★阿修羅♪ > 近代史3 > 857.html
 ★阿修羅♪
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
シューベルト 『交響曲 ハ長調 D 944 』
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/857.html
投稿者 中川隆 日時 2020 年 1 月 29 日 12:27:37: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: ウェーバー オペラ 『魔弾の射手』 投稿者 中川隆 日時 2020 年 1 月 23 日 00:02:53)

シューベルト 『交響曲 ハ長調 D 944 』



クナッパーツブッシュ指揮 『交響曲 ハ長調 D 944 』


Schubert: Symphony No. 9 - Vienna Philharmonic Orchestra/Knappertsbusch (1957)




Vienna Philharmonic Orchestra
HANS KNAPPERTSBUSCH, cond.
Recording: Musikverein, Wien, 27 October 1957


▲△▽▼
▲△▽▼


フランツ・シューベルトの交響曲第8番ハ長調 D 944 は、1825年から1826年にかけて作曲され、1838年に初演された4楽章からなる交響曲


本記事で扱うシューベルトの交響曲は、古くより番号が様々に呼ばれ、20世紀初頭までは「未完のものを除いて7番目」なので第7番と呼ばれることが多かった。
次いで、1951年にオットー・エーリヒ・ドイチュがシューベルトの作品目録を作成しドイッチュ番号を振って以降は、未完ながら演奏される2曲(D729のホ長調のもの、および、D759のロ短調の『未完成交響曲』)を含めて第9番と呼ばれるようになった。
その後ドイチュの死後の1978年にヴァルター・デュルWalther Dürr(独語版)、アルノルト・ファイルArnold Feil(独語版)らによってドイチュ番号の改定が行われ、自筆譜のままで演奏できるという意味で完成されていると認められる交響曲の8番目のものであることから第8番とし、テュービンゲンの「国際シューベルト協会」(Internationale Schubert-Gesellschaft e.V.)をはじめ多くの楽譜出版社がこれに従ったため、第8番とすることも多くなってきている。
ただし、そういう場合でも混乱を招かないように、第8(9)番と紹介することも少なくない。世界的には現在も第9番としている例も多く[注 1]、日本でもCDや楽譜のタイトルには第9番とついている場合が多いので、注意を要する。

本記事の交響曲は通称『ザ・グレート』(独:Die große C-dur 、英:The Great C major)と呼ばれる事があるが、この呼び名はシューベルトの交響曲のうちハ長調の作品に第6番と第8番の2曲があり、第6番の方が小規模であるため「小ハ長調(独:Die kleine C-Dur)」と呼ばれ、第8番が「大ハ長調」と呼ばれることに由来する。


この『ザ・グレート』はイギリスの楽譜出版社が出版する際の英訳によって付けられたものであるが、本来は上述のように第6番と区別するために付けたため「大きい方(のハ長調交響曲)」といった程度の意味合いしかなく、「偉大な」という趣旨は持たない。しかしそのスケールや楽想、規模は(本来意図したものではないにせよ、偉大と言うニュアンスでも)『ザ・グレート』の名に相応しく、現在ではこの曲の通称として定着している。


指示通りに演奏してもゆうに60分以上かかる大曲であり、シューマンは曲をジャン・パウルの小説にたとえ、「すばらしい長さ (天国的な長さ)」[注 2]と賞賛している。ベートーヴェンの交響曲の規模の大きさと力強さとを受け継ぎ、彼独自のロマン性を加えて完成された作品となっており、後のブルックナー、マーラー、20世紀のショスタコーヴィチなどの交響曲につながっている。


シューマンによる発見と初演


完成直後の1826年、シューベルトは同曲の楽譜をウィーン楽友協会へ献辞を添えて提出したが、わずかな謝礼こそ得たものの、演奏困難との理由で演奏されることはなかった。1828年にも同協会に提出したが、同様に演奏されることはなかった。


この作品は、シューベルトの死後、1839年にシューマンが、すっかり忘れ去られてしまっていたシューベルトの自筆譜を発見して世に知られるようになった。前年にシューベルトの墓を訪れていたシューマンは、同年1月1日にウィーンのシューベルト宅を訪れるまでは、シューベルトはあくまで歌曲や小規模な室内楽、ピアノ曲などを演奏する、気心知れた仲間内の演奏会「シューベルティアーデ」の作曲家という認識しか持っていなかった。


彼の部屋を管理していた兄フェルディナントはシューベルトの死後そのままに仕事机を保管していた。シューマンは、その机の上にあった長大な交響曲を発見し、シューベルトを歌曲の作曲家と見ていた自らの認識を覆すその作品に驚愕した。シューマンはぜひこれを演奏したい、楽譜をライプツィヒの盟友メンデルスゾーンに送りたいとシューベルトの兄に懇願し、ようやく許可を取り付けてメンデルスゾーンのもとに楽譜が届けられたという。


1838年3月21日、メンデルスゾーンの指揮、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の演奏によって、この交響曲は初演された。シューマンは初演には立ち会えず、翌年の再演でようやく聴くことが出来た。


