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北関東蓄音機倶楽部 Sogaphon _ SP録音の CD復刻盤 は Sogaphon を取り付けた蓄音機で聴こう
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/473.html
投稿者 中川隆 日時 2019 年 6 月 09 日 22:47:48: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: 日本のアンティーク・オーディオ関係のガレージメーカーの実力は凄い 投稿者 中川隆 日時 2019 年 5 月 29 日 07:02:04)


北関東蓄音機倶楽部 Sogaphon _ SP録音の CD復刻盤 は Sogaphon を取り付けた蓄音機で聴こう


北関東蓄音機倶楽部
https://kitakantogramophoneclub.webnode.jp/


佐藤裕一
〒370-1203 群馬県 高崎市矢中町315-23
090-6560-9246


技術部長: 曽我和弘
Sogaphon の開発者
群馬県桐生市:熱処理会社(つまりゼンマイ製造のプロ)社長、真空管アンプビルダーでもあります。


北関東蓄音機倶楽部 佐藤事務局長のYou-tubeです。
EMG Mark Xb、HMV157、HMV102、Decca Portable、Cheney Model 2Pほか、自作アンプによるSPレコードの電気再生を紹介しています。

https://www.youtube.com/user/yuichis3010/videos?view=0


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Sogaphon を取り付けた蓄音機 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=Sogaphon++
https://www.youtube.com/results?search_query=Sogaphon++%E8%93%84%E9%9F%B3%E6%A9%9F&sp=mAEB


▲△▽▼


北関東蓄音機倶楽部の人(この人の所有の倉庫で、聞きに行かれた WE、エルタスのスピーカーのデモが、開催されているようです。)が、小布施の BUD に来られて、曽我ホーンという、蓄音機のサウンドボックスを外して、小型スピーカーを取り付けられるアタッチメントみたいな機械のことを曽我ホーンと言います。
その小型スピーカーの音で、蓄音機の音道(ホーン)を通って音が出るというものです。

音源(CDウォークマン)とアンプ(1から2W)が、必要です。

SP の復刻 CD などは、とても良く鳴ります。実演してもらいました。

驚きの音が、しました。感激しました。
http://blog.goo.ne.jp/8417chiharu/e/ece199cc3ee61d9a28f075d29d796277


▲△▽▼


2016年08月12日
音を聴く〜シンプル イズ ベスト〜
http://bud-jazz.dreamlog.jp/archives/5258832.html


カルーソーが大きな朝顔型の集音器の前に向かってマイクなどなく突っ立って歌っている。
そんないとも殺風景な録音風景の写真を見たことがあります。

このように電気を使わない録音をアコースティック録音とか、ラッパ録音と呼んでいます。

1900年頃から1924年ごろまでですから100年前の録音です。

録音された当時のSPを機械式の蓄音機で聴くと、歌声の生々しさに思わず鳥肌が立つ感動を覚えます。
乾ききった喉に沁みる山の清水のようなものです。

しかし今、このような新鮮極上の生々しい歌声が録音された当時のSPが保存良く残されているのは稀です。

そのため、これらをLPやCDにできるだけ忠実に復刻する努力が続けられています。

そこでです、復刻されたSP原音は、できるだけ忠実に再生したいと思いませんか。
さて、そのための道具ですが・・・


先ず第一に機械式蓄音機。

LPやCDになってもSPの音は蓄音機に回帰しましょう。

これをプレーヤーとしてではなく、ホーンスピーカーとして使います。

LPやCDの音をどうやってそこから出すかですが、蓄音機に付いているサウンドボックスに換え、ソガフォンという小型スピーカーを取り付けます。

あとはプレーヤーとアンプですが、種々試行して音の違いを自分の好みに合わせ完成です。

ちなみに現在は以下の組み合わせを楽しんでいます。


CDプレーヤー:SONY D-2
アンプ:VintageJoin
蓄音機:DECCA 型番不明
http://bud-jazz.dreamlog.jp/archives/5258832.html


______


小布施のジャズ喫茶 BUD 音を聴く〜音の芯〜 2016年03月24日
http://bud-jazz.dreamlog.jp/archives/5247260.html


古いものには味がある。
古いものは風格がある。

人も今の人より昔の人の方が中身が濃い。
今の人より昔の人が出す音は一途で集中度が高い。

今に伝わり残る名人の録音は心打たれる演奏が多い。
帯域の狭い音だが心に強く訴える力がある。

音は人なり人は音なりの音は、
しっかりとした芯のある音で聴きたい。

音の栄養分を水で割らない音。
強く引き締まった響き。

1900年代から50年代に録音された音はそう要求する。
そうした音だと演奏家が目の前に現れるからだ。

それにどう再生したらいいか。

SPは盤を蓄音機で聴くのが本来の音だが、
CDに復刻された音をどのように再生したら生々しくなるか。

答えはいくつもあると思うのだが、試した中で一番良かったのは、

蓄音機専用スピーカーのソガフォンをHMV101に取り付けた音です。


それは音の核心と呼ぶにふさわしい再生音です。

あら不思議、アラジンのランプから魔神が立ち現れるごとく、HMVから演奏家の姿が見えてくるではありませんか。


 ソガフォンはドライバー、HMVはホーンスピーカー。
 
 レコードまたはCDプレーヤーからアンプに、そしてソガフォンに接続。
http://bud-jazz.dreamlog.jp/archives/5247260.html

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北関東蓄音機倶楽部 Gramophone Club of North Kanto
http://kitakantogramophoneclub.webnode.jp/


技術部長: 曽我和弘

群馬県桐生市:熱処理会社(つまりゼンマイ製造のプロ)社長、真空管アンプビルダーでもあります。
富士レコード社、梅屋のスプリングは氏の制作によるものです。
またSogaphonの開発者でもあります。
http://kitakantogramophoneclub.webnode.jp/products/%e6%8a%80%e8%a1%93%e9%83%a8%e9%95%b7%ef%bc%9a%e3%80%80%e6%9b%bd%e6%88%91%e5%92%8c%e5%bc%98%e6%b0%8f/

Sogaphonの種明かし - yuihi310のブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/yuichis3010/23571576.html

曽我技術部長発案による新たな電気再生システム、Sogaphonを紹介します。
HMV157にSogaphonを装着したところ、HMV203に変身?しました。腰が抜けそうになりました。
http://kitakantogramophoneclub.webnode.jp/you-tube-face-book/


Sogaphon - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=Sogaphon


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Sogaphonの種明かし 2012/7/19
http://blogs.yahoo.co.jp/yuichis3010/23571576.html


今日はSogaphonシステムの解説です


まずは完成形
http://blogs.yahoo.co.jp/yuichis3010/GALLERY/show_image.html?id=23571576&no=0


チコンキのスロート部のアダプターは積層スプリングで仕上げています。0.3mm厚の熱処理形状記憶スプリング製です。

友人のチコンキスト曽我氏(熱処理会社の社長さん)の手によるものです。
ですから Sogaphon。

もちろんゼンマイのプロですから、どんなゼンマイも作ってしまいます。富士レコードや梅屋さんにも頼まれて製作しています。趣味として。こういう人が仲間にいるとチコンキストは安心ですね。僕のオルゴールのゼンマイも修理してくれました。


Polyphon plays 'Ballsirenen'
https://www.youtube.com/watch?v=PZVJ6yaTBUE&feature=plcp


ドイツポリフォン11インチ、8ベル付きの機械です。1900年頃の銘器復活。


真ん中の円錐形の物体は HMV5B サウンドボックスに模して作ったイコライザーです。これがあるのとないのとでは音が違う。HMV はよく考えています。


http://blogs.yahoo.co.jp/yuichis3010/GALLERY/show_image.html?id=23571576&no=1


ユニット側です。Peerless 5cmフルレンジユニットです。試行錯誤の結果HMVにはこのユニットが最適であることが判明。ただし現行品は中国からインドに生産拠点が移転したので、音質については不詳です。Tang-Bandでは低音がやや出すぎるようです。できるだけユニット振動板とスロートが近いほうがいいようです(サウンドボックスの振動板と同じ位置)。


http://blogs.yahoo.co.jp/yuichis3010/GALLERY/show_image.html?id=23571576&no=2


実験段階の Sogaphon。ジャンクチコンキのサウンドボックスの流用です。


http://blogs.yahoo.co.jp/yuichis3010/GALLERY/show_image.html?id=23571576&no=3

ユニット側。Tang-Band の 5 cmフルレンジ。

最近You-tubeにアップした画像です


Coleman Hawkins; VARIATIONS Part 2
http://www.youtube.com/watch?v=SKJqJ724FFU&feature=plcp

Coleman Hawkins のソロ。かなりのレア盤です。


Artie Shaw-Helen Forrest; I REMEMBER
http://www.youtube.com/watch?v=mqDsofKQH_U&feature=plcp

大好きな Edythe Wright です。


Sogaphon を使うと 45回転EPだって蓄音機で再生できちゃいます。我が青春時代のアイドル、ダニエル・ビダル


HMV 102 plays? 'Pinocchio', Japanese version, Daniele Vidal
http://www.youtube.com/watch?v=dwoNUgO7R5g&feature=plcp


とってもいい音です。78rpm 復刻は出来るだけノイズカットをしていないものが最適で、新さんの Goodiesシリーズはおすすめです。


なんといっても針を削る(切る)手間がかからない。しかも音量調節ができる?

チコンキストには邪道かもしれませんが、こんな楽しみ方があってもいいですよね。
http://blogs.yahoo.co.jp/yuichis3010/23571576.html

蓄音機のお遊び 2012/7/16
http://blogs.yahoo.co.jp/yuichis3010/23551439.html


ゆうちゃんです。

本来まっとうな真空管アンプビルダー、蓄音機愛好家兼ジャズマニアでしたが、最近はあらぬ方向の道楽に走っています。


画像は動画にしてYou-tubeにアップしていますのでご覧ください。

yuichis3010 で検索すると出て来ます。


最新情報は銘器HMV157を使った電気再生、HMV102 2台によるステレオ再生の実験です。

http://blogs.yahoo.co.jp/yuichis3010/GALLERY/show_image.html?id=23551439&no=0
http://blogs.yahoo.co.jp/yuichis3010/GALLERY/show_image.html?id=23551439&no=2


HMV 102 STEREO Part 1
http://www.youtube.com/watch?v=6iTogiHAZp8&feature=g-upl


HMV 157 Meets Sogaphon Part 1
http://www.youtube.com/watch?v=WDiUzsfqPZU&feature=channel&list=UL

http://blogs.yahoo.co.jp/yuichis3010/GALLERY/show_image.html?id=23551439&no=1


HMV15 7は HMV のフロア型蓄音機では最も小型ですが、ホーンに折り曲げのない’ストレートホーン’型なので、音ばなれの良さは抜群です。


ナマ蓄音機のように、針の交換、レコードの交換をする手間がないのでソファに寝転がりながら蓄音機の音を楽しむことが出来ます。


蓄音機のサウンドボックスのかわりに 5cm のフルレンジスピーカーをマウントするシステムです。友人の曽我氏発案制作によるもので、Sogaphon(ソガフォン)と名付けました。

リアルな音がします。


Sogaphonの解説はこちら

The magic of Sogaphon
http://www.youtube.com/watch?v=NNVliaIqy4s&feature=plcp

▲△▽▼


北関東蓄音機倶楽部 (Gramophone Club of North Kanto) は群馬、栃木、茨城の北関東3県の蓄音機愛好家による、蓄音機と 78回転 SPレコードの文化遺産保存のために設立されました。

新たなメンバーも募集中ですので気軽にご連絡下さい。
当倶楽部は年3〜4回の蓄音機コンサートを予定しています。
詳細はニュースの欄をごらん下さい。

なお、北関東にお住まいでない方もメンバー登録大歓迎です。ただし蓄音機コンサートは北関東3県のいずれかで開催します。
http://kitakantogramophoneclub.webnode.jp/


北関東蓄音機倶楽部 HP管理人のひとりごと (2012/10/18)
http://kitakantogramophoneclub.webnode.jp/%e3%83%96%e3%83%ad%e3%82%b0/


私たちの倶楽部は蓄音機はもちろん、SPレコードの電気再生、LP,EPレコード、CDの再生まで幅広く活動しています。

たとえばアンティックな喫茶店に卓上型蓄音機をさりげなく置いて、Sogaphon で復刻 CD を流す。

お店の評判もあがるでしょう。

また古くて動かないジャンク蓄音機に Sogaphon を装着して、SP時代の復刻CDを楽しめたら、そのジャンク蓄音機も宝物に変わるでしょう。

そんなことも考えています。

もちろん私たちの倶楽部は営利団体ではありませんので、興味のある方にお分けする(実費はいただきます)という形をとらせていただいています。

またメンバー所有の貴重盤を電気再生したもの、あるいは蓄音機で演奏したものをCDRに複製し、会員各位に配布するという企画もあります。皆様のご意見をお伺いしたいと思います。


機械再生と電気再生(2012/10/19)

チコンキストには偏狭な方も多く、何が何でも蓄音機、電気再生などもってのほか!という方も多いようですが、きちんとした再生装置で聴けば、蓄音機による再生と同等の感動する音を楽しむことができます。

その道の達人はラジオ技術誌のアンプ制作記事で有名な新忠篤氏、故五十嵐一郎氏、故池田圭氏です。

新氏設計によるSPフォノイコライザーは私も、新潟の山上氏も追試制作しましたが、なかなかどうして、キレのあるいい音がします。蓄音機とは別世界のSPレコードの世界です。

イコライザーカーブ可変型フォノイコライザー、直熱管3A5を使った電池稼働フォノイコライザー製作も今後の課題です。You-tube に実験を掲載していますが、そのいくつかをご紹介します。


Fletcher Henderson orchestra の Clarinet marmalade を EMG Mark Xb と EMG電蓄で聞きくらべをしてみました。

英国の EMGマニア、Graham Rankin 氏からお褒めの言葉を頂きました。

なおこの電蓄、型番が不明です。EMGコレクター、香港在住の英国人 Chunny Bhamra 氏にも同定できませんでした。


EMG vs. EMG: Fletcher Henderson; CLARINET MARMALADE
https://www.youtube.com/watch?v=tH1JIolp4Uo


フォノイコライザー(新忠篤式、12AU7 による CR型、ターンオーバー 250Hz/500Hz 切り替え式)、パワーアンプは自作です。

スピーカーはお気に入りのドイツ製フルレンジ、とくにこの Isophon Oval Front-Magnet は 5X7 インチと小型ですが(本来はラジオまたは電蓄のユニット)、実にキレのいい音がします。

ドイツ人の友人から 16台仕入れ仲間に配布しました。

ジャズやタンゴは EMG と竹針、ソーン針では最後まで再生困難ですので、レコードを痛めないためには電気再生システムは必需品だと思います。

また 1940年代年末期から 1955年まではシェラックよりビニールが主流ですから、蓄音機では再生できません。

当倶楽部には強者アンプビルダーが 5名おりますので、メンバーには原価で作成します。因みに僕のフォノイコライザーは合計1万5000円で仕上げました。


The final version of my homemade electric gramophone system
https://www.youtube.com/watch?v=xfrV-6euhnM


http://kitakantogramophoneclub.webnode.jp/%e3%83%96%e3%83%ad%e3%82%b0/

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ブログ 北関東蓄音機倶楽部 Gramophone Club of North Kanto
HP管理人のひとりごと (2012/10/18)
https://kitakantogramophoneclub.webnode.jp/%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0/

