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宮脇淳子 皇帝たちの中国 
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/139.html
投稿者 中川隆 日時 2019 年 1 月 05 日 14:23:05: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: 馬渕睦夫 米国がつくった中華人民共和国 投稿者 中川隆 日時 2019 年 1 月 04 日 07:26:26)

宮脇淳子 皇帝たちの中国 

2018/06/05 宮脇淳子先生による本格的「中国史」シリーズ始まりました!

皇帝たちの中国 第1回 「中国人はどこから来たのか」宮脇淳子 田沼隆志【チャンネルくらら】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=3aMilIlLcgQ&list=PLIL3IzoDnZkg6QBLzdm8ajRllsfHlK-PX


皇帝たちの中国 第2回「皇帝は中国最大の資本家」宮脇淳子 田沼隆志【チャンネルくらら】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=NZW-NCHLTcY&list=PLIL3IzoDnZkg6QBLzdm8ajRllsfHlK-PX&index=2


皇帝たちの中国 第3回「朝貢の真実」宮脇淳子 田沼隆志【チャンネルくらら】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=IynOAovjFOY&list=PLIL3IzoDnZkg6QBLzdm8ajRllsfHlK-PX&index=3


皇帝たちの中国 第4回「漢字を使いこなせない中国人」宮脇淳子 田沼隆志【チャンネルくらら】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=ueYKouv1im0&list=PLIL3IzoDnZkg6QBLzdm8ajRllsfHlK-PX&index=4


皇帝たちの中国 第5回「辺境の四方に打って出た漢の武帝」宮脇淳子 田沼隆志【チャンネルくらら】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=frw9072nMDU&index=5&list=PLIL3IzoDnZkg6QBLzdm8ajRllsfHlK-PX


皇帝たちの中国 第2章 第1回「漢民族が10分の1に激減し遊牧民がやってきた」宮脇淳子 田沼隆志【チャンネルくらら】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=1G9aXDTGR3A&list=PLIL3IzoDnZkg6QBLzdm8ajRllsfHlK-PX&index=6


皇帝たちの中国 第2章 第2回「北魏は漢人の国ではない」宮脇淳子 田沼隆志【チャンネルくらら】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=YlqD7EV_mUQ&list=PLIL3IzoDnZkg6QBLzdm8ajRllsfHlK-PX&index=7


皇帝たちの中国 第2章 第3回「稲作伝来は朝鮮半島からではない?!高句麗は強かった」宮脇淳子 田沼隆志【チャンネルくらら】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=xJv_9XazXEQ&index=8&list=PLIL3IzoDnZkg6QBLzdm8ajRllsfHlK-PX


皇帝たちの中国 第2章 第4回「唐の皇帝は遊牧帝国の君主」宮脇淳子 田沼隆志【チャンネルくらら】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=LIpMU945RGs&list=PLIL3IzoDnZkg6QBLzdm8ajRllsfHlK-PX&index=9


皇帝たちの中国 第2章 第5回「楊貴妃が馬に乗った理由」宮脇淳子 田沼隆志【チャンネルくらら】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=IEwlzzctsQA&index=10&list=PLIL3IzoDnZkg6QBLzdm8ajRllsfHlK-PX


皇帝たちの中国 第3章 第1回「チンギス・ハーンの歴史を消されたモンゴル」宮脇淳子 田沼隆志【チャンネルくらら】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=oWXZux4HIrU&index=11&list=PLIL3IzoDnZkg6QBLzdm8ajRllsfHlK-PX


皇帝たちの中国 第3章 第2回「モンゴル帝国=元朝ではない」宮脇淳子 田沼隆志【チャンネルくらら】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=aH-KcR0DjEk&index=12&list=PLIL3IzoDnZkg6QBLzdm8ajRllsfHlK-PX


皇帝たちの中国 第3章 第3回「唐からモンゴル帝国へ」宮脇淳子 田沼隆志【チャンネルくらら】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=vQai2oZUrZ0&list=PLIL3IzoDnZkg6QBLzdm8ajRllsfHlK-PX&index=13


皇帝たちの中国 第3章 第4回「チンギス・ハーンの妻は500人!?」宮脇淳子 田沼隆志【チャンネルくらら】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=kNkumAIzmDg&index=14&list=PLIL3IzoDnZkg6QBLzdm8ajRllsfHlK-PX


皇帝たちの中国 第3章 第5回「世界征服寸前?!モンゴル軍が最強だった理由!」宮脇淳子 田沼隆志【チャンネルくらら】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=3UpmnsRLLq0&list=PLIL3IzoDnZkg6QBLzdm8ajRllsfHlK-PX&index=15


皇帝たちの中国 第3章 第6回「パクス・モンゴリカ〜モンゴル帝国の覇権による平和」宮脇淳子 田沼隆志【チャンネルくらら】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=-hHBGAji6UM&index=16&list=PLIL3IzoDnZkg6QBLzdm8ajRllsfHlK-PX


皇帝たちの中国 第3章 第7回「蒙古襲来とは何だったのか」宮脇淳子 田沼隆志【チャンネルくらら】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=OPktJ6QY3tk&index=17&list=PLIL3IzoDnZkg6QBLzdm8ajRllsfHlK-PX


