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死ぬまで拘束…日本人が知らない「乳牛の残酷生涯」
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/719.html
投稿者 中川隆 日時 2019 年 11 月 18 日 13:45:26: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 


死ぬまで拘束…日本人が知らない「乳牛の残酷生涯」

消費者が生産現場の責任を感じることができる社会にすることが、社会全体を向上させるのではないか? 2019年11月18日
https://ameblo.jp/evening--primrose/entry-12546420194.html


効率化を目指して底辺に置かれた人間の、まだ下に家畜がいます。

以下のような記事が出ました。

この記事の内容は胸をえぐられるように辛いですが、コメント欄には『これはまれなケース』、『酪農家を侮辱している』という言い方で事実を潰そうとしている残念な人たちがいます。

愛情をもって酪農をする農家がいることは事実ですが、こういった倫理的に大問題の酪農が日本にあることも事実です。

養鶏場の残酷な実態も事実です。

良い牛乳を出すために牛を大事にするに違いないからこの記事は出鱈目だというような人が、親による児童虐待に加担しているのです。親が子供を虐待するはずがないと言って。

ハンコ屋が潰れるから象牙取引は止めないとか、金のかかる倫理的な家畜の扱いを求めると酪農家が潰れるから残酷な扱いを止めないとか、このような価値観の延長が、ブラック零細企業を潰さないための移民受入となっているのです。

民主主義には事実の公表が不可欠です。みんなでそれを知り議論してより良い社会を作るはずが、「残酷で刺激が強いから」、「事業者が世間に責められて可哀想」というような理由で隠せば、社会は良い方向に進歩しません。

(国内外の酷い例はネット上では簡単にみられますが、メディアはほぼ取り上げません。)

私は卵については放し飼いしか買いません。しかし、多くの食材で生産過程を知ることは大変困難です。意識の低い生産者を守ることは止めて、その過程を正しく公表し、容易に消費者が選択できる状況が必要です。

日本には、落ちこぼれを無くすためにそこに合わせて全体の質を低くするという癖がありますが、立派なものを褒めてそれなりの褒美を与え、社会全体を上昇させるということをしないことが、日本全体の衰退につながっているのではないかと思います。

退場するべき事業者を政治の力で潰さないという今の政治手法が、人権無視でこき使われる労働者や、残酷な家畜の生産現場を温存することにつながっています。

このことを真剣に考える時期に来ているのではないかと思います。

人間にも家畜にも心があります。

効率化だけを目指せば、心がついて行かず、結局は生産性が落ちることになるでしょう。


死ぬまで拘束…日本人が知らない「乳牛の残酷生涯」
11/16(土) 11:01配信現代ビジネス

ある乳牛の生涯


 チーズ、ヨーグルト、牛乳――それらの原料を作っている乳牛たちの生涯を知っているだろうか。

 ある農場にいた乳牛のアカネ(仮称)が今年死亡したので、その生涯を紹介したい。

 アカネは10年前に生まれ、2ヵ月後に、殺されるまで過ごすことになる酪農場に売られてきた。

 その農場で彼女は短いロープで拘束された。硬いコンクリートに薄い不潔なマットが敷いてある床の上で、長い時間ただ立ち尽くし、同じ場所に寝そべり、何度も寝返りをうち、また立つ、ということをずっと繰り返す。

 後ろに下がるとそこには糞尿を流す側溝があり、足を取られる。前には木の棒があって餌を食べるために頭を出すのがやっと。横にも木の棒があって、隣の牛が居て、ほとんど身動きは取れない。