私たちの倶楽部は蓄音機はもちろん、SPレコードの電気再生、LP,EPレコード、CDの再生まで幅広く活動しています。

たとえばアンティックな喫茶店に卓上型蓄音機をさりげなく置いて、Sogaphonで復刻CDを流す。お店の評判もあがるでしょう。

また古くて動かないジャンク蓄音機にSogaphonを装着して、SP時代の復刻CDを楽しめたら、そのジャンク蓄音機も宝物に変わるでしょう。

そんなことも考えています。

もちろん私たちの倶楽部は営利団体ではありませんので、興味のある方にお分けする(実費はいただきます)という形をとらせていただいています。

またメンバー所有の貴重盤を電気再生したもの、あるいは蓄音機で演奏したものをCDRに複製し、会員各位に配布するという企画もあります。皆様のご意見をお伺いしたいと思います。

機械再生と電気再生(2012/10/19)

チコンキストには偏狭な方も多く、何が何でも蓄音機、電気再生などもってのほか!という方も多いようですが、きちんとした再生装置で聴けば、蓄音機による再生と同等の感動する音を楽しむことができます。

その道の達人はラジオ技術誌のアンプ制作記事で有名な新忠篤氏、故五十嵐一郎氏、故池田圭氏です。

新氏設計によるSPフォノイコライザーは私も、新潟の山上氏も追試制作しましたが、なかなかどうして、キレのあるいい音がします。蓄音機とは別世界のSPレコードの世界です。イコライザーカーブ可変型フォノイコライザー、直熱管3A5を使った電池稼働フォノイコライザー製作も今後の課題です。You-tubeに実験を掲載していますが、そのいくつかをご紹介します。

Fletcher Henderson orchestraのClarinet marmaladeをEMG Mark XbとEMG電蓄で聞きくらべをしてみました。英国のEMGマニア、Graham Rankin氏からお褒めの言葉を頂きました。なおこの電蓄、型番が不明です。EMGコレクター、香港在住の英国人Chunny Bhamra氏にも同定できませんでした。


フォノイコライザー(新忠篤式、12AU7によるCR型、ターンオーバー250Hz/500Hz切り替え式)、パワーアンプは自作です。スピーカーはお気に入りのドイツ製フルレンジ、とくにこのIsophon Oval Front-Magnetは5X7インチと小型ですが(本来はラジオまたは電蓄のユニット)、実にキレのいい音がします。ドイツ人の友人から16台仕入れ仲間に配布しました。ジャズやタンゴはEMGと竹針、ソーン針では最後まで再生困難ですので、レコードを痛めないためには電気再生システムは必需品だと思います。また1940年代年末期から1955年まではシェラックよりビニールが主流ですから、蓄音機では再生できません。当倶楽部には強者アンプビルダーが5名おりますので、メンバーには原価で作成します。因みに僕のフォノイコライザーは合計1万5000円で仕上げました。
https://kitakantogramophoneclub.webnode.jp/%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0/
 

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コメント
1. 中川隆[-9732] koaQ7Jey 2019年6月09日 22:52:13 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2721] 報告

★★蓄音機、根岸のページ★★

オルゴール&蓄音機&SPレコード&ラジオ&和時計などの
研究、修理(レストア)、販売、買取の骨董屋です。
http://www.kottoya.ne.jp/

★ヤフーオークション(蓄音機コーナー)に出品しています。★

★修理、販売、買取★


蓄音機販売最新のページ
http://www.kottoya.ne.jp/hanbai.htm

蓄音機修理のページ
http://www.kottoya.ne.jp/U6.htm

店舗までのルート
http://www.kottoya.ne.jp/E9.htm


★お問い合わせ★

(I.T.C.) International trading Campany (1986年4月創立、1998年2月より、HPを公開しています。)

(店舗&修理工房、レストア)🏣369−1411 埼玉県秩父郡皆野町三沢631−2
根岸 光典
TEL/FAX 0494−65−0701
携帯電話 090−7190−2000
http://www.kottoya.ne.jp/


negishi631 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/channel/UCL6_1zaj6SU9vDixHsr4Vug

2. 中川隆[-9731] koaQ7Jey 2019年6月09日 22:59:11 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2722] 報告

蓄音機・SPレコード販売
株式会社シェルマン アートワークス
http://www.shellman-aw.co.jp/Site/HOME.html


株式会社シェルマン アートワークス

〒104-0061 東京都中央区銀座3-14-16

Tel.03-3543-4848 Fax.03-3543-4857

営業時間10:00AM〜7:00PM

蓄音機在庫
http://www.shellman-aw.co.jp/Site/xu_yin_ji_zai_ku.html


シェルマン アートワークスの蓄音機について

選りすぐりの1台をおてもとに

一口に蓄音機といってもその造り、音、コンディションは1台ごとに全く異なっています。当店ではこの道40年の店主が海外に直接赴き、信頼出来る現地ディーラーやコレクターから良い品だけを厳しい眼で選り分け、買い付けております。


蓄音機はチューニングしだいで変わります。快適にお使い頂くため、十分にメンテナンスを施しています

1971年以来、私共は無数の蓄音機を取り扱ってまいりました。蓄音機の整備はすべて社内で行われております。蓄音機本来の姿と音を取り戻す為に、メンテナンスは欠かせません。ゼンマイモーターなど各部は分解洗浄の後、長年のノウハウを生かして再組立て・調整されます。 音色についてはその蓄音機のベストの音を目指し、時間をかけテストを繰り返し調整いたします。

また、機能ばかりでなくコレクションやインテリアとしての美しさを味わっていただくために、本体は長年の汚れを清掃し、銘木の風合いを損ねないよう彫刻など細部までクリーニングを施した後、手作業でワックスがけしております。塗装はオリジナルの保存を原則としております。必要に応じてレストアする場合もございますが、その際も本来の風合い、時代のついた雰囲気を損ねないよう細心の注意を払っております。コレクションとしてみた場合のオリジナリティ(忠実度)にも十分な注意を払っております。

お買い上げ後1年間の自然故障には無償で対応致しております
保証期間終了後も当店でお求めいただいた蓄音機は最優先・特別料金で修理・整備致しております。安心してお求め下さい。


蓄音機の試聴はいつでも承ります。お気軽にお申し付け下さい
店舗には数10台の蓄音機が常時展示販売されております。ご試聴用のSPレコードのお持込みも歓迎いたします。


シェルマン アートワークスの蓄音機は単なる音が出るアンティークではありません。蓄音機にしか表現出来ないものをお伝えしたいと常に考えております。
http://www.shellman-aw.co.jp/Site/xu_yin_jinitsuite.html

3. 中川隆[-9729] koaQ7Jey 2019年6月09日 23:06:05 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2724] 報告

蓄音機の梅屋
http://umeya.bz/

蓄音機の梅屋(@tikuonki_umeya)さん Twitter
https://twitter.com/tikuonki_umeya


〒879-5102 大分県由布市湯布院町川上1835

Tel:0977-85-8845


蓄音機(for sale)
http://umeya.bz/php/gramophone/


4. 中川隆[-9727] koaQ7Jey 2019年6月09日 23:08:05 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2726] 報告

ヤフオク! -「蓄音機 hmv」の検索結果
https://auctions.yahoo.co.jp/search/search/%E8%93%84%E9%9F%B3%E6%A9%9F%20hmv/0/
https://auctions.yahoo.co.jp/search/search?ei=UTF-8&p=hmv+%E8%93%84%E9%9F%B3%E6%A9%9F&tab_ex=commerce&o1=a&nockie=1&rkf=1&mode=0&s1=score2&n=50&f=0x2&auccat=0
5. 中川隆[-9725] koaQ7Jey 2019年6月09日 23:13:04 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2728] 報告

蓄音機の周波数特性 2016年11月12日
http://cheapaudio.blog23.fc2.com/blog-entry-852.html

蓄音機の周波数特性を見つけたのでご紹介します。

横浜蓄音機ミュージアムのサイト
http://emgmark7.com/dish.html

をご覧ください。


ヒズマスターズボイスというモデルだそうです。

https://blog-imgs-91-origin.fc2.com/c/h/e/cheapaudio/20161112090211c86.jpg

100Hzと4kHzがほぼ同じレベルですから、40万ヘルツの法則通りですね。具合良く聞こえるよう、ホーンの形状を入念に作り込んだのだと思います。帯域は狭いですが、高低のバランスが良いので十分に音楽を楽しめたのでしょうね。

タブンこういう形の装置だと思います。

https://blog-imgs-91-origin.fc2.com/c/h/e/cheapaudio/HMV.jpg

装置の下部に大きなホーンが格納されています。一切電力を使わない超エコシステムですね。

これに比べると、現代の一般的な小型ブックシェル サイズのバスレフ型は明らかに高い方へ偏り過ぎでしょう。しかも、最近は蝙蝠さん領域まで特性を一生懸命に伸ばしていますよね。私としては、まず低い方向へ伸ばすよう努力するのが筋だと思うのですが。。。ドナンデショーカ?????

我々の感覚は非常に相対的です。

低音が十分と感じるかどうかは、高音の大きさによって左右されるという事です。
同様に、快適な再生音量も周囲の暗騒音レベルによって左右されます。静まりかえったクラシックのコンサートであっても、何百人もびっしりと人が居るわけですから、自分の部屋でヒトリ静かに聞く場合に比べて暗騒音は相当大きいはずです。ロックコンサートなら、それはもう凄まじい暗騒音でしょう。ですから、オウチでヒトリ静かに音楽を聴く際に、ライブと同じ音量にして聞く必要は全くアリマセン。相当な苦痛を強いられるはずですから。脂汗が出そう。。。耳にも良くないし。。
http://cheapaudio.blog23.fc2.com/blog-entry-852.html


▲△▽▼

40万の法則とスピーカー
シングルユニットスピーカー好きの戯言

「40万の法則」というのを聞いたことがある、あるいは知っている方は経験豊富なオーディオファイルではないでしょうか。

戦後(昭和20年代中盤)NHKによる「快い音」の研究成果の一つで、 快く聞こえる音は、最低遮断周波数と最高遮断周波数の積がおよそ40万になっているというものです。

周波数帯域でいうと、

200Hz〜2kHz(電話レベル)
100Hz〜4kHz(構内放送、ボイスチャットレベル)
80Hz〜5kHz(AM放送レベル)
27Hz〜15kHz(FM放送レベル)
20Hz〜20kHz(人の可聴域、HiFiオーディオレベル)

というくくりになろうかと思います。

中心周波数は、40万の平方根であるおよそ630Hzで、これは人間の内耳、口腔の共振周波数とおおむね一致します。

内耳の自然共振周波数を中心とした確率分布(標準偏差)のエネルギーバランスをもつ音(つまり40万の法則にあう音)が、人にとって最も受け入れやすい、快い音となる。

と言い換えると分かりやすいでしょうか。

また、楽器や声などの個別の音色は、基本となる周波数の音(基音)と、倍音と呼ばれる高調波成分の音の混ざり具合と、それぞれの成分の時間変化が音色を決定するのですが、人の感覚は、特に耳の感度が落ちる低い音程域(主にベースパート)では倍音成分がしっかり聞こえていれば基音が欠落していてもあたかも基音があるかのように聞こえる(補完して音程が取れる)という特性があります。
このため、再生帯域がより広くなるときは、40万より大きい数字になっても快さは低下しないとする説もあります。

ここから導き出されることは、再生周波数帯域を広げてもそれだけでは快い音は得られず、帯域の取り方とエネルギー分布(バランス)が重要だ。ということです。

気を付けなければいけないのは、40万の法則は「必要条件」でも「十分条件」でもなく、当てはまっていなければ快い音がしないというものではありませんし、ましてや当てはまっていれば必ず快い音がするというものでもありません。

音の快さの傾向として周波数レスポンスを考えた時、どのようにまとめられているかとか、システムの設計/製作にあたってのターゲット設定の指標の一つとしての役割でしかありません。

語弊を恐れず言い換えると、オーディオ機器は重い方が良い結果を得る確率が高い。というのと同レベルで、40万の法則への当てはまり度合が高い方が、好ましい結果を得る確率が高くなる。といった程度のものです。

これは、音の傾向、快さは、周波数レスポンスだけでは決まらないからです。

また、40万という帯域の指定より、中心周波数630Hzの方が大切です。

それらをふまえて。。

現代のオーディオ機器で考えた場合、ラインレベルの音源(ソース)とアンプについては人の可聴域である20Hz〜20kHzがフラットに出せない機械を探す方が難しいくらいに高性能ですが、厄介なのがスピーカーです。

一般的なダイナミック(マグネチック)スピーカーは、磁界の中に振動版と連結したコイルを置き、コイルに交流の信号電流を流して発生した力で振動板を前後に動かして音波に変換する、線速度一定型のデバイスです。

線速度一定ということは、周波数と振幅が反比例する(周波数が低いほど振幅が大きく、周波数が高いほど振幅が小さくなる)ということです。

物理(物性)的にみると、周波数が高くなるほど振動系の重さと振動板のたわみでコイルと振動板の追従性が悪くなり、歪んだりレベル低下したりします。
高い周波数で歪まず音圧を得るには、剛性が高く追従性の良い、強くて軽い振動系が必要で、サービスエリアを広くするには口径を大きくできません。

一方、低い周波数では口径を大きくするか、感度と直線性を保ったままストローク(振幅)を大きくしないと必要な音圧が得られません。

周波数が低いほど必要な振幅が大きくなるので、スイングさせようとボイスコイル幅をむやみに大きくしても、コイルに磁界の掛かっていない部分が多くなるので効率が悪くなったり、振幅の限界近くで直線性が悪化したり、そもそも振幅が取れず底突きしたりなんていうことが起きます。

フルレンジユニットで考えた場合、20Hzと20kHzは周波数で1000倍違いますので、20kHz時と同じ音圧を20Hzで得るのに、20kHzの時の1000倍の振幅が必要となります。
口径が大きなユニットの場合、低域の必要振幅は確保できても高域の追従性と指向性が問題になりますし、口径が小さい場合、良好な高域特性は得られても低域で必要な振幅が取れなくなるという、完全に二律背反の世界です。

つまり、振動板の前後運動(ピストンモーション)だけでオーディオ帯域をリニアかつフラットに再生しようとするならば、物理的、物性的な制約からスピーカーユニットごとの受け持ち周波数帯域を分割したマルチウエイスピーカーでなければ到底無理ということになります。

ところが、趣味の世界はおかしなもので、評価の高いスピーカーにはフルレンジユニットのものが少なくありません。

レンジは狭くともバランスのとれた周波数レスポンスを持つものであったり、音の評価は周波数レスポンスだけで決定されるものではないということの現れですね 。

可聴帯域全域でリニアでフラットな特性を得るにはマルチウェイが必然的に必要となるのですが、マルチウェイならそれでよいかといわれると、20Hzの再現なんて超大型システムでもなければ望むべくもなく、40Hzでさえ、きちんとピストンモーションで鳴らせるスピーカーシステムはお父さんのお小遣い(現実的な価格)とウサギ小屋に収まる現実的なサイズでお目にかかることはほぼ出来ません。
それどころか、巷にはマルチウェイであっても先の人の基音部補正能力を逆手に取ったかのような低音域の雑なスピーカーで溢れているのが残念無念だったりします。

また、マルチウエイシステムには受け持ち帯域を分割する際に起きる特性の変化があり、境界付近の周波数ではユニット同士から発生する音波を合成したときに起きるさまざまな問題の解決も必要となり、実はこれがかなりの難問だったりします。