グムンデン・ガスタイン交響曲


シューベルトは、幻の「グムンデン・ガスタイン交響曲」なる曲を作曲したとされる。これは作曲家の日記や手紙から1825年に彼がグムンデンおよびバート・ガスタインに滞在し、そこで作曲したとされるものであるが、その曲がどれに当たるかは解明されていない。


このD 944の交響曲は、かつては直筆譜の日付から1828年の作曲と考えられてきた。
しかし用紙のすかし模様が25年ごろに用いられていたものと一致すること、28 が 25 の読み間違いの可能性があることなどの理由から、現在では1825年から26年にかけての作曲であると考えられている。
このため、このD 944が「グムンデン・ガスタイン交響曲」ではないかとする説が提唱された。
その後、シュトゥットガルトでD 849にあたるホ長調の交響曲の筆写譜が発見されて、ギュンター・ノイホルト(英語版、ドイツ語版)指揮のシュトゥットガルト放送交響楽団による演奏の録音が南ドイツ放送でFM放送され、また出版もされた。
ゲルハルト・サミュエル指揮のシンシナティー・フィルハーモニー管弦楽団でCD化されている。


現在はこのD849をグムンデン・ガスタイン交響曲とみなす説もある。
D 849 は D944と主題がそっくりで、演奏時間は60分ぐらいと規模も同じであり、D 944のための下書きとして書かれたものと考えられている。
この作品が『未完成』の後に書かれた交響曲であり、『ザ・グレート』はグムンデン・ガスタイン交響曲の脱稿直後に取りかかった作品となる。
しかし、現在もこのD 849とされるホ長調の交響曲がシューベルトの真作であるかどうかは確定していない。


データ
ドイッチュ番号:944


作曲時期:1825年から1826年


初演:1839年3月21日、ライプツィヒにて、メンデルスゾーン指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団。(遺作)


楽器編成
フルート 2、オーボエ 2、クラリネット 2、ファゴット 2、ホルン 2、トランペット 2、トロンボーン 3、ティンパニ 1対、弦五部


作品構成


第1楽章 Andante - Allegro ma non troppo
ハ長調、2/2拍子、序奏付きソナタ形式(提示部リピート付き)。


ホルン2本のユニゾンでおおらかに始まる。この開始部分はシューマンの交響曲第1番『春』やメンデルスゾーンの交響曲第2番、ブラームスのピアノ協奏曲第2番のモデルとなっている。


この序奏部分が楽章全体を構成する主要なモチーフを提示している点に大きな特徴がある。第1主題は音の大きく動く付点のリズムと3連符に特徴がある。第2主題が5度上の属調であるト長調ではなく、3度上のホ短調で書かれているのも大きな特徴(再現部では同主調のハ短調で1度、平行調のイ短調でもう一度奏されており、ソナタ形式としての整合性が取られている)。変イ短調に始まるトロンボーンの旋律が第3主題とされることもあるが、動機としては序奏の旋律の断片である。リズミカルなモチーフを主体として主題が構成されている点には、尊敬してやまなかったベートーヴェンの特に交響曲第7番と多くの共通点を持つ一方で、大胆な転調や和声進行にはシューベルトらしさが満ちあふれている。第662小節から最終685小節にかけて、序奏の主題が、音価を2倍に引き伸ばされた形で(結果として序奏と同じテンポに聞こえる)2度力強く再現され、楽章を終える。なお、この手法をシューベルトは交響曲第1番第1楽章ですでに用いている。
なお、初版においては拍子が4/4拍子に改竄されていた。現在では、本来の自筆譜通り(2/2)に戻されている。


第2楽章 Andante con moto
イ短調、2/4拍子、展開部を欠くソナタ形式の緩徐楽章。


7番の第2楽章と同じような構造(A-B-A-B-A(コーダ))である。主としてオーボエが主旋律を担当する第1主題部(A)は、スタッカートが特徴のリズミカルな動機を主体とし、かつ3つの異なる旋律から構成され、ピアノとフォルテシモの頻繁な交代を特徴としている。第2主題(B)はヘ長調で書かれ(7番第1楽章と同じ調性関係)、第1主題とは対照的に息の長いレガートを主体とした下降旋律を特徴とする、シューベルトの面目躍如たる美しい旋律であり、対旋律の美しさも特筆に価する。中でも第148小節から12小節に渡るホルンと弦との対話はシューマンが絶賛していた。再現部では、第1主題が劇的に発展し、第2主題は主調の同主長調であるイ長調で再現する。第330小節からのコーダでは第1主題が短縮された形で再現する。


第3楽章 Scherzo. Allegro vivace


ハ長調、三部形式、3/4拍子の大掛かりなスケルツォ。
ベートーヴェンのスケルツォよりはメヌエットの性格を残している。後のブルックナー後期作品を思わせるような息せき切るような主部の旋律と、シューベルトらしい旋律に溢れた雄大な中間部トリオ(イ長調)の対照が効果的である。スケルツォ主部はそれだけでソナタ形式の構造をしており、提示部に加え、展開部+再現部にもリピートがつけられており、特に後者は省略されることも多い。トリオの旋律はベートーヴェンの交響曲第4番の第3楽章のトリオのそれに似ている。