 彼女の足は、硬い床の上で次第に摩耗し、関節部分の毛が禿げ、切り傷ができ、血が出て、肉が見えるようになった。

 そこを時折カラスが突く。傷口に糞が入り、細菌に感染し、ハエがたかり、痛みが強くなり、次第に細胞が壊死し、その傷口はぽっかりと穴のようになる。

 傷口の大きさは直径18cm。その関節の上に、700キログラムの体重をかけて寝起きしなくてはらないため、アカネはほとんどの時間を立って過ごしていた。

 穴の空いた関節をかばっているうちに、もう一方の足にも炎症が起き、昨年になって同じように穴が開いた。それでも、治療は行われず、お乳を搾り取られ続けた。

 アカネはほぼ毎年人工授精させられ、何度も子供を生んだけど、ただの一度も、子供をなめたことも、子供にお乳を飲ませたことも、触れ合ったこともない。

 そして、生まれてから9年8ヵ月後、50キロ離れた屠殺場に送られ、肉のために屠殺された。9年6ヵ月間、同じ場所に立ち続け、同じ場所で眠り続け、乳を搾り取られ続けた。それがあかねの生涯だ。

 アカネの牛乳を、8年間あなたが飲み、そして、アカネの肉を、今年、あなたが食べたかもしれない。

牛はどのように暮らしているのか


 本来、牛は穏やかな動物だ。

 自然界では15〜20頭の群れで暮らし、群れの中でも特に仲の良い親友ができ、その絆は、お互いを舐め合って毛づくろいを行うことで強くなる。親友と引き離されるとストレスを感じ、知らない牛の間に入れられると緊張し心拍数が上がる。

 毎日45キログラムの草を食べ、115リットルの水を飲み、1日の8時間を反芻をしながら過ごし、大量の唾液と、人間164人分の糞を作り出す。現在では年間8,000リットル、多ければ20,000リットルものお乳を出すように品種改変されてしまった乳牛だが、本来は年間1,000リットル程度しかお乳を出さない。

 メスの子牛は一生を母牛とともに過ごし、オスの子牛は約1年後に群れを離れてオスの独身集団に加わる。母牛に次の子どもが生まれても、親子の関係や仲間同士の関係は継続する。しかし酪農場で親子関係は継続しない。

 牛は記憶力もいい。愛する仲間が死ぬと涙を流すし、我が子を奪われれば、そのことをずっと覚えている。

 ある牛がはじめて出産した時の話。例にもれずその牛も出産してすぐに子供を奪われた。するとその牛は、世話をしていた労働者の目を見て、「お願い、私の子供を連れてきて」と言わんばかりに泣き続けた。3日目に泣き止んだ時、牛はその人の目を二度と見てくれなくなったと言う。

 自然界では子牛は1日5〜7回に渡ってお乳を飲むが、酪農場では搾乳は1日2回程度に簡略化、初乳以外は全て人間が飲む牛乳になる。

 出産しなければお乳は出ないのだから、乳牛は出産を繰り返させられる。出産の約2ヶ月後に人工授精され、次の子供を妊娠する。その間もずっと牛乳を人間のために搾られ続け、出産から10ヵ月後に搾乳が終わる。2ヵ月ほど搾乳されない期間があってから、また出産する。

 乳牛たちはこの妊娠出産搾乳のサイクルを何度も繰り返し、多くの場合は5歳程度で肉用に屠殺される。アカネのように10歳、13歳などまで搾乳を続けられるケースもあるが、長く生きれば良いというものではない。

 日本では72.9%の酪農場が牛を24時間ずっと短い鎖やロープ、スタンチョンで拘束して飼育している。45.5%の酪農場は、搾乳されない2ヵ月間を含めて牛をつなぎっぱなしにする。アカネのように。24時間365日、死ぬまで拘束される気持ちというのは想像を絶する。

 生まれてから大人になるまでの期間は拘束せずに飼育する農家もあるが、全てではない。中には生まれて殺されるまでの期間、まともに歩いたこともないという牛すらいるのだ。そのむごい選択をする酪農場が24.2%もある。あなただったら耐えられるだろうか、歩いたことがないという人生。

