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ディーリアス ブリッグの定期市
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/946.html
投稿者 中川隆 日時 2020 年 3 月 05 日 14:26:03: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: ブルックナーの作品は日本の男のためにある _ 日本でのブルックナー人気は宇野功芳のカリスマ評論が唯一の原因 投稿者 中川隆 日時 2019 年 10 月 20 日 13:31:53)


ディーリアス ブリッグの定期市


ディーリアス ブリッグの定期市 ビーチャム


Frederick Theodore Albert Delius (1862-1934)
Brigg Fair


(00:05) Introduction (Slow. Pastoral)
(01:55) I. Theme (With easy movement)
(02:24) Variation 1
(02:44) Variation 2
(03:02) Variation 3
(03:23) Variation 4
(03:44) Variation 5
(04:02) Variation 6
(04:38) II. Interlude (Slow and very quietly)
(07:45) III. Variation 7 (Rather quicker but not hurried)
(08:07) Variation 8
(08:34) Variation 9 (With easy movement)
(08:58) Variation 10
(09:50) Variation 11 (Slow. With solemnity)
(10:35) Variation 12 (Maestoso)
(11:03) Transition
(12:10) IV. Variation 13 (Gaily)
(12:29) Variation 14
(12:45) Variation 15
(13:08) Variation 16
(13:28) Transition (Rather quicker)
(13:42) Variation 17 (Rather slower. Very broadly)
(14:44) Coda (Very quietly)


Sir Thomas Beecham (1879-1961), Conductor
Royal Philharmonic Orchestra


Rec. October 1956 & April 1957


フレデリック・シーオドア・アルバート・ディーリアス
イギリス狂詩曲「ブリッグの定期市」


指揮:サー・トーマス・ビーチャム
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団


録音:1956年10月,1957年4月


▲△▽▼


フレデリック・ディーリアス 「ブリッグの定期市」 2015 MAY 4 by 東 賢太郎
https://sonarmc.com/wordpress/site01/2015/05/04/フレデリック・ディーリアス-「ブリッグの定期市/

GWはいつも家でのんびりして、天気が良ければジョギングがてら多摩川に出ます。この川で育ったので、ここへ来て呼吸するとなにか五感に訴えるものがあります。
川辺の匂いは川藻のような何処の川とも違う昔の儘で、草いきれと混じりあうと一気に50年前に戻るのは不思議です。耳を澄ますと聞こえてくる音。鳥の声、せせらぎ、風、草、子供、遠くの犬の声。


こういう所に座って、ぼんやりと1時間ぐらい過ごしていると、
そういう音が、遠くから近くから、360度あちこちの方向から、大きかったり微かだったり空気を縫ってきこえてくる。これにはどんな劇場も敵いません。
海外に長いこといて欧米アジアの有名なリゾート地はほとんど行ってみましたが、今となるともうこの多摩川に勝るものなしです。僕にとってはこれぞおふくろの味、お茶漬けの味であります。


天空を何種類もの鳥が飛んで鳴き交わすと、素晴らしいオーケストラになります。重たい空気を切ってピッピ、ピヨピヨと遠く鳴る声は、光が音になったみたいに軽い。


昔からこういう名もない雑草をしげしげと見るのが好きで、こんなものばかり撮って歩いてると不思議な眼で見られますが、このなかに幼いころの記憶がぎっしりつまっています。トンボやバッタをとったり、ボールをさがしたり。

人間がきれいに見えるように植え育てた草花は、きれいですが味気なく感じます。人がきれいに見せているものがそう見えるというのと、何でもない物に美を見出すというのとはぜんぜん違う行為です。

これを味噌汁に入れればいいだろうと思っていつも持って帰っては、必ずお袋に捨てられてましたね。野蒜は玉ねぎみたいでマヨネーズでおいしかった。でもこれとザリガニはだめでした。

ねこがでかい。でもこのメスはすり寄ってきて甘えます。猫好きはすぐに見抜かれます。ほんとうにかわいいですね。

今日はお月さんもでかかった。


こんな環境で育ったなんて、まさに野生児だったと思います。ここは東京都ではありますが、東京育ちっていうのはウソですね。都会は今もとても嫌いであります。どこか田舎でネコ300匹ぐらい飼ってネコに埋もれて住みたいものです。


今日のムードにぴったりの音楽があります。これを聴いてゆっくりと眠れそうです。
フレデリック・ディーリアスの「ブリッグの定期市」です。
音楽の事、何も書きませんが、むすかしいことは似合わない曲です。


Delius: The Walk to the Paradise Garden (Intermezzo from "A Village Romeo and Juliet") - The Walk to the Paradise Garden


Philharmonia Orchestra
Owain Arwel Hughes
_______


Frederick Delius "La Calinda" (from "Koanga")


Frederick Delius "La Calinda"
the Halle Orchestra
Owain Arwel Hughes
Recorded in BBC Studio 7, Manchester, July 1985.