第4楽章 Finale. Allegro vivace
ハ長調、2/4拍子、自由なソナタ形式(提示部リピート付き)。
1,155小節にも及ぶ長大なフィナーレ。第1楽章同様付点のリズムと3連符、そしてこの楽章ならではのオスティナートと強弱のコントラスト、激しい転調に特徴があり非常に急速で息を付かせない。ところどころ同じ和音が数小節にわたって続くところを如何に聞かせるかが、演奏者の腕の見せ所である。シューベルトはピアノソナタ第18番以降、同音連打を積極的に導入しており、このフィナーレでも存分にこれが展開される。


開幕の付点音符を素材とするハ長調の第1主題は非常に躍動的で、確保された後にト長調で抒情的な第2主題が木管によって朗々と歌われる。これが発展し、劇的な展開を見せた後にコデッタを経て、変ホ長調でこの曲の真の展開部。クラリネットが奏する第1・2主題と全く異なる旋律はベートーヴェンの交響曲第9番の「歓喜の主題」が改変されて引用されており、ベートーヴェンに対するオマージュと考えられる。歓喜の歌も含めた展開、やや変型された再現部の後にppまで落ち、972小節目から始まるコーダでは2つの主題と歓喜の歌が組み合わさって堂々たる終結を迎える。



演奏上の問題


第1楽章においては、序奏がコーダで再現されるところで、両者のテンポ設定をどうするかが問題となる。かつてピリオド楽器による演奏がバロック音楽や古典派音楽に留まり、ピリオド楽器による初期ロマン派音楽の演奏が一般的でなかった時代においては、自筆譜の拍子及びメトロノームに忠実に基づいてテンポ設定をするとコーダが速すぎて楽章全体のクライマックスを築けない、という感覚が一般的であったため、多くの録音ではテンポを徐々に落としたりAndanteに戻していた。

しかし、ピリオド楽器による演奏や、ピリオド系の演奏でキャリアを築いてきた指揮者がモダン楽器のオーケストラを指揮した演奏[注 3]では、当時の演奏習慣の研究から楽譜に指示のないテンポダウンは後の時代の習慣だとしてコーダをそのままの速さで演奏する例が多く、徐々にそのような演奏が増えつつある。コーダをそのままの速さで入ることを最初に提唱したのは、ルネ・レイボヴィッツである。[4]彼は、ベートーヴェンの交響曲を作曲者のメトロノーム通りに演奏することを主張したことでも著名な存在である。


そして上述のとおり、終楽章の同じ和音の連続をどう処理するかが問題となる。ピリオド楽器で手がけても、終楽章で弦楽器に要求されるBPMは一秒間に12パルスを超えており、モダン楽器を備えた現代人にとっても簡単ではない。


シューベルトの多くの作品で見られることだが、自筆譜に書かれた記号の(>)が、アクセントにしては異様に長く、デクレッシェンドにしては短く、どちらなのか判然としない書き方も見られる。「どちらでもない」演奏が一般的だが、時に極端な解釈も見られる。特に最後の小節に関しては、それまでの楽曲の流れを重視して強奏で終わることが通例となっているが、クレンペラーやアーノンクールのようにデクレッシェンドとして演奏する例もある。


https://ja.wikipedia.org/wiki/交響曲第8番_(シューベルト)


 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
1. 中川隆[-14187] koaQ7Jey 2020年1月30日 15:54:56 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-870] 報告


フルトヴェングラー


Furtwängler dirigiert Schubert: Große Symphonie Nr. 9 C-Dur (1942)











Berliner Philharmoniker
Leitung: Wilhelm Furtwängler
Aufnahme eines öffentlichen Konzerts in der Berliner Philharmonie
vom 6. Dezember 1942

1942年
●12月6-8日 6-8 Dec. 1942 BPO Philharmony(RRG=Melodiya=SFB)
Schubert Sym .No.9 シューベルト/第9 (o-70)

LP/PR: MelodiyaD10033('61?) TurnaboutTV4364('70) Columbia(JP)DXM109(71/02) SWF7201('72) ToshibaWF70008(75/05)
CD: PricelessD13272('87?) CrownPAL1027(87/04) MEL10 00723('93) DG427 773 2('89) WFG TMK017204('02) MythosNR5006('02) WFJ23('03) OpusKuraOPK7010('04)DeltaDCCA0004-5(04/12) Berliner Philharmoniker KKC5952(18/12)

▼第9は戦時中でなければ出来得ない劇的な表現。
ただし、そこまでシューベルトに求める必要があるのかという疑問も残る。
オルセンはこの演奏を6月のベルリン芸術週間の際収録としている。
同時に演奏されたコルトーとのシューマン協奏曲の出現も期待されたが、'92年にH・シューベルトの未発表録音がメロディアから出て、この上記2曲の演奏日がほぼ確定するとともに、コルトーとの夢の録音は幻に終わりそうだ。
メロディアピンクを復刻したと思われるM&Aや東芝盤などでは終演時に「明瞭すぎる拍手」が収録されている。
メロディア聖火を復刻した日本協会盤はLPをストレートにデジタル化した好印象CD。
ソ連共産党員限定盤VSG復刻 Mythos CD もある。
独協会盤CDは戦後風の音質に改寵し各楽章間と冒頭に聴衆ノイズを加えた疑問盤。
現時点では、メロディアCDが雑音もすくなく最も良好にこの演奏を聞ける。
http://www.kit.hi-ho.ne.jp/shin-p/furu05.htm