つまり、スピーカーシステムは、マルチウェイでもフルレンジでも、構成や使用するパーツによって大なり小なり特性や性能に何かしらの妥協が必要になります。

マルチウェイシステムは真面目に作ればどうしても高価になりますし、組み合わせや測定など開発にそれなりのリソースが必要になり、ちゃんとしたメーカーのちゃんとした製品に個人で太刀打ちするのは容易ではありません。

逆に、フルレンジ一発でもユニットとキャビネットの組み合わせと、40万の法則にあるように、無理に再生帯域を広げなくとも再生出来る周波数帯域の使い方が上手であれば大型マルチウエイに負けない感動体験は得られる訳で、メーカーでは対応できない(工業製品としては採用できない)工夫もできるこちらの方が個人でメーカー製品に対抗するには有利です。

(もちろん、負けないと言っても同じ土俵で戦うというわけではありませんので念のため。)

さて、そのフルレンジスピーカー。

メリットはユニットから直接放射される音域ではほぼ点音源であることに由来します。

複数ユニットで帯域分割されていないことから、ユニットごとの受け持ち帯域間のいわゆる「つながり」にまつわる問題が原理的に存在しないため、空間表現が自然で上手と言われています。

デメリットは分割振動による高音域での歪み増加が避けられず、ツィーターより歪みや周波数特性の暴れが大きくなること、直接放射による低域再生に無理がある(限界が早く現れる)ことなどが挙げられます。

昔は6インチ(16cm)級のダブルコーン型が主流でしたが、最近は5インチ、4インチのシングルコーンが多い感じです。

口径が小さくなっているということは、分割振動の問題が以前より小さくなり高域特性はよくなっていても、低域の再生能力が問題になります。

先ほどの40万の法則を考えるならば、小口径化で高い方に伸びた特性のぶん、低域側も伸ばす必要があります。

そのためには高性能なユニット(低い共振周波数と大きくリニアな振幅特性)、振動板からの直接放射だけに頼らないキャビネット(形式、実装)の工夫が必要となります。

スピーカーユニットが良好な高域特性を持ちつつ大きくリニアな振幅特性を持つということは、軽く頑丈な振動系であることに加え、ダンパー、サスペンションの柔らかさ、機械的な振幅余裕が必要です。

この場合、バスレフやバックロードホーンで低域の音圧を得るか、エアサスペンション(密閉)ならば真空管アンプなど出力インピーダンスの高いアンプで低域共振周波数周辺をブーストするなどの補正が必要になります。

そこで問題になるのが、バスレフやバックロードの低域の立ち上がりの遅さや収束の悪さであったり、周波数特性の大きな凸凹だったり、ブーストする場合の大きな振幅増加です。

どんなに素晴らしいユニットを使っても、単純に周波数特性だけ狙って作ると音圧は得られてもブーミーで締まりのないゆるゆるな低音になったり、振幅不足で歪みっぽい低域になったりします。
ここの処理が腕の魅せ所ですね。

余談になりますが、いわゆる「ハイレゾロゴつき製品」のうち、スピーカーについては高域側の再生周波数が40kHzをクリアしていればよいこと(しかもレベルはメーカーお任せ)になっており、歪みや低域側の特性については規定がありません。
周波数特性150Hz〜40kHzなんていう手のひらサイズのスピーカーにハイレゾマークがついてたりするのは、ギャグか何かかと思ってしまいます。

更に余談ですが、基音部がないと気持ち悪かったり、変な基音部ならないほうがマシと言われる方には楽器演奏に長けた方が多いように思います。
http://www.ezto.info/stpress/2016/01/563.html

6. 中川隆[-9724] koaQ7Jey 2019年6月09日 23:14:06 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2729] 報告

☆ 私と蓄音器EMGマークZ との出会い その1 ☆
http://emgmark7.com/dish.html


私は昭和23年生まれで今年2013年で65歳になります。大田区、久が原に中学時代までいました。。そこには祖父の卓上蓄音器(ビクトローラVV1−90)が家にあり私が4〜5歳の頃、姉がゼンマイを巻き聴いていました。小さいながらも、黒い盤が回るのを見たり、中を覗き込んだり、後ろに回って誰かが中にいて唄っているのではないかと、その当時は不思議に思ったものでした。

また父は音キチでステレオに凝りマッキントシュのアンプやタンノイのスピーカなどが沢山転がっていました。私が中学時代にどっちのスピーカの音が良いか、よく聴き比べを父に頼まれ、何回も聴き比べをしていくうちに耳が肥えていったように思います。

そんな環境で育ったため私は大学では音響の専門機関である財団法人―小林理学研究所と関連のある大学へ行き物理の中でも音響学の勉強をしました。専門は室内音響で当時のコンサートホールの残響時間や室内の周波数特性の測定でした。

40年位前になりますが、その当時の新宿厚生年金会館のホール音響はひどいものでした、ニニー・ロッソが毎年日本に来てクリスマスコンサートをしていました、トランペットをニニーが吹くと1秒くらい遅れて後ろの壁から反射して聞こえて来ます。壁や天井・床が並行のため反射して戻ってきます。そんなことで小林理研に依頼があり部屋の残響時間や周波数特性の測定に駆り出されたことを今でも思い出します。

もちろん今ではコンサートホールは並行な壁や天井はなく音の良いホールになりましたが、いまだに音の悪いホールは初台のオペラシテイー位になりました。

その後、私は補聴研究室へ配属になり、補聴器のフィッテイングの研究をし、昭和60年に独立、補聴器フィッテイング研究所を設立、当時、補聴器のフィッテイングの技術が世界的に無かったため、外耳道の鼓膜面までの共鳴を考慮した調整法を確立し、現在では、日本全国から補聴器の調整を求めて来所されます。

また趣味としては、父からステレオ装置を譲り受け、CDの音を聞いていましたが、なかなか良い音に巡り合えず、昔聴いた蓄音器の音が懐かしく思っていました。しかし蓄音器には全く知識が無く、踏み込めないでいました。

そんな時、15年位前から、私は茶道を始め、毎年正月には初釜をして楽しんでいました。9年位前に知人から港南台に茶室を造った家があるので見に行かないかと誘われ訪問しましたら、そこの旦那さんが蓄音器を持たれており久しぶりに聴かせていただきました。昔聴いた懐かしい音に感動し、そこで初めて銀座に蓄音器の老舗シェルマンがあることを教えてもらいました。

2003年11月21日、東銀座のシェルマンに行きました。二階に上がり磯貝社長にお目にかかり、言いました。

『ここに並んでいる蓄音器を順番に聴かせて下さい、私が聞いて一番音の良いと思う蓄音器を一台購入します。』

その当時は蓄音器に関する知識が全く無く、1台目は確かアメリカのものだと言っていました、聴いた瞬間、音の抜けが悪く、ボーカルは遠くで唄っている声でした。

二番目はイギリスのもので、一番大型のサイズだと言う2種類でした、アメリカのとは違い音の抜けは良かったです、大きさは同じでしたが、後の方が音の艶がありました。

4番目は上にラッパが出ていてこれもイギリス製と言っていました。大きな音で鳴っていましたが、低音と高音のバランスが悪く低音ばかりが大きく聞こえます。しかも低音が絞まらずボンボンと聞こえます。

5台目も同じメーカーでフロア型でした。これを聴いた瞬間、鳥肌が立つようでした。高音も良く出ていて、低音もズンズンと絞まっています。高音と低音のバランスがとても良く、ボーカルは音がフォーカスされ、目の前で唄ってくれているようでした。音楽が終わらないうちに、これを下さいと言っていました。

あと2〜3台未だ聴いていない蓄音器はあったのですが、もうこれ以上の蓄音器はないだろうとその時、思いました。蓄音器の知識が全く無い訳ですから、頼りになるのは私の耳だけでした。若い頃から耳は訓練していたため、スピーカからの音楽を聴いて周波数特性がある程度描ける位の耳は持っていました。

この蓄音器マークZの周波数特性はピーク・デップの無い比較的フラットな特性で、しかも今まで聴いた蓄音器の中でも高音から低音まで良く再生している広帯域特性とその時、判断しました。これが、私が初めてEMGマークZに出会った瞬間でした。


☆ 蓄音器 EMGマークZ とは! その2 ☆

それから1週間くらいして、自宅にマークZを設置にシェルマンの磯貝社長が来られました。設置を見ながら社長に聞きました。

『この蓄音器はシェルマンでは何台位扱いましたか?』

かなりの台数が出ているだろうと、予想していたのですが、以外な回答でした。

実はこの蓄音器はシェルマンでは、初めてと言うこと、EMGの蓄音器の中でも大変珍しく幻の蓄音器と言われている事を聞きビックリしました。

では、日本では何台位入って来ていますか?と聞くと、数年前に梅屋さんが初めて入手し、世界の蓄音機の本に掲載されている写真がその実物で、多分これが1台目ではないか、しかしこの蓄音器は回転むらがあったと聴いているとのこと。今日納めたこの蓄音器がおそらく日本で2台目ではないかと思うと言われていました。

そんなに珍しい蓄音器だと言うことを全く知らずに手に入れた事に感銘しました。そして、更にこの蓄音器について知りたいと思い、書物を探しましたがなかなか見当たりませんでした。インターネットでEMG蓄音器で検索すると静岡の林コレクションが見つかり、早速、連絡を取り遊びに静岡の林コレクションへ出向きました。

なんと林静雄さんもEMGの熱烈な愛好者で、EMGの息子さんのジョー・E・ジンと家族ぐるみで交流があり、以前に家族でイギリスの自宅に遊びに行った話をいろいろとお聞きし大変、参考になりました。静岡にお邪魔した時に聴かせて頂いたEMGマーク\もマークZ程ではないが、乗用車に乗るためにコンサートなどの移動用に便利な蓄音器と思い求めました。鎌倉のコンサートで使用していたマーク\はこの時に求めたものです。

林さんにお聞きしましたら、EMGの息子さんの家に殆どんの蓄音器の機種が残っていたが、マークZだけが息子さんの家にはすでに無かったそうです。EMGの蓄音器をあれ程、情熱を持って集められておられる林さんでもマークZには未だ一度も出会ったことが無いと言う話を聞き、益々この蓄音器に興味が出て文献を探すことにしました。

間もなくしてE,M,G,STORYと言う書物が見つかりました。この書物によると、マークZは1928年7月に発売され、1927年に出たHMV202より共鳴管は少し短めだが、マークZの音は繊細で、今まで世に出た蓄音器の中でも、低音から高音まで一番広帯域である。EMGの蓄音器の中でも一番良いモデルである。と書かれており、HMVの蓄音器を意識して造った事が読み取れます。

また、林さんに指摘されて初めて知って調べましたら、マークZは世界の蓄音機ではホーンはパピエ・マーシュ(紙)と書いてありますが、本当はエボナイトだと言うことが本を読んで分かりました。実際にマークZの下から頭を入れて、見えない部分をカッターで削ってみました、紙の上にコーテイングしているのではなく、確かにエボナイトむき出しでした。このことで、低音がズンズンと絞まった音の理由が分かりました。

低音は波長が長いため、材料が軽くて軟らかいと振動で動き音が歪ます。低音を再生するには、重くて硬い材料が良いのですが、HMVのように金属にすると重すぎて移動が困難になります。そこで、金属でなく、紙でない、中間のエボナイトを採用したことが成功した一因と思います。

更に箱に入れてホーンの周りを固定したことで低周波数でもホーンが動かず歪の少ない音になったと思われます。また更に調べていくとEMGは全ての蓄音器がエクスポーネンシャルホーンと言うこと、これは全ての周波数の共鳴がホーンの真ん中に音像が出来、ボーカル等は、点音源になることです。従ってボーカルは声がフォーカスされ、そこで唄っているようにリアルに聞こえます。

また他社の大型蓄音器はリエントラントホーンと言う構造、これは点音源にならず、横に広がった線音源になります。しかも共鳴管の途中で管を二つに分けたため、聴く場所によって、上のスピーカから出た音と、下のスピーカーから出た音で干渉し、ある周波数では位相が反転すると言うとんでもないことが起こっているのです。聴くと音はフォーカスされず、広がってしまいます。カメラで言えばピンボケの状態です。しかし、一長一短があります。エクスポーネンシャルホーンはどの位置で聴いても位相が反転するようなことは起こらず、ボーカルやバイオリンソロなどはとても良いのですが、大編成の交響曲などは、点音源のため、全ての音が真ん中に集中し広がりが無くつまらない音になります。

リエントラントホーンはフォーカスはしないものの、交響曲は広がりがあり聴き易くなります。オールマイテーの蓄音器はリエントラントホーンかもしれません。このように蓄音器の構造を調べて行くと、EMG蓄音器の中でもマークZだけに、エボナイトを使用したこと、またマークZだけが、ホーンを箱に入れて固定したことで、EMGの蓄音器の中でも最高の音を造ることが出来たと思われます。

またEMGがHMVよりも更にハイファイの音を求めたため、エクスポーネンシャルホーンに執着したこともうなずけます。

このように私は、良い音の蓄音器が見つかると、どうして音が良いかを音響的に解明していく事に興味を持っています。また音の良くない蓄音器に出会うと、どうして音が悪いかを音響的に解明しようとします。その点では少し異色の趣味かもしれません。 

   


☆ 蓄音器EMGマークZ その3 ☆

私はこの蓄音器マークZの音がとても気に入り、もう1台、イギリスでマークZが出たら購入することを磯貝社長に伝えましたら、翌年、もう1台出て来ました、残念なことに、すでにモーターは電気に交換されていましたが、音は問題無く繊細な音を聞かせてくれています。

マークZの箱の模様は一台一台、異なっており、箱はデザイン会社 に注文して製作したそうです。2か月前にマック杉崎さんとお会いしましたら、初めのマークZはマックさんが所有されていたそうで、その後手放されて、現在は茨城県石岡の 世界的蓄音器マニアと私が思っている、青柳さんが所有されています。

2004年の雑誌、ステレオサウンドNo153に菅野沖彦さんのレコード演奏家訪問に青柳さんの自宅の写真 が載っておりマークZがあるのにビックリして磯貝さんにすぐ連絡しましたらこの蓄音器が一台目のものと分かりました。この機種はEMG STORYの本の写真に掲載されているものと同一で、模様が放射状になっている蓄音器です。この写真の実物が日本に入って来たことになり、林さんがEMGの息子さんの家に行ったときにはマークZだけは無かった、 つまり、既に日本に来ていた事になりつじつまが合います。

ではEMGの蓄音器はいったい何台位、造られたのでしょうか?
文献によると、マーク]は150台、マーク]aが75台、 マーク]bがオーバーサイズを含めても、たった50台だそうです。マークWが350台、マーク\が350台。

ではマークZはと言うと、これは記録が無く推測でしかないそうですが 数十台のようです。この数を見ると]bが50台と言うことは、もう既に日本にその殆どが入って来てしまったようで、もうイギリスで見つけようとしても難しい状況になっているようです。 しかもマークZは市場に出ることが殆ど無いことからかなり製造した台数は少ないと想像されます。

私は、こんなに良い音の蓄音器を独り占めしてはいけないと思い、8年前から 毎年10月の戸塚のフォーラム祭りの市民持ち込み企画に申し込み、EMG蓄音器クラブとして9時から4時まで約7時間コンサートを開催し、毎年70人くらいの方が聞きにきてくれています。去年は年を召したご婦人の方が一番で来られて最後までおられ、曲をリクエストされていました。毎年2〜3人ですが、EMGのマークZの音を日本ではどこで聴けるのか、検索をかけると私の掲示板に書かれているマークZの記事を読み、連絡が入ります。自宅に来られてマークZを聴いてもらうと、その音にびっくりされて帰られます。今度上京した時には、自分のSPレコード盤を持参するので、また是非聴かせて欲しいと言われます。

