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シベリウス 『ペレアスとメリザンド』
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/944.html
投稿者 中川隆 日時 2020 年 3 月 05 日 11:59:03: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: ブルックナーの作品は日本の男のためにある _ 日本でのブルックナー人気は宇野功芳のカリスマ評論が唯一の原因 投稿者 中川隆 日時 2019 年 10 月 20 日 13:31:53)


ジャン・シベリウス 『ペレアスとメリザンド』(Pelléas et Mélisande)



Jean Sibelius, Pelléas et Mélisande incidental music, Op 46



1. At the Castle Gate
2. Mélisande
3. At the Sea
4. By a spring in the park
5. The three blind sisters
6. Pastorale
7. Mélisande at the spinning wheel
8. Entr'acte
9. The death of Mélisande


Lilli Paasikivi, mezzo-soprano
Solveig Kringelborn, soprano
Ellerhein Girls’ Choir
Estonian National Male Choir
Estonian National Symphony Orchestra
Paavo Järvi, conductor


▲△▽▼


Sibelius - Pelléas et Mélisande, Op 46 - Beecham - YouTube


Royal Philharmonic Orchestra
Sir Thomas Beecham, conductor


Live recording, London, December 1955


▲△▽▼


Sibelius “Pelléas et Mélisande” Herbert von Karajan • Berliner Philharmoniker, 1982



▲△▽▼


Berglund
Bournemouth Symphony Orchestra


Pelléas and Melisande (Suite) , Op. 46: I. At the Castle Gate (Grave e largamente)


Pelléas and Melisande (Suite) , Op. 46: II. Mélisande (Andantino con moto)


Pelléas and Melisande (Suite) , Op. 46: III. At the Seashore (Adagio)


Pelléas and Mélisande (1997 Remastered Version) : No. 4: A Spring in the park



Pelléas and Mélisande (1997 Remastered Version) : No. 5: The three blind sisters


Pelléas and Melisande (Suite) , Op. 46: No.6 Pastorale (Andantino pastorale)


Pelléas and Mélisande : No. 7: Mélisande at the spinning wheel


Pelléas and Mélisande : No. 8: Entracte


Pelléas and Mélisande : No. 9: The death of Mélisande


▲△▽▼
▲△▽▼



『ペレアスとメリザンド』(Pelléas et Mélisande)は、ジャン・シベリウスが1905年に作曲した劇付随音楽および管弦楽組曲(作品46)。今日ではもっぱら組曲が演奏される。


劇付随音楽
モーリス・メーテルランクの戯曲『ペレアスとメリザンド』は1893年にパリで初演された。この戯曲はベルテル・グリペンベリ(Bertel Gripenberg)のスウェーデン語訳によりヘルシンキでも上演されることになったが、その付随音楽の作曲がシベリウスに依頼された。


シベリウスは1905年1月にベルリンから帰国後、交響曲第3番の作曲とヴァイオリン協奏曲の改訂を中断して作曲に取り組み、2月中旬頃にはほぼ作曲が完了した。


劇の上演は1905年3月17日、ヘルシンキのスウェーデン劇場で行われ、シベリウス自身が音楽を指揮した。その後15回の公演が行われたが、そのうち数回の指揮も自身が行っている。


