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中国の宇宙ベンチャーが誇示した技術力の高さ 人工衛星からロケットの打ち上げ撮影(ニューズウィーク)
http://www.asyura2.com/18/kokusai23/msg/853.html
投稿者 赤かぶ 日時 2018 年 9 月 14 日 22:43:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

中国の宇宙ベンチャーが誇示した技術力の高さ 人工衛星からロケットの打ち上げ撮影
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/09/post-10958.php
2018年9月14日(金)15時15分 鳥嶋真也 ニューズウィーク


中国の宇宙ベンチャー企業・長光衛星技術有限公司の地球観測衛星「吉林一号」が撮影したロケットの打ち上げ (C) Chang Guang Satellite Technology Co., Ltd.


中国の宇宙ベンチャー企業・長光衛星技術有限公司は2018年9月7日、自社の人工衛星を使って、地上から打ち上げられたロケットを撮影することに成功した。さらにその数日後には国際宇宙ステーションを撮影することにも成功。衛星からロケットや他の衛星を撮影することは難しく、世界に高い技術を見せつけた。

■技術力の高さが注目されていた長光衛星技術有限公司

長光衛星技術有限公司(以下、長光)は2014年に設立された企業で、32人の投資家や、中国科学アカデミー、吉林省政府などが資金を提供している。

同社は人工衛星やUAV(無人航空機)の開発や運用、そして撮影したデータの販売などを事業としており、2015年には初の衛星の打ち上げに成功。その後も続々と衛星を宇宙に送り、現在では10機もの衛星を運用している。

長光が技術開発の拠点を置く吉林省にちなみ、同社の衛星はすべて「吉林一号」という名前をもっている。それぞれは100〜200kg程度の小型衛星で、地球を南北に回る太陽同期軌道から、地球観測を行っている。

吉林一号は主に、約1mという高い分解能で、カラーの4K HD動画や静止画が撮影できる能力をもつ。また、分解能70cmという高い性能で地表を細かく撮像できる衛星や、技術試験衛星も打ち上げている。

さらに、10機もの衛星をもっていることから、地表のあらゆる地点を高い頻度で観測することもできる。

画像データは測量や交通、環境保護、農業、ビッグ・データなどの分野で活用されており、過去には行方不明になった、マレーシア航空370便の捜索などでも活躍。近年、雨後の筍のように乱立する中国の宇宙ベンチャーの中でも、同社はひときわ高い成果を残している。

■ロケットの打ち上げの撮影に成功

長光の技術力の高さはかねてより注目されていたが、それを誰でもわかる形でアピールしたのが、9月7日に公開された動画だった。

この動画は宇宙を飛ぶ吉林一号から撮影されたもので、この日打ち上げられた、中国の別のベンチャー企業のロケットを、発射の瞬間からその後の飛行に至るまで克明に捉えたものだった。

事前に打ち上げ時刻や飛行方向などを知らされていたことは間違いないだろうし、またあとで動画処理も行われた可能性もあるが、それでも高速で飛ぶロケットを、それを大きく超える高速で宇宙を飛ぶ衛星から、ぶれずに、そして高解像度で撮影できたのは、カメラの性能もさることながら、吉林一号の姿勢制御能力(機体の姿勢を一定に保ったり、撮影する方向に向け続けたりする能力)も高いものと考えられる。

中国长光卫星拍到国内火箭升空精彩时刻



■宇宙から国際宇宙ステーションの撮影にも成功

またその翌日には、吉林一号から撮影した、国際宇宙ステーション(ISS)の画像も公開された。このとき、ISSは地表から高度約400km、吉林一号は高度640kmを飛んでいた。撮影時の相対速度など詳しい状況は不明だが、両者の軌道は大きく異なるため、かなりの速度差があったものと考えられる。

軌道上の衛星を別の衛星から撮影した例はこれまでにもあるが、相対速度差が大きいため、不鮮明な画像になりがちである。ISSは巨大な衛星ではあるとはいえ、ここまで鮮明に撮影できたのは、ロケットの映像と同様、吉林一号の性能と、同社の技術力の高さを物語っている。

        
吉林一号が撮影した国際宇宙ステーション。このとき、両者ともまったく異なる方向に高速で移動していた (C) Chang Guang Satellite Technology Co., Ltd.

もちろん、過去に米国などが打ち上げた偵察衛星や、民間の商業用の地球観測衛星でも、同じことは可能だったかもしれないが、実際にやってみせ、それを広く公表した意義は大きい。

同社ではこのほかにもさまざまな画像や映像を公開しており、今後、さらに新たな、そして多くの衛星の打ち上げも計画している。たとえば地表のある場所を、準リアルタイムで常時、動画で撮影し続けるなどといった、これまでになかった衛星写真が見られるようになるかもしれない。

中国の宇宙ベンチャーの躍進はもちろん、その技術やデータがどう使われるかには、大いに注目する必要がある。



 

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