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ゴーン法廷発言に見える「起死回生」のしたたかな抗戦術(ダイヤモンド・オンライン)
http://www.asyura2.com/18/hasan130/msg/536.html
投稿者 赤かぶ 日時 2019 年 1 月 11 日 14:07:25: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

ゴーン法廷発言に見える「起死回生」のしたたかな抗戦術
https://diamond.jp/articles/-/190578
2019.1.11 鈴木貴博:百年コンサルティング代表  ダイヤモンド・オンライン


ゴーン氏の法廷での発言を聞くと、起死回生のポイントを冷静に見据えているように感じる。元カリスマ経営者が模索しているであろう抗戦術を読み解く 写真:ユニフォトプレス


東京地検特捜部が逮捕した
カルロス・ゴーンという男の手強さ


 2019年1月8日、日産自動車のカルロス・ゴーン前会長が、逮捕から50日ぶりに姿を現しました。この日、東京地裁で開かれた勾留理由開示手続きの場で、身の潔白を訴えたのです。主要新聞各紙は、この内容を一面で報じました。

 とはいえ、報道を見る限り「サプライズな情報はなかった」というのが主要メディアの反応です。いったいゴーン氏は何を主張しようとしているのでしょうか。

 私は大企業経営者向けの経営コンサルティングという仕事に携わって来た関係で、今回のゴーン氏の行動からある狙いを感じました。本稿ではそのことについて述べてみたいと思います。

 さて、法律に詳しい知人の話では、今回の件を含め検察と徹底抗戦するカルロス・ゴーン氏の姿勢は、今後の展開においてあまり良いことはないと言います。外圧で早期釈放というシナリオが噂される一方で、従来の日本の「人質司法」の前例に則れば、最悪の場合、容疑を否認する限り証拠隠滅の可能性があるということで、今後半年近く拘留が続く可能性すらあるというのです。

 同時に、限られた弁護士との接見を通じて、ゴーン氏は日本の司法制度がどのようなもので、自分の立場や今後の見通しはどうなりそうかといった、法律家の立場からの正しいアドバイスも受けているはずだといいます。

 ではなぜ、ゴーン氏は早期保釈につながらない今回のような行動を取っているのでしょうか。

 そもそも、私のような経営の専門家の立場から見て重要なことは、カルロス・ゴーンという男は突出した闘士だということです。いわゆる日本のサラリーマン経営者と違って、ルノークラスのグローバル企業のトップに就くような人材は、激烈な社内の権力闘争を勝ち上がって来た「生き残り組」なのです。

 人生の中で何度も危機的な戦いに直面し、それを勝ち上がって来た。その意味で、突然の逮捕という不測の事態に直面しても、並の日本人のように簡単に心が折れたりはしないはずです。むしろ今回の出来事を「新たな戦いが始まった」と捉え、その戦いに全精力を集中する。東京地検特捜部が逮捕したのは、そんな人物なのです。

 ここからは想像ですが、ゴーン氏はこの状況から「何が勝ち取れるか、何は捨てなければいけないか」を冷静に分析して、勝ち取れるものに意識を集中しようとしているように感じます。高度な戦略家であり経営者である人物としては、おそらくそうしたことを考えて行動に移す習慣が身に付いているはずなので、この想定はそう外れていないと思います。

 弁護士から正しくアドバイスが行っているという前提で考えれば、ゴーン氏には次のような情報が伝わっていると思われます。

(1)日本の法廷では、国策捜査の判決はどれだけ無罪を主張しても、どれだけ客観的に反証を挙げられたとしても、判決は有罪になるケースが多い。

(2)ある程度検察に協力すれば早期保釈もあり得るが、無罪を主張する限りは拘留が続く。

(3)日本の裁判官は、無罪を主張する被疑者に対して「反省がない」と捉え、より悪い判決を下す傾向がある。

 ゴーン氏はこれらを理解しているはずでしょう。

ゴーン氏が冷静に見据える
「何を捨て、何を勝ち取るか」


 では、その状況でゴーン氏は何を勝ち取ろうとしているのでしょうか。

 これも推測ですが、今回の法廷での立ち居振る舞いから分析するに、ゴーン氏には2つの狙いがあるように感じられます。

 1つは母国フランスへのアピールです。この後、執行猶予になろうが(確率は低いようですが)実刑になろうが、最終的にゴーン氏は母国フランスに戻って晩年を過ごすことになります。その際に「無実にもかかわらず長期拘留される中で抵抗し、日本政府と闘った男である」という立ち位置を勝ち取ることを、重要視しているように思います。

 日本の司法制度で指摘される「推定有罪」「代用監獄制度」「容疑者の人権剥奪」などの問題については、これまで何度も国際世論から批判を受けています。しかし、こうした考え方や仕組みが国内の治安安定に大きく役立っていることから、我が国では変わる様子がありません。