劇付随音楽として書かれたのは、7曲の前奏曲と間奏曲、2曲のメロドラマ、1曲の歌曲である。


管弦楽組曲
劇の上演後、シベリウスは付随音楽を8曲からなる組曲に編曲した。その際、原曲とは曲順の入れ替えなどが行われている。


編成


フルート(ピッコロ持ち替え)、オーボエ(コーラングレ持ち替え)、クラリネット2、ファゴット2、ホルン2、ティンパニ、大太鼓、トライアングル、弦五部


構成


全曲は約27分である。括弧内は各曲の原題をスウェーデン語、フランス語の順に記載する。


第1曲「城門にて」(Vid slottsporten / Devant la porte du château) 第1幕第1場への前奏曲。
第2曲「メリザンド」(Mélisande) 第1幕第2場への間奏曲。
第3曲a「海辺にて」(På straden vid havet / Devant la château) 第1幕第4場のメロドラマ。
第3曲b「庭園の噴水」(En källa i parten / Une fontaine dans le parc) 第3曲aから続いて演奏される。第2幕第1場への前奏曲。
第4曲「3人の盲目の姉妹」(De tranne blinda systrar / Les trois sœurs aveugles) 第3幕第2場で歌われる歌曲。組曲では独唱のパートがクラリネットに置き換えられた。
第5曲「パストラーレ」(Pastorale) 第3幕第3場への間奏曲。
第6曲「糸を紡ぐメリザンド」(Mélisande vid sländen / Mélisande au rouet) 第3幕第1場への前奏曲。
第7曲「間奏曲」(Mellanaktsmusik / Entr'acte) 第4幕第1場への間奏曲。
第8曲「メリザンドの死」(Mélisande död / La mort de Mélisande) 第5幕第2場のメロドラマ。


なお、「パストラーレ」までを第1組曲、「糸を紡ぐメリザンド」以降を第2組曲とする出版譜も存在する。


その他の編曲
「3人の盲目の姉妹」は独立した管弦楽伴奏およびピアノ伴奏の歌曲としても出版された。その際、元のフランス語歌詞の版も作られている。「間奏曲」はヴァイオリンとピアノのための小品として「ガヴォット風」という題名で出版された。この他、ピアノ独奏や連弾、ハルモニウムとピアノなどのための編曲として、様々な構成の組曲に編曲された。ただし、これらの中にはシベリウス自身の手によらない編曲も含まれている。


備考
スウェーデン語は今日でもフィンランドの公用語の1つであるが、長らくスウェーデンの支配下にあったフィンランドでは、少なくともこの時代にはまだ、文化面ではフィンランド語に対してある意味で優位に立っていた。


シベリウスも母語としてスウェーデン語を話す家庭に育っており、また歌曲の多くをスウェーデン語の詩に作曲している。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9A%E3%83%AC%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%81%A8%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%B6%E3%83%B3%E3%83%89_(%E3%82%B7%E3%83%99%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%82%B9)
 

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コメント
1. 中川隆[-13038] koaQ7Jey 2020年3月05日 12:04:46 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[496] 報告

クラシック音楽 一口感想メモ
ジャン・シベリウス(Jean Sibelius, 1865 - 1957)
https://classic.wiki.fc2.com/wiki/シベリウス


20世紀を代表する作曲家の一人。冷たく厳しい冬を連想させるような曲が多い。
交響曲作家のイメージが強いが、交響詩の方が分かくて印象的な曲が多いのでお勧めである。

交響曲

クレルヴォ交響曲 ホ短調 op.7
3.8点
5楽章80分近い長大さで独唱と合唱付きという初期の大作。長いが、初期らしい輪郭が明確で力強い骨太の音楽であり、流れに身を任せて楽しく聴ける非常に魅力的な作品。緊密ではない代わりに、広大な大地を旅するような開放的な大きな音楽に胸が膨らむ。伝説的叙事詩の物語の中に一緒に入って体験出来るような感覚になれる。そんな独自な曲だが、シベリウスらしさはバッチリ。

交響曲第1番 ホ短調 op.39
4.0点
既に重要な交響詩を完成してからの作品なので、1番にしてなかなかの完成度と魅力である。1楽章の熱血、2楽章の厳冬期のような壮大な氷の世界、3楽章は動物達が大地で活動しているような野性味、4楽章はさらに壮大。いずれも印象的で素晴らしい。

交響曲第2番 ニ長調 op.43
3.5点
1番より晦渋。野太くて熱い血潮を感じるが、茫洋とした感じも強い。成熟に向かう過渡期的な作品であり、4楽章は確かに分かりやすいが、この曲がシベリウスの交響曲の中で一般的に一番メジャーなのはあまり納得できない。もちろんいい曲ではあるが。

