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こうしてベストセラーは創られる _ 「見計らい本」で書店にヘイト本が並ぶ現象が問題に
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/225.html
投稿者 中川隆 日時 2019 年 2 月 08 日 16:30:45: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: チャンネル桜の常連 西岡力 の悪質な詐欺の手口 投稿者 中川隆 日時 2019 年 2 月 05 日 11:48:55)

2019.02.08
「見計らい本」で書店にヘイト本が並ぶ現象が問題に
https://rondan.net/15086


こうしてベストセラーは創られる

まともな良心がある書店であれば、憎悪感情を垂れ流したヘイト本を置きたいとは思わないでしょうし、お客さんもそれを手に取って買いたいとは思わないでしょう。

しかし現実を顧みると、書店には中国や韓国の罵詈雑言を垂れ流したヘイト本が山と積み上げられていていやでも目につきます。書店に置かれていること自体がその本の「広告」になるので、置かれている本は自然と売れます。書店で山積みになっていれば「売れているのかな? 読んでみようかな?」と思うのが人の性というものでしょう。逆に、どんな良書であっても書店にないことには、それに興味が沸くことも、手に取って買おうと思うこともありません。

よって出版社は、本屋の「棚」や「台」を奪い合う熾烈な営業合戦をしています。当ブロブでは、百田尚樹『日本国紀』(幻冬舎, 2018)の問題を取り上げてきましたが、本著が発売当初から書店店頭で山積みになっているのは、いわば幻冬舎による「圧倒的努力」の賜物であり、必ずしも売れているから店頭に山積みされているわけではない点を指摘しました。

特に幻冬舎は、取次会社の「パターン配本」という仕組みを利用して、増刷するたびに、注文していない店舗にも『日本国紀』を配本しているようです。


関連記事【日本国紀】組織買いリーク、全体売上の64%【こうやってベストセラーは創られる】
2019年1月25日
見計らい本

これとよく似た現象が他の保守系書籍でも見られることが『週刊金曜日』(2019.2.8号)の記事「出版取次店「見計らい本」制度の見直しを」(文:二村知子)に載っていましたので、紹介したいと思います。

大阪にある隆祥館書店の店主をされている二村さんによれば、「見計らい本」という慣例に基づいて、注文もしていないヘイト本が取次店から送られて来るというのです。この「見計らい本」は次のように説明されています。


「見計らい本」とは出版流通業界の慣行なのですが、書籍の問屋にあたる取次店が書店の注文していない本を勝手に見計らって送ってくるシステムです。



もしかしたら「注文もしていない本が何で押し付けられるの?」と思うかもしれませんが、書店員が全分野のトレンドを熟知して、かつ数ある出版社すべてと連絡をとりあって書籍を入荷することなど不可能ですから、配本については取次店にある程度お任せするというのが普通です。

望んでいないヘイト本まで

ただこの「見計らい本」の中には、その書店が全く望んでいない、ヘイト本まで送り付けられることがあるそうです。逆に売れることが確実な本は「ランク配本」という制度によって、大型書店が優先されてしまうとのこと。

次のようにこの事態が説明されています。


一方的に送られてくる本の中には、私たち書店側としては売りたくない差別を煽動するヘイト本や、お客様から見てニーズのない5年も前に出た本などが含まれています。そういう本も送られてきたと同時に取次より請求され、入金をしないといけないのです。一方で売りたい本、ほしい本は発注してもランク配本という制度によって希望通りに送ってもらえません。
これは店の規模の大きさによって自動的にランクが決められて、大型書店が優先されて小さな書店は、その売りたい作家の本の販売実績がどれだけあっても後回しにされてしまうのです。

このような「見計らい本」「ランク配本」という制度自体は営業上の都合もあるでしょうから、一概に悪いとは言えないと思います。しかし、二村さんの書店では、かなり極端な現象が起きているようです。それについて次のように説明が。


ただ今回、渇望している本は配本してもらえないのに注文もしていない月刊「Hanada」セレクションが、それも2年前のものがいきなり送られて来たことに大きなショックを受けました。過去、さすがに2年前のムックが送られてくるということはなかったように思います。実績をみてもうちはこの月刊『Hanada』はほとんど売っていないのです。それなのになぜ?という思いはぬぐえませんでした。

どうやら、二村さんの書店で全く売れていないにもかかわらず、Hanadaセレクションが10冊も一方的に送られてきてぶったまげたそうです。

確かに保守論壇の本って、タイトルがデカくて下品でビックリしますよね(笑)


危険なにおいを感じる


そして危険な匂いを感じました。うちでさえそうなのですから、他の書店さんにもこのように、政権をただ礼賛し、(花田紀凱編集長自らが吐露していますが)事実と異なるのに売れるからという理由だけで『朝日新聞』をファクトチェックもなしで叩く雑誌、その雑誌が一方的に配本されてくる。

二村さんの書店はどうやらリベラル色の強いラインナップを強みとしているようですが、その様な書店にもヘイト本が送りつけられてくることに二村さんは大変な危惧を感じています。


去年から、本の出版のあり方について考えさせられることがしばしば起こっています。LGBTの人たちを差別してネットで煽り雑誌を完売させる炎上商法、組織が大量に大手書店から購入して人為的にランキング1位を作るというやり方など。

たしかに『日本国紀』も、紀伊国屋新宿本店で定期的に数百冊単位のまとめ買いがあり、今もランキング上位が維持されています。(関連記事)

さらに、このような出版業界のシステムが悪用されて、ヘイト本が大量に売りさばかれいるとの指摘もあります。


ヘイト本は明らかに事実誤認が多く売りたくないのですが、現状は一方的に配本されてしまうのです。……

ベストセラー『オシムの言葉』の著者木村元彦さんはアマゾンの総合1位を取られた経験がおありですが、この配本のシステムをお話ししたら「作家なのにそれを知らなかったことは恥でした。配本制度はへイト本の流通と密接に関わっていると思う。これをきっちりと取材して問題提起したい」と言っていました。

確かに書店ではヘイトを垂れ流す異様なコーナーが目立つようになってきました。

このような異様なコーナーは、「売れている」から出来たのではなく、何らかの思惑に基づいて人為的に創り出されているのかもしれません。
https://rondan.net/15086

▲△▽▼

amazon.co.jp 正論 本
https://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_noss_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&url=search-alias%3Dstripbooks&field-keywords=%E6%AD%A3%E8%AB%96&rh=n%3A465392%2Ck%3A%E6%AD%A3%E8%AB%96


amazon.co.jp HANADA 本
https://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_noss_2?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&url=search-alias%3Dstripbooks&field-keywords=HANADA


amazon.co.jp will 本
https://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_noss_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&url=search-alias%3Dstripbooks&field-keywords=will&rh=n%3A465392%2Ck%3Awill


amazon.co.jp 西岡 力 本
https://www.amazon.co.jp/s/ref=sr_st_date-desc-rank?rh=n%3A465392%2Cp_27%3A%E8%A5%BF%E5%B2%A1+%E5%8A%9B&qid=1549539084&__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&sort=date-desc-rank  

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コメント
1. 中川隆[-12332] koaQ7Jey 2019年2月08日 16:46:02 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22234] 報告

新雑誌「Hanada」を「カエルの楽園」にするな 中村 仁 2016年05月04日
http://agora-web.jp/archives/2019006.html


Hanada創刊号書影

同じ論題ばかりに食傷する

書店に行きましたら、産経新聞社の「正論」、その親戚みたいな「Will」と並んで、花田紀凱責任編集による新創刊「月刊Hanada」が並んでいました。私は普段、「正論」も「Will」も買いません。新聞広告をみるか、店頭で手にとれば、何を言いたいのかが、想像できるからです。さらに「Hanada」をみると、この3誌の筆者の多くはダブっており、しかもすでにお目にかかったことがあるような論題ばかりですね。日本の右派、右翼は狭い世界なのでしょうか。

ぱらぱらとページをめくっていきましたら、どうやら「Will」で内紛があり、花田氏らが飛び出して、新雑誌を創刊したというのです。編集後記に「あまりに理不尽、でたらめな相手の言い分に腹立たしく、編集部員4人がついてきてくれたことがすべてです」とありました。「理不尽」というからには、まったく新しい論壇誌を始めたのかと想像したら、筆者は他2誌に載っているのと同じ人たちばかりです。首を傾げながら、とにかく1冊、買い求めました。

「迷走するテレビ」が巻頭の特集で、「TBSが犯した重大犯罪」、「古舘伊知郎とは何者だったか」の二本の論文が載っています。一人の筆者は「公共財である電波を排他的に占有し、強大な影響力を有している放送局の一つが政治運動体と化している」、「TBSは民主主義を脅かす反社会的組織である」と、激しいです。

テレビ局が反社会的組織とは


こういう場合に、「政治運動体」とか「反社会的組織」などと、決めつけると、筆者の品格が知れ、逆効果だと思いますよ。民放の報道番組の編集方針に問題があるにせよ、このような表現に同意する人は少ないでしょう。私の周辺では、昨年以来の騒ぎで、テレビ放送が4月から急につまらなくなったという人が多いのです。報道ステーション(テレビ朝日)、NEWS23(TBS)、クローズアップ現代(NHK)を見る気がしなくなったというのです。巻頭でテレビ特集をするなら、「つまらなくなったテレビ、見どころ消えたテレビ」がテーマでしょう。なぜそのことに目をつむるのでしょうか。

もう一つの目玉の特集は、「カエルの楽園」は悪魔の書か、ですね。ベストセラー作家の百田尚樹氏の新作をテーマにしています。カエルが登場する寓話方式での小説で、安全保障問題、中国問題、戦争法案反対、朝日新聞批判などを連想させるストーリーです。筆者がお気に入りという「ラ・フォンテーヌ寓話」に似た小説です。カエルの物語を通じて日本人の世界感覚に警告を発しようとしています。平和ボケの日本人には耳の痛い話ではありましょう。

百田氏の論文を受けて、櫻井よしこ、佐藤正久、小川榮太郎ら右派・右翼の人たちが礼賛の小文を寄せています。気になるところですね。お名前を拝見しながら、「この分野の執筆者は顔ぶれが同じで、みななぜ群れたがるのだろう」という素朴な感想を持ちました。元海上保安官氏も感想を寄せ、「天才・百田尚樹にしか書けない」と絶賛します。そこまでいいますかねえ。なぜもっと、門戸を広げ、見解の異なる多様な筆者をそろえないのか。これでは議論の発展が期待できませんね。

「ああいう人士」という非礼な表現


西尾幹二氏が書いた論文「現代世界史放談」の中に、政治学者の北岡伸一氏を批判した部分があります。「安倍首相の戦後70年談話に先立ち、外務省主導の21世紀構想懇談会がつくられ、先の戦争を侵略戦争と首相にいわせようとした北岡さんという座長がいました。ああいう人士はいまでもアメリカのコントロール下にあると考えるべきだ」。わざわざこんな言い方をしますか。「ああいう人士」とは非礼な表現です。「侵略戦争」という表現は、歴史に対する反省が込められ、まともな評価でしょう。このあたりが、群れる右派の器量の狭さなのでしょうか。

創刊号の論文の中には、出色のヒット作がはあります。前ウルグアイ大統領のホセ・ムヒカ氏の来日記念講演の収録です。「世界いちばん貧しい大統領」の著書があります。「市場はどんどんモノを買わせよう、買わせようとする。市場に操られてほしいものが増えてしまうと、あなたは自由でなくなってしまう」。「市場はもはやコントロールできない状態にある」。消費を常にあおっていかないと、行き詰まってしまう現代資本主義社会の最大の問題点を的確についています。

内閣官房参与の浜田宏一氏が「安倍首相、消費増税を延期なさい。個人消費が陰っているのは、消費増税が控えているため、消費者の行動が慎重になっている」と、創刊号で吠えています。消費をあおっていかないと、行き詰まる現代経済社会の本質的な問題にそっぽを向いていますね。

「世界でいちばん貧しい大統領」の問題提起


また、産経系の筆者が「財務官僚を切れば日本は再生する」と、方向感覚がずれた主張をしています。財務官僚を切ったところで再生できるほど、経済の停滞の原因は単純でありません。論壇誌ならば、ムヒカ氏のいうように、掘りの深い問題提起こそが必要です。

最後に、テレビ局批判をするなら、なぜテレ朝、TBSだけに的を絞るのかです。フジテレビ、日本テレビなどにも見られる軽いバラエティー番組路線をなぜ議論しようとしないのか。朝日新聞を批判するなら、他の新聞論調にもなぜ目配りしないのか。他紙にも多々、問題があると思います。右傾化は世界的潮流のひとつであり、右派・右翼の思想、考え方を知り、分析することがますます重要になっているだけに、毎度、おなじみの論題、筆者ばかりが繰り返し登場してくるすでに現状は残念ですね。
http://agora-web.jp/archives/2019006.html

2. 中川隆[-12331] koaQ7Jey 2019年2月08日 16:52:51 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22234] 報告

政治雑誌一覧と比較:
週刊金曜日、月刊正論、Voice、SAPIO、月刊WiLL、月刊Hanada
https://www.digital-dokusho.jp/magazine/polytical-magazine/

互いに密接な関係があるため、 「ビジネス/政治/経済雑誌」という風に、 一緒のジャンルにされる傾向があるほか、ビジネス系、経済系の雑誌がやや多めながら、
政治に関する内容が中心で「政治雑誌」といっていい雑誌や、 政治情報中心の雑誌の情報。



週刊金曜日

広告/スポンサーに依存することなく言論の規制がないため、
自由な言論をできていることを売りにしている週刊誌で、
会社概要によるとどこの会社の傘下にも入っていないらしい株式会社金曜日という会社が発行元。

そして、内容はかなり純粋な政治系。

週刊金曜日

骨のある雑誌です。スポンサーから自立した、自由で信頼できるメディア。
1993年、広告に依存しない自由なメディアを創るため、
石牟礼道子・井上ひさし・久野収・筑紫哲也・本多勝一が中心となり、多くの定期購読者を募る形で創刊されました。

本当に大切な情報が見えない時代、『週刊金曜日』が、暮らしの“真実”と“羅針盤”を届けます。



--------------------------------------------------------------------------------



正論

フジサンケイグループのオピニオン誌。
表紙を見ていてもビジネス・経済情報はほとんどなく、
政治関連の特集や国際問題ばかりで、こちらも純粋な政治雑誌系。


日本人の鼓動が響く雑誌です。

「月報・歴史戦争」「世界の『歴史』最前線」
「教育提言 私が伝えたい天皇、皇室のこと」「グラビア 皇室歳時記」
「グラビア 阿蒙列車」等々、新連載満載。

「折節の記」「それ行け!天安悶」と好評の強力連載陣で、読み応えのある総合誌です。

【公式サイトでの媒体概要】
日本の自由な社会と健全な民主主義を守る―との信条に基づき、
昭和48年6月25日付「悪玉論に頼る急進主義」から産経新聞の「正論」欄がスタートしました。
いわば「日本の針路を考える論壇」です。
オピニオン面にこの「正論」を掲載するとともに、雑誌「正論」を発行し、
報道紙面と併せて明確な主張で偏らない世論の形成に役立つよう努めてきました。


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Voice

こちらはPHP研究所による政治情報系雑誌。
サンプル誌を見る限り、実際の紙面にはビジネス・経済情報もあるものの、
表紙だけを見ると完全な政治雑誌といった感じ。


月刊誌『voice』21世紀のよりよい社会実現のための提言誌として創刊されました。
以来、政治、国際関係、経済、科学・技術、経営、教育など、
激しく揺れ動く現代社会の様々な問題を幅広くとりあげ、
日本と世界のあるべき姿を追求する雑誌づくりに努めてきました。

次々と起る世界的、歴史的な変革の波に、日本社会がどのように対応するかが差し迫って闘われる今日、
『voice』はビジネス社会の「現場感覚」と「良識」を基礎としつつ、
常に新鮮な視点と確かなビジョンを提起する総合雑誌として、高い評価を得ています。



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SAPIO(サピオ)

こちらは大手総合出版社の小学館が発行する、政治・国際問題寄りの雑誌。
そして、辛口・タブー切込み系のテイストが特徴。


ラテン語の「賢明である」が題名のクオリティマガジン。

•1.一流執筆者によるジャーナルな視点で選んだ特集やエッセイ、ルポ、コラム
•2.内外のキーパーソンが分析する国際政治、経済情勢
•3.著者による本格的書評特集
•4.豊富な図版、最新の写真によるビジュアル展開


の四つを柱としています。


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月刊WiLL(マンスリーウイル)

カリスマ変種者の花田紀凱氏氏が2016年春まで長く編集長を務めていた有名雑誌。
花田氏離脱後は部数を大きく落としている可能性あり。


月刊WiLL(マンスリーウイル)

大人の常識。オトナが発信する、オトナが読める、オトナのための雑誌。
大新聞は書けないことが多過ぎ、テレビは信頼に値しない。
といって、ネット情報は玉石混淆。
混乱する日本に信頼できる情報、まっ当なものの見方、大人の常識を提示する、
おもしろくて、ためになる月刊誌!