皇帝たちの中国 第4章 第1回「中国の裏の主役〜宗教秘密結社」宮脇淳子 田沼隆志【チャンネルくらら】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=JXmuM9EJgss&list=PLIL3IzoDnZkg6QBLzdm8ajRllsfHlK-PX&index=18


皇帝たちの中国 第4章 第2回「中国の裏歴史〜秘密結社は任侠団体」宮脇淳子 田沼隆志【チャンネルくらら】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=bEWSYL2DGWA&list=PLIL3IzoDnZkg6QBLzdm8ajRllsfHlK-PX&index=19


皇帝たちの中国 第4章 第3回「万里の長城は全く役にたたなかった」宮脇淳子 田沼隆志【チャンネルくらら】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=3qVTrHZRwxU&list=PLIL3IzoDnZkg6QBLzdm8ajRllsfHlK-PX&index=20


皇帝たちの中国 第4章 第4回「明でも繰り返される◯清」宮脇淳子 田沼隆志【チャンネルくらら】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=9639d4Kj6Ek&index=21&list=PLIL3IzoDnZkg6QBLzdm8ajRllsfHlK-PX


皇帝たちの中国 第4章 第5回「李成桂は女真人・国名は明が命名」宮脇淳子 田沼隆志【チャンネルくらら】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=7wnq9tnIq0k&list=PLIL3IzoDnZkg6QBLzdm8ajRllsfHlK-PX&index=22


皇帝たちの中国 第4章 第6回「太平天国の乱も主導〜中国を動かす秘密集団とは?」宮脇淳子 田沼隆志【チャンネルくらら】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=aqz92LE8zFw&list=PLIL3IzoDnZkg6QBLzdm8ajRllsfHlK-PX&index=23


「皇帝たちの中国 第5章 第1回清朝は中国王朝ではない」宮脇淳子 田沼隆志【チャンネルくらら】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=o98AGMyvBcQ&index=24&list=PLIL3IzoDnZkg6QBLzdm8ajRllsfHlK-PX


「皇帝たちの中国 第5章 第2回漢人は清朝の統治に参加できなかった」宮脇淳子 田沼隆志【チャンネルくらら】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=0rmIo1rwzJk&list=PLIL3IzoDnZkg6QBLzdm8ajRllsfHlK-PX&index=25


「皇帝たちの中国 第5章 第3回漢人はチャイナドレスを着ることができなかった」宮脇淳子 田沼隆志【チャンネルくらら】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=Hk4bZy_wFIo&list=PLIL3IzoDnZkg6QBLzdm8ajRllsfHlK-PX&index=26


「皇帝たちの中国 第5章 第4回 康煕帝は満洲人でモンゴルとのクォーターだった」宮脇淳子 田沼隆志【チャンネルくらら】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=iLckOzZtCpQ&list=PLIL3IzoDnZkg6QBLzdm8ajRllsfHlK-PX&index=27


「皇帝たちの中国 第5章 第5回「大清帝国の基礎を築いた康煕帝」宮脇淳子 田沼隆志【チャンネルくらら】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=xOJWfFqahZI&list=PLIL3IzoDnZkg6QBLzdm8ajRllsfHlK-PX&index=29


「皇帝たちの中国 第5章 第6回「清朝とチベットの本当の関係」宮脇淳子 田沼隆志【チャンネルくらら】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=DU1lrSduLeE&index=30&list=PLIL3IzoDnZkg6QBLzdm8ajRllsfHlK-PX


「皇帝たちの中国 第5章 第7回「習近平が徹底研究する清の皇帝とは?」宮脇淳子 田沼隆志【チャンネルくらら】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=JxocuCVby-k&index=31&list=PLIL3IzoDnZkg6QBLzdm8ajRllsfHlK-PX


「番外編:皇帝たちの中国 その後の皇帝たち「皇帝の権力を確立した第五代雍正帝」宮脇淳子 田沼隆志【チャンネルくらら】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=WsG7bCkfOMI&list=PLIL3IzoDnZkg6QBLzdm8ajRllsfHlK-PX&index=32

 

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コメント
1. 中川隆[-13126] koaQ7Jey 2019年1月08日 19:45:11 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22222] 報告

「番外編:皇帝たちの中国 その後の皇帝たち「清朝の最盛期第六代乾隆帝」宮脇淳子 田沼隆志【チャンネルくらら】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=av0eVeXxSsA
2. 中川隆[-12921] koaQ7Jey 2019年1月17日 17:07:12 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22225] 報告

「番外編:皇帝たちの中国 その後の皇帝たち「第七代嘉慶帝」宮脇淳子 田沼隆志【チャンネルくらら】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=6Gkih3r_LFg
3. 中川隆[-12792] koaQ7Jey 2019年1月22日 19:54:06 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22225] 報告

「番外編:皇帝たちの中国 その後の皇帝たち「アヘン戦争から日本の近代が始まった〜第八代道光帝」
宮脇淳子 田沼隆志【チャンネルくらら】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=Pn6mzjLpiLA
4. 中川隆[-12413] koaQ7Jey 2019年2月05日 19:37:06 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22231] 報告

