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《高い空間放射線量下でのトダシバの放射能汚染・ヒメムカシヨモギの放射能汚染・クワズイモ(カラー)の放射能》濃縮の汚染実態
http://www.asyura2.com/19/genpatu51/msg/331.html
投稿者 お天道様はお見通し 日時 2019 年 4 月 08 日 16:47:31: I6W6mAZ85McLw gqiTVpO5l2yCzYKojKmSyoK1
 


《高い空間放射線量下でのトダシバの放射能汚染・ヒメムカシヨモギの放射能汚染・クワズイモ(カラー)の放射能》濃縮の汚染実態





《蛍光ペンは投稿者本人によるものです。》

高い空間放射線量下でのトダシバの放射能汚染 WINEPブログ
2019-03-04
 イネ科植物は一般的にセシウムの土壌からの移行係数が低いと思っていました。


  現在、空間線量が毎時17マイクロシーベルト、という双葉町の線量下で、コンクリートの割れ目に貧弱に成長していた高さ30センチ弱のイネ科植物を採取して来ました。名前が同定できなかったのですが、トダシバの仲間だろうというのが、若林芳樹氏(株式会社アスコット)の見立てです。読者のどなたか同定していただければありがたいです。


  実験室で測ると、トダシバの穂の部分が、ガイガーカウンターで1050cpmというとてつもなく高い線量で、NaIスペクトロメーターでの放射性セシウム含量も 葉>茎>穂 の順でしたが、1kg乾物重当たり28万ベクレルから55万ベクレルというとてつもない放射能の高さでした(表1)。


 
  暴発原発から風に流れて降下してきた放射能が周辺のコンクリートに付着して、それが当時あるいはその後の降雨により、コンクリートの割れ目に流れ込み、土壌に吸着されて、その可溶性成分をこのトダシバが吸収しているものと思われます。


図1。 トダシバの仲間


図2。 上の図1の穂の部分の拡大図


図3.図1のオートラジオグラフ。


図4.図3のネガテイブ画像

表1 トダシバの部位別放射能

(森敏)


ヒメムカシヨモギの放射能汚染 WINEPブログ
2019-03-07
 ヨモギに似た植物は幾種類もあるので、同定がむつかしいのだが、以下の植物は葉の特徴から一応ヒメムカシヨモギと同定した(図1)。2016年の秋に抽苔して多数の花をつけていた(図2)。これをオートラジオグラフに撮ると、全部ではないが結構濃くうつる花器があることがわかる(図3、図4)。このように花器が濃くうつるものは不稔ではなく、種子がきちんと充実したものである。分析すると花器が結構放射能が高いことがわかる(表1は花器全体の平均値)。確実に放射能は生殖器に移行して次世代に取り込まれているのである。
      
  こういう写真(図3、図4)を展示場や学界で見せると、根はどうなっているのか? という質問をよく受ける。いつも述べているように、根は、土がついていて、それを完全に洗い落とすのが至難のわざなので、それを撮像すればいつもむちゃくちゃに強く感光する(つまり、根自身の放射能を正確に測ることは困難である(根にこびりついた土の放射能の寄与が大きすぎる :アーテイファクト)。その上に実際上根付きで植物を土から掘り起こす作業は、いくら丁寧にやっても必然的に土ぼこりを巻き起こすので、地上部も土で汚染しかねない。だから、あえて根元から下は現場で切り落としてサンプリングしている場合が多いのである。これまでもいくつかそういう根付きの放射線像を示してきたが、根の強い放射能のイメージがあったほうが見るほうには驚きがあるという意見もあるので、最近は幼植物は、できる限り根付きでサンプリングしている。

図1.ヒメムカシヨモギ


図2.図1のオートラジオグラフ。左と右下の濃い点は外部被ばくである。たぶん土埃と思われる。 花器の内部被ばくが顕著である。左の株は右の株と近接した10センチ離れたところの株である。根が張っている土壌の部位によって、放射能汚染の度合いが極端に異なるためである。


図3. 図2のネガテイブ画像

表1.ヒメムカシヨモギの部位別放射能(図1の右側の株について)

(森敏)


クワズイモ (カラー) の放射能 WINEPブログ
2019-03-29

図1.クワズイモの生息地 (上)空間線量毎時17マイクロシーベルト。 (下)普段は湿地帯だがこの時は乾燥していた。

      双葉郡の空間線量毎時17マイクロシーベルトの電柱のそばに湿地帯があり(図1上)、 ここは交差点にあたるので調査のたびに何度も行き来するところである。あるとき花が咲いていた(図1下)。
これは小生が東京で自宅から事務所に行きかえりするときに民家の道路わきの植え込みで見る「カラー」という観葉植物であるらしかったのだが、野生化していたのでよく同定できなかった。