僕が好きな演奏はオウェイン・アーウェル・ヒューズ / フィルハーモニア管弦楽団です。
指揮はとても繊細で音楽に感じきっており、オケがセンシティブに反応して大変美しい。
この曲は水彩画のように淡い色彩ですから録音がいいのがおすすめですね。
イギリスの風景画ですが、これを夕方に多摩川を歩きながら聴くのはハマりです。


ちなみに、ディーリアスの権威で彼の音楽を広く世に紹介したトーマス・ビーチャムがロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団を振った録音がほぼ万人が推すこの曲の代表盤でしょう。


ディーリアス 春初めてのかっこうを聞いて ビーチャム


小管弦楽のための2つの小品 第1曲 春初めてのかっこうを聞いて


指揮:サー・トーマス・ビーチャム
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1956年10〜11月
_________


Delius: Sea Drift - 1959 Beecham (Complete)


On this vinyl album recorded 1959 :-
(CBS Classics 61224)
The Royal philharmonic Orchestra under Sir Thomas Beecham.
Bruce Boyce - Baritone.
BBC Chorus under Leslie Woodgate.
_________


Delius: Brigg Fair - Beecham 1958


Delius: North Country Sketches (Conducted by Sir Thomas Beecham, 1949)


Conductor: Sir Thomas Beecham
Royal Philharmonic Orchestra
Studio Recording, 1949


On this 1958 recording, the best exponent and champion of Delius' music Sir Thomas Beecham conducts the Royal Philharmonic Orchestra.


ディーリアスは米国で黒人音楽に影響を受け、フランスのフォンテンブロー近郊のグレ=シュル=ロワンに住み没した人です。
ジャンルとしてはイギリス音楽なのですが、むしろ彼しか書き得ない非常に詩的で個性的な作風で、彼の音楽が「イギリス音楽」と呼ばれるようになる芸術音楽の特徴の一部を形作ったといっても過言ではないでしょう。


https://sonarmc.com/wordpress/site01/2015/05/04/フレデリック・ディーリアス-「ブリッグの定期市/



 

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コメント
1. 中川隆[-13032] koaQ7Jey 2020年3月05日 14:32:21 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[502] 報告

イギリス - クラシック音楽 一口感想メモ
フレデリック・ディーリアス(Frederick Theodore Albert Delius CH 1862 - 1934)
https://classic.wiki.fc2.com/wiki/イギリス

交響曲・協奏的作品

チェロ協奏曲(1921年)

管弦楽曲

管弦楽組曲『フロリダ』(Suite "Florida", 1886年 - 1887年)

夜想曲『パリ』(管弦楽曲)(Paris: The Song of a Great City, 1898年)

古い黒人奴隷の歌による変奏曲『アパラチア』(合唱つき)(Appalachia: Variations on an old slave song, 1902年)

イギリス狂詩曲『ブリッグの定期市』(Brigg Fair, 1907年)
3.3点
凡庸でない独特の美しさのある田園的な序奏と主題の変奏。息の長い変容と、少しの違和感をうまく使いこなす音使いと、しなやかで流麗なオーケストレーションのディーリアスの特長が端的に楽しめる。民謡的でありながら浮遊感と密かな陰影を持つ主題がよく作風とマッチしているし、変奏曲の聴きやすさもあって楽しめる。

幻想曲『夏の庭で』(In a summer garden, 1908年)

高い丘の歌(ヴォカリーズの合唱つき)(The Song of the High Hills, 1911年)
3.0点
大作であるがゆえに密度がうすくなり、スケールの大きさがプラスに働いていないと感じた。時間の流れの悠然としたのが物足りなく感じる。時間の流れは違うものの、小品を引き伸ばしたようなイメージである。ただし聴き込めばもっとよい曲と感じられる予感はある。

小オーケストラのための2つの小品 (2 Pieces for small orchestra)

春初めてのカッコウの声を聴いて (On hearing the first cuckoo in spring, 1911年 - 1912年)
3.5点
カッコーの鳴き声が何度も出てくるところが聴きやすい。4分の小品で独特の息の長い音楽を紡ぎ出す明るい光に包まれたような流麗さと自然の美しさの表現や音の使い方を堪能できる。ディーリアス入門にちょうど良い。なかなかの名品だと思う。

楽園への道 (The walk to the paradise garden, 1911年 - 1912年)(歌劇『村のロメオとジュリエット』 の中の間奏曲)
3.0点
美しいが、重さがなくて軽いバックミュージックの映画音楽のようである。クラシック音楽としてはあまり楽しめなかった。

(管弦楽組曲)『北国のスケッチ』(North Country Sketches, 1913年 - 1914年)

夏の歌(A Song of Summer, 1931年)
3.5点
かなり美しい交響詩。独特の幻想的な風景が、空気感と光彩と匂いを伴って、ヒースの生い茂る崖に腰掛けて海を見渡している場に本当にいるかのように感じさせるほど見事に表現している。没入感を感じさせる管弦楽の音色と使い方のうまさに感心する。音の流れを重ねていきながら積み重ねて息の長い大きな時間の流れを作るのに身を委ねるのが楽しい。


https://classic.wiki.fc2.com/wiki/イギリス

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