そんな方が全国に15人位おられるため、EMG蓄音器クラブなるものを 8年前に立ち上げました。会員は全国に散らばっているため、全員が一同に会する事はありませんが、クラブの年1回の行事として、毎年10月にコンサートを開催している訳です。

蓄音器の老舗シェルマンでは、以前に蓄音器の周波数特性の測定をするため、私が以前、所属していた小林理学研究所に依頼をしたそうですが、見積もりが高額のため実現出来なかったそうです。 そんなことで、私がシェルマンの蓄音器の周波数特性を測定するようになりました。

新しい蓄音器が入荷すると、周波数特性を取り、音を聞き良い音の蓄音器は店に展示する前に 私がゲット出来る特典があります。

平成17年にHMV194の素晴らしい音に巡り合いました。やはり聴いた瞬間にこの蓄音器を下さいと言っていました。

HMVのフロア型蓄音器ですが、もともとリエントラントホーンは音が良くないと言う私の先入観があったのですが、この194を聴いて考えが変わりました。後で周波数特性を測定しましたら、図―1のように200Hzから3000Hzまで周波数がフラットでした。その後も他の194を沢山聞きましたが、これ程の蓄音器に未だ出会っていません。

図―2はマークZの周波数特性です。周波数特性だけで音の良し悪しは勿論分かりませんが、一つの参考データです。

蓄音器の周波数の測定には2種類あり、一つは、周波数特性測定用のSPレコード盤があります。三分の一オクターブバンド毎の純音が録音されており再生しながら、騒音計でレベルを読み取って行きグラフを作成します。

もう一つの方法はクリック音を再生しマイクで受けてその信号をファースト・フーリエ変換(FFT)と言う手法でパソコンで計算し周波数軸に変換します。クリック音はレコード盤に縦に傷を一定間隔で入れ、再生します。

下の図は前者の方法で測定したものです。蓄音器によっては、ある機種の蓄音器は4台位測定しても周波数特性が殆ど不変と言うものもありますし、ある機種では、4台測定すると4台共、周波数が異なると言う機種もあります。蓄音器の周波数特性を図にして発表することも考えましたが、蓄音器の優劣に直結する可能性があり、差し控えております。

以上、私が9年前にEMGに出会い現在までやって来た事です。あまり参考にはならないと思いますが、最後までお付き合い頂きありがとうございました。なお今年の4月、湘南SPレコード愛好会にEMGマークZを持参しますので、興味のある方は聴きに来て下さい。


☆ 蓄音器による鉄針・ソーン針・竹針の周波数特性の違い ☆
ゲストルーム
一般的に鉄の針は強い音、竹の針は柔らかい音と言うイメージがあるが、一体どのような周波数特性なのか大変興味があるところです。今回は蓄音器シェルマンの2階でHMV203の蓄音器をお借りして、実験を行いました。

図−3の赤線が鉄針ミデイアムを使用したときの周波数特性。青線がソーン針を使用した時、黒線が竹針を使用した時のものです。

まず、黒(竹針)と青(ソーン針)を比較してみると、250Hzでは両者とも同じレベルの90dBSPLであることが分かります。

500Hzでは8dBソーン針の方が音が大きい、1KHz、2KHz、4KHzでは10dBソーン針の方が音が大きいことが読み取れます。

即ち、低音域よりも高音域の方が竹針の減衰が大きいことが分かります。

次に赤(鉄針)と黒(竹針)を比較しますと、250Hz以下の低音部分は4dB位、鉄針の方が音が大きいことが分かります。しかし高音域1KHz,2KHzでは15dB位、4KHzでは約20dB位鉄針の方が音が大きいことが読み取れます。

従って竹針は低音域よりも高音域の減衰が多いため、音が柔らかく感じる訳です。この図を見るとソーン針は鉄針と竹針の略中間の特性と言うことが分かります。何かの参考になれば、幸いです。 


☆ 蓄音器の周波数特性 ☆


初めて銀座のシェルマンに伺い、聴かせていただいた時の蓄音器の特性を後日、測定させていただきました。最初に聴いたのがアメリカ製のビクトローラ・クレデンザでした、その時の蓄音器の特性が図―5の赤線の特性です。

500Hzが80dBSPLと他の蓄音器と比較すると10dBから20dBも弱いことが分かります。500Hzが弱いと音の抜けが悪い事につながります。この蓄音器もシェルマンで中も解体しメンテナンスが済んだ状態でした。

またこの図の黒線はもう1台別のクレデンザの特性です。このようにクレデンザは製造期間が長かったことと、製造台数が多かったため、中の構造に多少の変更などがあり、周波数特性にかなりのバラツキが見られます。

黒線の特性は500Hzが102dBSPLも出ていて、音の抜けはかなり良いです。クレデンザには当たり外れがありますので、音を良く聴いて抜けの良い蓄音器を選ぶことが必要です。

次に聴いたのがイギリスのHMV202とHMV203でした。その時の周波数特性を図―6と図―7に示します。サイズはどちらも同じと言うことですが、

比較すると500Hzで202型は90dBSPL,203型は100dBSPL出ていて、10dBも203型が出ています。従って音の抜けの良いのは203型かもしれません。HMV202と203型は比較的個体によるバラツキは少ないようです。

次に聴いたのが図ー8のEMG ]bオーバーサイズでした。周波数特性を見ても、明らかなように1KHzと500Hzは100dBSPLも出ているのに、3KHzでは80dBと高音域が出ていないことが分かります。エクスポーネンシャル・ホーンの径が大きくなり共鳴管の長さが長くなるほど、高音域の減衰が大きく、低音と高音のバランスが悪い事が分かります。

そして、最後に聴いて、鳥肌が立つようだったのが、EMGマークZアップライト・グランド型でした。その特性が図―2です。フラットに近い特性が読み取れるでしょうか?

このように、私の耳で聞いて感じたことが周波数特性を取って見ると、略特性に出ている事が分かります。私が蓄音器の音を聞いて聴き終わらないうちに、購入を決めたのは、図ー2のマークZと図―1のHMV194の2台だけでした。


☆ 針の太さの違いによる、周波数特性の変化 ☆

鉄針のラウド(太針)とソフト(細針)は、いったい、どのような周波数特性になっているのでしょうか?

一般的にはラウドは大きい音、ソフトは小さい音と言うイメージがあるが本当にそうでしょうか?

私もこのことには、大変興味があり、蓄音器の老舗シェルマンの二階をお借りして実験を行いました。使用の蓄音器はEMG―]bです。図−4の赤線がラウド(太針)の特性であり、黒線がソフト(細針)の特性です。

これを比較すると、1000Hzから低い音は、どちらも同じ大きさの100dBSPL音ですが、2000Hzでは、5dB位太い針の方が音が大きい、また3000Hzでは約8dB.4000Hz以上の高音域では、約10dB位太い針の方が音が大きい事が分かります。

従って、針の太さがラウドとは、全体の音が大きくなるのではなく、高音域が出るのがラウドと言う事になります。針の太さを太くすればするほど、高音域が出てきます。これは、ソーン針でも同じ結果になりますので、高音域を出したい時は太い針を使用した方が良い事になります。

しかし、どちらの針も騒音計で音圧レベルを測定すると略同じレベルになります。何故かと言うと500Hz〜1000Hzの音のレベルが100dBSPLもあり、高音域3000Hz〜4000Hzでは、太い針で90dBSPL、細針で80dBSPL位なので、全体の音のエネルギーはどちらの針も同じ略100dBSPLと言うことになります。
http://emgmark7.com/dish.html

7. 中川隆[-9723] koaQ7Jey 2019年6月09日 23:19:20 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2730] 報告

NHKの「美の壺」というテレビ番組で紹介されていましたからHMVロイヤルという機械式蓄音機を御存知の方も居られるでしょう。


クレデンザなどは下々のものでいわば大衆機、
HMV202や203こそがSP再生の極致である

とは某エンスージャストの言ですがロイヤルは203や202とは全く比較にならない名器だそうです。

英王室に一台、EMIに一台の世界にたった二つの品です。
そのどちらかが20年以上前に銀座某社経由で日本にもたらされ、五十嵐所蔵品になりました。
http://www.audio-maestro.com/luochi_sui_shii.html



▲△▽▼


HMV203 Plays Jacques Thibaud - YouTube動画
https://www.youtube.com/watch?v=ttzTw2OvhXg


株式会社シェルマン アートワークス HMV203
http://www.shellman-aw.co.jp/Site/HMV203.html


英グラモフォン社

サイズ W×D×H : 71×56×127 cm 


価格:お問い合わせください 1年保証*


名器クレデンザの基本設計をベースにさらなる改良を加えた、名実ともに世界最高の蓄音機。ビクターのオルソフォニック・サウンドボックスを英国流に改良したNo.5Aサウンドボックス、クレデンザより開口面積で20%程も大きいリ・エントラント・ホーン、優雅なマホガニー製キャビネット、上品な艶消し金メッキ仕上げの金属部など、一切の妥協を排した最高級モデルの名に恥じない逸品。


まさに「蓄音機のロールスロイス」です。


シェルマン編の取扱説明書、鉄針200本、ストロボスコープが付属します

http://www.shellman-aw.co.jp/Site/HMV203.html

8. 中川隆[-9719] koaQ7Jey 2019年6月10日 00:01:33 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2735] 報告
クレデンザ:蓄音機の音と音楽


「蓄音機の音」は「電気再生の音」とは全く異なる。

前者はアコースティックな音「生の音」、後者は「電気の音」である。

何が異なるかというと、一言に言って、「生きた音」(実音)と「死んだ音」(虚音)である。「生きてる」か「死んでるか」か、この差は大違いである。

SP盤は米ヴィクトローラ、英HMVの大型の蓄音機で鳴らすと素晴らしい感動的な音と音楽が再生される。蓄音機で往年の名演奏を聴く音楽ファンはこのことをよく知っている。そして、名盤SPを収集する。

私は3台のヴィクトローラ「クレデンザ」を所有している。1台は4枚扉のトロント工場製、1台は4枚扉のキャムデン工場製、1台は2枚扉のキャムデン工場製、である。その他、米コロンビアのクレデンザ級の大きさの蓄音機「ヴィヴァトナール」(これも素晴らしい音が鳴る)を1台所有している。

クレデンザに限ると、部屋で常用しているのはトロント工場の「クレデンザ」である。サウンドボックスも最高の音が出るのを使っている。 並級のクレデンザ何十台と比較しても、太刀打ちできないだろう。まず、木材の材質の差はもとより、何と言ってもサウンドボックスの実力が並品とは丸で違うからだ。

1920年代のアメリカ民謡のSP名演奏を私のクレデンザで聴くと涙がでるほどの感動を覚える。生演奏のように生き生きした感動的な音と音楽が再生される。


しかし、SP盤そのものを電気再生しても決して、この「感動」は鳴らない。LP復刻盤、CD復刻盤、を電気再生したところで、クレデンザが鳴らす感動的な音と音楽は決して鳴らない。


特にCD復刻盤は致命的、クレデンザの音楽表現の片鱗さえも再生できない。

電気再生でクレデンザの音を再生することは「不可能」とされている。

オーディオ史上、誰も成功したことはない。

電気でそのような音を鳴らすオーディオ技術は在り得ないこととされている。
http://vitalsound.exblog.jp/4369786/

クレデンザで聴くSP原盤と「倍音」再生


電気オーディオを語る時、「倍音」を正しく理解しておかなければならない。

ここで、78回転SP盤、Gid Tanner and His Skillet Lickers(ギド・タナーとスキレット・リッカーズ) のストリング・バンドの名演奏、「Turkey in the Straw」(「藁の中の七面鳥」)を聴いてみよう。Colombia のオリジナル原盤を聴いてみよう。

1926年4月17日、ジョージア州アトランタでの録音である。一人一人の名人が構成するグループが奏でるもの凄い演奏だ。Gid Tanner のフィドル、 Riley Puckettのギターとリード・ヴォーカル、が奏でるオールド・タイム・マウンテン・ミュージックの素晴らしい感動の名演奏である。

この盤を私のクレデンザで再生させて聴くと、正に当時の生演奏を彷彿とさせる感動の音と音楽が再生される。聴き手である私の心に躍動のリズムが生まれ無我夢中の感動の連続の中で曲が終わる。

周波数はせいぜい上限5000ヘルツ程度の音である。しかし、その周波数の上限詰まりを感じることはまったくない。感動の音楽の世界へと引き込まれてしまう。

何故だろう? 

その原因は、倍音(ハーモニー)が充分に出ているからである。


今度は、オリジナル復刻CD盤で電気オーディオで聴いてみよう。バイタル化しないオーディオで聴いてみよう。


なんだ、一体どうした? 
駄目だ、さっぱり駄目だ。

出ない、出ない、倍音が無い。

もはや、音楽ではない、単なる音の世界だ。

いわゆる「虚音の世界」(電気の音)だ。
http://vitalsound.exblog.jp/4652767/

蓄音機の雄「ビクトローラ・クレデンザ」


 蓄音機というのは、その黎明期、あるいは電気録音以前にはユニークな形や機能を持った様々なタイプがあって、博物館などに行けば現在の私たちの眼や耳を楽しませてくれます。 そして当時のメーカーや技術者が、いかに良い音を再現しようかと努力していたことを知ることが出来ます。 その努力がやがて電気録音レコードを開発することになり(1925年)、外部で存在感を示していたホーンもケースに内蔵されるようになり、レコードも規格統一が進んで「ユニーク過ぎる」蓄音機というのは少なくなりますが、それでも見えないところで様々な工夫が重ねられていたのです。

 しかし…と、ある人が言いました。

 「蓄音機って、結局最高に音の好い1台を持ってればそれでよくなっちゃいますよね」と。

 そしてその最高の1台とは何か…。

 その多くの場合がビクトローラ・クレデンザなのです。


 この蓄音機に関しては様々な書物で取り上げられ、例えば「図説 世界の蓄音機」(三浦玄樹著:星雲社)などでは他の機種とは別に特集ページが組まれているほどです。 また


「傑作機」
「希代の名機」
「最高峰」
「耽美な音色」


等々の多くの讃辞も寄せられています。 実際、電気録音レコードへの対応として生まれたクレデンザは多くの工夫が詰め込まれていまて、その詳しくは前述の書を参考にしていただくこととしても、「100回にも及ぶ試作回数」「キャビネットに折りたたまれて収納されたホーンの長さ1.8メートル」と聞いただけでも「お〜凄いではないか」と思わされてしまいます。

 では実際に聴いてみるとどうなのか。

 まずプレーヤーの蓋を開けたときにすでに「お〜」なのです。

 蓋のステー(支え棒)が空気を使った「エア・サポート式」なので、バッコンとかガチャンとかで開くのではなく、フワ〜と持ち上がって行くからです。 そしてプレーヤー部の金属が金メッキされていて、これもまた「コレハコレハ」の楽しさです。

 そうそう、肝心なのは音ですがまずはその音量に驚かされます。 ホーン開口部の扉を全開にすると電気増幅をしているわけでもないのに、つまりアンプを使用しない生音なのに、人によっては耳を塞ぎたくなるほどの音の大きさです(開口部蓋を閉めれば音量は小さくなる)。ピアノの演奏レコードをかければ、その音量は実際のピアノに負けないでしょう。