「番外編:皇帝たちの中国 その後の皇帝たち〜第十代同治帝・十一代光緒帝」
宮脇淳子 田沼隆志【チャンネルくらら】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=cBqwC5moJS0
5. 中川隆[-12229] koaQ7Jey 2019年2月12日 18:30:49 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22234] 報告

皇帝たちの中国「清朝最後の皇帝溥儀」宮脇淳子 田沼隆志【チャンネルくらら】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=Qn5Z3Bs_xD8
6. 中川隆[-10764] koaQ7Jey 2019年4月14日 13:09:36 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1284] 報告

特別番組「満洲国から見た近現代史の真実」
宮脇淳子 倉山満【チャンネルくらら・4月13日配信】 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=90Py-KyxCXg
7. 中川隆[-10761] koaQ7Jey 2019年4月14日 20:32:37 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1287] 報告

三国志=曹操と孔明(考古学から) FC2 Video - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=2YJViC5shKU
8. 中川隆[-9678] koaQ7Jey 2019年6月11日 02:27:20 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2781] 報告

東海アマブログ 満州国 2019年06月10日
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-771.html


 1987年に公開された映画「ラストエンペラー」は、満州国皇帝、愛新覚羅溥儀の生涯をモチーフにしたもので、当時としては斬新で綿密な作りによって大ヒットした映画の一つだ。

ラストエンペラー The Last Emperor

監督 ベルナルド・ベルトルッチ
脚本 ベルナルド・ベルトルッチ マーク・ペプロー
音楽 坂本龍一 デイヴィッド・バーン 蘇聡
撮影 ヴィットリオ・ストラーロ
配給 コロンビア映画
公開 1987年11月20日


動画
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3848058
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3848416
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3848887
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3849043
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3850745

http://www.nicovideo.jp/watch/sm3850827
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3850900
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3851111
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3851222
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3851394

http://www.nicovideo.jp/watch/sm3851544
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3851686
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3851887


▲△▽▼

『ラストエンペラー』(英: The Last Emperor、中: 末代皇帝、伊: L'ultimo imperatore)は、1987年公開のイタリア、中華人民共和国、イギリス合作による、清朝最後の皇帝で後に満州国皇帝となった愛新覚羅溥儀の生涯を描いた歴史映画。

 しかし、キャストは中国系アメリカ人ばかりで、英語が使われていたので中国人には不評であった。

 愛新覚羅溥儀は、1932年に日本軍によって建国された傀儡国家である「満州帝国皇帝」であるが、本来は、1616年にヌルハチによって建国され、1912年まで中国全土を支配した統一王朝「清」の血統を受け継ぐラストエンペラーであった。

 1616年に、女真族のヌルハチによって建国された当初は「後金」という国名を使ったが、1639年、息子のホンタイジらは、漢族からの反発を恐れて「清」を用いたようだ。
 このとき「女真」という民族名を「満州族」に改めた。

 女真族は、ツングース系(言語の系統)民族であり、モンゴル族に近く、漢族とはまったく民族が異なっていた。習俗・民俗としては騎馬民族文化であり、弁髪を中国全土に強要したことから、清朝末期の中国カンフー映画でも、ジェットリーらが扮する主人公が弁髪を結っていることが多い。
 ちなみに、この弁髪が、日本に入って武家の「月代」になったとする説がある。

 960〜1279年の宋王朝は、首都は臨安(杭州市)、純粋な漢族国家であった。
 次に中国全土の覇権を得た元帝国は1271〜1368年、首都は北京、完全なる騎馬民族であったが、女真族とは少し異なるモンゴル族である。
 次に、1368年、白蓮教徒の乱を契機に明が建国され、1644年に滅亡した。これも純粋な漢族であったようだ。
 つまり、中国王朝は、最初の統一王朝である秦以来、漢族と騎馬民族が交互に支配権を得ていて、これらは民族がまったく異なり、国家としての系譜は、完全に断絶してから再生しているので、継続的王朝とは認めがたい。

 1912年の清朝滅亡後は、孫文・袁世凱・蒋介石率いる中華民国が清朝領土の継承を主張したが、国際的に認められず、日本による支配地となった。
 これは1894年、日清戦争による戦勝によって立場が強まっていたからである。
 1931年、満洲事変が勃発、関東軍により満洲全土が占領され、その後、中華民国からの独立を宣言し、1932年の満洲国建国に至った。

 満洲国は建国にあたって自らを満洲民族と漢民族、蒙古民族からなる「満洲人、満人」による民族自決の原則に基づく国民国家であるとし、建国理念として日本人・漢人・朝鮮人・満洲人・蒙古人による五族協和と王道楽土を掲げた。
 実は、初代皇帝、愛新覚羅溥儀が東京に呼ばれ天皇に会ったとき、裕仁天皇は溥儀を「兄弟」と呼んだ。

 それは単純に「五族協和」の意味ではなく、彼ら満州族(女真族)こそ、天皇家(秦氏末裔)の先祖であり同族であることを、裕仁は知りすぎるほど知っていたことを意味している。
 それは明仁天皇による桓武天皇ゆかり発言にも含まれている。
 http://egg.5ch.net/test/read.cgi/emperor/1276334343?v=pc
 