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月刊 Hanada

こちらは「月刊WiLL」から離脱したカリスマ編集者、花田紀凱さんが
離脱・移籍後、仲間と共にすぐに創刊した新雑誌。

Fujisan売上ランキングではかなり上位で、
花田氏のWILL離脱と共に、こちらの雑誌に乗り変えた読者がたくさんいる可能性がある注目雑誌。

Will同様にかなり政治色が強く、
発売日も同じ、月刊の表紙の雰囲気もWillとそっくりで、Willとは完全な競合。


花田紀凱責任編集!読者の「知りたい」欲求に応える強力月刊誌。
月刊Hanadaは『月刊WiLL』の前編集長花田紀凱と編集部員、DTP担当を迎え
2016年4月に創刊しましたオピニオン誌です。

総力大特集から強力連載まで大納得の読み応えです。
スクープも含め、次々と問題を提起し、21世紀の雑誌界をリードする月刊誌を目指します。
おもしろくて、ためになる。そして「大人の常識」を!



その他

•週刊新潮・・・・・政治系の辛口記事中心の総合週刊誌

•月刊文藝春秋・・・・・文芸総合誌の中で特に政治色強い

https://www.digital-dokusho.jp/magazine/polytical-magazine/

3. 中川隆[-12310] koaQ7Jey 2019年2月09日 10:16:31 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22234] 報告

amazon の「正論」、「Will」と「月刊Hanada」のカスタマーレビューに
777 のペンネームで 何処が間違いか書いたら、次々に削除されました。

右翼はやる事が えげつないですね。

4. 中川隆[-12276] koaQ7Jey 2019年2月10日 20:59:33 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22234] 報告

2019.02.10
産経新聞と朝日新聞の「ネトウヨ用語」頻度の比較
――「ブーメラン」「反日日本人」「WGIP」「コミンテルン」……
https://rondan.net/15276


Contents

1 苦境の産経新聞
2 ネトウヨ用語が大好きな産経新聞
3 ブーメラン
4 反日日本人
5 WGIP
6 コミンテルン
7 まとめ


苦境の産経新聞

経営状態が悪化しまくっている「産経新聞」。ネトウヨは購買意欲が高いようですが、所詮、人数が多くないので全国紙を維持するためには今一つ勢いが足りないようです。

一方、ネトウヨから目の敵にされているリベラルの牙城「朝日新聞」は、部数低下に悩まされながらも、不動産業などによる収入が盤石のため、依然として産経新聞よりはるかに健全な経営状況です。

保守最後の希望である「産経新聞」を救うために、ネトウヨは積極的に二部三部とまとめ買いし、販売店に「押し紙」を強制させ国益を守るべきではないでしょうか?

ネトウヨ用語が大好きな産経新聞

朝日新聞や読売新聞と違って、不動産などの資産を持たない産経新聞は、新聞の部数が伸びないと経営状況は回復しません。部数減少率は善戦しているものの増えてはいないので、このままでは倒産してしまいます。

この回復のカギはネトウヨ路線の放棄にあると思います。先ほども言いましたが、ネトウヨは数自体それほど多くないので、今のようにトンデモ記事ばかり書いていたら、良識ある一般市民はドン引きするだけだということです。

アホ相手に商売していると、気が付かない間に自分までアホになってしまっているということはよくあります。産経新聞の方々はよくよく社会常識に基づいた記事を書いていただきたい。

ブーメラン

幾つか典型例な用語を比較します。

まずは「ブーメラン」。ネットスラングでよく使われます。民主党(民進党)を攻撃する際によく用いられますね。

この語が何回使われているか検索したところ…。

産経新聞(政治) 283
朝日新聞(全体) 17
【参考】読売新聞(全体) 6

圧倒的な産経新聞のクォリティ(笑)


反日日本人

「反日日本人」とはネトウヨが大好きな言葉。

反日は中国・韓国だけではなく国内にもいるという妄想を手助けしている用語です。

これを比較すると…

産経新聞 12
朝日新聞 2
【参考】読売新聞 0

なお、朝日新聞でヒットした2件は、いずれもネトウヨ思考を批判する記事です。一方、産経新聞はマジで「反日日本人」というカテゴリーが存在すると妄想してしまっている記事です。読売新聞は華麗にスルー(笑)

ほんと産経新聞スゴイ。

WGIP

ネトウヨや保守が大好きなWGIP(ウォー・ギルド・インフォメーション・プラン)。何と我々はGHQ政策によって洗脳されているそうです。

先に大ベストセラーになった百田尚樹『日本国紀』においても、戦後史で大きく扱われました。こんな単純な陰謀論を信じれるということ自体が、自虐思想なのですが(笑)


これを比較すると…

産経新聞 75
朝日新聞 4
【参考】読売新聞 0

なお、朝日新聞でヒットした4件は、いずれもこのWGIPが妄想であると批判する記事です。一方、産経新聞はマジでWGIPによって我々が洗脳されているというという記事です。

ここでも読売新聞は華麗にスルー(笑)

コミンテルン


「コミンテルン」とは戦前に実際に存在した共産主義組織です。今ではもう存在しません。ゆえに都合がいいのか「コミンテルン陰謀説」が今では大人気です。

「日本が戦争に巻き込まれたのはコミンテルンの陰謀だ!」

というのがそれです。多くの国々と人々が複雑に絡み合って起きた現象の発端を、たった一つの原因に帰することなど不可能です。その不可能を単純に解決してしまうのが陰謀論でし。フリーメーソン陰謀論などと大同小異のもので、あと20年もすれば口に出すことすら恥ずかしくなるようものです。

さて、この語を比較すると…

産経新聞 105
朝日新聞 2
【参考】読売新聞 0

産経すごすぎ!

なお朝日新聞の1例はコミンテルン陰謀論を非難する記事です。そしてやはり読売新聞は華麗にスルー(笑)

まとめ

いかがだったでしょうか?

産経新聞がどれだけぶっ飛んでいるのかがよく解ったと思います。

その対極にある朝日新聞は産経新聞などが垂れ流す妄想にしっかり反論し、一方。両者の中間やや右寄りにいる読売新聞はこんな馬鹿げた妄想に最初から付き合わないという態度です。

こんな面白い産経新聞を、みんな優しい眼差しで見守ってあげましょう!

https://rondan.net/15276

5. 中川隆[-12264] koaQ7Jey 2019年2月11日 18:34:48 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22234] 報告

2019.02.11
産経記者のネトウヨ性——佐々木類(論説副委員長)がヤバい
https://rondan.net/15289


Contents

1 ネトウヨ御用達「産経新聞」
2 記者の思想性
3 NHKはフェイクニュース
4 文治的報道を罵倒
5 韓国に強硬姿勢が国益につながる
6 WGIPを信じるというスゴさ
7 まとめ


ネトウヨ御用達「産経新聞」


「ブーメラン」「反日日本人」「WGIP」「コミンテルン」といったネトウヨ御用達のスラングを記事でガンガン使ってしまう産経新聞の革新性には驚かされます。朝日新聞や読売新聞などではこういった語は殆ど用いられず、言葉の使い方という点ではよほど保守的です。

産経新聞はいわゆる右向きな保守層やらネトウヨ層をターゲットにした紙面作りに特化しており、それはそれで価値はあると思うのですが、あまりの馬鹿々々しさに心配になるときがあります。

ところで、次のようなことが言われることがあります。産経新聞の記者たちは、読者に喜んでもらうために右寄りな記事を書いているだけで、当人たちはノンポリである、というようなものです。


関連記事産経新聞と朝日新聞の「ネトウヨ用語」頻度の比較――「ブーメラン」「反日日本人」「WGIP」「コミンテルン」……
2019年2月10日
記者の思想性

確かに産経新聞の記者だからと言って、必ず全員が右寄りなはずはありません。また逆に朝日新聞の記者だからと言って、全員が左寄りでないのと同じです。たとえば、長谷川熙氏は元朝日新聞の記者ですが、今では熱心なアンチ朝日になっています。

ですがこの一方で、朱に交わり赤くなったのか、それとも元々そうだったのかは解りませんが、「THIS IS SANKEI」といった記者も存在します。今回はそんな「これぞ産経」な記者である、論説副委員長の佐々木類氏の言説を取り上げたいと思います。出典は『ジャパニズム』47号(2019.2)収載の「新聞記者が一刀両断! 日本の偏向報道」です。

NHKはフェイクニュース

産経新聞の記者らしくフェイクニュースに極めて敏感な佐々木類氏。さすがファクトを重んじる産経新聞といったところでしょうか?

過日騒動となったレーダー照射問題の報道に怒りを覚え、NHKに次のように噛みつきす。


日本放送協会。そう、天下の公共放送にして高給が批判の的となっているNHKのフェイクニュースだ。まるで海自のP1が韓国駆逐艦「広開土王」に異常接近したためにレーダー照射された―と錯覚するような合成写真を垂れ流したのだ。

良いですね。この出だし。「高給が批判の的」とか本筋と全く関係のない僻みが入っているところがツボです。そういえば産経新聞は経営危機で、ボーナスも碌に出ず、早期退職希望者募集中だそうですが、佐々木類氏は大丈夫でしょうか?

で、フェイクだというのは、次の画像のことです。

この写真を見ると自衛隊機が韓国船に異常接近しているように見えるからフェイクだというのです。

……。

考え過ぎだろ(笑)

事実、佐々木氏自身が「素人が見ても合成であることが分かる」とフェイク説を一蹴。


P1はなぜか車輪がすべて出ていて、素人が見ても合成であることが分かるのだが、一瞬騙されそうになるから厄介だ。

「自分でマッチポンプしてて楽しい?」と聞きたくなるレベルの言説ですね。しかしネット掲示板レベルの駄論を全国紙の新聞記者がしてしまうとは…。


文治的報道を罵倒

もちろん産経新聞の記者らしく、韓国に対しては超絶強硬姿勢。先のレーダー照射問題に対する「喧嘩両成敗」「両者ともに落ち付け」的な報道を罵倒。


そして、ニュースキャスターはこう、したり顔でまとめてみせた。「冷静にいきたいですね。日韓関係のさらなる悪化にこの問題、繋がらないか心配です」。
あなたはいったい、どこの国の公共放送でキャスターをしているのか、と聞きたくなるほどの胸くその悪さだ。


(朝日新聞も)NHKと同じ、ケンカ両成敗である。「日韓両政府が言い争いをしている」とはなにごとか。


こういうNHKや朝日、毎日新聞といったメディアが韓国をツケ上がらせてしまうのである。

こういう「先生に叱られない範囲で威張り散らす小学生」みたいなところが産経新聞の良いところです。

韓国に強硬姿勢が国益につながる

しかも佐々木氏の理解では、このレーダー照射騒動の一件は、韓国から銃口を突き付けられ、宣戦布告を受けているようなモノなんだそうです。


100%相手に非があり、自分の息子や娘が銃口を突き付けられて相手を批判しているときに、「言い争いはやめろ」と両者をなだめようというのか。


「今後も隣国ゆえの大小のトラブルは起きるだろう」などと暢気なことを言っている。これは、赤化統一の道を邁進する文在寅政権の形を変えた、わが国に対する「静かなる宣戦布告」なのである。

ここまで言うからには自衛措置で韓国船を沈めろくらい言うのかと思ったら、産経新聞は謝罪の要求しかしていないそうです(笑)


事件の発覚を受け、社説で最初に反応したのが産経新聞だった。12月23日付で「敵性国家の所業である。韓国の政府と海軍は過ちを正直に認めて責任者を処分し、日本に謝罪すべきである」と主張した。

結局、佐々木氏(および産経新聞)が威勢よく「宣戦布告」だの「敵性国家」だの激しい言説をしたからといって、「実際の戦争にはならない」「戦争はして欲しくない」という甘えがあるんですよね。彼らがそれに気が付いているかどうかは解りませんが…。ほんと「先生に叱られない範囲で威張り散らす小学生」でしかない。

本気で「宣戦布告」だの「敵性国家」だのと信じているのであれば、「謝罪の要求」なんてショボイこと言っていないで、「レーダー照射されたら、現場判断で即時、ミサイルを撃ち込め」くらい社説で言ってほしいものです。何を日和見しているのでしょうか(苦笑)


WGIPを信じるというスゴさ

またこのようなマスコミのフェイクニュースや、偏向報道を生み出している原因は、なんとウォー・ギルド・インフォメーション・プラン(WGIP)なんだそうです。


現在のメディアが、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)による、WGIP(日本洗脳工作)に支配されていることは、今や多くの人が知るところとなっている。今でも当時の連合国や南北朝鮮への批判禁止等々、30に及ぶプレスコードがあり、多くのメディアはそれに縛られている。例えば、大平洋戦争を大東亜戦争と呼ぶことは、歴史修正主義でも右翼化でも、何でもない。当時の人はさきの大戦を大東亜戦争と呼んでいた。
日本のメディアはまず、用語の使い方から見直さねば、染み付いた偏向報道癖を元から断ち切ることは不可能だろう。
以上、自戒を込めて報告する。

今でもプレスコードがあると主張している割には、産経新聞は南北朝鮮批判はするし、「大東亜戦争」って語も使うし、でもアメリカにはポチ犬だしと、好き勝手やってるじゃないですか(笑)

WGIPによってメディアが縛られているなんてのは、考え過ぎ。

まとめ

いかがだったでしょうか?

元々そういったイデオロギーの持ち主だったのか、産経新聞社に入ってから染まってしまったのかどうかは解りませんが、「嫌韓+アンチ朝日+WGIP」とまさにネトウヨそのもの。

こういうスゴイ方が全国紙「産経新聞」の論説副委員長をしてしまっていることが一番のトンデモでしょうか?

