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Unpersons 完全に存在を無視される人々 The Anti-Imperial Report(マスコミに載らない海外
http://www.asyura2.com/18/kokusai22/msg/488.html
投稿者 赤かぶ 日時 2018 年 4 月 22 日 13:42:46: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

Unpersons 完全に存在を無視される人々 The Anti-Imperial Report
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2018/04/unpersons-the-a.html
2018年4月21日 マスコミに載らない海外記事


The Anti-Imperial Report
William Blum

2018年4月18日

アメリカ政権や、主要マスコミや、アメリカ国民が、反ロシアの動きに極めて容易に乗る理由の一つは、もちろん、ソ連の遺産のおかげだ。あの時期の、あらゆる実際の犯罪や欠点に加えて、アメリカは始終、アメリカ国民の反モスクワ感情をあおるための多くのでっち上げ主張を付け足していた。そういう行為は止まっていない。2016年の共和党大統領予備選挙ディベート中、候補者のベン・カーソン (現アメリカ合州国住宅都市開発長官)が、うっかりこう述べた。“ヨシフ・スターリンは、もしアメリカを倒したければ、三つのことを破壊しなければならないものが三つあると言った。アメリカ人の精神的生活、アメリカ人の愛国心と、アメリカ人の道義だ。”これは、長年、ソ連指導者と、あらゆるアメリカ人を非難するよう作り出されていた多くのスターリン主義者“発言”の亜種だ。引用は全くのウソだったが、ディベートの司会者たちも、他の候補者たちも話の正確さに何の疑問も投げかけなかった。もちろんしないのだ。

我々の頭に年中たたき込まれているスターリン主義のもう一つの特徴は、政治的、思想的に失脚し、完全に存在を無視される人々“non-person”あるいは“unperson”、例えば、かつて有名だった政府高官や作家が、何か言ったことや、行ったことが原因で、スターリン主義政権の不興を買い、その後、もっと酷いことにはならずとも、隠遁生活を強いられる人々だ。古典的小説『1984年』で、ジョージ・オーウェルが“既に完全に存在を無視される人、unpersonについて書いている。彼は存在しなかった。彼は決して存在していなかったのだ。” 最近のレックス・ティラーソン国務長官の突然の解雇で、私はこれを思い出した。国務省プロパガンダに、長年異議を申し立ててきたAP社の勇敢な記者、マシュー・リーが、4月1日の記事でこう書いた。


ツイートによる突然の解雇が週末に発効して以来、レックス・ティラーソンは国務省ウェブサイトから全く消滅した。

国務省ホームページのトップの“ティラーソン国務長官”リンクは、土曜日に、突如消滅し、総称的な“国務長官”タブに置き換えられた。クリックすると、閲覧者に、ジョン・サリバン国務副長官が“2018年4月1日付けで、国務長官代行になった”と言う簡単な情報が載ったページに行く。2017年6月に、サリバンが、国務副長官任命書類に署名する写真が掲載されているが、指導部の変化については何の説明もない。

この変化に加え、ティラーソンの演説、出張や、他のイベントにつながっていたリンクは、今はサリバンへのものになっている。第69代国務長官としての、ティラーソンの経歴へのリンクは、“申し訳ありませんが、該当ページはありません”というメッセージが表示される。このメッセージについて知らせられた後、国務省はリンクを復活させ、ティラーソンの任期中のアーカイブ・ページ閲覧が可能になった。


一番良く反復された冷戦中の反共産主義神話は、もちろん、頻繁に引用された - いや永遠に引用される! - ニキータ・フルシチョフの台詞だ。“我々が、あなた方を葬るだろう。” 1956年11月20日、ニューヨーク・タイムズはこう報じた。“昨晩、共存について発言して、共産主義は、資本主義を打ち負かすために戦争に訴える必要はないとフルシチョフは言った。“あなたがたが、好もうと好むまいとにかかわらず、歴史は我々の側にある”彼は言った。“我々が、あなた方を葬るだろう。”

明らかに、いかなる軍事的脅威でもなかった。ところが、無数の人々は、そういうのもとして、永遠に引用している。(注1)事の顛末として、共産主義、あるいは社会主義が、資本主義を葬っただろうか? そうではない。だが資本主義者が、そうだと考えたがる理由 - 資本主義の方が、社会・経済体制が優れていたからではない。資本主義が、世界で卓越した体制として続いているのは、主として、軍事力と、CIA秘密行動との組み合わせのおかげだ。ベトナム、カンボジア、ラオス、フィリピン、グアテマラ、ハイチ、エクアドル、コンゴ、ブラジル、ドミニカ共和国、チリ、アンゴラ、グレナダ、ニカラグア、ブルガリア、アルバニア、アフガニスタン、ユーゴスラビア、エルサルバドル、その他、その他、その他における社会主義勢力を救いようがないほど損なったのは、この組み合わせだった。