 この発言で、韓国内では「天皇は韓国人だった」との日本民族見下し論が盛り上がったが、残念ながら、李王朝が成立する前に、韓国に沿海州の渤海オロチョンや穢からエベンキ族が大量に移住することで現代韓国民族を形成していて、現在の韓国人と高句麗・百済の女真族は、まったく異なる民族である。
 むしろ北朝鮮側(高句麗)に、女真族が純粋な形で残ったともいわれる。

 日本敗戦後、皇帝の弟、溥傑や李朝の李垠・李玖兄弟たちは、日本に避難してきたが、李玖は、韓国暗殺者によって赤坂で殺害されたといわれる。
 溥傑の娘、愛新覚羅慧生は、日本で心中強要によって殺されている。
 傀儡権力の主役たちも、幸福とは言いがたい運命に翻弄されたのである。

 満州国が成立したことで、当時の日本政府は、満州地区への大規模な移民政策を始めた。昭和恐慌によって疲弊した農村部の再生を求めた国策であった。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BA%80%E8%92%99%E9%96%8B%E6%8B%93%E7%A7%BB%E6%B0%91

満蒙開拓団は1932年から14年間で27万人が移住した。その多くが、気象的制約から豊かでなかった東北や内陸部の寒村から集められた。
 私の住む中津川市でも、読書村(旧木曽郡坂下)開拓団が有名で、全員が、敗戦に伴って想像を絶する地獄のような苦難を経験させられた。
 http://www.asahi-net.or.jp/~un3k-mn/0815-manmou-a057.htm

 http://ktymtskz.my.coocan.jp/J/asia/manmo0.htm

 満州開拓民の苦難は、主に、日本陸軍、関東軍が日本人を守ろうとせず、真っ先に逃げ出したことで、開拓民が取り残され、侵攻してきたソ連軍に蹂躙され、健康な男子は殺害され、残された婦女子も筆舌に尽くしがたい暴行迫害を受けた。
 このとき、ソ連軍は、「日露戦争の敗戦を報復する」というスローガンを与えられていたといわれる。

 http://www7a.biglobe.ne.jp/~mhvpip/Stalin.html

 http://www7a.biglobe.ne.jp/~mhvpip/0607HisannaSaigo.html

 開拓団は、ちりじりに分散し、食料もないため、泣く泣く子供たちを先住の中国農民に預けるしかなく、「残留孤児」が大量に発生した。
 https://www.tokyo-jinken.or.jp/publication/tj_57_interview.html

http://www.kyoritsu-wu.ac.jp/nichukou/sub/sub_gensya/history/Asia_is_Japanese/children_left_behind_in_China.htm

 二反長音蔵のこと

 満州国を語る上で、重要な核心人物が数名いる。
 まずは、満州国建国に奔走した石原莞爾。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E5%8E%9F%E8%8E%9E%E7%88%BE

 そして里見甫・岸信介・二反長音蔵という阿片王トリオである。

 台湾総督府の児玉源太郎と後藤新平は、表向き、台湾から阿片を撲滅するという「阿片暫禁政策」を公布したが、その本当の狙いは、台湾の富裕層に独占的に阿片を供給して利益を吸い上げるというもので、それが第二次世界大戦終結まで、日本陸軍による資金獲得の一つの柱となっていた。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E5%8E%9F%E8%8E%9E%E7%88%BE

 満州国が成立して、茨木市の二反長音蔵(川端音二郎)が台湾で阿片栽培を指導し、大規模なケシ畑を作って、工業的に阿片生成を始めたのは、1800年代末で、やがてモルヒネ含有量が、ついに35%という驚くべき優秀品を作りだ出していた。
 当時の阿片は、インド阿片でモルヒネ含有量6%、イランものが9〜11%、トルコものが10%から14.5%だったから、超優秀な麻薬生産に成功していた。
 この阿片は、星製薬(星新一の実家)が一手に精製利権を得た。
  https://tanken.com/hoshi.html

 やがて二反長は、成立したばかりの満州国に派遣され、ここにも巨大なケシ畑を作り、世界最高のモルヒネを精製した。
 このケシ畑は、北朝鮮奥地にも作られ、日本敗戦後に、北朝鮮政権に引き継がれたといわれる。

 麻薬販売の目的は、後藤新平が画策した、台湾・満州・朝鮮の植民地住民に高価な麻薬を耽溺させることで現地の富を吸い上げて、日本帝国主義拡大の資金源とするというものであった。

 http://asait.world.coocan.jp/kuiper_belt/section4E/kuiper_section4E.htm

 このとき、阿片の栽培、精製、販売の総元締となっていたのが、「麻薬王・里見甫」であり、彼は上海に居住して、中国民衆に麻薬を売りつけてぼろ儲けする中心人物であった。
 朝鮮では、この仕事を、安倍晋三の祖父である岸信介が行った。