最後に、ビックリなオフショットを一つ。


ちなみに、職業柄、すべての日刊紙に目を通す知人の一人はこうした新聞を読むと決まって朝から不快になるから、気付け薬代わりに産経新聞を読んで呼吸を整えるという。

……。

何も語るまい…。

https://rondan.net/15289

6. 中川隆[-12263] koaQ7Jey 2019年2月11日 18:36:53 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22234] 報告

2019.02.09
【トンデモ】コミンテルンに操られた朝日新聞が大東亜戦争とモリカケを(略【中西輝政×長谷川熙】
https://rondan.net/709


Contents

1 森羅万象何にでも陰謀を見出す
2 コミンテルンの陰謀
3 仕組まれた戦争
4 モリカケの裏にはコミンテルンと朝日新聞


森羅万象何にでも陰謀を見出す

コミンテルンの専門家・中西輝政氏は、この世で起こる万事の背景にコミンテルンの陰謀があるのではないかと心配しています。同様に、朝日新聞の専門家・長谷川熙氏は、この世で起こる万事の背景に朝日新聞の陰謀があるのではないかと心配しています。

この二人が対談すれば、コミンテルンと朝日新聞のどちらが黒幕かをめぐって議論・討論になるのではなく、この両者の説は調和的に融合します。つまり、この世における現象の背後にコミンテルンと朝日新聞の両者がいるという新たな陰謀論が生まれるのです。

今回は、中西輝政×長谷川熙「国際共産主義に操られる朝日新聞【モリカケも!?】」『Will』(2018.10)を取り上げながら、そんな不可思議な現象を追ってみたいと思います。



コミンテルンの陰謀

お二人の対論は、まず「コミンテルン」問題は歴史研究の禁忌とされていると主張されるところからスタートします。


長谷川 コミンテルンを扱うことが、日本ではまだ禁忌視されていますね。

うーーん。「コミンテルン」ネタって、渡部昇一氏、田母神俊雄氏などをはじめとする、この頃の保守論客がガンガン言及していて、ちっとも「禁忌」ではないような気がするのですが…。


中西 日本の学会、メディアをはじめとする知的空間において、いまだにコミンテルンは「腫れ物」扱い。理性的、実証的に歴史を論じるはずの研究者でさえ、「コミンテルン」を前にすると研究や議論が及び腰になってしまいます。

うーーーーん。むしろ「腫れ物」扱いされている理由は、何でもかんでも「コミンテルン」の陰謀にしようとする保守論客が、そもそも「知的空間」におらず、「理性的、実証的に歴史を論じ」ていない証拠のような気がします。

さらに微妙に秦郁彦『陰謀史観』(新潮社, 2012)を意識した発言まで見られてなかなか興味深い。


中西 日本の一部の歴史家のように、「コミンテルン」と聞くと最初から「陰謀論」と決めてかかるようでは、歴史の真実は見えません。
長谷川 日本の研究者は無知なのか、それとも故意に真実を葬り去ろうとしているのか。
中西 一つは不勉強もあるでしょうが、もう一つは、今も次々に出てくる新資料によって自らが唱えてきた従来の”通説”が覆されてしまうのを、ひどく恐れているからでしょう。

どうやら中西氏は、秦郁彦氏から「コミンテルン陰謀論者」として一笑に付されてしまったことを相当根に持っているようです。しかし中西氏から秦氏への反論があったとは聞きません。ぜひ無知で不勉強の秦郁彦氏に「真実」を示して欲しいものです。(しかし秦氏を捕まえて「不勉強」「無知」とはよく言えたものです)

仕組まれた戦争

これに続いて、日米両政府の内外にコミンテルンのスパイがいたという、よく聞く陰謀論が展開されます。もちろん両国にコミンテルンのスパイもしくはその関係者がいたのですから、大東亜戦争は当然の帰結として、コミンテルンの陰謀と決めつけられます。


長谷川 大東亜戦争は、最初から敗北が解っているような戦いでした。これを「戦争」とよんでいいものか。
中西 近年、ヴェノナ文書やヴァシリエフ文章をはじめとする機密文書が次々と公開され、アメリカ政府内に大戦中から大量のソ連スパイが入り込んでいたことが判明しています。……日本には尾崎秀実とゾルゲを送り込み、日米開戦を策略した。つまり日米開戦はコミンテルンによって三方から仕掛けられた、まさに「仕組まれた」戦争だったということが出来ます。

これが本当だとしたら、両国首脳部はよっぽど無能か、もしくはコミンテルンが超絶有能ということになります。「スパイがいた」と「日米開戦した」という二つの事実の間に、無理やり因果関係を見出し、その他の要因を等閑に付すというのは保守の典型的手法です。まして敵の能力を過大評価して、自らを卑下するのは敗北主義であり、自虐史観そのものでしょう。自虐史観脱却を主張する保守こそが自虐史観に囚われている典型です。

モリカケの裏にはコミンテルンと朝日新聞

ここまでは朝日新聞の話などほとんど出てこないで、記事のタイトル「国際共産主義に操られる朝日新聞【モリカケも!?】」の内容は最後のページに駆け足で述べられているだけです。コミンテルンにまつわる空想力が加速して、二人は次のように主張し出します。



長谷川 …コミンテルンの亡霊が今も尚なお、日本では介しているような気がしてならないからです。
中西 戦後の日本では、憲法改正をはじめとする、国家として再生するための重要な試みがよく解らない不合理な理由で頓挫する、というようなことが度々起こっています。
長谷川 意識してか、それとも無意識かはわかりませんが、「モリ・カケ」という倒閣運動すら、コミンテルンの工作先述の精神が影響しているようにみえなくもありません。……そう考えると、朝日も「アンウィッティング」(註:政治家、文化人、ジャーナリストを動かすことに特化した戦略)のまま、コミンテルンの罠にまんまと嵌っているのかもしれません。

ここでようやく「コミンテルンに操られた朝日新聞が、倒閣運動である森友・加計問題を持ち出して、憲法改正をはじめとする国家再生の試みを頓挫させている」というSF小説の骨子が披見されました…。

妄想と妄想がかけ合わさって更なる妄想が生まれる瞬間を我々は見ました。そして「重要な試みがよく解らない不合理な理由で頓挫する」という中西氏の言葉から、「この世で起こる不都合な事件の裏側に何か理由を求め、架空の敵とストーリーをつくって安易に因果関係を説明してしまう」陰謀論者が姿を確認することができると思います。
https://rondan.net/709

7. 中川隆[-12262] koaQ7Jey 2019年2月11日 18:40:26 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22234] 報告

2019.02.09
【トンデモ】朝日新聞陰謀論まとめ
https://rondan.net/400

近年、保守論壇誌の興隆に伴い、世の中の出来事の裏には「朝日新聞」がいるというような調の朝日新聞陰謀論、朝日新聞悪玉論を頻繁に見るようになりました。これまでは従軍慰安婦問題、南京大虐殺(百人斬り事件)、モリカケ問題を中心に朝日新聞陰謀説主張されてきましたが、ここ最近では「バスケ日本代表の未来を潰した朝日新聞」だの、「炎天下の甲子園で高校野球をするのは朝日新聞の商業主義が原因」だの、「朝日新聞の裏にはコミンテルンがいる」だのという俄かには信じがたい陰謀論まで見られるようになりました。以下に、管理人が気が付いた主な陰謀論を列挙しておきます(管理人がこれら陰謀説を信じているのではなく、あくまで「まとめ」です)。


年代 内容

1931-1941 朝日新聞は、コミンテルンに揺り動かされ、日本が対米開戦に踏み切らざるを得ないよう誘導した。
 ⇒朝日新聞戦犯説: 室谷克実[2014]『朝日新聞「戦時社説」を読む』

1938 朝日新聞が、日本軍兵の百人斬りを戦意高揚のために創作して報道する。
 ⇒朝日新聞百人斬事件扇動説・朝日新聞南京大虐殺捏造説: 野田・溝口[2011]『南京「百人斬り競争」虚構の証明』

1939 朝日新聞が、中国新聞市場支配をもくろんで上海に日本語新聞を創刊する。
 ⇒朝日新聞中国新聞市場支配企図説: 山本武利[2011]『朝日新聞の中国侵略』

1945 朝日新聞が策動して、繆斌を送り込み日中単独和平交渉の陰謀をはかるが、昭和天皇に見破られる。
 ⇒朝日新聞日中和平交渉策動説: 池原冨貴夫[2015]『昭和天皇は朝日新聞がお嫌いだったのか』

1945 戦後、GHQによってプレスコード(検閲)が始まり、朝日新聞はこれに迎合する。
 ⇒朝日新聞GHQ手先説:水間[2010.6]反日歴史認識の「教典」:『朝日新聞』は日本人洗脳放送『真相箱』に加担していた;室谷克実[2014]『朝日新聞「戦時社説」を読む』

1945 朝日新聞社が反日洗脳プロパガンダ放送「真相箱」の制作に関わる。これによって戦後日本の言論空間が閉鎖される。
 ⇒朝日新聞WGIP関与説: 関野通夫[2015]『日本人を狂わせた洗脳工作』

1948 GHQ資料において、朝日新聞がWGIPの尖兵として指定される。
 ⇒朝日新聞WGIP関与説: 関野通夫 [2015.5]=正論[2015.5]「これが「戦後」の元凶だ!米占領軍の日本洗脳工作「WGIP」文書、ついに発掘」

1971 本多勝一が朝日新聞に連載していた南京大虐殺、および百人斬りを書籍にまとめ刊行し、日本軍の残虐行為を世間に広め、国益が損なわれる。
 ⇒朝日新聞南京大虐殺事件×扇動説朝日新聞百人斬事件扇動説: 野田・溝口[2011]『南京「百人斬り競争」虚構の証明』

1982.9.2 吉田清治の虚偽証言を基に、朝日新聞が従軍慰安婦問題を報道する。これによって国益に被害が出る。
 ⇒朝日新聞慰安婦問題扇動説: 秦郁彦[1999]『慰安婦と戦場の性』

1989.4.20 WGIPに洗脳された自虐史観の朝日新聞カメラマンが、サンゴに「K・Y」と傷付け、自作自演報道をする。
 ⇒朝日新聞カメラマン珊瑚傷付け自作自演事件WGIP洗脳説: 秦郁彦[1999]『慰安婦と戦場の性』

1991~ ソ連が崩壊すると朝日新聞は、反日の韓国と連携し、日本の防衛能力・産業能力・統合機能の弱体化を狙いとする運動に好意的な論陣を張る。
 ⇒朝日新聞共産主義説: 室谷克実[2014]『朝日新聞「戦時社説」を読む』

1991.5.22 吉田清治の虚偽証言を基に、朝日新聞が従軍慰安婦問題を報道する。
 ⇒朝日新聞慰安婦問題扇動説: 秦郁彦[1999]『慰安婦と戦場の性』

1992.1.11 朝日新聞が、慰安所に軍関与示す資料を報道し、従軍慰安婦問題のキャンペーンを張り、日本の国際評価を落とし、国益に甚大な損害を与える。
 ⇒朝日新聞慰安婦問題扇動説: 秦郁彦[1999]『慰安婦と戦場の性』

1992 朝日新聞によって慰安婦がsex slaves(性奴隷)と意図的に誤訳され、これが要因となり国際社会・国連などにおいて「慰安婦=性奴隷」という理解が定着してしまった。これにより、日本の国際評価が暴落し、国益に多大な損害がでる。
 ⇒朝日新聞慰安婦問題扇動説: 西岡力[2013.8]=正論[2013.8]「この度し難き鉄面皮朝日新聞の頬被り」

1993 朝日新聞の誤報に基づき、河野談話が発表され、自虐史観に拍車がかかった。
 ⇒朝日新聞慰安婦問題扇動説: 山際澄夫[2014]『すべては朝日新聞から始まった「慰安婦問題」』;西岡力[2014]『朝日新聞「日本人への大罪」:「慰安婦捏造報道」徹底追及』

2012.12 朝日新聞に中国の工作機関の関係者が所属していることが報道される。
 ⇒朝日新聞共産主義説: 大高未貴[2012.12]=正論[2012.12]「朝日新聞にも在籍!中国の「工作機関」で活動するあの元老の曾孫」

2013.10 朝日新聞が被災地復興を阻む。
 ⇒朝日新聞復興阻害説: 櫻井・奈良林[2013.10]=Will[2013.10]「被災地復興を阻む朝日新聞の「不都合な真実」」

2013.11 朝日新聞が言論テロを起こしていることが指摘される。
 ⇒朝日新聞テロリスト説: 酒井信彦[2013]=歴史通[2013.11]「朝日新聞は言論テロ組織!朝日インテリは偽善がお好き」

2014.8.5 朝日新聞が吉田証言の虚偽性を認め記事を撤回するも反省せず。
 ⇒朝日新聞慰安婦問題扇動説: 山際澄夫[2014]『すべては朝日新聞から始まった「慰安婦問題」』;西岡力[2014]『朝日新聞「日本人への大罪」:「慰安婦捏造報道」徹底追及』

2014.10.7 朝日新聞が、憲法九条にノーベル平和賞を取らせようと画策するが失敗。
 ⇒朝日新聞九条ノーベル平和賞扇動説: 池原冨貴夫[2015]『昭和天皇は朝日新聞がお嫌いだったのか』

2015.4 朝日新聞が昭和天皇から嫌われていた可能性が指摘される。
 ⇒朝日新聞天皇から嫌われ説: 池原冨貴夫[2015]『昭和天皇は朝日新聞がお嫌いだったのか』

2017.9.8 朝日新聞大物OBが大学に天下りしているこが明らかになる。
 ⇒朝日新聞大学支配説: 週刊ポスト[2017.9.8]

2017.12 朝日新聞が天皇陛下の訪韓を画策する。
 ⇒朝日新聞皇室支配説: Themis[2017.12]

2018.1 親中の『広辞苑』を朝日新聞が広告に載せる。
 ⇒朝日新聞共産主義説: 大澤正道[2018.1]=Themis[2018.1]「岩波『広辞苑』が振り撒く「台湾は中国の一部」の誤り」;大澤正道[2018.2]=Themis[2018.2]「朝日新聞で堂々宣伝する岩波書店の「親中ぶり」 」

2018.1 朝日新聞はモリカケ報道を通して言論テロを起こしていることが指摘される。
 ⇒朝日新聞モリカケ扇動説×朝日新聞テロリスト説: 小川榮太郎[2017]『徹底検証「森友・加計事件」:朝日新聞による戦後最大級の報道犯罪』;小川・長谷川[2018.1]=Hanada[2018.1]「森友・加計報道は朝日新聞の言論テロ」

2018.6 朝日新聞が、安倍批判を繰り返し倒閣を企てる。
 ⇒朝日新聞政府転覆説: Hanada[2018.6];正論[2018.6]

2018.9.6 朝日新聞がバスケ選手買春を報道したことで、バスケ日本代表の未来を潰す。
 ⇒朝日新聞スポーツ支配説:週刊新潮[2018.9.6]「特集「バスケ日本代表」の未来を潰した「朝日新聞」 そんなに悪いか「ジャカルタ買春」!」

2018.9.13 朝日新聞が甲子園について人命よりも商業利用を優先させたことで、炎天下の過密スケジュールとなっている。
 ⇒朝日新聞甲子園支配説: 週刊新潮[2018.9.13]「特集 全国父兄から怨嗟の声!「猛烈部活」野放しの元凶は「朝日新聞」が人命より大切な「甲子園」」

2018.1 朝日新聞は、小川榮太郎を訴訟提起することで、言論機関としての社会的責任を放棄し、自由な言論を委縮させる。
 ⇒朝日新聞言論弾圧説: Hanadaセレクション[2018.1]『財務省「文書改竄」報道と朝日新聞 誤報・虚報全史』

2018.10 朝日新聞はコミンテルンに操られており、森友・加計学園問題もこれが原因であることが指摘される。
 ⇒朝日新聞共産主義説×朝日新聞モリカケ扇動説: 中西・長谷川[2018.10]=Will[2018.10]「【モリカケも!?】国際共産主義に操られる朝日新聞」


無数ともいえる書籍・雑誌記事が朝日新聞陰謀論を唱えており、それらすべてを列挙することは到底できませんでした。また気が付き次第、追加したいと思います。皆様のあいだで何か陰謀論を発見されましたら、コメント欄などに追記いただければ幸甚です。


https://rondan.net/400

8. 中川隆[-12261] koaQ7Jey 2019年2月11日 18:43:22 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22234] 報告

昭和天皇は朝日新聞がお嫌いだったのか 
巨大メディア—— その捏造の歴史 (ベストセレクト) – 2015/4/23
池原冨貴夫 (著)
https://www.amazon.co.jp/%E6%98%AD%E5%92%8C%E5%A4%A9%E7%9A%87%E3%81%AF%E6%9C%9D%E6%97%A5%E6%96%B0%E8%81%9E%E3%81%8C%E3%81%8A%E5%AB%8C%E3%81%84%E3%81%A0%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%8B-%E5%B7%A8%E5%A4%A7%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E2%80%94%E2%80%94-%E3%81%9D%E3%81%AE%E6%8D%8F%E9%80%A0%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2-%E3%83%99%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%BB%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%83%88-%E6%B1%A0%E5%8E%9F%E5%86%A8%E8%B2%B4%E5%A4%AB/dp/483140196X


2019.02.09
【トンデモ】『昭和天皇は、朝日新聞がお嫌いだったのか』池原富貴夫|ベストブック, 2015)
https://rondan.net/489


Contents

1 未知の世界と人間の可能性
2 その内容と特徴
3 根本的な認識不足
4 昭和天皇は、朝日新聞がお嫌いだったのか
5 まとめ


未知の世界と人間の可能性

いわゆるトンデモ本というジャンルは、読者に全く新しい世界を見せてくれます。私自身、「まさかそうくるか」と呻らずにはいられないことが幾度もありました。

今回紹介したい本もまさにその一つ、池原富貴夫『昭和天皇は、朝日新聞がお嫌いだったのか』(ベストブック, 2015)です。

朝日批判本は余多出版されていますが、そのほとんどは大同小異です。二、三冊読めばお腹いっぱいで、それ以上呼んでも得られるものは殆どありません。本当にオリジナリティーを出すことが難しい分野です。そのような困難な状況にあって本書は『昭和天皇は、朝日新聞がお嫌いだったのか』という斜め上の、しかもタイトル出落ちで、ひときわ異彩を放っています。

その内容と特徴

百聞は一見にしかずとも申しますので、ひとまず目次をあげます(誤用)。
序章
第一章 見直される日本とアジアの近代史
第二章 陸軍と国民の尻を叩き続けた朝日新聞
第三章 足かけ「十五年戦争」の中、無視され続けた昭和天皇
第四章 朝日新聞の豹変、昭和天皇の苦悩
第五章 産業革命がもたらした光と彰
第六章 国民が「蚊帳の外」に置かれた新憲法制定
第七章 中国共産党に傳く朝日新聞に、読者離れが止まらない
第八章 朝日は、中国共産党と「運命共同体」
第九章 朝日新聞に、国民の「ご裁断」
第十章 朝日と共に、虚報に躍って散った政治家と「リベラル病」患者たち
第十一章 大手メディアに続く「厳しい環境」
最終章 昭和天皇は、朝日新聞がお嫌いだったのか