交響曲第3番 ハ長調 op.52
3.5点
2番と似たような感じだが、純度の高い後期に移行し始めていて、2番の熱血が控えめになり後期の純美の世界がたまに顔を覗かせる。2楽章が聴きやすい。全体には茫洋としていて分かりやすくないが、交響詩のような描写的な場面も時々あるので、ずっとよく分からないまま曲が続くことにはならない。

交響曲第4番 イ短調 op.63
3.5点
描写的な場面がほぼ無い。晦渋な心理的描写が続く。従って親しみやすさは全然無いのだが、荘厳さや大自然の厳しさなどのシベリウス音楽の特質の上に立った心理描写なので、音の世界に浸る楽しみがある。雰囲気は暗いのだが、陰鬱ではなく、薄い光の中をさ迷う感じ。

交響曲第5番 変ホ長調 op.82
4.0点
明るく平明な雰囲気は前作とは大きく異なる。50歳記念の祝典の為の曲であり祝典的だが、シベリウスの曲はそれ程明るくは無いが。1楽章は溜めに溜めて爆発的明るさ持っていくような曲。3楽章は眩しい陽光を浴びて、草木も育っていき、心が晴れ晴れとするような感じ。

交響曲第6番 ニ短調 op.104
4.0点
宗教的な奥深い精神性や教会的な響きとそれまでのシベリウスが培った大自然の描写力や骨太さが合わさった曲。前半は分かりやすくないが聴きごたえがすごい。後半は耳につくフレーズが増えて分かりやすくなるし、充実感は前半同様にある。

交響曲第7番 ハ長調 op.105
4.0点
長尺の1楽章制ならではの陶酔や儀式的な雰囲気はこの曲ならでは。純粋さや宗教的な雰囲気が推し進められている。素敵な体験を提供する曲だが、ただし、曲が終わった後に曲のメロディーを思い出そうとしても何も思い出せない不思議な曲でもある。


交響詩

レンミンカイネン組曲(4つの伝説曲) op.22
交響詩『レンミンカイネンとサーリの乙女たち』 op.22-1
3.3点
伝説の雰囲気がカッコいい。曲が18分と長すぎて冗長であり段々飽きてくる。とはいえ、素敵な格好良さに浸りながら聴けるので、聴いた後の印象は良い。

交響詩『トゥオネラのレンミンカイネン』 op.22-2
3.0点
非常にカッコ良くて長めであるにも関わらず飽きないが、メロディーに主張がなく雰囲気だけで曲が成り立っており、まるで映画音楽のようである。

交響詩『トゥオネラの白鳥』 op.22-3
4.0点
川を渡る白鳥を表した曲。イングリッシュホルンのメロディーは透明感がすごい。命の儚さと輝きに満ちておりあまりにも美しい。ロマンティックの極みであり、心を虜にされてしまう。

交響詩『レンミンカイネンの帰郷』 op.22-4
3.0点
躍動感があって格好良いが、曲の展開は平板に感じた。とはいえ、短く引き締まった曲なので締めの曲としては聞きやすい。


その他

交響詩『エン・サガ』 op.9
3.8点
18分程度という長さながら、充実した低音域の演出するゾクゾク感と、古代の伝説に想いを馳せるようなロマンティックなメロディーにうっとりとしているとあっという間である。かなり楽しめる。

交響詩『森の精』 op.15
3.3点
初期らしい骨太さと描写力が魅力の交響詩。中間部から終わりまでの展開は、SF映画のように不思議な世界を冒険しているような感覚で聴けてゾクゾクする。やや洗練度が低い感じはあるものの、マイナー曲にしては魅力的な力作。

交響詩『春の歌』 op.16
3.0点
喜ばしい春が訪れた大自然の壮大さが現されている。しかし音楽に洗練度が足りず発展途上の印象。メロディーの魅力がそこそこであり、管弦楽にも関わらずあまりにも多声的でなくずっと伸ばした音で伴奏をしているのが気になった。

交響詩『フィンランディア』 op.26
3.5点
シベリウスで一番有名な曲との事だが、シベリウスっぽくない。愛国心を鼓舞する熱気につつまれた音楽であり、高揚感と愛国心が見事に表現されたフィンランディア讃歌のメロディーもあり、聴き映えはするものの、極寒の厳しさなどの特色は出ていない。