▲△▽▼

F.Schubert Symphony#9 [ W.Furtwängler Berlin-PO ] (Dec/2~4/1951)





1951年
27,28 Nov. 1951 BPO Jesus Krist Church(DG studio version)
Schubert: Sym.No.9

●11月27、28日、12月2、4日 シューベルト/ザ・グレイト BPO イエスキリスト教会 DGスタジオ録音

SP/PR: DG LVM72153-6('52)
LP/PR: LPM18015-6(52/03)
CD: DG4474392('96)POCG3619('97)
4,5 Dec. 1951 BPO Jesus Krist Church(DG studio version)

>>>>Date provided by Mr Mike Gray. He is the Classical Music Editor of Fi Magazine in USA

▼初出盤はSP/LP両方で発売されたが、元はテープ録音。もう一つ録音に色彩があればと思うのは51年録音としては無理な注文か。(最近ウェストミンスターのCD復刻盤が出て、当時の録音でももっといいものがあるのを思うと悔しい。)

演奏は巨匠の全グレイト(全4種)のなかで一番好きなもの。
録音日については、各ディスコグラフィーでは単に12月としか記載されていない。
(V字のみ12月5日と記載) 上記日付は米Fi Magazineの編集者Mike Gray氏からのメールを通じ「the DG archival "Aufnahme-Protkolls"」に記載されたものを引用しました。
http://www.kit.hi-ho.ne.jp/shin-p/furu15.htm



▲△▽▼

Schubert - Symphony n°9 "The Great" - Vienna / Furtwängler 1953



Wiener Philharmoniker
Wilhelm Furtwängler
Live recording, Salzburg, 1953

1953年
30 Aug. 1953 VPO Salzburg(private arc.)
Schubert: Sym.No9
●8月30日 シューベルト/ザ・グレイト ヒンデミット/世界の調和 VPO ザルツブルク音楽祭 ロトヴァイザーラジオ収録 private archive

LP/PR(No9): RVCRCL3336(84/12)
CD: EMICHS5653532(94/09)ToshibaTOCE8467-8('94)TahraFURT1095(05/03=only Sym.)

▼両曲とも94年EMIから正規盤が出たが放送局音源ではなく夫人所有のテープかららしい。
音質はこの種のものとしては良好で、オリジナルに近いものと思われる。
ただし不思議なことに正規盤以前に出た第9の RVC盤(伊Laudis原盤)やヒンデミットCetra盤LP の方が EMI盤よりも高音質。
Tahraからstereo 表記で出るグレイトは、1楽章のみ試聴した限りでは若干の広がりを感じる高音質盤。但し、RVC盤に比べるとテープの違いのせいかドロップアウトが多い気がする。

52年肺炎を患って以来の巨匠の演奏は出来不出来(というよりも燃え方の違い?)がはっきりしている。このグレイトは40年代の巨匠の演奏を思わせるものと世評は高いが、なぜか終演を急ぎすぎて悲しくなってしまう。しっくりいかないのはshin-pだけだろうか。
http://www.kit.hi-ho.ne.jp/shin-p/furu18.htm




▲△▽▼

Schubert - Symphony n°9 - Berlin / Furtwängler 1953





Berliner Philharmoniker
Wilhelm Furtwängler
Recorded Live on September 15, 1953
at Pallast-Berlin

1953年
15 Sep. 1953 BPO Titania(RIAS)
Schubert: Sym.No.9

●9月15日 シューベルト/ロザムンデ序曲 未完成 ザ・グレイト BPO ティタニア RIAS録音

LP/PR(No9): CetraFE12('82?)K22C185(82/06)
CD: WFJ13-14('90?)TAHRA FURT1010('94)TAHRA FURT1017(97/07)

▼15-17日まで3日連続のシューベルト演奏会初日の実況
9番は「チェトラ・フルトヴェングラー・エディション」の国内第一弾(K22C185=82/06=LP)として発売された。

TAHRA の CD はいつもの派手な音質加工がなく平凡な仕上がり。
ティタニアパラストの音質的限界を感じさせる一枚。

また韓国SKCが9月19日録音の 9番CDを伊Laudis原盤で発売したと言う情報もある。
SuitCDS1-6005('87=Laudis発売)は9月10日の表示。
同じ原盤を使った日RVC RCL3306(84/03)は9月15日の表記だった。
Laudis系のLP/CDは録音日が不確かなモノが多い。例えばRVC53年ベト1、Suite47年エグモントなど。

50年DR盤は、仙台S氏の調査でこの日の演奏と判明。
演奏は同年ザルツブルクでの第9に比べて、不出来なときの巨匠という演奏評が多いが−
http://www.kit.hi-ho.ne.jp/shin-p/furu18.htm