つまり、「大東亜戦争は植民地解放戦争の自衛戦争だった。米国との戦争を煽り戦意高揚に朝日新聞は躍起になったが、昭和天皇は開戦に反対だった。終戦後、朝日新聞は豹変して共産党と運命共同体となり、慰安婦問題や南京大虐殺などを報じて国益に損害を与えている」というような(ありきたりの)内容です。果たしてどのように昭和天皇に朝日新聞を批判させるのでしょうか。

根本的な認識不足

昭和天皇に関する結論部の論理性の検証は後にします。それよりなにより、この筆者は、朝日新聞があまりに憎すぎて、ついつい朝日新聞ばかり読んでしまい、他の新聞を読んでいないという皮肉に陥っていますので、その点を指摘したいと思います。

この池原氏は、戦前・戦中の朝日新聞の軍国調の記事を取り上げて、朝日新聞の戦争責任を厳しく問いただします。たとえば戦闘機献納や、ミッドウェー海戦で勝利したと国民を偽ったこと、戦意高揚のための鬼畜米英記事、ヒトラー礼賛記事などが取り上げられます。

このような「朝日新聞の戦争責任」を追及したがる保守論客が時々いますが、これはおかしな話です。というのも、当時は時局下ということもあり当時の新聞各社は厳しく検閲されており、いずれも軍国調でした。今では保守の鑑である産経新聞(当時は産業経済新聞)も、戦前は朝日新聞と同じく軍国調そのもので、事実、その責任を問われ経営者だった前田久吉は戦後に公職追放を受けています。

そしてなにより、大本営発表は嘘八百でしたから、ミッドウェー海戦報道で朝日新聞報道だけが非難されるというのは不可解です。

したがって、朝日新聞の戦争責任だけを追及するのは全く非論理的です。保守論客は、朝日新聞だけはしっかり読ようですが、産経新聞など他のものはあまり読まないという傾向があります。この理由は単純で、朝日新聞は戦前のものから現代のものまで縮刷版が刊行されていて容易に参照可能ですが、産経新聞は戦前の縮刷版を刊行していないため参照が困難だからです。国立国会図書館に行けばマイクロフィルムで戦前・戦中の各紙を参照できますので、せめてそれをしてから朝日新聞を批判して欲しいところです。

昭和天皇は、朝日新聞がお嫌いだったのか

ところで、本のタイトルにもなっている「昭和天皇は、朝日新聞がお嫌いだったのか」という問いへの回答は、もちろん「嫌いだった」ということになりますが、その論拠に妥当性があるとは言い難いものです。『昭和天皇独白録』を根拠としながら次のように述べます。


昭和天皇が独白録で述べている通り、不審の男であり連れてきた朝日も朝日だった。好き嫌いをあまり見せない昭和天皇が不審な「策動」に対し強い不快感を示した。

「繆斌は陸軍の飛行機で日本に来たが、どうして杉山(陸相)がこれを許したか、諒解に苦しむが、彼の来朝は朝日の記者、田村真作という者の薦めで緒方竹虎が策動したものである」(独白録)

 池原富貴夫『昭和天皇は、朝日新聞がお嫌いだったのか』ベストブック, 2015, p. 178


ややこの事件(および著者の理解)には説明が必要です。この繆斌という人物は、親日政権の中華民国臨時政府の要人で、1945年に重慶国民政府の密命を受けて、日中の単独和平交渉を小磯國昭内閣に提案した人物として知られます。この和平交渉に、天皇が不信感を示したのが一節が上記の『独白録』です。

つまり、@昭和天皇は繆斌が持ち込んだ和平交渉に不審を抱いていた、Aその繆斌を連れてきたが朝日新聞記者だった(そして緒方竹虎は元朝日新聞副社長)という、二つの根拠が合わさって、「昭和天皇は朝日新聞が嫌いだった」という結論が導かれます。

滅茶苦茶強引なような気がしますが、著者の自信は揺らないようです。


昭和天皇の決意 @「朝日の策動」を潰して、朝日を徹底的に無視する
池原富貴夫『昭和天皇は、朝日新聞がお嫌いだったのか』ベストブック, 2015, p. 180
と昭和天皇のお気持ちを代弁します。また、昭和天皇が不信感を抱かれた背景として、「朝日の実体は、緒方を筆頭にした「政治結社」そのものだった」とか、「「ゾルゲ事件」の尾崎秀美も上海特派員で、田村真作の先輩だった。朝日は政治ゴロのたまり場のようだ」など陰謀論を展開し、朝日新聞は共産主義の手先だったと言わんばかりの論調で責め立てています。

しかし、これらに朝日新聞社が関係していたからと言って、僅か一文だけを根拠にして、昭和天皇が朝日新聞という会社そのものを徹底的に無視し、嫌っていたことの根拠になるのかは怪しいものです。

まとめ

アクロバティックな解釈で昭和天皇と朝日新聞を結び付けてしまった筆者のテクニックには恐れ入りました。かかる点で、極めて優秀な「朝日新聞陰謀論」を披見したと評価せざるを得ません。

しかし「朝日新聞は、常に儲かる方に動く「便所のドア」だった」とまで難じる池原氏の強弁には、一体何が彼をそうさせたのかと思わずにはいられませんでした…。

https://rondan.net/489

9. 中川隆[-12260] koaQ7Jey 2019年2月11日 18:45:47 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22234] 報告

2019.02.09
【トンデモ】「朝日」憎けりゃWGIPも憎い。でもアメリカは憎くない(水間政憲「反日歴史認識の「教典」
:『朝日新聞』は日本人洗脳放送『真相箱』に加担していた」『Voice』2014.6)
https://rondan.net/327

Contents

1 ともかく「朝日新聞が悪い」
2 なんでも「朝日新聞が悪い」
3 この世の諸悪は朝日新聞が根源:朝日新聞陰謀論

ともかく「朝日新聞が悪い」

南京事件や慰安婦問題でともかく叩かれる朝日新聞。昨今、保守勢力の朝日叩きは必要以上のものがあり、非論理的な言動が目立ちます。保守運動を有意義で建設的なものにするためにも、デマ拡散や炎上商法で短期売り上げを狙うのではなく、是非とも意味のある論理的な議論にして欲しいところです。

なんでも「朝日新聞が悪い」

今回取り上げたいのは、水間政憲「反日歴史認識の「教典」:『朝日新聞』は日本人洗脳放送『真相箱』に加担していた」(『Voice』2014.6, pp. 152-157)です。

このタイトルだけ読むと、「GHQのプロパガンダ放送「真相箱」の制作に、朝日新聞が重要な役割を果たしていた」ことが説かれるのかと思いきや、そんな話は出てきません。論文の主題は南京事件の被害者34人説、あるいは0人説の強弁です。「真相箱」と朝日新聞との関係は、冒頭部で次のように関与の可能性が示されるだけです。


戦後、「南京大虐殺」があたかも事実のように認識されてきたものです。1960年代にはきえそうになっていたこの問題を煽ったのも、『朝日新聞』でした。「南京虐殺問題」については、東京裁判開廷前に朝日新聞社が編集に加担した証拠があります。連合国最高司令部(GHQ)政策の日本人洗脳放送『真相箱』(NHKラジオ)で、同裁判の判決を先取りしたような「南京大虐殺」に関する放送をしていたのです。

つまり、水間氏が主張したいことの要点は「朝日新聞が加担したために、ラジオ番組「真相箱」の放送で南京大虐殺の虚報が流された」ということなのでしょう。

しかし、朝日新聞が「真相箱」の制作に協力していたからと言って、どうしてその放送内容の責任が、それを制作したGHQや、放送したNHKではなく、間接関与の可能性が示唆されただけの朝日新聞にあるのでしょうか? 水間政憲の批判の矛先は、なぜか朝日新聞にだけ向けられており、反日番組放送に直接携わったGHQやNHKに対しては苦情の一つも言っていません。

この世の諸悪は朝日新聞が根源:朝日新聞陰謀論

また朝日新聞の関係者が「真相箱」の制作に携わっていたとして、どうして朝日新聞そのものが批判される必要があるのかについても私にとっては謎でしかありません。

水間氏などの一部保守勢力には、朝日新聞は諸悪の根源であると想い込み、何でもかんでも朝日新聞が仕組んだという陰謀論に走ってしまう節があります。

「真相箱」(より広い概念で言えばWGIP)は、確かにGHQのプロパガンダという性格を持っています(洗脳まではいいすぎだと思いますが)。そうであるならば水間氏が責めるべき相手はGHQであり、今のアメリカであって然るべきです。アメリカを責めず、朝日新聞を責めるというのは論理的に不整合であると感じます。

あまり意味のない朝日新聞陰謀論は控えるべきではないでしょうか


https://rondan.net/327

10. 中川隆[-12259] koaQ7Jey 2019年2月11日 18:47:14 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22234] 報告

2019.02.09
【トンデモ】『朝日新聞「戦時社説」を読む』(室谷克実|毎日ワンズ, 2014)
https://rondan.net/543

Contents

1 新聞の戦争責任
2 新聞紙法を完全無視
3 朝日の反軍記事を無視
4 コミンテルンの陰謀
5 まとめ


新聞の戦争責任

戦前・戦中の軍国主義の中、新聞社がいかに国家体制に随従し、戦争賛美してきたかについては数多くの論文・書籍が発表されています。この「新聞と戦争」の問題について、入手しやすいものとして書籍として、例えば次のようなものがあります。
1山中恒『新聞は戦争を美化せよ!:戦時国家情報機構史』小学館, 2001.
2朝日新聞「新聞と戦争」取材班『新聞と戦争』朝日新聞出版, 2008.
3前坂俊之『太平洋戦争と新聞』講談社, 2007.
4今西光男『占領期の朝日新聞と戦争責任:村山長挙と緒方竹虎』 朝日新聞社, 2008.
5読売新聞戦争責任検証委員会『検証 戦争責任』上下巻, 中央公論新社, 2009.
6鈴木健二『戦争と新聞:メディアはなぜ戦争を煽るのか』, 2015.

このように「新聞と戦争」をめぐる書籍は数多く出版されているのですが、これらをほとんど読まずに、朝日新聞の戦争責任だけを執拗に追及する論文や書籍をしばしば見かけます。それら論文・書籍は、あまりに「朝日新聞憎し」が前面に出過ぎて、冷静な判断ができていないものが殆どです。その中でも今回は、室谷克実『朝日新聞「戦時社説」を読む』(毎日ワンズ, 2014)を取り上げながら、「朝日新聞の戦争責任」論の問題点を逐次紹介したいと思います。

新聞紙法を完全無視

戦前・戦中の新聞は、「新聞紙法」によって国家方針に合致する内容しか報道できませんでした。したがって、戦前・戦中では、いずれの新聞も一様に軍国調であり、国民の戦意を掻きたてました。したがって、この「新聞紙法」を考慮して、当時の主要紙すべてを取り上げてその戦争責任を問わなければなりません。

にもかかわらず「朝日新聞の戦争責任」を追求したがる一部保守論客(つまり本書)は、この「新聞紙法」による検閲があったことを全く顧みず、朝日新聞の軍国調記事だけを取り上げて非難します。

朝日の反軍記事を無視

このように「新聞紙法」のなかにあっても時として反軍的な記事が新聞に掲載されました。その中で有名なのは、1944年2月23日付の毎日新聞が、戦局が思わしくない旨の記事を載せ、陸軍報道部や東条英機がこれを反軍的内容であるとして弾圧した事件でしょう(竹槍事件)。この事件を室谷氏は高く評価し、朝日新聞の報道態度と比較して次のように言います。


ともあれ戦争には賛成しているものの、戦争の実態を伝え、ごまかしでない敗戦回避への提言をした点では、大きな意義があった。
逆に朝日は、戦局の悪化が国民の目にも明らかになり始めた昭和十九年後半から、盛んに叫ばれるようになっていた特攻精神、精神主義を繰り返し煽り、訴えるようになる。
 室谷克実『朝日新聞「戦時社説」を読む』毎日ワンズ, 2014, p. 218

しかしこれはアンフェアな比較です。というのも、朝日新聞も戦中に反軍的な記事を書き、記事差し止め命令の弾圧を受けています。すなわち、1943年1月1日付の朝日新聞で、東条英機を名指しで批判する「戦時宰相論」が掲載され、記事差し止めの圧力を受けた事件です。(仔細については、辻田真佐憲『空気の検閲』光文社, 2018, pp. 256-260を参照)

このように朝日新聞にも、ごまかしではなく本音を書こうとした事件がありました。このような事件も含めて公平に考察しなければなりませんが、室谷氏は戦中の朝日新聞の反軍記事を等閑に付してしまっています。

コミンテルンの陰謀

ところで、戦後今日に至るまでの朝日新聞批判の要点は、その内容が反日的であるという点に集約されます。しかし、戦前・戦中の朝日新聞が軍国調であることを根拠に戦争責任を追及するならば、戦前・戦中の朝日新聞は国家の方針に忠実に従った極めて愛国的なものであったはずです。当時は、反軍的な記事を書くことこそが反日でしたから。

したがって愛国を自称して戦前回帰を唱える現代保守が、戦前・戦中まったくの愛国であった朝日新聞を批判するというジレンマの構造が生じます。

このジレンマを解消させる有効な解決法が、「朝日新聞の裏にはコミンテルンがいた」という陰謀論です。次のように主張されます。


中村菊男教授が指摘する「朝日新聞戦犯」論も、実は戦中の社説よりも、満州事変から日米開戦に至るまでの朝日新聞の論調を問題視したのだと私は想像している。すなわち、日本が対米開戦に踏み切らざるを得ないよう誘導したと思われる論調だ。ここで見逃せないのが、コミンテルン(ソ連が支配した国際共産主義組織、日本共産党も実は「コミンテルン日本支部」だった)のスパイ活動だ。
 室谷克実『朝日新聞「戦時社説」を読む』毎日ワンズ, 2014, p. 23

こんな陰謀論は、著者の主観の産物でしかないのですが、主観の産物であるからこそ、まともな考察もせず次のように断言します。


ゾルゲ・尾崎一派が配置していたであろうコミンテルン・スパイ網の暗躍がなかったのか。つまり、対ソ方面(満州)は固定したまま日米開戦に進ませようというベクトルが働いていたのではないかと疑わざるを得ないのだ。
 室谷克実『朝日新聞「戦時社説」を読む』毎日ワンズ, 2014, p. 33

つまりコミンテルンのスパイ活動によって、朝日新聞が扇動され、その尖兵となった朝日新聞が日本が戦争せざるを得ないように仕向けたというのです。

まとめ

このように、室谷克実『朝日新聞「戦時社説」を読む』は、朝日新聞「戦時社説」しか読まず、朝日憎しの主観に基づいて、自分の気に喰わないことの原因を何でもかんでも朝日新聞に帰してしまう、典型な陰謀論の一つと評価できるでしょう。


https://rondan.net/543

11. 中川隆[-12237] koaQ7Jey 2019年2月12日 15:48:43 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22234] 報告

2019.02.09
【トンデモ】WGIPの裏にはコミンテルンが!
(高橋史朗「GHQに葬られた日本の「武道」」『正論』2018.1)
https://rondan.net/804


Contents

1 コミンテルンブーム
2 WGIPはコミンテルンの謀略に通ずる!
3 ブラッドフォード・スミスの役割
4 まとめ

コミンテルンブーム

保守論壇は空前のコミンテルン陰謀論のブームです。アパグループ主催の「アパ日本再興大賞」では、

江崎道郎『日本は誰と戦ったのか:コミンテルンの秘密工作を追及するアメリカ』(ベストセラーズ, 2017)
https://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AF%E8%AA%B0%E3%81%A8%E6%88%A6%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%8B-%E6%B1%9F%E5%B4%8E-%E9%81%93%E6%9C%97/dp/458413829X


が大賞に輝きました。

その内容はタイトルからもお察しの通り、コミンテルンのスパイたちによってアジア太平洋戦争(大東亜戦争)が引き起こされたという陰謀論なわけです。田母神閣下の論文が火をつけたのか、この頃ともかくコミンテルン陰謀論がブームになっています。

張作霖爆殺事件も、盧溝橋事件も、大東亜戦争もすべてコミンテルンの謀略によって引き起こされたと主張されています。これが事実ならば、コミンテルンは近現代史を裏で操っていた勝者ということになるでしょう。しかし現実には、ソ連はドイツのバルバロッサ作戦に対応できず、アメリカから武器貸与まで受け、さらに数千万人の死者を出して満身創痍でようやく勝てたわけですが、こういう所は何故かいつも見落とされます。

WGIPはコミンテルンの謀略に通ずる!