交響詩『森の精』 op.45-1
3.0点
前半は断片的なフレーズで神秘的な情景を描いた曲。それが段々とリズムを持ってきて、独特の神秘的な舞踏性を帯びて、また元に戻る曲。複数部分のつなぎ方が面白い。

舞踏的間奏曲 op.45-2
2.8点
間奏曲として、コンパクトにまとめられている。シベリウス独特の、奥ゆかしさのある舞踏曲の愉しみがあるものの、やや平凡だと思う。

交響幻想曲『ポホヨラの娘』 op.49
3.0点
伝説をテーマにしておりストーリーがある力作ではあるが、起伏が激しく無骨な感じで甘さに浸れないため、音楽についていくのが大変である。

交響詩『夜の騎行と日の出』 op.55
3.0点
前半の執拗な動機の繰り返しはあまり面白くない。後半のメロディーは魅力があるが、他の交響詩のように伝説をテーマにしなかった代替となるほどの何かを感じない。

交響詩『吟遊詩人』 op.64
3.8点
前半はずっと静謐であり、ハープの悲しい調べが素敵。後半にぱっと世界が広がるが、やはり前半の雰囲気を引きずっており、元に戻って終わる。ロマンティックで甘美の情念の世界に浸れる。

交響詩『ルオンノタル』 op.70 ※ソプラノ独唱付き
3.3点
女声の独唱が入った交響詩。伴奏はいかにも交響詩であるため、歌が入っていても分類として違和感はない。力強い独特の歌のメロディーは面白いし、伴奏は伝説的な雰囲気で他の交響詩と同様の魅力がある。

交響詩『大洋の女神(波の娘)』 op.73
3.5点
古代ギリシャを想起させること、音によるイメージの詩的表現でありパンチが効いた場面はなく柔らかい表現が続く点で、ドビュッシーを連想する。海と女神のイメージが美しく見事に表現されている。

交響詩『タピオラ』 op.112
3.5点
緻密な構成の最後の交響詩で、交響曲の最高傑作ともいわれる。しかし、深い神秘的なもやのかかったような曲であり、かなり難解に感じる。交響曲7番とよく並べて語られるが実際印象は似ている。自分が深く理解力できるのはまだ先になりそうだ。

劇音楽

『カレリア』序曲 op.10

『カレリア』組曲 op.11
3.5点
劇音楽からの抜粋。ワーグナーの影響を感じる。普通に良い曲だが、独創的という感じはしない。3曲目は行進曲風の楽しい気分になれる小品でなかなか良い。

組曲『歴史的情景』第1番 op.25
3.5点
3曲あるが、どれも英雄的な勢いがあり気持ちよいし、表情の明確さと、シベリウス独特の伝説的な響きがあり、楽しめるものになっている。名曲というほどではないにしても、構成は充実しており一本調子ではなく、聴いてよかった、楽しかったという満足感や充実感がキッチリとある。

『悲しきワルツ』 op.44-1
4.0点
劇音楽《クオレマ》の中の1曲。死の病床の場面で夢の中の踊り子と踊る曲だそうだが、上品で複雑な和声を使った陰影や静と動のバランスが絶妙である。短調で悲しみ一辺倒の曲ではない。非常にセンスの良い小品。

『鶴のいる情景』 op.44-2
3.0点
大自然の厳しさを感じさせるワンシーンという感じの短い曲。中間の何度も繰り返される複雑な和音が印象的。

『カンツォネッタ』 op.62a
3.8点
伝説的物語のような響きによる、物悲しい哀愁がたまらない。似たメロディーが例えばチャイコフスキーなら甘くなってしまい、ドボルザークならボヘミア的田舎臭を発するところ、シベリウスが書くと極寒により厳しい環境のなかに生命の息吹を宿すことで洗練されて、ロマンティックで素敵になるから面白い。