 里見甫は、阿片精製を北京の通州で工業的に行おうとし、主に、日本人婦女を使って阿片やヘロインの精製を行っていたが、ここは、中国の古い麻薬シンジケートであった青幇・紅幇の縄張りであり、自分たちの利権を侵されることに憤った中国麻薬シンジケートの大規模な襲撃を受けて日本人大虐殺が起きた。これを通州事件と呼んでいる。
 虐殺の主役だった、冀東防共自治政府 保安隊を偽情報で焚きつけたのは、蒋介石らの南京政府だったともいわれる。当時、蒋介石は青幇の頭目でもあった。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%9A%E5%B7%9E%E4%BA%8B%E4%BB%B6

  https://togetter.com/li/806302

 通州事件における日本人婦女の虐殺に怒った日本軍は、その後、中国における軍事侵攻が凶暴化し、南京に侵攻してからは、報復的に現地住民の大虐殺を行ったといわれている。
 https://ameblo.jp/2530beautymedalist/entry-12244703722.html

 敗戦後、満州国に残された巨大な二反長ケシ畑は、おそらく満州と北朝鮮に跨がったものだったと思われるが、北朝鮮側は金日成政権が管理して資金源に充てた。
 満州側は、中国共産党に引き継がれ、つい数年前にも、東北省の辺境で世界最大級のケシ畑が、グーグルアースによって発見されたとの報道があったが、その後、中国政府はグーグルに圧力をかけ、徹底的に隠蔽している。
 おそらく旧満州阿片も中国共産党の資金源にされているとみて間違いないだろう。

 朝鮮総督府では、岸信介赴任後に「昭和通商」という武器麻薬密売企業が作られ、岸信介が、里見甫の指導を受けて活動した。
 これも、もちろん朝鮮民衆を麻薬漬けにして、資金を吸い上げ大日本帝国の拡大資金に充てるものだった。当時の、日本には麻薬販売以外、主立った金になる産業を持っていなかったのである。
 もう一度書くが、後藤新平・二反長音蔵・里見甫・岸信介が、戦前の大日本帝国の最大級の資金源となった麻薬販売の仕掛け人である。

 本当にひどい目に遭って馬鹿を見たのは、満蒙開拓のバラ色の未来を聞かされて、貧しい内陸部の寒村から満州に移民して、命からがら逃げ帰った人々で、27万人中、戦争に巻き込まれて死んだ人々が三万人、病気と飢えで死んだ人が21万人と、生き残って日本に帰還できたのは数万人しかいなかった。
 読書開拓団の人々は、帰還してみたら、自分の故郷がダム湖の下に沈んでいるという残酷な現実をも味わうことになった。
 それは、全国で起きていた。

https://www.sankei.com/life/news/170815/lif1708150012-n1.html

  http://ktymtskz.my.coocan.jp/J/asia/manmo0.htm

 戦前、「昭和恐慌」というニューデール大恐慌による派生恐慌が起きていて、世界はブロック経済に進み、有効な経済ブロックを持たない日本は、東アジア全土を支配下に置いて、日本ブロックを作る目的で、帝国主義侵略を開始したのだが、その最大の失敗例が満州国だったといってもよい。
 そもそも、健全な生産手段を放棄して、麻薬による権益を確立しようとした日本政府が、まともな農業国を生み出せるはずがなかったのだ。

 満州国は、日本人のうちでも、秦氏末裔、天皇家や武家子孫など騎馬民族の末裔たちの先祖地であり、女真族(満州族)は、日本人と同族といってもよいほどだ。
 あまりにも日本人と同じなので、満蒙開拓団が子供たちを現地に置き去りにせざるを得ないよう追い込まれても、現地の満州族は、まったく同じ形質を持った日本人の子供たちを違和感なく育てることができたのである。
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-771.html


9. 中川隆[-9623] koaQ7Jey 2019年6月13日 19:02:29 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2841] 報告

特別番組「昭和12年の満洲・モンゴル・中国」
宮脇淳子 倉山満【チャンネルくらら・4月20日配信】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=M2DBJ53Ff5s

2019/04/20 に公開


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https://www.amazon.co.jp/dp/4198644942/

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https://www.amazon.co.jp/dp/4865781943/

10. 中川隆[-9622] koaQ7Jey 2019年6月13日 19:26:40 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2842] 報告

特別番組「満洲国から見た近現代史の真実」
宮脇淳子 倉山満【チャンネルくらら・4月13日配信】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=90Py-KyxCXg


2019/04/13 に公開

★絶賛発売中!『満洲国から見た近現代史の真実』 宮脇 淳子
https://www.amazon.co.jp/dp/4198644942/

11. 中川隆[-9621] koaQ7Jey 2019年6月13日 19:27:40 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2843] 報告

天安門事件から30年 漢人によるウイグル民族浄化の歴史 
宮脇淳子 倉山満【チャンネルくらら】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=8J74SPS_yXY


2019/06/05 に公開

6月9日新発売!『中国・韓国の正体 異民族がつくった歴史の真実』 (WAC BUNKO 293) 宮脇 淳子
https://www.amazon.co.jp/dp/4898317936/


12. 中川隆[-9344] koaQ7Jey 2019年6月23日 02:56:04 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[3143] 報告
東洋史家、宮脇淳子氏中国・韓国の正体【WiLL増刊号 #051】 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=IDIlLvZd_Pc


2019/06/21 に公開


中国・韓国の正体 異民族がつくった歴史の真実 – 2019/6/9
宮脇 淳子 (著)
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内容紹介

ウイグル、チベット、モンゴル民族の滅亡を企む習近平。「半島の赤化統一」をもくろむ文在寅。
自らの民族の歴史を持たず、史実を捻じ曲げる国に未来はない!