 音質はレコードの録音状態にもよりますが、クリアで明瞭、それでいてまろみがあって柔らかです。女性ヴォーカルやヴァイオリン演奏でそれを強く感じるかもしれません。

 低音はさすがにアンプとスピーカーの威力はありません。しかしアコースティック・ベースなどは本来こちらが正しいのじゃないかい、といった音色です。

 音量、音質、音色、どれをとってもアナログの再生装置としては申し分ありません。

 そしてレコードが1曲を終えると(当時はシングル盤しかなかった)自動的に止まります。
 お〜、オートストップなのです。
 
 かようにビクター社(日本のではない)のビクトローラ・クレデンザは、実に多くの「お〜っ」があって、聴いてみれば多くの人たちが「最高の1台」に推す理由がわかります。 その理由については、針を落とせばクレデンザが語ってくれるでしょう。

http://blogs.yahoo.co.jp/dolittle1890/35334281.html


皆様「CREDENZA」という蓄音機をご存知ですか。

1920年代にアメリカのベル研究所が設計し、ビクトローラ社が製作致しました78回転盤レコード専用の蓄音機です。

この蓄音機は世界で最も再生音の美しい蓄音機と言われており、世界ではじめて逆三角関数の数式に基づいた理論によるホーンの設計がなされた蓄音機、と言われております。その図体は蓋をあけると背丈よりも大きなものでかの有名なウェスタンエレクトリック社のホーンの設計の原型となったモデルとも言われております。JBL社、ALTEC社などのホーンもこの蓄音機のホーンが原型となっているそうです。

またサウンド・ボックス内のアルミ製の振動板についてもすべての高級ドライバーと言われるものはこの形状を踏襲致しております。気品のある音色はこの振動板から出てくるのです。

  オーディオ界の最長老に君臨しておられました今は亡き「池田 圭」先生のスタジオにWestern Electric社製の巨大ホーンが左右に鎮座しており、その中央に「CREDENZA」が設置してありました。

私がたまたま先生とお会いし、お話をしていたところ、私が「CREDENZA」でSP盤を聴くのが趣味です、と申し上げたところ、先生は目を輝かせて君の「CREDENZA」はどんな音がするのかい、何年製のものかね、聴かせてもらえないだろうか、と言われました。そんな訳で池田先生とのお付き合いが始まり、何年もの間亡くなられるまで本当に親しいお付き合いをさせて頂きました。

私が「クレデンザ」を修理、調整するに当たりましては、私が持っております音色を改善するためのピアノのボディーの木工修復技術の手法を用いました。私の所有致しておりますクレデンザは他のクレデンザに比べ、「周波数特性」「音色のまろやかさ」「音量」「楽器が持っている旨みと香り」どれをとっても驚くほど秀でております。

マルセル・モイーズの演奏するフルートなどは息遣いまで聞こえてまいります。ヴァイオリン、声楽に至ってはまるでそこで演奏しているかの錯覚にとらわれるほどです。池田先生も私のクレデンザの音色には舌を巻いておられました。

長野県伊那市に於ける「クレデンザ」蓄音機によるSPレコード鑑賞会風景

旧型 前面すべての開閉型 1925年製 所蔵品

上記写真の鑑賞会を予告する記事が政治欄を押しのけ、第一面トップに掲載されました。「幻の名器」とは驚きました。「想像を絶する音」は事実です。
http://www1.odn.ne.jp/~cbz49420/credenza.htm


HMV蓄音機の魅力


アメリカのビクターとイギリスのHMV(正式にはグラモフォン社だが、HMVといくのが一般的)、 この2つがディスク型蓄音機を代表するブランドだ。

両社とも同じトレードマークを用い、ほとんど同じデザインの製品を発売していたこともあり、 また、共通する部品も多い(実際HMVはビクターからパーツを取り寄せていた時期もある)。 しかし出てくる音にははっきりとした違いがある。 今回は電気吹き込み時代のHMVの製品に焦点を当ててその特徴を述べてみたい。


 音の特徴


音の印象は主観的なものだということを承知でHMVの音にはある共通点があると 思っている。それは音に躍動感と新鮮さがあるということだ。 出てくる音の凛とした感じはHMVならではのものだと思う。

あとは大型になるに従って、音に余裕が生まれ、スケール感が増し、気品すら漂ってくる。
http://umeya.bz/miryoku.html


9 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : 2006/02/22(水) 10:44:33 ID:sd+h1Inl [1回発言]

まあオーディオの原点だ。音楽を保存するメディアの再生機器の原初的形態だ。
それで 結構バイオリンとか歌声とかのおいしい部分をいい具合に聴かせるのである。妙に現実感 があってぞくぞくっとするのであります。

とはいえ盤に刻まれた情報すべてを再生するにはちょいとつくりが荒っぽすぎる。

36 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : 2006/07/14(金) 02:49:43 ID:JvHTf9+b [1回発言]

蓄音機の音の反応(立ち上がり)のよさに注目している。伝えるのが機械と空気だから早いと思う。真空管だと風呂桶の水を焚き木温めているようなものだといわれ、確かに機械式の蓄音機の方がガリッと角がある音が出ている気がする。

CDも早い筈だけどその後に続く音は重厚さに欠けると思う。LPの音が丸っこい気がしています。ちなみにクラシック党です。
http://logsoku.com/thread/toki.2ch.net/pav/1140065288/


Victrola グレデンザを聴く

山村サロンさんで、「Victrola・グレデンザ」を聴かせていただいた。アルフレッド・コルトーによるオールショパンのプログラムで曲目は下記の通り。

ショパン:ワルツ 第1番、 第2番、第3番(日・ビクター盤)
ショパン:ポロネーズ 第6番「英雄」(英・HMV盤)
ショパン:ピアノ・ソナタ 第2番「葬送」(日・ビクター盤 以下、同じ)
ショパン:ノクターン 第2番 op.9-2
ショパン:バラード 第1番、第3番
ショパン:ワルツ 第17番、4番「華麗なワルツ」、第5番、第6番「小犬のワルツ」、第12番


再生装置で音楽を再生する場合に、最もセンスの出るのがその人のボリュームの設定である。言うまでもなくグレデンザは、手巻き式のモーターとサウンドボックスによるSPの再生機であるのでアンプによる電気的な増幅は無い。ボリュームはいわば固定である。しかし、この音量はどうだ。通常、われわれが聴く最も適切な音量が、ちゃんと出ているのにまずビックリさせられる。それは、音楽再生にあたって、これくらいの音量が適切だと教えてくれているようなものだ。

出てくる音は、日・ビクター盤と英・HMV盤とでは若干違うが、意外に日・ビクター盤が良かった。「葬送ソナタ」、「ノクターン変ホ長調」、「バラード」の美しさは比類が無く、グレデンザは、電気蓄音機のデコラより一枚上手である。

帰宅して、早速、「あらえびすSP名曲決定盤・第1集」からCDへの復刻の出来具合を聴き比べてみた。QUAD 67CDから送り出して、QUAD・QCII+QUADII経由、EMI711AとQUAD ESL-57での再生である。トーンコントロールを調整して耳の記憶からグレデンザに近づけてみる。同じコルトーのピアノで、曲はショパンの「ワルツ第7盤」、「ノクターン第7番」、それに当日は演奏されなかったが、シューマン「子供の情景」など。こちらのソースSPは英・HMV盤である。その特徴は、ポロネーズ 第6番「英雄」(英・HMV盤)と同じ傾向がはっきり出ていて、当日の日・ビクター盤の方がよい。そして全体として復刻はかなりいい線までいっているが、やはりグレデンザ特有の芯の強いホーンの音は本物でないと無理である。それに復刻版は、針音がかなり強い。

源流の音を聴くことは大切である。これで英デコラの音とグレデンザの音を掴んだので、自宅での音楽再生には計り知れない指針が得られた。次次回くらいには、シューマンの「子供の情景」のコンサートもあろうが、「あらえびすSP名曲決定盤・第1集」の同曲は、当日の音に近い状態で鳴っていて大変楽しめるのは嬉しいことだ。グレデンザの音は、中高域が鋼のように強く比類のない美しさで鳴る。また、左手のアタック音がズーンと下に響くのは、あのF氏宅で聴いたTANNOYと同じ体験であった。自宅でアンプを通ると低域は若干ふくらんで、よりLPに近い音とはなるが、やはり電気的なものを通さない方がずっとよい。
http://www2.nkansai.ne.jp/sch/kayo-net/av29.htm

9. 中川隆[-9718] koaQ7Jey 2019年6月10日 00:04:19 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2736] 報告
手回し蓄音器を越える音が絶対に出せない理由

金沢蓄音器館では、「蓄音器聴き比べ」を1日3回行っている。

来館された方々にどちらからお越しになられたか、初めて蓄音器の音を聞かれるのか、また終りにはどの蓄音器の音色がお好きか、聴いた感想はいかがかとお尋ねすることにしている。皆さん、ニコニコと話していただける。

話もなく、ただSPレコードをかけているだけでは、寝てしまわれる方が多い。
あのシャーシャー(パチパチか?)という針とレコードが擦れる音が、眠気を誘うのである。

大阪から来たという産婦人科の医師が言っていたが、この音は人間が母親の羊水のなかにいたときの音だそうである。観光疲れで、椅子でゆっくりできるので、つい寝てしまうこともあるだろう。でも、その考えかたより、母の中に抱かれた安心感からリラックスできると思った方がずっと素敵だ。

実際、来館者の方でこのシャーシャー音がなんとも言えず心地いいと話す人は、一人や二人ではない。

同じ曲でも蓄音器を変えると、音色は異なる。

同曲、同蓄音器でも天候や湿度が違うと乾いて軽やかに感じられたり、しっとりとした落ち着いた感じで聞こえることがある。

こんな体験をすると蓄音器は正に楽器ではないかと思うのだ。


________

金沢蓄音器館での「聴き比べ」は、10台くらいの蓄音器の音色の違いを聞くことができる。その中の1台に、明治・大正時代につくられたラッパ型蓄音器を入れてある。

SPレコードをかけてから、わざとラッパを取り外してみる。すると、音がずっと小さくなる。また、ラッパを取りつけると音は大きくなる。

ラッパは、音を大きくする働きがあることがすぐ理解できる。


大きい音を得るにはラッパを大きくすればよいのだが、外づけではその重量を支えたり動かしたりするのがたいへんになる。そこで、ラッパを内蔵するようになった。

その代表格が「蓄音器の王様」と言われる米国ビクター社のビクトローラー・クレデンザ(大正14年〜昭和5年)である。 外からは見えないが、トーンアームの根元で二股にわかれ、中はじゃばらのようになっており、ラッパを大きくしてある。

これを1本にし、まっすぐ伸ばしてやるとなんと9フィート(約2m70cm)にもなるという。 6万7千台以上作られ、ビクターの名前を不動のものにした蓄音器である。


これによって中音、低音の響きと小さな音から大きな音までが素晴らしくよくなる。とても電気を使っていない音量とは思えない。王様と呼ばれる所以である。

初めてこの蓄音器の音を聞いた東京からの若い男性は、思わず「CDよりいい音だ!」と唸った。これも「聴きくらべ」られる。

http://www.kanazawa-museum.jp/chikuonki/hitorigoto.html


レーザーターンテーブルでのSPの再生はどうだったか


確か、まだエルプになる前のフィニアル・テクノロジーという名前の頃だった筈なので、おそらく現行の製品とは多少違うと思われるが、実際に78rpm盤をレーザーで聴いた時の印象をちょっと書いてみよう。

某レコード会社で78rpm盤から復刻する際に少しでもスクラッチノイズを拾わずに音源を作れないかということで、わざわざ編集スタジオまでデモに来て頂いた時に実際の音を聴かせて貰った。

どんな音が出るのか興味津々だったが、レコード盤をセットし再生ボタンを押した後にスタジオに設置されたモニタースピーカーから出てきた音は低域のボンついた、何かゴロでも拾っているような感じのものだった。盤の傷に関しても思った程の低減効果が無く全体的に芯のない甘い感じの音で、これなら針でトレースした方がよいという結論になり結局採用はされなかった。

あれから随分と時間が経ち光学技術やサーボ系も飛躍的に進歩した筈で、現在の製品は相当改良されているだろうから、改めてもう一度じっくりと聴いてみたいものである。

http://www6.atpages.jp/omat/pages/grammophon.html#Model_104


これは蓄音機の心臓部です。 サウンドボックスと言いますが、これはビクトローラー、クレデンザについている物です。

最初期型2枚ドアだけに付いている貴重なものなのです。

下の写真の機種は4枚ドアで初期のものですが、この機種に付いているサウンドボックスは、裏がアンチモニーで出来ているため80年の間には、膨れて割れたものが多いのです。

最初の物は真面目にブラス、銅で出来ているので今でもしっかりしています。僅かな期間だけ作られ、コスト削減のためかアンチモニーになったと思われます。

3年間でアメリカで6万7000台も造られています。

エジソンが蓄音機を発明したのは、1877年だったか、微かに錫箔に音が録音された瞬間だった。それから、物凄いスピードで改良されてきた。しかし、機械的に録音される「音の振動を直接、盤に刻む」も1920年代には終わろうとしていた。

ベル研究所の改良の結果、蓄音機史上、最高の音を再生できる機械が出来上がった。1925年ビクターは、クレデンザと言う名の名器を発表した。それがこの機械です。

電気で録音、再生できる、時代に入ったにも関わらず、この機械はその再生能力は抜群だった。いまでも、2007年現在でもその音には、感心するのです。

最近33回転のレコードが見直されてきましたが、その前の78回転ですから、知らないわけですよね。

どこに電気が入っているのと聞かれますが、動力は4本のゼンマイなのです。

http://plaza.rakuten.co.jp/chikuonki/7004


要するにクレデンザはオーディオ機器ではなく、楽器そのものなのですね。 通常の楽器との対応関係は


ヴァイオリンの弦 → サウンドボックス

ヴァイオリンの共鳴胴 → 長さ1.8m のホーン


オーディオ機器が手回し蓄音器を越える音を出せない理由はもう明らかですね。 サウンドボックスの振動音そのものを電気的に増幅させるより、サウンドボックスの振動を木のホーンで共鳴させた楽器音の方がいいに決まっていますから。

10. 中川隆[-9608] koaQ7Jey 2019年6月14日 16:45:14 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2863] 報告

蓄音機の梅屋 蓄音機 LIVE演奏!!
http://umeya.bz/gramophone.html

HMV蓄音機カタログ
http://umeya.bz/hmvcatalog.html

梅屋 蓄音機(for sale)
http://umeya.bz/php/gramophone/

日本で販売された蓄音器/蓄音機のカタログ
https://chikuonki.jp/

▲△▽▼

〜代表的な蓄音器〜
https://www.kanazawa-museum.jp/chikuonki/gaiyo/index.html

エジソン スタンダードB型

1901年(明治34年)〜U.S.A 蝋管用蓄音器
Model : Edison B Type
Product : Edison Co. of U.S.A


ビクター 木製ラッパ卓上蓄音器

Victor STYLE Vol.II
1902年〜1920年
(明治35年〜大正9年)
$30〜$37.50
Product : U.S.A

E.M.G.EXPRT
イギリス製手巻卓上型蓄音器

1927年(昭和2年)英国
(P.Willson Modern Gramophone)
Product : UK


ビクトローラ クレデンザ

1925年〜1928年
(大正14年〜昭和3年)
$275〜$405 VV8-30型U.S.A
1926年〜1927年
(昭和元年〜昭和2年)
$650
Model : Victrola Credenza