そんなコミンテルン絶頂期を象徴するかのようなトンデモ陰謀論が発表されましたので、それを紹介したいです。その陰謀論とは、「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム(WGIP)の原点が、コミンテルンと密着した中でつくられた」というものです。

これを主張したのは、WGIPの第一人者として知られる高橋史朗氏です。「GHQに葬られた日本の「武道」」(『正論』2018.1)という論文には次のようにあります。


コミンテルン史観―あるいはマルクス主義史観とよんでもいいのですが―こうした人たちがGHQと癒着し、占領政策を展開していたことが資料の公開が進んで徐々にわかってきたわけです。すなわちWGIPそのものを原典にさかのぼって検証していくと、コミンテルンと癒着した中で政策がつくられ、対日心理戦略がつくられてきたことが明らかになってきたわけです。

しかし、

@コミンテルンは1943年に解散してるのに、どうやって終戦後の(しかもGHQによる)対日情報統制WGIPを画策できたのかとか、

A何が悲しくてレッドパージ(非共産化)までしたGHQがコミンテルンと手を組まなきゃいけないんだとか、

素朴な疑問がいろいろ浮かびます。普通だったら「考えすぎ」「妄想」となるわけです。


ブラッドフォード・スミスの役割

しかしそこは高橋氏一流の理論によって、WGIPとコミンテルンが結び付けられます。


〔ブラッドフォード・〕スミスはのちにWGIPを陣頭指揮する人物で、彼が書いたこの二つの論文は『アメレイシア』という機関紙に掲載されています。しかし、この機関誌を発行する団体は実はコミンテルンの外郭団体なのです。もうこの時点でコミンテルンとWGIPに接点が生まれているわけです。

すなわち「WGIPの陣頭指揮者がコミンテルン関係の雑誌に論文を掲載していた」から、「WGIPとコミンテルンには関係がある」という理論です。

しかしこれは考え過ぎでしょう。仮に、ブラッドフォード・スミスがコテコテの共産主義者であったならば、そもそも共産主義嫌いのマッカーサーが対日情報統制という重要な役割を彼に与えるとは思えません。したがって、共産主義と関係があった雑誌に論文を投稿したからと言って、投稿者が共産主義者として認定されるわけではないことは明らかです。

また高橋氏は、ブラッドフォード・スミスを「WGIPを陣頭指揮する人物」と述べていますが、これには語弊があるのでより正確な記述が必要です。

このブラッドフォード・スミスは、確かにWGIPの中心人物の一人であり、GHQ版戦史「太平洋戦争史」の編纂に当たった人物です。しかし、決してWGIPそのものを独裁的に統括する立場ではなく、あくまでも彼はCIE局長のダイク・ケネスの部下でとして働いた人物です。

そして「太平洋戦争史」の編纂も、彼が一人で行ったわけではなく、客観性を確保するためにGHQの他部の意見も取り入れられています。またその冒頭部では、天皇に戦争責任がないことが示唆されていて、GHQの方針と日本の国体護持に協力的です。(賀茂道子 『ウォー・ギルト・プログラム:GHQ情報教育政策の実像』法政大学出版, 2018)

このようにブラッドフォード・スミスの経歴からWGIPをコミンテルンと結びつけることは、荒唐無稽な陰謀論に過ぎないでしょう。

まとめ

アメリカは言論の自由が許された国で、様々な思想を持つことが公に認められていました。日米開戦前は、政府・民聞を通じ親英、親中、親ソ派とラベルを押された多彩な人脈が入り乱れていたそうです(秦郁彦『陰謀史観』新潮社, 2012)。

そのような状況を考えれば、生活をしていくうえで、知らす知らずのうちに親英、親中、親ソ派とラベルを押された人々と何らかの関係を持つことは不思議ではないです。しかし「何らかの関係」を持っただけで、当人までが親英、親中、親ソ派になるわけではありません。これを十分に踏まえる必要があります。

たとえば、ある人が良く通っているレストランの社長が共産主義者だったならば、その人は「共産主義の関係者」とも表現できてしまいますが(間接的に献金もしていますし)、その人が共産主義者であるかどうかは別問題です。二十年、三十年と生きた人の経歴を詳しく調べれば、その人物が共産主義と関係していることを証明するより、関係していないことを証明することの方が遥に困難です。

この様な常識を踏まえるならば、「ブラッドフォードスミスはコミンテルンと関係していた」とか「WGIPはコミンテルンと癒着した中でつくられた」といった言説が、単なる陰謀論でしかないことがよく解ります。

コメント

匿名 より: 2018年12月30日 6:35 PM

高橋史朗氏の専攻は「戦後教育史」と「臨床教育学」なのに、何故彼に歴史を論じさせるんでしょう?
高橋氏と言えば、かつて朝日新聞のインタビューに「宇宙における統一体の起源と進歩を運命づける原理」(2016年6月17日付朝刊)などと答えたのは今でも語り草です。取材した朝日の記者は一体どんな顔をしていたんでしょう?
また高橋氏はトンデモ教育論「親学」を提唱していますが、その分派が「0歳からの読み聞かせ絵本として最も適したものは、「日本神話」です」と主張しているのも私のツボです。
http://www.bunka.tank.jp/gyoji_090211_kenkokuaichi_3.html
http://www.ninigi.jp/imanaze.pdf


https://rondan.net/804

12. 中川隆[-12236] koaQ7Jey 2019年2月12日 15:50:11 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22234] 報告

2019.02.09
【スピリチュアル系保守】UFOが日本人に教える「保守の精神」【佐藤守×保江邦夫】
https://rondan.net/976


Contents

1 スピリチュアル系保守
2 日本人は宇宙人の子孫
3 真の保守的精神と、その復活法


スピリチュアル系保守

保守論壇はトンデモ議論がまかり通る不可思議な世界であることを、これまで何度も言及してきました。

「重大事件の背後には共産主義者がいた!」という類のコミンテルン陰謀説が今現在大人気ですが、かつてはユダヤ陰謀説も大人気でした。さすがにフリーメーソン陰謀説とかイルミナティ陰謀説が現れることは稀です。あまりに現実離れしていて、読者の心を掴みにくいのかもしれません。

しかし大人気のコミンテルン陰謀説も、既に飽和状態でネタ切れ状態が続いています。そろそろ次の市場が開拓される時なのではないかと観察しています。

そんな観察の折、突然、目に飛び込んできたのは、佐藤守×保江邦夫「UFOが日本人に教える「保守の精神」」『ジャパニズム』40(2017.9)です。

保守もとうとう来るところまで来てしまったか…と感慨に浸らずにはいられません。稲田朋美氏が「多様性尊重が保守の本来」と仰っていましたが、きっとそれはこういうことなのでしょう。

日本人は宇宙人の子孫

この対談「UFOが日本人に教える「保守の精神」」をまず開くと、地球の高度文明はUFOがもたらしたとか、東日本大震災の時にUFOを六機飛ばして放射能を拡散しないようにしたとか、左足で祠を蹴ったら戦闘機の左エンジンが故障したとか、ぶっ飛んだ話が目につき、流行りの保守本とは一線を画したハイレベルさに圧倒されます(さらに保江邦夫氏は、量子脳理論を専門とする、大学教授だったというので驚きです)。

肝心の「UFOと保守精神」の関係性については余り言及がないのですが、僅かな言葉のなかにも強力なインパクトを残しています。UFOと日本人と占領軍の関係について次のように説いてあります。


保江 アメリカのUFOは本来エリア51にあって、コロンブスがアメリカ大陸を発見する前からあった異星人のもの、その延長で異星人と協力して作ったものですが、日本上空を飛んでいるものとは種類、概念が違います。もちろんアメリカ政府が宇宙人との密約でつくったものも来ていますが、日本にもともとあったものも飛び続けているんです。

これは日本を守るという意味合いがあります。アメリカ政府も第二次世界大戦の途中から気づき始め、占領下で徹底的に日本のことを調べました。日本人は霊力が強い。特に先帝陛下は非常に強い方でしたから、なぜそこまで強いのかと研究し始めたのです。……

小さな島国にあそこまで手こずったアメリカは何かおかしいと思っていた。そして立ち去っていた宇宙人のようなものが、日本国民の遠い祖先で、現代まで脈々と続き、その精神は神道の世界に隠されている。だから占領軍は神道を解体させて骨抜きにするために、神社庁から意味のある祝詞を全部排除して、意味のない表面的なものだけに作りかえ、神道を形骸化してしまったんですよ。

内容もさることながら、日本語自体が不明瞭なのですが、恐るべき(?)事実を提供しています。次の点が確認できます。


1.古くからアメリカや日本など地域ごとにUFOがあった。日本にもUFOが来ていた。このUFOがいまも飛んでいる。

2.日本人は霊力が強い。特に昭和天皇のものは非常に強力であった。なぜなら、日本人の祖先は宇宙人であり、その精神を受け継いでいるからである。

3.アメリカは、島国なのにスゴ過ぎる日本を不審に思って、占領下で徹底的に調査した。

4.そのアメリカの調査の結果、日本人の精神は、祖先である宇宙人に由来することが明らかになった。そのため、占領軍は神道を解体して、意味のある祝詞を排除するなどして神道を形骸化した。


あまりにもスゴすぎてびっくりしますが、こういうトンデモ日本スゴイ論というのは昔からあり、今も絶えることのない現象のひとつです。たとえば、大本教や真光などは、ムー大陸の直系子孫が日本人だというような説を今でも信じています。「ムー大陸」の代わりに「UFO(宇宙人)」が入れ替わっているだけで、共に論理の構造は大体同じです。

真の保守的精神と、その復活法

日本人が宇宙人の子孫だというトンデモ説を用いて、民族の優位性を説くお二人ですが、その根拠は日本人は「どんなときにでも恥を知り、分をわきまえ、役割をきちんとして、暴走することはない」からだそうです。


保江 おそらく日本人が、唯一向こうから来て残った連中の末裔のような気がします。小野田少尉のように、どんなときにでも恥を知り、分をわきまえ、役割をきちんとして、暴走することはない。日本人でなければあんなことはできません。他の国の兵士はあんなふうには絶対できないと思うんです。


ここで宇宙人の末裔たる理想の日本人として言及される小野田寛郎氏は、終戦を知らず29年間もフィリピンでゲリラ戦を続け、帰国の際に「天皇陛下万歳」と叫び、その後は保守活動に専念された方です。小野田寛郎氏のような旧日本軍兵がいるから、日本人が唯一の宇宙人の末裔に違いないという理論は、あまりにも崩壊しすぎていて逆に頷いてしまいそうな勢い持っています。

ところで、同じく28年間グアムに潜んでいた横井庄一氏がここで言及されないのは、きっと彼が戦後の日本社会になじんでしまったからでしょう。

もちろん今の日本を見渡せば、両氏が思い描いているような理想の日本人が極少数しかいないことは誰の目からも明らかです。この事態について両氏は、現代日本人は社会の乱れにゆえに「気づかない」だけで、それに気付けば「本来あった日本の保守の姿」に戻ると説きます。


佐藤 しかし肝心の現代日本人が気づかない、気づかないようにさせられている。尤もやっと気づいた人たちが出始めていますが、その人たちでさえまだ現代の政治の乱れにまだ惑わされているため、本来あった日本の保守の姿になかなか戻れないだろうと思います。
保江 占領下に作られた現状の社会システムの中で、本来の保守に戻るのは難しいですね。皆さんがわからない間に覚醒させる。ふっと気が付く、今のこの生活じゃだめなんじゃないかと。自発的に気づくようなやり方が必要です。例えば一部の古い神道の祝詞の力とか、読経の音とかです。それらは気がつくと「ああ、そうか」と思える精妙さを持っています。

祝詞や読経の音を聞けば、「本来あった日本の保守の姿」を、つまり宇宙人の末裔たる日本人の精神に気がつくことがあるようです。しかしそれに気づいたところで、小野田寛郎氏のようなコテコテの旧日本軍兵になってしまうのですから、気がつかないままのほうが幸せというものでしょう。
https://rondan.net/976

13. 中川隆[-12215] koaQ7Jey 2019年2月13日 08:04:58 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22237] 報告

2019.02.09
【トンデモ】「日本は、大東亜戦争で人類最高のよいことをしたのだ」
(安住順一『現代教育科学』49(8), 2006, pp. 49-52)
https://rondan.net/14


巷で話題になっていた論文「日本は、大東亜戦争で人類最高のよいことをしたのだ」を、さっそく国立国会図書館で入手してみました。

(入手先リンク)
https://ndlonline.ndl.go.jp/#!/detail/R300000002-I8032653-00


Contents

1 はじめに
2 人類最高のよいこと
3 ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム
4 日本は自衛の戦争をした
5 リメンバー・パールハーバー
6 まとめ


はじめに

この衝撃的なタイトルの論文は、雑誌『現代教育科学』の「特集「あの戦争」を子どもにどう語るか」という小中学生教育特集のなかに収められています。論文の著者である安住順一氏は、小学校の先生のようです。

雑誌の編集後記によれば

「日本の側からすれば「大東亜戦争」は自衛戦争であったという主張もありますが、中国側からすれば当然「侵略戦争」であったと強調されるでしょう」

ということで、左右両立場から公平に描こうと努力した結果、かえって極端になってしまったということなのでしょうか(と思いきやakabishi2様のご指摘によれば、思いっきり右巻きの方々だそうです)。

さて、この論文の章割りは以下の通り。


1人類最高のよいこと
2ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム
3日本は自衛の戦争をした
4リメンバー・パールハーバー

保守ウォッチャーなら、この章割りを見ただけでその内容におおよそ察しが付く筈。その予想を裏切らず、本論文の内容は、渡部昇一など保守論客の言説を見事にまとめたものとなっています。


人類最高のよいこと


まず第一章「人類最高のよいこと」の冒頭では、アムステルダム市長サンティン氏(正確にはヴァン・ティン van Thijn氏らしい)の発言が引用され、第二次世界戦後にアジア諸民族が植民地支配から脱して独立したことが、日本軍のおかげであると強調されます。タイトルにもある「人類最高のよいこと」は、サンティン氏が発したとされる次の一文に確認されます。


あなた方こそ、自らの血を流して東亜民族を解放し、救い出す、人類最高のよいことをしたのです。

そして安住氏は、サンティン氏の発言を次のようにまとめます。



ヨーロッパの文化人や識者は、あの戦争は日本の方が勝ち、攻めた白人たちの方が負けて、植民地から追い出され、西洋の古巣に戻されてしまったことを知っているのである。

つまり、論文のタイトルにもなっている「人類最高のよいこと」とは、大東亜戦争で日本軍がアジアから白人を追い出した結果、アジアの諸民族が戦後独立を達成したことです。

これに続いて、大東亜戦争を植民地解放と位置付けて日本に感謝するアジア諸国の声が紹介されます。具体的には、マレーシアのラジャー・ダト・ノンチック元上院議員、インドネシアのサンパス元復員軍人省長官、インドネシアのブン・トモ元情報相の発言です。

これら諸発言は保守論客が好んで引用するものであり、よく知られているものですが、そのソースは必ずしも確かなものではありません。どうやらこれら諸発言の初出は、仙頭泰「大東亜戦争を世界はいかに評価しているか」『アジアと日本の大東亜戦争:終戦50周年をむかえて』(日本を守る国民会議, 1994)のようです。

ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム

第二章「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム」では、戦後GHQの占領政策が取り上げられ、


日本が再びアメリカの脅威とならぬよう、徹底した情報・教育面からの洗脳工作が行われた。その政策が「戦争責任周知徹底計画」(ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム)である。

日本人自身が、日本人を全否定するよう誘導し、日本を断罪することによって「アメリカの正当化」を図ろうとしたのである。

と断言されています。占領期にGHQが厳しく検閲を行い、戦前・戦中に刊行された書物を焚書扱いにした事実はよく知られます。 論文中で安住氏はこの「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム 」を「洗脳工作」と位置づけています。つまり、大東亜戦争で日本は「人類最高のよいこと」(植民地解放)をしたにもかかわらず、戦後GHQの「洗脳工作」によって日本人自身がそれを評価できずにいる、というのが論文の主張のようです。

日本は自衛の戦争をした

続く第三章「日本は自衛の戦争をした」では、大東亜戦争が侵略目的ではなく、「自衛」のためであることが主張されます。お決まりのように、マッカーサーの次の発言が引用されます。