シナ大陸では古代から数多の民族が興亡を繰り返し、半島では停滞の五百年が無為に過ぎた。異民族の抹殺と世界制覇を謀る「極悪国家」中国、「妖魔悪鬼の国」韓国はこうして生まれた!

最近の中国と韓国の歴史改竄は深刻なものになっている。国家の正統性に自信がない韓国は、歴史を塗り替えつづけたあげく北朝鮮によって国を滅ぼそうとしている。清朝時代には漢人が住んでいなかったモンゴルやチベットやウイグルを武力侵略して植民地支配している中国は、弾圧による民族浄化に熱心に励んでいる。しかし、歴史は動くものである。現状がそのまま続くということは決してない。

I 韓国・朝鮮「妖魔悪鬼」の歴史

満洲人が朝鮮を建国した
朝鮮人は対馬・壱岐の人々を皆殺しにした
シナの皇帝に土下座した朝鮮王
朝鮮とモンゴルの深い縁
金日成は何人もいた
古代朝鮮半島は日本の勢力圏だった
韓流歴史ドラマはウソだらけ
いいことが何一つなかった李朝五百年
コサックの朝鮮人狩り「血染の白鳥」
朝鮮民族≠ヘ虚構
騎馬民族王朝$烽ヘ韓流ドラマ並みの大ウソ
韓国は李朝の亡霊が棲む地獄国

II 誤解だらけのシナ・中国史

儒教は「漢字用例集」
誰が万里の長城を造ったか
お粗末だった唐の均田制
楊貴妃を殺したのはソグド人
北の辮髪、南の纏足
義和団が台湾回復を訴えたって⁈
ユン・チアンが西太后を正当化した理由
中国人に絶望した内藤湖南
孫文は大ほら吹き
毛沢東が仕掛けた歴史の罠
日本とシナで異なる漢字の役割
中国は「日本文化圏」

III 日本人が知らないモンゴル、チベット、ウイグルと中国の関係

かつてチベットは軍事大国だった
歴史に見るチベットとモンゴルの深い関係
チベットが支援したモンゴル最後の遊牧帝国ジューンガル
清の名君・康煕帝と草原の英雄ガルダンとの戦い
清のチベット保護の始まり
中国のモンゴル、チベット侵略
習近平が血道をあげる「民族浄化」


13. 中川隆[-9282] koaQ7Jey 2019年6月26日 14:09:33 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[3220] 報告

世界史の中の蒙古襲来 宮脇淳子 倉山満【チャンネルくらら】 - YouTube
https://www.youtube.com/results?search_query=%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%8F%B2%E3%81%AE%E4%B8%AD%E3%81%AE%E8%92%99%E5%8F%A4%E8%A5%B2%E6%9D%A5%E3%80%80%E5%AE%AE%E8%84%87%E6%B7%B3%E5%AD%90%E3%80%80%E5%80%89%E5%B1%B1%E6%BA%80%E3%80%90%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%81%8F%E3%82%89%E3%82%89%E3%80%91+&sp=mAEB
14. 中川隆[-14978] koaQ7Jey 2019年12月31日 23:44:35 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1994] 報告
中国(シナ)とは何か? 皇帝たちの中国史 宮脇淳子 倉山満【チャンネルくらら】

15. 2021年4月17日 08:55:14 : RSLdzPRb1s : Y0wwMFV6MDlreDI=[6] 報告
雑記帳 2021年04月17日
宮脇淳子『どの教科書にも書かれていない 日本人のための世界史』
https://sicambre.at.webry.info/202104/article_18.html


 KADOKAWAより2020年11月に刊行されました。著者は岡田英弘氏の弟子にして妻で、「岡田史学」の継承者と言えるでしょう。著者や岡田氏の著書は、現代日本社会において、保守派や「愛国者」を自任している人々や、「左翼」を嫌っている人々に好んで読まれているように思います。ただ、碩学の岡田氏には、そうした人々が自分の著書を好んで読んでいることに対して、冷笑するようなところがあったようにも思います。まあ、これは私の偏見にすぎないかもしれませんが。岡田氏の著書は著者との共著も含めて随分前に何冊か読みましたが、著者の単独著書を読むのは本書が初めてです。

 著者が現代日本社会の言論においてどのように見られているのか、そうした問題を熱心に調べているわけではない私にもある程度分かるので、著者の本を読むこと自体に否定的な人も少なくないとは思います。ただ、私自身「保守的」・「愛国的」・「反左翼的」なところが多分にあるのに、そうした傾向の人々が読む歴史関連本をあまり読んでこなかったので、電子書籍で読み放題に入っていたこともあり、読んでみました。私の思想的傾向から、本書の諸見解をつい肯定的に受け入れてしまう危険性があると考えて、他の歴史関連本よりは慎重にというか、警戒しつつ読み進めました。その分、かなり偏った読み方になり、本書を誤読しているところが多分にあるかもしれません。