『ロマンティックなワルツ』 op.62b
3.3点
シベリウスのワルツには独特の味がある。決して分かりやすく明るくパッと心が開放されないまま、心の中にそっと楽しさを残しておくようなワルツ。雰囲気は良い。

その他管弦楽曲

組曲『歴史的情景』第2番 op.66
3.0点
素晴らしい描写的な作品群の中にあって、この曲はやや地味で描写力や主張が弱いと感じる。あまり感動的ではなかった。しかし、彼の管弦楽曲のファンならば聴いて損がない程度には楽しめると思う。

協奏曲

ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 op.47
4.5点
1楽章が素晴らしい。厳しくカッコいいヴァイオリン独奏が自由奔放に暴れまわるような趣でありながら、緊密で交響的であるという困難な事を実現している独創的な楽章。壮大で極寒の世界を想像させる音楽も凄い。曲の真ん中にあるカデンツァも効果的。

2楽章は柔らかくいメロディーが美しくて感動する。
3楽章は雪の中で行われる宴のよう。ノリが良くて楽しい。

ピアノ曲

6つの即興曲 op.5

ピアノ・ソナタ ヘ長調 op.12
3.0点
初期シベリウスの骨太で民族的な魅力、シベリウスの多楽章の曲の魅力を十分に持っていて案外楽しめる。聞いた感じではピアノ書法は確かにあまり洗練されていないようだが、聴きにくい訳ではないため、メロディーや和声の雰囲気を楽しむ分にはあまり問題ない。

3つのソナチネ op.67
2.3点
最初は全く理解出来なかったが、ロマンティックなシベリウスの管弦楽の響きを頭で補完しながら聴いてみたら少し良さが分かった気がした。とはいえ、正直なところ管弦楽曲のような素晴らしさはあまり感じない。独特の音楽世界の片鱗を楽しめるのみである。

10の小品 op.58
3.0点
シベリウスらしい、交響詩で存分に見せているロマンティックな伝説的な雰囲気を、ここでもピアノに翻訳して見せている。名曲というほどの作品はないが、瞬間的な美しさや素敵さはどの曲にもある。ただし、他の作品集にも共通するが、ピアノ書法がぎこちないので10曲も聴くと疲れてしまう。

5つの小品 op.85
3.0点
花の組曲と呼ばれていて、花の題名が各曲についている。1から2分の短い曲ばかり。聞きやすく可愛らしさのなかに小さな命の美しさを表していて詩的であり、シベリウスならではの儚い美しさでなかなか感動できる。

5の小品 op.101
3.0点
ロマンティックで明快ではあるが、壮年らしい鎮静の世界で懐の深さを持った小品が並んでいる。懐かしい気分になる場面が多いが、それだけでなく新しい事にチャレンジする精神を併せ持っている気がする。

5の小品 op.114
3.3点
シベリウス最後のピアノ作品集。独特の茫洋とした音の塊が生み出す美の世界は、分かりやすいロマンティックさとは違うが、心を掴む他にはない独特の魅力がある。北欧の極寒が心を鍛えるとこうなるのだろうか。ピアノ書法は最後まで十分な洗練には至らなかったが、この独自世界に到達したことは充分な業績だと思う。

室内楽曲

弦楽四重奏曲 変ロ長調 op.4(1890年)

弦楽四重奏曲 ニ短調「親しき声」 op.56(1909年)
3.3点
シベリウスらしい晦渋な難解さである。分かりやすいメロディーはほとんど登場しない。あまり室内楽っぽくなくて、交響的な響きの充実が志向されていると感じる。内容は盛りだくさんであり、切れ目なしに演奏される5つの楽章で扱われる楽想はダイナミックに展開し、聞き所を多く提供している。晦渋すぎて十分に理解できないと思いつつも、なんとなく心を惹かれるものがあるから、やはり魅力的な曲だと思う。交響曲に準じる大作と言っていいだろう。木管の柔らかい色彩がないため、骨太でモノクロの原石からシベリウスの魅力を削りだしたような音楽である。

https://classic.wiki.fc2.com/wiki/シベリウス

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