害をなかったこととして覆い隠すこと。同氏の失踪事件はサウジの立場を傷つけた。そこには米議会での地位も含まれる。ポンペオ長官はサウジの行為が米国との同盟関係を弱体化させ、最終的には危うくするという明確なメッセージを伝える必要がある。2つ目は、サウジの脅しにひるむこと。1860年代の南北戦争時代に南軍が綿花産業を支配する「キング・コットン」の力を過大評価したように、現在のサウジは石油を支配する「キング・オイル」としての力を過信する傾向がある。

 一方でイランとの核合意(維持の)大合唱や(トルコ大統領である)エルドアン支持者、ムスリム同胞団支持者が求めるもの――つまり、正義に駆られて米・サウジ同盟を解消すること――を実行するのは愚かな過剰反応であり、米国の敵対者たちの思うつぼとなる。その結果、サウジをさらに無謀な道に走らせる恐れがある。フランスの情報機関は1985年、グリーンピースの活動船レインボー・ウォーリア号を爆破し、罪のない男性1人が死亡したが、フランスは欧州連合(EU)、北大西洋条約機構(NATO)のいずれからも追放されなかった。

 ポンペオ長官は、ムハンマド皇太子をおだてたり、突き放したり、あるいは自由にさせることなく事態の本質を把握する必要がある。それはサウジが不安定な状態にあるということだ。サウジは外交のバランスと冷静さを取り戻すため、落ち着かなければならない。そしてそれを可能にする保証を提供できるのは米国だけである。この保証によりイラン封じ込めや中東地域の安定化を目指した政策でサウジ(およびイスラエル)との協調が可能になる。またサウジが国内で推進している経済改革を促すことにもつながる。ポンペオ長官は、サウジからの重大な挑発に対して相応の重みをもった反応を示しつつ、冷静で慎重な政策が同国の独立と改革に対する米国からの継続的支援につながるとサウジ政府当局者を確信させなければならない。

関連記事
サウジ政府、記者「誤って殺害」との発表を検討
トランプ氏、サウジに国務長官派遣へ 記者殺害疑惑巡り
サウジ投資立国の夢に暗雲、欧米財界首脳らの会議欠席相次ぐ

▲上へ      ★阿修羅♪ > 経世済民128掲示板 次へ  前へ

  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法

▲上へ      ★阿修羅♪ > 経世済民128掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
経世済民128掲示板  
次へ