2. 中川隆[-14186] koaQ7Jey 2020年1月30日 16:10:03 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-869] 報告

フルトヴェングラー ウィーン・フィル 1943


Symphony No.9 C major D. 944 The Great 1943 Vienna Philharmonic Orchestra










Wilhelm Furtwängler
Vienna Philharmonic Orchestra
Live Recording Stockholm 12.05.1943


3. 中川隆[-14185] koaQ7Jey 2020年1月30日 16:16:02 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-868] 報告

1943年
●5月12日 12 May 1943 VPO Stockholm Concert Hall(Swedish Radio)

Schubert: Sym.No.9 ザ・グレイト (o-81)

LP/PR: DiscocropRR405(75?) Columbia(JP)OZ7518BS(76/11) WFSJ JP1190('76?) SWF8403-4(84/05)
CD: King(JP)KICC2353('94) M&ACD802('97) SWF973('97) DanteLYS109('97)TAHRA FURT1040(99/02)

VPO ストックホルムコンサートホール スウェーデン放送収録

▼SWF盤の解説で詳説され、[参考資料@]でも桧山氏が述べているように、録音は英製スチールバンドを用いた後33回転盤にダビングされており、針音はあるものの鮮明で良好な音質。

SWF盤は第9のあとのアンコールを求める拍手が収録されており、録音の良さもあってか当時の雰囲気が伝わってくる。後半に行くに従って音質が良くなるせいもあって、メインのシューベルト・プロよりむしろ皇帝円舞曲の方に魅力があり、38小節しかない断片録音が悔やまれる。

グレイトには3楽章に演奏上のカットがある。
http://www.kit.hi-ho.ne.jp/shin-p/furu05.htm


4. 中川隆[-14184] koaQ7Jey 2020年1月30日 16:16:36 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-867] 報告

ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮のシューベルト 交響曲第9(8)番「グレイト」 
http://classic.music.coocan.jp/sym/schubert/schubert9-m.htm

ベルリン・フィル

DG。1951年12月、ベルリン、イエス・キリスト教会で録音。
OIBP化され、ハイドン「V字」とカップリング(447 439-2, 1CD、写真左)。

2011年、生誕125周年ということでシングルレイヤーのSACDも発売された(写真右)。 演奏・録音とも、フルトヴェングラーの全録音の中で最高の1枚。

ベルリン・フィル
DG。1942年12月8日ライヴ。マグネットフォン録音。

ソ連から返還されたデジタル・コピー・テープからのCD化である。

のち、ドイツ・フルトヴェングラー協会盤(TMK 017204)でも入手した。
こちらのほうが、余計な残響が無くて良い。



ウィーン・フィル
TAHRA。FURT 1040。1943年5月12日、ストックホルムでのライヴ。

スウェーデン放送協会のテープからCD化されたもので、音が大変良い。
演奏も全楽章通して熱気にあふれており、ライヴのフルトヴェングラーを堪能できる。



ベルリン・フィル
TAHRA。FURT-1008/11(写真左)。
1953年9月15日ライヴ。

「英雄」「運命」「田園」他とカップリングされた没後40年記念の4枚組。
同レーベルから同日の「未完成」とカップリング(FURT 1017、写真中央)でも出ている。
また、auditeから出たRIAS録音集(21.403、写真右)にも収録されている。

ウィーン・フィル

EMI。1953年8月30日、ザルツブルク音楽祭ライヴ。

初めEMI国内盤2枚組TOCE 8467/68で入手。同日演奏のヒンデミット「世界の調和」を収録し、さらに、この日のプログラムを全曲復元するために、当日のテープが残っていない「ドン・ファン」を翌年のEMIスタジオ録音を収録している。

2004年にORFEOから出た8枚組C409 048L(写真右)にも収録。
なんとこのBOXでも「世界の調和」とともにEMI録音の「ドン・ファン」を収録して当日のプログラムを再現しているが、その必要性が全く理解できない。EMI国内盤は譲渡した。

2005年、フルトヴェングラーの友人アルフレート・クンツ氏所蔵のテープからCD化されたTAHRA(FURT 1095/7、写真右)には、ステレオ録音の「魔弾の射手」とともに、この「グレイト」の「モノラルではない録音」が収録されている。しかし「魔弾」とは異なり、どう聴いてもちゃんとしたステレオのようには思えない。詳細不明としか言いようがない。
http://classic.music.coocan.jp/sym/schubert/schubert9-m.htm

5. 中川隆[-14183] koaQ7Jey 2020年1月30日 16:36:11 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-866] 報告




ブルーノ・ワルター

シューベルト: 交響曲 第8(9) 番 ハ長調 D 944「ザ・グレイト」ワルター 1959





ブルーノ・ワルター指揮 コロンビア交響楽団
31 Jan. & 2, 4, 6 Feb.1959
6. 中川隆[-13975] koaQ7Jey 2020年2月06日 23:53:23 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-644] 報告
シューベルト 交響曲第8(9)番ハ長調D.944「ザ・グレート」 名盤: ハルくんの音楽日記
http://harucla.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/8d759-74e0.html