ビクトローラ
手巻式蓄音器 VV-300型

1921年(大正10年)〜1925年(大正14年)
$250〜$315 金メッキ仕上げ
Model : Victrola VV 300
Product : U.S.A


エジソン ダイヤモンドディスク
テーブルグランド

エジソン社製。縦、横兼用蓄音器
Model : Edison Diamond Disk Table Grand

HMV 蓄音器 モデル194型

イギリス
1927年(昭和2年)〜1930年(昭和5年)
金メッキ仕上
Model : HMV Model 194


ビクトローラ 1-90型

日本ビクター蓄音器株式会社製
1929年(昭和4年)10月 国内製作販売150円
米国製作輸入価格295円
Model : Victrola 1-90
Product : Japan

HMV 手巻蓄音器 ルミエール

Model : Lumiere
Product : HMV Co. of Uk

https://www.kanazawa-museum.jp/chikuonki/gaiyo/index.html


金沢蓄音器館
https://www.kanazawa-museum.jp/chikuonki/index.html

11. 中川隆[-9480] koaQ7Jey 2019年6月19日 13:14:42 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2998] 報告

ドイツ製ヴィンテージ・オーディオ販売 クラング・クンスト KLANG-KUNST
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/479.html


ハイレゾで100 kHz
(さんひまじんオーディオもんどう) 2015年8月
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10145&i=10412

 ある日、スペック紳士のところへ定期購読しているオーディオ雑誌が届いた。昔はオーディオ雑誌を片っぱしから大量に定期購読していた彼だが、ずいぶん前からつまらなくなったと感じ、いまでは「ステテコサウンド」などの数誌を読むだけになっていた。猛実験君が定期立ち読みしている「無銭で実験」など、自作派向けの雑誌には興味がなかった。届いた雑誌の今月号にも面白そうな特集はなかったので、さして読むわけでもなく、パラパラとページをめくっていた。すると、100 kHzもの超高音が再生できるというヘッドホンの広告が目に入った。流行りモノをいち早く使って自慢するのが大好きな彼は、テーブルに置きっぱなしのタブレット端末でメーカーの製品紹介ページを開いた。すでに買う気になっていたので、説明を半分も読まないうちに大手通販サイトて購入してしまった。彼にとっては安い買い物であった。

 翌日にはスペック紳士の家に注文したZONBY製のヘッドホンが届いた。さっそく箱を開いて取り出してみると、手にした印象が普通のヘッドホンと代わり映えせず、ちょっとがっかりした。スペックにつられて買ってしまったが、彼が好むような高級品ではなかった。じっさい、彼がモバイル用に伊達で使う海外製ヘッドホンの、わずか5分の1の価格で購入できた。「まあ、100 kHzの超高音を聴くためだから」と気を取り直したところで、自分がまともなヘッドホンアンプを1台も持っていないことに気づいた。オマケに付いている程度のヘッドホン端子で聴いたのでは、本格的にヘッドホンの音質を評価したと自慢できそうにないと思いつつ、しかたないのでヘッドホン端子のあるDAコンバーターに接続した。何曲かSACD(スーパーオーディオCD)を聴いてみたが、モバイル用のAKB(アーカーベー)製ヘッドホンよりも痩せた、つまらない音にしか感じられなかった。

 ふと、「そもそもヘッドホンに出力されている電気信号に100 kHzの超高音が含まれているのか?」という根本的な疑問が彼に生じた。そのDAコンバーターは192 kHzがデジタルデータの最高速なので、サンプリング定理により約90 kHzよりも高い周波数は原理的に再生できない。その程度の理論は、彼でも知っていた。どうせ聴こえない超高音なら、90 kHzも100 kHzも同じだとは思ったが、猛実験君に不備を指摘され、面目丸つぶれになってしまうことは避けたかった。

 そこで、インターネットで検索してみると、最高速が384 kHzのDAコンバーターはいくつかあったが、どうも安物がほとんどで、高級品は開発サイクルが長くて時代遅れになっているせいか、よさそうなものがなかった。「まあ、ちょっと使うだけだから」と、loFi製のモバイル用DAコンバーターをワンクリックで注文した。それには高性能そうなヘッドフォンアンプも内蔵されていたので、ちょうど良かったからである。loFiでは一番高いモデルを購入したが、それでもスペック紳士が使うケーブル1本の平均価格よりも安かった。確信はないが、これで100 kHzの信号が出そうなハードウェアは調達したことになった。(実際はアナログ信号の超高音をカットするフィルターがあると思われるが、目をつぶることにする)

 次なる問題は音源である。大手の音楽ファイルダウンロードサイトを見てみたが、その時点では192 kHzが最高で、384 kHzは無かった。しかたないので、11.2 MHzのDSDフォーマットの音楽ファイルを、いくつかダウンロード購入した。それが100 kHzを再生できるものなのかどうか、彼には自信がなかったが、価格が一番高いことが決め手になった。「あとはパソコンでダウンロードしたファイルを再生できるようにするだけだ」と思って設定を始めたのだが、その作業は予想外に難しかった。しょっぱなのDAコンバーターのデバイスドライバーのインストールでつまずいた彼は、ネットで調べながらパソコンと数時間格闘した後、あきらめて猛実験君に電話した。

 スペック紳士は100 kHzが再生できるヘッドホンのことは話さず、ただ「パソコンの設定を教えてほしい」と頼んだだけなのに、猛実験君は二つ返事で助っ人に来てくれることになった。10分もすると、猛実験君が軽ワゴン車でやって来た。猛実験君はちゃんとしたメーカーの技術者なので、けっして貧乏なわけではなかったが、車にも服装にも無頓着で、そういうものにお金をかけることはなかった。

猛実験君:「このloFiのDAコンバーターは、このOSだとひとつ古いバージョンをインストールしないと動作しないようであります。これは分かりにくいですね。あと、DSDを再生するにはbooboo2000という音楽再生ソフトをインストールしないといけないので、それもやっておきます。」

スペック紳士:「いや〜。さすが猛実験君はエンジニアなだけあって、パソコンの操作になれているね。もうおわっちゃった。どうもありがとう。」

 夜中の12時近くになっていたので、猛実験君は設定を終えるとすぐに帰った。さて、これでようやく「100 kHzの超高音を聴けるのではないか」と思われる装置の準備が整った。スペック紳士はbooboo2000のプレイリストに、ダウンロードした11.2 MHzのDSD音楽ファイルをドロップして再生を始めた。ヘッドホンからは今まで聴いたことのない、ツヤツヤした音が流れてきた。頭のてっぺんに細かなフィルム片が光を反射しながら降り注ぐような音に、「これが100 kHzだ!」と錯覚したスペック紳士は有頂天になった。以前、猛実験君の家でオシレーターを使って試したとき、自分の耳が15 kHzまでしか聞こえなかったことは脳裏になかった。

 翌日さっそく、スペック紳士は猛実験君に電話をかけて自慢話をした。「とにかく、今までとはまったく異なる音だ」というただ一点のみが大して表現も変えずに何度も繰り返されたので、猛実験君はほとんど反応を示さなかった。満足できなかったスペック紳士は、音海先生にも100 kHzの音について自慢したくなった。同行を求められた猛実験君は、用事が無くても行く気満々だったので、二人は週末に音海先生のリスニングルームを訪問することになった。

 前回の訪問で音海先生のところには広い駐車スペースがあることが分かっていたスペック紳士は、自分のスポーツカーに猛実験君を乗せてやって来た。スペック紳士はファッションではラテン系が好みだが、車はトラブルが心配で無難なドイツ車ばかりを乗り継いでいた。音海先生は再び笑顔で迎えてくれ、手みやげを受け取ると、二人をリスニングルームに案内した。前回同様に床に座ると、スペック紳士が猛実験君に設定してもらったノートパソコンとDAコンバーター、そして例のヘッドホンをカバンから取り出した。猛実験君がUSBケーブルなどを接続してソフトを起動するまでのひとしきり、スペック紳士は予定どおりに得意満面の自慢話をした。

スペック紳士:「先生、僕は100 kHzが再生できるという最新のヘッドホンを試してみました。これまでに体験したことのない音です。とにかく、これまでの30 kHzとか50 kHzといった音とは次元の異なる音です。なにしろ100 kHzと桁が違うのですから。最近ハイレゾ、ハイレゾと叫んでオーディオ界が盛り上がっていますが、このヘッドホンでようやく本当のハイレゾが体験できました。」

 そう言うとスペック紳士はbooboo2000で11.2 MHzのDSD音楽ファイルを再生し、ヘッドホンを音海先生に差し出して聴くように促した。音海先生は少し迷惑そうな顔をしたが、ヘッドホンを手に取り、じっくりと細部を確認するように見てから装着した。

スペック紳士:「どうです先生? すばらしい艶でしょう。」

音海先生:「う〜む。音をうんぬんする前に、わしには演奏が気になって落ち着いて聴けんのじゃ。下手といっては言いすぎじゃろうが、このビブラートではドイツ歌曲が演歌になってしまっておる。」

スペック紳士:「とても美人のソプラノなんですけどね。それじゃあ、弦楽四重奏にしましょう。クリックすればすぐに切り替わりますから。」

音海先生:「こっちの演奏は少しはまともなようじゃが、どうもヘッドホンなんて使わんせいか、頭のてっぺんに音が集まってしまうようじゃ。残響もすごいし、なんだか銭湯で聴いているような気分になってきたぞ。」

 スペック紳士は納得してもらおうとして、次々とファイル再生して聴かせたが、音海先生の顔色がだんだん悪くなってきた。頃合いを見計らうように、猛実験君はスペアナ(電気信号を周波数成分に分解して棒グラフなどで表示する装置)機能をもつ携帯用デジタルオシロスコープを取り出した。ヘッドホンジャックを抜いて、代わりにデジタルオシロスコープをアダプターを使って接続すると、30 kHzくらいよりも高い周波数は減衰し、100 kHzはほんのちょっぴりしかない周波数スペクトルが表示された。もちろん、音の強弱によって棒グラフは伸び縮みしたが、高音域の全体的な配分はあまり変化しなかった。

猛実験君:「やはり30 kHzくらいでローパスフィルターが入っていて、それよりも高い周波数はカットされているようであります。SACDが登場したころ、スピーカーで特別に高い周波数を再生するためのスーパーツィーターが破壊されるトラブルなどがあったりしたので、超高域をカットするようになったと聞いております。」

スペック紳士:「エ〜! 30 kHzでカットされていたの? でも、100 kHzにもちょっと信号があるじゃない。」

猛実験君:「これは測定系のノイズであります。試しにファイルの再生を止めてみます。ほら、さっきと同じくらいの微小レベルで、高い周波数に信号があるように表示されております。」

 その後も猛実験君による測定と三人の議論は続き、どうやら、スペック紳士に「これが100 kHzだ!」と思わせた、頭のてっぺんに降り注ぐようなキラキラ音の正体は、「デジタルエコーではないか」という結論に至った。またまた無駄な買い物をしたスペック紳士だが、今度はケーブルに比べれば微々たる出費なこともあってあまり落胆せず、むしろ、オーディオ業界が浮かれているハイレゾに落とし穴があることを発見した批評家のような気分でいた。

スペック紳士:「ハイレゾ、ハイレゾと騒ぐけど、冷静に考えないといけませんね。」

猛実験君:「あれっ、さっきまでハイレゾ、ハイレゾと騒いでいたのはだれでしたっけ。」

音海先生:「は、は、は。まあ、だれでも経験してみなければ分からんことじゃ。わしは静かな所に住み、携帯電話も控えて耳を大切にしておるが、この年になると10 kHzぐらいまでしか聴こえん。それでこの超高音の出ない昔のスピーカーを使っておるのじゃが、かといって音が悪いとか、音楽が楽しめないということはまったくない。むしろ、ハイレゾとやらで自分に聴こえん音が出ているとしたら、それによる害悪のほうが心配じゃ。」

猛実験君:「自分が三人のなかで一番若いですが、それでも17 kHzよりも高い音は聞こえないので、超高域に有害な音が入っていないかどうか聞き取れません。音楽ファイルの作成者を信用するしかないのですが、思わぬ大音量が入っていて、知らないうちに超音波ネズミ撃退装置になっているかもしれないのであります。」

スペック紳士:「う〜ん。そんな超音波が入っていたら健康被害も起こりそうですね。なんだか100 kHzが再生できるヘッドホンなんて危険なものに思えてきたな。」

音海先生:「サブリミナルで洗脳する手法として、無料の音楽ファイルに20 kHz以上の超高音でメッセージを入れてダウンロードさせる、なんてことが考えられるのう。故意でなくても、誤って除去しそこなったデジタルノイズが大量に入っておって、ピアニッシモなのにアンプは大出力でスピーカーが壊れそうなんてことがあるかもしれん。」

スペック紳士:「それは怖いな。なんだか放射能のように存在しても見えなかったり、聞こえなかったりするのは不安ですね。」

音海先生:「ちょっと大げさに言いすぎたようじゃな。まあ、そこまで心配せんでもよかろう。とはいえ、オーディオ界では周波数帯域でも分解能でも、なんでも余分にあるほうが良いとされてしまっておる。ケーブルのときに差がないものは無いと冷静に判断できることが重要じゃったように、いらないものは要らんと言えることも重要じゃ。」

 そういうと、音海先生は壁際にある蓄音機のほうへ行き、ゼンマイを巻き始めた。ジージーと音をたてて20回ほど巻いてから、脇にあるもう一台の蓄音機の上に置きっぱなしだった78回転のSPレコード盤をターンテーブルに乗せた。金色のサウンドボックスにサボテンの棘で出来たソーン針を固定し、回転ストッパーを外すと、レコード盤がゆっくりと回転し始めた。数秒でガバナーが効いて定速に達したので、音海先生は針をレコード盤の溝に載せた。上品な梨地に金メッキされたサウンドボックスやアームのような音で、ピアノ伴奏のアルペジオに導かれたヴァイオリンが鳴り出した。それはスピーカーやヘッドホンなどから出て来る、電気信号を増幅して再生される音とはまったく素性が異なる音色であった。

スペック紳士:「なんて素敵な音楽なんだろう。まるでビロードのような、でも、けっして老いた感じのしない不思議な演奏ですね。」

音海先生:「さすがはスペック紳士。この演奏は10歳代半ばのヴァイオリニストによるもので、早死にした天才の最後の録音じゃ。」

猛実験君:「自分はクラッシックをあまり聴きませんが、とても感動しました。それになんだか、演奏が間近で行われているように感じました。」

音海先生:「このSPレコードには5 kHzぐらいまでしか記録されていないが、とてもそんな風には聴こえんかったじゃろう。100 kHzのたった20分の1しかないが、音楽の濃さはこちらのほうがはるかに上じゃな。周波数帯域が狭くて性能の悪い録音装置しかなかった時代の演奏が、これほどの質で記録できたということは驚きじゃ。なによりも演奏がすばらしいこと、そして、それをレコード盤に閉じ込めるエンジニアや関係者の教養と音楽への理解が重要なのじゃ。まあ、レコード文化をダメにしたのは我々大衆かもしれんがのう。」