したがって彼らが戦争に飛び込んでいった動機は、大部分が安全保障(筆者註:security)の必要に迫られてのことだったのです。

この「安全保障」(security)の語を 「自衛」(self-defense) の意味でとって、大東亜戦争は自衛戦争であって侵略戦争ではなかったという解釈を提示したのは、保守の重鎮・渡部昇一氏であることはよく知られます。もちろん本論文では、その解釈を是として、


東京裁判は、日本が侵略戦争を行ったと決めつけ、それを裁くことが目的の裁判であった。そして、それを推進したのはマッカーサーである。
ところが、その張本人が、日本の戦争は侵略戦争などではなく、日本は安全保障の必要性に迫られて戦争に突入したと公の場で証言したのだ。

と述べられます。

リメンバー・パールハーバー

最終第四章「リメンバー・パールハーバー」では、日本の真珠湾奇襲は、卑怯なだまし討ちではなく、大使館員の怠慢で宣戦布告の通知を手渡すのが遅れただけであると弁護されています。

さらにルーズベルト大統領は、真珠湾奇襲を事前に知っていたが、戦争に参加したいがためにこれをあえてハワイに知らせなかったとという理解が提示されています。


アメリカ側は真珠湾攻撃を事前に知っていた。しかし、日本の真珠湾攻撃作戦は事前にハワイ現地には知らされなかった。

ルーズベルト大統領は、「リメンバー・パールハーバー」のスローガンを響き渡らせ、アメリカ国民を参戦賛成に向かわせるために、ハワイを犠牲にしたのである。

このルーズベルト陰謀説は保守論客が好んで引用しますが、秦郁彦『陰謀史観』(新潮社, 2012, pp. 173-199)が主張するように正統的な歴史学者からは全く相手にされていない仮説です。



まとめ

論文の最後は次のようにまとめられています。


日本は、戦争に情報で敗れ、戦後も情報でマインドコントロールされている。
今、われわれの歴史を取り戻すことが急務である。

以上を総括すれば、

「日本は自衛のためにやむをえず大東亜戦争を起こした。

真珠湾攻撃は決して卑怯なだまし討ちではなく、ルーズベルトはこれを事前に知っておきながら、参戦するためにハワイを見殺しにした。

そして大東亜戦争に日本は確かに敗れたが、アジアの諸民族を白人による植民地支配から解放するという、人類最高のよいことを達成した点では勝利した。

にもかかわらず、戦後日本は GHQ による洗脳工作の影響によりマインドコントロールされ、日本人自身が日本人を全否定するようになり、大東亜戦争で日本が人類最高によいことをしたことに気が付かないままにある。

この状況を打破して、われわれの歴史を取り戻すことが急務である」

ということになるでしょう。

様々な陰謀史観的要素が、わずか四ページの論文の中に凝縮されているという点で、注目に値します。これにあとコミンテルン要素が加われば、田母神論文と歴史観がほぼ一致する点でも興味深いものがあります。田母神論文が問題になったのは2008年ですから、本論文はまさに時代を先取りしていると言えるでしょう。

もちろん、内容が正しいかどうかは別問題ですが、保守ウォッチャーならどこかで聞いたことのある話を集めたものです。一番の驚きは、小学生にこれを教えるということですが…。

なお、同氏による小学生向け歴史クイズ本『日本がますます好きになる歴史クイズ』も同じようにスゴかったりします。仔細については下記のリンクをご参照ください。


【トンデモ】白人による世界制覇を防いだ日本人(安住順一『日本がますます好きになる歴史クイズ』明治図書出版, 2000)
2018年10月16日
https://rondan.net/54


そしてTOSS教育というのも、かなりキていますので、是非ご参照を。


【トンデモ】保守による「命」の授業(長野藤夫「命は他人事ではない:自尊心が当事者性を生み出す」『中学生に「命」の輝きを教える』明治図書, 2004)
2018年10月19日
https://rondan.net/191

https://rondan.net/14

14. 中川隆[-12185] koaQ7Jey 2019年2月13日 19:45:50 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22240] 報告

2019.02.09
【トンデモ】靖国英霊と我々はテレパシーで繋がっている
(武田邦彦|別冊正論33『國神社創立150年:英霊と天皇御親拝』「國に英霊はおられるか―の科学的結論」2018)
https://rondan.net/8989


Contents

1 宗教と科学
2 Y遺伝子論の曲解
3 テレパシーによって繋がっている
4 ルイセンコ主義?
5 日本スゴイ論
6 おまけ


宗教と科学

「科学的に証明された」などと言われると、客観的かつ普遍的にその正しさが証明されたような気がします。

中世において、自然科学の仮説が得られると、聖書と照らし合わせてその真正性が審議されました。たとえば地動説は、聖書の記述(天動説)に合致しないとして迫害されました。

近代になり啓蒙主義が起こると、宗教が権威を失うとともに、自然科学が権威を増しました。このため、現代では、自然科学を用いて宗教の真正性を証明しようとする動きもあります。

しかし宗教と自然科学はもともと異なる学問体系に属するため、この両者の親和性は極めて悪く、得てしてトンデモ説(いわゆる疑似科学)になりがちです。

今回はそのようなトンデモの一つ、靖国神社に祀られた英霊と、現代の我々がテレパシーによって繋がっているという説を紹介したいと思います。具体的には、武田邦彦 「靖國に英霊はおられるか―の科学的結論」『國神社創立150年:英霊と天皇御親拝』(別冊正論33, 産経新聞社, 2018)を取り上げます。

Y遺伝子論の曲解

保守にとって靖国神社はナショナリズムの牙城であり、その存在意義を確立することは重要な使命の一つです。

ところで虎ノ門ニュースなどで大活躍中の武田邦彦氏は、本職が科学者であるらしく、「科学」という観点から、天皇のありがたさ、靖国英霊の重要性を主張します。

まず天皇が万世一系の男系でなければならない根拠は、Y染色体論(男系に継承される遺伝情報)が採用されます。つまり、神武天皇から今上天皇に至るまで、同一のY染色体が受け継がれているというのです。

しかしこの説明がともかくオカシイ。


現在の象徴天皇の男性としてのY遺伝子は、神武天皇と全く同一である。つまり、今上陛下の男性としてのご性質・人格は神武天皇と全く同じである。

「男性としてのご性質・人格」という言葉をどの様な意味で用いているのか解りませんが、暴論であることは間違いないでしょう。というか、この理論を適用するならば、ヘイトスピーチのかどでYoutubeをBANされた竹田恒泰氏も、今上陛下も同じ性質・人格を持っていることになりますが、私には両者の性質・人格が同一であるとは到底思えません。

さらにトンデモは加速。



天皇と国民の身分の差、遺伝子の差はあまりにも広いために、天皇家と国民という二階級しか形成されず、支配的地位に就いた国民もその時々の臨時なものであり、いつでも交代するという下克上もあり得る社会を作り出した。


遺伝子の差を要因に階級を論じるという、人種差別そのものの発言。武田氏の理解によれば、先天的な要因によってその人の身分が決められるとお考えのようです。

テレパシーによって繋がっている

疑似科学で天皇のありがたさを垂れ流した後、武田氏は靖国神社に祀られている英霊と、現代の我々とに繋がりがあると説きだします。



私たちの肉体と精神は、今も國神社に祀られている人たちからの遺伝子、テレパシーで存在し、それで生を享け、人生を送っているのだ。


テレパシーによって英霊と我々が繋がっているそうです…。

このテレパシーのたとえも酷い。スマホによる切符予約を持ち出して次のよう説明します。


スマホを使って鉄道の改札機前で切符を予約し、数秒後に改札を通ると予約した切符が出てきて改札ゲートが聞く。これを「常識」で説明できる人はいないだろう。
「テレパシー」も同じで、遠くに離れて暮らすわが子の苦悩を感じられる母親がいる。「そんなことウソだ」と言っても、現在では光より早い通信手段が実験的にも見出されている。六十兆個の細胞同士の通信も存在するのだから、人間同士のテレパシーを否定する方が非科学的である


いくらでも「常識」で説明できる人はいると思うのですが、この人、本当に科学者なのかと疑うくらいの無知さです。きっと携帯電話で通話できることも、この人にとっては常識外の現象なのでしょう。

「光より早い通信手段」というのも、一体何を指しているのか解りませんが、疑似科学そのものでしょう。

ルイセンコ主義?

武田氏によるこのテレパシー論は、「ミーム」「ミラーニューロン」「アフォーダンス 」といった聴き慣れない言葉を駆使して説明されています。

どうやら、武田氏はルイセンコ主義(獲得形質遺伝)とよく似た思想をお持ちのようです。

このルイセンコ主義とは、キリンの首が長いの理由は、自然淘汰の結果ではなく、先祖代々高いところにある餌を食べているうちに「長い首」という遺伝情報を獲得したからであると解釈する疑似科学の一つです。

武田氏も過去の祖先の行いが、様々な形で現代の我々に影響を与えていると言います。


私の体もDNAも、命を捧げてくれた先人からいただいたものであり、先人とは今でもテレパシーでつながり、それがミーム、ミラーニューロン、そしてアフォーダンスとなって私自身を形成している。

生物は遺伝子以外にも様々な「非遺伝的形質、性質の獲得」や周囲環境からの「身体や性質に及ぶ直接的影響」を受ける。たとえば、ミーム(文化的遺伝子)による約三百年前からの共通情報の保有、ミラーニューロン(大脳の脳神経細胞構造)の類似性、アフォーダンス(環境からの人体や性質への直接的な働きかけ)などによって「非遺伝的共通性」を有する

さらに、現世の人間同士だけでなく、現世の人間と過去の人間、人間と自然の聞にも未解明の通信手段がある。それが、先述したミーム、ミラーニューロン、アフォーダンスと呼ばれる連絡である。


ここまでくると、なんだかサイエントロジーのパンフレットを読んでいるみたいですね…。

日本スゴイ論

この様に武田氏は、過去の日本人の行動が、テレパシーによって現代の私たちの存在そのものを規定していると考えています。

この理論に従うと、過去の日本人がスゴくないと、現代の日本人もスゴくなくなってしまいます。そこで武田氏は過去の日本を持ち上げまくり、これを靖国と結びつけます。


人類史上、初めて達成した諸国民の独立と平等!
この輝かしい偉業を自らの生命をかけて成し遂げた人たちが、今、國に祀られている。
私たち日本人は、人類の平等のために命を捧げた人たちを祀る場所を持っていることに誇りを持ち、外国の方が日本を訪れた時には、この三千年に及ぶ歴史と英霊の偉業を説明し、まずは國神社にお参りすることを勧めるのがもっとも大切なことだ。


大東亜戦争はアジア民族独立の聖戦だったから、当時の英霊はスゴイ、それとテレパシーで繋がっている日本人もスゴイ()

しかし日本の歴史が三千年に及ぶって、もしや天照大神から数えているのでしょうか? また外国の方に、英霊の偉業を説明することが大切だと言っていますが、結局、武田氏の英霊の偉業って特攻なんですよね。次の通り。



戦争中、もっとも高貴に命を捧げたのが特別攻撃隊(特攻隊)だった。特攻こそが軍隊の魂であり、もっとも正しい戦い方である。


特攻が「もっとも正しい戦い方である」って、終戦間際のヤケクソ記事みたいなことを現代になっても言ってしまうとは…。きっと武田氏の価値観は、今でも大戦下なんでしょう。

この人が為政者になって戦争になったら平然と特攻させるんだろうなぁと思うと恐ろしいことです。

こんな靖国擁護論は、逆に保守のトンデモさを際立たせているだけだと気が付かないのでしょうか?

というか、「百万歩譲って仮に武田の言う通り、英霊と俺らテレパシーで繋がってんのなら靖国参拝しなくていいじゃん」(by GEISTE)ってことになるのですが、そういう疑問は浮かばないのでしょうか?

おまけ

保守論壇の宿命か、武田氏はちゃんとインテリ層批判も忘れてはいません。



日本社会党に由来する政党や日本共産党、日教組、東大法学部教授、朝日新聞などがその典型だが、不完全な大脳と狭い了見しか持たず、日本人が世界的な偉業を達成したのが理解できない。

しかし「不完全な大脳」しか持っていないって、差別感情剥き出しですね…。

コメント

pipisan より: 2018年12月21日 11:03 PM

武田邦彦に箔を付けた名古屋大学の責任は重い。
旭化成を引退して芝浦工大の教授で終わっていればこんなことにならなかった。

こいつの招聘を決めた名古屋大の工学部長はアホである。
結局、何も実績を残さずに同じ愛知県内の中部大学に行って、地元民放を中心に言いたい放題コメンテーターになって、その揚げ句が今の状態だ。

武田の名古屋大学以降の研究実績は、ゼロと言っていい。
いまだに地上波(中部日本放送)でも出演している。
そして大学のブランディング(というか生徒募集の生き残りで必死の事業)にいそしむEだかFだかランクの中部大は、あろうことか武田を特任教授にしてしまった。他にもノーベル賞候補リストに載っている研究者もいるのに。たぶん、その2氏は武田のせいもあって絶対にプライズを取れないだろう。武田は死ぬまで中部大の特任教授で、元名古屋大学大学院工学部教授になってしまったわけだ。

山本弘が徹底批判した「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」は、百田同様に出典を明示しないパクリ、誤用、捏造、妄想が満ちあふれている。にもかかわらず、武田を講演会に呼んで、放射線対策を考えたいという右や左の市民団体(というかアタマの程度が下)がまだいっぱいいる(右派左派双方から問い合わせを受けた。下の方の人の相手は面倒なので「知らない」と答えた)。

百田と武田は同じインチキでのしあがってきた、売れるためには何をやってもいいと思っている屑だ。
そして日本国民の一定数は、そんなもんに騙される阿呆だと思っている。

https://rondan.net/8989

15. 中川隆[-12164] koaQ7Jey 2019年2月14日 10:00:27 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22240] 報告

2019.02.09
【靖国神社】日本のおかげで植民地が独立したという構図
【韓国・北朝鮮は「独立」していないトンデモ説を披見】
https://rondan.net/7720
Contents

1 日本のおかげでアジアは白人支配から独立した!
2 第二次世界大戦後の各国独立
3 韓国と北朝鮮は独立していないという妙技

日本のおかげでアジアは白人支配から独立した!

大東亜戦争(アジア太平洋戦争)は、建前上は白人列強の植民地支配からアジアを解放し、大東亜共栄圏を建設する聖戦である、と今も昔も吹聴され続けています。

歴史を振り返ると、日本は戦争に敗れ大東亜共栄圏建設の夢は破れたわけですが、その敗北を受け入れられないのか「確かに太平洋戦争に負けても、その後、植民地は解放されたから大東亜戦争には勝った」的な逆ギレ理論が度々確認されます。

例えば、ヘンリー・S・ストークス氏の『大東亜戦争は日本が勝った』(ハート出版, 2017)は、タイトルからしてこれを示しているでしょう。


ところで、靖国神社に併設される博物館「遊就館」においてもこれと同じ逆ギレ理論が確認されます。


第二次世界大戦後の各国独立

遊就館の戦後コーナーにも次のようなパネルがあり、大東亜戦争におかげでアジア民族が独立したと言わんばかりの主張がなされています。


日露戦争の勝利は、世界特にアジアの人々に独立の夢を与え、多くの先覚者が独立、近代化の模範として日本を訪れた。しかし、第一次世界大戦が終わっても、アジア民族に独立の道は開けなかった。

アジア民族に独立が現実になったのは、太平洋戦争緒戦の日本軍の占領下で一度燃え上がった炎は、日本が敗れても消えることは無く、独立戦争などを経て民族国家が次々と誕生した。
『靖國神社 遊就館 目録』靖国神社, 2008, p. 107.



そして、第二次世界大戦後に独立した各国を、その時期に応じて色分けして次のような地図を提示します。

https://rondan.net/7720
『國神社 遊就館 目録』靖国神社, 2008, p. 107.


アフリカの独立は全く無関係だろとツッコまずにはいられませんが、それよりも韓国と北朝鮮に色がついていないところがツボですね。


韓国と北朝鮮は独立していないという妙技

などと思いながら目を近づけて目録をよく見た所、すごい事実が判明しました。
拡大して比較したものを下にあげましたので、よく見比べてみてください。


https://rondan.net/7720
『靖國神社 遊就館 目録』靖国神社, 2008, p. 107.