「つなぎ飼い」とは


 畜産業の中でも酪農はとても大変な部類だ。とくにつなぎ飼いの場合、糞を毎日何度も取り去らなければあっという間に糞がたまり、きれいにし続けようと思えば絶えず労働し続けなくてはならない。

 牛を自由にさせて飼育するフリーバーンや放牧のほうが労働コストの削減になることが研究で明らかになっている。この労働面の改善のために、農林水産省の資料でも放牧酪農を勧めている。

 アニマルウェルフェア畜産というのは、動物に自由を与えることで動物自身の習性や免疫力を"利用"する畜産だ。

 どの動物でも、自分たちで健康を保つ方法を本能で知っている。牛は餌を与えられるよりも餌を自分で探して刈り取るほうを選ぶが、その餌を探す行動によって運動量を維持することができる。仲間と毛づくろいをしたり、太陽に当たることで心身ともにケアされる。

 つなぎ飼いには他にも様々なデメリットがある。

 1. 跛行(痛みのため足を引きずる状態)になるリスクが高まる。たとえ繋がれていても毎日放牧場出られる時間があれば、リスクは軽減することが証明されている。

 2. 関節に炎症ができるリスクも高まる。冒頭のアカネの例がそれだ。彼女ほどひどくなくても多くの農場で炎症がある様子が見られる。遠くからみても目立たないが、近づくとよくわかる。

 3. 糞尿によって不衛生になる確率がフリーバーンよりも高いこともわかっている。アニマルライツセンターが把握している農場でも、つなぎ飼いされる牛のほうが汚れており、体や尻尾に糞尿がこびりついてカチカチになってしまっていることが多く、フリーバーンや放牧の方が牛の体がきれいだと感じる。

 4. 不衛生になると、牛乳に含まれる菌や体細胞の数も増える。体細胞が多いというのは体内に細菌感染や炎症が多いということを意味する。

 5. フリーストールと比べて乳房炎になる確率も上がるし、またケトーシスという病気の発症率も高い。

 6. 牛自身の自由が奪われ、運動ができず、立ったり座ったり横たわったりするのも制限を受ける。

 7. 牛は自分で全身隅々まで掻く事ができる動物だが、つなぎ飼いではかなり制限される。汚れたり、痒みが収まらなかったりする。痒みはしばしば痛みよりも動物にストレスを与える。

 8. 社会的な行動が全て制限され、仲間同士の触れ合いもなく、毛づくろいをし合うこともなく、また支配的な牛が隣に繋がれていればそこから逃げ出すこともできない。
環境になんの刺激もなく、突発的な出来事に対応するのが難しくなる。

 9. つなぎ牛舎の多くは古く、昔の牛の大きさに合わせて設計されており、一頭あたりの面積が小さすぎることがある。そのため一部の牛は後ろ足を糞尿を落とす側溝に突っ込んでしまったり、ギリギリのところに無理やり立っているような姿すら見られる農家もある。

 10. 牛の背中の上には「カウトレーナー」という電流が流れる鉄の棒が設置されていることもある。糞を所定の一に落とさせるために痛みで動きを制限しようというものだが、これがあると牛は毛づくろいや体を掻いたりする動きがさらに制限され、自然な行動、例えば発情の行動を表す能力をも奪う。

 つなぎ飼いはいわゆる旧式の酪農方法で、欧米では徐々になくなりつつあり、禁止されている国もある。

 デンマークでは1980年代には85%の牛が繋ぎ飼いされていたが、2020年までに禁止される。スウェーデン、スイス、オーストリアは一定期間以上、屋外で放牧させなくてはならない。英国も繋がれた牛は最低1日1回は繋ぎから解放されなくてはならないという規制がある。つなぎ飼いから牛を解放するために、EUは助成金を出している。

動物を利用する人の責任


 つなぎ飼いの農家の中でも、冒頭に紹介したアカネのいた農場よりももっと丁寧に扱っているという農家はたくさんあるだろう。

 たしかに敷き藁を毎日何十センチとこんもり敷いてもらえる農家(私たちはそのような農家は本州では見聞きしたことがないが)と、薄いゴムマットだけの農家では雲泥の差がある。