ブルーノ・ワルター指揮コロムビア響(1959年録音/CBS盤) 

冒頭から、歌い方の柔らかさに魅了されます。オケの響きの薄さも、必要以上にカロリー過多にならずに好ましく思えます。ゆったりとした落ち着きと推進力のバランスも自分には丁度良く感じられます。

スタジオ録音なので楽器の分離は良いですが、金管を常に抑え目に吹かせて、弦と溶け合わせるのはウイーン・スタイルでしょう。曲のどの部分をとっても表情に意味が有るので、この長い曲を少しも飽きさせません。特筆すべきは3楽章の中間部で、これほど浮遊感を感じさせる演奏は有りません。さすがに終楽章では音の薄さがマイナスに思えないことも有りませんが、騒々しいよりは好ましいので、これで充分満足です。

カール・ベーム指揮ベルリン・フィル(1963年録音/グラモフォン盤) 

ベーム壮年期の全集は記念碑的な名盤だと思います。ベルリン・フィルの当時の暗く厚い響きは本当に魅力的でした。この曲の場合も、堂々と立派な造形性が見事ですが、それでいて無機的に感じさせないのが素晴らしいです。弦楽と木管のしっとりとした音色や表情にはとても惹かれますが、金管が目立ち過ぎる点が自分の好みからは幾らか外れます。このあたりは恐らく好みの問題だと思います。

カール・ベーム指揮ウイーン・フィル(1975年録音/グラモフォン盤) 日本ツアーのNHKホールでのライブ録音です。オーケストラの音色で言えば、シューベルトはやはりウイーン・フィルが一番です。金管、木管、弦楽の全てが柔らかく溶け合って、極上にブレンドされた響きを聴かせるからです。録音もオフ・マイクなので会場で聴いているような臨場感が感じられます。その分、逆に楽器の分離、バランス的に少々のっぺりとした感じになるのは仕方が有りません。テンポは3種の中で一番ゆったりしていて重量感を感じます。

カール・ベーム指揮シュターツカペレ・ドレスデン(1979年録音/グラモフォン盤) 晩年のライブですが、演奏には驚くほどの若々しさを感じます。テンポは日本ライブよりも速めで、響きは引き締まって迫力が有ります。弦や木管の柔らかい音色はこのオケらしい魅力なのですが、金管が少々張り出し過ぎに感じられます。これは演奏の気迫と裏腹ですのでやむを得ないところかもしれません。「晩年のベームは年寄り臭い」とお思いの方は、きっと認識が覆される演奏でしょう。


この曲の演奏においては、余りに感情移入が激しいものは好みません。

例えばフルトヴェングラーが第二次大戦中に指揮した壮絶な演奏が有りますが、個人的には余り好んでいません。

クナッパーツブッシュ/ウイーン・フィルのライブ盤(グラモフォン)もクナ・ファン曰く「片手で地球をひっくり返したような凄演」として大変に人気が有りますが、僕は違和感を感じます。

期待して聴いたクレメンス・クラウス/ウイーン交響楽団(テルデック)の演奏もさほど良い印象が残っていません。

フランツ・コンヴィチュニーが珍しくチェコ・フィルを指揮した演奏(スプラフォン)は、金管のド迫力が自分には論外でした。

イシュトヴァン・ケルテス/ウイーン・フィル(DECCA)、それにウイーン子のヨーゼフ・クリップス/ロンドン響(DECCA)も、さほど良い印象が有りません。

そうしてみると、好むのは結局のところワルターとベームの二人に絞られます。

特にワルターの演奏は奇跡的な素晴らしさだと思います。

ウイーン、ベルリン、ドレスデンと世界に冠たる名楽団を三つ指揮したベームが、アメリカのセッション・オーケストラを指揮したワルターに敵わないのですから、これは驚くべきことです。
http://harucla.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/8d759-74e0.html

7. 中川隆[-13974] koaQ7Jey 2020年2月07日 00:23:20 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-643] 報告
カール・ベーム

Symphony No. 9 in C Major, D. 944 "Great" Karl Böhm's Dresden Farewell Concert in 1979 (Live)









Conductor: Karl Böhm
Orchestra: Staatskapelle Dresden

シュターツカペレ・ドレスデン
DG原盤。1979年1月12日、ドレスデン、文化宮殿におけるシューベルティアーデのライヴ録音。


冒頭のホルンはおそらくペーター・ダムだろう。第1楽章は楽段ごとに熱くなったテンポをもとに戻している。
http://classic.music.coocan.jp/sym/schubert/schubert9-s.htm


▲△▽▼

ベーム ベルリンフィルの「ザ・グレート」 ライヴ


Karl Bohm
Berliner Philharmoniker
9/9 1978 Live recording

▲△▽▼

Schubert Symphony 9 "The Great" - Karl Böhm (Live)


Karl Böhm / Wiener Philharmoniker
Live on 19 June 1977, "Schubertiade", Karl-Borromäus-Kirche, Wien