そうです。東南アジアとアフリカの諸国は「独立」なのですが、韓国と北朝鮮だけは「成立」なのですね。何なのでしょかこの差は…。

「大韓帝国」を独立国と見做していて、日本は植民地支配などしておらず、したがって独立などしていないと言いたいのでしょう。それとも、いまでも朝鮮半島は日本の植民領土で、独立などしていないと主張したいのかもしれません。

そんな恐ろしい靖国史観の一端でした…。

https://rondan.net/7720


6. 中川隆[-12174] koaQ7Jey 2019年2月14日 07:37:38: b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22240] 報告
▲△▽▼

大東亜戦争は日本が勝った -英国人ジャーナリスト ヘンリー・ストークスが語る「世界史の中の日本」 – 2017/4/17
https://www.amazon.co.jp/%E5%A4%A7%E6%9D%B1%E4%BA%9C%E6%88%A6%E4%BA%89%E3%81%AF%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%8C%E5%8B%9D%E3%81%A3%E3%81%9F-%E8%8B%B1%E5%9B%BD%E4%BA%BA%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88-%E3%83%98%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%81%8C%E8%AA%9E%E3%82%8B%E3%80%8C%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%8F%B2%E3%81%AE%E4%B8%AD%E3%81%AE%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%80%8D-%E3%83%98%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BBS%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%B9/dp/4802400292

内容紹介

「太平洋戦争」はアメリカの洗脳だった
この書は日本のプロパガンダではない。史実である。

日本よ 呪縛から解放されよ!

ヘンリー・S・ストークス 来日50年の総集編

世界史を俯瞰して明らかになった
大東亜戦争の真実

共産党などの左翼は、大東亜戦争は「侵略戦争」であったと言う。
そうであろうか? 史実を検証すると、そこには明らかに「アジア解放戦争」の側面が見て取れる。
アメリカの侵略戦争や、大英帝国の植民地支配での戦争とは、明らかに違った姿を現じている。

私は、大東亜戦争を日本がなぜ戦ったのか、その結果、何が世界に起こったのかは、世界文明史的な俯瞰をもってしてはじめて、明らかになるものだと、そう思い始めた。

世界文明史の中で、大東亜戦争を位置づけようというような野心的な試みは、一冊の本で果たせるものでもないが、その第一歩を英国人ジャーナリストの私が切り開くことで、世界中に多くの賛同者が出てくると、そう確信している。(本文より)


1章 日本が戦ったのは「太平洋戦争」ではない!
2章 「太平洋戦争」史観で洗脳される日本
3章 日本は「和」の国である
4章 世界に冠たる日本の歴史
5章 オリエントにあった世界の文明と帝国
6章 侵略され侵略するイギリスの歴史
7章 アメリカの「マニフェスト・デスティニー」
8章 白人キリスト教徒による太平洋侵略
9章 マッカーサー親子によるフィリピン侵略
10章 大日本帝国と西欧列強の帝国主義の違い
11章 大日本帝国は「植民地支配」などしていない!
12章 日本は中国を侵略していない
13章 アメリカによる先制攻撃の「共同謀議」
14章 大統領がアメリカ国民を欺いた日
15章 大英帝国を滅ぼしたのは日本だった!


______


日本が果たした人類史に輝く大革命ー「白人の惑星」から「人種平等の惑星」へ – 2017/4/12
ヘンリー・S・ストークス (著), 植田剛彦 (著)
https://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%8C%E6%9E%9C%E3%81%9F%E3%81%97%E3%81%9F%E4%BA%BA%E9%A1%9E%E5%8F%B2%E3%81%AB%E8%BC%9D%E3%81%8F%E5%A4%A7%E9%9D%A9%E5%91%BD%E3%83%BC%E3%80%8C%E7%99%BD%E4%BA%BA%E3%81%AE%E6%83%91%E6%98%9F%E3%80%8D%E3%81%8B%E3%82%89%E3%80%8C%E4%BA%BA%E7%A8%AE%E5%B9%B3%E7%AD%89%E3%81%AE%E6%83%91%E6%98%9F%E3%80%8D%E3%81%B8-%E3%83%98%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BBS%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%B9/dp/4915237990


内容紹介

外国特派員協会の最長老が語った歴史の真実とは――

黒人のオバマ大統領や政治家、スポーツ選手達は、第2次大戦中の日本のめざましいアジア進攻がなければ、誕生しなかった…
人種差別の時代に、日の丸が燦然と輝き、アジア、アフリカの植民地は、次々と独立を果たし、世界の歴史は大転換した!

人種平等の、いまある世界を築いたのは、日本であった。

英国人ジャーナリスト、ストークス氏は、50余年前に来日、大英帝国の植民地をすべて奪った日本に、深い憎悪をいだき、邪悪な野蛮な残酷な民族である、との認識をもっていた。「日本=戦争犯罪国家」「南京大虐殺」を信じ込んでいた。

しかし、第三者的視点で日本とアジアの歴史を俯瞰したとき、その見方が誤りであると気づき、「欧米帝国主義下でのアジアや、アフリカの植民地支配と、日本の朝鮮、台湾統治やアジア同胞との関係は、まったく違ったものであることを、ハッキリと世界に知らせる必要がある」と語る。

植田剛彦氏は、150社が加盟する「マスコミ研究会」代表。韓国、朝鮮に精通している他、日本、欧米の近現代史に詳しい。幅広い教養、豊富な内外の情報にストークス氏も舌を巻き、「心から楽しみつつ、日本が取るべき道について、大いに実りある対談ができた」と絶賛。


出版社からのコメント

ヘンリー・S・ストークス氏は、64年、来日。『フィナンシャル・タイムズ』初代東京支局長、『ロンドン・タイムズ』東京支局長、『ニューヨーク・タイムズ』東京支局長を歴任。外国特派員協会の重鎮。

「私はフェアでありたい」と英国ジェントルマン精神を発揮、東京裁判、南京虐殺、従軍慰安婦等の戦勝国プロパガンダの欺瞞を明確に指摘した『英国人記者が見た連合国戦勝史観の虚妄』は、10万部超のベストセラーとなった。

ベテランジャーナリスト・植田剛彦氏との対談は、日本近現代史の裏表をくまなく明かし、ケント・ギルバート氏が「私には教えられることが多く、知的興奮をおぼえながら読んだ」と後書きに記している。


人種平等の世界を築いたのは、日本であった!
日本のめざましいアジア進攻がなければ黒人のオバマ大統領や政治家、スポーツ選手等は誕生しなかった。イギリス人の大記者と熱く語る。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ストークス,ヘンリー・S.
1938年、英国生まれ。61年、オックスフォード大学修士課程修了後、64年、来日。『フィナンシャル・タイムズ』初代東京支局長、67年、『ロンドン・タイムズ』東京支局長、78年、『ニューヨーク・タイムズ』東京支局長を歴任。三島由紀夫と最も親しかった外国人記者としても知られる

植田/剛彦
評論家、ジャーナリスト。1945年、甲府市生まれ。マスコミ研究会代表。報知新聞社、国際ニュース『ニューストラック・ジャパン』編集長などに就任後、執筆活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

▲△▽▼


2019.02.09
【トンデモ】『大東亜戦争は日本が勝った』H・S・ストークス|ハート出版, 201
https://rondan.net/624


Contents

1 自画自賛の変容
2 『大東亜戦争は日本が勝った』の目次
3 神武天皇の実在は信じるのに、アーサー王の実在は信じない不可思議さ
4 まとめ


自画自賛の変容

自分で自分を褒めてもみっともない。ましてや日本人が日本人を褒めだすというのは恥ずかしい。そこで、外国人に日本を称賛させようという、さらに恥ずかしい本が最近増えています。


たとえば、井上和彦『ありがとう日本軍:アジアのために勇敢に戦ったサムライたち』(PHP研究所, 2015)は、東南アジア諸国を歴遊して、日本を褒めてるくれる人にインタビューして、それを纏めて「日本スゴイ」本にしてしまったという恐るべき書です。

保守が言われる「美しい日本の心」を持っているのならば、とてもではないがそんな恥ずかしい本は出せない筈なのですが、この井上和彦氏はこの様な類書を数多く刊行されています。

また、外国人著者による日本語の「日本スゴイ」本も興隆を極めています。

ケント・ギルバート氏はこの典型であり、これまでに三十冊以上の書籍を刊行しています。もちろんこれはケント・ギルバート氏が一人で書いたものではなく、いわばプロデューサーがいて、代筆する人がいて、それを「ケント・ギルバート」というブランドで出すという意味です(『ニューズウィーク日本版』2018.10.30)。

したがってケント・ギルバート本は、同氏の思想を語るものではなく、それをプロデュースしているチームのイデオロギーを反映するものです。つまり、日本人が愛国嫌韓嫌中の発言をしても説得力が無いので、権威がありそうな外国人に語らせているだけのことです。

これとよく似た構造は、ヘンリー・S・ストークス氏の著書にも確認されます。同氏は植田剛彦氏との対談本『日本が果たした人類史に輝く大革命:「白人の惑星」から「人種平等の惑星」へ』を刊行しています。

この恥ずかしすぎるタイトルが物語っているように、内容は

「大東亜戦争は植民地解放の聖戦であり、そのおかげで有色人種が白人の植民地支配から脱却できた」

というものです。


今回取り上げたいのは、このヘンリー・S・ストークス氏の単著『大東亜戦争は日本が勝った』(訳・構成:藤田裕行)です。これまた恥ずかしすぎるタイトルですが、このオカシナ本を検討していきたいと思います。


『大東亜戦争は日本が勝った』の目次


目次を見れば、その内容に察しが付くため、少々長いですが目次をあげます。(興味のない方は飛ばされても大丈夫です)


はじめに

第一章 日本が戦ったのは「太平洋戦争」ではない!
 日本は本当に敗戦国だったのか?
 大英帝国を滅ぼしたのは誰か?
 大東亜戦争に勝ったのは日本だった!

第二章 「太平洋戦争」史観で洗脳される日本
 大東亜戦争の果たした世界史的な偉業
 日本が閣議決定した正式な戦争名を、日本のメディアが使えない
 アジアを日本が侵略した?
 『人種戦争』が描く、大東亜戦争の姿
 世界で最初に、人種平等を訴えた日本
 有色人種に同胞意識を持っていた日本
 『人種戦争』による日本の戦争の大義
 中国人は、日本軍を救世主と崇めた
 日本軍を手助けし、イギリス人と戦った中国人
 全く逆転した人種の立場
 日本はアジアの「希望の光」だった

第三章 日本は「和」の国である
 日本人は、対立概念を超克しようとする
 神道は「エコ信仰」──二十一世紀の「世界の信仰」のモデル
 『古事記』に描かれた宇宙創始の世界
 日本では、神々も相談して物事を決める
 日本に民主主義をもたらしたのは、アメリカではない!

第四章 世界に冠たる日本の歴史
 古代からひとつの王朝が続く日本
 産経新聞の『歴史戦』コラムで取り上げられる
 物事は、見る人によって違って見える
 日本を西洋の尺度で測った愚かさ
 日本が世界に誇れる「万世一系」
 天皇によって一つの王朝を続けてきた日本
 先史時代の文明が断絶されているアメリカ
 地政学的に似ている日本とイギリス
 四千五百年前の遺跡「ストーン・ヘンジ」
 五千五百年前に地上六階建てのマンションと同じ高層建築物を建てていた日本
 世界四大文明よりも古い日本の文明
 旧石器時代から侵略されることなくずっと民族が続いて現在に至る国
 日本には、世界を驚愕させる古代からの来歴がある
 神武天皇は、実在した!

第五章 オリエントにあった世界の文明と帝国
 千年、万年のスパンで見なければわからない
 日本文明を独立したものと位置付けたハンチントン
 かつて偉大な文明は全てオリエントにあった
 混迷するイラクは、聖書の地
 古代メソポタミアの民族興亡
 独立し安定していたエジプト文明
 ギリシア文明は、西洋の文明にあらず
 ペルシア戦争とギリシア文化の広がり
 古代ローマとエジプトの接触
 短期間に巨大帝国となったイスラム
 「ユーラシアの覇者」モンゴル帝国
 インド・ムガール帝国の興亡

第六章 侵略され侵略するイギリスの歴史
 侵略されることから始まるイギリスの歴史
 ブリタニアの時代のブリテン島
 イギリス人の神話としての『アーサー王物語』
 ブリテン島におけるキリスト教の歴史
 イングランド王国の誕生とその波乱の歴史
 ブリテン島をめぐる四カ国の歴史
 ノルマン朝とイングランド王ヘンリー一世
 イギリスとフランスの関係を語る「二重王国」と「百年戦争」
 大航海時代の幕開け
 帝国を築く礎となった海賊たち
 清教徒革命の勃発
 イングランド共和国の樹立
 軍を抑制し始めた議会
 王政復古とその条件
 なぜ王政は、危機に陥ったのか
 国王の権力と暴力革命を抑制したイギリス議会
 太陽が沈まない帝国の誕生
 英仏によるインド争奪戦
 世界で始まった大英帝国による覇権戦争
 大英帝国の日本侵略「長崎フェートン号事件」
 支那で勃発した「アヘン戦争」
 インドにおけるイギリス植民地支配への抵抗運動

第七章 アメリカの「マニフェスト・デスティニー」
 「先コロンブス期」の南北アメリカ
 アメリカ大陸を植民地化したノース人
 秀吉の「伴天連追放令」の背景
 聖書の神のモーゼへの命令
 鎖国政策を取った幕府の鋭い外交方針
 ローマ法王によって、加速された大虐殺と奴隷制度
 新大陸で悲惨に酷使された黒人奴隷
 奴隷制度を支持したアメリカ民主党と廃止を訴えた共和党
 共和党初代リンカーン大統領就任と南北戦争
 アメリカの黒人奴隷時代に、日本では世界一の都市と文化が栄えていた
 江戸の治安は、東京よりも良かった
 江戸の庶民は、世界一文化的な生活を送っていた
 江戸の日本は、世界史に類例のないほど教育が普及していた

第八章 白人キリスト教徒による太平洋侵略
 黒船艦隊はシェルガンで武装し、日本をキリスト教化しようと脅迫した
 ヨーロッパのアジア侵略に慄然としたペリー提督
 「マニフェスト・デスティニー」の西部開拓は、太平洋の侵略へ
 大航海時代のスーパースター「クック船長」の大冒険物語
 クックの最期
 尊王攘夷は、日本防衛と国体護持のためだった
 ジャーディン・マセソン商会の暗躍

第九章 マッカーサー親子によるフィリピン侵略
 白人キリスト教徒によるフィリピン侵略
 ホセ・リサールとフィリピン独立運動
 米西戦争で、アメリカがスペインにとって代わる
 独立軍を殲滅にかかったマッカーサー親子
 日露戦争での日本の勝利に歓喜したフィリピン民衆

第十章 大日本帝国と西欧列強の帝国主義の違い
 大日本帝国は、侵略ではなく、防衛のための帝国だった
 白人帝国ロシア南下の脅威
 三国干渉という白人列強の侵略行為
 日英同盟はなぜ締結されたのか
 日本による人種差別撤廃提案はなぜふみにじられたか
 日英同盟廃止を望むアメリカの思惑
 ワシントン軍縮会議の謀略

第十一章 大日本帝国は「植民地支配」などしていない!
 日本はアジア最後の砦だった
 日本の朝鮮統治は「植民地支配」ではない
 日本の統治についてデタラメを書く韓国の国定教科書
 人種平等の理念に基づいた「皇民化」教育
 朝鮮王族に嫁いだ日本の皇族・李方子女王
 八紘一宇は、「世界は一家、人類は皆兄弟」という日本の理想
 大和の国・日本には、八百万の神々がいる

第十二章 日本は中国を侵略していない
 国連で「侵略戦争」が定義されたのは「一九七四年十二月」
 日本の満洲への進出は、侵略ではない
 日露戦争の勝利で満洲の権益を獲得した日本
 中国には匪賊が各地に割拠していた
 満洲の在留邦人の保護
 五族協和・王道楽土の満洲国
 日本の大陸への進出は、「パリ不戦条約」を侵していない!
 支那事変は、日本の侵略戦争ではない!