 しかし、自由を奪い四六時中拘束するというただそれだけで、アニマルウェルフェアを尊重していないことになってしまうのは、これは科学的に証明されたことであり、世界が向かう流れなのだ。

 もちろんフリーバーンや放牧も、もちろんケアの方法によってはひどい問題も起こるし、完璧ではない。完璧な畜産なんてありえない。屠畜されるときに恐怖を感じない動物はいないのだから。

 でも、ベターな畜産は存在する。そしてそのアニマルウェルフェアのレベルは日に日に上がっていっている。社会はどんどん良くなっていくものだし、その改善が畜産動物にも及ぶのは当然のことだ。

 そして、世界動物保健機関(OIE)が定義しているように、「動物の利用には、現実的な範囲で最大限その動物のウェルフェアを確保する倫理的責任が伴っている」のだから。

 私たち消費者にもその倫理的責任がかかっている。商品を選びお金を払うということは、その商品が作られる過程での動物の扱い方を応援するということだ。

牛乳はどう選んだら良いのか


 牛にやさしい牛乳を買うことは実は日本では難しい。アニマルライツセンターが全国のスーパーマーケット270店舗の調査を行ったところ、放牧された牛の牛乳はたった8.9%のスーパーにしか売られていなかった。

 牛乳パックに放牧の絵が書いてあっても、それは放牧飼育ではない。ブランド牛乳であっても、飼育方法には言及していないことがほとんどだ。

 それでも、消費者の力は大きい。どうか、飼育方法を明記していない牛乳や乳製品を避けてほしい。

 そもそも牛乳は牛の赤ちゃんが成長するために飲む物であって、人間の、しかも大人が飲むためにはつくられていない。

 乳製品を少量にして、別のミルクを利用するという選択もできる。豆乳やアーモンドミルクの売り場は広がっているし、今や56.7%のスーパーに豆乳ヨーグルトが売られている時代だ。

 動物は健康を維持するためには運動も大地も太陽の光も、自由も必要だ。それが家畜と呼ばれる動物であっても同じことなのだ。

 どうかそれを忘れないで、毎日の買い物をしてほしい。

岡田 千尋
https://ameblo.jp/evening--primrose/entry-12546420194.html  

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コメント
1. 中川隆[-14829] koaQ7Jey 2019年11月18日 13:49:09 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1916] 報告

加工乳・低脂肪乳を飲むとガンになる

遊牧民は 1万年間 乳製品しか食べていなかったけど、絶滅はおろか病気にすらなっていない。

乳製品自体が体に悪い訳はないんだけど…

▲△▽▼

人工ホルモン入り牛乳

 回答者:リック・ノース、「社会的責任のためのオレゴン物理学者」の安全な食べ物キャンペーンのプロジェクト・ディレクター及びアメリカがん協会オレゴン部会の前CEO.


昔、牛乳は最も純粋な栄養食品だったが、今は乳量を増やすために、 rBGH や rBST のような遺伝子組み換え牛成長ホルモンを投与されている

問題は、これによって乳生産量は増えるが、同時に乳腺炎にかかりやすくなり、膿がミルクに移行してしまうことだ。

rBGH は乳がん、前立腺がん、直腸がんにつながる物質であり、多くの先進国では使用を禁止している。

 解決策:牛乳はラベルを確かめて買いましょう。

 (スターバックスは rBGH を使用したミルクの使用をやめていますが、日本では・・・今のところ何の規制もない様子。GMO 反対の動きはあるのですが、飼料までは手が回らないのか?)