 もう一枚、音海先生は別のヴァイオリニストのレコード盤をかけた。今度はもう少し古い時代の録音なのでシャーシャーとノイズが聞こえたが、蓄音機の上ぶたを閉めると気にならなくなった。曲はヴィターリのシャコンヌで、先ほどと同じヴァイオリンという楽器とは思えないほどドラマティックな演奏が鳴り響いた。それまでは曲の途中で議論を始めていた三人が、心で直接聴いているかのように無言のまま聴き終えた。ひとしきりの沈黙の後、前回のケーブル騒動のときとは打って変わった神妙な調子で別れの挨拶を交わすと、二人の客は帰った。音楽の余韻に包まれた静かな山中に、帰り道でスペック紳士が控えめにふかすエンジン音が響いた。
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KLANG-KUNST オーディオの歴史 オルゴールとロールピアノ
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ポリフォン社の大型オルゴール
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 ベルリナーが発明した「グラモフォン」やエジソンが発明した「フォノグラフ」が、まだ玩具レベルで音楽鑑賞用には不十分な性能しかなかった19世紀末から20世紀初頭にかけて、「オルゴールの時代」がレコードの本格化よりも一足早く訪れ、主に欧米で大流行した。写真はドイツで1889年に創業したポリフォン社(POLYPHON)の大型オルゴールである。写真の中央に見える大きな金属製のディスクを交換することで好みの曲を再生できるので、音楽の楽しみ方としてはCDやアナログディスクで曲を選ぶオーディオに近いスタイルといえる。

 ディスク式のオルゴールは、櫛歯と呼ばれる金属製の音源を、楽譜を移したディスクの孔で間接的に弾いて音を出す。櫛歯の振動は共鳴箱として巧みに作られた木製ケースで増幅され、黄金色の音の洪水ともいえるほど豊かさになる。機会があったら、ぜひ大型のオルゴールを聴いていただきたい。きっと、最新の高級オーディオ装置でさえ及ばないほどの美音に驚かされるだろう。

 それほどいい音のオルゴールだが、オルゴール以外の音色を出すことは原理的に無理がある。また、オルゴールはジングル・ベルが苦手といわれるように、同じ音の連打があまり早くできないので、編曲もアルペジオを多用した同じようなパターンになりがちだ。このため、たくさんオルゴールを聴く音楽好きは、しばらくすると飽きてしまうという致命的な問題が生じた。20世紀になって蓄音機が改良され、レコードビジネスが本格化してレコードの選択の幅が広がると、オルゴールは急速に衰退してしまった。どんな音色も、人の声さえも出せる蓄音機の魅力には勝てなかったのである。

 ポリフォン社のオルゴール事業も衰退したが、同社は第一次世界大戦中にグラモフォンのドイツ支社を傘下に収めた。グラモフォンの本社がイギリスにあったため、敵国資本としてポリフォン社に売却されたのだ。ドイツのグラモフォン社、すなわち「ドイツグラモフォン」は、その後クラッシック音楽の録音を中心に大いに活躍したのだが、その母体がオルゴール会社であったことはあまり知られていない。


ウェルテ・ミニヨンのロールピアノを録音したCD (TELDEC 8.43931)
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 オルゴールのほかにもうひとつ、素晴らしい音楽再生装置が同時代に開発された。それはロールピアノと呼ばれる自動演奏機能付きピアノである。なかでも、1904年ごろから活躍したドイツの「ウェルテ・ミニヨン社(WELTE-MIGNON)」の装置は、ペダル操作も含め、ピアニストの演奏を驚くほど忠実に再現できるという高度なものだ。その仕組みを簡単に解説しよう。

 まず、ピアニストの打鍵とペダル操作を、各キーやベダルに連結された黒鉛の棒で高速に巻き取られていく長いロール紙に記録する。ロール紙に記録された黒鉛の線は、キーを押す力が強ければ濃く、弱ければ薄い。また、キーやペダルを押している時間が長ければ線も長い。このように記録されたピアニストの微妙なタッチを、職人が再生用のロール紙に移すのだが、そのとき、穴の大きさでタッチの強さを、穴の長さで時間の長さを再現する。このロール紙をハーモニカのように空気吸引孔が並んだ読み取り装置を通過させることで、ピアニストの演奏どおりにキーを押したりペダルを踏んだりする動力を空気の流れとして得る。

 スタインウェイのグランドピアノとの組み合わせによるウェルテ・ミニヨンのロールピアノは、当たり前だが生のグランドピアノに等しい超高音質だ。どんなハイエンドのオーディオ装置よりも上に決まっている。写真のCD(独テルデック 8.43931)は、1969〜70年に旧東ドイツのスタジオで録音されたウェルテ・ミニヨンのロールピアノで、ブゾーニ(Feruttio Busoni)やシュターフェンハーゲン(Bernhard Stavenhagen)といった今世紀初頭に活躍した大ピアニストの歴史的演奏が聴ける。


大ピアニスト「フェルッチオ・ブゾーニ」(1866〜1924年)
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 ブゾーニはイタリアに生まれてベルリンを拠点に活躍した作曲家兼ピアニストで、カザルスがバッハの無伴奏チェロ組曲を再発見したように、バッハの鍵盤音楽に対して多大なる貢献をした。バッハのピアノ楽譜には「ブゾーニ編曲」とあるものが少なくない。ブゾーニは性能の悪い蓄音機のための録音を嫌がり、レコード録音の最中に妻へ送った手紙には、「このいまいましい録音機のご機嫌をとるため、強弱もペダルも制限しなければならず、思い切り弾けない」といった不満を書いている。ブゾーニは1922年ごろに英コロンビアで録音し、4枚のSPレコードが発売された。

 たった4枚を集めれば、この大ピアニストのコレクションは完結してしまう。すべて両面盤なので8面あるのだが、なぜか黒鍵のエチュードが2回録音されている。4枚のうち1枚は両面を使って「ハンガリー狂詩曲第13番」が録音されていて、B面には「狂詩曲」という曲名どおりの気違いじみた超絶技巧が吹き込まれているが、当時流行した「表現主義」の自由闊達さなのか、あるいは片面で4分程度しかない録音時間の不足に急き立てられてのヤケクソなのかは分からない。だが、最も少ないとされる両面ショパンの盤では間の取り方が舌を巻くほど絶妙だし、バッハの「平均律クラビーア」では荘厳さに圧倒される。ハ長調のプレリュードとフーガしかないのだが、ブゾーニが弾くとこの音数の少ない曲が不思議とシンフォニックに聴こえる。


ブゾーニが録音したハンガリー狂詩曲第13番(1922年録音)
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 では、そのブゾーニが渋々録音したオリジナルのコロンビア盤とロールピアノのCDを比較してみよう。古い80回転のコロンビア盤は、4枚とも濃い青のレーベルで、「ニュープロセス盤」とよばれる表面に良質なシェラックを用いたローノイズ盤だ。これをEMGの卓上型蓄音機で再生する。20世紀末にアナログレコードからCDになって音が悪くなったとオーディオ愛好家が嘆いたように、1930年ごろに機械式蓄音機から電気蓄音機に世代交代して音が悪くなったと嘆く熱心な愛好家に向けて、機械式蓄音機をハンドメイドで作り続けたのがイギリスのEMGだ。いっぽう、CDはプレーヤーこそSONY製の普及品だが、自作のAD1シングルアンプで増幅し、オイロダインというドイツの名スピーカーで再生する。

 録音が優れていることもあって、CDの再生音はすばらしい音質と迫力だ。「ラ・カンパネラ」と「リゴレットのパラフレーズ」というリストお得意の華麗な曲なのだが、早いパッセージで音が少し乱れ、全体に味気ない。このあたりはロールピアノの限界だろうか。対する古いコロンビア盤は、音が貧弱で常にスクラッチノイズを伴う。それでも、聴くにつれノイズは気にならなくなり、しだいに録音当時の薫香を豊かに感じるようになる。かなり独断的だが、古いコロンビア盤+蓄音機の勝利となった。


EMGの卓上型蓄音機(ゼンマイから回転計付きモーターに改造してある)
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Busoni 録音集 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=Busoni+plays


Liszt Hungarian Rhapsody No 13 Busoni Rec 1922 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=lGEDeH-1UL8

Ferruccio Busoni - Liszt Hungarian Rhapsody No. 13 (1922, 80 rpm) - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=aK_RIiGaILE

BUSONI PLAYS Liszt - Hungarian Rhapsody - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=IYHt3k38hNQ

12. 中川隆[-9448] koaQ7Jey 2019年6月20日 10:25:51 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[3031] 報告
SPの復刻はナローレンジでノイズもあるので、どんなスピーカーでも十分に再生出来るように思えるかもしれないが、実際には非常に難しい。

それは、SP盤のころは再生装置による音響効果も計算に入れて音作りをしていたため、ディスクに入っている音をそのまま再生しただけでは不十分だからである。

そのような録音の再生は邪道であるというのなら、ヌブーとハシッドだけでなく、エネスコ、ティボー、クライスラー、そして、全盛期のカザルスらの芸術を良い音で聴くという喜びが味わえなくなってしまう。

ところが現実には、これらSP全盛期の録音は、特に弦楽器のソロに関して、現在の不自然な録音よりも好ましいというベテランのオーディオ愛好家が少なくない。それほど、当時の録音エンジニアの見識は優れていたのである。

したがって、ディスクには半分しか入っていないヴァイオリンの音を補間する能力は、ラッパにとって非常に重要である。その点においてオイロダインはまずまずであった。ハシッドよりもヌブーが良く、やや金属質ながら、艶やかな美しさが勝った。
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10213&i=10222

13. 中川隆[-9419] koaQ7Jey 2019年6月21日 08:07:40 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[3065] 報告

TK邸訪問(その7):ロンドンウエスターンでLPを・・・(^^; 2011/08/08
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さて、TK邸での驚きの連続の体験・・・アクースタットの巨大なコンデンサーSPで、浴びるようなサウンドを・・・オイロッパジュニアで、瞬時に引き込まれる音楽をと・・・

既に、ここのところ、自分が出そうとしていた再生音とは、全く異なる次元の再生音楽を、たっぷり楽しませていただいたわけですが・・・

まだ、これで終わりではありません・・・(@@;

お茶タイム(とっても美味しいお抹茶をいただきました)の後で、お次は、もう一つの再生系・・・


【ロンドンウェスターンSP(2080A+2090A)】
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ロンドンウェスターンのSPでの再生です・・・

TKさんは、いずれ、このウーファーを後4本揃え、片チャンネル4発としてバッフルを組んで・・・との計画をお持ちだそうですが、今はその途中の段階で、床置きなのだとのこと・・・

で、片方のチャンネルの調子が良くないので、ちゃんと鳴るかどうかと仰りながら、オーディオリサーチのアンプ(アクースタット用より大分小振りな別のアンプ)を接続し、準備完了・・・

まずは試しにと、先程のメニューインのバイオリンコンチェルトを少しかけられた・・・

オイロッパジュニアの時とは、随分違った雰囲気で、低域はユニットが裸なので少ないものの、非常にフラットなレンジの広い印象・・・逆に、オイロッパジュニアには、独特の個性があったんだなと、改めて感じました・・・

と言うか、ロンドンウェスターンでも、かなり濃く厚い方だと思うんですが・・・オイロッパジュニアを聞いてしまうと・・・(^^;

印象の違いとしては、オイロッパジュニアに比べて、レンジが広く感じる分、ロンドンウェスターンでの音の方が線が細く薄い感じが・・・その原因の1つは、アンプ・・・片や、オイロッパジュニアを鳴らしたのは、劇場用のアンプだから・・・

それともう1つは、カートリッジが、オイロッパの時はモノラル用だったのが、今はステレオ用で鳴らしたと言う事も・・・やはり、エネルギー感が随分違って、さっぱりとしてしまった感じで・・・

とは言え、接触の不調も今は、辛うじて出ていないようなので、ロンドンウェスターンでの再生を続けましょうと言うことで・・・大さんのリクエストで、オスカーピーターソントリオのプリーズ・リクエストのB面1曲目をかけていただいた・・・

ほ〜!・・・オイロッパジュニアに通じる中域の厚みや濃さはあるものの、その鳴り方は、σ(^^)私の知る普通のSPの鳴り方に近い気がする・・・これがソースによるものなのかSPの鳴り方の傾向によるものかは分からないけれど・・・

ただ、そうは言っても、厚みを持ちながら中域〜中高域が全くストレスなくふわっと広がる、何とも不思議な、それでいてとっても心地良い鳴り方には、非常に好感を持った・・・どうもこの独特の12セルのホーンによるもののような気がするんだけど・・・どうなんでしょうか?(^^;

ウーハーはそのままで、クロスは600Hzくらいとのこと・・・

お次は、マイルスディヴィスのマイファニーバレンタインを・・・

ほっほ〜!・・・ピアノの音色を聞くと、このホーンの感じが出ているような気がするんですが・・・バッフルなしのウーハー側の音かな?・・・ハハハよう分かりません(^^;

でも、ミュートトランペットの音は、正しく!って感じで・・・グイッと迫ってくる・・・これは、オイロッパのときとはまた違った印象で、凄く良いなあ!・・・あっ!ピアノのソロのところを聞くと、やっぱりこのホーンの感じのような気がする・・・このストレスなくふわっと鳴る感じ、良いなあ(^^;

そして、お次は・・・ホプキンソン・スミスで、デュフォーのリュート組曲?・・・

【ホプキンソン・スミスのリュート】


う〜ん、この音の密度濃さは、凄く生々しさを感じるなあ・・・この軽々と音が立ち上がるのは、このホーンドライバーと、このホーンならではなんでしょうかねえ・・・それに、凄く澄んだ音色で、空間の響も凄く綺麗に聞こえるんですね・・・

これにウーファーが4発になって、バッフルがつくと、どんなバランスになるんでしょうかね?(^^;

っと、それでは次はSPをかけましょうかと・・・遂にあれを!・・・

ハハハ、先に勘違いでフライング紹介した・・・


【ウエスターンのプレーヤー】
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ウエスターンのプレーヤーが、遂に登場です・・・が、またまた今日は時間切れ・・・

ってわけで、つづきは明日・・・いよいよラストか?・・・

いつものごとく、余り期待せずに、お楽しみに!

デハ ^^)/~


コメント


London Western 2080は良いユニットだと思います。

当時の劇場用システムの完成度には昔の技術を感心させられました。

この時代の方が音楽の原点に近い鳴り方をしていると感じる人も多いでしょう。

Mt.T2さん良い体験が出来ましたね!