  牧野植物図によれば、これは南アフリカから弘化年間に渡来した観葉植物で、日本ではなぜかクワズイモと呼んでいたようである。学名はCalla aethiopica L. 牧野による俗称は「カラ」であった。


  花の中に長い花序がありそこに雌しべと雄しべをつける(図2、図3)。
 
  これらをオートラジオグラフ撮像して(図4、図5)、そのあと花器を仕分けして放射能を測定した(表1)。


  葉の部分が圧倒的に放射能が高く、花器では「肉穂花序」と称する部分が高かった。この花序には雌しべや雄しべや花粉が含まれている。葉の放射能が圧倒的高いのは、雨期に水が溜まってくると葉の部分が直接水を被るのでその放射能を直接葉から吸収してしてしまうからかもしれない。
 
  この場合のように、雨季に湛水になりやすい地形のところに生えている植物は、去る2011年の原発事故時に山間部の谷内田(やちだ)の水稲が、山際からの表流水や湧水を直接葉や茎にかぶって、玄米の放射能が異常に高かった理由を想起させる。
   
   要するに湿地帯の植物はいつまでも内部被ばくが高く続く可能性がある。


図2.花器の部分 押し花にされているが、花弁のなかには図3のように大きな肉穂花序がある。


図3.花弁を一部除いたところ。 棒状の肉穂花序。押し花しているうちに一部がカビている。


図4.葉の部分のオートラジオグラフ


図5.図2の花器の部分のオートラジオグラフ 肉穂花序が強く浮き出て感光している。

表1.クワズイモの放射能

(森敏)


このように生物学的濃縮(参照:《拡大しつつある放射能大災害と一大隠蔽ヘレン・カルディコット博士インタビュー》カルディコット博士が安倍首相を名指しで非難)は現在でも確実に起こっており、毎日口にしている野菜やその野菜を摂取した動物の肉、さらにその草食動物を摂取した動物の肉を恒常的に摂取している私達人間は食物連鎖の頂点にあり、その食物連鎖による生物学的濃縮は百や千などといったものでなく、万や百万倍といった単位であると考察できるでしょう。


そして、食べて応援などといって多くの食品・外食関連企業が福島県産やその周囲の県産のものを安価な値段で仕入れられるという理由だけで用い、それほどまでに高濃縮された野菜、ブレンド米、肉や魚などを私達は恒常的に食しているのは言うまでもありませんし、その結果もたらされるのは、幸せなどではなく、災厄でしかないでしょう。


政府がその食べて応援に加担している意味をよく考えてみて下さい。


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「自然放射線と人工放射線の違い」市川定夫氏からわかる放射能の体内貯留と甲状腺異常がその地域の放射能汚染を示す証拠の根拠



 

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コメント
1. 茶色のうさぎ[-10472] koOQRoLMgqSCs4Ks 2019年4月08日 18:25:56 : 6JEjuCa4sE : ZmJqNFNDaXpJQWc=[0] 報告

>政府がその食べて応援に加担している意味をよく考えてみて下さい。

 ↑ 日本共産党、高級官僚も、結託ですね。ぺっ♪ ←国策新聞『 赤旗 』志位和夫

結論: 1kg乾物重当たり28万ベクレルから55万ベクレル

 つまり、300年間は住めませんね。 汚染は循環します。 ←常識

 つまり、立ち入り禁止区域にすべきと思います。 ←強制執行

 赤旗、志位和夫 ←殺害しろー♪ぺっ 長文省略 うさぎ♂ 志位を罵倒すると、麦がうまい♪3



[18初期非表示理由]:担当:反原発を装い、原発を推進して日本を今日の大破局に追いやった自民党=利権官僚政府と原子力ムラには批判も非難もせず口を開けば『小出がー』『松本ガー』『共産党がー』とやって利権者以外を誹謗中傷するコメント多数のため全部処理http://www.asyura2.com/16/genpatu46/msg/413.html#c82

2. 2019年4月08日 20:13:40 : ecfDBbPMGs : SldDZ3BKeTNyVkU=[12] 報告
国民の命に係わることなのに真実を公表しようとしない日本政府。
いつの時代も名も無き人々が苦しめられる。
名も無き人々で国は成り立っているのに。

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