▲△▽▼

recombinant bovine growth hormone- 遺伝子組換え牛成長ホルモン
http://shinhakken-blog.seesaa.net/article/414980465.html


カナダ、EUはじめ、欧米の圧力に屈して危険な添加物を使っている日本ですら禁止された超がつく曰く付きのものらしいですが、アメリカでは何故か使用が認められ、未だ恐ろしいミルクが販売されているようなんですね。

名前だけ聞くといまいちピンときませんでしたが、簡単いうと危険度満点の人工ホルモン注射を打って急成長させた乳牛のやばいミルク。みたいです。


「遺伝子組み換え牛成長ホルモン」投与牛のミルクはガンを誘発する より

http://www5.ocn.ne.jp/~kmatsu/kumikae508.htm


(引用開始)

これは、アメリカのモンサント社が製造しているもので、遺伝子組み換え牛成長ホルモンとしてアメリカで唯一認められている薬品である。アメリカの畜産農家の約15%(17000戸)が rBGH を使用しており、全米の牛の約30%が、月2回rGBHを注射されているといわれている。


このrBGHを子牛に注射すると、非常に早く成長するため、飼料の効率がとてもよくなる。また、乳牛に注射すると、通常よりも二週間も長く乳を出すため、1頭からとれるミルクの量が15%から20%も増加する。しかし、この rBGH にはさまざまな問題点が指摘されている。


まず、rBGH を投与された牛は乳腺炎にかかりやすくなるため、ミルクのなかに膿汁が混入する。また、乳腺の炎症を抑えるために抗生物質が投与されるため、それがミルクに残存することが懸念されている。さらに、イリノイ大学のエプスタイン教授は、1996年に発表した論文で、rBGHを投与された牛のミルクを飲んだ人に、乳ガンや大腸ガンが発生しやすくなる危険があることを指摘している。

(引用終了)


なぜここまで危険と言われているのにアメリカで売り続けられるのか原因がわかりました。このホルモン剤を製造販売しているのが米国モンサント社。ロックフェラー財団の支援を受けている会社でした。これらにかかったら何でもありですもんね。故にです。


日本では禁止されているから大丈夫だね〜と安心している方、驚くなかれ!ハーゲンダッツ、ブレイヤーズ、バスキン・ロビンス(31アイスクリーム)はばっちりrBGHのミルクを使っているみたいですよ。ハーゲンダッツなんか添加物がないような売りのアイスクリームなのにとんでもない裏がありましたね。うぅ、、結構食べてたよ〜 泣


この遺伝子組換え作物を作りまくっているモサント社の作物や種子が今後TPPにより堂々日本の農業に参入し市場に出回る可能性が大きいわけですねぇ・・震!


世の中怖いことばりでございます〜 泣
http://shinhakken-blog.seesaa.net/article/414980465.html

有害なのは牛乳そのものではなく加工乳・低脂肪乳とアメリカ製牛乳だけ

牛乳でできた乳製品 vs 乳製品で作られた加工乳

牛乳は成分無調整で飲む


よつ葉乳業は牛乳を原料にバター、ヨーグルト、チーズなどの乳製品を作っています。これが普通の乳業会社であるはずなのですが、不思議なことに普通の大手の乳業会社は乳製品で牛乳を作っているのです。

雪印は黄色ブドウ球菌の毒素などと思われる大量の食中毒被害を発生させました。洗浄工程の手抜きとされていますが、この事件の背景は大手の乳業会社のモラルの欠如した体質に根差すもっと深いところにあるのです。

低脂肪乳のような加工乳は、生乳と還元乳を混ぜて作ります。還元乳とは脱脂粉乳、無塩バターなどの乳製品と強い毒性の疑いのあるキレート剤(乳化の目的で使用されています)で作ります。あらかじめ決まった成分濃度に調整しておいた還元乳を、入荷した生乳の成分を検査して、その都度配合の比率を考えれば、目的の成分濃度にできるという仕組みです。乳業会社がなぜこんなに複雑な製造をしているのかという理由は、この方がもうけが大きいからなのです。なぜなら、加工用の原料は北海道産の何分の一かの価格の安い輸入物が使えるからです。もちろん、ヨーロッパ産のチェルノブイリの放射能汚染の心配のあるものも使われています。加工乳、低脂肪牛乳(ローファットミルク)、乳飲料は、生乳と還元乳の配合割合が異なるだけのことなのです。