 本書は、現代日本社会における世界史認識の問題点を、その成立過程にさかのぼって指摘します。西洋史と東洋史が戦前日本の社会的要請もあって成立し、戦後は両者がまとめられて世界史とされた、という事情はわりとよく知られているように思います。したがって、戦後日本社会の世界史は体系的ではなく問題がある、という本書の指摘は妥当だとは思います。また本書は、西洋と東洋では歴史哲学が異なり、それに起因する偏りもある、と指摘します。そこで本書は、「中央ユーラシア草原史観」により歴史を見直し、日本の歴史を客観的に位置づけようとします。

 本書の具体的な内容ですが、「世界史」を対象としているだけに、各分野の専門家や詳しい人々にとっては、突っ込みどころが多いかもしれません。とくに、著者や夫の岡田氏の著書がどのような思想傾向の人々に好んで読まれているのか考えると、「左翼」や「リベラル」と自認する人々は本書をほぼ全面的に批判するかもしれません。私も、本書で納得できる見解は、世界史におけるモンゴルの影響力の大きさなど少なくないものの、気になるところは多々ありました。ただ、現在の私の知見と気力では細かく突っ込むことはとてもできないので、私の関心の強い分野に限定して、とくに気になったところを述べていきます。

 総説では、皇帝や封建制や革命といった用語で西洋史を語る問題点など、同意できるところは少なくありません。ただ、「中国」の史書が変化を無視するとの見解は、誇張されすぎているようにも思います。儒教に代表される「中国」の尚古的思想は、世界で広く見られるものだと思います。それは、神や賢者などによりすでに太古において真理は説かれており、後は人間がそれにどれだけ近づけるか、あるいは実践できるのか、というような世界観です。これを大きく変えたのが、近世から近代のヨーロッパで起きた科学革命です(関連記事)。

 本書の見解でやはり問題となるのは、「漢族」が後漢末から『三国志』の時代にかけて事実上絶滅した、との認識でしょう。その根拠は史書に見える人口(戸口)の激減ですが、これは基本的に「(中央)政権」の人口把握力を示しているにすぎない、とは多くの人が指摘するところでしょう。著者も岡田氏もそれを理解したうえで、このような見解を喜んで受け入れている「愛国的な」人々を内心では嘲笑しているのではないか、と邪推したくなります。そもそも、後漢の支配領域に存在した人々を「漢族」とまとめるのがどれだけ妥当なのか、という問題もありますが。

 これと関連して、隋および唐の「漢人」と秦および漢の「漢人」とは「人種」が違う、という本書の見解には、かなり疑問が残ります。「人種」というからには、生物学的特徴を基準にしているのでしょうが、「中原」の住民に関しては、後期新石器時代と現代とでかなりの遺伝的類似性が指摘されています(関連記事)。これは、アジア東部北方の歴史的な諸集団の微妙な遺伝的違いがよく区別されていないことを反映しているかもしれない、と以前には考えていました。ただ、「中原」以南とその北方地域との人口差を考えると、「中原」における後期新石器時代から現代までの住民の遺伝的安定性との見解は、素直に解釈する方がよいのではないか、と最近では考えています。もちろん、「中原」を含めて華北の現代人の主要な遺伝的祖先集団が、「中原」の後期新石器時代集団だとしても、支配層が北方から到来した影響は、政治はもちろん、言語を初めとして文化でも小さくはなかったでしょう。ただ、そうだとしても、それが「民族」の絶滅あるいは置換と評価できるのか、かなり疑問は残ります。そもそも、前近代の歴史に「民族」という概念を適用するのがどこまで妥当なのか、という問題がありますが。
https://sicambre.at.webry.info/202104/article_18.html

16. 2023年1月01日 10:55:05 : 2LlEfcTbTc : bHQ1WXhNZ21oenc=[1] 報告
岡本隆司『悪党たちの中華帝国』
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14076861
17. 2023年1月01日 11:28:39 : 2LlEfcTbTc : bHQ1WXhNZ21oenc=[3] 報告
テレビドラマ 三国志 Three Kingdoms (2010年 中華人民共和国)
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14074005
18. 2023年1月02日 06:55:07 : fq1x42yv8Y : bUpuZ2ZRTnY0MjI=[2] 報告
アジア人物史月報 - 内田樹の研究室
2023-01-01
http://blog.tatsuru.com/2023/01/01_1844.html