もしこれらの運動がアメリカの干渉無しに発展することが許されたら、一体どのような社会が生まれていたのか、我々は決して知ることができない。

政治暗殺 政治プロパガンダ

ソ連/ロシアに対する冷戦の戦いで、政治プロパガンダという点では、アメリカ合州国が長年優勢を維持していた。販売促進キャンペーン、宣伝、大衆の心理的操作、おとり商法や、他の様々なマディソン街の新機軸について、ロシア人が一体知っていただろう。イギリスでの二人のロシア人、セルゲイ・スクリパリと彼の娘に対する毒ガス攻撃に対して、アメリカの主要メディアと、ヨーロッパのメディアが一体何をしたかご覧願いたい。ロシアの犯罪行為を疑っている人が、欧米に一体何人いるだろう?

ここで、ウゴ・チャベスの件を検討しよう。2013年に彼が亡くなった際、私は以下のように書いた。“チャベスのように、58歳という若い年で人が亡くなると、私は状況を疑わざるを得ない。良くならない癌、難治の呼吸器感染症、深刻な心臓発作、次から次に … 冷戦中、CIAが、痕跡を残さずに人を殺せる物質を熱心に開発しようと活動していたことは良く知られている。ベネズエラ政府が、解剖時に、ありとあらゆる調査を行うことを私は期待したい。”(どうやら、何も行われなかったようだ。)

2011年12月、既に癌を治療していたチャベスが、wondered out loud:“連中が癌をまん延させる技術を発明していて、我々がそれについて、50年間も知ることができないとしたら奇妙ではないか?”ベネズエラ大統領は、アルゼンチンの左翼大統領、クリスティーナ・フェルナンデス・デ・キルチネルが、甲状腺癌と診断されたと発表した翌日にそう語っていたのだ。他の三人の著名左翼中南米指導者が癌を患っていると診断された後のことだ。ブラジル大統領のジルマ・ルセフ; パラグアイのフェルナンド・ルゴ、そして、元ブラジル大統領ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ。

“エボ、気をつけなさい。コレア、用心しなさい。我々はわからないだけだ”チャベス は、いずれも主要左翼のボリビア大統領エボ・モラレスと、エクアドル大統領ラファエル・コレアに言っていた。

チャベスは、自分自身何百回も、時に奇想天外なCIA暗殺策謀未遂の標的になっていたフィデル・カストロから、警戒するよう言われたと語っていた。“フィデルは、いつも私に言っていた。‘チャベス、気をつけろ。連中は技術を開発しているぞ。あなたは非常に軽率だ。食べるものには気をつけろ、連中があなたに出す食事に … 針一本で、得体の知れないものを注入できるのだから。”(注2)

ベネズエラ新大統領ニコラス・マドゥロが、チャベスの死に、アメリカが関与した可能性を示唆すると、アメリカ合州国が、2002年に、一時的なチャベス打倒で重要な役割を演じていたにもかかわらず、アメリカ国務省は、主張は“不条理”だと言った。チャベスが殺害された可能性について触れたアメリカ主流マスコミを、私は一社も知らない。

何も提示できる証拠はないが(イギリスでの毒ガス攻撃というロシアの犯罪なるものの証拠として提示されたものとて、同じようなものだが)ウゴ・チャベスは実際、アメリカ合州国によって殺害されたのだと、私自身は考えている。だが、イギリスの事件とは違って、私としては、動機を挙げることができる。アメリカ帝国主義に対してやまない、するチャベスの敵意や、そのような世界的政治指導者たちに対し、50回以上の暗殺を企てたCIAの実績を考えれば、彼の病気と死亡が、仕掛けられたものでなかったら、CIAは役目を果たしていないことになる。だが、世界中のマスコミは、そのような“陰謀”論は徹底的に無視し、より“適切な”機会、つまり、連中お気に入りの悪漢ロシアが関与するものに注力して活躍している。

イギリスのテリーザ・メイ首相と、無作法なボリス・ジョンソン外務大臣に話す機会がもしあれば、私は二人にこう質問したい。“対スクリパリ毒ガス攻撃で、ロシアが黒幕でないことが判明した場合、一体何というつもりですか?”乞うご期待。

冷戦反共産主義の他の興味深いいくつかの例

その間ブラジルでは、当局により、約500人が殺害されたり、失踪したりした、1964年-1985年の軍事独裁制への回帰願望という郷愁が進展しつつある。当時、支配者の将軍連中が、自分たちの権力を強化し、連中が“共産主義”と呼ぶものを排除するための取り組みで、将軍たちは、電気ショックや心理的拷問を含む組織的な残虐行為を活用していた。連中は、連中の犠牲者の極めて幼い子供たちの多くを奪い、子供たちを連中の支持者に与え、子供たちはそれを自分の両親と思い込んだのだ。