[2011/08/09 15:46]


大佐、コメントありがとうございますm(_ _)m
軽く適度な減衰で、耳障りな振動音を出さない振動板で、高能率な遠達性の高いスピーカー
そんなユニットと箱が・・・おっと、そのサウンドを活かす部屋も・・・

この後、おおよそ2週間後に、またひとつ、貴重な体験を・・・

そんな体験が、自分の周りのそこかしこで、つながり始めれば、更に充実した世界が?・・・なんて思いを持ちつつ、音の不思議を色んな点で、楽しんで行きたいです\(^^)/
[2011/08/09 18:15]


私は最初はビンテージに浸かってましたから、ハイエンド系は苦手だった。

聴いていても情報量が多くても楽しくない音に感じて、これならビンテージのまままで

良いと30年過ごしてました。

しかし今のシステムで両立出来た気がします。 それぞれの軌跡を得て今があると思います。

Mt.T2さんも良い方向を進まれていると感じますよ!
[2011/08/09 18:41]


大佐、再レスありがとうございますm(_ _)m

アンテナ高くセンス良く判断の速い方、信念やポリシーをお持ちの方、育った環境など影響で、早くに自分の音楽観やイメージをお持ちの片なら、方向性の振幅は大きくなく、直ぐに収束して行かれるのでしょうが・・・
残念ながら、素質や育ちも縁遠いところで蠢いておりますので・・・いつまで経っても、右往左往の振幅は大きく、毎度行き過ぎないと方向転換できないわけで・・・

まあ、あれもこれも欲張って、何度も失敗を続ければ、そのうち少しは、学習効果も・・・
そんな、気の長〜い歩みを続けることで、いつか少しは進歩があるかも・・・
せっかくやるなら、楽しくと・・・おまけ的気持ちで書いているのがこのブログ・・・

焦らず、時折振り返って、またぼちぼちと歩いていくことにしますわ・・・v(^^

[2011/08/09 19:28]


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【1098】110703 TK邸訪問(最終話):SPの電気再生とクレデンザ・・・(^^; 2011/08/09
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さて、巨大コンデンサーSPのアクースタットからかぶりつき席で、浴びるように聞かせていただいたロリンズのぶっとく厚く、めっちゃ熱いサックス・・・

励磁型のヴィンテージSPのオイロッパジュニアで、瞬時に、気持ちを鷲掴みにされたように入り込んでしまったシュタルケルのむせび泣く様なチェロの深い響・・・

あまりに厚く濃く、ストレートに迫ってくる音楽のエネルギーに圧倒されたもんだから・・・

熱さも濃さも持ちながら、独特の暖かく柔らかくふわっと包み込むように、囁くマイルスのトランペットが、クールに?聞こえたロンドンウェスターン・・・

【ロンドンWEのSP】1096-05
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いよいよ今度は、同じウェスターンのプレーヤーで、SPを聞きましょうと・・・

【ウエスターンのプレーヤー】1097-02
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SPの電気再生の1曲目は・・・カールエルプの君を愛す・・・

シャープチプチプチっという古いSP盤をかけた時のイメージの音から始まったんですが・・・

高域の無い詰まった音をイメージしていると・・・思いの外、中高域が伸びている・・・

更に、曲が始まると、突然信じられないほど、シャープチプチプチって音が消え、ピアノの伴奏と男声の響が聞こえ出す・・・ああ!やっぱり音の厚み、密度が凄く、声のエネルギーが、驚くほどドバッと迫ってくる・・・

オイロッパジュニアのようにほとばしるように音のエネルギーの塊が次々ぶつかってくるのとは違い・・・一応演奏している空間が少し感じられ、そこから歌が押し寄せてくる感じで・・・より実体をイメージしたところから、声が迫ってくる感じ・・・

お次は・・・セゴビアのソルテーマ・・・

おお?今度のトレース音?は、かなり高い音でショワーって感じで、結構盛大・・・

っと、またまた、この音は聞こえてるものの、ギターの演奏が始まった途端、このショワーって音が、ガクンと音量が下がったかのように、ギターの演奏がクリアに聞こえ始めた・・・弦を指で弾く瞬間の音と弦が震える音もはっきりと・・・

続いては・・・ゴールドベルグ、クラウスのモーツアルトVnソナタK378から冒頭を・・・

ピアノの音色が艶っぽく暖かく響くなか・・・何とも生々しい実在感で、バイオリンが・・・目を瞑れば、なお更そこで演奏しているような感じが増す・・・今のソースや機材の音に比べれば、帯域もかなり狭く、シャープチプチとノイズも盛大に聞こえているんですが・・・演奏のエネルギー感と実体感は、信じられないほど高い・・・正に中域の密度とエネルギー感の違い・・・モノラルの威力?(^^;

それじゃオーケストラをと・・・ワルターウィーンフィルで田園第5楽章前半を・・・

ああ!・・・シャーの中なのに、ホールの響と言うか、空間に音が広がる感じまで・・・よく、オーディオ機器の試聴で、ベールを1枚はいだように・・・なんて表現がありますが・・・確かに、シャープチプチって音は、粗い織りのレースのカーテン越しに聞いているようではあるんですが・・・粗い目の向こうは、実際の演奏現場って感じで・・・ある種、生々しさや実体感を感じるんですよね・・・

っと、貴重なSP盤を電気再生で聞かせていただいてきたんですが・・・

いよいよ最後に・・・蓄音機でと・・・


【クレデンザで】
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一際、その存在感を示していた、家具のような蓄音機・・・クレデンザでの再生・・・

まずは・・・コルトー:ラヴェル水の戯れ・・・

へ〜!電気再生の時は、あれだけ盛大にシャーって聞こえてたのに・・・微かにシャーって聞こえる程度で、ほとんど気にならない・・・

で、流れ始めた、優しく繊細なピアノの調べ・・・思いの外柔らかく、優しい感じ・・・でも、その分細かな音の表情が聞こえるような・・・

針が、真鍮の針だそうで、波状の特殊な構造の針だからなのだとか・・・

と、最後は・・・エリカモリーニのVn小品をと・・・

う〜ん、何とも暖かく思いやりに満ちた、優しい演奏・・・ピアノを後に、バイオリンが情感たっぷりに、ある種の切なさも伴って・・・それにしても細かな音までよく出るんだなあ・・・

いやあ、素晴らしい!・・・パチパチパチ

コンデンサーSPから、不調で最近鳴らしていないので、ちゃんと鳴るかどうか・・・鳴っても寝起きの音しか出ませんよとのことでしたが・・・嬉しいことに、何とか鳴ってくれて、完調ではないにせよ、圧倒的に厚く濃く、トンでもない音楽のエネルギーを感じさせていただきました・・・

普段、聞いている音楽やそのサウンドも、それはそれなりに好きなんですが・・・今日聞かせていただいた音楽は、全く別次元のもの・・・ソースの持つエネルギーもあるのでしょうが、ヴィンテージ機器の驚くほど、音楽のエネルギーをストレートに伝える力・・・

帯域や特性とかスペックには全く関係なく・・・音楽のエネルギーと実体感、何より、中域の厚く濃く、完全に中身の詰まったサウンドで・・・演奏の熱気と思いをダイレクトに受け取る素晴らしさ・・・

スペックに現れない、音楽の大切な要素に気付かせていただきました・・・

TKさん、長時間に渡って貴重な体験をさせていただき、大変ありがとうございましたm(_ _)m

おちゃらけた音遊びからは、まだ卒業できそうにありませんが、お聞かせいただいた素晴らしい音のエッセンスを心に留め、あらたな観点も加えた、自分の音作りをして行きたいなと思います・・・

今後とも、よろしくお願いいたしますm(_ _)m

ってわけで、こま切れ度が増し、少々長くなってしまったこのお話も、ここで一旦お終い・・・

明日からは・・・多分、またおちゃらけ音遊び?(^^;

ま、いつものごとく、余り期待せずに、お楽しみに!

デハ ^^)/~


コメント


Mt.T2さん、長文の試聴記をありがとうございました。多少なりともお役に立てたならば幸いに存じます。また宜しければいつでもお越しください。
[2011/08/09 23:05]


TKさん、こちらこそ、長々とお付き合いいただき、大変ありがとうございました。
レコードというソースと、ヴィンテージと呼ばれる機器、アナログでの音楽再生の持つ、強烈な魅力を再認識させていただきました。
ただ、そのソースも機材も、今からは入手も維持も多くのノウハウと労力、コストが必要ですので、σ(^^)私には、その世界に入り込むことは難しいとも、感じました。
でも、この体験を通して感じたアナログならではのエッセンスや、アドバイスいただいた考え方を参考に、今後のσ(^^)私のシステムの調整や音作りに、少しでも取り込んでいけたらと思っています。
ま、今のところは、その思いだけで、何をやればどう変わるのか、その術は、全くありませんので、また、ぼちぼちと経験値を上げるべく、右往左往を繰り返し、続けて行きたいと思っています。

今後とも、よろしくお願いいたしますm(_ _)m
[2011/08/10 04:10]

オーディオの王道

TK邸の詳細レポートありがとうございました。Mt.T2さんの異次元のサウンド体験の印象が十分に伝わってきました。
TK邸のこれだけのシステムをそれぞれうまく鳴らせるのは、並みの努力、並みの力量ではできないと思います。また、SPからPCオーディオまで、幅広く楽しんでおられるのですが、SPやLPを極められているからPCオーディオの良さも分かり、PCオーディオをやっているからSPやLPの良さも再認識できるということでしょう。
それに比べて、昨今のオーディオは少し底が浅いと言うか、代わり映えしない新製品の羅列とか、アクセサリー遊びなど、本質からずれているように思います。

酒仙坊さん、コメントありがとうございます。
レスをつけたはずが、上手く更新されていなかったようで、遅い返信になり、申し訳ありませんm(_ _)m
さて、TK邸で体験させていただいたサウンドは、以前、単身赴任で神奈川にいた時、先輩に連れて行っていただいたお宅・・・思い返すと、かなりのお宅が、いわゆるヴィンテージに入るシステムをお使いで、その頃から、何か気持ちを捉えて離さない魅力を感じてはいたのですが、まだ、音に対する経験が浅く、充分その良さを理解出来ていなかったように思います。
そんな背景もあり、TKさんのお宅では、その魅力を色濃くストレート出されていて、σ(^^)私の感覚でも感じとりやすかったような気がします・・・そのようなサウンドに調整されているTKさんの情熱のおすそ分けをしていただいたような感じです(^^;

> それに比べて、昨今のオーディオは少し底が浅いと言うか、代わり映えしない新製品の羅列とか、アクセサリー遊びなど、本質からずれているように思います。

う〜ん、耳の痛いお話・・・でも、その違いも、一度は体験して見ないと、本質に辿り着けないような気もするのですが・・・と言いつつ、まだ本質がよく分かっておりませんが・・・足掻くしか方法を思いつかなくて(^^;

[2011/08/11 05:04]


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14. 中川隆[-11673] koaQ7Jey 2020年8月25日 18:11:02 : WTRIxbreSo : SmdhZHJZU2RGaVE=[39] 報告
銚子の散歩道 2017年08月31日
蓄音機とノイズ
http://blog.livedoor.jp/thorens/archives/52278470.html

紙コップと紙コップをピンと張った糸で結ぶ『糸電話』。  
むかしの蓄音機は糸電話の原理で78回転盤を再生しています。 糸電話を箱の中に折り畳んでいるのです。 ただ蓄音機の音の基は人間ではなく78回転盤です。 実際の音が音盤の溝に刻まれたとき、必然として音の圧縮が発生します。 声を紙コップが受けて振動し底に貼られた細い糸に圧縮して伝えるのと一緒です。 糸は振動を伝えているだけのようにみえて、実は音声によって発生した響きを伝えています。 言葉の意味を認識するだけでなく、声の高低、イントネイション、声の色まで糸の振動には含まれているのです。 このことをよくよく理解しなければなりません。 オーディオアクセサリと称するものは、糸にゴムをいくつもとりつけるようなもの。 IMG_0256アナログにある機械力の存在と在りようを知らないから、そういうもので胡麻化してしまう。 悪意でなかったとしても、それはオーディオ破壊活動のひとつです。 その前に、機器が本来持つ機械力が音楽に反応するように工夫すればよいのです。 アナログ再生では工夫することがいろいろあります。 しかも結果は無段階に変化します。ねじの締め具合、リュブリケイションの実施、磨きの加減、ベアリングの感度調整、端子のクリーニングなどなど。ヴィンテージアナログの時代、アクセサリなどは使わないという前提で設計製造されているのです。アクセサリを付ける前に、ちゃんと再生装置と向き合っているか見直してみることです。 そんなものはなくてもあなたの望む音にどんどん近づけることができるのが、ちゃんとしたアナログ再生装置といえます。
  
話を戻しましょう。 糸電話の原理は、78回転盤に刻まれた溝から振動を得たサウンドボックスからホーンへ伝える蓄音機の構造と酷似します。 問題は圧縮された音溝からの信号を拡張するはたらきを蓄音機はどうしても得ることはできなかったということです。 もちろん音そのものを大きくすることは可能です、しかし、音を伸ばし再生周波数レインジを広げるという圧縮の拡張に至ることはなかった。 しかも蓄音機の再生音は基の音というわけではなく、基とは違う音といった方がよいこともしばしば起こりました。 

そうした不完全な音でありながら、蓄音機から出る迫真の音楽は聴く人のこころをしっかりとつかみ、大きな感動をもたらしてしまうのです。 ノイズは多いし、原音再生という観点からすればほど遠いものなのに、蓄音機から発する音はノイズを超え音楽をしっかりと伝える力があり、音の内側にひとのこころが在りました。 音に感情が乗っているのです。 グレイを来訪される女性の方のほとんどは、大型装置によるLP再生より、78回転盤の再生や古いラヂオから出る音楽の方に圧倒的に興味を示します。CDなど電子音に比べれば、ノイズまみれの音にもかかわらず。 音にどれほどの感情が含まれているのかは、計測器で測ることはかないませんが、先入観を持たない女性には明確に認識できるのです。 ということは、女性が訪れないリスニングルームに据えられた装置から発する再生音は感情が乏しい、ということになります。 これはオーディオショウにも当てはまることで、用意された椅子にオジサンばかりが座っている会場にセットされた高価な再生装置では感情が乗った魅惑的な音は出ていない証し。 

LP時代になって生まれた原音再生という概念は、音楽の再創造に意味を持たない。 物理的な現象と成立したとしてもそれを原音とは確定することはできません。 原音そのものに対するイメージは人それぞれに異なるからです。 ある人がこれこそ原音そのものだと主張したとしても他の人にはそうは聴こえないものです。 オーディオ、とりわけアナログという分野にとって、原音を目指すより音楽の魂を表出させることのほうが自然な再生音を得られます。 蓄音機から生み出される音楽と音の有り様が、それを端的に示唆しています。 1960年代、わが国では原音再生という言葉が生まれ、これがオーディオの本質だという流れが起きました。プレイヤよりアンプがシステムの中心になり、機械的ノイズは減りましたが、電気的ノイズは格段に増えました。 電気的ノイズは如何に静かであっても、音にある素の形を乱しているからです。 低音が出ていれば原音に近づくと思い込み、音楽は学ぶもので感じ取ることではない。 こういう類いの愛好家が思いのほか多く生き残っているというのが実情です。

糸電話と蓄音機のおはなしをしました。 何から何まで電気に厄介になっている現在。 オーディオは電気のちからで何とでもなると思い込んできたけれど、果たしてそうだろうか、と、うすうす気が付き始めていませんか。 CDの出現後、いろいろなフォーマットを経てPCオーディオに至り、結局は音楽を聴くという行為からは遠ざかってしまっているのを感じていませんか。 電気でノイズ皆無の音楽再生をすべて賄えるという妄想はオーディオ技術者の思い上がりにほかなりません。 彼らは機械力という重要なファクタを無視しています。 つづく 
以上T氏

気になるノイズと心地よいノイズ、どちらともいえないノイズがある。 風鈴がかすかに流れて涼しと感じることもあれば、毎日毎日聞かされて五月蝿くて近所迷惑だとストレスにもなり得る。 虫の鳴き声、外国人のほとんどは生理的に受け入れられない騒音らしいが、わが国では虫の音にある色を愛でる人は多い。 バッハのポリフォニーを芸術と崇める人にしてみれば、ガムラン音楽やジャズはノイズの渦だと指摘する方もいらっしゃる。 こうしてみると、私たちの身の回りにはありとあらゆるノイズが満ち満ちている。 しかし、ノイズがないと宇宙空間の無音状態と同じ、僕なんかは発狂してしまうのではないか。

http://blog.livedoor.jp/thorens/archives/52278470.html

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