姜尚中さんが編集にかかわっている『アジア人物史』というシリーズが出ることになって、月報にエッセイを頼まれた。

 歴史の風雪に耐えたものだけが生き残り、歴史の淘汰圧に耐えきれなかったものは消えてゆく。よくそう言われる。でも、それほど軽々しくこのような命題に頷いてよいのだろうか。私はいささか懐疑的である。
 たしかに「棺を蓋いて事定まる」という古諺の意味なら私にも分かる。ある人がどれほどの人物だったのか、その人の事績がどれほど意義のあるものだったのかは生きている間には確定しない。死んでからそれなりの時間が経たないとほんとうのところは分からない。その通りである。でも、死んでからあまり時間が経つと、それはそれで分からなくなる。死んで50年くらいまでなら、史料もあるし、記憶している人もいる。でも、100年くらい経つと、文書は四散し、生き証人は死に絶える。1000年も経つと、日常生活の中でその人の名が口の端にのぼるということは、よほどの例外的人物以外についてはなくなる。
 だが、それでよいのだろうか。
 歴史の淘汰圧はつねに正しく、残るべきものは必ず残り、消えるべきものは必ず消える。歴史という審級は過たず残るものと消えるものを判別するという信憑のことを「歴史主義」と仮に呼ぶとする。「歴史は絶対精神の顕現過程である」とか「歴史は真理が不可逆的に全体化してゆく過程である」とか「歴史は鉄の法則性に貫かれている」とかいう考え方をする人たちのことを私は「歴史主義者」と呼ぶ。私が勝手にそう命名しているだけで、別に一般性を請求する気はない。そして、これもまた個人の感想であるが、私は歴史主義に対してかなり懐疑的である。
「・・・の時代は終わった」とか「これからは・・・の時代だ」とかいう広告代理店が好む言葉づかいは典型的に歴史主義的なものである。だが、The latest is the best 「一番新しいものが最高だ」というのは、少し考えればわかるけれど、まったく事実ではない。
 今ここにあるものは存在する必然性があるから存在するのであり、今ここにないものは存在すべきではなかったから存在しないのであるというタイプの単純な「リアリズム」と「歴史主義」は同一の思考のコインの裏表である。 
 歴史主義は政治的ステイタス・クオを正当化したい人々や、消費者の欲望を亢進させようとする人々にとってはたしかにきわめて好都合なイデオロギーだろう。だが、もう一度繰り返すが、これはまったく事実ではない。
 私たちの目の前に今あるものだけが「歴史の風雪に耐えて生き延びたもの」「存在する必然性のあるもの」であり、ここにないものは「歴史の風雪によって淘汰されたもの」あるいは「存在する必然性がないもの」だということはない。そもそも私たちの目の前に今あるものの相当部分は少し経てば(場合によっては数か月ほどで)「歴史の淘汰圧に耐えきれず消えるもの」なのである。
 だから、ひねくれた言い方になるが、歴史家は「歴史という審級」の判定力を軽々には信じるべきではないと思う。
 いや、別に私がそんなことを言わなくても、おそらく職業的な歴史家というのは実は「歴史の判定力」をそれほど信じていない人なのだろうと思う。もし「歴史の判定力」をほんとうに信じていたら、打ち捨てられた古文書を渉猟したり、誰も訪れることのない旧跡の由来をたどったりすることをしないはずだからである。記憶すべきことが忘れられ、讃えるべき功績や糾弾されるべき悪行について語り継ぐ人がいないという事実を歴史家ほど熟知している人はいないはずだからである。
 だとすれば、歴史家の本務はむしろ「歴史の淘汰圧」に抗うことではないか。歴史家ひとりひとりの判断において「語り継ぐべきこと」を史料のうちから掘り起こし、今に蘇らせることこそが歴史家の仕事ではないのだろうか。
 
 司馬遷の「列伝」の第一は伯夷列伝である。伯夷叔斉は王位を辞して野に逃れ、周の禄を食むことを拒んで隠棲して餓死した仁者である。司馬遷はなぜ伯夷叔斉のような徳者が餓死し、盗蹠のような悪人が富貴を究め天寿を全うするのか、その理不尽にこだわった。「天道は是か非か。」そして、伯夷叔斉が今に名をとどめ得たのは孔子の功績によると書いた。仁者賢人の名がさいわい今も記憶され、顕彰され得たのは孔子の事業である。「天道」がそうしたのではない。
 司馬遷が「列伝」の筆を「天道はしばしばアンフェアである」という伯夷叔斉の逸話から起こしたことは偶然ではないと思う。司馬遷は賢人や仁者を記憶のアーカイブにとどめるのは天の仕事ではなく、人間の仕事だと考えたのである。
 歴史家は「私がここで書き留めておかないと人々の記憶から忘れ去られてしまうかも知れない人」を選り出してその「列伝」を残す。司馬遷は「歴史そのもの」に人物の良否を判定する力するがあるとは考えなかった。誰の事績を書き残し、誰の徳性や叡智を称えるべきか、非とすべきか、それを決めるのは歴史家ひとりひとりの見識であると考えた。私は歴史家の構えとして、これは正しいと思う。
 私たちの世界は今どこでも「歴史修正主義者」たちが跳梁跋扈している。彼らは「歴史の淘汰圧」が実はあまり信用できないということをよく知っている。真実を否定することも、作話を正史に記載させることも可能であることを彼らは知っている。歴史そのものには必ず真実をその正しい地位に就け、虚偽を「歴史のゴミ箱」に投じるだけの力はない。この仕事について、私たちは「天道」からの支援を当てにすることはできない。その責務を果たすのは一から十まで歴史家なのである。
 この『アジア人物史』の企図は司馬遷の「列伝」のそれに通じるものだと思う。私が読んだ範囲では、執筆者たちがその事績を詳細に語ってくれた人物のほとんどを私は知らなかった。しかし、「ほとんどの読者が知らない人物」の事績を語り、集団的記憶に刻み付けておくことこそが歴史家の最もたいせつな仕事の一つなのだと思う。
(2022年5月18日)
http://blog.tatsuru.com/2023/01/01_1844.html

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