第十三章 アメリカによる先制攻撃の「共同謀議」
 我々は、もっと真実を知る必要がある
 中国の航空部隊のパイロットは、アメリカの偽装「退役軍人」だった
 戦争を仕掛けたのは、アメリカか、日本か
 日本軍航空部隊との交戦
 中国で航空ビジネスを仕掛ける
 ルーズベルト大統領が、チャイナ・ロビーに応えた
 共同謀議をしていたのは、アメリカだった!
 シェノールトの「日本爆撃計画」
 武器貸与法を議会に提議したルーズベルト大統領
 アメリカによる対日経済封鎖と輸送船への攻撃
 日米戦争を引き起こした元凶の書

第十四章 大統領がアメリカ国民を欺いた日
 大統領による裏切り行為
 日本に対米戦争を起こさせるための八項目
 挑発目的での巡洋艦の出没
 合衆国艦隊司令長官がルーズベルトに反旗
 暗号解読を活用したマッカラム
 「真珠湾の奇襲」は、アメリカの罠だった!
 泳がされていた帝国のスパイ
 太平洋戦争は、アメリカの「侵略戦争」だ

第十五章 大英帝国を滅ぼしたのは日本だった!
 大東亜戦争の虚妄と真実
 大東亜戦争開戦七十周年記念での講演
 大英帝国が刺し違えた日本
 大東亜戦争を高く評価したイギリス人
 大東亜戦争は、アジア解放戦争だった
 “空の神兵”の偉業
 アジアの人々は、日本軍を歓喜して迎えた
 日本よ、大東亜戦争の大義を世界に伝えよ!
 神州不滅を期して

この目次の構成を見ていただければ解るように、タイトルと本の内容にはかなり隔たりがあり、大東亜戦争だけに絞った内容ではなく、保守が主張する歴史修正のエッセンスを散りばめた体裁とっています。

タイトルにもある「大東亜戦争は日本が勝った」とする根拠は、単に

「大東亜戦争は植民地解放戦争で、戦後、アジア諸民族は独立できたので当初の目的は達成された。ゆえに日本の勝利」

という逆切れ理論であり、これの独自性を検討しようにも、それ以上でもそれ以下でもない誠にありふれた保守言論のコピペです。

ところでヘンリー・ストークス氏はイギリス人だそうですが、イギリス的要素は、「第六章 侵略され侵略するイギリスの歴史」と、「第十五章 大英帝国を滅ぼしたのは日本だった!」くらいしかありません。

この様な構成内容からも、本書が「ヘンリー・ストークス」ブランドによって出された保守本であることは明確でしょう。


神武天皇の実在は信じるのに、アーサー王の実在は信じない不可思議さ

こういうSF小説を真剣に読んで粗探しすること自体エレガントではないのですが、既に目次の表題の段階で不思議な箇所もあるので指摘しておきます。

それは、第四章に収載される「神武天皇は、実在した!」項と、第六章に収載される「イギリス人の神話としての『アーサー王物語』」項です。

なんとストークス氏は神武天皇の実在を信じてしまい、それが信じられないのはGHQの占領政策の影響であり、これらは「神話」ではなく「現実の来歴」であると断言します。


古事記の中の天皇に関する記載が、神武天皇は多いのに、その後の八代の天皇の事績に関しては極めて少ない。そこで「欠史八代」などと言って、神武天皇の実在を疑問視する進歩的文化人が終戦後から跋扈し始めた。これもGHQの占領政策の影響である。
 ヘンリー・S・ストークス『大東亜戦争は日本が勝った』ハート出版, 2017, p. 77


これは「神話」ではなく現実の来歴であるが、外国人の私には、まるで「神話」のように、御伽噺のように聞こえてしまうのだ。それほど「有り得ない」ことが、この地上で起こっているのが、日本という国なのである。日本人は、このことに大いに誇りを持つべきだ。
 ヘンリー・S・ストークス『大東亜戦争は日本が勝った』ハート出版, 2017, p. 76
……。

いやいやいやいや、その古事記の記述は「神話」ですって! 
なんで、神話的記述が実際に起こったと信じれて、「日本スゴイ」って結論になるのよ!? 

と突っ込まずにはいられません。歴史家でもないストークス氏に神武天皇の実在性を語らせて何の意味があるのでしょうか。

一方、ストークス氏は、こんなに記紀神話をヨイショしてくれるのに、自国の誇りアーサー王については「神話」であって実在しないとあっさり片付けます。


ブリトン人のアーサー王については実在したという説もあるが、あくまで伝説である。五世紀頃のことがイギリスでは「神話」になっていると言ってもいい。
 ヘンリー・S・ストークス『大東亜戦争は日本が勝った』ハート出版, 2017, p. 102



皆さんどう思われますか? 紀元前660年ごろにいたとされる神武天皇の実在は信じられるのに、紀元後5世紀ごろにいたとされるアーサー王の実在が信じられないイギリス人って一体。

たとえば、ある日本人がいて、歴史の専門家でもないのに、檀君(西暦前2370年ごろいたとされる古朝鮮の王)の実在を主張して、聖徳太子(紀元後6世紀ごろ)の実在を否定する人物がいたら(しかも韓国で活動していたら)、普通「ちょっと半島に関係されているイデオロギーの持ち主なのかなぁ」と考えて、その人のその発言を「歴史」としては信用しませんよね。

これとほぼ同じ構造の発言をヘンリー・ストークス氏は平然としてしまっているのです。いったいプロデューサー達は何を考えているのか…。

まとめ

本書は「神武天皇の実在は信じるのに、アーサー王の実在は信じない」というイギリス人ジャーナリストに、歴史を語らせてしまったという奇書でしょう。この本が語る歴史を信じる読者がいるということに驚きです。

https://rondan.net/624



▲△▽▼

2019.02.09
【トンデモ】『日本が果たした人類史に輝く大革命:
「白人の惑星」から「人種平等の惑星」へ』H・S・ストークス×植田剛彦(自由社, 2017)
https://rondan.net/114
Contents

1 「白人の惑星」から「人種平等の惑星」へ人類史に輝く大革命
2 『日本が果たした人類史に輝く大革命』の目次
3 「人種平等の惑星」の大革命を達成したはずの日本がとる偏狭な態度


「白人の惑星」から「人種平等の惑星」へ人類史に輝く大革命

今回は、H・S・ストークス×植田剛彦『日本が果たした人類史に輝く大革命:「白人の惑星」から「人種平等の惑星」へ』(自由社, 2017)という自画自賛にも程があるタイトルの書を紹介したいと思います。

本書は、もとは2015年に刊行された『目覚めよ!日本』(日新報道)の改訂版のようで、新たにケント・ギルバート氏の解説を加えたようです。

タイトルからも予想できるようにその内容は、アジア太平洋戦争(大東亜戦争)を「人類史に輝く大革命」と位置づけ、その大革命によって地球は「白人の惑星」から「人種平等の惑星」になったと主張します。


実際にあった出来事の主語と述語を極限まで拡大解釈して、自身の思想理念を語らせてしまうことは保守界隈の常套手段ですが、本書はその典型例でしょう。

本書のタイトルにある内容が事実であれば、大東亜戦争を起こした日本はノーベル平和賞を受賞していてもおかしくないはずなのですが、そのような気配は一向に見られません。どうも保守界隈の認識というものは、世界の常識とはかけ離れているようです。

もちろんこの常識を修正することが保守の目標なわけですが、あまりに荒唐無稽な理論を展開してしまうと、かえって目標を達成できなくなってしまうのないかと危惧します。


『日本が果たした人類史に輝く大革命』の目次

まずは目次を確認してみましょう。細目まであげます。


まえがき ヘンリー・S・ストークス

第一章 日本よ、目覚めなさい!連合国戦勝史観の呪縛からの脱却
 東京裁判は勝者の復讐劇≠セった
 ペリーが種を播き、マッカーサーが刈りとった
 反日思潮に惑わされず、歴史の真実を学び、誇りある国へ
 アジアを独立させたのは日本の進攻だった

第二章 「朝日新聞」の売国キャンペーン≠許してはならない
 日本を攻撃する中韓両国と、手を貸す朝日新聞
 韓国は日本の善意を蔑ろにした
 NHKまで中韓のプロパガンダのお先棒をかついでいる
 慰安婦とは売春婦そのものだった
 無責任な平和主義が日本人の背骨を冒している
 慰安婦をなくすのは戦争をなくすのと同じように難しい
 韓国はソウルの国会前とアメリカ大使館前に「慰安婦像」を設置すべきだ
 日本人が日本を貶める醜さ
 謝罪は罪を認めること、認めれば償いが伴う

第三章 日本なしに中国、韓国は近代化はできなかった
 満州国士官学校に血書志願した朴正煕大統領
 朝鮮は日韓併合によって近代国家になった
 日本はアジアを大きな家族と見て、朝鮮を豊かに発展させた

第四章 原爆許すまじ
 裁かれるべきはアメリカだ
 日本国憲法は日本「属国化」のための手枷足枷である
 大東亜戦争によって世界の秩序を変えた日本
 「大東亜戦争」を「太平洋戦争」にすり変えたアメリカの奸計
 日本はイギリスをモデルにして「諜報世界」に強くなる必要がある

第五章 南京大虐殺のウソ
 大東亜戦争は自衛戦争であり、同時にアジアを解放した
 東京裁判は「裁判」の名を偽った復讐劇だった
 東京裁判がデッチあげた南京大虐殺

第六章 三島由紀夫とは何だったのか
 三島由紀夫は「殉教」を選んだ
 三島は日本のダヌンツィオ≠セった
 いつ、三島の心≠ェ理解されるのか

第七章 日本の再生に向けて、過去を脱却し力強い未来を築け!
 世界一の日本文化をもっと発信しよう
 危機にあって、なお光る日本人の「思いやり」 ここが共通するイギリス人と日本人
 ユーモア感覚 イギリスと日本は共通項が多い
 日本は異質なものまで受け入れ、昇華して独自の文化を育んだ
 島国にはハイブリッドの文化が醸成される 日本は日本を取り戻せ

解 説 ケント・ギルバート


目次からも明らかなように、実際には「人類史に輝く大革命」だの「白人の惑星」だの「人種平等の惑星」だのといった大げさな話は殆ど出てきません。むしろ、朝日新聞批判、中韓批判、原爆投下批判、南京大虐殺否定論、慰安婦批判などがコンテンツの大部分を占めています。

タイトルが内容がほとんど一致しないという点も、昨今の保守本の傾向の一つです。


「人種平等の惑星」の大革命を達成したはずの日本がとる偏狭な態度

この手の保守本に散見される矛盾が本書にも如実に現れるので、その点を指摘したいと思います。

著者の一人、植田剛彦氏は、

黒人のオバマ大統領が登場したのは日本が白人支配を一掃したからだとか、
日本人は他のアジア人を身近な兄弟として感じていたとか、
日本には民族平等の世界を実現したいという悲願があったとか、
日本人がいかに平等を尊び慈愛と思いやりに満ちた善良な存在であるのか

を強調しています。

にもかからず中国・韓国については

「韓国は日本の善意を蔑ろにした」とか、
「中国と、韓国は日本の国際的な評価を傷つけて」いるとか、
「韓国は世界最大の売春婦の輸出国」だとか、
「日本なしに中国、韓国は近代化はできなかった」とか、
「慰安婦は売春婦そのものだった」とか、

極めて偏狭な言説をしています。これらの中韓への発言は、彼らが強調していた日本人の美徳と、全く矛盾しているように思えます。

著者の植田剛彦氏は、自身を「品行方正な男性」とまで自画自賛していますが(p. 66)、このような矛盾に全く気がついておられないところに、保守論壇の視野の狭さを感じずにはいられません。

https://rondan.net/114

16. 中川隆[-12160] koaQ7Jey 2019年2月14日 11:22:22 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22240] 報告

2019.02.09
【トンデモ】「半島が一番輝いたのは日本統治時代」(松木國俊×但馬オサム『WiLL』2019.1)
https://rondan.net/8306

Contents

1 根強く続く植民地支配正当化論
2 願望と現実の区別がついていない
3 「半島が一番輝いたのは日本統治時代」
4 プロパガンダをすぐに信じてしまう幼稚な精神構造

根強く続く植民地支配正当化論

先の2018年10月30日に韓国大法院(最高裁)が、新日鉄住金に対し、元徴用工四名に四億ウォンの損害賠償支払いを命じる判決を下しました。

これを受け、『WiLL』『Hanada』『正論』といった保守系オピニオン雑誌は普段以上に反韓記事一色です。

これら反韓記事の問題点は、日韓関係の改善を目指した建設的な議論なのではなく、「日韓断交」など極論を唱え煽情しているだけであること。つまり、鬱憤のたまったネトウヨ向けの、国内消費用コンテンツでしかない点です。

そんな国内消費用コンテンツの典型的記事がありましたので紹介します。その名も、松木國俊×但馬オサム「半島が一番輝いたのは日本統治時代」(『WiLL』2019.1)です。

願望と現実の区別がついていない

この対談「半島が一番輝いたのは日本統治時代」は、半島問題の専門家(?)である松木國俊氏と、『こんなに明るかった朝鮮支配』というタイトルからしてお察しの本を刊行した但馬オサム氏との間で交わされます。

出だしからスピード感。


松木 ……これでは徴用工問題ばかりか、統治時代のあらゆる不都合な出来事が訴訟の対象となるでしょう。日韓は実質的に断交となり、韓国は自滅するしかありません。日本側にもある程度被害は出るでしょう。
それを避けるには日韓両国民が「朝鮮統治時代」の真の姿を知る必要がありますね。



「断交」とか「韓国は自滅する」とかネトウヨが好きそうなキーワードが頻出しますが、20年以上前から同じことを言っているのに、一向に断交も自滅も起きていない事実を鑑みるべきでしょう。

そして「日韓両国民が「朝鮮統治時代」の真の姿を知る必要があります」という上から目線の発言。本当に一方的な見解です。韓国側も、同じく日本に対して真の姿を知る必要があると思っているでしょう。論壇というレベルでは、日韓共に同レベルのことを言い合っているだけなんです。

つまり「韓国は自滅する」とか「真の姿を知る必要がある」というのは、現実的な客観的事実を提示しようとしているのではなく、この記事を読むネトウヨ読者の願望を代弁しているに過ぎないということです。

「半島が一番輝いたのは日本統治時代」

そんな両者が主張する「朝鮮統治時代」の真の姿というものも、現実の有り様を全く反映していません。


但馬 ……日韓併合時代というのは、日本という押し込み強盗がそのまま居直って家を乗っ取ったの状況……これ自体が嘘っぱち



しかし、容疑者(日本側)が「強盗ではなかった」と幾ら強弁しても、原告側(韓国側)が「強盗だった」と主張している以上、このような容疑者(日本側)の居直り的発言は逆効果というものです。

たとえば強盗裁判のテレビニュースが流れていて、容疑者が「あれは押し込み強盗じゃない。俺がその家にいた時は、みんな幸せだと言っていた!」と弁護していたら、普通、視聴者は「うわぁ。キモ。現実が見えてねぇ」って思いますよね。それと同レベルのことを保守論壇もしているということです。

別の例を出せば、たとえば芸能人が逮捕されたら、事務所など関係各位は普通「世間を騒がせて申し訳ありません」と言いますよね? ここで「不当逮捕だ!」なんて言ったら、逆効果となり、社会の理解は得られません。普通はそこまで計算して、本心では不当だと思っていても、対外的には反省しているようにコメントするものです。それが社会常識です。

それができない保守というのは、ほんとキモい。


プロパガンダをすぐに信じてしまう幼稚な精神構造

また、この対談では、当時の新聞などに掲載された広告から半島統治の実態を探ろうとします。但馬氏は次のように述べています。


松木 『300枚のユニークな広告が語る こんなに明るかった朝鮮支配』 (ビジネス社)を読みましたけど、面白かったですね。……資料集めはどうされたんですか。

但馬 最初はネットで見つけてコツコツと。集め始めたら、これは面白いものになるぞ、とハマッてしまって。で、当時の新聞を探し出しては、広告を拾い集めたんです。



で、その広告を調べると、ファッションや美容体操の広告があったり、タイプライターの広告があったりしたので日本統治時代の半島は輝いていたとのことです。

うーん。広告主が、暗くつまらない内容の広告を出すとでもお考えなのでしょうか。どうやら、そもそも「購買意欲の沸かないような広告を掲載するわけがない」という常識すらないようです。

また政府による検閲もありましたから、日本を侵略者として非難する記事や広告が新聞(雑誌、ポスターなど)に掲載されるはずがありません。

つまり但馬氏と松木氏は、政府の検閲を受けた後の、プロパガンダ的性格を持つ媒体の記述を真に受けて「日本統治時代の半島は輝いていた」と決めつけるるという愚を犯しています。

少し調べれば誰にでも解ることですが、日本統治時代の半島が輝いていなかったことを示す地下文章などはごまんとあります。

この松本・但馬両氏には、自説に不利な根拠も検証したうえで、正しい歴史を描いていただきたいと思うばかりです。加えて、この馬鹿げた対談を読んで、その内容を真に受けてしまう読者がいないことを願います。


https://rondan.net/8306

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