▲△▽▼

Schubert Symphony No.9 D944 "The Great" Karl Böhm V.P.O. 1976 Salzburg


シューベルト: 交響曲 第9番 ハ長調 《ザ・グレイト》
1976年度「ザルツブルク音楽祭」期間中の 8月15日に ザルツブルク・フェルゼンライトシューレに於いて、カール・ベーム指揮、ウィン・フィルハーモニー管弦楽団によって演奏されました。
1976 Salzburger Festspiele Felsenreitschule

▲△▽▼

Schubert: Symphony No.9 The Great / Böhm Wiener Symphoniker (1966 Movie)


ウィーン交響楽団
DREAMLIFE。UNITEL原盤DVD。
1966年、モノクロ・モノラル。アンリ・コルピ監督。

上のDGへの録音の際のリハーサル風景とあわせれば、ベームがこの曲をどう設計しているかが理解しやすい。
http://classic.music.coocan.jp/sym/schubert/schubert9-s.htm


▲△▽▼

Schubert - Symphony n°9 - Berlin / Böhm 1963





Berliner Philharmoniker
Karl Böhm
Studio recording, Berlin, VI.1963

ベルリン・フィル
DG。OIBP化国内盤。1963年録音。「未完成」とカップリング。

この1曲単独でも1964年度レコード・アカデミー賞受賞。
かつこれから発展した全集も1973年度レコード・アカデミー賞。

古典的・模範的・ドイツ的....な名演である。ベルリン・フィルの音色がまた素晴らしい。
http://classic.music.coocan.jp/sym/schubert/schubert9-s.htm

8. 中川隆[-13973] koaQ7Jey 2020年2月07日 01:11:33 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-642] 報告
トスカニーニ

Schubert: Symphony No.9 D.944 "The Great" / Toscanini Philadelphia Orchestra (1941)





Arturo Toscanini
Philadelphia Orchestra

1941.11.16


アルトゥーロ・トスカニーニ指揮フィラデルフィア管弦楽団
RCA。1941年11月16日録音。
ライヴではなく、客演の際に録音されたSPで後のNBCとの新録音よりも(なぜか)評判の良い演奏である。
http://classic.music.coocan.jp/sym/schubert/schubert9-m.htm


▲△▽▼

SCHUBERT: Symphony No. 9 in C major D. 944 "The Great" / Toscanini · NBC Symphony Orchestra


Arturo Toscanini (conductor)
NBC Symphony Orchestra
1947/02/25 Mono, Carnegie Hall, New York


▲△▽▼

Schubert, Symphony No. 9 - Toscanini, Scala 1948




Arturo Toscanini
Orchestra del Teatro alla Scala
Live, Milano, Teatro alla Scala
September 16th, 1948

▲△▽▼

Schubert: Symphony No. 8(9) `The Great`, Toscanini & NBCso (1953)


Arturo Toscanini (1867-1957), Conductor
NBC Symphony Orchestra

Rec. 9 February 1953, at Carnegie Hall, in New York

アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団
RCA。1953年2月9日、カーネギーホール録音。
古典的なフォルム重視の名演である。
9. 中川隆[-13964] koaQ7Jey 2020年2月07日 10:53:46 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-638] 報告

メンゲルベルク

Schubert: Symphony No.9 The Great D.944 / Mengelberg Concertgebouw Orchestra (1940 Live)





Willem Mengelberg
Concertgebouw Orchestra
1940.10.3 Live


ウィレム・メンゲルベルク指揮コンセルトヘボウ
PHILIPS。1940年12月19日ライヴ。同日演奏の「未完成」とカップリング。
アセテート盤録音のため断続的ノイズがある。
2013年にDECCAから旧PHILIPS発売音源15枚組BOXが出た(写真)。よってPHILIPS盤は譲渡した。
http://classic.music.coocan.jp/sym/schubert/schubert9-m.htm


▲△▽▼

Willem Mengelberg (1871 - 1951): Schubert: Symphony No. 9 in C major "La Grande" (R.1942)







Concertgebouw Orchestra of Amsterdam
Willem mengelberg, conductor.
1942年11月録音


ウィレム・メンゲルベルク指揮コンセルトヘボウ
Biddulph。WHL 039。1943年6月16日録音テレフンケンSPの復刻。
表情づけをとことんやりつくしている。予想に違わず第2楽章がその頂点である。「レコード芸術」誌の輸入盤紹介欄でも絶賛されていたので早速入手した。
上のライヴよりもさらに名演である。音質も大変よい。
翌日録音の「未完成」とカップリング。
TAHRA TAH231 で同じ演奏が復刻されている。
http://classic.music.coocan.jp/sym/schubert/schubert9-m.htm
10. 中川隆[-13963] koaQ7Jey 2020年2月07日 11:01:41 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-637] 報告

クレメンス・クラウス

SCHUBERT: Symphony No. 9 in C major D. 944 "The Great" / Krauss · Wiener Symphoniker







