http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/684.html
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(回答先: ドイツ人にしか理解できないブラームスが何故日本でこんなに人気が有るのか? 投稿者 中川隆 日時 2019 年 10 月 19 日 08:22:18)
ブルックナーの作品は日本の男のためにある _ 日本でのブルックナー人気は宇野功芳のカリスマ評論が唯一の原因
世界中で日本だけでしか売れなかったレコード
ブルックナー 交響曲 第8番 ハ短調 シューリヒト-ウィーンpo. - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=oaKE0Ub5Wow
・ブルックナー:交響曲第8番ハ短調 WAB.108
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
カール・シューリヒト(指揮)
録音時期:1963年12月
録音場所:ウィーン、ムジークフェラインザール
録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)
_____
ブルックナー 交響曲第9番 シューリヒト - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=77PSj7PHqZY
・ブルックナー:交響曲第9番二短調(原典版)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
カール・シューリヒト(指揮)
録音時期:1961年11月
録音場所:ウィーン、ムジークフェラインザール
録音方式:ステレオ(セッション)
▲△▽▼
宇野功芳氏のブルックナー関係の推薦盤
宇野功芳,他2名の共著の「クラシックCDの名盤 演奏家編」(文春新書)を読みました。今回は「演奏家編」ですので,勿論,宇野氏が支持している演奏家も多数収録されています。その中で,ブルックナー関係の推薦盤では,
(1)シューリヒト:交響曲第8・9番
(2)マタチッチ:交響曲第7番
(3)朝比奈隆:交響曲第3・4・8番
(4)ヴァント:交響曲第4・7・9番
(5)チェリビダッケ:交響曲第8番
となっており,上記だけを見ると,クナッパーツブッシュは捨てられ,その代わりにヴァントが選ばれたという感じです。
http://matsumo.my.coocan.jp/music/page6sc.htm
▲△▽▼
「日本のブルックナー・ファンは全部男性?」
ヒラリー・ハーンとパーヴォ・ヤルヴィの対話が面白い 2017-08-05
フランクフルトでブラームスのヴァイオリン協奏曲とブルックナーの交響曲第3番を演奏した時のヒラリー・ハーンとパーヴォ・ヤルヴィの対話。思わず笑ってしまったのは、3分42秒からの二人の会話。
ハーンが
『ブルックナーの聴衆ってどんな人たちでしょう?』
とヤルヴィに聞くと、ヤルヴィは日本の聴衆のことを例に出します。
『とても可笑しいけど、ドイツ以外で唯一ブルックナーが演奏され、人々に愛されている日本ではブルックナー・ファンは全て男性なんですよ』
と答えると、ハーンは?という表情。
ヤルヴィは続けて、
『自分では気づかなかったが、日本から来たある人に言われて気がついた。満員の会場の聴衆は全て男性だった。これがチャイコフスキーやラヴェルなどの美しくてロマンティックなプログラムだと女性や子供もいるのだけど』
と答えます。
ハーンは思わず笑い出し、
『ブルックナーの作品は日本の男性のためにあるってことかしら?』
とヤルヴィに聞くと、ヤルヴィは
『そのとおり!いまや我々は真理を発見した』
と盛り上がります。
『ブルックナー自身日本人だったかも』
とまで言っています(笑)
ジョークにしても、NHKじゃ流せないな、これ(笑)。
続けてヤルヴィは
『ドイツではブルックナーがよく聞かれているのはおどろくばかりだ。ドイツの伝統だ』
『アメリカでブルックナーを演奏するのはリスクが伴う。ヒラリー・ハーンのようなスーパー・スターが来てメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を演奏してくれないとチケットは売れない』
とハーンにヨイショしています。
https://ameblo.jp/baybay22/entry-12298903833.html
▲△▽▼
日本でのブルックナー人気は宇野功芳のカリスマ評論が唯一の原因
2011/09/22
やはり”すごすぎた” 宇野功芳
9月19日、「宇野功芳傘寿記念 日本大学OB管弦楽団特別演奏会」を聴くため、上野学園石橋メモリアルホール(東京都台東区)に出かけた。
今日の指揮者である宇野功芳(うの・こうほう、1930〜 )は、「〜といえよう」などの独特の語り口で知られるクラシック音楽の名物評論家で、一部の音楽愛好家から絶大な支持を得ている。
『レコード芸術』や『音楽現代』などの音楽雑誌で、「これぞベスト・ワン」「これだけ聴けばあとは必要ない」などという彼の言葉に乗せられて、シューリヒトとかクナッパーツブッシュ、メンゲルベルクなどのディスクを購入した経験のある方も少なくないのではないか。
また、彼は場合によって、読者に対して苦言を呈することもある。
僕にいわせれば、たった一言で終わりである。「メータのブルックナーなど聴きに行く方がわるい」。知らなかった、とは言ってほしくない。ブルックナーを愛する者は、そのくらいは知らなくてはだめだ。 『クラシックの名曲・名盤』(講談社現代新書)より