さらに乳飲料にはブドウ糖(遺伝子組換え)、果汁(輸入品、農薬汚染、濃縮還元の問題あり)、合成色素、合成香料など粗悪な原料がいっぱい使われています。明治ヤシ油混入事件では乳製品ではなく、植物油が混ぜられていたのです。しかし、今でも市販のヨーグルトでは2000年7月第2週カタログ表紙で指摘したように、ココナツオイルなどを始め様々な薬品が堂々と使われているのです。

この加工乳に使われる生乳にも、1999年11月1週第43号でご紹介したように、エサ、飼い方など問題が山積みです。しかも、こともあろうに雪印は店頭で回収してきた乳製品を、この加工乳へ再利用していたわけです。どのような管理が行われたか不明な回収品を再利用するなどという、およそ食品生産に携わる立場としては考えられないことです。

しかし、このことは私たちにもLLミルク反対運動の当時からわかっていたことで、いずれこのような事件が起こることも予想できていたことでした。厚生省も知っていて放置してきたことです。さらに、このことは単に雪印に限定されていることでもないのです。現在の大手メーカーの製造ラインではいつこのような事件が起こっても不思議なことではないという現実がそこにあるのです。牛乳は成分無調整で飲む、こんなあたりまえのことを消費者が早く理解できない限り。


これまでの主な事件


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 森永ヒ素ミルク中毒事件
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古い牛乳、鮮度が落ちた牛乳はヨーグルト化が進み、乳酸菌が増えているため乳酸の酸っぱさがある。そのため、牛乳としては売れないので、アルカリ中和処理され、原料用、すなわち粉ミルクの原料にまわされます。

このとき森永は安い第2リン酸ソーダー(アルカリ剤)を購入して使いましたが、それはヒ素などを使っている鉄工所の廃液から回収したヒ素入りのものだったのです。そのため1954年130名の赤ちゃんがヒ素中毒で死亡し、今なお12000名の人々が後遺症で苦しみ続けているのです。


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 明治ヤシ油混入事件
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1971年、公正取引委員会は、明治乳業が牛乳に異種脂肪を混入していることを告発しました。そのため、1973年4月に乳等省令の改正で牛乳に乳成分以外の添加が禁止されています。


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 チチヤス乳業異臭事件
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牛乳ビンの消毒に使った次亜塩素酸ソーダが牛乳に残留し、異臭を発した事件。チチヤス乳業ではこの薬品を含む排水を川に流し、大量の魚が川に浮いた事件も起こしています。一部の酪農家では搾乳するときにこの薬品をわざと牛乳に混入し、牛乳の細菌数を低く見せるという噂があり、心配です。


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ピンホール事故などの危険性
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このほか、ピンホール事故で中部地方で食中毒事件が発生したことがありますが、このことは超高温滅菌(UHT滅菌)で無菌化された牛乳ではいつ死亡事故が発生するかもしれないという心配があります。パスチャライズ牛乳では、乳酸菌がいるため、保管条件が悪くてもヨーグルト化して酸っぱくなったり、かたまったりするだけで心配はないのですが、無菌化している牛乳ではパックの角などに発生したピンホールから食中毒菌が侵入し、異臭を発しない場合、気づかずに飲んでしまうこともあるからです。


低脂肪乳は健康になるか?


低脂肪乳は脂肪が少ないから健康になると思うのはあまりにも短絡的です。

まず、生乳そのもののポストハーベスト農薬、遺伝子組換え、薬漬け畜産などの原料段階の汚染の問題、輸入原料の放射能汚染、加工工程の薬品汚染など問題だらけです。脂肪の摂りすぎが心配なら、おいしい良質の牛乳を少しだけ飲めばいいのではないでしょうか。

牛乳はカルシウムいっぱいって本当か?