Clemens Krauss (conductor)
Wiener Symphoniker
1951/03/02 Mono, Wien


クレメンス・クラウス指揮ウィーン交響楽団
TELDEC。1951年3月2日録音。

結構鮮明な音質で「粋な」演奏が聴ける。
http://classic.music.coocan.jp/sym/schubert/schubert9-m.htm
11. 中川隆[-13962] koaQ7Jey 2020年2月07日 11:30:12 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-636] 報告

カール・シューリヒト


Schubert: Symphony No. 8(9) `The Great`, Schuricht & SGRso (1960)


Carl Adolph Schuricht (1880-1967), Conductor
South German Radio Symphony Orchestra (Stuttgart Radio Symphony Orchestra)

Rec. September 1960, in Stuttgart

カール・シューリヒト指揮シュトゥットガルト放送交響楽団
コンサート・ホール・ソサエティ。1960年9月。
http://classic.music.coocan.jp/sym/schubert/schubert9-m.htm


カール・シューリヒト指揮南ドイツ放送響(1960年録音/Scribendum盤) 

原盤がコンサートホールなので、音質が余り優れません。特にフォルテで音が割れ気味です。演奏解釈は1956年ライブと同じですが、加えてスタジオセッションらしいきめ細かさを感じます。特に後半の2楽章は単調になりがちなこの曲を、リズムを生かした名人芸で味わい深く乗り切っています。音質さえ良ければ、ランクがぐっと上がる、素晴らしい演奏だと思います。
http://harucla.cocolog-nifty.com/blog/cat49966071/index.html

▲△▽▼

Symphony No. 9 in C Major, D. 944 "Great":









Conductor: Carl Schuricht
Orchestra: Stuttgart Radio Symphony Orchestra
Composer: Franz Schubert

カール・シューリヒト指揮シュトゥットガルト放送交響楽団
アルヒフォン。1956年3月20日ライヴ。
しかし、放送用のライヴと思われ、結構録音も良い。
演奏もシューリヒトらしい端正さがよく出ている。
http://classic.music.coocan.jp/sym/schubert/schubert9-m.htm

カール・シューリヒト指揮シュトゥットガルト放送響(1956年録音/archiphon盤) 

シューリヒトの「未完成」はオケがウイーン・フィルということもあって、儚い夢のような演奏でしたが、「グレート」の場合には古典的な造形性が非常に良く出ています。幾らか速めのテンポできりりと進むオーソドックスな演奏ですが、この人特有の”閃き”は有りません。放送局のライブでモノラル録音ですが、非常にしっかりした音で、後述の1960年ステレオ盤よりも優れていると思います。
http://harucla.cocolog-nifty.com/blog/cat49966071/index.html
12. 中川隆[-13961] koaQ7Jey 2020年2月07日 11:39:10 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-635] 報告
シューベルト 交響曲第8(9)番ハ長調D.944「ザ・グレート」 名盤: ハルくんの音楽日記
http://harucla.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/8d759-74e0.html


ブルーノ・ワルター指揮コロムビア響(1959年録音/CBS盤)



冒頭から、歌い方の柔らかさに魅了されます。オケの響きの薄さも、必要以上にカロリー過多にならずに好ましく思えます。ゆったりとした落ち着きと推進力のバランスも自分には丁度良く感じられます。

スタジオ録音なので楽器の分離は良いですが、金管を常に抑え目に吹かせて、弦と溶け合わせるのはウイーン・スタイルでしょう。曲のどの部分をとっても表情に意味が有るので、この長い曲を少しも飽きさせません。特筆すべきは3楽章の中間部で、これほど浮遊感を感じさせる演奏は有りません。さすがに終楽章では音の薄さがマイナスに思えないことも有りませんが、騒々しいよりは好ましいので、これで充分満足です。




この曲の演奏においては、余りに感情移入が激しいものは好みません。
例えばフルトヴェングラーが第二次大戦中に指揮した壮絶な演奏が有りますが、個人的には余り好んでいません。

クナッパーツブッシュ/ウイーン・フィルのライブ盤(グラモフォン)もクナ・ファン曰く「片手で地球をひっくり返したような凄演」として大変に人気が有りますが、僕は違和感を感じます。

期待して聴いたクレメンス・クラウス/ウイーン交響楽団(テルデック)の演奏もさほど良い印象が残っていません。

フランツ・コンヴィチュニーが珍しくチェコ・フィルを指揮した演奏(スプラフォン)は、金管のド迫力が自分には論外でした。

イシュトヴァン・ケルテス/ウイーン・フィル(DECCA)、それにウイーン子のヨーゼフ・クリップス/ロンドン響(DECCA)も、さほど良い印象が有りません。
そうしてみると、好むのは結局のところワルターとベームの二人に絞られます。
特にワルターの演奏は奇跡的な素晴らしさだと思います。

ウイーン、ベルリン、ドレスデンと世界に冠たる名楽団を三つ指揮したベームが、アメリカのセッション・オーケストラを指揮したワルターに敵わないのですから、これは驚くべきことです。
http://harucla.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/8d759-74e0.html




▲上へ      ★阿修羅♪ > 近代史3掲示板 次へ  前へ

  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法

▲上へ      ★阿修羅♪ > 近代史3掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
近代史3掲示板  
次へ