ここまで書かれたら、あっぱれとしか言いようがない。僕は、こうした主観的で独善的な姿勢に、時に反発しながらも長年楽しませてもらってきた。音楽評論という分野で「功芳節」とも呼べる独自の世界を築いた功績は誰も真似できないものであり、彼ほどユニークな音楽評論家は、今後も現れないのではないかと思うほどだ。
国立音楽大学で声楽を学び、音楽評論のかたわら合唱指揮者としても活動していた彼は、1980年代に入り、日本大学管弦楽団を皮切りに、新星日響などを指揮し、2005年には何と大阪フィルの演奏会(※)に登場。聴衆の入りもよく、大いに盛り上がったといわれる。
※この演奏会の「宇野功芳の”すごすぎる”世界」というコピーが秀逸。他に「宇野功芳の”第九”これでもか !?」というのもあった。
http://mydisc.cocolog-nifty.com/favorite/2011/09/post-9edd.html
宇野功芳といえばメータのブルックナー。メータのブルックナー抜きにして宇野功芳は語れない。
「メータのブルックナーなど聴きに行くほうが悪い」。有名なこの文言は宇野さんの代表的著書である講談社現代新書『クラシックの名曲・名盤』に書かれたもので、本書は氏のライフワークとしてその後も増補改訂がくりかえされ、現在売られている最新版にも「メータのブルックナー」の一節はもちろん語句を変えることなくそのまま記載されている。だって、これがなければ、この本がこの本でなくなってしまうようなものなのだから。
冷静に考えてみると、「メータのブルックナー」にせよ「小澤のエロイカはまるでスーパードライ」にせよ、いったい皆、何十年前の文章をいまだに引っぱり出して遊んでいるのか。小澤スーパードライの件だって、ぼくはリアルタイムにレコ芸で読んだ記憶があるけれども、それだってもう20年以上前の話だぜ。いち音楽評論家の発言がこれだけ人口に膾炙した例としては、これ以外だと吉田秀和のホロヴィッツ評「ひびわれた骨董品」くらいなものではなかろうか。
宇野功芳『クラシックの名曲・名盤』以前にも、クラシック音楽を初心者に分かりやすく解説しようというやさしい入門書の類いはあった。けれども、誰も宇野功芳のようなやり方でクラシック音楽を紹介することはできなかった。当時、宇野功芳ほどクラシックをポップに語れる評論家がいなかったのだ。
これからクラシック音楽を聴きはじめようという人に、作曲家の生い立ちとか、ソナタ形式や調性がどうとか、そんな知識は必要ではなく、ただ最高の曲と最高の演奏はこれだと提示し、そのすごさについて語ればよかった。
宇野功芳は、誰よりも的確にそれができた。というより、おそらくこれ以外のやり方を知らず、氏にとって唯一だったこの方法は宇野節と呼ばれるようになり、書籍は売れて版を重ね、その言葉はクラシック音楽ファンに浸透していく。
ここで危険なのは、実際ぼくにもそういう時期があったが、宇野さんの評論を読んでいるうち、いつしか自分も宇野さんと同じ鑑賞眼を手に入れたような錯覚に陥ってしまうことにある。宇野さんがカラヤンについて述べた言葉「カラヤンの演奏でクラシック音楽に入門するのは良いが、初歩の段階を過ぎたら、他の指揮者に移っていかなければならない」は、そのまま宇野功芳の評論にもあてはまる。宇野さんの推薦盤を聴いて「ちょっと違うくね?」と感じた瞬間こそが、まさに初心者を脱する瞬間といえるのだ。
http://nijinosakimade.hatenablog.com/entry/2016/12/31/235711
日本におけるクラシック音楽受容を語る上で、宇野功芳の影響は無視できない。たとえば日本では長年、色物的な扱いに甘んじていた指揮者、ハンス・クナッパーツブッシュを風潮にとらわれず長年にわたり一貫して評価したことは、クナッパーツブッシュのディスクがレコード店の店頭から消え去るのを防ぐ一助となった。
また宇野が著書『名演奏のクラシック』(1990年、講談社現代新書)で褒めちぎったピアニストであるエリック・ハイドシェックは、それ以後日本での演奏機会が激増し、廃盤になっていた数多くのディスクも再発売された。ハイドシェックの来日公演の際、宇野は指揮者として、ピアノ協奏曲(「皇帝」と「K595」)の伴奏も務めている。
また日本人指揮者では朝比奈隆を支持し続け、20世紀末には「朝比奈ブーム」とも言うべき社会現象を巻き起こした。それを通じて、朝比奈が得意としていたブルックナーをクラシックファンに浸透させていった業績も見落とすことができない。
他にはオットー・クレンペラー(宇野が擁護した頃は、実は日本での現役盤が極めて少なかった)やロヴロ・フォン・マタチッチ、エフゲニー・ムラヴィンスキーなど、いわゆる「スケールの大きな演奏をする演奏家」「個性的な演奏をする演奏家」を擁護している。逆に、一見淡々としているがニュアンスや香りの深い演奏家にも好意的であり、クレメンス・クラウス、カール・シューリヒト、オトマール・スイトナー、ポール・パレーらが挙げられる。
ハイドシェック賛美に関しては、黒田恭一や渡辺和彦らが直接的ではないものの、宇野の賛美を遠まわし的に嘲笑する発言をしている(特に渡辺は、「日本の一部でのみ支持者がいるハイドシェック…」と暗に宇野の存在をにおわす発言をしている)。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%87%E9%87%8E%E5%8A%9F%E8%8A%B3
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