確かに搾りたての牛乳には消化吸収によいカルシウムが100g中100mgくらい含まれています。煮干しに含まれるカルシウムより1.5倍くらい体に吸収されるので良質とされています。しかし、この良質なカルシウムは滅菌による加熱には弱く、消化されにくい難溶性の無機カルシウムに変化してしまうのです。したがって、生乳やパスチャライズ牛乳ではカルシウムが期待できますが、一般に市販されている大手メーカーの牛乳ではそのほとんどが超高温滅菌牛乳であるため、カルシウム分子が熱変性を受けてしまっています。

もちろん、90日保存可能と宣伝するLLミルク(ロングライフミルク)でも熱変性しています。

生体中におけるカルシウムの代謝はその体がどれくらいカルシウムが不足しているかということで吸収率が大きく異なることが知られており、必要に応じて人体は、牛乳以外の野菜(小松菜、だいこん葉)、雑穀(ごま、大豆)、小魚、海藻から十分カルシウムを吸収できるのです。

とくに小魚、海藻のカルシウムは吸収率が多少劣っても、量が多いので優れたカルシウム源です。なお、栄養士は食品のカルシウムばかり考えていますが、水道中にもカルシウムが含まれており、そもそも日本人がカルシウム不足になる心配はほとんどないのです。

骨粗鬆症の予防に、牛乳を飲まされている老人が多いのですが、農薬などに汚染された牛乳を飲んで、またマクギャバン報告の示すように高カロリー、高脂肪、高蛋白の牛乳、しかもカルシウムの吸収しにくくなっている超高温滅菌の市販乳を飲んで、健康になるわけがありません。


よつ葉の乳製品


プレーンヨーグルトは生乳100%

よつ葉乳業では生乳100%と乳酸菌のヨーグルトを作っています。しかし、これは大変珍しいことで、大手メーカーでは粗悪な乳製品や異種脂肪でしか作っていないのです。詳しくは2000年7月第2週カタログ表紙を参照して下さい。

チーズも無添加

よつ葉ではゴーダチーズ、チェダーチーズ、シュレッドチーズ(チェダーチーズ、モッツァレラチーズが原料)、カマンベールチーズを牛乳と乳酸菌から精製塩、塩化カルシウム、レンネット、白カビなどで作っています。ただし、よつ葉プロセスチーズは伊藤ハムに委託しているもので原料は輸入物であり、原料、生産工程も市販品であり、もちろんオルターでは取扱いません。市販のチーズには一般的に安くて危険な輸入原料が使われている問題、発酵調整剤などの食品添加物などの問題があります。

バターも無添加

よつ葉バターの有塩バターは塩分控えめ(精製塩1%台)で、無塩バターとももちろん牛乳より無添加で作っています。ところで大手メーカーのバターの色はいつも一定ですが、これはカロチン色素で黄色く着色しているのです。またBHT、BHAなどの防腐剤の使用や原料も放射能汚染の心配な輸入物の使用が一般的なのです。
http://alter.gr.jp/Preview2.aspx?id=462&cls=


よつ葉乳製品のご案内
http://www.yotsuba.co.jp/product/gyunyu.html

アメリカの乳牛の餌はホルモン入り

牛成長ホルモンの中で唯一、遺伝子組み替えによって製造されたものがあります。モンサント社が開発した「rBST」(recombinant bovine matotoropin)、商品名を「ポジラック」といいます。牛が乳を分泌するときに出す成長ホルモンから分離した遺伝子を大腸菌に注入し、培養して製造します。これを牛に投与すると乳腺細胞が活性化するとともに、代謝全体が急激に高まり、牛乳の生産量を増加させます。