 そしてゴーン氏の立場から見ても、今回もその司法の方針が変わる可能性はないという判断になるでしょう。しかし、この状況を利用し苦境に身を置き続けていれば、フランス国内では「ゴーン氏はひどく前近代的な日本の司法制度と対決し続けている」という報道が、何度もなされるようになるはずです。

 ちょうど今問題になっている韓国の徴用工問題において、韓国の司法が変わる可能性が1ミリもない一方で、韓国が有罪判決を出せば出すほど日本国内で大きな政治問題として話題になるのと、状況は同じです。

「検察に擦り寄るメリットはない」とゴーン氏が判断したことを前提とすれば、法廷で「アイ・アム・イノセント」(私は無実です)を繰り返した主張の意図は、これまで検察側の情報ばかりが一方的にリークされている状況で、ゴーン氏の意見はそれと正反対であることを、主に母国フランスに対して最大限伝えようということでしょう。

主戦場は「特別背任」に
日産は本当に損失を被ったのか


 もう1つ、これをゴーン氏が「戦いだ」と考えた場合に、今回の法廷でのアピールについて気づく点があります。今自分を縛っている鎖の中で、「一番弱いパーツはどれなのか」をゴーン氏は考えたのではないかということです。

 今回は、日産の一部の経営陣が内部告発として準備を進め、東京地検特捜部がそれに協力する形でカルロス・ゴーン氏の逮捕に持ち込みました。その構図の中で、一番困惑しているのは裁判官です。サラリーマン的な立場にある日本の裁判官が、思いがけず東京地検と国際世論の板挟みになった上、世界的に注目される立場に追い込まれてしまったからです。

 その裁判官に対して、怒りをぶつけるのでもなくオーバーなジェスチャーでアピールするのでもなく、ひたすら淡々と「私は無実です」と語りかけ、自分を公正に扱うことがいかに人間として重要なことなのかを裁判官に伝えることに、ゴーン氏は徹していたようです。これは、かつて日産の経営が危機に瀕していた際、ゴーン氏が日産のサラリーマン社員たちに淡々と訴えかけていたのと同じコミュニケーション・スタイルです。

 法律の専門家に聞くと、裁判になった段階で今回の最大の争点は、最初の逮捕理由となった虚偽記載のような形式犯ではなく、後の再逮捕の理由とされた特別背任が成立するかどうかだと言います。報道では、私的な金融取引の損失を日産に付け替えようとしたことから、特別背任はクロであるかのように言われていますが、法律的に言えば、特別背任の成立には「実質的な損害があったかどうか」が重要で、そこについては事実を争う余地があると言います。

 損失付け替えについては、金融取引の契約の権利が一時的にゴーン氏から日産に移ったものの、それがゴーン氏に戻されるまでの間に同社が実質的な損失を被っていないことなど、いくつかの議論があります。

 また、契約の権利をゴーン氏に戻す際に信用保証を取り付けてもらったサウジの投資家へ、見返りとして約16億円が供与されたことについても、政治的なトラブル回避への謝礼だったといった説があります。

 現時点では何が正しいのか判断できませんが、もしそれらの議論の中に真実があるとすれば、確かに日産には「実質的な損害は与えていない」のかもしれません。ここはゴーン氏が法廷で強く主張していた点です。

ゴーン氏は検察ではなく
裁判官を戦う相手に選んだ


 実際に裁判が始まれば、おそらくゴーン氏は1月8日と同じような毅然とした態度で、淡々と身の潔白を裁判官に訴えかける姿勢を取り続けるでしょう。これは裁判官にとって、ものすごいプレッシャーになると思います。ゴーン氏は検察ではなく裁判官を戦う相手に選んだというのが、私が法廷でのやりとりから感じたことです。

 フランスは「巌窟王」の本家です。客観的には弱い立場に見えるゴーン氏ですが、このように「突き崩せるポイントに集中して戦う」という態度から、私たちビジネスパーソンも学べる部分があると思います。

 フランス政府も依然、推定無罪のゴーン氏を現役のルノー会長として支援する立場を表明しています。裁判の行方だけでなく、それ以降の政治問題としてもゴーン氏の戦いが事態をどう変えていくのか、当面目を外すことができません。

(百年コンサルティング代表 鈴木貴博)


















 

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コメント
1. 2019年1月11日 15:03:38 : vopBsAEHwo : KEj3qWOfJC0[185] 報告

「百年コンサルティング代表 鈴木貴博」

文章の体裁からすると完全にゴーン教の信者だな。少し気持ちが悪い。

あるいは日本の世論に訴える戦略を立て、それを実行している気もする。

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