現在のブラジルで、犯罪は主要な問題で、独裁支配の古き良き昔への回帰願望の主な理由だ。2017年のある世論調査によれば、ブラジル国民の43パーセントが、少なくとも軍事支配の一時的復活を支持しており、2016年の35パーセントから増えている。テロであれ、路上犯罪であれ、暴力に対する恐怖が、独裁主義的政党支持をたきつけ、フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領から、オーストリアのセバスティアン・クルス首相から、古き良きアメリカのトランプなる御仁に至るまで、世界中で、犯罪に厳しく、移民反対の綱領のポピュリスト政治指導者支持を強化している。

“ありがとう、あなたのおかげで、ブラジルは、キューバにならなかった!”群衆が、ブラジルでの最近のデモで唱和し、怒鳴り声で称賛する人々もいた。(注3)

これは実に皮肉の極みだ。こうした人々の大半は、飢えと無縁ではなく、家賃支払いで苦労していて、必要な医療や教育を受ける余裕がない可能性が極めて高い。それなのにt、そのような貧困が事実上、存在していない国に反対して、彼らは叫んでいるのだ。

もちろん、アメリカ合州国は、1964年 ブラジル民主主義打倒で重要な役割を果たした。そうでなかったら、どうなっていただろう? クーデターの二日後、1964年4月3日のリンドン・B・ジョンソン大統領と、汎アメリカ問題担当国務副長官トーマス・マンとの間のこの電話会話がある。

マン: ブラジルに関して、私と同様に、嬉しく思っておられたら良いのですが。

LBJ: 嬉しく思うよ。

マン: ここ三年間に西半球で起きたことの中で最も重要な出来事だと思います。

LBJ: 彼らには、我々を怒鳴りつけるのではなく、称賛して欲しいな。(注4)

この人物は恥ずかしく思ったことはないのだろうか?

自分の偉さを認めさせようと躍起になって、我が大統領は、軍事予算拡大にも便乗した。エストニア、ラトビアとリトアニアの大統領たちに向かって、彼らの国々に、NATOに対し、より多く拠出するよう強いたことで、自分は“称賛”されるべきだと言ったのだ。トランプに、一体それがどうして良いことか尋ねる勇気がある大統領は誰一人いなかった。例えば、何百万ドルの一部は、自国民の生活の質を良くするために使うことができたはずだと指摘して。

数日後、ホワイト・ハウスでのイースター卵転がしで、大統領は“子供の集団にむかって、軍事支出を7000億ドルに増やしたことを自慢した。” 幼い子供たちが一体どう解釈したか想像できる。“大統領”と呼ばれるこの人物が、自分たちの医療や教育、交通機関や環境に使うことが可能なはずの膨大な額のお金が、そうではなく人々を殺害するのに使用される様々な兵器に使われるのだと語ったことに彼らはいつの日か気がつくだろうか?

この人物の自我要求の強さは誇張のしようがない。ワシントン・ポストは、トランプが、リトアニア大統領にこう指示したと報じている。


大統領執務室で、彼女がしたのと全く同じように、カメラの前で、彼を称賛するよう。やむなく、彼女は、NATOに対する変化は、アメリカ合州国無しでは、あり得なかったし、アメリカの‘極めて重要な意見、極めて重要な指導力’は大切だと述べた。トランプは彼女にさらに迫った。 ‘ドナルド・トランプは、NATOに影響を与えましたか?’ 彼女が、トランプが影響を与えたと認めた際、部屋にいた人々は笑った。(注5)


室内にいた何人かが笑ったのは良いことだ。希望はすっかり失われたと私は思い始めていたのだ。

我々が称賛するスターたち

無数の有名人が性犯罪者であることを暴露され、辞職や退職を強いられているのは、アメリカが道徳的に成熟している証しだろうか?

そうかも知れない。ある程度は。そう期待したい。

だがもし、トーク番組や他のメディアが、戦犯、拷問者、病的虚言者や大量殺人者というとんでもない連中を、ゲストとして招き、褒めたたえるのを止めてくれたら、もっと感心するだろう。ジョージ・W・ブッシュ、ディック・チェイニー、マデレーン・オルブライト、コリン・パウエル、コンドリーザ・ライス、ヒラリー・クリントン、ビル・クリントン、ヘンリー・キッシンジャー、ドナルド・ラムズフェルド、ジョン・ボルトンなどの連中や、多くの軍幹部を。



1. 非常に長い、冷戦反共プロパガンダ記事としては、Morris Kominsky The Hoaxers (1970)を参照
2. The Guardian (London), December 29, 2011
3. Washington Post, March 16, 2018
4. Michael Beschloss, Taking Charge: The White House Tapes 1963-1964 (1997), p.306
5. Washington Post, April 5, 2018

筆者がWilliam Blumであることを明記し、williamblum.orgへのリンクを置いてある限り、本記事のどの部分でも、許可なしに配布可能。

記事原文のurl:https://williamblum.org/aer/read/157

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