「遺伝子組み替え牛成長ホルモン」は、「乳牛の生産効率を高め、酪農家の収入を増やせる」とモンサント社は酪農家を煽ります。

確かに「ポジラック」を乳牛に注射すると、毎日出す乳の量が15〜25%増える上に、乳を出す期間も平均30日ほど長くなるといいます。アメリカではどの程度の乳牛に使用されているのかについて米農務省(USDA)によると2002年段階で、投与されている乳牛は全体の32%にあたるといいます。(22%、あるいは30%という説もあります)

しかし月2回の注射という作業に加え、1回当たり5.25ドルというコストがかかるため、小規模農家より数百頭〜数千頭の大規模農家の方がこの「ポジラック」を使用する傾向にあります。

結局アメリカでも牛乳はより一層、供給過剰になり、多くの家族経営の酪農家を廃業に追い込みます。遺伝子組み換え作物と同様、ここでもモンサント社の夢の技術を享受できるのは、大規模な企業経営だけです。


◆乳ガン、前立腺ガンを増加させ、抗生物質の投与も増やす!


遺伝子組み換え牛成長ホルモン「rBST」の投与は、インシュリン様成長因子(IGF-1)という成長ホルモンを増加させます。IGF-1は、人間の血液中にも存在している成長ホルモンと組成はまったく同じですが、細胞分裂を引き起こすもっとも強力な成長ホルモンの一つであり、高濃度で摂取すると様々な悪影響があるといわれます。

そして「rBST」を投与された牛の牛乳中のIGF-1は簡単に人間の血液に侵入します。IGF-1は低温殺菌では破壊されない上に、本来なら人間の胃のなかで分解されてしまうのですが、牛乳の中のガゼインというタンパク質がこの分解作用を妨げることによって、胃腸管の中でも生き延び完全なまま吸収されるといいます。

欧州委員会によって設置された科学委員会は、遺伝子組み替え牛成長ホルモンを注射された牛の乳には、IGF-1が高濃度に含まれていることをつきとめました。委員会の報告書はIGF-1の摂取と乳ガンおよび前立腺ガン発生の関係は、疫学的に立証できるとした上で、IGF-1の過剰摂取はガン細胞の細胞死誘発機能を抑制し、ガンの発生と進行を促進する、と警告しています。EUは「rBST」を投与した乳製品・肉の輸入も禁止しています。

カナダも1999年にそれまで10年間続いていた「rBST」の禁止を続行することを発表しました。カナダ保健省が出した報告書によると、「rBST」によって牛の不妊症、四肢の運動障害が増加すると報告しています。

もう一つ問題なのは「rBST」を投与した牛は乳腺炎にかかる率が最大25%も増加したということです。それによって牛の体細胞(膿汁)が牛乳に混じる確率も高くなり、また乳腺の炎症を抑えるために抗生物質が常時投与されてそれが牛乳に残存する可能性も増加することになります。


EUは「rBST」を投与した乳製品・肉の輸入も禁止しています。

これまで「遺伝子組み替え牛成長ホルモン」を認可したのは、ブラジル、南アフリカ、パキスタン、メキシコ、東ヨーロッパなど規制の緩やかな国々です。それに対して、EU15カ国を始めとして、オーストラリア、ニュージーランド、ノルウェーも認可していません。

日本国内におけるrBSTの使用を認可していませんが、それ以上の規制がありません。食品添加物の場合は、規制値が設定されているもの以外は流通禁止の規則があります。ところが家畜のホルモン剤については2種類(ゼラノール、トレボロンアセテート)だけ残留基準値が設定されていますが、逆にそれ以外は原則として流通が自由なのです。

規制値のないホルモン剤と「rBST」が投与された乳製品や牛肉はフリーパスで日本に輸入されています。しかし、残留はあるのか、どの程度の量なのか、その実態はまったく分からないのです。
http://asyura2.com/0601/gm12/msg/391.html

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